JPH09141865A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH09141865A
JPH09141865A JP7326435A JP32643595A JPH09141865A JP H09141865 A JPH09141865 A JP H09141865A JP 7326435 A JP7326435 A JP 7326435A JP 32643595 A JP32643595 A JP 32643595A JP H09141865 A JPH09141865 A JP H09141865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
piezoelectric
piezoelectric element
temperature
head
Prior art date
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JP7326435A
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English (en)
Inventor
Makoto Takeuchi
誠 竹内
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 150°C付近の温度下で使用しても、イン
クの吐出性能が劣化し難いホットメルト型のインクジェ
ットヘッドを提供する。 【解決手段】 インクジェットヘッド10に設けられた
圧電素子36をキュリー点が300°Cを超える圧電膜
43と、電極膜44とを積層して構成する。これによ
り、300℃の1/2の150℃をインクジェットヘッ
ドの実用温度に設定しても、そのインクの吐出性能が劣
化するのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形のインクを溶
融させてノズルから印刷用紙にインクを吐出して印刷を
行う、ホットメルト型のインクジェットヘッドであっ
て、そのインクジェットヘッドに用いられる圧電素子の
変位特性などを向上することができるものとして好適な
ものに関する。
【0002】
【従来の技術】上記インクジェットヘッドとしては、ノ
ズルが形成されたインク室内に発熱素子が設けられてお
り、その発熱素子を通電して加熱することにより、気泡
を発生させ、その気泡による圧力によりインクをノズル
から吐出させる、いわゆるサーマル方式のものが知られ
ている。また、圧電材料で形成された圧電膜と、この圧
電膜に電圧を印加する電極膜とを積層した圧電素子がイ
ンク室上に設けられており、上記電極膜に電圧を印加す
ることにより、上記圧電素子に圧電効果を生じさせて変
位させ、この変位により上記インク室の容積を変化させ
てノズルからインクを吐出させる、いわゆる圧電方式の
ものが知られている。
【0003】上記圧電方式のインクジェットヘッドに用
いられる圧電素子を構成する圧電膜には、圧電セラミッ
クスなどの圧電材料で形成されており、直流の高電圧を
印加して、セラミックスを構成している微粒子中の双極
子を強制的に一方向に揃える、いわゆる分極処理が施さ
れている。そして、その分極状態を利用して圧電効果、
または、電歪効果を圧電膜に生じさせて圧電膜を変位さ
せ、この変位を利用してインク室の容積を変化された
り、インクに圧力波を印加する。
【0004】ところで、上記圧電膜には、温度上昇に伴
って減極が生じて変位特性などが劣化し始める性質があ
り、ついには上記分極が消失して圧電性を失う臨界温
度、いわゆるキュリー点が存在する。液体のインクを吐
出して印字記録を行う上記従来の圧電方式のインクジェ
ットヘッドに用いられる圧電素子には、インクジェット
ヘッドが高温になることもないため、百数十度Cのキュ
リー点を有するものが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記圧電方
式のインクジェットヘッドのうち、固形のインクを溶融
させてノズルから印刷用紙にインクを吐出して印刷を行
う、ホットメルト型のインクジェットヘッドの場合に
は、インクの溶融状態を維持するためにインク室は、1
00°Cないし150°Cに加熱され、その熱は、イン
ク室上の圧電素子にも伝達するため、圧電素子の温度も
100°Cないし150°Cに達する。そこで、上記キ
ュリー点が百数十度Cの圧電素子を用いた場合には、減
極(デポーリング)が生じるおそれがある。したがっ
