JPH09141363A - 熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器の製造方法

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JPH09141363A
JPH09141363A JP30023095A JP30023095A JPH09141363A JP H09141363 A JPH09141363 A JP H09141363A JP 30023095 A JP30023095 A JP 30023095A JP 30023095 A JP30023095 A JP 30023095A JP H09141363 A JPH09141363 A JP H09141363A
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tube
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Kyoshin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、1次拡管が施された伝熱管の管口
に、略U字状の連結管を挿着するための2次フレア又は
2、3次フレア加工を施すべく所定のフレアポンチを伝
熱管の管口に圧入する場合に於いて、伝熱管が1次拡管
用マンドレルの拡管方向に全長が縮み、しかも拡管方向
と交差する方向に若干傾斜すべく歪みを発生させた場合
であっても、伝熱管の管口の周部をかじることなく所定
のフレア加工を伝熱管の管口に確実に施すことが出来る
極めて優れた熱交換器の製造方法を提供するものであ
る。 【解決手段】伝熱管3の管口3bから1次拡管用マンドレ
ル4を圧入し、その後圧入された1次拡管用マンドレル
先端の拡管作用部が前記一端側の放熱フィンの近傍に位
置した際に、該管口3bから少なくとも2次拡管可能なフ
レアポンチ5を所定の寸法で圧入して停止させ、その後
前記1次拡管用マンドレル4を伝熱管3内に圧入すると
共に、該1次拡管用マンドレル4の拡管作用部が前記伝
熱管3の拡管最深部へ到達するまでの間に、前記フレア
ポンチ5を前記伝熱管3に圧入することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアコン、クーラ
等に使用される熱交換器を構成すべく複数重合された放
熱フィンと該放熱フィンに挿着された伝熱管とを該伝熱
管の拡管作用によって一体的に合体させるための熱交換
器の製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より熱交換器を製
造する場合、図5(イ)に示すように、先端部に拡管ビ
レット4aが取付けられた1次拡管用マンドレル4を、重
合された複数の放熱フィン2に挿通されると共に一端側
の放熱フィン2及びエンドプレート8より所定の寸法を
有して突出した伝熱管3の突出部3aの管口3bより圧入し
て該伝熱管3を拡管させることにより、伝熱管3と放熱
フィン2を一体的に合体させるのであるが、拡管前にお
いては放熱フィン2に所定のパターンで穿設された複数
の孔に予め所定数の伝熱管3が挿着されて拡管前の熱交
換器1を形成してなるものである。
【0003】よって、前記放熱フィン2に挿着された伝
熱管3の外径は自ずとから放熱フィンに穿設された孔の
内径より若干小さいものが用いられることとなり、その
為伝熱管3と放熱フィン2は通常十分な密着状態とはな
っていない。このため、同図(ロ)のように、前記1次
拡管用マンドレル4を伝熱管3の突出部3aの管口3bより
圧入(矢印E)して該伝熱管3を拡管し、該伝熱管3の
外周部に放熱フィン2を密着させるのであるが、該伝熱
管3の拡管に伴う材料ひけにより伝熱管3は1次拡管用
マンドレル4の拡管方向に全長が縮む(矢印D)だけで
なく、拡管方向と交差する方向に若干傾斜すべく歪みを
発生して伝熱管の軸芯(矢印A)が1次拡管用マンドレ
ル4の軸芯(矢印B)と一致することなく芯ズレ(矢印
C)を有する場合もある。尚、前記の如く1次拡管が施
された伝熱管3の管口3bには、通常、夫々拡管された伝
熱管3を所定のパターンで連結させるための略U字状の
連結管(図示せず)を挿着して鑞付けするための2次フ
レア又は2、3次フレア加工を施すのが一般的である。
【0004】従って、同図(ハ)に示すように、1次拡
管が終了した伝熱管3の管口3bに、略U字状の連結管
(図示せず)を挿着するために、例えば2、3次フレア
加工を施すべく前記1次拡管用マンドレル4にスライド
自在に外嵌され、しかも1次拡管用マンドレル4の軸芯
と同じ軸芯を有すると共に、2次フレアポンチ部5a及び
3次フレアポンチ部5bを備えたフレアポンチ5を伝熱管
3の管口3bに圧入する場合において、前記の如く1次拡
管用マンドレル4の拡管方向に全長が縮むだけでなく、
拡管方向と交差する方向に若干傾斜すべく歪みを発生し
た伝熱管3の管口3bの軸芯はフレアポンチ5の軸芯と一
致することなく芯ズレを有してなることから前進するフ
レアポンチ5が1次拡管が施された伝熱管3の管口3bの
周部をかじることで該管口3bにかじり変形部9を形成す
る場合もあり、よってこのかじり変形部9が前記略U字
状の連結管(図示せず)をフレア加工後の管口3bに鑞付
した後の液漏れの原因になるという極めて重大な問題点
があった。
【0005】本発明は上記問題を解決するものであり、
1次拡管が施された伝熱管の管口に、略U字状の連結管
を挿着するための2次フレア又は2、3次フレア加工を
施すべく所定のフレアポンチを伝熱管の管口に圧入する
