JPH09140314A - 無線操縦式ヘリコプター用空中散布機 - Google Patents

無線操縦式ヘリコプター用空中散布機

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JPH09140314A
JPH09140314A JP7304891A JP30489195A JPH09140314A JP H09140314 A JPH09140314 A JP H09140314A JP 7304891 A JP7304891 A JP 7304891A JP 30489195 A JP30489195 A JP 30489195A JP H09140314 A JPH09140314 A JP H09140314A
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spraying
spray
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JP7304891A
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Chuichi Nakamura
忠一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 散布剤を放出するための散布窓の開口面積や
開口方向を、簡単に切り換えるようにして、地上におけ
る散布領域などを調整できるラジコンヘリコプター用空
中散布機を提供すること。さらに、小型・軽量化が可能
なラジコンヘリコプター用空中散布機を提供すること。 【解決手段】 ラジコンヘリコプター用空中散布機の散
布室70において、散布窓738を構成するための側面
板73が天板71に対して着脱自在である。散布室73
8では、回転板72がモータ80の回転軸81に直接支
持され、この状態で散布室70の底面部を構成してい
る。散布剤通路50は、複数枚の板材に設けた散布剤通
過穴によって構成され、これらの板材に沿って、散布剤
供給量調整板61およびシャッタ板62が回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線操縦式のヘリ
コプターに取り付けて、薬剤等の散布剤を空中散布する
無線操縦式ヘリコプター用空中散布機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】無線操縦式のヘリコプター(以下、ラジ
コンヘリコプターという。)の本体に取り付けて、農薬
等の散布剤を空中散布するラジコンヘリコプター用空中
散布機は、一般に次のように構成されていた。
【0003】まず、散布剤を収納するタンクが、ヘリコ
プター本体の下方に取り付けられており、タンクの下部
には散布剤通路が設けてある。この散布剤通路の下方の
位置には、この通路を通ってタンクから落ちてくる散布
剤を受け入れる散布室が構成されている。この散布室の
側面部には散布窓が形成され、この窓より適宜な手段を
用いて散布剤を空中に放出するようになっている。ここ
で、散布窓は固定式であるが、散布剤通路に対しては、
その開口度合いを調節して、タンクから散布室に落下し
てくる散布剤の量を調整するための機構が構成されてい
るので、散布剤の散布量を調整できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ラジコンヘリコプター用空中散布機では、散布室に落下
してくる散布剤の量のみを調整しているため、散布方向
の調整や散布幅の調整ができないため、地上での散布領
域を微調整できないという問題点がある。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
散布剤を放出するための散布窓の開口面積や開口方向を
簡単に切り換えるようにして、地上における散布領域な
どを簡単に調整できるラジコンヘリコプター用空中散布
機を提供することにある。
【0006】また、本発明の課題は、各構成部分の構造
を簡略化することによって、小型・軽量化が可能なラジ
コンヘリコプター用空中散布機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題を解消するために、
本発明では、無線操縦式のヘリコプターに取り付けられ
て、薬剤等の散布剤を空中散布する無線操縦式ヘリコプ
ター用空中散布機であって、散布剤を収納するタンク
と、タンクの下端開口から下方に向かう散布剤通路と、
散布剤通路に対してその下端側で連通し、散布剤通路か
ら落下してくる散布剤を受け入れるとともに、受け入れ
た散布剤を側面部で開口する散布窓から放出するための
散布室と、散布剤通路の開口度合いを調整してタンクか
