JPH09142769A - マグネット体 - Google Patents

マグネット体

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JPH09142769A
JPH09142769A JP30091395A JP30091395A JPH09142769A JP H09142769 A JPH09142769 A JP H09142769A JP 30091395 A JP30091395 A JP 30091395A JP 30091395 A JP30091395 A JP 30091395A JP H09142769 A JPH09142769 A JP H09142769A
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brake
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸や起伏の大きい異型のワークを、大きい
吸着力で安定して吊り上げることのできるマグネット体
を提供すること。 【解決手段】 ワークWに吸着可能な2つの突極マグネ
ットが1並設され、突極マグネット1には、摺動可能に
支持するヨーク2と、突極マグネット1の摺動を停止可
能に移動するブレーキ体7と、ヨーク2内で突極マグネ
ット1に巻装されるコイル体3とが配設されている。ま
た、2つのヨーク2を連結する連結板5がヨーク2に嵌
合され、連結板5上に支持体12が配設される。さら
に、支持体12は駆動装置に取りつけられる回動軸16
に回動可能に連結される。そして、突極マグネット1が
ワークWを吸着して吊り上げる際、吸着力の大きくなる
位置に突極マグネット1の先端を移動することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、起伏の大きい異
型のワークを吸着し、吊り上げて搬送するマグネット体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、異型のワークを吸着するマグネッ
ト体としては、図9に示されるように、ヨーク52と一
体に構成される突極マグネット53が使用されていた。
このマグネット体M3は、その内部にコイル体54が巻
装され、磁束を発生させてワークWを吸着するように構
成されている。そして、このマグネット体M3を例えば
ロボットのロボットハンドに連結すれば、ワークを所定
の位置まで搬送できる。この場合のワークWの形状は突
極先端に磁束が集中しやすい厚物であればその吸着力は
大きく、単体のワークWを効率的に取り出す場合には効
果が大きい。また、長尺状のワークWを吊る場合には長
手方向に複数個取りつけ、幅の広いワークWであれば平
面的に複数個配置させて吸着させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、異型のワーク
の形状が複雑なもので、複数個のマグネット体を使用す
る場合、ワークにはいろいろな起伏や凹凸が形成されて
いるので、従来の独立したマグネット体では自由度がな
いため、ワークに接触しないマグネット体が存在してし
まう。そのため、例えば独立したマグネット体を2個使
用している場合の1個がワークを吸着せず、残りの1個
のマグネット体だけでワークを吸着することになり、吸
着力が落ちてワークが傾いたり落下したりする。
【0004】また、自由度を持つために突極するマグネ
ットが可動するタイプのマグネット体としては、特開平
7−2481号に示される「可動ヨーク型リフティング
マグネット」が知られているが、この可動ヨーク型リフ
ティングマグネットではワークの起伏や凹凸の少ないも
のには効果的であるが、起伏や凹凸の大きいもの、例え
ば長尺状のカムシャフトのように段差が大きいものでは
突極マグネットの吸着位置がどこにあるか分からず、突
極マグネットの先端がワークに接触しても吊り上げる時
にその接触位置が変化してワークが傾いてしまう。
【0005】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、起伏や凹凸の大きい異型のワークを大きな吸着力
で安定して吊り上げることのできるマグネット体を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわるマグ
ネット体では、ワークを吸着可能に配設される少なくと
も2つの突極マグネットと、それぞれの前記突極マグネ
ットが摺動可能に嵌合されるヨークと、前記ヨーク内に
収納支持され前記突極マグネットに巻装されるコイル体
と、前記突極マグネットを摺動停止可能に配設されるブ