場合に於いて、伝熱管が1次拡管用マンドレルの拡管方
向に全長が縮み、しかも拡管方向と交差する方向に若干
傾斜すべく歪みを発生させた場合であっても、伝熱管の
管口の周部をかじることなく所定のフレア加工を伝熱管
の管口に確実に施すことが出来る極めて優れた熱交換器
の製造方法を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために全く新しい熱交換器の製造方法を発明し、
以下の手段を講じたものである。
【0007】即ち、本発明は、重合された複数の放熱フ
ィン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィン
より所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから
1次拡管用マンドレル4を圧入し、その後圧入された1
次拡管用マンドレル先端の拡管作用部が前記一端側の放
熱フィンの近傍に位置した際に、該管口3bから少なくと
も2次拡管可能なフレアポンチ5を所定の寸法で圧入し
て停止させ、その後前記1次拡管用マンドレル4を伝熱
管3内に圧入すると共に、該1次拡管用マンドレル4の
拡管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達するまで
の間に、前記フレアポンチ5を前記伝熱管3に圧入する
ことから、1次拡管の初期段階において伝熱管3の管口
3bに若干のフレア部6を形成することが可能となり、よ
って1次拡管の途中で伝熱管3が若干の芯ズレを有して
管口3bを1次拡管用マンドレル4の周面部に接近すべく
傾斜した場合であっても、該伝熱管3の管口3bをフレア
ポンチ5の先端でかじることなく該フレアポンチ5の先
端を若干のフレア部6に進入させて所望のフレア加工7
を1次拡管時の伝熱管3に施すことが出来る。
【0008】更に、本発明は、重合された複数の放熱フ
ィン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィン
より所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから
1次拡管用マンドレル4を圧入し、その後圧入された1
次拡管用マンドレル先端の拡管作用部が前記一端側の放
熱フィンの近傍に位置した際に、該管口3bから少なくと
も2次拡管可能なフレアポンチ5を所定の寸法で圧入し
て停止させ、その後前記1次拡管用マンドレル4を伝熱
管3内に圧入すると共に、該1次拡管用マンドレル4の
拡管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達した後
に、前記フレアポンチ5を前記伝熱管3に圧入すること
から、1次拡管の初期段階において伝熱管3の管口3bに
若干のフレア部6を形成することが可能となり、よって
1次拡管終了時に伝熱管3が大きな芯ズレを有して管口
3bを1次拡管用マンドレル4の周面部に当接して傾斜し
てなる場合であっても、該伝熱管3の管口3bをフレアポ
ンチ5の先端でかじることなく該フレアポンチ5の先端
を若干のフレア部6に進入させて所望のフレア加工7を
1次拡管終了後の伝熱管3に施すことが出来る。
【0009】更に、本発明は、重合された複数の放熱フ
ィン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィン
2より所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bか
ら1次拡管用マンドレル4を圧入しつつ、該管口3bから
少なくとも2次拡管可能なフレアポンチ5を所定の寸法
まで圧入して停止させ、その後前記伝熱管3内に圧入さ
れる1次拡管用マンドレル4の拡管作用部が前記伝熱管
3の拡管最深部へ到達するまでの間に、前記フレアポン
チ5を前記伝熱管3に圧入することから、1次拡管中に
伝熱管3の管口3bに若干のフレア部6を形成することが
可能となり、よって1次拡管の途中で伝熱管3が若干の
芯ズレを有して管口3bを1次拡管用マンドレル4の周面
部に接近すべく傾斜した場合であっても、該伝熱管3の
管口3bをフレアポンチ5の先端でかじることなく該フレ
アポンチ5の先端を若干のフレア部6に進入させて所望
のフレア加工7を1次拡管時の伝熱管3に施すことが出
来る。
【0010】更に、本発明は、重合された複数の放熱フ
ィン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィン
2より所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bか
ら1次拡管用マンドレル4を圧入しつつ、該管口3bから
少なくとも2次拡管可能なフレアポンチ5を所定の寸法
まで圧入して停止させ、その後前記伝熱管3内に圧入さ
れる1次拡管用マンドレル4の拡管作用部が前記伝熱管
3の拡管最深部へ到達した後に、前記フレアポンチ5を
前記伝熱管3に圧入することで伝熱管3に1次拡管及び
フレア加工を施すことから、1次拡管中に伝熱管3の管
口3bに若干のフレア部6を形成することが可能となり、
よって1次拡管終了時に伝熱管3が大きな芯ズレを有し
て管口3bを1次拡管用マンドレル4の周面部に当接して
傾斜してなる場合であっても、該伝熱管3の管口3bをフ
レアポンチ5の先端でかじることなく該フレアポンチ5
の先端を若干のフレア部6に進入させて所望のフレア加
工7を1次拡管終了後の伝熱管3に施すことが出来る。
【0011】又、本発明は、重合された複数の放熱フィ
ン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィンよ
り所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから1
次拡管用マンドレル4を圧入しつつ、該管口3bから少な
くとも2次拡管可能なフレアポンチ5を所定の寸法まで
挿入又は圧入し、その後前記伝熱管3内に圧入される1
次拡管用マンドレル4による拡管を介して全長が縮む伝
熱管3の管口3bに前記フレアポンチ5を当接させた状態
を維持しつつ該フレアポンチ5を伝熱管3の縮みに同調
して移動させ、その後前記1次拡管用マンドレル4の拡
管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達するまでの
間に、前記フレアポンチ5を前記伝熱管3に圧入するこ
とから、1次拡管中であっても伝熱管3の管口3bに常に
フレアポンチ5の先端が挿入又は圧入されて隙間を有す
ることなく当接してなるために伝熱管3に芯ズレを生じ
させることなく所望のフレア加工7を1次拡管時の伝熱
管3に施すことが出来る。
【0012】更に、本発明は、重合された複数の放熱フ
ィン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィン
より所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから
1次拡管用マンドレル4を圧入しつつ、該管口3bから少
なくとも2次拡管可能なフレアポンチ5を所定の寸法ま
で挿入又は圧入し、その後前記伝熱管3内に圧入される
1次拡管用マンドレル4による拡管を介して全長が縮む
伝熱管3の管口3bに前記フレアポンチ5を当接させた状
態を維持しつつ該フレアポンチ5を伝熱管3の縮みに同
調して移動させ、その後前記1次拡管用マンドレル4の
拡管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達した後
に、前記フレアポンチ5を前記伝熱管3に圧入すること
から、1次拡管中であっても伝熱管3の管口3bに常にフ
レアポンチ5の先端が挿入又は圧入されて隙間を有する
ことなく当接してなるために伝熱管3に芯ズレを生じさ
せることなく所望のフレア加工7を1次拡管終了時の伝
熱管3に施すことが出来る。
【0013】更に、本発明は、重合された複数の放熱フ
ィン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィン
より所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから
1次拡管用マンドレル4と少なくとも2次拡管可能なフ
レアポンチ5を同時に所定の寸法で圧入した後、該フレ
アポンチ5のみを停止させ、その後前記1次拡管用マン
ドレル4の拡管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到
達するまでの間に、前記フレアポンチ5を前記伝熱管3
に圧入することから、1次拡管の初期段階において伝熱
管3の管口3bに若干のフレア部6を形成することが可能
となり、よって1次拡管の途中で伝熱管3が若干の芯ズ
レを有して管口3bを1次拡管用マンドレル4の周面部に
接近すべく傾斜した場合であっても、該伝熱管3の管口
3bをフレアポンチ5の先端でかじることなく該フレアポ
ンチ5の先端を若干のフレア部6に進入させて所望のフ
レア加工7を1次拡管時の伝熱管3に施すことが出来
る。
【0014】又、本発明は、重合された複数の放熱フィ
ン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィンよ
り所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから1
次拡管用マンドレル4と少なくとも2次拡管可能なフレ
アポンチ5を同時に所定の寸法で圧入した後、該フレア
ポンチ5のみを停止させ、その後前記1次拡管用マンド
レル4の拡管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達
した後に、前記フレアポンチ5を前記伝熱管3に圧入す
ることで伝熱管3に1次拡管及びフレア加工を施すこと
から、1次拡管の初期段階において伝熱管3の管口3bに
若干のフレア部6を形成することが可能となり、よって
1次拡管終了時に伝熱管3が大きな芯ズレを有して管口
3bを1次拡管用マンドレル4の周面部に当接して傾斜し
た場合であっても、該伝熱管3の管口3bをフレアポンチ
5の先端でかじることなく該フレアポンチ5の先端を若
干のフレア部6に進入させて所望のフレア加工7を1次
拡管終了後の伝熱管3に施すことが出来る。
【0015】更に、本発明は、重合された複数の放熱フ
ィン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィン
より所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから
1次拡管用マンドレル4と少なくとも2次拡管可能なフ
レアポンチ5を同時に所定の寸法で圧入し、その後前記
伝熱管3内に圧入される1次拡管用マンドレル4による
拡管を介して全長が縮む伝熱管3の管口3bに前記フレア
ポンチ5を当接させた状態を維持しつつ該フレアポンチ
5を伝熱管3の縮みに同調して移動させ、その後前記1
次拡管用マンドレル4の拡管作用部が前記伝熱管3の拡
管最深部へ到達するまでの間に、前記フレアポンチ5を
前記伝熱管3に圧入することから、1次拡管中であって
も予め伝熱管3の管口3bに形成された若干のフレア部6
に常にフレアポンチ5の先端が圧入されて隙間を有する
