JPH091431A - ナット自動締付装置のソケット構造 - Google Patents

ナット自動締付装置のソケット構造

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JPH091431A
JPH091431A JP14780195A JP14780195A JPH091431A JP H091431 A JPH091431 A JP H091431A JP 14780195 A JP14780195 A JP 14780195A JP 14780195 A JP14780195 A JP 14780195A JP H091431 A JPH091431 A JP H091431A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】標準ボルトや標準ナットを使用しながらコスト
増を招くことなくナットとボルトとの締結不良を確実に
回避できるようにしたナット自動締付装置のソケット構
造を提供することにある。 【構成】 ナット31を保持しながら回転駆動されるこ
とで、ナット31をボルト32に締め付けるナット自動
締付装置のソケット構造において、先端部にナット保持
空間2Aを有するソケット本体2と、ソケット本体2に
ブラケット42を介し支持されると共にボルト32にガ
イド面4Eが当接した際にナット保持空間2A内のナッ
トの穴とボルトとの相対的位置ずれtを排除する方向へ
の位置修正力を生じさせるガイド部材51と、ガイド部
材51をナットとボルトの噛み合いが成される時にガイ
ド位置P1に、ナットとボルトの噛み合い後の締付時に
退却位置P2に切換え移動させるガイド部材切換え手段
46とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はナット自動締付装置で用
いるソケット構造、特に、ボルトとナットの軸線ずれに
対処できるナット自動締付装置のソケット構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ナット自動締付装置においては、ナット
ランナの先端にナット自動締付用ソケットが装着されて
いる。図33に示すように、このソケット51の先端部
(図中、可鍛部)には、ナット31の嵌入する凹部51
Aが設けられている。この凹部の周囲には図示しない磁
石が設けられており、ナット31は凹部51A内に保持
されて、この状態でボルトへの締め付けが行われるよう
に成っている。ところで、ソケット51の凹部51A内
へのナット31の嵌入を確実に行えるように、例えば図
34に示すように、凹部51Aの内面とナット31の外
面との間に隙間tが確保されるように設定されている。
【0003】しかしながら、この隙間tがあるために、
ナット31をボルト3上に確実に位置決めすることがで
きても、例えば図35の(a)に示すように、ナット3
1がソケット51内で傾いて、両軸心線間に角度αが生
じる。一方、ナット31を締め付けるべきボルト32に
ついても、その取付け精度に応じて正規取付け角度(ソ
ケットの軸心線に沿った角度)に対して角度βが生じ
る。この結果、ナット31とボルト32との相対角度θ
は、例えば図35の(b)に示すように、α+βにまで
達する場合がある。このようにナット31とボルト32
との相対角度θが大きくなると、ナット31内にボルト
32が進入できなくなり、図35の(c)に示すよう
に、締結不良が生じてしまう。
【0004】このような締結不良を回避するために、図
36の(a)に示すような標準ボルト33に代えて、た
とえば図36(b)に示すようなナットガイド付き尖り
先ボルト34等を用いて、ナット31とボルト32との
相対角度θが大きくても、尖り先。のガイドを通じてナ
ット31内にボルト32が進入できるようにさせる手段
がある。また、標準ナットに代えて、ガイド付き等の特
殊ナットを用いる手段もある。更に、ナットとボルトと
の相対角度を検出するセンサ等を設けてこの検出結果か
らナットとボルトとの相対角度を補正して締結不良を回
避する手段も考えられる。
【0005】たとえば、相対角度を補正する手段とし
て、特開昭63−200930号公報い開示されたナッ
トの自動締付装置があるが、この装置では、ナットを保
持するソケットとこのソケットの支持部材との間に、ボ
ルト32に対してソケットの上下方向のずれを補正する
カム構造と、ボルト3に対してソケットの相対角度を補
正する弾性体とを設けるように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の締結不良を回避する手段の内、ボルト又はナット
に特殊な構造のものを用いるものでは、部品コストが増
大してしまうという課題がある。センサ等を用いて角度
補正を行うものでは、一般に大幅なコスト増を招いてし
まうという課題がある。
【0007】更に、特開昭63−200930号公報に
開示された装置では、例えば、ナットがボルトに完全に
締結せずに食いついた状態になると上下方向のずれの補
正が行えず、各機構等のメカニカルな部分の損傷を招く
恐れもある。また、弾体を通した相対角度の補正は、ソ
ケットの角度の変化が許容されてはいるが、弾体の弾性
力では、ナットをボルトの軸心に積極的に整合させるよ
うなモーメントまでは与えにくく、締結不良を確実に回
避できないおそれがある。更に、ソケット内でナットの
動きを規制していないので、ソケットとナットとの間の
隙間によりナットが不規則な動きをして安定した締結を
得にくいという課題がある。
【0008】本発明の目的は、標準ボルトや標準ナット
を使用しながらコスト増を招くことなくナットとボルト
との締結不良を確実に回避できるようにしたナット自動
締付装置のソケット構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、ナットを保持しながら回転
駆動されることで、該ナットをボルトに締め付けるナッ
ト自動締付装置のソケット構造において、先端部にナッ
ト保持空間を有するソケット本体と、該ソケット本体に
ブラケットを介し支持されると共に該ボルトにガイド面
が当接した際に該ナット保持空間内のナットの穴と該ボ
ルトとの相対的位置ずれを排除する方向への位置修正力
を生じさせるガイド部材と、該ブラケットに支持される
と共に該ガイド部材を該ナットとボルトの噛み合いが成
される時にガイド位置に、該ナットとボルトの噛み合い
後の締付時に退却位置に切換え移動させるガイド部材切
換え手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、請求項1に記載のナ