レーキ体と、それぞれの前記ヨーク体を連結する連結体
と、を備え、前記連結体に配設される支持体が駆動装置
に連結される連結手段に取着されるものである。
【0007】また好ましくは、前記支持体が、前記連結
体に回動可能に配設されるものであればよい。
【0008】さらに好ましくは、前記ブレーキ体が複数
に分割されるブレーキヨークとコイル体を備えて構成さ
れていればよい。
【0009】またこのマグネット体は、ワークを吸着可
能に配設される少なくとも2つの突極マグネットと、そ
れぞれの前記突極マグネットの中央部に摺動可能に嵌合
される自在軸受けと、前記自在軸受けを介して突極マグ
ネットに配設されるヨークと、前記ヨークに収納支持さ
れ前記突極マグネットに巻装されるコイル体と、前記突
極マグネットを摺動停止可能に配設され前記自在軸受け
に係合されるブレーキ体と、それぞれの自在軸受けを連
結する連結体と、を備え、前記連結体のそれぞれの前記
自在軸受けの配設される支持体が駆動装置に連結される
連結手段を有するものである。
【0010】また好ましくは、前記連結体が、上下方向
に2分割されていればよい。
【0011】さらに好ましくは、前記ブレーキ体が、前
記ブレーキ体内に収納支持されるコイル体を有し、複数
個の割り溝を形成するものであればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0013】図1乃至図4は第1のマグネット体M1の
実施の形態であり、ワークWに当接可能な2つの突極マ
グネット1が並設され、それぞれの突極マグネット1
に、突極マグネット1が摺動できるように円筒形のヨー
ク2が嵌合される。ヨーク2は段付き状に形成され、大
径部2aの内周にコイル体3が、ヨーク2の下部に配設
される非磁性体の保護板4に支持されて突極マグネット
の周りを巻装するように配設され、ヨーク2の小径部2
bにそれぞれのヨーク2を連結するための磁性体の連結
板5が嵌着されて2つの突極マグネット1が支持され
る。そして、連結板5と2つの突極マグネット1とワー
クWとの間で磁束のループが発生されるようになってい
る。
【0014】また、それぞれの突極マグネット1の摺動
を停止するように、ブレーキ体7が連結板5の上方で配
設されている。ブレーキ体7は2つの突極マグネット1
を両側から挟持するように移動される2枚のブレーキ用
ヨーク8と、2枚のブレーキ用ヨーク8に両側で掛着さ
れるブレーキ開放ばね9と、ブレーキ用ヨーク8と連結
板5の間に配置され、それぞれの突極マグネット1の周
りを巻装するブレーキ用コイル体10とを備えて構成さ
れ、ブレーキ用ヨーク8と突極マグネット1と連結板5
との間で磁束のループが発生するようになっている。2
枚のブレーキ用ヨーク8はそれぞれの突極マグネット1
と接触する部分に半円状穴8aが形成され、コイル体1
0に電流が流れた時に突極マグネット1を半円状穴8a
で押圧し、電流の流れが停止した時に突極マグネット1
から離れるように作動される。
【0015】また、連結板5には2つの突極マグネット
1の間に配置される支持体12が上方に向かって配設さ
れる。支持体12は連結板5の前後方向(図1における
紙面に対して直角方向)の両端部当りに立設される2つ
の円形の支柱13と、2つの支柱13の上面に懸架され
る支柱連結板14とを備えて構成され、支持体13は図
示しない駆動装置に連結される連結手段としての回動軸
16に回動可能に取りつけられる。
【0016】後ろ側支柱13には支柱連結板14を締結
するボルトB2の頭部が前側に配置される締結するボル
トB1より長めに形成されている。
【0017】回動軸16は段付きの円柱体に形成され、
頭部16aは大径に形成され上面中央部に、図示しない
駆動装置に連結する連結用めねじ18が形成され、側面
にはスパナ等の工具がはまる切欠面が形成される。回動
軸16の腹部16bには頭部16aに固着されるように
旋回角度制限レバー19が嵌着されるとともに、支柱連
結板14に回動可能に支持される。回動軸16の足部1
6cにはおねじが形成され座金20を介してナット21
が螺着される。この場合、回動軸16の腹部16bは支
柱連結板14に回動できるように、腹部16bの下端は
支柱連結板14の下面より僅かに突出している。
【0018】また、旋回角度制限レバー19には、後ろ
側に配置されるボルトB2を挟んで、ボルトB2に当接
可能な2つのレバー部19aが角度を有して形成されて
いる。そしてレバー部19a間に取りつけられる2個の
ピン22の両外端とボルトB2の両側を圧接する略コ字
状のセンタリングばね17が、その先端を回転軸16の
頭部16aの外径に一致して形成され、回転軸の頭部1
