JPH09143053A - 医療用カプセルの作動装置 - Google Patents
医療用カプセルの作動装置Info
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- JPH09143053A JPH09143053A JP7298286A JP29828695A JPH09143053A JP H09143053 A JPH09143053 A JP H09143053A JP 7298286 A JP7298286 A JP 7298286A JP 29828695 A JP29828695 A JP 29828695A JP H09143053 A JPH09143053 A JP H09143053A
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- medical capsule
- field generating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】医療用カプセルを確実に作動させる。
【解決手段】電池及びリードスイッチをが内在した電源
ケースと、電源ケースと一体的に形成し採取筒体及び吸
引用のピストンを含む収納ケースとを有し、リードスイ
ッチのオン操作によりピストンを収納ケース内で摺動さ
せてサンプルを採取筒体内に採取させる医療用カプセル
の作動装置である。コイル22、23’を収納した2つ
の磁界発生部材25を相対向させ40cm以下の距離で
配置する。コイル23、23’に電流を流したとき磁界
発生部材間中心から15cmの範囲内に略200ガウス
以上の磁界を発生させ、この磁力により、リードスイッ
チをオンする。
ケースと、電源ケースと一体的に形成し採取筒体及び吸
引用のピストンを含む収納ケースとを有し、リードスイ
ッチのオン操作によりピストンを収納ケース内で摺動さ
せてサンプルを採取筒体内に採取させる医療用カプセル
の作動装置である。コイル22、23’を収納した2つ
の磁界発生部材25を相対向させ40cm以下の距離で
配置する。コイル23、23’に電流を流したとき磁界
発生部材間中心から15cmの範囲内に略200ガウス
以上の磁界を発生させ、この磁力により、リードスイッ
チをオンする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内の所定位置
で体内液等の採取又は薬剤の投与を行うための医療用カ
プセルを体外から作動させる医療用カプセルの作動装置
に関し、更に詳しくは、特に消化管内の特定部位におけ
るサンプル採取或いは特定部位へ薬剤の放出に好適な医
療用カプセルの作動装置に関する。
で体内液等の採取又は薬剤の投与を行うための医療用カ
プセルを体外から作動させる医療用カプセルの作動装置
に関し、更に詳しくは、特に消化管内の特定部位におけ
るサンプル採取或いは特定部位へ薬剤の放出に好適な医
療用カプセルの作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病気の診断、健康チェック等を行
うことを目的として、胃液等の体液を採取することが行
われているが、このような場合、生体内でサンプルの採
取を行う器具としての医療用カプセルは公知である。こ
の医療用カプセルは、カプセル状をした密閉ケーシング
の一部に開放部分を設けたもので、患者等に飲み込ませ
て医療用カプセルが、体内の消化管における所定位置に
到達したとき前記開放部分を開き、体液のサンプリング
を行わせ、或いは予めカプセル内に封入された薬剤の投
与を行い、用済後は肛門から排出して回収するようにし
たものである。
うことを目的として、胃液等の体液を採取することが行
われているが、このような場合、生体内でサンプルの採
取を行う器具としての医療用カプセルは公知である。こ
の医療用カプセルは、カプセル状をした密閉ケーシング
の一部に開放部分を設けたもので、患者等に飲み込ませ
て医療用カプセルが、体内の消化管における所定位置に
到達したとき前記開放部分を開き、体液のサンプリング
を行わせ、或いは予めカプセル内に封入された薬剤の投
与を行い、用済後は肛門から排出して回収するようにし
たものである。
【0003】この医療用カプセルは、小型で飲み込み易
く苦痛を伴わないことから、医療業界においては注目さ
れている。従来の医療用カプセルとしては、カプセルに
消化膜を設け、対象消化器官での消化膜の破壊によりピ