ット自動締付装置のソケット構造において、該ナット保
持空間の奥側の穴部に配置されて軸心方向へスライドし
うるように装着されたスライダと、該スライダの先端に
揺動可能に装着されて、該ナットをその軸心を合わせた
状態で保持するナット保持面と、該ボルトの先端部に直
接又は間接に当接して該ナットと該ボルトとの軸心を整
合させるナット方向調整面とを有する、ナット規制治具
と、該スライダを通じて該ナット規制治具を該ボルト側
へ付勢する第1の付勢手段と、該ナット規制治具にセッ
トされた該ナットを該ボルト側へ付勢する第2の付勢手
段と、を更に備えることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2に記載のナット自動締付装置のソケット構造におい
て、該ガイド部材は該ソケット本体を挟持するように配
備される一対のボルトガイドとして形成され、且つ該ガ
イド位置において該一対のボルトガイドには該ナット保
持空間を中心とする円錐型の凹状ガイド面が形成され、
該ガイド部材切換え手段は該第1の付勢手段に抗しての
該スライダの摺動に連動し、ガイド位置にある一対のボ
ルトガイドの凹状ガイド面を2分割して互いを離隔する
退却位置に切換え移動させることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明では、請求項1又は請求項
2に記載のナット自動締付装置のソケット構造におい
て、該ガイド部材は該ブラケットに枢支されると共に一
端に爪状部が形成されたガイド軸を備え、且つ該爪状部
には該ガイド位置において該ナット保持空間の中心に向
けて連続する湾曲ガイド面が形成され、該ガイド部材切
換え手段は該第1の付勢手段に抗しての該スライダの摺
動に連動してガイド軸を回動させ、ガイド位置にある爪
状部を退却位置に切換え移動させることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、ソケット本体をその
先端部のナット保持空間にナットを保持しながら回転駆
動して、ナットをボルトに締め付けるに当たり、ソケッ
ト本体にブラケットを介し支持されるガイド部材を回転
駆動し、ボルトにガイド面が当接することによって、ナ
ット保持空間内のナットの穴とボルトとの相対的位置ず
れを排除する方向への位置修正力を生じさせる。この時
の位置修正力で、ソケット本体及びガイド部材側をずら
せ、ナットの穴とボルトを正しく噛み合わせる。その上
で、ブラケットに支持されるガイド部材切換え手段によ
って、ガイド部材をナットとボルトの噛み合いが成され
る時にガイド位置に、ナットとボルトの噛み合い後の締
付時に退却位置にそれぞれ切換え移動させる。この時の
ガイド部材の退却位置への移動により、ガイド位置の干
渉がない状態でナットとボルトの締付が成される。
【0014】請求項2の発明では、請求項1に記載のナ
ット自動締付装置のソケット構造において、特に、ナッ
ト保持空間の奥側の穴部に配置されたスライダを軸心方
向へスライドしうるように装着し、スライダの先端に揺
動可能に装着され、ナットをその軸心を合わせた状態で
保持するナット保持面と、ボルトの先端部に直接又は間
接に当接してナットとボルトとの軸心を整合させるナッ
ト方向調整面とを有するナット規制治具を備え、第1の
付勢手段によってスライダを通じてナット規制治具をボ
ルト側へ付勢し、第2の付勢手段によってナット規制治
具にセットされたナットをボルト側へ付勢する。
【0015】この時、ナット保持面がナットをナット規
制治具の軸心に合わせ、ナット方向調整面がボルトの先
端部に直接又は間接に当接してナットとボルトの軸心を
合わせ、第1の付勢手段がナット規制治具をボルト側へ
付勢し、第2の付勢手段がナットをボルト側へ付勢する
ので、ナットとボルトの両軸心線の傾きを排除し、噛み
合いが確実に成される。しかも、ガイド部材がナットと
ボルトの噛み合いが成された後の締付時に退却位置に移
動するので、ガイド部材との干渉がない状態でナットと
ボルトの締付が確実に成される。
【0016】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2に記載のナット自動締付装置のソケット構造におい
て、特に、ガイド部材はソケット本体を挟持するように
配備される一対のボルトガイドとして形成され、且つガ
イド位置において一対のボルトガイドにはナット保持空
間を中心とする円錐型の凹状ガイド面が形成され、ガイ
ド部材切換え手段は第1の付勢手段に抗してのスライダ
の摺動に連動し、ガイド位置にある一対のボルトガイド
を凹状ガイド面を2分割して互いを離隔する退却位置に
切換え移動させる。この場合、一対のボルトガイドの円
錐型の凹状ガイド面が、ソケット本体と共に回動する
時、位置修正力を生じ、ソケット本体及び一対のボルト
ガイド側をずらせ、ナットの穴とボルトの両軸心線を合
わせ、正しく噛み合わせるようになる。
【0017】請求項4の発明では、請求項1又は請求項
2に記載のナット自動締付装置のソケット構造におい
て、特に、ガイド部材はブラケットに枢支されると共に
一端に爪状部が形成されたガイド軸を備え、且つ爪状部
にはガイド位置においてナット保持空間の中心に向けて
連続する湾曲ガイド面が形成され、ガイド部材切換え手
段は第1の付勢手段に抗しての該スライダの摺動に連動
してガイド軸を回動させ、ガイド位置にある爪状部を退
却位置に切換え移動させる。この場合、爪状部の湾曲ガ
イド面が、ソケット本体と共に回動する時、位置修正力
を生じ、ソケット本体及びガイド軸上の爪状部をずら
せ、ナットの穴とボルトの両軸心線を合わせ、正しく噛
み合わせるようになる。
【0018】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
ナット自動締付装置のソケット構造について説明する
と、図1は本ナット自動締付装置のソケット構造を備え
たツール全体の構成図、図2はその取付け状態を示す縦
部分断面図図3乃至図21は図1に示すナット自動締付
装置のソケット構造の各構成部材の詳細図及び機能説明
図である。まず、本ナット自動締付装置のソケット構造
を備えたツール全体の構成に付いて説明すると、図1に
示すように、ナット自動締付用装置のソケット1は、ナ
ットランナ11の先端に装着されたセンタリング装置1
6、アダプタ41及びソケットガイド17によって位置
規制を受け、ナットランナ11の先端中央に装着された
スピンドル12より、ユニバーサルジョイント43及び
ソケットジョイント44を介し回転駆動力を受ける。
【0019】また、ナットランナ11は、このナットラ
ンナ11を所望の位置へ駆動するロボット13に、ナッ
