JPH09139718A - 高効率音声多重処理型ミキシングシステム - Google Patents

高効率音声多重処理型ミキシングシステム

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JPH09139718A
JPH09139718A JP7321183A JP32118395A JPH09139718A JP H09139718 A JPH09139718 A JP H09139718A JP 7321183 A JP7321183 A JP 7321183A JP 32118395 A JP32118395 A JP 32118395A JP H09139718 A JPH09139718 A JP H09139718A
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淳 山崎
Toshio Tanaka
敏夫 田中
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信吾 吉田
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厚 相馬
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Fuji Telecasting Co Ltd
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Tamura Corp
Fuji Telecasting Co Ltd
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数のマイクを使用した多入力を高速で処理
する必要がある音声ソフトの制作に的確に対処でき、し
かも複数の出力に対応し、入力ユニットなどのミキシン
グアンプの有効利用を図る。 【解決手段】 複数の入力と複数の出力を有し特定の入
力を1または2以上の所定の出力と接続する切換手段1
から出力されたオーディオ信号を入力し必要な処理を行
った後、所定の出力先に出力するミキシングアンプ2
と、外部からのトリガー信号Stにより予め決められた
手順で切換手段の入力を切り換えて所定の出力と接続さ
せる制御手段を備える。制御手段はまた複数の音声ソフ
トの制作に必要な各パラメータを記憶し、トリガー信号
に対応した各パラメータをミキシングアンプの対応する
各チャンネルに送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビ、ラジオなど
の音声ソフト制作に使用されるミキシングシステムに関
し、特にスポーツ中継などの音声ソフトのように、多入
力を高速で確実に処理し、多出力にも対応する必要があ
り、しかも装置が小型軽量であることを要求される高効
率音声多重処理型ミキシングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スポーツ番組制作では、競技者の
音声など競技にかかる音声を収音し、ミキシングして効
果音(SE)として番組の音響効果を上げている。特に
冬のスポーツにおいて、ジャンプ、滑降競技、回転、リ
ュージュ、ボブスレーなど長距離を高速で時間を争う競
技では、収音マイクも30〜40本近く使用しなければ
ならない上、選手をフォローするカメラの切り換えなど
にあわせて速いタイミングでミキシングを行う必要があ
る。このほか、陸上競技のトラックでは、400m前後
のトラックの円周上に10本近くのマイクをセットし、
選手の移動にあわせてミキシングを行っている。また、
サッカー中継ではサッカーフィールドの周囲に10本の
マイクをセットし、ボールの動きにあわせて素早くこれ
らのマイクを切り換えてミキシングしている。さらに、
自動車やオートバイレースのように被写体が数100k
mの高速で移動する場合もある。
【0003】このように、選手などの被写体にあわせ
て、しかもカメラの切り換えのタイミングなどにそっ
て、確実にマイクをフォローする必要のあるスポーツ中
継のミキシングをするための従来のSE処理では、必要
なマイクをそれぞれ主たるミキシング位置まで、長距離
にわたりマイクケーブルを敷設して音声を入力し、それ
らのマイクの音声をテレビモニターを監視しながら画面
にあわせてミクサー(ミキシングオペレータ)自身の手
でミキシングしている。
【0004】現在のミキシングは、このようなマニュア
ルミキシングが基本となっているため、速い被写体の動
きや画面の切り換えに対応するには、マニュアルでマイ
クを切り換える代わりに、カメラタリー(tally)を中継
車から取り出し、このカメラタリー信号(そのカメラが