ストンが作動することで体内液の採取、あるいは薬剤の
投与を行うもの(特開昭52−131678)や、形状
記憶合金製コイルを用い高周波の照射による共振によっ
て加熱し、その復元力によりピストンが作動するもの
(特開昭62−240038)、あるいは、外部からの
磁力によりリードスイッチを起動し、フィラメントを加
熱して固定糸を切り、コイルバネでピストンを作動させ
て体内液の採取、あるいは薬剤の投与を行うもので上記
リードスイッチの作動装置(特開平2−36849)が
知られている。
く苦痛を伴わないことから、医療業界においては注目さ
れている。従来の医療用カプセルとしては、カプセルに
消化膜を設け、対象消化器官での消化膜の破壊によりピ
ストンが作動することで体内液の採取、あるいは薬剤の
投与を行うもの(特開昭52−131678)や、形状
記憶合金製コイルを用い高周波の照射による共振によっ
て加熱し、その復元力によりピストンが作動するもの
(特開昭62−240038)、あるいは、外部からの
磁力によりリードスイッチを起動し、フィラメントを加
熱して固定糸を切り、コイルバネでピストンを作動させ
て体内液の採取、あるいは薬剤の投与を行うもので上記
リードスイッチの作動装置(特開平2−36849)が
知られている。
【0004】上記特開平2−36849号公報に開示さ
れている作動装置の技術は次の通りである。即ち、図6
に示されるように、医療用カプセルの作動装置30は、
医療用カプセルを被検者に飲み込ませた後、このカプセ
ルの生体内における位置をX線透視カメラにて観察す
る。そして、所望の採取位置に到達したら、生体を、並
設した磁界発生部材31、31に近接させる。この状態
で、作動装置30の起動スイッチ33及び作動スイッチ
34をオンすると、コイル32に電流が流れて、磁界発
生装置31、31に磁界が発生する。
れている作動装置の技術は次の通りである。即ち、図6
に示されるように、医療用カプセルの作動装置30は、
医療用カプセルを被検者に飲み込ませた後、このカプセ
ルの生体内における位置をX線透視カメラにて観察す
る。そして、所望の採取位置に到達したら、生体を、並
設した磁界発生部材31、31に近接させる。この状態
で、作動装置30の起動スイッチ33及び作動スイッチ
34をオンすると、コイル32に電流が流れて、磁界発
生装置31、31に磁界が発生する。
【0005】この磁界によって、生体内のカプセル内に
設けられた磁界センサの接点が接触してフィラメントが
印加し、医療用カプセル内のピストンを固定しているナ
イロン糸を溶断し、前記ピストンは、押しバネの弾撥力
によって移動し、負圧となった試料採取室内に体液を導
入する。その後、このようにサンプルの採取を完了した
医療用カプセルは、排便時に生体の肛門から体外に排出
され、このカプセルの外筒と本体フレームとを分解する
ことにより、試料採取室内のサンプルを取出し、病気の
診断等に使用する。
設けられた磁界センサの接点が接触してフィラメントが
印加し、医療用カプセル内のピストンを固定しているナ
イロン糸を溶断し、前記ピストンは、押しバネの弾撥力
によって移動し、負圧となった試料採取室内に体液を導
入する。その後、このようにサンプルの採取を完了した
医療用カプセルは、排便時に生体の肛門から体外に排出
され、このカプセルの外筒と本体フレームとを分解する
ことにより、試料採取室内のサンプルを取出し、病気の
診断等に使用する。
【0006】このように、上記公知技術は医療用カプセ
ルのピストンの作動を磁界によってオン作動する常開の
リードスイッチにより構成したものが示されている。こ
のような技術はそれなりに技術的意義は高いものである
が、このような技術を改善すべき課題として、医療用カ
プセルの作動タイミングを確実にすることにより、消化
管における特定位置でのサンプリングを可能とし、信頼
性の高いものとすることが挙げられる。
ルのピストンの作動を磁界によってオン作動する常開の
リードスイッチにより構成したものが示されている。こ
のような技術はそれなりに技術的意義は高いものである
が、このような技術を改善すべき課題として、医療用カ
プセルの作動タイミングを確実にすることにより、消化
管における特定位置でのサンプリングを可能とし、信頼
性の高いものとすることが挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を解決すべく発明されたものであって、医療用
カプセルを体内で作動させるときに、医療用カプセルの