トランナアダプタ14及びアダプタプレート15を介し
て図示しないボルト等によって取付けられている。な
お、符号20はスライドガイドを示す。本ソケット1は
ソケットガイド17の内周壁に圧入された無給油ブッシ
ュ18内に軸方向へ摺動自在に支持されているが、無給
油ブッシュ18はソケットガイド17、アダプタ41を
介しセンタリング装置16に取り付けられている。
【0020】したがって、ソケット1は、センタリング
装置16により水平方向への位置ずれを修正しうるよう
に振れ止め治具であるソケットガイド17及び無給油ブ
ッシュ18に支持されることになる。このソケットの本
体2の基部には、拡径部2Cが設けられており、この拡
径部2Cがソケットガイド17の内部空間17Aに進退
自在に遊嵌されていて、この内部空間17Aに介装され
たスプリング19によって、ソケット本体2が突出側に
付勢されている。
【0021】ソケット本体2とスピンドル12とは、ユ
ニバーサルジョイント43及びソケットジョイント44
を通じて、一体に回転するが軸方向へは相対動できるよ
うに結合されている。図12(a)、(b)に示すよう
に、ここでスピンドル12は矩形穴121にナットラン
ナ11の図示しない駆動軸を一体的に連結し、他端に周
知のユニバーサルジョイント43の一端部を連結する。
このユニバーサルジョイント43の他端部には図13
(a)、(b)に示すソケットジョイント44がピン結
合される。ソケットジョイント44は拡径部441とそ
の下方に延びる断面矩形の棒状部442を備え、棒状部
442には軸心線Lの方向へ延在する長穴443が形成
されており、この長穴443内にソケット本体2側に固
定されたピン21が遊嵌されている。これにより、スピ
ンドル12の回転力は、ソケットジョイント44の棒状
部442に接触するソケット拡径部2C内の角穴内周面
とによりソケット本体2側に伝えられるが、この時ソケ
ット本体2側は長穴443の長さに応じた分だけソケッ
トジョイント44に対して軸方向へ移動しうるように成
っているのである。
【0022】なお、符号40は拡径部441とソケット
拡径部2Cとに上下端が押圧状態で係止されたスピンド
ルバネを示し、これによってソケット本体2が突出し側
(下方側)に付勢されている。ここで、本ナット自動締
付装置のソケット構造について、詳述すると、図1、図
2に示すように、本ソケット1は、ソケット本体2と、
ソケット本体2のソケット拡径部2Cに支持されるボル
トガイドブラケット(以後単にブラケットと記す)17
と、ブラケット17に支持されるガイド部材45と、ガ
イド部材45を切換え移動させるガイド部材切換え手段
46とを備えている。
【0023】図3乃至図6(a)、(b)に示すよう
に、ソケット本体2は前述のように、基部に拡径部2C
を備えており、このソケット本体2の先端部には、軸心
線に沿った中央にナット保持空間部2Aが形成され、且
つ、このナット保持空間部2Aの奥部には、軸心線Lに
沿った中心部にナットプッシャ保持空間2D及びこのナ
ットプッシャ保持空間2Dよりも小径の穴部2Bが形成
されている。なお、ナット保持空間部2Aを作る内周面
には、図4に示すように、例えば6角ナットの外周面が
嵌入しやすく且つ締付トルクを伝達しうる複数の凹凸か
ら成る形状に形成される。
【0024】スライダ3はこの穴部2B内及びナットプ
ッシャ保持空間2Dの上端に嵌着されたスライダガイド
47の貫通孔に、軸方向へ移動しうるように挿入されて
おり、スライダ3の中央とスライダガイド47及びソケ
ット本体2とは、ピン8aを通じて、スライダ3の上部
とソケット本体2とは、ピン8bを通じて、軸方向への
相対動を許容するように接続されている。つまり、スラ
イダ3の中央には軸心線Lの方向へ延在する長穴3Cが
形成されており、この長穴3C内にスライダガイド47
及びソケット本体2側に固定されたピン8が遊嵌され、
しかも、スライダ3の上部にはピン8bが固定され、ピ
ン8bの遊嵌する長穴3Dがソケット本体2上に軸心線
Lの方向へ延在するように形成されている。
【0025】スライダ3の先端部は、ナット保持空間部
2Aに望むように配設されており、このスライダ3の先
端部には、図14に示すように、突起状のアーバ3Aが
一体的に取り付けられ、さらにこのアーバ3A(図16
(a)参照)の先端には凸状曲面部3Bが形成されてい
る。しかも、アーバ3Aの凸状曲面部3Bには図16
(b)、(c)に示すようなチップ状のナット規制治具
4と、チップフランジ401とが一体化して嵌着され
る。ここで、凸状曲面部3Bにナット規制治具4を嵌合
させ、アーバ3Aの他端よりチップフランジ401を嵌
挿させ、その上で、ナット規制治具4とチップフランジ
401を圧入させ、両者を一体化するとともにナット規
制治具4側を凸状曲面部3Bに対して揺動可能に保持し
ている。
【0026】このようにナット規制治具4は、図16
(c)に示すような凹状曲面部4Aが上方に開口するよ
うに形成されており、凸状曲面部3Bに凹状曲面部4A
を当接させるようにして装着され、しかも、チップフラ
ンジ401と一体化されるので、ナット規制治具4がス
ライダ3の先端部から離脱しないようになっている。
【0027】また、ナット規制治具4の外周や基端(図
中、上端)には、ナット31をその軸心を合わせた状態
で保持するナット保持面4C,4Dが形成されている。
このナット保持面4C,4Dは、ナット31の端面に当
接するチップフランジ401と内周に適当なクリアラン
スをもって嵌入するナット規制治具4とで形成され、ナ
ット規制治具4を嵌入させながらナット31の軸心線を
ナット規制治具4の軸心線と次第に一致させていき、最
終的には、ナット31の端面にチップフランジ401が
当接して、両者の軸心線がほぼ一致するようになってい
る。
【0028】さらに、ナット規制治具4の先端(図中、
下端)には、ボルト32の先端面に当接してナット31
とボルト32との軸心線を整合させるナット方向調整面
4Eが設けられている。即ち、このナット方向調整面4
Eがボルト32の先端面に当接すると、ナット規制治具
4自体の軸心線がボルト32の軸心線とほぼ一致するよ
うに設定されており、ナット規制治具4自体の軸心線は
ナット31の軸心線とほぼ一致しているので、ナット3
1とボルト32との軸心線を整合するようになっている
のである。また、スライダバネ5は、ソケット本体2の
穴部2Bに備えられ、スライダ3を突出方向(図中、下
方)へ付勢している。さらに、プッシャーバネ6は、ス
ライダガイド47とナットプッシャー48を連結し、ソ
ケット本体2の軸心方向に沿ってナットプッシャ保持空
