JPH0914313A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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Publication number
JPH0914313A
JPH0914313A JP7162235A JP16223595A JPH0914313A JP H0914313 A JPH0914313 A JP H0914313A JP 7162235 A JP7162235 A JP 7162235A JP 16223595 A JP16223595 A JP 16223595A JP H0914313 A JPH0914313 A JP H0914313A
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JP
Japan
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drive rod
pad drive
screw
pad
screwed
Prior art date
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Pending
Application number
JP7162235A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kawase
和夫 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Research and Development Centre Ltd
Original Assignee
Akebono Research and Development Centre Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電素子を備えたブレーキアクチュエータの
進退駆動ストロークを大きくすると共に、小型化で製造
コストの安価なブレーキ装置を提供する。 【構成】 基端がブレーキパッド4に接続されるパッド
駆動ロッド5の回転を規制し、該パッド駆動ロッド5を
その軸線方向にのみ摺動自在にブレーキ本体に支持する
回り止め部材8と、パッド駆動ロッド5の角ねじ9に可
逆的に螺合され、該パッド駆動ロッド5上を夫々独立し
て進退可能な第1及び第2のクラッチ機構10,11 と、パ
ッド駆動ロッド5の基端側に螺合している第1のクラッ
チ機構10を収容保持して軸線方向にのみ移動自在な可動
スリーブ15と、パッド駆動ロッド5の先端側に螺合して
いる第2のクラッチ機構11を収容保持してブレーキ本体
に固定された固定スリーブ17と、可動スリーブ15と固定
スリーブ17との間に配設されて軸線方向に伸縮する圧電
素子6とにより、パッド駆動ロッド5を寸動駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキ装置に関し、
特に、摩擦部材を被制動部材に押圧することによって制
動力を発生するべく圧電素子により前記摩擦部材を前記
被制動部材に対して進退動作させるアクチュエータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電素子を駆動源として摩擦部材
を被制動部材に押し付けるブレーキアクチュエータによ
り所定の制動力を生じさせるブレーキ装置が、特開昭6
0−136629号及び特開昭61ー166759号公
報等に開示されている。このようなブレーキ装置は、デ
ィスクロータ(被制動部材)に圧接させるブレーキパッ
ド(摩擦部材)の進退駆動を圧電素子の伸縮動作を利用
して行うようにしたものであり、例えば、ブレーキパッ
ドを進退させるためのパッド駆動ロッドの軸線方向に沿
って伸縮動作する圧電素子と、前記パッド駆動ロッドの
径方向に伸縮動作する圧電素子とを組み合わせて、前記
パッド駆動ロッドを一定量ずつブレーキパッドの押し出
し方向に寸動させる構成とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記圧電素
子の伸縮ストロークは微小なので、ブレーキパッドの進
退駆動ストロークを大きくする為には、多数の圧電素子
を組み合わせる必要がある。又、上述のようにブレーキ
パッドを進退させるためのパッド駆動ロッドの軸線方向
に沿って伸縮動作する圧電素子と、前記パッド駆動ロッ