て、減極が生じると、圧電素子の変位特性などが劣化し
て、インクの吐出性能が低下し、印字品質が悪くなると
いう問題がある。
【0006】そこで、本発明は、上述した課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、150℃付近の温度下でも減極が生じ難い圧電素子
を用いることにより、印字品質を高めることができるイ
ンクジェットヘッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、圧電材料及び
この圧電材料に電圧を印加して圧電効果を生じさせる電
極からなる圧電素子と、この圧電素子の変位により容積
が変化されるとともに、ノズルから溶融されたインクを
吐出するインク室と、このインク室内のインクの溶融状
態を保持する加熱手段と、が備えられたインクジェット
ヘッドにおいて、前記圧電材料のキュリー温度は、30
0°Cを超えるものであるという技術的手段を採用す
る。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のインクジェットヘッドにおいて、前記加熱手段は、
上記インクをインクの溶融温度より10℃〜40℃高い
温度に加熱、保持するものであるという技術的手段を採
用する。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のインクジェットヘッドにおいて、前記加熱
手段は、インクジェットヘッドを80°C〜150℃の
範囲内の所定の温度に加熱、保持するものであるという
技術的手段を採用する。
【0010】
【作用】請求項1ないし3に記載の発明では、上記圧電
材料のキュリー温度は、300°Cを超えるものである
ため、その1/2の150°C付近の温度下で使用して
も減極が生じ難い。つまり、その圧電材料を用いて構成
された圧電素子は、100°Cないし150°Cの範囲
で使用した場合であっても、変位特性などの劣化が生じ
難い。したがって、その圧電素子をインク室を加熱して
インク室内のインクを溶融された状態に維持する、ホッ
トメルト型のインクジェットヘッドに用いれば、インク
の吐出性能の低下を防止することができるため、印字品
質を高めることができる。
【0011】特に、請求項2に記載の発明では、上記加
熱手段は、上記インクをインクの溶融温度より10℃〜
40℃高い温度に加熱、保持するものであるため、たと
えばインクの溶融温度が110℃であって、上記加熱手
段により、上記インクジェットヘッドの温度が、150
℃に達した場合であっても、上記圧電材料のキュリー温
度が、300°Cであるため、変位特性などの劣化を防
止して印字品質を高めることができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明では、前記加
熱手段は、インクジェットヘッドを80°C〜150℃
の範囲内の所定の温度に加熱、保持するものであるた
め、その加熱手段により、上記インクジェットヘッドの
温度が、150℃に達した場合であっても、上記圧電材
料のキュリー温度が、300°Cであるため、変位特性
などの劣化を防止して印字品質を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図を参照して説明する。なお、本実施の形態では、
ホットメルト型のインクジェットプリンタに用いられる
インクジェットヘッドのうち、複数色のインクを吐出し
てカラー印字を行うカラーインクジェットプリンタ(以
下、プリンタと略称する)に用いられるインクジェット
ヘッド(以下、ヘッドと略称する)を代表に説明する。
まず、上記プリンタの機構について説明する。図1は、
上記プリンタの一部機構を取り出して示す外観斜視図で
ある。
【0014】図1に示すように、上記プリンタには、印
字ヘッド10が設けられている。この印字ヘッド10
は、イエローインクを吐出するイエロー用ヘッド11、
マゼンタインクを吐出するマゼンタ用ヘッド12、シア
ンインクを吐出するシアン用ヘッド13、およびブラッ
クインクを吐出するブラック用ヘッド14とから構成さ
れる。また、各ヘッド11ないし14には、固形インク
が収容されるインクタンク(図示省略)がそれぞれ設け
られている。
【0015】印字ヘッド10は、キャリッジ21の上に
搭載されており、そのキャリッジ21には、印刷用紙2
0の幅方向に設けられたガイド軸22が挿通されてい
る。キャリッジ21は、ガイド軸22に沿ってその下方
に設けられた無端ベルト23に取り付けられており、そ
