JPH09143409A - 記録用シアンインク及びインクジェット記録方法 - Google Patents
記録用シアンインク及びインクジェット記録方法Info
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- JPH09143409A JPH09143409A JP30121095A JP30121095A JPH09143409A JP H09143409 A JPH09143409 A JP H09143409A JP 30121095 A JP30121095 A JP 30121095A JP 30121095 A JP30121095 A JP 30121095A JP H09143409 A JPH09143409 A JP H09143409A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好なシアン色が得られ、色再現性、階調性
に優れた、全体のバランスの取れた良い色合いのカラー
画像の得られる記録用シアンインク及びインクジェット
記録方法を提供する。 【解決手段】 染料濃度0.015重量%時の染料水溶
液の透過色における色相角H゜が247.2゜である染
料、染料濃度0.015重量%時の染料水溶液の透過色
における色相角H゜が267.0゜である染料、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、イオン交換水を混合攪拌濾過し、インク組成物を得
た。このインク組成物の200倍希釈水溶液の透過色に
おける色相角H゜は255.1゜であった。このインク
を用いてインクジェット記録を行ったところ、良好なシ
アン色が得られ、フルカラー記録においても色バランス
の良い記録結果を得ることができた。
に優れた、全体のバランスの取れた良い色合いのカラー
画像の得られる記録用シアンインク及びインクジェット
記録方法を提供する。 【解決手段】 染料濃度0.015重量%時の染料水溶
液の透過色における色相角H゜が247.2゜である染
料、染料濃度0.015重量%時の染料水溶液の透過色
における色相角H゜が267.0゜である染料、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、イオン交換水を混合攪拌濾過し、インク組成物を得
た。このインク組成物の200倍希釈水溶液の透過色に
おける色相角H゜は255.1゜であった。このインク
を用いてインクジェット記録を行ったところ、良好なシ
アン色が得られ、フルカラー記録においても色バランス
の良い記録結果を得ることができた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用シアンイン
ク及びインクジェット記録方法に関するものである。
ク及びインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々のイン
ク吐出方法(例えば静電吸引方式、圧電素子を用いてイ
ンクに機械的振動または変位を与える方式、インクを加
熱し、その時に発生する圧力を利用する方式等)によ
り、インク小滴を形成し、それらの一部もしくは全部を
紙等の被記録材に付着させて記録を行うものである。こ
のようなインクジェット記録方式に使用するインク組成
物としては、各種の水溶性の染料又は顔料を、水又は水
と水溶性有機溶剤からなる液媒体に溶解又は分散させた
ものが知られており、特開平6−24123号公報及び
特開平6−143617号公報等で開示されている。
ク吐出方法(例えば静電吸引方式、圧電素子を用いてイ
ンクに機械的振動または変位を与える方式、インクを加
熱し、その時に発生する圧力を利用する方式等)によ
り、インク小滴を形成し、それらの一部もしくは全部を
紙等の被記録材に付着させて記録を行うものである。こ
のようなインクジェット記録方式に使用するインク組成
物としては、各種の水溶性の染料又は顔料を、水又は水
と水溶性有機溶剤からなる液媒体に溶解又は分散させた
ものが知られており、特開平6−24123号公報及び
特開平6−143617号公報等で開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の場合もカラーインクの色相については考慮されていな
い。このため、例えば、シアンインクの場合、公知の染
料を単独で着色剤として用いた場合、良好なシアン色を
得ることは難しく、色合い的に青が強い色合いとなる場
合や緑の強い色合いとなる場合があり、他の色のインク
とカラー画像を形成する際に色合いのバランスが悪くな
る。
の場合もカラーインクの色相については考慮されていな
い。このため、例えば、シアンインクの場合、公知の染
料を単独で着色剤として用いた場合、良好なシアン色を
得ることは難しく、色合い的に青が強い色合いとなる場
合や緑の強い色合いとなる場合があり、他の色のインク
とカラー画像を形成する際に色合いのバランスが悪くな
る。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、より良好な色合いのカラー画像
を得ることができる記録用シアンインク及びインクジェ
ット記録方法を提供するものである。
になされたものであり、より良好な色合いのカラー画像
を得ることができる記録用シアンインク及びインクジェ
ット記録方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の記録用シアンインクは、純水もしく
はイオン交換水で200倍希釈した水溶液の透過色が、
D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定条件下に