ドの径方向に伸縮動作する圧電素子とを組み合わせる形
式では、圧電素子が多数必要になると同時に、伸縮方向
の異なる圧電素子同士の動作タイミングを正確に制御す
る制御回路が必要で、構成や制御が複雑化し、ブレーキ
装置の大型化や製造コストの増大を招くという問題があ
る。
【0004】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることに係り、圧電素子を駆動源として摩擦部材を被制
動部材に対して進退動作させるブレーキアクチュエータ
の進退駆動ストロークを大きくすると共に構成や制御の
単純化を図ることができ、小型化で製造コストの安価な
ブレーキ装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、摩
擦部材を被制動部材に押圧することによって制動力を発
生するべく圧電素子の伸縮動作により前記摩擦部材を前
記被制動部材に対して進退動作させるブレーキアクチュ
エータを備えたブレーキ装置であって、基端が摩擦部材
に接続されるパッド駆動ロッドと、該パッド駆動ロッド
の回転を規制すると共に、該パッド駆動ロッドをその軸
線方向にのみ摺動自在にブレーキ本体に支持する回り止
め部材と、外周に送りネジが刻設された前記パッド駆動
ロッド上に離間して螺合され、該パッド駆動ロッドの軸
線方向にそれぞれ独立して進退可能な第1及び第2のク
ラッチ機構と、前記パッド駆動ロッドの基端側に螺合し
ている第1のクラッチ機構を収容保持するクラッチ収容
部を備えてパッド駆動ロッドの軸線方向にのみ移動自在
な可動スリーブと、前記パッド駆動ロッドの先端側に螺
合している第2のクラッチ機構を収容保持するクラッチ
収容部を備えてブレーキ本体に固定された固定スリーブ
と、前記可動スリーブと前記固定スリーブとの間に配設
されて前記パッド駆動ロッドの軸線方向に伸縮する圧電
素子とを具備して成り、前記第1及び第2のクラッチ機
構が、それぞれ前記パッド駆動ロッドの送りネジに可逆
的に螺合する第1及び第2の螺合体と、これら二つの螺
合体相互のロッド軸線方向の相対移動は許容するが相対
回転は規制する螺合体連携機構とを有すると共に、前記
可動スリーブ及び固定スリーブに装備される各クラッチ
収容部が、前記パッド駆動ロッドの先端寄りの位置に螺
合している第2の螺合体に当接して各々のスリーブに対
する前記パッド駆動ロッドの先端側への該第2の螺合体
の相対移動を阻止する螺合体係止部と、前記パッド駆動
ロッドの基端寄りの位置に螺合している第1の螺合体を
各々のスリーブに対して前記パッド駆動ロッドの先端側
へ付勢する螺合体付勢手段とを有しているブレーキ装置
により達成される。
【0006】
【作用】本発明の上記構成によれば、ブレーキアクチュ
エータを構成するパッド駆動ロッドに螺合している第1
及び第2のクラッチ機構は、該パッド駆動ロッドに対し
てパッド駆動ロッドの先端側へのみ相対移動可能な一方
向クラッチ機能を有している。又、螺合体付勢手段によ
ってパッド駆動ロッドの先端側へ付勢されている第1の
螺合体が、パッド駆動ロッドを介して第2の螺合体を螺
合体係止部に圧接させるので、該第2の螺合体のねじ山
はパッド駆動ロッドの先端側のねじ山面に常時当接して
いる。
【0007】そこで、圧電素子がパッド駆動ロッドの軸
線方向に伸長すると、それに伴って可動スリーブが被制
動部材側に移動し、該可動スリーブの螺合体係止部が第
1のクラッチ機構の第2の螺合体をパッド駆動ロッドの
基端側へ押す。この際、螺合体付勢手段の付勢力によっ
て螺合体係止部に圧接されている該第2の螺合体は、該
螺合体係止部の摩擦トルクにより前記可動スリーブに対
して回転が阻止されており、該第2の螺合体は回り止め
部材により回転を規制された前記パッド駆動ロッドの送
りネジに対して相対回転できないので、該送りネジに可
逆的に螺合しているにも係わらず、第2の螺合体はパッ
ド駆動ロッドと一体に被制動部材側に移動する。
【0008】この時、前記第2の螺合体のねじ山はパッ
ド駆動ロッドの先端側のねじ山面に当接しているので、
該第2の螺合体は移動ストロークをロスすること無くパ
ッド駆動ロッドを被制動部材側に押圧付勢することがで
きる。また、第1のクラッチ機構の第1の螺合体は、螺
合体連携機構によって第2の螺合体に対する相対回転が
規制されているため、該第2の螺合体との離間距離を一
定に保持したまま螺合体付勢手段と共に被制動部材側に
移動する。
【0009】そして、上述のように第1のクラッチ機構
がパッド駆動ロッドと共に被制動部材側に移動すると、