間2D内に備えられ、ナット保持空間部2A内にセット
されたナット31をボルト32への締結方向即ち突出方
向(図中、下方)へ付勢している。
【0029】このプッシャーバネ6はスライダバネ5よ
りも弱いもの、即ち、スライダバネ5のバネ定数を
1、プッシャーバネ6のバネ定数K2として、K1>K2
を満たすように設定されている。これにより、締結動作
開始時には、ナット規制治具4の基端のナット保持面4
Cがナット31の端面と当接してナット31の姿勢が規
制されるが、締結動作開始後に、ナット規制治具4がボ
ルト32に押されて退却し、ナット31から離れていく
と、今度は、プッシャーバネ6がナット31を所望の姿
勢で前進していくように付勢力を発揮するようになって
いる。
【0030】なお、図15に示すように、プッシャーバ
ネ6の端部のナットプッシャ7はスプリング6の付勢力
をナット31に伝えられるよう環状に形成される。そし
て、ソケット本体2の下端部の、ナット保持空間部2A
を作る内周面には、図4に示すように、ナット31を保
持するための磁石9が設けられている。この例では、ナ
ット31を包囲するように、複数(2つ)の磁石が当間
隔で設置されている。
【0031】ソケット本体2のソケット拡径部2Cは軸
心線方向に延びる一対のガイドロッド49を介しに上端
がボルトガイドブラケット(以後単にブラケットと記
す)42の環状主部421に連結される。ガイドロッド
49はこれに摺動自在に外嵌されるスペーサ491を介
しソケット拡径部2Cに連結され、スペーサ491とガ
イドロッド49の相対的な摺動作動によってソケット本
体2に対してブラケット42が上下動出来る。なお符号
50はソケット本体2に外嵌される圧縮バネを示し、こ
れによりソケット拡径部2Cに対してブラケット42を
下方に付勢している。
【0032】ブラケット42はソケット本体2に対し摺
動自在に外嵌され、同一軸心線上に配備され、図10
(a)、(b)及び図11に示すように環状主部421
とその下方に延出する一対のアーム部422とで形成さ
れる。このブラケット42にはガイド部材45と、ガイ
ド部材45を切換え移動させるガイド部材切換え手段4
6が支持される。
【0033】ガイド部材45は、図7(a)、(b)及
び図8(a)、(b)に示すように、互いに左右対象の
略半割筒状形状の一対のボルトガイド51として形成さ
れ、一対のボルトガイド51はソケット本体2を挟持す
るように配備される。この一対のボルトガイド51は中
央に切り込み511をそれぞれ形成され、各切り込み5
11を各アーム部422と嵌合させ、両者は横向きのピ
ン52でそれぞれ結合される。しかも一対のボルトガイ
ド51の上端部512にはピン52と並行な方向に延出
する左右一対の引きバネ用ボルト53が固着される。こ
こで一方のボルトガイド51より突出する左右一対の引
きバネ用ボルト53と、他方のボルトガイド51より突
出する左右一対の引きバネ用ボルト53との間にはそれ
ぞれ引きバネ54が掛けわたされ、一対のボルトガイド
51をピン52周りに回動付勢する。なお、上端部51
2の近傍には後述する側方凹部516が左右に一対形成
される。
【0034】一対のボルトガイド51の下端部513に
は略フック状のガイド壁514が形成される。ボルトガ
イド51のガイド壁514は、図8(a)に示すように
正面視で、略半月形を呈する。ここで、一対のボルトガ
イド51のガイド壁514は互いに付けあわされると、
ナット保持空間2Aを中心(軸心線Lを中心)とする円
錐型の凹状ガイド面cfを形成でき、その中央にナット
保持空間2A内のナット31の穴と対向するボルト貫通
孔半部515を形成される。ここで、ピン52周りに回
動する一対のボルトガイド51は一対のボルトガイド5
1のガイド壁514を付けあわせ、凹状ガイド面cfを
形成出来るガイド位置P1(図17参照)と、一対のボ
ルトガイド51のガイド壁514を離隔させ、凹状ガイ
ド面cfをナット保持空間2Aより排除する退却位置P
2(図19参照)とに切換え移動できる。
【0035】ガイド部材切換え手段46は第1の付勢手
段としてのスライダバネ5に抗してスライダ3を摺動さ
せ、それに連動し、カムスライダ55を係合位置Q1
(図17参照)と退却位置Q2(図19参照)とに切換
え、一対のボルトガイド51をガイド位置P1と退却位
置P2に切換え移動させる。ここで、スライダ3に一体
結合される保持される一対のボルトガイド51の凹状ガ
イド面cfを切換え、カムスライダ55に2分割して互
いを離隔する退却位置P2に切換え移動させる用に切換
え操作出来る。
【0036】ここで、スライダ3の上部にはピン8bが
固定され、ピン8bは長穴3Dを貫通し左右一対のカム
スライダ55に一体的に結合される。一対のカムスライ
ダ55は、図9に示すように略十字状を呈し、縦部55
1の下部(図9における左側)にピン8aの左右端が摺
動自在に遊嵌する長穴552を形成され、左右の横部5
53が一対のボルトガイド51の側方凹部516に係合
可能に形成される。ここで、一対のボルトガイド51の
側方凹部516の下側近傍にはストッパ部517が形成
され、同部に横部553が当接し係合位置Q1(図17
参照)にあると、一対のボルトガイド51を引きバネ5
4の弾性力に抗してガイド位置P1(図17参照)に保
持出来、一対のボルトガイド51の側方凹部516に横
部553が当接し退却位置Q2(図19参照)にある
と、一対のボルトガイド51を引きバネ54の弾性力に
よって退却位置P2(図19参照)に保持出来る。
【0037】上述の構成を採るナット自動締付装置のソ
ケット構造の作動を図17乃至図20に沿って説明す
る。
【0038】図1のナット自動締付装置のソケット構造
では、ナットの自動締め付きにあたり、ロボット13が
ナットランナ11をナット31の供給位置(図示せず)
へ移動させ、ソケット本体2の先端部のナット保持空間
部2Aのナット規制治具4にナット31をセットし、一
対のボルトガイド51をガイド位置P1に切換え保持
し、その上で、ナットランナ11をボルト32に対向す
るように移動させる。
【0039】この時一対のボルトガイド51のボルト貫
通孔半部515間の貫通孔の奥には、ナット規制治具4
がナット保持面4C,4Dを通じてナット31を軸心線
Lにほぼ一致させるようにしながら保持する。また、こ
のナット規制治具4はスライダ3の先端に揺動可能に装
着されているので、ナット規制治具4にセットされるナ
ット31は、このナット規制治具4と共に揺動できる。
【0040】ここで、ソケット1が回転しながら降下す
ると、ボルト32とナット31の相対的なtの位置ずれ
によって一対のボルトガイド51の円錐型の凹状ガイド