おいて、L*a*b*表色系で表した場合の色相角H゜
が250゜から265゜となるように前記第一染料及び
前記第二染料が配合されることによって、良好なシアン
色が得られる。
に、請求項1記載の記録用シアンインクは、純水もしく
はイオン交換水で200倍希釈した水溶液の透過色が、
D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定条件下に
おいて、L*a*b*表色系で表した場合の色相角H゜
が250゜から265゜となるように前記第一染料及び
前記第二染料が配合されることによって、良好なシアン
色が得られる。
【0006】但し、色相角H゜はa*、b*を平面上に
表したL*a*b*表色系色度図での角度を表わし、以
下のように定義する。
表したL*a*b*表色系色度図での角度を表わし、以
下のように定義する。
【0007】a*≧0、b*≧0(第一象現)ではH゜
=tan-1(b*/a*) a*≦0、b*≧0(第二象現)ではH゜=180゜+
tan-1(b*/a*) a*≦0、b*≦0(第三象現)ではH゜=180゜+
tan-1(b*/a*) a*≧0、b*≦0(第四象現)ではH゜=360゜+
tan-1(b*/a*) また、請求項2の記録用シアンインクでは、染料濃度が
0.015重量%となるように調製した染料水溶液の透
過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定
条件下において、L*a*b*表色系で表した場合の色
相角H゜が225゜から250゜である第一染料と、前
記測定条件下における染料水溶液の色相角H゜が265
゜から280゜である第二染料とを配合することによっ
て、良好なシアン色が得られる。
=tan-1(b*/a*) a*≦0、b*≧0(第二象現)ではH゜=180゜+
tan-1(b*/a*) a*≦0、b*≦0(第三象現)ではH゜=180゜+
tan-1(b*/a*) a*≧0、b*≦0(第四象現)ではH゜=360゜+
tan-1(b*/a*) また、請求項2の記録用シアンインクでは、染料濃度が
0.015重量%となるように調製した染料水溶液の透
過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定
条件下において、L*a*b*表色系で表した場合の色
相角H゜が225゜から250゜である第一染料と、前
記測定条件下における染料水溶液の色相角H゜が265
゜から280゜である第二染料とを配合することによっ
て、良好なシアン色が得られる。
【0008】また、請求項3記載のインクジェット記録
方法では、染料濃度が0.015重量%となるように調
製した染料水溶液の透過色が、D65光源2゜視野、透過
光路長10mmの測定条件下において、L*a*b*表
色系で表した場合の色相角H゜が225゜から250゜
であることを満足する第一染料と、前記測定条件下にお
ける染料水溶液の色相角H゜が265゜から280゜で
あることを満足する第二染料とを記録用シアンインクが
含み、純水もしくはイオン交換水で200倍希釈した水
溶液透過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10mm
の測定条件下において、L*a*b*表色系で表した場
合の色相角H゜が250゜から265゜となるように前
記第一染料及び前記第二染料が配合された記録用シアン
インクを噴射して記録を行なうことによって、良好なシ
アン色の画像が得られ、色再現性、階調性に優れた、よ
り全体のバランスの取れた良い色合いのカラー画像が得
られる。
方法では、染料濃度が0.015重量%となるように調
製した染料水溶液の透過色が、D65光源2゜視野、透過
光路長10mmの測定条件下において、L*a*b*表
色系で表した場合の色相角H゜が225゜から250゜
であることを満足する第一染料と、前記測定条件下にお
ける染料水溶液の色相角H゜が265゜から280゜で
あることを満足する第二染料とを記録用シアンインクが
含み、純水もしくはイオン交換水で200倍希釈した水
溶液透過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10mm
の測定条件下において、L*a*b*表色系で表した場
合の色相角H゜が250゜から265゜となるように前
記第一染料及び前記第二染料が配合された記録用シアン
インクを噴射して記録を行なうことによって、良好なシ
アン色の画像が得られ、色再現性、階調性に優れた、よ
り全体のバランスの取れた良い色合いのカラー画像が得
られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0010】本発明において使用される染料としては、
例えば直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等
に代表される水溶性染料が使用できる。このような水溶
性染料は、従来のインク組成物中において一般的には約
0.1〜20重量%を占める割合で利用されているが、
本発明においては混合した染料が合計約0.1〜10重
量%を占める割合で使用されることが望ましい。
例えば直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等
に代表される水溶性染料が使用できる。このような水溶
性染料は、従来のインク組成物中において一般的には約
0.1〜20重量%を占める割合で利用されているが、
本発明においては混合した染料が合計約0.1〜10重
量%を占める割合で使用されることが望ましい。