固定スリーブ内の第2のクラッチ機構の第2の螺合体も
パッド駆動ロッドと共に被制動部材側へ移動し、固定ス
リーブの螺合体係止部による摩擦トルクが減ぜられて回
転阻止が解除される。そこで、送りネジに可逆的に螺合
している第2のクラッチ機構の第1及び第2の螺合体
は、螺合体付勢手段によりパッド駆動ロッドの先端側へ
付勢されることによって回転し、第2の螺合体が固定ス
リーブの螺合体係止部に圧接するまでパッド駆動ロッド
上を螺進する。その結果、前記圧電素子の伸長分だけ、
パッド駆動ロッドが第2のクラッチ機構から繰り出され
た状態になる。
【0010】次に、前記圧電素子が元の長さに縮小する
と、それに伴って可動スリーブが被制動部材と反対側に
移動し、第1のクラッチ機構の第2の螺合体は可動スリ
ーブの螺合体係止部による摩擦トルクが減ぜられて回転
阻止が解除される。この時、螺合体付勢手段の付勢力に
よって固定スリーブの螺合体係止部に圧接されている第
2のクラッチ機構の第2の螺合体は、該螺合体係止部の
摩擦トルクにより固定スリーブに対して回転が阻止され
ており、該第2の螺合体は回り止め部材により回転を規
制された前記パッド駆動ロッドの送りネジに対して相対
回転できない。そこで、該送りネジに可逆的に螺合して
いるにも係わらず、第2の螺合体はパッド駆動ロッドの
先端側への移動を規制する。
【0011】従って、送りネジに可逆的に螺合している
第1のクラッチ機構の第1及び第2の螺合体は、螺合体
付勢手段によりパッド駆動ロッドの先端側へ付勢される
ことによって回転し、第2の螺合体が可動スリーブの螺
合体係止部に圧接するまでパッド駆動ロッド上を螺進
し、初期状態に戻る。
【0012】即ち、圧電素子が一度伸縮する度に、パッ
ド駆動ロッドが被制動部材側に圧電素子の伸長分ずつ繰
り出されることになり、ブレーキ動作に必要なパッド駆
動ロッドの寸動運動が達成される。また、前記パッド駆
動ロッドは、回り止め部材によって適宜回転駆動される
ことにより、ブレーキ本体に対して被制動部材から離れ
る方向に螺進される。
【0013】
【実施例】図1及び図2は、本発明の一実施例に基づく
ブレーキ装置の縦断面図及び要部拡大図である。本実施
例のブレーキ装置1は、図1に示すように、被制動部材
であるブレーキディスク3に摩擦部材であるブレーキパ
ッド4を押圧することによって制動力を発生させるディ
スクブレーキ装置であり、基端がブレーキパッド4に接
続されたパッド駆動ロッド5の軸線方向に伸縮する圧電
素子6によって、該パッド駆動ロッド5をブレーキ本体
(例えば、ブレーキキャリパー)に対して一定量ずつブ
レーキパッド4の押し出し方向(図1では矢印(イ)方
向)に寸動させるようにしたものである。
【0014】前記ブレーキ装置1は、基端(図1中で左
端)がブレーキパッド4に接続される前記パッド駆動ロ
ッド5と、該パッド駆動ロッド5の回転を規制すると共
に、該パッド駆動ロッド5をその軸線方向にのみ摺動自
在にブレーキ本体に支持する回り止め部材8と、外周に
送りネジである角ねじ9が刻設された前記パッド駆動ロ
ッド5上に離間して螺合され、該パッド駆動ロッド5の
軸線方向にそれぞれ独立して進退可能な第1及び第2の
クラッチ機構10,11と、前記パッド駆動ロッド5の
基端側に螺合している第1のクラッチ機構10を収容保
持するクラッチ収容部14を備えてパッド駆動ロッド5
の軸線方向にのみ移動自在な可動スリーブ15と、前記
パッド駆動ロッド5の先端側に螺合している第2のクラ
ッチ機構11を収容保持するクラッチ収容部16を備え
てブレーキ本体に固定された固定スリーブ17と、前記
可動スリーブ15と前記固定スリーブ17との間に配設
されて前記パッド駆動ロッド5の軸線方向に伸縮する圧
電素子6とを具備した構成をなしている。
【0015】そして、前記第1及び第2のクラッチ機構
10,11は、いずれも同じ構成のものであるので、図
2に示した第1のクラッチ機構10に基づいてこれら第
1及び第2のクラッチ機構10,11の構成を説明す
る。第1のクラッチ機構10(第2のクラッチ機構1
1)は、前記パッド駆動ロッド5の角ねじ9に可逆的に
螺合するねじ山33a(33b)及びねじ山34a(3
4b)を備えて該パッド駆動ロッド5の軸線方向に進退
可能な第1の螺合体21a(21b)及び第2の螺合体
22a(22b)と、これら第1の螺合体21a(21
b)と第2の螺合体22a(22b)相互のロッド軸線
方向の相対移動は許容するが相対回転は規制する螺合体
連携機構23a(23b)とを具備した構成とされてい