面cfにボルト32の先端部が接触する。この時、圧縮
バネ50の弾性によって接触圧が適正量に保持される。
特に、回転する凹状ガイド面cfとボルト32の当接に
よって、tの相対的位置ずれを排除する方向への位置修
正力が生じる。このため、更に、ソケット1側が降下す
るとセンタリングデバイス16の働きでソケット1全体
がボルト32の軸心線L1側に移動修正され、ボルト3
2とナット31の相対的なtの位置ずれが排除された時
点で、図18に示すように、ボルト貫通孔半部515間
の貫通孔にボルト32が嵌合し、ナット規制治具4によ
って軸心線Lにほぼ一致するように保持されたナット3
1の穴に対向する。この時、ソケット本体2を降下させ
ながら、スライダバネ5の付勢力を介して、ナット規制
治具4のナット方向調整面4Eをボルト32の先端面3
2Aに当接させていく。
【0041】このときに、ボルト32が傾斜している分
だけ(傾斜角度β)、ナット規制治具4の軸心線とボル
ト32の軸心線とが一致しなくなるが、この場合の補正
は、ナット方向調整面4Eとボルト32の先端面32A
との当接により、ナット規制治具4は、スライダ3の先
端で滑らかに傾きながら、図18に示すように、ナット
規制治具4の軸心線をボルト32の軸心線L1に確実に
一致させていくことでおこなわれる。このようにして、
ナット31の軸心線もボルト32の軸心線と一致するよ
うになる。また、この時、ナット規制治具4及びナット
31とボルト32との間の上下方退却位置P2向のずれ
については、ソケット本体2自体を付勢するススピンド
ルバネ40やスライダ3を付勢するスライダバネ5が伸
縮するので、容易に許容される。
【0042】そして、この状態で、ソケット本体2を回
転駆動して、ナット31をボルト32に螺合させ、噛み
合わせていく。この際には、すでに、ナット31とボル
ト32との軸心線が整合しているので、ナット31はそ
の回転に伴って、ボルト32に円滑に噛み合う。この噛
み合直後、ナット31に螺合したボルト32はナット規
制治具4及びスライダ3を上方にずれ量Δα(例えば2
〜3mm)押圧移動させ(図19参照)、この変位に応
じてカムスライダ55を係合位置Q1より退却位置Q2
に切換え移動する。このため、更に締付が進んだ際にガ
イド壁514がナット31と干渉する事を未然に防止出
来る。
【0043】ここで、締付時において、ナット31とボ
ルト32の軸心線L1に対しソケット1の軸心線Lが傾
斜角度βでずれているが、このソケット本体2の複数の
凹凸が6角ナットの外周面が嵌入しやすく且つ傾斜して
も締付トルクを伝達しうるような形状を成すことより、
確実にナット31とボルト32の締付を行うことが出来
る(図20参照)。このように締付が進められていく
と、ナット規制治具4及びナット31とボルト32との
間の位置ずれが再び生じるが、これについても、センタ
リングデバイス16を通じて、ソケット1が水平移動で
きることで許容される。
【0044】この後、ナットランナ11は締付トルクが
規定値に達すると、回転を止め、ロボット13がナット
ランナ11をボルト32より離脱させ、所定の待機位置
に戻る。
【0045】このようにして、本ナット自動締付装置の
ソケット構造では、高価な特殊なボルトやナットを用い
ること無く、先端のフラットな標準ボルト及びねじ穴が
貫通している(袋ナットではない)標準ナットを用いな
がら、締結開始時において、ナット31とボルト32の
tの位置ずれを排除し、ナット31の方向とボルト32
の方向とのずれである傾斜角度βを確実に一致させるこ
とができるようになり、極めて低コストで、ナットの締
結不良を確実に防止できるようになる。なお、図21
は、従来のナット自動締付装置のソケット構造と本発明
のナット自動締付装置のソケット構造とによるナットの
100%締結範囲の相違を示すもので、図中、〇印が従
来構造による実験結果を示し、●印が本構造による実験
結果を示している。
【0046】図示するように、本構造では、ナットとボ
ルトとの傾斜角度βの角度ずれに対して締結範囲が2倍
以上大きく拡大しており、特に、位置ずれ(水平方向へ
のtずれ)に対しては10倍以上締結範囲が拡大してい
る。このように、実験によって、本構造が、ナットとボ
ルトとの位置ずれ及び角度ずれを大幅に許容できること
が確かめられた。また、本ソケット構造は、ナットラン
ナ11側への結合構造を従来のソケット構造と全く同様
に構成することができるので、ナットランナ11側の構
成を変更することなく、現状のソケットと本構造を有す
るソケットとを交換するだけでも、上述の効果を得ら
れ、この点からも、コスト面で有利である。
【0047】図22には本発明の他の実施例としてのナ
ット自動締付装置のソケット構造を示した。このナット
自動締付装置のソケット構造は図1のソケット構造と比
べ、ソケット1aに付設されるガイド部材としてのボル
トガイド64及びボルトガイド64を切換え移動させる
ガイド部材切換え手段65が相違する点を除くと同一構
成部材が多く、ここでは同一部材には同一符号を付して
その重複説明を略す。
【0048】このナット自動締付装置のソケット構造
は、図22示すように、ソケット1aは、ナットランナ
11の先端に装着されたセンタリング装置16、アダプ
タ41及びソケットガイド17によって位置規制を受
け、ナットランナ11の先端中央に装着されたスピンド
ル12より、ユニバーサルジョイント43及びソケット
ジョイント44を介し回転駆動力を受ける。即ち、ソケ
ット1aは、センタリング装置16により水平方向への
位置ずれを修正しうるように振れ止め治具であるソケッ
トガイド17及び無給油ブッシュ18に支持されること
になる。このソケット1aの本体2の基部には、拡径部
2Cが設けられており、この拡径部2Cがソケットガイ
ド17の内部空間17Aに進退自在に遊嵌されていて、
この内部空間17Aに介装されたスピンドルバネ40に
よって、ソケット本体2が突出側に付勢されている。
【0049】ここで、本ナット自動締付装置のソケット
構造について、詳述すると、本ソケット1aは、図1、
図2に示すと同様のソケット本体2と、ソケット本体2
のソケット拡径部2Cにスペーサ62を介し位置補正用
アダプタ(以後単にアダプタと記す)63が図示しない
ボルトで一体的に結合される。アダプタ63は、図23
乃至図25に示すように、中央穴631を備えた略円筒
状を成し、中央には、円周方向に沿って順次、中央穴6
31に連通する略矩形の側穴632と、その側穴632
の周縁の一部を成す切欠き面633と、切欠き面633
を保持する台部634と、その隣の長穴635とを形成
される。しかも、上下環状部636,637にはそれぞ