の無端ベルト23は、モータ24のプーリ25に掛けら
れている。つまり、キャリッジ21は、モータ24の回
転により、ガイド軸22に沿って印刷用紙20の幅方向
に往復動するようになっている。
【0016】また、ガイド軸22に沿ってその下方に
は、複数のスリット(目盛)が印されたタイミングスリ
ット26が設けられている。また、キャリッジ21の前
面下部には、タイミングスリット26に印されたスリッ
トの数を読み取るエンコーダ素子27が設けられてい
る。なお、印刷用紙20は、紙送りモータ(図示省略)
により回転される給紙ローラ(図示省略)と、この給紙
ローラと対に設けられた押さえローラ28、28との間
に挾まれて上下方向に送られる。
【0017】次に、各ヘッド11ないし14の構造につ
いて図2および図3を参照して説明する。なお、各ヘッ
ド11ないし14の構造は、それぞれ同じであるため、
ここではヘッド11を代表に説明する。図2は、ヘッド
11の部分断面説明図であり、図面下方が、印刷用紙2
0(図1参照)に対向する面である。図3は、図2に示
すヘッド11の圧電素子38上のベースプレート部分を
省略して示す縦断面図である。
【0018】図2(a)に示すように、ヘッド11に
は、インクを収容する複数のインク室(キャビティ)3
0が設けられており、各インク室30は、キャビティプ
レート31によってそれぞれ仕切られている。各インク
室30および各キャビティプレート31の下面には、ノ
ズルプレート32が形成されており、このノズルプレー
ト32には、インクを吐出する複数のノズル33が貫通
形成されている。各インク室30および各キャビティプ
レート31の上面には、ダイアフラム(振動板)34が
接着剤35によって接着されている。
【0019】なお、本実施の形態では、インク室30
は、図2(a)において、幅0.22mm、高さ2.5
mm(図3のインク室30の中央においては、幅0.2
2mm、高さ0.15mm)であり、キャビティプレー
ト31は、アルミナの射出成形により、幅0.119m
m、厚み2.5mmに形成されている。また、ノズル3
3の下面は、直径55μmであり、ダイアフラム34
は、アラミドフィルムにより、9μmの厚みに形成され
ている。
【0020】図3に示すように、ダイアフラム34の上
面には、板状の複数の圧電素子36が、接着剤37によ
って接着されており、各圧電素子36の上には、インク
を流入するマニホールドプレート38が形成されてい
る。このマニホールドプレート38により形成されたイ
ンク流入孔39の下方には、マニホールド40が形成さ
れており、このマニホールド40は、インク室30に連
通している。また、各圧電素子36の上面には、インク
室30内のインクの溶融状態を保持する加熱手段として
のヒータ42が設けられている。また、図3において4
1で示す部分が、活性部、つまり、圧電素子36が、圧
電効果を発生して変位を生じる部分である。
【0021】なお、本実施の形態では、図2(a)にお
いて、圧電素子36は、幅0.08mm、厚み0.5m
mであり、キャビティプレート31の中心間のピッチ
は、0.339mmである。また、インク流入孔39の
直径は、2.0mmであり、マニホールド40の深さ
は、1.5mm、幅は2.0mmである。さらに、活性
部41の幅は、4.0mmであり、接着剤35および3
7は、エポキシ系接着剤である。
【0022】次に、上記圧電素子36の構造について図
4を参照して説明する。図4は、圧電素子36の構造を
示す部分断面説明図である。図4に示すように、圧電素
子36は、圧電材料で形成された膜状の圧電膜43と、
膜状の電極膜(内部電極)44とを、圧電膜43の分極
方向を揃えて交互に積層して形成されている。図4では
省略してあるが、実際には、10層ないし20層の積層
構造となっており、両端面には、端面電極45および4
6が形成されている。なお、本実施の形態では、圧電膜
43の厚みは、約30μmである。また、電極膜44、
端面電極45および46は、銀パラジウム(銀70%、
パラジウム30%)により、2ないし3μmの厚みに形
成されている。
【0023】さらに、本実施の形態では、上記インクと
して、マイクロクリスタリンワックスを主成分とし、
A:軟化点56°Cないし58°C、融点69°Cない
し71℃、B:軟化点62°Cないし64°C、融点7
6°Cないし78℃、C:軟化点81°Cないし86°
C、融点92°Cないし94℃のうちのいずれかを、プ
リンタの使用温度での粘度(たとえば、2〜50cp
s)、表面張力、印字後の色度、彩度などを考慮して選
択して用いる。