ら散布室に落下していく散布剤の量を調整する散布剤供
給量調整板と、無線操縦によって前記散布剤通路を開閉
してタンクから散布室への散布剤の給断を行うシャッタ
板とを有し、散布室は、前記散布剤通路からの散布剤の
受入れ口が形成された天板、天板に対してその下方位置
で対向し、モータによって回転したときに上面部で突出
する羽根によって散布室内の散布剤を散布窓から放出す
る回転板、および散布窓を確保しながら回転板と天板と
の隙間を囲う側面板を備え、側面板は、散布窓の開口面
積または開口方向を変更可能なように、構成されている
ことを特徴とする。
【0008】本発明において、側面板は、天板に対して
交換可能なように取り付けられていることにより、散布
窓の開口面積または開口方向を変更可能であることが好
ましい。
【0009】また、本発明において、散布剤通路は、タ
ンクと散布室との間に積層された複数枚の板材に形成さ
れた各穴が重なり合うことによって構成され、散布剤供
給量調整板およびシャッタ板は、それぞれ複数枚の板材
のうちのいずれかに重なるように1本のビスによって止
められていることにより、ビス止め位置を回転中心とし
て散布剤通路を横切る方向に回転可能な状態にあること
が好ましい。
【0010】さらに、本発明において、モータは、その
回転出力軸が天板を貫通して下方に向くように天板の上
面側に取り付けられ、回転板は、回転出力軸に固定され
ていることによって、回転可能な状態で散布室の底面部
を構成していることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施例
を説明する。
【0012】図1は、本例のラジコンヘリコプター用空
中散布機をラジコンヘリコプター本体の下部位置に取り
付けた状態を示す説明図である。図2は、図1に示すラ
ジコンヘリコプター用空中散布機の上半部に相当する部
分の分解斜視図であり、図3は、その下半部に相当する
部分の分解斜視図である。
【0013】(全体構成)図1において、ラジコンヘリ
コプター1は、ヘリコプター本体2と、このヘリコプタ
ー本体2の後ろ側から水平に延びているテールパイプ3
とを備え、ヘリコプター本体2の内部には駆動用エンジ
ン4が搭載されている。エンジン4の出力は、動力伝達
機構5を介して、垂直に延びるメインロータシャフト6
に伝達され、このシャフト6の上端に取り付けたメイン
ロータ7を回転させる。また、エンジン4の出力は、動
力伝達機構5を介して、テールパイプ3の後端に取り付
けられているテールロータシャフト8に伝達され、この
シャフト8に取り付けられているテールロータ9が、メ
インロータ7と同期して回転駆動する。
【0014】ヘリコプター本体2の下方位置には、連結
具10を用いて本例のラジコンヘリコプター用空中散布
機20が取り付けられており、この空中散布機は、薬剤
等の散布剤を無線操縦によって空中で散布するものであ
る。本例の空中散布機20は、散布剤が収納されるタン
ク30と、タンク30から下方に向けて構成された散布
剤通路50と、この通路を介してタンク30から落下し
てくる散布剤を受け入れて、受け入れた散布剤を空中に
て放出するための散布室70とから大略構成されてい
る。
【0015】(連結具10の構成)連結具10では、空
中散布機20のうち、タンク30をヘリコプター本体2
の下方位置に固定するように構成されており、このタン
ク30を取り付けるための取り付け基台11、12は、
下方に向けて開脚するアルミ材等よりなる脚体13、1
4上に構成されている。これらの脚体13、14の下端
部は、4個の固着具15を介してアルミ材等よりなる接
地体16、17によって連結されている。脚体13、1
4および接地体16、17は、ラジコンヘリコプターの
離陸時あるいは着陸時にスタンドとしての役割を果して
いる。
【0016】(タンク30およびタンク30と連結具1
0との結合部分の構成)図2において、タンク30は、
半透明のプラスチック等によって形成されたホッパーで
あり、その上部には散布剤の投入口となる大きな上部開
口31が設けられ、下部には散布剤の落下口となる小さ
な下部開口32が設けられている。上部開口31の周囲
で広がるフランジ33には2つの小突起34が形成して
ある。また、フランジ33には、4つのビス穴331が
あけられている。
【0017】上部開口31を被うプラスチック製のカバ
ー40には、その前端および後端に2つの切り欠き41
が設けてあり、周辺部に4つのビス穴401があけられ
ている。タンク30とカバー40とは、小突起34に切
り欠き41を嵌め合わせることより位置合わせされ、こ
の状態で、各々のビス穴401、331に、ワッシャー
491を介してビス490を上方より下方に向かって通
し、さらに、ワッシャー492を介してビス490にと