作動タイミングを確実にすることにより、目的とする特
定位置でのサンプリングを可能とし、信頼性の高いもの
とすることにある。
術の課題を解決すべく発明されたものであって、医療用
カプセルを体内で作動させるときに、医療用カプセルの
作動タイミングを確実にすることにより、目的とする特
定位置でのサンプリングを可能とし、信頼性の高いもの
とすることにある。
【0008】また、本発明の課題は上記課題に加えて、
医療用カプセルを服用した人の体格に応じて、作動装置
が円滑に作動するようにし、且つ、適正な強さの磁場の
発生により所定のスイッチング操作を可能とすることに
ある。
医療用カプセルを服用した人の体格に応じて、作動装置
が円滑に作動するようにし、且つ、適正な強さの磁場の
発生により所定のスイッチング操作を可能とすることに
ある。
【0009】
【発明を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、下記の手段を講じた。請求項1に記載の
医療用カプセルの作動装置においては、電池及びリード
スイッチが内在されている電源ケースと、電源ケースと
連結して一体的に形成されサンプルの採取筒体及び吸引
用のピストンを含む収納ケースとを有し、リードスイッ
チのオン操作によりピストンを収納ケース内で摺動させ
てサンプルを採取筒体内に採取させる医療用カプセルの
作動装置であって、コイルを収納した2つの磁界発生部
材を相対向させ略40cm以下の距離において配置し、
前記コイルに電流を流したとき磁界発生部材間中心から
15cmの範囲内に略200ガウス以上の磁界を発生さ
せ、この磁力により、前記リードスイッチをオンして、
医療用カプセルを適正なタイミングで作動させる。請求
項2に記載の医療用カプセルの作動装置においては、請
求項1記載の手段に加えて、2つの磁界発生部材の対向
距離を変更可能とする。請求項3に記載の医療用カプセ
ルの作動装置においては、請求項1又は請求項2に記載
の手段に加えて、2つの磁界発生部材の磁界の強さを変
更可能とする。
決するために、下記の手段を講じた。請求項1に記載の
医療用カプセルの作動装置においては、電池及びリード
スイッチが内在されている電源ケースと、電源ケースと
連結して一体的に形成されサンプルの採取筒体及び吸引
用のピストンを含む収納ケースとを有し、リードスイッ
チのオン操作によりピストンを収納ケース内で摺動させ
てサンプルを採取筒体内に採取させる医療用カプセルの
作動装置であって、コイルを収納した2つの磁界発生部
材を相対向させ略40cm以下の距離において配置し、
前記コイルに電流を流したとき磁界発生部材間中心から
15cmの範囲内に略200ガウス以上の磁界を発生さ
せ、この磁力により、前記リードスイッチをオンして、
医療用カプセルを適正なタイミングで作動させる。請求
項2に記載の医療用カプセルの作動装置においては、請
求項1記載の手段に加えて、2つの磁界発生部材の対向
距離を変更可能とする。請求項3に記載の医療用カプセ
ルの作動装置においては、請求項1又は請求項2に記載
の手段に加えて、2つの磁界発生部材の磁界の強さを変
更可能とする。
【0010】
(医療用カプセルCについて)第1図は、本発明の実施
を示す医療用カプセルCの断面図である。この医療用カ
プセルCは、図1に示す如く、円筒形の電源ケース1の
一端部に外形が同形の収納ケース2を取り外し自在に螺
合させて連続状に設け、電源ケース1と収納ケース2と
は外面を連続する断面円形の筒状体に形成する。
を示す医療用カプセルCの断面図である。この医療用カ
プセルCは、図1に示す如く、円筒形の電源ケース1の
一端部に外形が同形の収納ケース2を取り外し自在に螺
合させて連続状に設け、電源ケース1と収納ケース2と
は外面を連続する断面円形の筒状体に形成する。
【0011】電源ケース1の中間部には隔壁3を設け、
その一側にはリードスイッチ4を設けるとともに、他側
の電源ケース1内には3個のリチウム電池5を取り付け
る。そして、電源ケース1の他端には、リチウム電池5
を内装した状態で蓋を兼用する電池押さえ6を設ける。
リチウム電池5の両端には、第1及び第2端子7を設
け、第1端子7に連結する一方のリード線7aは、ニク
ロム線を介して発熱体を構成するフィラメント16aに
連結され、第2端子7に連結する他方のリード線8aは
リードスイッチ4に連結し、更に、ニクロム線を介して
該リードスイッチ4と直列状態でフィラメント16aに
連結する。
その一側にはリードスイッチ4を設けるとともに、他側