【0011】本発明における該第一染料は、染料濃度が
0.015重量%となるように調製した染料水溶液の透
過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定
条件下において、L*a*b*表色系で表した場合の色
相角H゜が225゜から250゜であることを満足する
染料から選択される。
0.015重量%となるように調製した染料水溶液の透
過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定
条件下において、L*a*b*表色系で表した場合の色
相角H゜が225゜から250゜であることを満足する
染料から選択される。
【0012】本発明における該第二染料は、前記測定条
件下における染料水溶液の色相角H゜が265゜から2
80゜であることを満足する染料から選択される。
件下における染料水溶液の色相角H゜が265゜から2
80゜であることを満足する染料から選択される。
【0013】本発明におけるインク組成物に使用する溶
媒は、水又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、
特に好適なものは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であ
って、水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有
する多価アルコールを含有するものである。また水とし
ては、種々のイオンを含有する一般の水ではなく、純水
を使用することが望ましい。
媒は、水又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、
特に好適なものは水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であ
って、水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有
する多価アルコールを含有するものである。また水とし
ては、種々のイオンを含有する一般の水ではなく、純水
を使用することが望ましい。
【0014】水と混合して使用される水溶性有機溶剤と
しては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、te
rt−ブチルアルコール等の低級アルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン類又はケト
アルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
チオジグリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレ
ングリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル類、グリセリン、2−ピロ
リドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの中
でもグリセリン、ジエチレングリコール等のアルキレン
グリコール類、トリエチレングリコールモノエチルエー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類は特
に好ましいものである。
しては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、te
rt−ブチルアルコール等の低級アルコール類、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、
アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン類又はケト
アルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエ
ーテル類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等のポリアルキレングリコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、
チオジグリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレ
ングリコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコ
ールの低級アルキルエーテル類、グリセリン、2−ピロ
リドン、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。これらの中
でもグリセリン、ジエチレングリコール等のアルキレン
グリコール類、トリエチレングリコールモノエチルエー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類は特
に好ましいものである。
【0015】インク組成物中の上記水溶性有機溶剤の含
有量は、一般的にはインクの全重量に対して重量%で0
〜95重量%、好ましくは10〜80重量%、より好ま
しくは10〜50重量%の範囲である。
有量は、一般的にはインクの全重量に対して重量%で0
〜95重量%、好ましくは10〜80重量%、より好ま
しくは10〜50重量%の範囲である。
【0016】この時の水の含有量は、上記溶剤成分の種
類、その組成、あるいは所望されるインクの特性に依存
して広い範囲で決定されるが、インクの全重量に対して
一般に10〜95重量%、好ましくは10〜70重量
