JPH09144890A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH09144890A
JPH09144890A JP7327944A JP32794495A JPH09144890A JP H09144890 A JPH09144890 A JP H09144890A JP 7327944 A JP7327944 A JP 7327944A JP 32794495 A JP32794495 A JP 32794495A JP H09144890 A JPH09144890 A JP H09144890A
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JP
Japan
Prior art keywords
retainer
seal lip
peripheral portion
elastomer
bead
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Withdrawn
Application number
JP7327944A
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English (en)
Inventor
Kazunori Jinbo
一憲 神保
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体20への取付作業を容易にすると共に密
封性の向上を図り、しかも製造工程の削減及びコストの
低減可能な密封装置10を提供する。 【解決手段】 シールリップ12の外周部を成形するエ
ラストマが、合成樹脂製のリテーナ11の内周部11a
に形成された掛合フランジ113の軸方向両側及び連絡
孔114の内部を埋めるように賦形されることによっ
て、リテーナ11とシールリップ12の互いの機械的連
結構造が形成される。リテーナ11の取付面11bの環
状溝111内には、エラストマ廻り込み部14を介して
シールリップ12と一体形成されて機体20に密接され
る環状のビード13が設けられる。リテーナ11には金
属製補強環16が埋設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸周に密接す
るシールリップを備えた密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の密封装置の典型的な従来例とし
ては、図3に示すように、合成樹脂からなる環状のリテ
ーナ1の内周部1aに、エラストマからなるシールリッ
プ2を一体的に焼付接着したものがある。この密封装置
は、リテーナ1が機体(例えばエンジンブロック)5に
ボルト4によって取り付けられ、シールリップ2の内周
縁2aが回転軸6の外周面に密接されることによって軸
封を行うもので、リテーナ1の取付面に形成された環状
溝1bにはOリング3が装着され、このOリング3によ
って機体5とリテーナ1との間が密封される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、次のような問題が指摘される。 (1) 機体5とリテーナ1との間の密封手段としてリテー
ナ1及びシールリップ2とは別部材のOリング3が用い
られているため、環状溝1bへのOリング3の装着工程
が必要であり、しかも機体5への取付前にOリング3が
環状溝1bから脱落してしまうことがある。 (2) シールリップ2は、その加硫成形において外周部が
リテーナ1の内周部1aに焼付接着されるが、この焼付
接着のためにリテーナ1に接着剤を塗布する工程が必要
である。 (3) ボルト4の締め付け力や温度変化等によって合成樹
脂製のリテーナ1が変形を受けやすく、この変形によっ
て回転軸6に対するシールリップ2の密接状態が変化
し、密封性に悪影響を来すことがある。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、機体
への密封装置の取付作業を容易にすると共に密封性の向
上を図り、この密封装置の製造工程の削減及びコストの
低減を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る密封装置は、回転軸の外周の機体に取り付
けられる合成樹脂からなる環状のリテーナと、外周部が
前記リテーナの内周部に密接状態に係止されたエラスト
マからなるシールリップと、前記リテーナの取付面に形
成された環状溝内に形成されて前記機体と密接され前記
シールリップと一体に連続したエラストマからなる環状
のビードとを備えるものである。典型的には、前記リテ
ーナは、ボルト等の締結手段によって、例えば機体とし
てのエンジンブロックの軸孔外周部に締め付け固定さ
れ、シールリップの内周縁は、例えば前記エンジンブロ
ックの軸孔から導出された出力軸の外周面に密接され、
エンジンオイル等を油封する。
【0006】環状のビードは、従来例におけるOリング
に代わって機体とリテーナの間を密封するものであり、
シールリップと一体に連続したエラストマからなるた
め、Oリングを用いる場合に比較して部品数が削減さ