の電源ケース1内には3個のリチウム電池5を取り付け
る。そして、電源ケース1の他端には、リチウム電池5
を内装した状態で蓋を兼用する電池押さえ6を設ける。
リチウム電池5の両端には、第1及び第2端子7を設
け、第1端子7に連結する一方のリード線7aは、ニク
ロム線を介して発熱体を構成するフィラメント16aに
連結され、第2端子7に連結する他方のリード線8aは
リードスイッチ4に連結し、更に、ニクロム線を介して
該リードスイッチ4と直列状態でフィラメント16aに
連結する。
【0012】電源ケース1の一側は、2つのニクロム線
孔9a、9aを有する遮蔽壁9で塞がれている。従っ
て、リードスイッチ4及びリチウム電池5は密閉空間に
配置されていることになる。電源ケース1の一端に連続
して断面円筒状に形成されている収納ケース2には、ガ
ス抜孔2aが電源ケース1の近傍に穿設されている。な
お、このガス抜孔2aには逆止弁(図外)を設けて体液
が浸入しないようにすることが望ましい。また、上記ガ
ス抜孔2aは、生体への薬物等の放出の場合は放出孔と
なる。
孔9a、9aを有する遮蔽壁9で塞がれている。従っ
て、リードスイッチ4及びリチウム電池5は密閉空間に
配置されていることになる。電源ケース1の一端に連続
して断面円筒状に形成されている収納ケース2には、ガ
ス抜孔2aが電源ケース1の近傍に穿設されている。な
お、このガス抜孔2aには逆止弁(図外)を設けて体液
が浸入しないようにすることが望ましい。また、上記ガ
ス抜孔2aは、生体への薬物等の放出の場合は放出孔と
なる。
【0013】収納ケース2の電源ケース1とは反対側の
端部には、採取筒体10が内装されている。採取筒体1
0は、その径大部10aにおいて、収納ケース2に螺合
されており、径大部10aに続く径小部10bが設けら
れ、この円筒状の径小部10bの外周には、径小部10
bの長さ方向に摺動自在にピストン11が配置されてい
る。
端部には、採取筒体10が内装されている。採取筒体1
0は、その径大部10aにおいて、収納ケース2に螺合
されており、径大部10aに続く径小部10bが設けら
れ、この円筒状の径小部10bの外周には、径小部10
bの長さ方向に摺動自在にピストン11が配置されてい
る。
【0014】ピストン11は、全体として灰皿状に形成
され、巾広の断面略U型で筒状部11bと皿状部11c
とからなり、筒状部11b外壁は収納ケース2内壁面に
摺動可能に構成され、筒状部11b内壁は採取筒体10
外壁に当接している。筒状部11bには、糸孔11a、
11aが設けられるとともに、糸孔11aの近傍の採取
筒体10の径小部10bには、糸孔11a、11aと連
通状態で糸孔10c、10cがそれぞれ2箇所に対向し
て形成されている。
され、巾広の断面略U型で筒状部11bと皿状部11c
とからなり、筒状部11b外壁は収納ケース2内壁面に
摺動可能に構成され、筒状部11b内壁は採取筒体10
外壁に当接している。筒状部11bには、糸孔11a、
11aが設けられるとともに、糸孔11aの近傍の採取
筒体10の径小部10bには、糸孔11a、11aと連
通状態で糸孔10c、10cがそれぞれ2箇所に対向し
て形成されている。
【0015】そして、前記糸孔10c、10c及び糸孔
11a、11aを通してナイロン糸等の比較的底融点の
素材を用いた固定糸12がピストン11の底壁11bを
リング状に捲回している。従って、この固定糸12によ
りピストン11は、径小部10bに係止・固定されてい
ることになる。尚、径小部10bの径大部10a寄りに
は、比較的大きなサンプルの通口10d、10dが設け
られている。
11a、11aを通してナイロン糸等の比較的底融点の
素材を用いた固定糸12がピストン11の底壁11bを
リング状に捲回している。従って、この固定糸12によ
りピストン11は、径小部10bに係止・固定されてい
ることになる。尚、径小部10bの径大部10a寄りに
は、比較的大きなサンプルの通口10d、10dが設け
られている。
【0016】さらに、径大部10aの中心部にはシリコ
ンゴム等を素材とする逆止弁13が嵌合・固定されて、
この逆止弁13には体液が医療用カプセルC外から収納
ケース2内にのみ移動できる吸引孔(図外)が設けられ
ている。又、収納ケース2の端面と逆止弁13の面一端
面には、外方に凸形状の逆止弁用キャップ14が接着さ
れて設けられている。
ンゴム等を素材とする逆止弁13が嵌合・固定されて、
この逆止弁13には体液が医療用カプセルC外から収納