%、より好ましくは20〜70重量%の範囲である。
類、その組成、あるいは所望されるインクの特性に依存
して広い範囲で決定されるが、インクの全重量に対して
一般に10〜95重量%、好ましくは10〜70重量
%、より好ましくは20〜70重量%の範囲である。
【0017】本発明におけるインク組成物の基本組成は
以上の通りであるが、その他従来公知の各種添加剤、す
なわち分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整
剤、pH調整剤、防黴剤等を必要に応じて添加すること
ができる。例えばポリビニルアルコール、セルロース
類、水溶性樹脂等の粘度調整剤、カチオン、アニオン、
ノニオン系の各種界面活性剤、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン類等のpH調整剤等である。また記
録液を帯電するタイプのインクジェット記録方法に使用
されるインク組成物を調合する場合には、塩化アンモニ
ウム等の無機塩類等の比抵抗調整剤が添加される。
以上の通りであるが、その他従来公知の各種添加剤、す
なわち分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、表面張力調整
剤、pH調整剤、防黴剤等を必要に応じて添加すること
ができる。例えばポリビニルアルコール、セルロース
類、水溶性樹脂等の粘度調整剤、カチオン、アニオン、
ノニオン系の各種界面活性剤、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン類等のpH調整剤等である。また記
録液を帯電するタイプのインクジェット記録方法に使用
されるインク組成物を調合する場合には、塩化アンモニ
ウム等の無機塩類等の比抵抗調整剤が添加される。
【0018】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例及び比較例に
ついて説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
ついて説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0019】 染料液1 プロジェットシアン1:ゼネカ社製、染料濃度10%水溶液 0.15重量% (固形分換算:0.015重量%) イオン交換水 99.85重量% 染料液2 デュアシンアシッドブルーAE−SF:ヘキスト社製 0.015重量% イオン交換水 99.985重量% 染料液1及び2は所定量の染料とイオン交換水を混合し
て30分攪拌することにより調製した。これら染料液の
透過色をD65光源2゜視野、透過光路長10mmの条件
で色相角H゜を測定した結果、染料液1のH゜は24
7.2゜であり、染料液2のH゜は267.0゜であっ
た。
て30分攪拌することにより調製した。これら染料液の
透過色をD65光源2゜視野、透過光路長10mmの条件
で色相角H゜を測定した結果、染料液1のH゜は24
7.2゜であり、染料液2のH゜は267.0゜であっ
た。
【0020】実施例1 プロジェットシアン1:ゼネカ社製、染料濃度10%水溶液 12.5重量% (固形分換算:1.25重量%) デュアシンアシッドブルーAE−SF:ヘキスト社製 1.25重量% エチレングリコール 25重量% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 4重量% イオン交換水 57.25重量% 比較例1 プロジェットシアン1:ゼネカ社製、染料濃度10%水溶液 25重量% (固形分換算:2.5重量%) エチレングリコール 25重量% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 4重量% イオン交換水 46重量% 比較例2 デュアシンアシッドブルーAE−SF:ヘキスト社製 2.5重量% エチレングリコール 25重量% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 4重量% イオン交換水 68.5重量% 実施例1、および比較例1、2のインクは、所定量の染
料とエチレングリコールとジエチレングリコールモノエ
チルエーテル及びイオン交換水を混合して30分攪拌し
た後に孔径0.7μmのメンブランフィルターにて濾過
することにより調製した。前記実施例1、比較例1、比
較例2のインクの200倍希釈液の色相角H゜を測定し
た結果、実施例1のインクのH゜は255.1゜であ
り、比較例1のインクのH゜は246.9゜であり、比
較例2のインクのH゜は269.1゜であった。
料とエチレングリコールとジエチレングリコールモノエ
チルエーテル及びイオン交換水を混合して30分攪拌し
た後に孔径0.7μmのメンブランフィルターにて濾過
することにより調製した。前記実施例1、比較例1、比
較例2のインクの200倍希釈液の色相角H゜を測定し
た結果、実施例1のインクのH゜は255.1゜であ
り、比較例1のインクのH゜は246.9゜であり、比
較例2のインクのH゜は269.1゜であった。
【0021】前記実施例1のインクを使用して、特開平
2−150355号公報に開示されているせん断モード
型のインク噴射装置により記録を行ったところ、ノズル
の目詰まりが発生することなく記録でき、良好なシアン
色の記録物が得られた。一方、比較例1、2のインクを
同様に記録したところ、記録は可能であったが、比較例
1の場合、シアン色としては緑がかった色となり、比較
例2の場合、シアン色としては青みがかった色となっ
た。
2−150355号公報に開示されているせん断モード