りつけたナット493によって固定されている。カバー
40には、その薄肉部などで構成されたヒンジ部分42
が形成してあり、このヒンジ部分42の右側の部分が蓋
43になっている。この蓋43は、下方より上方に向か
ってビス494をワッシャー495を介してフランジ3
3に形成したビス穴332および蓋43のビス穴402
に通し、さらに、ワッシャー496を介してビス494
にとりつけたナット497によってフランジ33に固定
され、空中散布時に不用意に開かないようになってい
る。また、ビス494を外すだけで蓋43を開けること
が可能である。なお、蓋43は、ヘリコプター本体2の
下方位置において、ヘリコプター本体2よりも側方には
み出した位置となるように、連結具10によって取り付
けられている。
【0018】タンク30の前面部および後面部には、タ
ンク30を連結具10に固定するためのアルミ材等より
なる取り付け腕21、22がそれぞれ固定されるように
なっている。これらの取り付け腕21、22には、タン
ク30との連結部分となる垂直部分211、221と、
連結具10との連結部分となる水平部分212、222
が形成されている。すなわち、タンク30の前面部と後
面部には上下2つのビス穴301、302があけられて
いる一方、取り付け腕の各垂直部分211、221に
は、上下2つのビス穴219、229があけられてお
り、ビス穴219、301、229、302に通したビ
ス280、290に対して、ワッシャー281、291
を介してナット282、292を止めることによって、
タンク30と取り付け腕21、22とが固定されてい
る。また、各取り付け腕の水平部分212、222に
は、ビス穴218、228があけられている一方、取り
付け基台11、12の上面中央部分には、ビス穴11
1、121があけられており、ビス穴218、111、
228、121に通したビス260、270に対してナ
ット261、271を止めることによって、取り付け腕
21、22と取り付け基台11、12とが固定されてい
る。ここで、取り付け基台11、12の両端部には、ビ
ス穴119、129があけられており、これらの各ビス
穴とヘリコプター本体2のビス穴(図示せず)とに通し
たビス190に対してナット191を止めることによっ
て、連結具10とヘリコプター本体2とが固定されてい
る。このようにして、タンク30は、ラジコンヘリコプ
ター本体2に連結されている。
【0019】(散布剤通路50の構成)図3において、
タンク30の下方位置には、上方から下方に向かって、
スポンジ等よりなる第1のクッション板51、このクッ
ション板より大きめのアルミ板等よりなる中間取り付け
板52、スポンジ等よりなる第2のクッション板53、
同じくスポンジ等よりなる第3のクッション板54およ
び散布室70の上面部を形成するABS樹脂基板等より
なる大きな天板71が、この順に積層されている。これ
らの各板材の中央部分には、タンク30の下端開口32
と連通する散布剤通過穴511、521、531、54
1、711が各々あけられており、これらの各散布剤通
過穴が重なり合って散布剤通路50が構成されている。
第1、第2および第3の各クッション板51、53、5
4は、接着材等により、中間取り付け板52の上面部、
中間取り付け板52の下面部および天板71の上面部に
各々固定されるようになっている。
【0020】中間取り付け板52の前方側両端部および
後方側中央部には、ビス穴526、527および528
があけられている。これらの各ビス穴526、527お
よび528に対向するように、天板71には、各ビス穴
712、713および714があけられている。一方、
中間取り付け板52の上面側の前方端部には、下向きコ
字状に形成した座枠522が配置され、この座枠522
の両先端を水平に折り曲げた部分523、524にはビ
ス穴523a、524aがあけられている。これらの各
ビス穴523a、524aは、中間取り付け板52に設
けたビス穴526、527に重なる位置にある。また、
座枠522の上部の中心部分には、ビス穴529があけ
られており、このビス穴529は、取り付け腕21の下
端部分に位置する下部水平部分213に設けたビス穴2
17に重なる位置にある。中間取り付け板52のビス穴
528には、取り付け腕22の下端部分に位置する下部
水平部分223に設けたビス穴227が重なるようにな
っている。本例では、これらのビス穴を利用して、中間
取り付け板52と天板71とが固定されている。すなわ
ち、ビス900を下方から上方に向かって天板71のビ
ス穴712に通したのち、ビス900をカラー901を
嵌めた状態で、後述する散布剤供給量調整板61の穴6
14を通した後、中間取り付け板のビス穴526および
座枠のビス穴523aに通す。この状態で、ビス900