れ、後述のボルトガイド64のシャフト641が枢着さ
れる貫通穴638,639が形成される。
【0050】このブラケット42にはガイド部材として
のボルトガイド64と、ボルトガイド64を切換え移動
させるガイド部材切換え手段65が支持される。ボルト
ガイド64は、図26(a)、(b)、(c)及び図2
7(a)、(b)、(c)に示すように、シャフト64
1とその下端より屈曲して延出する爪部642と、爪部
642の側壁に形成され、ガイド位置P3(図29参
照)においてナット保持空間の中心(ソケット1aの軸
心線L)に向けて平面視において連続して近づく湾曲ガ
イド面sfとを備える。しかも、この湾曲ガイド面sf
はボルト32の傾きに対応するためソケットの軸心線L
に対して傾きを有している。
【0051】ガイド部材切換え手段65はシャフト64
1の上方部分に図示しないボルトによって一体的に結合
されるカムプレート651と、カムプレート651の回
動片652に形成されるストッパ穴653及びストッパ
穴653に連続する長穴654と、ストッパ穴653及
び長穴654に嵌合するスライダ3上のピン8b’(図
14中の2点鎖線参照)と、スライダ3を下方に付勢す
るスライダバネ5とで構成されている。ここで、スライ
ダ3及びスライダバネ5は図1の物と同一構造を成し、
スライダ3上のピン8b’のみがピン8bの一端部側の
みで構成される点で相違する。
【0052】このピン8b’は軸心線Lに対し放射方向
に延出することより、図27(a)、(b)、(c)に
示すように、ピン8b’の先端部は、爪部642がガイ
ド位置P3にあるときストッパ穴653に係合し、爪部
642が退却位置P4にあるとき長穴654に選択的に
嵌合する。
【0053】台部634には長ねじ上の一対のバネポス
ト66が固着される。この一対のバネポスト66にはバ
ネ661(図29参照)がそれぞれ外嵌され、しかも一
対のバネポスト66にわたってプッシュプレート67が
摺動自在に遊嵌され、バネ67によってプッシュプレー
ト67は切欠き面633側に押圧付勢される。プッシュ
プレート67の下方には側穴632に遊嵌されたカムプ
レート651の回動片652が介在し、プッシュプレー
ト67がカムプレート651を介しシャフト641側の
爪部642を退却位置P4側に回動付勢する。
【0054】このため、ピン8b’の先端部が有底状の
ストッパ穴653に係止される場合、バネ661によっ
てプッシュプレート67、回動片652を介し爪部64
2を退却位置P4側に回動付勢しても、図29に示すよ
うに、回動片652がストッパ位置Q3に係止され、爪
部642はガイド位置P3に保持される。一方、図31
に示すように、ピン8b’の先端部がスライダ3の上昇
移動に応じて有底状のストッパ穴653より貫通穴であ
る長穴654に対向すると、ピン8b’の先端部による
回動片652の係止状態が解除され解除位置Q4に変位
し、バネ661によってプッシュプレート67、回動片
652を介し爪部642が退却位置P4側に回動され
る。
【0055】ここで、上述の構成を採るナット自動締付
装置のソケット構造の作動を図28乃至図31に沿って
説明する。図22のナット自動締付装置のソケット構造
では、ナットの自動締め付けにあたり、ロボット13が
ナットランナ11を移動操作し、ソケット本体2のナッ
ト規制治具4にナット31をセットし、爪部642をガ
イド位置P3に切換え保持し、その上で、ナットランナ
11をボルト32に対向するように移動させる。この時
ボルトガイド64の爪部642の奥には、ナット規制治
具4がナット保持面4C,4Dを通じてナット31を軸
心線Lにほぼ一致させるようにしながら保持する。
【0056】ここで、ソケット1aが回転しながら降下
すると、ボルト32とナット31の相対的なtの位置ず
れによってボルトガイド64の爪部642の湾曲ガイド
面sfにボルト32の先端部が接触する。この時、特
に、回転する湾曲ガイド面sfとボルト32の当接によ
って、ナット保持空間の中心(ソケット1aの軸心線
L)に向けて連続して近づく湾曲ガイド面sfがtの相
対的位置ずれを排除する方向への位置修正力を生じ、セ
ンタリング装置16の働きでソケット1a全体がボルト
32の軸心線L1側に移動修正され、ボルト32とナッ
ト31の相対的なtの位置ずれが排除された時点で、ナ
ット規制治具4によって軸心線Lにほぼ一致するように
保持されたナット31の穴に対向する。
【0057】この時、ソケット本体2を回転降下させな
がら、スライダバネ5の付勢力を介して、ナット規制治
具4のナット方向調整面4Eをボルト32の先端面32
Aに当接させて、ナット31の軸心線とボルト32の軸
心線とを一致させる。そして、この状態で、ソケット本
体2は回転駆動しているため、ナット31をボルト32
に螺合させ、噛み合わせていく。この噛み合直後、ナッ
ト31に螺合したボルト32はナット規制治具4及びス
ライダ3を上方に押圧移動させ、この変位に応じてスラ
イダ3上のピン8b’がストッパ穴653より連続する
長穴654にずれ、回動片がストッパ位置Q3より解除
位置Q4に変位し、爪部642が退却位置P4側に回動
する。このため、更に締付が進んだ際に爪部642がナ
ット31と干渉することを防止できる。
【0058】この後、ナットランナ11は締付トルクが
規定値に達すると、回転を止め、ロボット13がナット
ランナ11をボルト32より離脱させ、所定の待機位置
に戻る。このような図22のナット自動締付装置のソケ
ット構造でも、図1のソケット構造と同様の効果が得ら
れ、特に構成の簡素化を図れる。なお、図32は、従来
のナット自動締付装置のソケット構造と第22図のナッ
ト自動締付装置のソケット構造とによるナットの締結範
囲の相違を示すもので、図中、〇印が従来構造による実
験結果を示し、●印が本構造による実験結果を示してい
る。
【0059】図示するように、本構造では、ナットとボ
ルトとの傾斜角度βの角度ずれに対して締結範囲が2倍
以上大きく拡大しており、特に、位置ずれ(水平方向へ
のtずれ)に対しては10倍以上締結範囲が拡大してい
る。このように、実験によって、本構造が、ナットとボ
ルトとの位置ずれ及び角度ずれを大幅に許容できること
が確かめられた。なお、上述の各実施例では、ナット規
制治具4の先端のナット方向調整面4Eをボルト32の
先端面32Aに直接当接させることで、ナット規制治具
4の軸心線をボルト32の軸心線に合わせるようにして
いるが、ナット規制治具4の先端をボルト32の先端面
32Aに直接当接させないで、ナット31のボルト側端
面をボルト32の先端面32Aに直接当接させるように
して、ナット31の軸心線をボルト32の軸心線に直接