型のインク噴射装置により記録を行ったところ、ノズル
の目詰まりが発生することなく記録でき、良好なシアン
色の記録物が得られた。一方、比較例1、2のインクを
同様に記録したところ、記録は可能であったが、比較例
1の場合、シアン色としては緑がかった色となり、比較
例2の場合、シアン色としては青みがかった色となっ
た。
【0022】また実施例1および比較例1、2のインク
を使用した単色、および以下に組成を示したイエローイ
ンク及びマゼンタインクを使用してフルカラー記録を行
ったところ、実施例1ではいずれも良好な記録結果を得
ることができ、バランスのとれた良い色合いの記録が行
え、色再現性、階調性に優れていたが、比較例1では緑
は若干黄色の強い色合いで、青は緑色の強い色合いとな
り、比較例2では緑は青色が強く、青は赤みがかった色
合いとなり、共に、バランスのとれた色合いの記録は行
えず、色再現性、階調性において実施例1と比較して劣
っていた。
を使用した単色、および以下に組成を示したイエローイ
ンク及びマゼンタインクを使用してフルカラー記録を行
ったところ、実施例1ではいずれも良好な記録結果を得
ることができ、バランスのとれた良い色合いの記録が行
え、色再現性、階調性に優れていたが、比較例1では緑
は若干黄色の強い色合いで、青は緑色の強い色合いとな
り、比較例2では緑は青色が強く、青は赤みがかった色
合いとなり、共に、バランスのとれた色合いの記録は行
えず、色再現性、階調性において実施例1と比較して劣
っていた。
【0023】 イエローインク プロジェットイエロー1G:ゼネカ社製、染料濃度7.5%水溶液 33.3重量% (固形分換算:2.5重量%) エチレングリコール 25重量% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 4重量% イオン交換水 37.7重量% マゼンタインク プロジェットレッドOAM:ゼネカ社製、染料濃度5%水溶液 50重量% (固形分換算:2.5重量%) エチレングリコール 25重量% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 4重量% イオン交換水 21重量% また、特公昭53−12138号公報に開示されている
カイザー型や特公昭61−59914号公報に開示され
ているサーマルジェット型のインク噴射装置に、上記の
条件の記録用インクを用いて記録を行った結果、同様の
効果が得られた。
カイザー型や特公昭61−59914号公報に開示され
ているサーマルジェット型のインク噴射装置に、上記の
条件の記録用インクを用いて記録を行った結果、同様の
効果が得られた。
【0024】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載の記録用シアンインクによれば、純水もしく
はイオン交換水で200倍希釈した水溶液の透過色が、
D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定条件下に
おいて、L*a*b*表色系で表した場合の色相角H゜
が250゜から265゜となるように前記第一染料及び
前記第二染料が配合されているので、良好なシアン色が
得られ、色再現性、階調性に優れた、全体のバランスの
取れた良い色合いのカラー画像を提供することができる
という効果を奏する。
求項1記載の記録用シアンインクによれば、純水もしく
はイオン交換水で200倍希釈した水溶液の透過色が、
D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定条件下に
おいて、L*a*b*表色系で表した場合の色相角H゜
が250゜から265゜となるように前記第一染料及び
前記第二染料が配合されているので、良好なシアン色が
得られ、色再現性、階調性に優れた、全体のバランスの
取れた良い色合いのカラー画像を提供することができる
という効果を奏する。
【0025】また、請求項2記載の記録用シアンインク
によれば、染料濃度が0.015重量%となるように調
製した染料水溶液の透過色が、D65光源2゜視野、透過
光路長10mmの測定条件下において、L*a*b*表
色系で表した場合の色相角H゜が225゜から250゜
であることを満足する第一染料と、前記測定条件下にお
ける染料水溶液の色相角H゜が265゜から280゜で
あることを満足する第二染料とを配合しているので、良
好なシアン色が得られ、色再現性、階調性に優れた、全
体のバランスの取れた良い色合いのカラー画像を提供す
ることができるという効果を奏する。
によれば、染料濃度が0.015重量%となるように調
製した染料水溶液の透過色が、D65光源2゜視野、透過
光路長10mmの測定条件下において、L*a*b*表
色系で表した場合の色相角H゜が225゜から250゜
であることを満足する第一染料と、前記測定条件下にお
ける染料水溶液の色相角H゜が265゜から280゜で
あることを満足する第二染料とを配合しているので、良
好なシアン色が得られ、色再現性、階調性に優れた、全
体のバランスの取れた良い色合いのカラー画像を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0026】また、請求項3記載のインクジェット記録
方法によれば、染料濃度が0.015重量%となるよう
に調製した染料水溶液の透過色が、D65光源2゜視野、
透過光路長10mmの測定条件下において、L*a*b
*表色系で表した場合の色相角H゜が225゜から25
0゜であることを満足する第一染料と、前記測定条件下
における染料水溶液の色相角H゜が265゜から280
゜であることを満足する第二染料とを記録用シアンイン