ケース2内にのみ移動できる吸引孔(図外)が設けられ
ている。又、収納ケース2の端面と逆止弁13の面一端
面には、外方に凸形状の逆止弁用キャップ14が接着さ
れて設けられている。
【0017】逆止弁用キャップ14は、図2に示すよう
に、体液の採取孔14aとその周囲に切込部14b・・
・が形成されている。採取筒体10の径大部10aの肩
部と、上記ピストン11との間にはバネ15が圧縮状態
で介装されており、このバネ15はピストン11を電源
ケース1側に常に押圧している。しかしながら、ピスト
ン11は、図1及び図3に示されるように、固定糸12
により採取筒体10に係止されているので、この糸12
が切断されない限り、ピストン11は電源ケース1側に
移動することはない。
に、体液の採取孔14aとその周囲に切込部14b・・
・が形成されている。採取筒体10の径大部10aの肩
部と、上記ピストン11との間にはバネ15が圧縮状態
で介装されており、このバネ15はピストン11を電源
ケース1側に常に押圧している。しかしながら、ピスト
ン11は、図1及び図3に示されるように、固定糸12
により採取筒体10に係止されているので、この糸12
が切断されない限り、ピストン11は電源ケース1側に
移動することはない。
【0018】換言すれば、リードスイッチ4がオンとな
り、リチウム電池5のエネルギーによりニクロム線1
6、16先端に連結させている発熱体を構成するフィラ
メント16aが加熱されて、フィラメント16aに接触
或いは隣接する融点が低い固定糸12が溶融して切断さ
れたときに限って、ピストン11は収納ケース2内を電
源ケース1側に速いスピードでバネ15のバネ圧力によ
り移動し、逆止弁13を通じてサンプルを吸引すること
になる。
り、リチウム電池5のエネルギーによりニクロム線1
6、16先端に連結させている発熱体を構成するフィラ
メント16aが加熱されて、フィラメント16aに接触
或いは隣接する融点が低い固定糸12が溶融して切断さ
れたときに限って、ピストン11は収納ケース2内を電
源ケース1側に速いスピードでバネ15のバネ圧力によ
り移動し、逆止弁13を通じてサンプルを吸引すること
になる。
【0019】(作動装置Cについて)本実施例における
医療用カプセルCは、以上のように構成されていおり、
リードスイッチ4は生体外から作用される作動装置Sの
磁力によってリードスイッチ4がオンとなる。
医療用カプセルCは、以上のように構成されていおり、
リードスイッチ4は生体外から作用される作動装置Sの
磁力によってリードスイッチ4がオンとなる。
【0020】医療用カプセルCのスイッチング装置であ
る生体外の作動装置Sは、図4、5に記載される。作動
装置Sは、下部にキャスター20・・・が設けられたベ
ット21上に略C字型の鉄芯22が配置され該鉄芯22
の両端部にはコイル23、23’が捲回され、DC電源
24に連結されている。上方のコイル23’の磁界発生
部材25は、上下に移動自在に設けられており、この移
動はストッパーハンドル26を回転させることによりス
クリュージャッキ27を介して行われる。上下の磁界発
生部材間の距離は、20〜40cmが採用される。尚、
ベット21の下部には作動装置Sを固定させるアジャス
ターフット(図外)が設けられ、上方にはカバー28が
設けられている。尚、符号29は磁力線である。
る生体外の作動装置Sは、図4、5に記載される。作動
装置Sは、下部にキャスター20・・・が設けられたベ
ット21上に略C字型の鉄芯22が配置され該鉄芯22
の両端部にはコイル23、23’が捲回され、DC電源
24に連結されている。上方のコイル23’の磁界発生
部材25は、上下に移動自在に設けられており、この移
動はストッパーハンドル26を回転させることによりス
クリュージャッキ27を介して行われる。上下の磁界発
生部材間の距離は、20〜40cmが採用される。尚、
ベット21の下部には作動装置Sを固定させるアジャス
ターフット(図外)が設けられ、上方にはカバー28が
設けられている。尚、符号29は磁力線である。
【0021】この作動装置Sの原理は図5に示される通
りである。この仕様は、磁界発生部材の直径が15cm
で空隙が20〜40cmの可変となっており、発生磁場
は40cmギャップ、DC10Aで、磁界発生部材間中
央の15cmの範囲において、約200ガウスである。
なお、磁力の強さは「エルステッド(Oe)」を単位と
して表す場合もあるが「ガウス」の方が普遍的に用いら
れていることからここでは統一的に「ガウス」を用いる