ことなく当接してなるために伝熱管3に芯ズレを生じさ
せることなく所望のフレア加工7を1次拡管時の伝熱管
3に施すことが出来る。
【0016】又、本発明は、重合された複数の放熱フィ
ン2に伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィンよ
り所定の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから1
次拡管用マンドレル4と少なくとも2次拡管可能なフレ
アポンチ5を同時に所定の寸法で圧入し、その後前記伝
熱管3内に圧入される1次拡管用マンドレル4による拡
管を介して全長が縮む伝熱管3の管口3bに前記フレアポ
ンチ5を当接させた状態を維持しつつ該フレアポンチ5
を伝熱管3の縮みに同調して移動させ、その後前記1次
拡管用マンドレル4の拡管作用部が前記伝熱管3の拡管
最深部へ到達した後に、前記フレアポンチ5を前記伝熱
管3に圧入することで伝熱管3に1次拡管及びフレア加
工を施すことから、1次拡管時であっても伝熱管3の管
口3bに常にフレアポンチ5の先端が圧入されて隙間を有
することなく当接してなるために伝熱管3に芯ズレを生
じさせることなく所望のフレア加工7を1次拡管終了後
の伝熱管3に施すことが出来る。
【0017】更に、本発明は、前記フレアポンチ5が、
1次拡管用マンドレル4の拡管作用部が前記伝熱管3の
略中央部から拡管最深部へ到達するまでの間に、前記伝
熱管3に圧入されることから、熱交換器を形成する放熱
フィンのおよそ半分が1次拡管用マンドレル4の通過に
より拡管した伝熱管と一体的に、且つ強固に合体してな
るために、フレアポンチ5が圧入された場合であっても
熱交換器全体の歪みや変形を確実に防止することが出来
る。
【0018】
【発明の実施の形態】
<第一実施形態>以下、本発明における熱交換器の製造
方法を実施するための第一実施形態を図面に従って説明
する。
【0019】図1(イ)に於いて、先ず先端部に拡管ビ
レット4aが取付けられた1次拡管用マンドレル4を、重
合された複数の放熱フィン2に挿通され、且つ一端側の
放熱フィン2及びエンドプレート8より所定の寸法を有
して突出してなる伝熱管3の突出部3aの管口3bより圧入
(矢印G)し、その後圧入された1次拡管用マンドレル
先端の拡管作用部(拡管ビレット4a)が前記一端側の放
熱フィン2の近傍に位置した際に、同図(ロ)の様に、
前記管口3b側より2次フレア形成用の2次フレア成形部
5a及び3次フレア形成用の3次フレア成形部5bを一体的
に具備した2、3次拡管用フレアポンチ5を所定の寸法
で圧入(矢印H)し、管口3bに若干のフレア部6が形成
された時点でフレアポンチ5の圧入を停止する。
【0020】その後、前記1次拡管用マンドレル4を、
図2(イ)に示す様に、更に伝熱管3内の拡管最深部ま
で圧入(矢印I)して該伝熱管3の略全体を拡管し、複
数の放熱フィン2及びエンドプレート8の双方を伝熱管
3と離脱不可に合体させるが、この時伝熱管3の拡管に
伴う材料ひけにより該伝熱管3の全長は1次拡管用マン
ドレル4の拡管方向に全長が所定寸法縮む(矢印J)だ
けでなく、拡管方向と交差する方向に若干傾斜すべく歪
みを発生して伝熱管3の軸芯(矢印A)が1次拡管用マ
ンドレル4の軸芯(矢印B)と一致することなく芯ズレ
(矢印K)を有する場合もあるが、前記伝熱管3の管口
3bには若干のフレア部6が形成されてなることから、同
図(ロ)及び(ハ)に示す様に、1次拡管終了時に伝熱
管3が大きな芯ズレを有して管口3bを1次拡管用マンド
レル4の周面部に当接して傾斜してなる場合であって
も、該伝熱管3の管口3bをフレアポンチ5の先端でかじ
ることなく該フレアポンチ5の先端を若干のフレア部6
に進入(矢印L)させ、その後フレアポンチ5の圧入
(矢印M)によって所望のフレア加工7を1次拡管終了
後の伝熱管3に施すことが出来る大きな利点を有する。
【0021】<第二実施形態>尚、上記第一実施形態に
おいて、フレアポンチ5は、1次拡管用マンドレル4の
拡管作用部が伝熱管3の略全体を拡管した後、即ち伝熱
管3の拡管最深部へ到達した後に、伝熱管3に圧入され
てなるが、必ずしもこれに限らず、1次拡管用マンドレ
ル4の拡管作用部が伝熱管3の略中央部から最深部へ到
達するまでの間に、前記フレアポンチ5を前記伝熱管3
に圧入(図示せず)してもよく、この場合でも1次拡管
の初期段階において伝熱管3の管口3bに形成された若干
のフレア部6にフレアポンチ5の先端を進入させること
が出来、よって1次拡管の途中で伝熱管3が若干の芯ズ
レを有して管口3bを1次拡管用マンドレル4の周面部に
接近すべく傾斜した場合であっても、該伝熱管3の管口
3bをフレアポンチ5の先端でかじることなく所望のフレ
ア加工7を1次拡管時の伝熱管3に施すことが出来る利
点がある。
【0022】<第三実施形態>更に、上記各実施形態に
おいて、フレアポンチ5は1次拡管用マンドレル4の拡
管作用部が伝熱管3の拡管最深部へ到達した後、又は略
中央部から拡管最深部へ到達するまでの間に、伝熱管3
に圧入されるものであるが、図3(イ)に示す様に、一
端側の放熱フィンより所定の寸法を有して突出した伝熱
管3の管口3bから1次拡管用マンドレル4を圧入(矢印
N)しつつ、該管口3bからフレアポンチ5を所定の寸法
まで圧入(矢印O)し、その後、同図(ロ)の様に、前
記伝熱管3内に圧入(矢印P)される1次拡管用マンド
レル4による拡管を介して全長が縮む(矢印Q)伝熱管
3の管口3bに前記フレアポンチ5の先端を当接させた状
態を維持しつつ該フレアポンチ5を伝熱管3の縮み(矢
印Q)に同調して移動(矢印R)させ、その後前記1次