る。
【0016】ここで、前記パッド駆動ロッド5の角ねじ
9と、前記ねじ山33a(33b)及びねじ山34a
(34b)とが可逆的に螺合し、一方のねじに軸方向の
力が加えられた時には他方のねじが回転することができ
るように、ねじ山33a(33b)及びねじ山34a
(34b)の幅W1 ,W2 は前記角ねじ9の谷部の幅W
3よりも小さく設定され、該角ねじ9のねじ山9aとの
間に適宜隙間S1 ,S2 が設けられると共に、好適なね
じのリード角が適宜設定される。
【0017】前記螺合体連携機構23a(23b)は、
前記第2の螺合体22a(22b)の小径部に突設され
たピン24a(24b)と、第2の螺合体22a(22
b)の小径部が嵌挿される第1の螺合体21a(21
b)の大径筒部に形成されて前記ピン24a(24b)
が嵌合するスリット25a(25a)とで構成されてい
る。また、前記可動スリーブ15及び固定スリーブ17
に各々装備されるクラッチ収容部14,16は、いずれ
も、前記パッド駆動ロッド5の先端(図1中で右端)寄
りの位置に螺合している第2の螺合体22a,22bに
当接して各々の可動スリーブ15及び固定スリーブ17
に対する前記パッド駆動ロッド5の先端側(図1中の右
端側)への第2の螺合体22a,22bの相対移動を阻
止する螺合体係止部27a,27bと、前記パッド駆動
ロッド5の基端寄りの位置に螺合している第1の螺合体
21a,21bを各々の可動スリーブ15及び固定スリ
ーブ17に対して前記パッド駆動ロッド5の先端側へ付
勢する皿バネ28a,28bを備えた螺合体付勢手段2
9a,29bとを有した構成とされている。尚、前記皿
バネ28a,28bと第1の螺合体21a,21bとの
間には、該第1の螺合体21a,21bが各々の可動ス
リーブ15及び固定スリーブ17に対して滑らかに回転
できるように、ばね受け用のリング31a,31bとス
ラストベアリング32a,32bが装備されている。
【0018】即ち、前記パッド駆動ロッド5に螺合して
いる第1及び第2のクラッチ機構10,11は、該パッ
ド駆動ロッド5に対してパッド駆動ロッド5の先端側へ
のみ相対移動可能な一方向クラッチ機能を有している。
又、前記螺合体付勢手段29a,29bによってパッド
駆動ロッド5の先端側へ付勢されている第1の螺合体2
1a,21bが、パッド駆動ロッド5を介して第2の螺
合体22a,22bを螺合体係止部27a,27bに圧
接させるので、該第2の螺合体22a,22bのねじ山
34a,34bはパッド駆動ロッド5の先端側のねじ山
面9bに常時当接している。
【0019】次に、上記ブレーキ装置1の作動について
述べる。先ず、圧電素子6への通電がONになって該圧
電素子6がパッド駆動ロッド5の軸線方向に伸長する
と、それに伴って、前記可動スリーブ15がブレーキデ
ィスク3側に移動し、該可動スリーブ15の螺合体係止
部27aが該可動スリーブ15内の第1のクラッチ機構
10の第2の螺合体22aをパッド駆動ロッド5の基端
側(図1中で左端側)へ押す。この際、螺合体付勢手段
29aの付勢力によって螺合体係止部27aに圧接され
ている該第2の螺合体22aは、該螺合体係止部27a
の摩擦トルクにより前記可動スリーブ15に対して回転
が阻止されており、該第2の螺合体22aは回り止め部
材8により回転を規制された前記パッド駆動ロッド5の
角ねじ9に対して相対回転できない。そこで、該角ねじ
9に可逆的に螺合しているにも係わらず、第2の螺合体
22aはパッド駆動ロッド5と一体にブレーキディスク
3側に移動する。
【0020】この時、図2に示したように、前記第2の
螺合体22aのねじ山34aはパッド駆動ロッド5の先
端側のねじ山面9bに当接しているので、該第2の螺合
体22aは移動ストロークをロスすること無くパッド駆
動ロッド5をブレーキディスク3側に押圧付勢すること
ができる。また、前記第1の螺合体21aは、螺合体連
携機構23aによって第2の螺合体22aに対する相対
回転が規制されているため、該第2の螺合体22aとの
離間距離を一定に保持したまま螺合体付勢手段29aと
共にブレーキディスク3側に移動する。
【0021】そして、上述のように第1のクラッチ機構
10がパッド駆動ロッド5と共にブレーキディスク3側
に移動すると、固定スリーブ17内の第2のクラッチ機
構11の第2の螺合体22bもパッド駆動ロッド5と共
にブレーキディスク3側へ移動し、固定スリーブ17の
螺合体係止部27bによる摩擦トルクが減ぜられて回転