クが含み、純水もしくはイオン交換水で200倍希釈し
た水溶液透過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10
mmの測定条件下において、L*a*b*表色系で表し
た場合の色相角H゜が250゜から265゜となるよう
に前記第一染料及び前記第二染料が配合された記録用シ
アンインクを噴射して記録を行なうので、良好なシアン
色が得られ、色再現性、階調性に優れた、全体のバラン
スの取れた良い色合いのカラー記録をすることができる
という効果を奏する。
方法によれば、染料濃度が0.015重量%となるよう
に調製した染料水溶液の透過色が、D65光源2゜視野、
透過光路長10mmの測定条件下において、L*a*b
*表色系で表した場合の色相角H゜が225゜から25
0゜であることを満足する第一染料と、前記測定条件下
における染料水溶液の色相角H゜が265゜から280
゜であることを満足する第二染料とを記録用シアンイン
クが含み、純水もしくはイオン交換水で200倍希釈し
た水溶液透過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10
mmの測定条件下において、L*a*b*表色系で表し
た場合の色相角H゜が250゜から265゜となるよう
に前記第一染料及び前記第二染料が配合された記録用シ
アンインクを噴射して記録を行なうので、良好なシアン
色が得られ、色再現性、階調性に優れた、全体のバラン
スの取れた良い色合いのカラー記録をすることができる
という効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北原 武夫 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 第一染料及び第二染料からなる混合染料
を水または水と有機溶剤との混合溶液に溶解してなる記
録用シアンインクであって、 純水もしくはイオン交換水で200倍希釈した水溶液の
透過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測
定条件下において、L*a*b*表色系で表した場合の
色相角H゜が250゜から265゜となるように前記第
一染料及び前記第二染料が配合されていることを特徴と
する記録用シアンインク。 - 【請求項2】 前記第一染料は、染料濃度が0.015
重量%となるように調製した染料水溶液の透過色が、D
65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定条件下にお
いて、L*a*b*表色系で表した場合の色相角H゜が
225゜から250゜であり、前記第二染料は、前記測
定条件下における染料水溶液の色相角H゜が265゜か
ら280゜であることを特徴とする請求項1記載の記録
用シアンインク。 - 【請求項3】 記録用シアンインクを噴射して記録を行
うインクジェット記録方法において、 染料濃度が0.015重量%となるように調製した染料
水溶液の透過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10
mmの測定条件下において、L*a*b*表色系で表し
た場合の色相角H゜が225゜から250゜であること
を満足する第一染料と、前記測定条件下における染料水
溶液の色相角H゜が265゜から280゜であることを
満足する第二染料とを前記記録用シアンインクが含み、 純水もしくはイオン交換水で200倍希釈した水溶液透
過色が、D65光源2゜視野、透過光路長10mmの測定
条件下において、L*a*b*表色系で表した場合の色
相角H゜が250゜から265゜となるように前記第一
染料及び前記第二染料が配合された記録用シアンインク
を噴射して記録を行なうことを特徴とするインクジェッ
ト記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30121095A JPH09143409A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 記録用シアンインク及びインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30121095A JPH09143409A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 記録用シアンインク及びインクジェット記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09143409A true JPH09143409A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17894116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30121095A Pending JPH09143409A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 記録用シアンインク及びインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09143409A (ja) |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP30121095A patent/JPH09143409A/ja active Pending
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