こととする。
りである。この仕様は、磁界発生部材の直径が15cm
で空隙が20〜40cmの可変となっており、発生磁場
は40cmギャップ、DC10Aで、磁界発生部材間中
央の15cmの範囲において、約200ガウスである。
なお、磁力の強さは「エルステッド(Oe)」を単位と
して表す場合もあるが「ガウス」の方が普遍的に用いら
れていることからここでは統一的に「ガウス」を用いる
こととする。
【0022】鉄芯22へのコイル巻数は、PVF径2.
0mmで各1100Tである。直流抵抗は、20度Cで
約9.2オームである。使用電源は、DC110V以上
で10Aである。医療用カプセルのリードスイッチの確
実な作動には上下の磁界発生部材間の距離にもよるが、
磁界の強さは、上記200ガウス程度以上が医療用カプ
セルのリードスイッチ4の作動の確実性から望ましい。
0mmで各1100Tである。直流抵抗は、20度Cで
約9.2オームである。使用電源は、DC110V以上
で10Aである。医療用カプセルのリードスイッチの確
実な作動には上下の磁界発生部材間の距離にもよるが、
磁界の強さは、上記200ガウス程度以上が医療用カプ
セルのリードスイッチ4の作動の確実性から望ましい。
【0023】(実施例の作用について)上記実施例にお
いて、医療用カプセルを飲み込み、体内の目的とする特
定の位置に来たときをX線カメラ等で確認すると、作動
装置Sを起動させる。この起動により、強力な磁力線が
体内に集中的に作用する。この磁界によって生体内のカ
プセル内に設けられた磁界センサの接点が接触する。し
たがって、医療用カプセルCがどのような角度で位置し
ていようともリードスイッチ4をオンさせることが可能
である。
いて、医療用カプセルを飲み込み、体内の目的とする特
定の位置に来たときをX線カメラ等で確認すると、作動
装置Sを起動させる。この起動により、強力な磁力線が
体内に集中的に作用する。この磁界によって生体内のカ
プセル内に設けられた磁界センサの接点が接触する。し
たがって、医療用カプセルCがどのような角度で位置し
ていようともリードスイッチ4をオンさせることが可能
である。
【0024】特に、医療用カプセルを服用した人の体格
に応じて、相対向させた2つの磁界発生部材の距離を変
更させることにより、作動装置を円滑に作動させること
ができる。又、2つの磁界発生部材の磁界の強さを変更
可能とすることにより、最小限度の磁場の発生により所
定のリードスイッチのスイッチング操作を可能とする。
その結果、エネルギを必要最少限に少なくすることが
でき、人体に与える磁気の影響を少なくする。
に応じて、相対向させた2つの磁界発生部材の距離を変
更させることにより、作動装置を円滑に作動させること
ができる。又、2つの磁界発生部材の磁界の強さを変更
可能とすることにより、最小限度の磁場の発生により所
定のリードスイッチのスイッチング操作を可能とする。
その結果、エネルギを必要最少限に少なくすることが
でき、人体に与える磁気の影響を少なくする。
【0025】上記構成により、リードスイッチ4がオン
されると、ニクロム線16先端の発熱体16aによりピ
ストンを固定している固定糸12は焼き切られ、前記ピ
ストンは、押しバネ15の弾撥力によって移動し、負圧
となった試料の採取室内に体液を導入する。ピストン1
1の電源ケース1側の空気はガス抜孔2aから排出され
る。
されると、ニクロム線16先端の発熱体16aによりピ
ストンを固定している固定糸12は焼き切られ、前記ピ
ストンは、押しバネ15の弾撥力によって移動し、負圧
となった試料の採取室内に体液を導入する。ピストン1
1の電源ケース1側の空気はガス抜孔2aから排出され
る。
【0026】体液は逆止弁用キャップ14の採取孔14
aから吸引されるが、たとえ採取孔14aが固形物によ
り塞がれることがあっても、切込部14bから円滑に吸
引されるから吸引が妨げられることはない。その後、こ
のようにサンプルの採取を完了した医療用カプセルは、
排便時に生体の肛門から体外に排出され、このカプセル
の外筒と本体フレームとを分解することにより、試料採
取室内のサンプルを取出し、病気の診断等に使用する。
aから吸引されるが、たとえ採取孔14aが固形物によ
り塞がれることがあっても、切込部14bから円滑に吸
引されるから吸引が妨げられることはない。その後、こ
のようにサンプルの採取を完了した医療用カプセルは、
排便時に生体の肛門から体外に排出され、このカプセル
の外筒と本体フレームとを分解することにより、試料採