6aに圧接状態で配設される。そしてセンタリングばね
17は支持体13を旋回角度制限レバー19の中心位置
に復帰させるように付勢する。
【0019】さらに、前後の2つの支柱13と2枚のブ
レーキ用ヨーク8を貫通するようにブレーキ用ヨーク保
持ピン23が打ち込まれる。そして、図示しない駆動装
置に連結される回転軸16に対して、ブレーキヨーク8
を介して突極マグネット1が旋回できるように構成され
ている。
【0020】また、突極マグネット1の上部には、突極
マグネット1の抜け止め用として、ストップリング24
がストップゴム25を介して取りつけられている。
【0021】このように構成されるマグネット体M1の
作用を次に説明する。
【0022】図示しないロボット等の駆動装置に連結用
めねじ18によって取りつけられるマグネット体M1
が、吸着し吊り上げようとするワークW1の上方に移動
される。ワークW1は図1に示されるような複雑な形状
をする異型材料であり、あるいは段差の大きい長尺状の
カムシャフトである。
【0023】マグネット体M1がワークW1の吊り上げ
る位置に移動された時点においては、コイル体3及びブ
レーキ用コイル10には励磁がされていないので、ブレ
ーキ用ヨーク8はブレーキ開放ばね9によって、突極マ
グネット1から離れた位置にあり、それぞれの突極マグ
ネット1は自重により、ストップリング24がブレーキ
用ヨーク8の上面に当接された位置まで下降している。
マグネット体M1が、突極マグネット1が凹凸状に形成
されるワークW1に当接されるまで下降すると、それぞ
れの突極マグネット1は、ワークW1の当接面に合わせ
て、上下方向に摺動し停止する。
【0024】この時点で、ブレーキ用コイル10が励磁
されるとブレーキ用ヨーク8、2つの突極マグネット
1、連結板5との間に磁束のループが発生し、2枚のブ
レーキ用ヨーク8がブレーキ開放ばね9に抗して突極マ
グネット1側に作動してその半円穴8aが突極マグネッ
ト1を押圧し、突極マグネット1を固定する。
【0025】次に、コイル体3に励磁がされると、2つ
の突極マグネット1、連結板5、ワークW1との間に磁
束のループが発生して、ワークW1が突極マグネット1
に吸着される。その後、駆動装置の作動によりワークW
1が吊り上げられる。この時、吊り上げる状態によっ
て、重心のアンバランスがあればマグネット体M1は回
転軸16に対して小旋回できるようになっている。吊り
上げられたワークW1は、後ろ側の支柱13の上方に配
置されたボルトB2が回動されて旋回角度制限レバー1
9のいずれかのレバー部19aの内側面に当接するまで
旋回ができ、安定した位置において所定位置に搬送され
る。旋回角度範囲はレバー部19aの角度を適宜決める
ことによって、必要な角度を設定することができる。
【0026】また、ワークW1が所定場所に搬送され
て、ワークW1がマグネット体M1より離れればセンタ
リングばね17によって、マグネット体M1は元の位置
に復帰することができる。
【0027】なお、仮に吊り上げ時にワークW1が多少
動いても、突極マグネット1はそれに追随できるもので
あり、また磁気回路が安定しているので吸着力も大き
い。また、ワークW1が段差の大きいカムシャフトで、
その溝部の側面位置に突極マグネット1の先端が当接し
ている場合でも、突極マグネット1の先端はワークW1
の側壁に吸引しようとし、それが磁気回路として安定し
た状態になる。
【0028】次に第2の実施の形態によるマグネット体
M2ついて、図5乃至図8によって説明する。
【0029】マグネット体M2には、ワークW2に吸着
可能に2つの突極マグネット31が配設されている。そ
れぞれの突極マグネット31には、突極マグネット31
の略中央部に摺動可能に配設される自在継手32と、自
在継手32の下方で突極マグネット31に自在継手32
を介して嵌合される円筒状のヨーク33と、ヨーク33
内で非磁性体の保護板36上に収納支持され突極マグネ
ット31に巻装されるコイル体34と、自在継手32の
上方で突極マグネット31に自在継手32を介して嵌合
されるブレーキ体35が配設されている。また、自在継
手32中央部32aが半球状に形成され、それぞれの突
極マグネット31に配設された自在継手32の中央部3
2aが回動できるように、上下2枚で形成される磁性体
の連結板37がそれぞれの自在継手32間に連結されて
いる。
【0030】なお、連結板37は上下2枚でなく前後に
2枚であってもよい。いずれにしても半球状の自在継手
32に連結可能であればよい。
【0031】また、自在継手32の下端部32bにはヨ
ーク33の上端部が係合され、自在継手32の上端部3