れ、しかもこのビードは、シールリップの成形の際に、
そのエラストマの一部をリテーナの環状溝内に廻り込ま
せることによって、この環状溝内に一体的に成形するこ
とができるため、前記環状溝への装着作業が不要であ
る。
【0007】本発明における一層好ましい手段として
は、シールリップの外周部に、リテーナの内周部に形成
された掛合フランジの軸方向両側に掛合する一対の環状
の掛合部と、前記掛合フランジに円周方向所定間隔で開
設された連絡孔を介して前記両掛合部を互いに連結する
橋絡部が形成された構成とする。この場合は、シールリ
ップの外周部がリテーナの内周部に機械的に連結される
ため、成形の際の焼付接着の必要がなく、この機械的連
結構造は、シールリップを成形する際に、シールリップ
の外周部を形成するエラストマの一部が、前記掛合フラ
ンジ及び連絡孔が形成されたリテーナの内周部に賦形さ
れることによって形成される。
【0008】本発明における一層好ましい他の手段とし
ては、リテーナの取付面に形成された環状溝の溝底に円
周方向所定間隔で嵌合穴が凹設され、前記環状溝内のビ
ードがこの嵌合穴と嵌合された構成とする。この場合
は、ビードが環状溝から容易に脱落することがなく、こ
の嵌合構造も、前記環状溝内にビードを成形する際に、
そのエラストマの一部が前記嵌合穴に賦形されることに
よって形成される。また、合成樹脂からなるリテーナに
は金属補強環を埋設することによって、熱や荷重等によ
るリテーナの変形を抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る密封装置1
0の一実施形態をその軸心を通る平面で切断して示すも
ので、参照符号20はエンジンブロック等の機体、21
はこの機体20の軸孔20aに挿通された回転軸であ
る。密封装置10は、合成樹脂からなる環状のリテーナ
11と、このリテーナ11の内周部11aに密接状態に
係止されたエラストマからなるシールリップ12と、前
記リテーナ11の取付面11bの環状溝111内に設け
られたエラストマからなる環状のビード13とを備え
る。シールリップ12とビード13は、エラストマ廻り
込み部14を介して互いに一体形成されている。
【0010】リテーナ11は、その外周部11cにボル
ト挿通孔112が円周方向所定間隔で開設されており、
これら各ボルト挿通孔112に挿通されたボルト15を
介して機体20における軸孔20aの外周側の壁面20
bに取り付けられる。この取付状態において、機体20
の軸孔20a内部(密封対象側)へ向けて延びるシール
リップ12の内周縁121はその外周に装着されたエキ
ステンションスプリング16の弾性及びシールリップ1
2自体の有する弾性によって、回転軸21の外周面に適
当な締め代で密接され、リテーナ11の環状溝111内
から突出した断面半円状のビード13の端部が前記機体
20の壁面20bに圧接される。
【0011】リテーナ11には、その内周部11aから
取付面11bの内周端部にかけて、断面L字形の金属製
補強環17が埋設されている。この補強環17は、リテ
ーナ11を樹脂成形する際にその金型内に配置すること
によって一体化されたものであって、ボルト15の締め
付け力や機体20からの熱によるリテーナ11の変形を
抑制するために設けられている。
【0012】図2に示すリテーナ11の部分的な断面斜
視図から一層明らかなように、リテーナ11の内周部1
1aには、内周端部が軸方向両側に張り出した断面略T
字形の掛合フランジ113が形成されており、この掛合
フランジ113の首部113aには、連絡孔114が円
周方向所定間隔で、好ましくは8等配状に開設されてい
る。シールリップ12を成形する際には、その外周部を
形成するエラストマが前記掛合フランジ113の軸方向
両側及び連絡孔114の内部を埋めるように賦形され、
このためシールリップ12の外周部には、掛合フランジ
113の軸方向両側に掛合する一対の環状の掛合部12
2,123と、前記各連絡孔114を介して前記両掛合
部122,123を互いに連結する橋絡部124が形成
され、リテーナ11の内周部11aに機械的に連結され
た構造となる。
【0013】リテーナ11の取付面11bには、ビード
13が設けられる環状溝111から内周側へ向けて延び
る複数の径方向溝115が円周方向所定間隔で形成され
ており、前記環状溝111の溝底には、複数の嵌合穴1
16が円周方向所定間隔で凹設されている。前記径方向
溝115は、シールリップ12を成形する際に、そのエ
ラストマの一部を環状溝111内に廻り込ませるための
もので、これによってビード13を同時に成形すること
ができ、更に、前記エラストマの一部が前記各嵌合穴1
16に充填されることによって、ビード13が嵌合穴1
16に嵌合された機械的な連結構造が形成される。
【0014】上述のように、シールリップ12及びビー
ド13は、リテーナ11に対して機械的に結合されるた
め、エラストマによるこれらシールリップ12及びビー
ド13の成形の際には、リテーナ11にエラストマを焼
付接着するための接着剤を塗布する必要がない。また、
シールリップ12の外周部とビード13との間のエラス