拡管用マンドレル4の拡管作用部が前記伝熱管3の拡管
最深部へ到達した後に該フレアポンチ5を伝熱管3に圧
入してもよく、この場合には、1次拡管中であっても伝
熱管3の管口3bに常にフレアポンチ5の先端が圧入され
て隙間を有することなく当接してなるために伝熱管3に
芯ズレを生じさせることなく所望のフレア加工を1次拡
管終了時の伝熱管3に施すことが出来る利点を有する
が、必ずしもフレアポンチ5が、前記1次拡管用マンド
レル4の拡管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達
した後に伝熱管3に圧入されなくともよく、拡管作用部
が前記伝熱管3の略中央部から最深部へ到達するまでの
間に、前記フレアポンチ5を伝熱管3に圧入(図示せ
ず)してもよく、この場合であっても、伝熱管3の管口
3bに常にフレアポンチ5の先端が圧入されて隙間を有す
ることなく当接してなるために伝熱管3に芯ズレを生じ
させることなく所望のフレア加工7を、図2(ハ)の様
に、1次拡管時の伝熱管3に施すことが出来る利点があ
る。
【0023】<第四実施形態>更に、図4(イ)に示す
様に、伝熱管3の管口3bから1次拡管用マンドレル4と
フレアポンチ5を同時に所定の寸法で圧入(矢印S)
し、その後、同図(ロ)に示す様に、伝熱管3内に圧入
(矢印T)される1次拡管用マンドレル4による拡管を
介して全長が縮む(矢印U)伝熱管3の管口3bに前記フ
レアポンチ5を当接させた状態を維持しつつ該フレアポ
ンチ5を伝熱管3の縮み(矢印U)に同調して移動(矢
印V)させ、その後前記1次拡管用マンドレル4の拡管
作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達した後に、前
記フレアポンチ5を前記伝熱管3に圧入(図示せず)す
ることで伝熱管3に1次拡管及びフレア加工を施しても
よく、この場合には、1次拡管時であっても伝熱管3の
管口3bに常にフレアポンチ5の先端が圧入されて隙間を
有することなく当接してなるために伝熱管3に芯ズレを
生じさせることなく所望のフレア加工7を、図2(ハ)
の様に、1次拡管終了後の伝熱管3に施すことが出来る
が、必ずしもフレアポンチ5が、前記1次拡管用マンド
レル4の拡管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達
した後に伝熱管3に圧入されなくともよく、拡管作用部
が前記伝熱管3の略中央部から拡管最深部へ到達するま
での間に、前記フレアポンチ5を伝熱管3に圧入(図示
せず)してもよく、この場合であっても、予め伝熱管3
の管口3bに形成された若干のフレア部6に常にフレアポ
ンチ5の先端が圧入されて隙間を有することなく当接し
てなるために伝熱管3に芯ズレを生じさせることなく所
望のフレア加工を1次拡管時の伝熱管3に施すことが出
来る利点があるが、上記の様にフレアポンチ5の先端を
管口3bに隙間を有することなく当接させた状態を維持し
つつ該フレアポンチ5を伝熱管3の縮みに同調して移動
させる場合には、必ずしもフレアポンチ5の先端が予め
伝熱管3の管口3bに若干のフレア部6形成すべく圧入さ
れてなくともよく、フレアポンチ5の先端のフレア成形
部が管口3bに挿入され、且つ管口3bに隙間を有すること
なく当接させた状態を維持しつつ該フレアポンチ5を伝
熱管3の縮みに同調して移動させることで前記同様の利
点を有する。
【0024】<第五実施形態>更に、本発明に於ける熱
交換器の製造方法は、伝熱管3の管口3bから1次拡管用
マンドレル4を圧入(図示せず)しつつ、該管口3bから
少なくとも2次拡管可能なフレアポンチ5を所定の寸法
まで圧入して停止させ、その後前記伝熱管3内に圧入さ
れる1次拡管用マンドレル4の拡管作用部が前記伝熱管
3の略中央部から拡管最深部へ到達するまでの間に、前
記フレアポンチ5を前記伝熱管3に圧入してもよく、こ
の場合であっても、1次拡管中に伝熱管3の管口3bに若
干のフレア部6を形成することが可能となり、よって1
次拡管の途中で伝熱管3が若干の芯ズレを有して管口3b
を1次拡管用マンドレル4の周面部に接近すべく傾斜し
た場合であっても、該伝熱管3の管口3bをフレアポンチ
5の先端でかじることなく該フレアポンチ5の先端を若
干のフレア部6に進入させて所望のフレア加工を1次拡
管時の伝熱管3に施すことが出来る利点を有するが、前
記フレアポンチ5を1次拡管用マンドレル4の拡管作用
部が前記伝熱管3の拡管最深部へ到達した後に、前記伝
熱管3に圧入することで伝熱管3に1次拡管及びフレア
加工を施してもよく、この場合であっても、伝熱管3の
管口3bに若干のフレア部6を形成することが可能とな
り、よって1次拡管終了時に伝熱管3が大きな芯ズレを
有して管口3bを1次拡管用マンドレル4の周面部に当接
して傾斜してなる場合であっても、該伝熱管3の管口3b
をフレアポンチ5の先端でかじることなく該フレアポン
チ5の先端を若干のフレア部6に進入させて所望のフレ
ア加工を1次拡管終了後の伝熱管3に施すことが出来る
大きな利点がある。
【0025】<第六実施形態>更に、本発明に於ける熱
交換器の製造方法は、重合された複数の放熱フィン2に
伝熱管3を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定
の寸法を有して突出した伝熱管3の管口3bから1次拡管
用マンドレル4と少なくとも2次拡管可能なフレアポン
チ5を同時に所定の寸法で圧入した後、該フレアポンチ
5のみを停止させ、その後前記1次拡管用マンドレル4
の拡管作用部が前記伝熱管3の略中央部から拡管最深部
へ到達するまでの間に、前記フレアポンチ5を前記伝熱