取室内のサンプルを取出し、病気の診断等に使用する。
【0027】(他の実施例について)なお、上記実施例
は、生体内のサンプルを採取する場合を例示したが、生
体内の特定位置に薬剤等を放出する場合にも本発明は適
用でき、この場合には、薬剤等の放出の位置を正確に行
うことができると共に、生体内への放出作用も吸引がス
ムースであることから円滑に行うことができる。
は、生体内のサンプルを採取する場合を例示したが、生
体内の特定位置に薬剤等を放出する場合にも本発明は適
用でき、この場合には、薬剤等の放出の位置を正確に行
うことができると共に、生体内への放出作用も吸引がス
ムースであることから円滑に行うことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、下記の効果を奏する。 1.請求項1に記載の発明によれば、医療用カプセルを
体内で使用したときに、医療用カプセルの作動タイミン
グを確実にすることにより、消化管における目的の位置
でのサンプリングを可能とし、採取部位に関する信頼性
を高めることができる。
体内で使用したときに、医療用カプセルの作動タイミン
グを確実にすることにより、消化管における目的の位置
でのサンプリングを可能とし、採取部位に関する信頼性
を高めることができる。
【0029】2.請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、医療用カプセルを服
用した人の体格に応じて、相対向させた2つの磁界発生
部材の距離を変更させることにより、作動装置を円滑に
作動させることができる。
項1に記載の発明の効果に加えて、医療用カプセルを服
用した人の体格に応じて、相対向させた2つの磁界発生
部材の距離を変更させることにより、作動装置を円滑に
作動させることができる。
【0030】3.請求項3に記載の発明によれば、請求
項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、最小限
度の磁場の発生により所定のリードスイッチのスイッチ
ング操作を可能とする。その結果、エネルギを小さくす
ることができ、人体の与える磁気の影響を少なくするこ
とができる。
項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、最小限
度の磁場の発生により所定のリードスイッチのスイッチ
ング操作を可能とする。その結果、エネルギを小さくす
ることができ、人体の与える磁気の影響を少なくするこ
とができる。
【図1】本発明の実施例の医療用カプセルの全体断面
図。
図。
【図2】同実施例の逆止弁用キャップの平面図。
【図3】同実施例の医療用カプセルの部分断面図。
【図4】同実施例の作動装置Sの側面図。
【図5】同作動装置Sの原理図。
【図6】従来技術を示す作動装置の斜視図。
C・・・医療用カプセル S・・・作動装置 1・・・電源ケース 2・・・収納ケース 2a・・・ガス抜孔 3・・・隔壁 4・・・リードスイッチ 5・・・リチウム電池 6・・・電池押え 7・・・第1端子 7a・・・リード線 8・・・第2端子 8a・・・リード線 9・・・遮蔽壁 9a、9a・・・ニクロム線孔 10・・・採取筒体 10a・・・径大部 10b・・・径小部 10c・・・糸孔 10d・・・通口 11・・・ピストン 11a・・・糸孔 12・・・固定糸 13・・・逆止弁 14・・・逆止弁用キャップ 14a・・・サンプル採取孔 14b・・・切込部 15・・・バネ 16・・・ニクロム線 20・・・キャスター 21・・・ベット 22・・・鉄芯 23、23’・・・コイル 24・・・DC電源 25・・・磁界発生部材 26・・・ストッパーハンドル 27・・・スクリュージャッキ 28・・・カバー 29・・・磁力線 30・・・作動装置 31・・・磁界発生部材 32・・・コイル 33・・・起動スイッチ 34・・・作動スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 隆一郎 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 舟久保 昭夫 神奈川県相模原市橋本台4丁目1番1号 職業能力開発大学校 校内宿舎3−21 (72)発明者 内田 千城 埼玉県上尾市大字原市4293番地4 (72)発明者 舟久保 煕康 東京都杉並区西荻北2丁目17番4号
Claims (3)
- 【請求項1】電池及びリードスイッチが内在されている