には、ワッシャー902を介してナット903を止める
ようになっている。同様に、ビス910を天板71のビ
ス穴713に通したのち、ビス910にカラー911を
被せ、中間取り付け板52のビス穴527および座枠5
22のビス穴524aに通す。この状態で、ビス910
には、ワッシャー912を介してナット913を止める
ようになっている。同様に、ビス920をカラー927
を嵌めた状態で、後述するシャッタ板62の穴623を
通した後、さらに天板のビス穴714に通し、さらにビ
ス920にカラー921を被せて、中間取り付け板52
のビス穴528および取り付け腕22の下部水平部分2
23のビス穴227に通す。この状態で、ビス920に
ナット923を止めるようになっている。ここで、カラ
ー901、911、921は、中間取り付け板52と天
板71とが所定の間隔を保つように同一の長さのものが
用いられている。この状態で、中間取り付け板52と天
板71との間に介在させた第2および第3のクッション
板53、54は、圧縮された状態にあるので、それらの
隙間から散布剤が漏れ出すことがない。
【0021】(散布室70の構成)散布室70の上面部
を構成する天板71の下方位置には、散布室の底面部を
形成するABS樹脂基板等よりなる回転板72が配置さ
れ、それらの隙間を囲うように側面板73が配置されて
いる。側面板73には、散布室70の奥側において円弧
状に加工された部分731と、その両側において平面の
ままにある両端部732、733とが構成されている。
両端部732、733の上部には、外側に向けて折り曲
げ形成された連結用突片部734、735が連接してい
る。これらの連結用突片部734、735には、それぞ
れビス穴736、737があけられている。これらのビ
ス穴736、737に対して、天板71の側に形成され
たビス穴715、716が、それぞれ重なる位置にあ
る。
【0022】ここで、側面板73は、天板71に対して
ビス930、940を用いて着脱自在に取り付けられて
いる。すなわち、ビス930は、上方より下方に向かっ
て、ワッシャー931を介して天板71のビス穴715
および側面板73の連結用突片部734のビス穴736
に通され、この状態にあるビス930に対してワッシャ
ー932を介してナット933が止められている。同様
に、ビス940は、上方より下方に向かって、ワッシャ
ー941を介して天板71のビス穴716および側面板
73の連結用突片部735のビス穴737に通され、こ
の状態にあるビス940に対してワッシャー942を介
してナット943が止められている。従って、ビス93
0、940を取り外すだけで、側面板73を天板71か
ら外すことができるので、側面板73は、別の側面板に
簡単に交換できる。
【0023】また、側面板73は、ビス930、940
によって天板71に固定された状態で、その両端部73
2、733の間には、図4に示すように、散布室70内
にある散布剤を放出するための散布窓738を構成して
いる。
【0024】再び図3において、回転板72の上面部の
中心位置には、取り付け鍔部721を有する円柱状の回
転中心軸722が配置してあり、取り付け鍔部721に
は複数のビス穴723があけられている。これらのビス
穴723に重なるように、回転板72には、ビス止め穴
(図示せず)があけられている。これらのビス穴723
に対して上方からビス950を通して回転板72のビス
止め穴に止めることによって、回転中心軸722を回転
板72に固定している。この回転中心軸722の上面部
には、モータ80の出力軸81が嵌合する嵌合穴724
が、上方に向けて開口するようにあけられている一方、
天板71において、回転中心軸722と対向する部分に
は、モータ80の軸受け部83が嵌まる貫通孔840が
あけられている。貫通孔840の周りには、2つのビス
穴841があけられており、これらのビス穴841は、
モータ80の出力軸81を突出させた側の端面に設けた
ビス止め穴(図示せず)に重なる位置にある。そこで、
軸受け部83を天板71の貫通孔840に嵌め、この状
態でモータ80の出力軸81を下方に向けて、下方より
ビス960を天板71に設けたビス穴841に通したの
ち、モータ80の側のビス止め穴(図示せず)に固定す
る。このとき、モータ80の出力軸81を回転中心軸7
22の嵌合孔724に嵌合してから、側方から回転中心
軸722の複数のビス穴725にビス970を止めれ
ば、モータ80の出力軸81に回転板72を固定するこ
とができる。こうして、回転板72は、天板71に対向
した状態で、モータ80の回転軸81と一体的に回転可
能な状態に支持される。
【0025】回転板72の上面部には、回転中心軸72
2の取り付け鍔部721の側方から外側に向かって放射
状に3枚の羽根726が取り付けられている。これらの