整合させるようにしてもよい。
【0060】この場合には、ナット規制治具4のナット
保持面を構成するフランジ状部分4Cがナット方向調整
面に相当するものになる。また、ナットプッシャ7を省
略して、ナット31に直接スプリング6が当接する構造
も考えられる。更に、各構成要素の形状なども、本実施
例のものに限定されるものではない。
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明で
は、ガイド部材を回転駆動し、ボルトにガイド面が当接
することによって、ナット保持空間内のナットの穴とボ
ルトとの相対的位置ずれを排除する方向への位置修正力
を生じさせ、ナットの穴とボルトを正しく噛み合わせ
る。その上で、ブラケットに支持されるガイド部材切換
え手段によって、ガイド部材をナットとボルトの噛み合
いが成される時にガイド位置に、ナットとボルトの噛み
合い後の締付時に退却位置にそれぞれ切換え移動させ
る。この時のガイド部材の退却位置への移動により、ガ
イド位置の干渉がない状態でナットとボルトの締付が成
される。このため、標準ボルトや標準ナットを使用しな
がら大きなコスト増を招くことなく、ナットとボルトと
を確実に噛み合わせ、確実に締付け出来、締結不良を確
実に回避できる。
【0062】請求項2の発明では、請求項1に記載のナ
ット自動締付装置のソケット構造において、特に、ナッ
ト保持面ナット規制治具を備え、第1の付勢手段によっ
てスライダを通じてナット規制治具をボルト側へ付勢
し、第2の付勢手段によってナット規制治具にセットさ
れたナットをボルト側へ付勢する。この時、ナット保持
面がナットをナット規制治具の軸心に合わせ、ナット方
向調整面がボルトの先端部に直接又は間接に当接してナ
ットとボルトの軸心を合わせ、第1の付勢手段がナット
規制治具をボルト側へ付勢し、第2の付勢手段がナット
をボルト側へ付勢するので、ナットとボルトの両軸心線
の傾きを排除し、噛み合いが確実に成される。しかも、
ガイド部材がナットとボルトの噛み合いが成された後の
締付時に退却位置に移動するので、ガイド位置の干渉が
ない状態でナットとボルトの締付が確実に成される。こ
のため、標準ボルトや標準ナットを使用しながら大きな
コスト増を招くことなく、ナットとボルトとを確実に噛
み合わせ、確実に締付け出来、締結不良を確実に回避で
きる。
【0063】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2に記載のナット自動締付装置のソケット構造におい
て、特に、ガイド部材は一対のボルトガイドとして形成
され、且つ一対のボルトガイドには円錐型の凹状ガイド
面が形成され、ガイド部材切換え手段は第1の付勢手段
に抗してスライダを摺動し、ガイド位置にある一対のボ
ルトガイドを凹状ガイド面を2分割して互いを離隔する
退却位置に切換え移動させる。この場合、一対のボルト
ガイドの円錐型の凹状ガイド面が、ソケット本体と共に
回動する時、位置修正力を生じ、ソケット本体及び一対
のボルトガイド側をずらせ、ナットの穴とボルトの両軸
心線を合わせ、正しく噛み合わせるようになる。このた
め、標準ボルトや標準ナットを使用しながら大きなコス
ト増を招くことなく、ナットとボルトとを確実に噛み合
わせ、確実に締付け出来、締結不良を確実に回避でき
る。
【0064】請求項4の発明では、請求項1又は請求項
2に記載のナット自動締付装置のソケット構造におい
て、特に、ガイド部材は爪状部が形成されたガイド軸を
備え、且つ爪状部にはナット保持空間の中心に向けて連
続する湾曲ガイド面が形成され、ガイド部材切換え手段
は第1の付勢手段に抗してスライダを摺動してガイド軸
を回動させ、ガイド位置にある爪状部を退却位置に切換
え移動させる。この場合、爪状部の湾曲ガイド面が、ソ
ケット本体と共に回動する時、位置修正力を生じ、ソケ
ット本体及びガイド軸上の爪状部をずらせ、ナットの穴
とボルトの両軸心線を合わせ、正しく噛み合わせるよう
になる。このため、標準ボルトや標準ナットを使用しな
がら大きなコスト増を招くことなく、ナットとボルトと
を確実に噛み合わせ、確実に締付け出来、締結不良を確
実に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのナット自動締付装置
のソケット構造を支持するナットランナの概略構成図で
ある。
【図2】図1のナット自動締付装置のソケット構造の部
分切欠断面図である。
【図3】図1のナット自動締付装置のソケット構造のソ
ケット本体内部の断面図である。
【図4】図3のソケット本体の正面図である。
【図5】図1のナット自動締付装置のソケット構造のソ
ケット本体のみの部分切欠断面図である。
【図6】図5のソケット本体を示し、(a)が平面図、
(b)が底面図である。
【図7】図1のナット自動締付装置のソケット構造で用
いるボルトガイドを示し、(a)は側面図、(b)は正
面図である。
【図8】図1のナット自動締付装置のソケット構造で用
いるボルトガイドを示し、(a)は底面図、(b)は平
面図である。
【図9】図1のナット自動締付装置のソケット構造で用
いるカムスライダを示し(a)は正面図、(b)は側面
図である。
【図10】図1のナット自動締付装置のソケット構造で
用いるブラケットを示し、(a)は用部切欠断面図、
(b)は側面図である。
【図11】図1のナット自動締付装置のソケット構造で
用いるブラケットの平面図である。
【図12】図1のナット自動締付装置のソケット構造で
用いるスピンドルを示し、(a)は側断面図、(b)は
平面図である。
【図13】図1のナット自動締付装置のソケット構造で
用いるソケットジョイントを示し、(a)は側断面図、
(b)はA−A断面図である。
【図14】図1のナット自動締付装置のソケット構造で
用いるスライダ及びナット規制治具の要部切欠側断面図
である。
【図15】図1のナット自動締付装置のソケット構造で
用いるナットプッシャーの側面図である。
【図16】図1のナット自動締付装置のソケット構造で
用いられるスライダへの組込部材を示し、(a)がアー
バの側面図、(b)がチップフランジ、(c)がナット
規制治具の要部切欠断面図である。
【図17】図1のナット自動締付装置のソケット構造の
噛み合い前の作動説明図である。
【図18】図1のナット自動締付装置のソケット構造の
噛み合い直前の作動説明図である。
【図19】図1のナット自動締付装置のソケット構造の
噛み合い時の作動説明図である。
【図20】図1のナット自動締付装置のソケット構造の
締付完了時の作動説明図である。
【図21】図1のナット自動締付装置のソケット構造の