2cにはブレーキ体35の下端部が係合されている。
【0032】ぞじて、コイル体34に電流が流れると、
連結板32、2つの突極マグネット31、ワークW2間
に磁束のループが発生する。
【0033】さらに、連結板37の上方に、支持体39
が配設されている。支持体39は下端が連結板37に前
後方向(図5における紙面に対して直角方向)に各1本
づつ取りつけられる支柱40と、各支柱40の上面に懸
架される支柱連結板41とを備えて構成され、支柱連結
板41の中央部において図示しない駆動装置に取りつけ
られる連結手段としての連結用めねじ42が形成されて
いる。
【0034】ブレーキ体35は外輪44内に突極マグネ
ット31に巻装されるブレーキ用コイル体45と、ブレ
ーキ用コイル体45の上下に配置され4分割の溝が形成
されるブレーキ用ヨーク46と、ブレーキ用ヨーク46
を開放しブレーキ用ヨーク46の内周に取りつけられる
ブレーキ開放ばね47とを備えて構成されている。
【0035】そして、ブレーキ用コイル体46に電流が
流れると、4分割されたブレーキ用ヨーク46が突極マ
グネット1を挟持するように移動されて突極マグネット
31の摺動を停止し、電流が流れていない時はブレーキ
開放ばね47により、ブレーキ用ヨーク46は突極マグ
ネット31より離れ、突極マグネット31の摺動を可能
にする。
【0036】また、それぞれのブレーキ体35と連結板
37との間にはコイルばね48が掛着され、突極マグネ
ット31が連結板37に対して直角の位置から傾いた時
に元の位置に復帰するように作動する。
【0037】さらに、それぞれの突極マグネット31の
上端部には、突極マグネット31の抜け止め用としての
ストップリング49がストップゴム50を介して取りつ
けられている。
【0038】このように構成されるマグネット体M2の
作動を次に説明する。
【0039】図示しないロボット等の駆動装置に連結ね
じ部42によって取りつけられるマグネット体M2が、
吸着し吊り上げようとするワークW2の上方に移動され
る。ワークW2は図5に示されるような複雑な形状をす
る異型材料であり、あるいは段差の大きい長尺状のカム
シャフトである。
【0040】マグネット体M2がワークW2の吊り上げ
る位置に移動された時点においては、コイル体34及び
ブレーキ用コイル体45には励磁がされていないので、
4分割されたブレーキ用ヨーク46はブレーキ開放ばね
47によって、突極マグネット31から離れた位置にあ
り、それぞれの突極マグネット31は自重により、スト
ップリング49がブレーキ用ヨーク46の上面に当接さ
れた位置まで下降している。マグネット体M2が、突極
マグネット31が凹凸状に形成されるワークW2に当接
されるまで下降すると、それぞれの突極マグネット31
は、ワークW2の当接面に合わせて、上下方向に摺動し
停止する。
【0041】この時点で、ブレーキ用コイル体45に励
磁がされるとブレーキ用ヨーク45、2つの突極マグネ
ット31、連結板37との間に磁束のループが発生し、
4分割されたブレーキ用ヨーク46がブレーキ開放ばね
47に抗して突極マグネット31側に作動してその突極
マグネット31を押圧し、突極マグネット31を固定す
る。
【0042】次に、コイル体34に励磁がされると、2
つの突極マグネット31、連結板37、ワークW2との
間に磁束のループが発生して、ワークW2が突極マグネ
ット31に吸着される。その後、駆動装置の作動により
ワークW2が吊り上げられる。
【0043】この時、吊り上げる状態によって、突極マ
グネット31の吸着位置が傾斜の途中にあるような場
合、吊り上げる時の重力が掛かると、突極マグネット3
1の先端はワークW2の高い位置に移動しようとする力
が働く。この時、突極マグネット31は自在継手32の
中央部32aを中心に、連結板37に対して、前後左右
に回動することによって、最大の吸着力が発生する位置
に移動することができる。
【0044】図8において、突極マグネット31Aはワ
ークW2を吊り上げた時に時計方向に回動して吸着力が
大きくなる位置に移動され、突極マグネット31Bは連
結板37に対して回動しない位置にあり、この状態で最
大の吸着力が発生するようになっている。二点鎖線で示
されるようなワークW3を吊り上げる時は、二点鎖線で
示される突極マグネット31Bが半時計方向に回動され
て最大の吸着力を発生する位置を示している。
【0045】また、ワークW1が所定場所に搬送され
て、ワークW2がマグネット体M2より離れればコイル
ばね48によって、回動された突極マグネット31は元
の位置に復帰することができる。
【0046】このように、突極マグネットの先端が、突
極マグネットの中心位置で自由に回動できるので傾斜の