いま放送中であることを知らせるための信号)でマイク
を切り換えるといった手法が従来より行われている。こ
のマイク切り換えを行うタリー制御装置は、マイク1本
に1つの入力チャンネルを設定し、このチャンネルを制
御させるタリーを予めセットし、そのタリー信号でこの
マイクチャンネルをオン、オフさせ、これによりミクサ
ーの負担を軽減させるものである。従来装置の役割はマ
ニュアルミキシングのサポート用という考えのため、複
数のマイクを1つのタリー信号でミキシングするという
形態を今まで取らせなかった。
【0005】また、リモート制御のミキシングアンプも
現在開発されているが、これは離れたところに設置した
出先装置に、マイクなどの音声信号を入力し、ミクサー
の手元に置かれた制御装置でミクサー自身の手でリモー
トミキシングさせるようにしたものである。これはあく
までミクサー自身の手でミキシングするものであって自
動的にミキシング動作はしない。
【0006】コンピュータミックスなどのスタジオでの
自動ミキシングに使用されている制御信号には、連続し
て続いているSMPTEタイムコードやタックパルス、
それ自身に制御情報を含んでいる連続したMIDI(Mus
ical instrument digital interface)信号等あるが、不
連続でかつ任意のタリー信号などは、そのミキシングの
目的には使われていない。
【0007】自動ミキシングシステムについては、スタ
ジオ制作に対応するコンピュータミックスシステムが一
般的に稼働している。これは、SMPTEタイムコード
又はタックパルス等を時間軸として、リハーサル時の各
音声入力チャンネルのミキシング制御データを記録し、
本番時にこれらのデータにより各マイクチャンネルを制
御し、リハーサル時と同じ時間軸に対して、まったく同
じミキシング動作を再現させるものである。マルチトラ
ックレコーダを利用した音楽編集システムでの作業(一
般に、MA作業という)では、これが再生される映像と
SMPTE信号で同期運転し、映像に合った音作りのた
めにもこれらのシステムが使用される。これらのケース
は、すべて制御のための時間軸信号に、連続したタイム
コードのような時間軸の固定した、基準となる時間信号
をもとにミキシングパラメータを設定して記録し、これ
らのタイムコードを再生させてパラメータを再現させる
ものである。従って、これらの従来ケースでは時間軸の
変動はない。また、これらの従来例の場合は、外部から
取り込まれた検知信号や、カメラタリー信号をもとに、
リアルタイムでスポーツ中継番組等の音楽ソフトの制作
をサポートするものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5は、自動車レース
競技における音声ソフト制作の一例を示したものであ
る。この例ではサーキットの一部であるA地点からB地
点までが1台のカメラの視野であり、その距離は約50
0mであるとする。そして、M1〜M5の5本のマイク
でこの範囲の音を収音するとする。いま、被写体である
レーシングカー11が時速約300kmで通過するとす
れば、各マイクM1〜M5に対してそれぞれ約1.2秒
の間隔でミキシングの操作が要求されるが、このような
操作は不可能に近い。このようにミクサーによるマニュ
アルでのミキシングでは、対処できるマイク操作には限
界があり、特に速いスピードでのミキシング操作は困難
である。また、前述のようにカメラタリーで1本のマイ
クをオン、オフ制御のできるタリー制御装置(オートフ
ェーダー)があるが、これは単なるマイクの切り換えの
みで、レベル調整等のいわゆるミキシングまではできな
い。また、これに入力できる検知信号もカメラタリーの
みである。マイクケーブルの設営もメインミクサーの場
所から収音地点までの長距離を敷設しなくてはならな
い。
【0009】さらに、例えば国際放送の音声ソフトの作
成においては、1つの映像に対しサービスを行う国毎に
異なったものが要求される。すなわち、その国の言語で
のアナウンスを挿入する点はもちろんのこと、出場選手
に対するインタビューでも上位の選手以外はその国の代
表選手のインタビューを収録し、これを競技の合間にS
Eに挿入して放送することになる。このように、基本的
には1つの対象物に対し複数の音声ソフトを出力する必
要があり、そのための専用のミキシングアンプやミクサ
ーを用意しなければならない等、重複した設備や、労力
を必要とし、番組制作の効率が悪いといった問題があっ
た。
【0010】ここで、従来のミキシングアンプの構成の
概略を図7〜図9に示す。図7は基本的なミキシングア
ンプの構成を示したもので、各入力IN1,IN2〜I