管3に圧入してもよく、この場合であっても、1次拡管
の初期段階において伝熱管3の管口3bに若干のフレア部
6を形成することが可能なことから、1次拡管の途中で
伝熱管3が若干の芯ズレを有して管口3bを1次拡管用マ
ンドレル4の周面部に接近すべく傾斜した場合であって
も、該伝熱管3の管口3bをフレアポンチ5の先端でかじ
ることなく該フレアポンチ5の先端を若干のフレア部6
に進入させて所望のフレア加工を1次拡管時の伝熱管3
に施すことが出来る利点を有するが、前記1次拡管用マ
ンドレル4の拡管作用部が前記伝熱管3の拡管最深部へ
到達した後に、前記フレアポンチ5を前記伝熱管3に圧
入することで伝熱管3に1次拡管及びフレア加工を施し
てもよく、この場合であっても、1次拡管の初期段階に
おいて伝熱管3の管口3bに若干のフレア部6を形成する
ことが可能なことから、1次拡管終了時に伝熱管3が大
きな芯ズレを有して管口3bを1次拡管用マンドレル4の
周面部に当接して傾斜した場合であっても、該伝熱管3
の管口3bをフレアポンチ5の先端でかじることなく該フ
レアポンチ5の先端を若干のフレア部6に進入させて所
望のフレア加工を1次拡管終了後の伝熱管3に施すこと
が出来る大きな利点を有する。
【0026】尚、上記各実施形態に於いて、フレアポン
チ5が、1次拡管用マンドレルの拡管作用部が伝熱管の
略中央部から拡管最深部へ到達するまでの間に伝熱管3
に圧入されて所望のフレア加工を形成した場合であって
も、熱交換器を形成する放熱フィンのおよそ半分が1次
拡管用マンドレル4の通過により拡管した伝熱管と一体
的に、且つ強固に合体してなることから熱交換器全体の
歪みや変形を確実に防止することが出来る大きな利点を
有するが、必ずしも本発明の必須の要件ではなく、要は
フレアポンチ5が1次拡管用マンドレルの拡管作用部が
伝熱管の拡管最深部へ到達するまでの間、又は拡管最深
部へ到達した後に伝熱管3に2次又は2、3次フレア加
工を施すべく圧入される構成であればよい。
【0027】更に、上記各実施形態に於いて、熱交換器
は複数の放熱フィンとエンドプレートより形成されてな
るが、必ずしもエンドプレートが必須の要件ではなく、
要は熱交換器が複数の放熱フィンを重合させて所望の形
状に形成されていればよく、熱交換器の外観形状や重合
される放熱フィンの数量、及び放熱フィンに挿通される
伝熱管の総数や挿通パターン等も決して限定されないの
は言うまでもない。
【0028】更に、上記各実施形態に於いて、フレアポ
ンチは2次フレア形成用の2次フレア成形部及び3次フ
レア形成用の3次フレア成形部を一体的に具備した2、
3次拡管用フレアポンチが用いられてなるが、必ずしも
2、3次用フレアポンチに限定されるものではなく、2
次フレア加工のみや多段式のフレア加工可能なフレアポ
ンチであってもよく、この場合には、フレア部に特徴の
ある多種多様の熱交換器にも対応可能な汎用性を持たせ
ることが出来る利点がある。
【0029】
【発明の効果】叙上の様に、本発明は、熱交換器の1次
拡管が施された伝熱管の管口に、略U字状の連結管を挿
着するための2次フレア又は2、3次フレア加工を施す
べく所定のフレアポンチを1次拡管時又は1次拡管終了
時の伝熱管の管口に圧入する場合に於いて、該伝熱管が
1次拡管用マンドレルを介しての拡管時の材料ひけによ
り拡管方向に全長が縮み、しかも拡管方向と交差する方
向に傾斜すべく歪みを発生させ、若干の芯ズレを有して
管口を1次拡管用マンドレルの周面部に接近すべく傾斜
した場合であっても、又伝熱管が大きな芯ズレを有して
管口を1次拡管用マンドレルの周面部に当接して傾斜し
てなる場合であっても、伝熱管の管口をフレアポンチの
先端でかじることなく該フレアポンチの先端を予め管口
に形成された若干のフレア部に進入させて所望のフレア
加工を伝熱管の管口に確実に施すことが出来るという優
れた効果を有する。
【0030】更に、1次拡管時に於いて、フレアポンチ
を介して予め伝熱管の管口に若干のフレア部を形成し、
その後1次拡管用マンドレルによる拡管を介して全長が
縮む伝熱管の管口に前記フレアポンチを当接させた状態
を維持しつつ該フレアポンチを伝熱管の縮みに同調して
移動させ、その後1次拡管が終了した後、又は1次拡管
の途中で前記管口にフレアポンチを圧入することで伝熱
管に1次拡管及びフレア加工を施してもよく、この場合
には、1次拡管時であっても伝熱管の管口に常にフレア
ポンチの先端が圧入されて隙間を有することなく当接し
てなるために伝熱管に芯ズレそのものを全く生じさせる
ことなく所望のフレア加工を常に伝熱管に施すことが出
来るという極めて優れた効果を有する。
【0031】従って、本発明に於ける熱交換器の製造方
法によれば、熱交換器の製造時の2次又は2、3次フレ
ア加工時のかじりや変形不良をなくすことが出来るだけ
でなく、従来より使用してなる拡管装置自体にも煩雑な
機構等の改造を全く施すことなく作動順序に若干の変更
を講じるだけで品質の揃った熱交換器を最大効率で製造
することが出来るという格別な効果をも有するに至っ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器の製造方法に於ける1次拡管
時の1次拡管用マンドレルとフレアポンチの関係を示
し、同図(イ),(ロ)は要部拡大一部断面図。
【図2】本発明の熱交換器の製造方法に於ける1次拡管
加工からフレア加工への流れを示し、同図(イ),
(ロ),(ハ)は要部拡大一部断面図。
【図3】熱交換器の製造方法の他の実施形態による1次
拡管時の1次拡管用マンドレルとフレアポンチの関係を
示し、同図(イ),(ロ)は要部拡大一部断面図。
【図4】熱交換器の製造方法の他の実施形態による1次