【0024】そして、図示しないヘッド駆動回路から上
記各電極膜44に電圧が印加されると、各圧電膜43に
圧電効果が生じ、図2(b)に示すように、ダイアフラ
ム34が下向きの凸状に湾曲し、インク室30が加圧さ
れてインクがノズル33から吐出される。なお、各ヘッ
ド11ないし14を単独で駆動させて単色の印字を行う
他、各ヘッド11ないし14を適宜選択して駆動させ
て、複数のインクを重ねて吐出することにより、中間色
の印字を行う。
【0025】次に、上記圧電素子36の特性を知るた
め、圧電膜43について行った実験結果について図5な
いし図9を参照して説明する。上記圧電素子を構成する
圧電膜43としては、キュリー点が300℃を超えるも
のが用いられる。図5は、キュリー点が315℃、比誘
電率が2400、電気機械結合係数K31が34.5%、
33が70.0%、圧電定数d31が−210×10-12
m/V、d333が490×10-12 m/Vの特性を有す
る圧電膜のサーマルサイクルの耐久試験の結果を示すグ
ラフである。
【0026】本耐久試験は、圧電膜43に対して150
℃で30分の保持と、−10℃で30分の保持とを10
0回繰り返すサーマルサイクル条件で、サーマルサイク
ル前と後における圧電膜43の変位量および静電容量を
測定して行った。なお、圧電膜43の変位量は、8KH
z、20VP-P 正弦波を圧電膜43に印加したときの変
位量をレーザドップラー式変位測定システムにより測定
した。図5のグラフに示すように、サーマルサイクル前
の変位量は、約102μmであり、サーマルサイクル後
の変位量は、約82μmである。つまり、圧電膜43
は、150℃に加熱された場合であっても、サーマルサ
イクルの前後で、変位量に大きな変化はなく、安定した
変位特性を示す。したがって、上記圧電膜43により構
成された圧電素子36を用いれば、150℃付近の温度
下で使用しても、安定してインクを吐出することができ
るヘッドを実現することができる。
【0027】次に、図6に示すグラフは、上記圧電膜4
3を加熱してから自然冷却した場合の圧電膜43の電気
機械結合係数K31と冷却(放置)時間との関係を示す。
ここで、電気機械結合係数Kとは、エネルギーの変換能
力を表す数値であり、概念として圧電膜43に付与され
た電気的エネルギーに対して蓄積された機械的エネルギ
ーの比の平方根で定義される。そして、K31とは、電気
機械結合係数Kのうち、逆圧電効果(電歪効果)を発生
させる場合の電気機械結合係数を示すものであり、次の
式により求められる。
【0028】
【数式1】 1/K31 2 =(0.405・fr/Δf)+0.595
【0029】なお、Δf=fa−frであり、faは、
反共振周波数、frは、共振周波数である。また、本特
性を求める実験では、キュリー点が330℃、比誘電率
が1800、電気機械結合係数K31が38.0%、K33
が73.0%、圧電定数d31が−198×10-12 m/
V、d33が417×10-12 m/Vの特性を有する圧電
膜を用いた。この図6のグラフに示すように、圧電膜4
3を125℃に加熱した場合の8時間放置後のK31の変
化率は、約1.5%であり、非常に変化の少ないことが
分る。つまり、上記圧電膜43によれば、ヘッドの実用
的使用温度である125℃においては、エネルギーの変
換能力は、ほとんど低下しないことが分る。
【0030】次に、図7に示すグラフは、上記圧電膜4
3を加熱してから自然冷却した場合の圧電膜43の比誘
電率ε33 T /ε0 と冷却(放置)時間との関係を示す。
なお、本特性を求める実験には、上記図6に示す特性を
求めるために用いた圧電膜と同じ性質のものを用いた。
図7に示すグラフに示すように、圧電膜43を125℃
に加熱した場合の8時間放置後の比誘電率ε33 T /ε0
の変化率は、ほとんど0であり、非常に変化の少ないこ
とが分る。つまり、上記圧電膜43によれば、ヘッドの
実用的使用温度である125℃においては、比誘電率の
変化が少なく、安定した変位を行うことができることが
分る。
【0031】また、その他の特性を図8および図9に示
す。図8に示すグラフは、加熱してから自然冷却した場
合の静電容量Cf の変化率と冷却時間との関係を示す。
図9は、圧電定数(電界を与えたときに生ずる歪率で定
義され、変位の大きさなどを知ることができる定数)d
31と、冷却時間との関係を示す。なお、図8および図9
に示す特性を求める実験では、キュリー点が320℃、
比誘電率が2100、電気機械結合係数K31が35.0
%、K33が70.0%、圧電定数d31が−195×10
-12 m/V、d33が360×10-12 m/Vの特性を有
する圧電膜を用いた。
【0032】上記図8および図9に示すグラフから分る
ように、圧電膜43は、125℃に加熱して自然冷却し
てからの静電容量Cf 変化率が収束するまでの時間が短
く、圧電定数d31の変化率は非常に少ないことが分る。
したがって、上記圧電膜43によれば、ヘッドの実用的
使用温度である125℃においては、静電容量Cf およ
び圧電定数d31の変化が少なく、安定した変位を行うこ
とができることが分る。
【0033】以上のように、上記圧電膜43は、300
℃を超えるキュリー点を有するものであるため、125
℃の実用的温度では、その変位特性の低下は非常に少な
い。したがって、上記圧電膜43により圧電素子36を
構成すれば、125℃の実用的温度において、変位特
性、つまり、インクの吐出性能の安定したヘッド11を
実現することができる。また、上記圧電素子36を他の
ヘッド12ないし14に用いてプリンタを構成すれば、
プリンタの印字品質を高めることができる。なお、図示
しないが、250℃のキュリー点を有する圧電膜を用い
た場合であっても、上記125℃は、その圧電膜の実用
範囲に含まれるため、上記300℃のキュリー点を有す
るものと、ほぼ同様の安定した変位特性を得ることがで
きる。
【0034】
【発明の効果】以上記述したように本発明によれば、1
50°C付近で使用した場合であっても、安定したイン
クの吐出特性を有するヘッドを実現することができる。
また、そのヘッドを用いることにより、プリンタの印字
品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態に係るプリンタの一部機構を
取り出して示す外観斜視図である。
【図2】図1に示すヘッド11の部分断面説明図であ
る。
【図3】図2に示すヘッド11の縦断面図である。
【図4】圧電素子36の構造を示す部分断面説明図であ
る。
【図5】圧電膜43のサーマルサイクルの耐久試験の結
果を示すグラフである。
【図6】圧電膜43の電気機械結合係数と冷却(放置)
時間との関係を示すグラフである。
【図7】圧電膜43の比誘電率と冷却(放置)時間との
関係を示すグラフである。
【図8】圧電膜43の静電容量Cf の変化率と冷却時間
との関係を示すグラフである。
【図9】圧電膜43の圧電定数d31と、冷却時間との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ヘッド 30 インク室 33 ノズル 36 圧電素子 42 ヒータ 43 圧電膜 44 電極膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電材料及びこの圧電材料に電圧を印加
    して圧電効果を生じさせる電極からなる圧電素子と、 この圧電素子の変位により容積が変化されるとともに、
    ノズルから溶融されたインクを吐出するインク室と、 このインク室内のインクの溶融状態を保持する加熱手段
    と、が備えられたインクジェットヘッドにおいて、 前記圧電材料のキュリー温度は、300°Cを超えるも
    のであることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、上記インクをインクの
    溶融温度より10℃〜40℃高い温度に加熱、保持する
    ものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段は、インクジェットヘッド
    を80°C〜150℃の範囲内の所定の温度に加熱、保
    持するものであることを特徴とする請求項1または2に
    記載のインクジェットヘッド。
JP7326435A 1995-11-20 1995-11-20 インクジェットヘッド Pending JPH09141865A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007001265A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Fujifilm Holdings Corp 液体吐出ヘッド
JP2009214313A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Fujifilm Corp 液体吐出装置

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