羽根726は、L字状断面形状を有し、その底面側部7
27に2つのビス穴728があけられている。羽根72
6は、ビス穴728および回転板72に設けたビス穴
(図示せず)にビス980を通した後、この状態にある
ビス980に対して、ワッシャー981を介してナット
982を止めることによって、回転体72に固定されて
いる。
【0026】このようにして、図4に示すように、天板
71、底面体としての回転板72および側面板73によ
り囲まれた空間が、散布室70として構成される。ここ
で、側面板73の側面壁がない部分(仮想線で示す開放
部分)が散布窓738である。この状態で、散布窓73
8の開口幅はL0であり、散布窓73の開口方向は、D
0の方向である。従って、図5に示すように、散布窓7
48の開口幅がL1、散布窓の開口方向がD1の側面板
74に交換するだけで、その散布窓の開口幅(開口面
積)や散布窓の開口方向を切り換えることができる。
【0027】(散布剤供給量調整板61およびシャッタ
板62の構成)再び図3において、散布剤通路50に
は、散布剤通路50の開口度合いを調整して、タンクか
ら散布室70に落下していく散布剤の量を調整する散布
剤供給量調整板61、および散布剤通路50を開閉して
タンク30から散布室70への散布剤の給断を行うシャ
ッタ板62が以下に説明するように構成されている。
【0028】散布剤供給量調整板61は、その基端側で
回転中心となる穴614があけられた先端部分612
と、中央部で散布剤通路50の開口度合いを調整する幅
広部分611と、他端側で手動などによって操作される
幅狭状の操作端部613とを有する一枚の板材から構成
されている。ここで、散布剤供給量調整板61は、第
2、第3のクッション板53、54との間に挟まれた状
態で、その先端部分612の穴614にカラー901に
通され、1本のビス900によりビス止めされている。
このため、散布剤供給量調整板61は、このビス止め位
置を回転中心として、第2および第3のクッション板5
3、54に沿って散布剤通路50を横切る方向に回転可
能な状態にある。
【0029】シャッタ板62は、その先端側で、散布剤
通路50を開閉する円板状の開閉部分621と、この開
閉部分621から後端部に向かって直線上に伸びた基端
部分622とを有する1枚の板材から形成されている。
基端部分622の中央部には、回転中心となる穴623
があけられているとともに、基端部分622の後端側に
は、後述するサーボ器63のサーボレバー631が連結
される連結穴624があけられている。シャッタ板62
は、天板71の下面側において、基端部分622の穴6
23にカラー927が通された状態で1本のビス920
によってビス止めされており、このビス止め位置を中心
として、散布剤通路50(天板71の散布剤通過穴71
1/散布室70の散布剤の受入れ口)を横切る方向に回
転可能な状態にある。
【0030】天板71の左端後方部には、矩形穴717
が形成されている。この矩形穴717には、シャッタ板
62の回転を無線操縦によって制御するためのサーボ器
63が取り付けられている。サーボ器63は、サーボレ
バー631を天板71の下面側に突出させた状態にあ
る。サーボレバー631は、サーボ器63への無線操縦
によって、その下面側に設けた回転軸633を中心に回
転する。サーボレバー631の先端部には、シャッタ板
62の連結穴624に連結される連結穴632があけら
れている。そして、サーボレバーの連結穴632とシャ
ッタ板62の連結穴624とには連結ピン690が通さ
れている。このため、シャッタ板62は、サーボレバー
631の回転に連動して、ビス920のビス止め位置を
中心に回転し、天板71の散布剤通過穴711を横切る
方向に回転するので、散布剤通路50を開閉することが
可能である。
【0031】(電気配線系の構成)図6は、図1に示す
ラジコンヘリコプター用空中散布機の電気配線系を連結
具に取り付けた状態を説明するための分解斜視図であ
る。
【0032】図6において、連結具10を構成する取り
付け基台11の左端には、2つのビス穴115があけら
れている。無線操縦信号の受信装置や制御回路を構成す
る電子部品651を搭載した回路基板65の端部にも、
2つのビス穴652があけられている。回路基板65
は、2本のビス890を回路基板のビス穴652および
取り付け基台のビス穴115に通した状態で、ビス89
0に対してナット891を止めることによって取り付け
基台11に固定されている。回路基板65のリード線6
53は、モータ80のリード線84およびサーボ器63
のリード線634にそれぞれ接続されている。
【0033】(動作)このように構成したラジコンヘリ
コプター用空中散布機20において、まず、散布される
散布剤の種類や散布時の風速などの気象条件等を考慮し