大きいワークや段差の大きいワークに対応することがで
きる。また、傾斜や段差のの大きいワークが長尺状に形
成されていたり、幅が広く形成されている場合でも、こ
のマグネット体を複数個取付けることによって対応する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】本発明のマグネット体によれば、ワーク
を吸着する突極マグネットは少なくとも2つ配設され、
それぞれの突極マグネットはヨークに対して上下方向に
摺動することができる。そして少なくとも2つの突極マ
グネットと、複数の突極マグネットを連結する連結体
と、ワークとの間で磁束のループを発生するため、吸着
力は大きく、凹凸や段差の大きい異型のワークを安定し
た大きな吸着力で吊り上げることができる。そのためマ
グネット体から吸着されるワークを落下することが極め
て少ない。
【0048】第1の実施の形態のマグネット体では、ワ
ークの吊り上げ時にマグネト体が旋回できるので、突極
マグネットがワークとの当接時の位置に対して吸着力の
大きくなる位置に旋回されて移動することができる。そ
のため大きい吸着力で安定してワークを吊り上げること
ができる。
【0049】第2の実施の形態のマグネット体では、ワ
ークの吊り上げ時に突極マグネットがその中心で左右前
後に回動できるので、突極マグネットがワークとの当接
時の位置に対して吸着力の大きい位置に向かって傾斜面
を移動することができる。そのため、大きい吸着力で安
定してワークを吊り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態によるマグネ
ット体の正面断面図
【図2】図1における平面図
【図3】図1における側面図
【図4】図1におけるブレーキ用ヨークの平面図
【図5】本発明における第2の実施の形態によるマグネ
ット体の正面断面図
【図6】図5における平面図
【図7】図5におけるブレーキ体の平面図
【図8】図5におけるマグネット体の作動を示す図
【図9】従来のマグネット体を示す図
【符号の説明】
1、31…突極マグネット 2、33…ヨーク 3、34…コイル体 5、37…連結板 7、35…ブレーキ体 12、39…支持体 18、42…連結用めねじ M1、M2…マグネット体 W1、W2、W3…ワーク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを吸着可能に配設される少なくと
    も2つの突極マグネットと、それぞれの前記突極マグネ
    ットが摺動可能に嵌合されるヨークと、前記ヨーク内に
    収納支持され前記突極マグネットに巻装されるコイル体
    と、前記突極マグネットを摺動停止可能に配設されるブ
    レーキ体と、それぞれの前記ヨークを連結するヨーク連
    結体と、を備え、前記ヨーク連結体に配設される支持体
    が駆動装置に連結される連結手段に取着されることを特
    徴とするマグネット体。
  2. 【請求項2】 前記支持体が、前記連結体に回動可能に
    配設されることを特徴とする請求項1記載のマグネット
    体。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ体が複数に分割されるブレ
    ーキヨークとコイル体を備えて構成されることを特徴と
    する請求項1記載のマグネット体。
  4. 【請求項4】 ワークを吸着可能に配設される少なくと
    も2つの突極マグネットと、それぞれの前記突極マグネ
    ットの中央部に摺動可能に嵌合される自在軸受けと、前
    記自在軸受けを介して突極マグネットに配設されるヨー
    クと、前記ヨークに収納支持され前記突極マグネットに
    巻装されるコイル体と、前記突極マグネットを摺動停止
    可能に配設され前記自在軸受けに係合されるブレーキ体
    と、それぞれの自在軸受けを連結する連結体と、を備
    え、前記連結体のそれぞれの前記自在軸受けの配設され
    る支持体が駆動装置に連結される連結手段を有すること
    を特徴とするマグネット体。
  5. 【請求項5】 前記連結体が、上下方向に2分割されて
    いることを特徴とする請求項4記載のマグネット体。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキ体が、前記ブレーキ体内に
    収納支持されるコイル体を有し、複数個の割り溝を形成
    することを特徴とする請求項4記載のマグネット体。
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