位置ずれ−角度ずれ実験データである。
【図22】本発明の他の実施例としてのナット自動締付
装置のソケット構造の要部切欠構成図である。
【図23】図22のナット自動締付装置のソケット構造
で用いるアダプタの側面図である。
【図24】図22のアダプタを示し、(a)は正面図、
(b)は背面図である。
【図25】図22のナット自動締付装置のソケット構造
で用いるアダプタのB−B線断面図である。
【図26】図22のナット自動締付装置のソケット構造
で用いるボルトガイドを示し、(a)は側面図、(b)
は正面図、(c)は底面図である。
【図27】図22のナット自動締付装置のソケット構造
で用いるカムプレートを示し、(a)は正面図、(b)
は側面図、(c)は平面図である。
【図28】図22のナット自動締付装置のソケット構造
の噛み合い前の作動説明図である。
【図29】図28のナット自動締付装置のソケット構造
のX1矢視図である。
【図30】図22のナット自動締付装置のソケット構造
の噛み合い後の作動説明図である。
【図31】図30のナット自動締付装置のソケット構造
のX2矢視図である。
【図32】図22のナット自動締付装置のソケット構造
の位置ずれ−角度ずれ実験データである。
【図33】従来のナット自動締付装置のソケット構造の
部分切欠断面図である。
【図34】図33中のC部拡大断面図である。
【図35】従来のナット自動締付装置のソケット構造に
おける締付説明図であり、(A)はナットをボルトに当
接させる前の状態を、(B)はナットをボルトに当接さ
せ締付けようとした状態を、(C)ナットをボルトに締
め付けた後の状態図である。
【図36】従来のナット自動締付装置のソケット構造で
対象とするボルトを示し、(A)は標準ボルトの側面
図、(B)はナットガイド付き尖り差ボルトの側面図で
ある。
【符号の説明】
1 ソケット 2A ナット保持空間 2 ソケット本体 2C 拡径部 2D ナットプッシャ保持空間 2B 穴部 3 スライダ 4E ガイド面 4 ナット規制治具 4C ナット保持面 4D ナット保持面 4E ナット方向調整面 5 スライダバネ 6 プッシャーバネ 8a ピン 8b ピン 8b’ ピン 11 ナットランナ 16 センタリング装置 31 ナット 32 ボルト 42 ブラケット 43 ユニバーサルジョイント 45 ガイド部材 46 ガイド部材切換え手段 51 ガイド部材 55 カムスライダ 63 アダプタ 64 ボルトガイド 642 爪部 65 ガイド部材切換え手段 652 回動片 651 カムプレート 653 ストッパ穴 654 長穴 66 バネポスト 661 バネ 67 プッシュプレート t 位置ずれ P1 ガイド位置 P2 退却位置 L 軸心線 cf 凹状ガイド面 sf 湾曲ガイド面 P1 ガイド位置 P2 退却位置 P3 ガイド位置 P4 退却位置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図28】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図33】
【図34】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図36】
【図19】
【図20】
【図21】
【図23】
【図25】
【図29】
【図31】
【図22】
【図24】
【図26】
【図30】
【図27】
【図32】
【図35】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ナットを保持しながら回転駆動されること
    で、該ナットをボルトに締め付けるナット自動締付装置
    のソケット構造において、 先端部にナット保持空間を有するソケット本体と、 該ソケット本体にブラケットを介し支持されると共に該
    ボルトにガイド面が当接した際に該ナット保持空間内の
    ナットの穴と該ボルトとの相対的位置ずれを排除する方
    向への位置修正力を生じさせるガイド部材と、 該ブラケットに支持されると共に該ガイド部材を該ナッ
    トとボルトの噛み合いが成される時にガイド位置に、該
    ナットとボルトの噛み合い後の締付時に退却位置に切換
    え移動させるガイド部材切換え手段と、を備えることを
    特徴としたナット自動締付装置のソケット構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のナット自動締付装置のソ
    ケット構造において、 該ナット保持空間の奥側の穴部に配置されて軸心方向へ
    スライドしうるように装着されたスライダと、 該スライダの先端に揺動可能に装着されて、該ナットを
    その軸心を合わせた状態で保持するナット保持面と、該
    ボルトの先端部に直接又は間接に当接して該ナットと該
    ボルトとの軸心を整合させるナット方向調整面とを有す
    る、ナット規制治具と、 該スライダを通じて該ナット規制治具を該ボルト側へ付
    勢する第1の付勢手段と、 該ナット規制治具にセットされた該ナットを該ボルト側
    へ付勢する第2の付勢手段と、を更に備えることを特徴
    とする。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のナット自動
    締付装置のソケット構造において、 該ガイド部材は該ソケット本体を挟持するように配備さ
    れる一対のボルトガイドとして形成され、且つ該ガイド
    位置において該一対のボルトガイドには該ナット保持空
    間を中心とする円錐型の凹状ガイド面が形成され、 該ガイド部材切換え手段は該第1の付勢手段に抗しての
    該スライダの摺動に連動し、ガイド位置にある一対のボ
    ルトガイドの凹状ガイド面を2分割して互いを離隔する
    退却位置に切換え移動させることを特徴とする。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2に記載のナット自動
    締付装置のソケット構造において、 該ガイド部材は該ブラケットに枢支されると共に一端に
    爪状部が形成されたガイド軸を備え、且つ該爪状部には
    該ガイド位置において該ナット保持空間の中心に向けて
    連続する湾曲ガイド面が形成され、 該ガイド部材切換え手段は該第1の付勢手段に抗しての
    該スライダの摺動に連動してガイド軸を回動させ、ガイ
    ド位置にある湾曲ガイド面を退却位置に切換え移動させ
    ることを特徴とする。
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