て、側面板73、74として用意されている種々の側面
板のうちから、上記条件に最も適合する側面板を選択す
る。この側面板をビス930、940およびナット93
3、943などを用いて天板71の下方位置に固定する
ことによって、条件に適合した開口面積や開口方向を備
えた散布窓738、748とする。
【0034】また、散布剤供給量調整板61によって、
散布剤通路50の開口度合いを調整し、タンク30から
散布室70に落下していく散布剤の量を調整しておく。
この状態で、シャッタ板62は、散布剤通路50を閉鎖
する状態にある。
【0035】かかる準備が完了したのち、無線操縦によ
って、ラジコンヘリコプター1を飛行させ、ラジコンヘ
リコプター1が上空に到達した時点で、無線操縦によっ
て、シャッタ板62が散布剤通路50を開放するように
指示する。
【0036】その結果、タンク40から散布室70に散
布剤が供給され、散布室70に供給された散布剤は、回
転板72の羽根726よって散布窓736から空中散布
される。
【0037】(実施例の主な効果)このように、本例の
ラジコンヘリコプター用空中散布機20では、散布窓7
38を構成するための側面板73が天板71に対して着
脱自在であるため、側面板73は、簡単に別の側面板に
交換できる。従って、散布窓738の開口面積や開口方
法を簡単に切り換えることができるので、地上における
散布領域などを簡単に調整できる。
【0038】また、散布剤通路50は、積層された複数
枚の板材に設けた散布剤通過穴によって構成されてい
る。すなわち、第1のクッション板51、中間取り付け
板52、第2のクッション板53、第3のクッション板
54、および天板71は、この順に積層され、これらの
各板材の中央部分に位置する散布剤通過穴511、52
1、531、541、711が互いに重なって散布剤通
路50が構成されている。このため、ラジコンヘリコプ
ター用空中散布機20の高さ寸法を圧縮することができ
るとともに、軽量化が可能である。しかも、散布剤供給
量調整板61およびシャッタ板62は、これらの板材に
沿って回転するため、それらに対する案内機構を別に設
ける必要がない。また、散布剤供給量調整板61および
シャッタ板62は、これらの板材を止めるためのビスに
よって固定され、そのビス止め位置を回転中心としてい
るなど、構造が簡単である。それ故、ラジコンヘリコプ
ター用空中散布機20を小型・軽量化することができ
る。
【0039】さらに、回転板72は、モータ80の回転
軸81に直接支持された状態で散布室70の底面部を構
成しているため、複雑な回転駆動力伝達機構などが不要
である。それ故、部品点数を削減できるなど、ラジコン
ヘリコプター用空中散布機20を小型・軽量化すること
ができる。
【0040】なお、散布剤供給量調整板61は、手動操
作によって散布剤通路50の開口度合いを調整するもの
を用いているが、無線操縦によって散布剤通路50の開
口度合いを調整するようにしてもよい。
【0041】また、散布窓738の開口面積や開口方向
を可変とするにあたっては、側面板73の端部が伸縮す
ることによって開口面積を変えてもよい。また、側面板
73自身が回転して、散布窓738の開口方向が切り換
わる構造にしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる無
線操縦式ヘリコプター用空中散布機では、散布室におい
て散布窓を構成する側面板が交換自在になっているな
ど、散布窓の開口面積や開口方向を簡単に変更できるこ
とに特徴を有する。従って、本発明によれば、散布窓の
開口面積や開口方向を所定の条件に設定して、地上での
散布領域などを調整することができる。
【0043】また、散布剤通路を複数枚の板材に設けた
穴によって構成し、かつ、これらの板材に沿って散布剤
供給量調整板およびシャッタ板が回転するように構成し
た場合には、まず、散布剤通路が短い分だけ、ラジコン
ヘリコプター用空中散布機の高さ寸法を圧縮できる。し
かも、散布剤供給量調整板およびシャッタ板が回転する
ときの案内機構が不要であるため、その分だけ、ラジコ
ンヘリコプター用空中散布機を小型・軽量化することが
できる。
【0044】回転板がモータの回転軸に直接支持された
状態で散布室の底面部を構成している場合には、複雑な
回転駆動力伝達機構などが不要であるため、その分だ
け、ラジコンヘリコプター用空中散布機を小型・軽量化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるラジコンヘリコプター用空中散布
機をラジコンヘリコプター本体の下部位置に取り付けた
状態を示す説明図である。
【図2】図1に示すラジコンヘリコプター用空中散布機
の上半部に相当する部分の分解斜視図である。