阻止が解除される。そこで、送りネジである角ねじ9に
可逆的に螺合している第2のクラッチ機構11の第1及
び第2の螺合体21b,22bは、螺合体付勢手段29
bによりパッド駆動ロッド5の先端側へ付勢されること
によって回転し、第2の螺合体22bが固定スリーブ1
7の螺合体係止部27bに圧接するまでパッド駆動ロッ
ド5上を螺進する。その結果、前記圧電素子6の伸長分
だけ、パッド駆動ロッド5が第2のクラッチ機構11か
ら繰り出された状態になる。
【0022】次に、前記圧電素子6への通電がOFFに
なり、圧電素子6が元の長さに縮小すると、それに伴っ
て可動スリーブ15がブレーキディスク3と反対側にに
移動し、図3に図示したように、第1のクラッチ機構1
0の第2の螺合体22aは可動スリーブ15の螺合体係
止部27aによる摩擦トルクが減ぜられて回転阻止が解
除される。この時、螺合体付勢手段29bの付勢力によ
って固定スリーブ17の螺合体係止部27bに圧接され
ている第2のクラッチ機構11の第2の螺合体22b
は、該螺合体係止部27bの摩擦力により固定スリーブ
15に対して回転が阻止されており、該第2の螺合体2
2bは回り止め部材8により回転を規制された前記パッ
ド駆動ロッド5の角ねじ9に対して相対回転できない。
そこで、該角ねじ9に可逆的に螺合しているにも係わら
ず、第2の螺合体22bはパッド駆動ロッド5の先端側
への移動を規制する。
【0023】従って、角ねじ9に可逆的に螺合している
第1のクラッチ機構10の第1及び第2の螺合体21
a,22aは、螺合体付勢手段29aによりパッド駆動
ロッド5の先端側(図3では矢印(ロ)方向)へ付勢さ
れることによって回転し、第2の螺合体22aが可動ス
リーブ15の螺合体係止部27aに圧接するまでパッド
駆動ロッド5上を螺進し、初期状態に戻る。尚、図3に
おいては、第2の螺合体22aと螺合体係止部27aと
の間が離れるように図示したが、実際には圧電素子6の
縮小と同時に、第2の螺合体22aは螺合体係止部27
aと摺接しながら回転し、パッド駆動ロッド5上を螺進
する。
【0024】即ち、圧電素子6が一度伸縮する度に、パ
ッド駆動ロッド5がブレーキディスク3側に圧電素子6
の伸長分ずつ繰り出されることになり、ブレーキ動作に
必要なブレーキ本体に対するブレーキパッド4の押し出
し方向(図1では矢印(イ)方向)のパッド駆動ロッド
5の寸動運動が達成される。また、前記回り止め部材8
には、例えばウォームギア7を介して図示しない制御モ
ータが接続されている。そこで、前記パッド駆動ロッド
5が回り止め部材8によって適宜回転駆動されると、該
パッド駆動ロッド5はブレーキ本体に対してブレーキデ
ィスク3から離れる方向に螺進される。即ち、ブレーキ
ディスク3を押圧しているブレーキパッド4がブレーキ
ディスク3から離れる方向に後退させられ、制動力は解
除される。
【0025】従って、前記圧電素子6に対する通電と、
前記制御モータの駆動とを適宜コントロールすることに
より、上記ブレーキ装置1は所望の制動動作を達成する
アクチュエータを構成することができる。即ち、高価な
圧電素子6は、パッド駆動ロッド5の軸線方向に沿って
伸縮するタイプのもの一種類、単一で済み、使用する圧
電素子数を低減させると同時に、パッド駆動ロッド5に
寸動運動させるための圧電素子の動作制御が単純にな
り、構成や制御の単純化によって、ブレーキ装置の小型
化と製造コストの低減を図ることが可能になる。尚、本
発明のブレーキ装置は上記実施例におけるブレーキ装置
1の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能
であることは云うまでもない。又、本発明のブレーキ装
置はドラムブレーキに応用することも可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明のブレーキ装置によれば、ブレー
キアクチュエータを構成するパッド駆動ロッドの軸線方
向に沿う圧電素子の伸縮が、同一構成の二つのクラッチ
機構によって前記パッド駆動ロッドの寸動運動に変換さ
れるので、使用する圧電素子がパッド駆動ロッドの軸線
方向に沿って伸縮するタイプのもの一種類、単一で済ま
せることができ、使用する圧電素子数を低減させると同
時に、パッド駆動ロッドに寸動運動させるための圧電素
子の動作制御が単純になり、且つそれぞれのクラッチ機
構を回転力付勢部材(第1の螺合体、螺合体付勢手段及
び螺合体連携機構)と係止部材(第2の螺合体)とで構
成することによってクラッチの応動遅れを無くし、圧電