拡管時の1次拡管用マンドレルとフレアポンチの関係を
示し、同図(イ),(ロ)は要部拡大一部断面図。
【図5】従来の熱交換器の製造方法に於ける1次拡管時
の1次拡管用マンドレルとフレアポンチの関係を示し、
同図(イ),(ロ),(ハ)は要部拡大一部断面図。
【符号の説明】
1…熱交換器 2…放熱フィン 3…伝熱管 3a…突出部 3b…管口 4…1次拡管用マンドレル 4a…拡管ビレット 5…フレアポンチ 6…若干のフレア部 7…2、3次フレア 8…エンドプレート 9…かじり A…伝熱管の軸芯の仮想線 B…1次拡管用マンドレルの軸芯の仮想線

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定の
    寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1次拡
    管用マンドレル(4) を圧入し、その後圧入された1次拡
    管用マンドレル先端の拡管作用部が前記一端側の放熱フ
    ィンの近傍に位置した際に、該管口(3b)から少なくとも
    2次拡管可能なフレアポンチ(5) を所定の寸法で圧入し
    て停止させ、その後前記1次拡管用マンドレル(4) を伝
    熱管(3) 内に圧入すると共に、該1次拡管用マンドレル
    (4) の拡管作用部が前記伝熱管(3) の拡管最深部へ到達
    するまでの間に、前記フレアポンチ(5) を前記伝熱管
    (3) に圧入することで伝熱管(3) に1次拡管及びフレア
    加工を施すことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  2. 【請求項2】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定の
    寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1次拡
    管用マンドレル(4) を圧入し、その後圧入された1次拡
    管用マンドレル先端の拡管作用部が前記一端側の放熱フ
    ィンの近傍に位置した際に、該管口(3b)から少なくとも
    2次拡管可能なフレアポンチ(5) を所定の寸法で圧入し
    て停止させ、その後前記1次拡管用マンドレル(4) を伝
    熱管(3) 内に圧入すると共に、該1次拡管用マンドレル
    (4) の拡管作用部が前記伝熱管(3) の拡管最深部へ到達
    した後に、前記フレアポンチ(5) を前記伝熱管(3) に圧
    入することで伝熱管(3) に1次拡管及びフレア加工を施
    すことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  3. 【請求項3】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィン(2) より所
    定の寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1
    次拡管用マンドレル(4) を圧入しつつ、該管口(3b)から
    少なくとも2次拡管可能なフレアポンチ(5) を所定の寸
    法まで圧入して停止させ、その後前記伝熱管(3) 内に圧
    入される1次拡管用マンドレル(4) の拡管作用部が前記
    伝熱管(3) の拡管最深部へ到達するまでの間に、前記フ
    レアポンチ(5) を前記伝熱管(3)に圧入することで伝熱
    管(3) に1次拡管及びフレア加工を施すことを特徴とす
    る熱交換器の製造方法。
  4. 【請求項4】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィン(2) より所
    定の寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1
    次拡管用マンドレル(4) を圧入しつつ、該管口(3b)から
    少なくとも2次拡管可能なフレアポンチ(5) を所定の寸
    法まで圧入して停止させ、その後前記伝熱管(3) 内に圧
    入される1次拡管用マンドレル(4) の拡管作用部が前記
    伝熱管(3) の拡管最深部へ到達した後に、前記フレアポ
    ンチ(5) を前記伝熱管(3) に圧入することで伝熱管(3)
    に1次拡管及びフレア加工を施すことを特徴とする熱交
    換器の製造方法。
  5. 【請求項5】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定の
    寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1次拡
    管用マンドレル(4) を圧入しつつ、該管口(3b)から少な
    くとも2次拡管可能なフレアポンチ(5) を所定の寸法ま
    で挿入又は圧入し、その後前記伝熱管(3) 内に圧入され
    る1次拡管用マンドレル(4) による拡管を介して全長が
    縮む伝熱管(3) の管口(3b)に前記フレアポンチ(5) を当
    接させた状態を維持しつつ該フレアポンチ(5) を伝熱管
    (3) の縮みに同調して移動させ、その後前記1次拡管用
    マンドレル(4) の拡管作用部が前記伝熱管(3) の拡管最
    深部へ到達するまでの間に、前記フレアポンチ(5) を前
    記伝熱管(3) に圧入することで伝熱管(3) に1次拡管及
    びフレア加工を施すことを特徴とする熱交換器の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定の
    寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1次拡
    管用マンドレル(4) を圧入しつつ、該管口(3b)から少な
    くとも2次拡管可能なフレアポンチ(5) を所定の寸法ま
    で挿入又は圧入し、その後前記伝熱管(3) 内に圧入され
    る1次拡管用マンドレル(4) による拡管を介して全長が
    縮む伝熱管(3) の管口(3b)に前記フレアポンチ(5) を当
    接させた状態を維持しつつ該フレアポンチ(5) を伝熱管
    (3) の縮みに同調して移動させ、その後前記1次拡管用
    マンドレル(4) の拡管作用部が前記伝熱管(3) の拡管最
    深部へ到達した後に、前記フレアポンチ(5) を前記伝熱
    管(3) に圧入することで伝熱管(3) に1次拡管及びフレ
    ア加工を施すことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  7. 【請求項7】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定の
    寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1次拡
    管用マンドレル(4) と少なくとも2次拡管可能なフレア
    ポンチ(5) を同時に所定の寸法で圧入した後、該フレア
    ポンチ(5) のみを停止させ、その後前記1次拡管用マン
    ドレル(4) の拡管作用部が前記伝熱管(3) の拡管最深部
    へ到達するまでの間に、前記フレアポンチ(5) を前記伝
    熱管(3) に圧入することで伝熱管(3) に1次拡管及びフ
    レア加工を施すことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  8. 【請求項8】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定の
    寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1次拡
    管用マンドレル(4) と少なくとも2次拡管可能なフレア
    ポンチ(5) を同時に所定の寸法で圧入した後、該フレア
    ポンチ(5) のみを停止させ、その後前記1次拡管用マン
    ドレル(4) の拡管作用部が前記伝熱管(3) の拡管最深部
    へ到達した後に、前記フレアポンチ(5) を前記伝熱管
    (3) に圧入することで伝熱管(3) に1次拡管及びフレア
    加工を施すことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  9. 【請求項9】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝熱
    管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定の
    寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1次拡
    管用マンドレル(4) と少なくとも2次拡管可能なフレア
    ポンチ(5) を同時に所定の寸法で圧入し、その後前記伝
    熱管(3) 内に圧入される1次拡管用マンドレル(4) によ
    る拡管を介して全長が縮む伝熱管(3) の管口(3b)に前記
    フレアポンチ(5) を当接させた状態を維持しつつ該フレ
    アポンチ(5) を伝熱管(3) の縮みに同調して移動させ、
    その後前記1次拡管用マンドレル(4) の拡管作用部が前
    記伝熱管(3) の拡管最深部へ到達するまでの間に、前記
    フレアポンチ(5) を前記伝熱管(3) に圧入することで伝
    熱管(3) に1次拡管及びフレア加工を施すことを特徴と
    する熱交換器の製造方法。
  10. 【請求項10】 重合された複数の放熱フィン(2) に伝
    熱管(3) を挿通し、その後一端側の放熱フィンより所定
    の寸法を有して突出した伝熱管(3) の管口(3b)から1次
    拡管用マンドレル(4) と少なくとも2次拡管可能なフレ
    アポンチ(5) を同時に所定の寸法で圧入し、その後前記
    伝熱管(3) 内に圧入される1次拡管用マンドレル(4) に
    よる拡管を介して全長が縮む伝熱管(3) の管口(3b)に前
    記フレアポンチ(5) を当接させた状態を維持しつつ該フ
    レアポンチ(5) を伝熱管(3) の縮みに同調して移動さ
    せ、その後前記1次拡管用マンドレル(4) の拡管作用部
    が前記伝熱管(3) の拡管最深部へ到達した後に、前記フ
    レアポンチ(5) を前記伝熱管(3) に圧入することで伝熱
    管(3) に1次拡管及びフレア加工を施すことを特徴とす
    る熱交換器の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記フレアポンチ(5) が、1次拡管用
    マンドレル(4) の拡管作用部が前記伝熱管(3) の略中央
    部から拡管最深部へ到達するまでの間に、前記伝熱管
    (3) に圧入されることを特徴とする請求項1,3,5,
    7,9記載の熱交換器の製造方法。
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