【図3】図1に示すラジコンヘリコプター用空中散布機
の下半部に相当する部分の分解斜視図である。
【図4】図1に示すラジコンヘリコプター用空中散布機
の散布室に散布窓を構成するための側面板の構造を示す
外観斜視図である。
【図5】図4に示す側面板とは別の側面板の構造を示す
外観斜視図である。
【図6】図1に示すラジコンヘリコプター用空中散布機
の電気配線系を連結具に取り付けた状態を説明するため
の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 無線操縦式ヘリコプター 10 連結具 30 タンク 32 タンクの下端開口 50 散布剤通路 61 散布剤供給量調整板 62 シャッタ板 70 散布室 71 天板 711 散布剤の受入れ口 72 回転板(散布室の底面部) 726 羽根 73 側面板 738 散布窓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線操縦式のヘリコプターに取り付けら
    れて薬剤等の散布剤を空中散布する無線操縦式ヘリコプ
    ター用空中散布機であって、 散布剤を収納するタンクと、 該タンクの下端開口から下方に向かう散布剤通路と、 該散布剤通路に対してその下端側で連通し、該散布剤通
    路から落下してくる散布剤を受け入れるとともに、受け
    入れた散布剤を側面部で開口する散布窓から放出するた
    めの散布室と、 前記散布剤通路の開口度合いを調整して前記タンクから
    前記散布室に落下していく散布剤の量を調整する散布剤
    供給量調整板と、 無線操縦によって前記散布剤通路を開閉して前記タンク
    から前記散布室への散布剤の給断を行うシャッタ板とを
    有し、 前記散布室は、前記散布剤通路からの散布剤の受入れ口
    が形成された天板、該天板に対してその下方位置で対向
    し、モータによって回転したときに上面部で突出する羽
    根によって該散布室内の散布剤を前記散布窓から放出す
    る回転板、および前記散布窓を確保しながら前記回転板
    と前記天板との隙間を囲う側面板を備え、該側面板は、
    前記散布窓の開口面積または開口方向を変更可能なよう
    に構成されていることを特徴とする無線操縦式ヘリコプ
    ター用空中散布機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記側面板は、前記
    天板に対して交換可能なように取り付けられていること
    により、前記散布窓の開口面積または開口方向を変更可
    能であることを特徴とする無線操縦式ヘリコプター用空
    中散布機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記散布剤
    通路は、前記タンクと前記散布室との間に積層された複
    数枚の板材に形成された各穴が重なり合うことによって
    構成され、 前記散布剤供給量調整板および前記シャッタ板は、それ
    ぞれ前記複数枚の板材のうちのいずれかに重なるように
    1本のビスによって止められていることにより、該ビス
    止め位置を回転中心として前記散布剤通路を横切る方向
    に回転可能な状態にあることを特徴とする無線操縦式ヘ
    リコプター用空中散布機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの項におい
    て、前記モータは、その回転出力軸が前記天板を貫通し
    て下方に向くように前記天板の上面側に取り付けられ、
    前記回転板は、前記回転出力軸に固定されていることに
    より、回転可能な状態で前記散布室の底面部を構成して
    いることを特徴とする無線操縦式ヘリコプター用空中散
    布機。
JP7304891A 1995-11-24 1995-11-24 無線操縦式ヘリコプター用空中散布機 Pending JPH09140314A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006051892A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 Seiko Epson Corp 小型飛行体
CN104709466A (zh) * 2015-03-25 2015-06-17 赵红英 飞行器用喷洒系统
JP2020146011A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 ヤマハ発動機株式会社 粉粒体散布装置

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