素子のストロークをロスすることがなくなる。従って、
圧電素子を駆動源として摩擦部材を被制動部材に対して
進退動作させるブレーキアクチュエータの進退駆動スト
ロークを大きくすると共に構成や制御の単純化を図るこ
とができ、小型化で製造コストの安価なブレーキ装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に基づくブレーキ装置の縦断
面図である。
【図2】図1に示したブレーキ装置の要部拡大図であ
る。
【図3】図1に示したブレーキ装置のクラッチ機構の動
作を説明する為の要部拡大図である。
【符号の説明】 1 ブレーキ装置 3 ブレーキディスク 4 ブレーキパッド 5 パッド駆動ロッド 6 圧電素子 8 回り止め部材 10 第1のクラッチ機構 11 第2のクラッチ機構 14 クラッチ収容部 15 可動スリーブ 16 クラッチ収容部 17 固定スリーブ 21a 第1の螺合体 21b 第1の螺合体 22a 第2の螺合体 22b 第2の螺合体 23a 螺合体連携機構 23b 螺合体連携機構 27a 螺合体係止部 27b 螺合体係止部 29a 螺合体付勢手段 29b 螺合体付勢手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦部材(4) を被制動部材(3) に押圧す
    ることによって制動力を発生するべく圧電素子(6) の伸
    縮動作により前記摩擦部材(4) を前記被制動部材(3) に
    対して進退動作させるブレーキアクチュエータを備えた
    ブレーキ装置(1) であって、 基端が摩擦部材(4) に接続されるパッド駆動ロッド(5)
    と、 該パッド駆動ロッド(5) の回転を規制すると共に、該パ
    ッド駆動ロッド(5) をその軸線方向にのみ摺動自在にブ
    レーキ本体に支持する回り止め部材(8) と、 外周に送りネジ(9) が刻設された前記パッド駆動ロッド
    (5) 上に離間して螺合され、該パッド駆動ロッド(5) の
    軸線方向にそれぞれ独立して進退可能な第1及び第2の
    クラッチ機構(10,11) と、 前記パッド駆動ロッド(5) の基端側に螺合している第1
    のクラッチ機構(10)を収容保持するクラッチ収容部(14)
    を備えてパッド駆動ロッド(5) の軸線方向にのみ移動自
    在な可動スリーブ(15)と、 前記パッド駆動ロッド(5) の先端側に螺合している第2
    のクラッチ機構(11)を収容保持するクラッチ収容部(16)
    を備えてブレーキ本体に固定された固定スリーブ(17)
    と、 前記可動スリーブ(15)と前記固定スリーブ(17)との間に
    配設されて前記パッド駆動ロッド(5) の軸線方向に伸縮
    する圧電素子(6) とを具備して成り、 前記第1及び第2のクラッチ機構(10,11) が、それぞれ
    前記パッド駆動ロッド(5) の送りネジ(9) に可逆的に螺
    合する第1及び第2の螺合体(21a(21b),22a(22b)) と、
    これら二つの螺合体相互のロッド軸線方向の相対移動は
    許容するが相対回転は規制する螺合体連携機構(23a,23
    b) とを有すると共に、 前記可動スリーブ(15)及び固定スリーブ(17)に装備され
    る各クラッチ収容部(14,16) が、前記パッド駆動ロッド
    (5) の先端寄りの位置に螺合している第2の螺合体(22
    a,22b) に当接して各々のスリーブに対する前記パッド
    駆動ロッド(5) の先端側への該第2の螺合体(22a,22b)
    の相対移動を阻止する螺合体係止部(27a,27b) と、前記
    パッド駆動ロッド(5) の基端寄りの位置に螺合している
    第1の螺合体(21a,21b) を各々のスリーブに対して前記
    パッド駆動ロッド(5) の先端側へ付勢する螺合体付勢手
    段(29a,29b) とを有しているブレーキ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100343545C (zh) * 2003-10-10 2007-10-17 张国财 一种模组化超声波离合与刹车装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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