電源ケースと、電源ケースと一体的に連結して形成され
サンプルの採取筒体及び吸引用のピストンを含む収納ケ
ースとを有し、リードスイッチのオン操作によりピスト
ンを収納ケース内で摺動させてサンプルを採取筒体内に
採取する医療用カプセルの作動装置であって、コイルを
巻回した2つの磁界発生部材を相対向させ略40cm以
下の距離において配置し、前記コイルに電流を流したと
き磁界発生部材間中心から15cmの範囲内に略200
ガウス以上の磁界を発生させ、この磁力により、前記リ
ードスイッチをオンすることを特徴とする医療用カプセ
ルの作動装置。 - 【請求項2】2つの磁界発生部材の対向距離を変更可能
とすることを特徴とする請求項1記載の医療用カプセル
の作動装置。 - 【請求項3】2つの磁界発生部材の磁界の強さを変更可
能とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
医療用カプセルの作動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7298286A JPH09143053A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 医療用カプセルの作動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7298286A JPH09143053A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 医療用カプセルの作動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09143053A true JPH09143053A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17857676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7298286A Pending JPH09143053A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 医療用カプセルの作動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09143053A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2441378A1 (en) | 2006-01-19 | 2012-04-18 | Olympus Medical Systems Corporation | Intra-subject medical system, method of operating body-insertable apparatus, and operative treatment |
CN114305520A (zh) * | 2022-03-11 | 2022-04-12 | 中山大学附属第一医院 | 一种十二指肠多段分泌物采样装置 |
-
1995
- 1995-11-16 JP JP7298286A patent/JPH09143053A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2441378A1 (en) | 2006-01-19 | 2012-04-18 | Olympus Medical Systems Corporation | Intra-subject medical system, method of operating body-insertable apparatus, and operative treatment |
US8731637B2 (en) | 2006-01-19 | 2014-05-20 | Olympus Medical Systems Corp. | Intra-subject medical system, method of operating body-insertable apparatus and operative treatment |
CN114305520A (zh) * | 2022-03-11 | 2022-04-12 | 中山大学附属第一医院 | 一种十二指肠多段分泌物采样装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |