JPH09141647A - 内周刃ブレードの目立て方法 - Google Patents
内周刃ブレードの目立て方法Info
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Abstract
と共に、内周刃ブレードの切れ味を安定した状態で保つ
ことができる内周刃ブレードの目立て方法を提供するこ
とができる。 【構成】 シリコンインゴット4の側面に保持材5を固
着させる。保持材5の側面に粗ドレス材1と仕上げドレ
ス材2を設ける。シリコンインゴット4を内周刃ブレー
ド3により切断する。この際、保持材5を切断すると同
時に粗ドレス材1の次に仕上げドレス材2を切断するこ
とにより、内周刃ブレード3の刃先31の目立てを行
う。
Description
切断する内周刃ブレードを目立てする内周刃ブレードの
目立て方法に関するものである。
レードは、スライスの回数を重ねるに従い、切れ味が悪
くなり切断抵抗値が上がるため、この内周刃ブレードを
目立てする必要がある。従来この目立ては、切断抵抗値
がある一定値まで上昇するか又は一定回数のスライスを
行った後に切断工程を一旦止め、10mm角程度の酸化
アルミ等のドレッシングストーンを切断するテーブルド
レッシングにより行われていた。この通常切断における
ドレッシングによる切断抵抗の変化は図5に示すように
なる。
ライス回数による目立てでは、切れ味の劣化にともなう
切断面の荒れが徐々に大きくなる上に、切断工程を一旦
止めることにより製造効率が低下するという不具合が生
じる。この不具合を解決するものとしては、特開昭55
−62743号公報にあるように、単結晶インゴットの
側面にドレス材及びその反対の側面にシリコン棒を配置
して切断するようにしたものがある。これにより、毎回
のスライスごとに目立てを行うことができる。
方法で使用されるドレス材は、その番手が高過ぎると目
立てを十分に行えず、低過ぎると内周刃ブレードが荒く
なり切断面に乱れを生じることから、その番手は自ずと
限定される。この方法に一般的に目立ての効率が良いド
レス材、例えば#320ストーンといったものを使用し
た場合は、図2の従来技術(1段枚葉ドレッシング)に
おける切断抵抗の変化に示すように、切断開始当初は効
率良く目立てされ切断抵抗の増加も緩やかであるが、ス
ライスの回数を重ねるごとに、徐々に切断抵抗の増加率
が大きくなり、目立ての効果が低下する。そのため、後
半で切断されるウェハほどその切断面の乱れが大きくな
るという問題点があった。本発明は、上記問題に鑑みて
なされたもので、内周刃ブレードの切れ味をさらに向上
させると共に、内周刃ブレードの切れ味を安定した状態
で保つことができる内周刃ブレードの目立て方法を提供
することを目的とするものである。
リコンインゴットを切断する内周刃ブレードでドレス材
を切断することにより目立てする内周刃ブレードの目立
て方法において、粗ドレス材と仕上げドレス材の番手が
異なる2種類以上の前記ドレス材を、番手の低い順に切
断されるように配置したものである。また、シリコンイ
ンゴットの側面に保持材を固着させて内周刃ブレードで
切断する際に、前記保持材の側面にドレス材を設け、前
記シリコンインゴットの切断と同時にドレス材を切断す
る内周刃ブレードの目立て方法において、粗ドレス材と
仕上げドレス材の番手が異なる2種類以上の前記ドレス
材を、番手の低い順に切断されるように配置したもので
ある。
づいて説明する。図1は本発明に係る内周刃ブレードの
目立て方法を示す斜視図、図2は本発明と従来技術の内
周刃ブレードの目立て方法による切断抵抗の変化を示す
グラフ、図3は番手の異なるドレス材によるドレッシン
グテストの方法を示す斜視図、図4は番手の異なるドレ
ス材によるドレッシングテストにおける切断抵抗の変化
を示すグラフ、図5は通常切断におけるテーブルドレッ
シングによる切断抵抗の変化を示すグラフである。
用したドレッシングテストの一例を示し、このドレッシ
ングテストにおける切断抵抗値の変化を示す。図3に示
すように、シリコンインゴット4を固着した保持材5の
側部に、最下部にドレス材を固着しない部分を残して、
3種類の番手のドレス材を番手が高い順に固着する。こ
のドレス材としては、下から#600ストーン1c、#
320ストーン1b、#240ストーン1aの順番で縦
に固着されている。
ストーンなしの部分の切断抵抗は、徐々に増加し、#6
00ストーン1cの切断では切断抵抗の増加傾向に大き
な変化は見られない。したがって、この#600程度の
ドレス材によるドレッシングでは目立てが十分に行われ
ていないのがわかる。ここで、1度テーブルドレッシン
グによる目立てを行う。
ッシングでは、その切断抵抗の増加は#600ストーン
1cより緩やかであり、#240ストーン1aによるド
レッシングでは、逆に徐々に減少する傾向がある。した
がって、#240程度のドレス材によるドレッシングで
は目立てが十分に行われることがわかる。ところが、こ
の#240程度のドレス材により目立てされた内周刃ブ
レードで切断すると、その切断面の乱れが大きく、スラ
イスドウェハとしては望ましくない。
着目し、粗ドレス材で十分な目立てを行った後に、仕上
げドレス材でその刃先を整えて、切断面が均一に仕上が
るようにしたものである。
て方法では、図1に示すように、シリコンインゴット4
の側面にカーボン製等の保持材5を固着させ、この保持
材5を固着させた側の反対方向から内周刃ブレードによ
り切断する。この際、保持材5の側面に粗ドレス材1と
仕上げドレス材2を設けて、保持材5を切断すると同時
に粗ドレス材1の次に仕上げドレス材2を切断すること
により、内周刃ブレード3の刃先31の目立てを行う。
この目立てにおいては、内周刃ブレード3で粗ドレス材
1を切断することにより、刃先31が粗く目立てられて
切断抵抗を大きく下げるが、そのままで次の切断をする
とその切断面が荒くなることから、この粗ドレス材1の
切断に続いて仕上げドレス材2を切断することにより刃
先31が整い、シリコンインゴットの切断面を荒れの少
ない状態にすることができる。
#300ストーンといったドレス材を使用するのが望ま
しく、切断面を整えるための仕上げドレス材としては、
#240ストーン〜#600ストーンといったドレス材
を使用するのが望ましい。
ンゴットの直径や製造する半導体ウェハの種類によって
決められるが、異なる番手のドレス材を使用し、番手の
低いドレス材を切断した後に、番手の高いドレス材が切
断されるようにする。
従来のテーブルドレッシングで使用されるドレス材の断
面積が100mm2程度のものであり、これをスライス
するウェハの枚数とテーブルドレッシングの回数から、
ウェハのスライス一回当たりのドレス材の断面積は5m
m2〜40mm2となる。
材として#240ストーンを使用し、仕上げドレス材と
して#320ストーンを使用している。それぞれのドレ
ス材は、断面が3mm×3mmのものを使用している。
図2に示すように、本実施例の目立て方法によると、そ
の切断抵抗は徐々に増加するが、スライス回数が200
枚を越えた付近からその抵抗値の増加は緩やかになる。
やがて切断抵抗の増加が無くなり、10〜15kgfの
間で安定する。これにより切断面の変化が少ない安定し
た切断面を有するウェハを切断できる。
ス材を使用していたが、これに限られるものではなく、
3種類以上の複数のドレス材を使用するものでもよい。
これにより、さらに切断面の仕上げを向上することがで
きる。
ッシングに限られるものではなく、2種類の番手が異な
るドレス材を使用して、従来のテーブルドレッシングに
利用することにより、より効果的な目立てを行うことが
できる。
番手の異なるドレス材を使用することにより、内周刃ブ
レードの切れ味をさらに向上させることができるできる
という優れた効果がある。また、インゴットの切断と同
時に本発明の目立てを行うことにより、切断工程を一時
停止することなく内周刃ブレードの切れ味を安定した状
態で保つできることから、均一で荒れの少ないウェハを
効率良く切断できるという優れた効果がある。
す斜視図ある。
法による切断抵抗の変化を示すグラフである。
トの方法を示す斜視図である。
トにおける切断抵抗の変化を示すグラフである。
切断抵抗の変化を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 シリコンインゴットを切断する内周刃ブ
レードでドレス材を切断することにより目立てする内周
刃ブレードの目立て方法において、粗ドレス材と仕上げ
ドレス材の番手が異なる2種類以上の前記ドレス材を、
番手の低い順に切断されるように配置したことを特徴と
する内周刃ブレードの目立て方法。 - 【請求項2】 シリコンインゴットの側面に保持材を固
着させて内周刃ブレードで切断する際に、前記保持材の
側面にドレス材を設け、前記シリコンインゴットの切断
と同時にドレス材を切断する内周刃ブレードの目立て方
法において、粗ドレス材と仕上げドレス材の番手が異な
る2種類以上の前記ドレス材を、番手の低い順に切断さ
れるように配置したことを特徴とする内周刃ブレードの
目立て方法。 - 【請求項3】 粗ドレス材の番手が#200〜#300
であり、仕上げドレス材の番手が#240〜#600で
あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内
周刃ブレードの目立て方法。 - 【請求項4】 それぞれのドレス材の切断面積が5mm
2〜40mm2であることを特徴とする請求項2記載の
内周刃ブレードの目立て方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34464695A JP3641045B2 (ja) | 1995-11-25 | 1995-11-25 | 内周刃ブレードの目立て方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34464695A JP3641045B2 (ja) | 1995-11-25 | 1995-11-25 | 内周刃ブレードの目立て方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09141647A true JPH09141647A (ja) | 1997-06-03 |
JP3641045B2 JP3641045B2 (ja) | 2005-04-20 |
Family
ID=18370881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34464695A Expired - Lifetime JP3641045B2 (ja) | 1995-11-25 | 1995-11-25 | 内周刃ブレードの目立て方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3641045B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312217A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ブレードコンディショニング方法 |
-
1995
- 1995-11-25 JP JP34464695A patent/JP3641045B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006312217A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ブレードコンディショニング方法 |
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JP3641045B2 (ja) | 2005-04-20 |
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