トマ廻り込み部14は径方向溝115内に形成され、リ
テーナ11の取付面11bから突出するものではないた
め、機体20に対するビード13の密接状態に悪影響を
与えない。
【0015】なお、本発明は、図示の実施形態によって
限定的に解釈されるものではない。例えば、リテーナ1
1の内周部11aにシールリップ12の外周部を機械的
に連結して一体化するための掛合フランジ113による
掛合形状は断面T字形に限定されるものではなく、その
他、リテーナ11の断面形状、補強環17の埋設形状、
ビード13の形状等、細部の設計的事項についても種々
の変更が可能である。また、本発明は、上述のようなエ
ンジンの回転軸以外の軸周に設けられるシールリップに
よる密封装置においても実施することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の密封装置によると、次のような
効果が実現される。 (1) 機体とリテーナとの間の密封手段としてシールリッ
プと一体形成したビードを有するため、Oリング等の装
着作業が不要であり、しかもこのビードはリテーナに一
体化されているため、脱落の恐れがなく、このため機体
への取り付けが容易になる。 (2) シールリップ及びビードは、リテーナに機械的に結
合した状態に成形されるので、焼付接着のための接着剤
の塗布工程が不要になり、Oリング等が不要である分、
部品数も削減されるので、製造コストが低減される。 (3) リテーナの変形が抑制されるので、シールリップの
密封性の低下が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密封装置の一実施形態をその軸心
を通る平面で切断して示す半断面図である。
【図2】上記実施形態におけるリテーナの部分的な断面
斜視図である。
【図3】密封装置の従来例をその軸心を通る平面で切断
して示す半断面図である。
【符号の説明】
10 密封装置 11 リテーナ 11a 内周部 11b 取付面 11c 外周部 111 環状溝 112 ボルト挿通孔 113 掛合フランジ 113a 首部 114 連絡孔 115 径方向溝 116 嵌合穴 12 シールリップ 121 内周縁 122,123 掛合部 124 橋絡部 13 ビード 14 エラストマ廻り込み部 15 ボルト 16 エキステンションスプリング 17 補強環 20 機体 20a 軸孔 20b 壁面 21 回転軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸(21)の外周の機体(20)に
    取り付けられる合成樹脂からなる環状のリテーナ(1
    1)と、 外周部が前記リテーナ(11)の内周部(11a)に密
    接状態に係止されたエラストマからなるシールリップ
    (12)と、 前記リテーナ(11)の取付面(11b)に形成された
    環状溝(111)内に形成されて前記機体(20)と密
    接され前記シールリップ(12)と一体に連続したエラ
    ストマからなる環状のビード(13)と、を備えること
    を特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 シールリップ(12)の外周部に、 リテーナ(11)の内周部(11a)に形成された掛合
    フランジ(113)の軸方向両側に掛合する一対の環状
    の掛合部(122,123)と、 前記掛合フランジ(113)に円周方向所定間隔で開設
    された連絡孔(114)を介して前記両掛合部(12
    2,123)を互いに連結する橋絡部(124)が形成
    されていることを特徴とする密封装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 リテーナ(11)の取付面(11b)に形成された環状
    溝(111)の溝底に円周方向所定間隔で嵌合穴(11
    6)が凹設され、 前記環状溝(111)内のビード(13)がこの嵌合穴
    (116)と嵌合されていることを特徴とする密封装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、 リテーナ(11)に金属補強環(16)が埋設されてい
    ることを特徴とする密封装置。
JP7327944A 1995-11-24 1995-11-24 密封装置 Withdrawn JPH09144890A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132557A1 (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Oiles Corporation 滑り軸受
JP2011074957A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Ntn Corp 転がり軸受用シール装置、およびこのシール装置を備えた転がり軸受

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Effective date: 20030204