Nnはそれぞれパラメータ回路P1,P2〜Pnに接続
され、この各パラメータ回路P1,P2〜Pnの出力
は、ルーティングあるいはミックスバスにより合成され
て所定の出力に調整された後、所定の出力OUT1より
出力される。この時の出力OUT1の内容は、 OUT1=IN1(P1)+IN2(P2)・・・+I
Nn(Pn) となり、また、パラメータ(P1〜Pn)は例えば時間
軸、音量調整、音質調整、定位、ルーティング(on/
off)等である。
【0011】また、図8は従来一般的に用いられている
ミキシングアンプの構成を示したものである。図7同様
各入力IN1,IN2〜INnはそれぞれパラメータ回
路P1,P2〜Pnに接続され、この各パラメータ回路
P1,P2〜Pnの出力は、ルーティングあるいはミッ
クスバスにより選択、合成されて各出力OUT1,OU
T2〜OUTnから出力される。この時の各出力OUT
1,OUT2〜OUTnの内容は、 OUT1=IN1(P1)〜INn(Pn)の任意の加算 OUT2=IN1(P1)〜INn(Pn)の任意の加算 ・・・・・ OUTn=IN1(P1)〜INn(Pn)の任意の加算 となり、パラメータP1〜Pnの内容も同一である。
【0012】図9は複数入力、複数出力に対応するもの
で、しかも、複数のパラメータを設定可能なミキシング
アンプの構成を示したものである。各入力IN1,IN
2〜INnはそれぞれ各複数のパラメータ回路P1−1
〜P1〜n、P2−1〜P2〜n、・・・Pn−1〜P
n〜nに接続され、この各複数のパラメータ回路P1−
1〜P1〜n、P2−1〜P2〜n、・・・Pn−1〜
Pn〜nの出力は、ルーティングあるいはミックスバス
により選択、合成されて各出力OUT1,OUT2〜O
UTnから出力される。このようにパラメータを複数持
つことによって、各出力OUT1〜OUTnに対し、1
つの入力に付きn個のパラメータ設定が行える。ただ
し、入力IN1〜INn×パラメータ数nの入力回路を
必要とし、装置が非常に大規模のものとなってしまう。
【0013】また、ミキシングアンプは基本的には、あ
る時点では1つの音声入力に対応した入力ユニットのみ
使用され、他の入力待ちのユニットはそのときは使用さ
れない。このため、このような使用されない入力ユニッ
トの有効利用が、特に屋外で中継等を行うポータブルタ
イプのミキシングコンソールにおいて、小型、軽量の要
請に加えて、前記のような多出力に効率よく対応するた
めにも必要となってきた。
【0014】この発明はかかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、複数のマイクを使用した
スポーツ中継などの、多入力を高速で処理する必要があ
る音声ソフトの制作に的確に対処でき、しかも複数の出
力に対応し、入力ユニットなどのミキシングアンプの有
効利用を図り、効率よく音声ソフトを制作でき、ミキシ
ングアンプも小型で軽量となる高効率音声多重処理型ミ
キシングシステムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、複数の入力と複数の出力を有し特定の入力を
1または2以上の所定の出力と接続する切換手段1と、
この切換手段1から出力されたオーディオ信号を入力し
必要な処理を行った後、所定の出力先に出力するミキシ
ングアンプ2と、外部からトリガー信号Stを入力する
ことにより予め決められた手順で前記切換手段1の入力
を切り換えて1または2以上の所定の出力と接続させる
制御手段3を備えることとした。これにより、被写体を
捉えているタリー信号やセンサーの信号をトリガー信号
Stとすることにより、高速で移動する被写体や、動き
の激しいスポーツのSE等を的確に捉えることが可能と
なり、複数の出力にも対応でき、ミクサーの負担も軽減
できる。
【0016】また、前記制御手段3は複数の音声ソフト
の制作に必要な各パラメータを記憶し、前記トリガー信
号Stに対応した各パラメータを前記ミキシングアンプ
2の対応する各チャンネルに送出することとした。これ
により、音量調整、音像定位等の複雑なミキシング操作
を予め設定しておき、各タリー等のトリガーの種類によ
りこれらの設定を再現させることができ、人手では困難
な操作や、多数の入出力の操作を省人力で的確に行うこ
とが可能となった。
【0017】また、前記制御手段3はミキシングアンプ
2の各チャンネルを検索し、使用していないチャンネル
に対応して前記切換手段1の特定の入力を使用していな
い所定の出力に切り換えるとともに、対応するミキシン
グアンプのチャンネルに前記各パラメータを送出するこ
ととした。これにより、複数の出力に効率よく対応で
き、ミキシングアンプ2の回路、つまり各チャンネルの
無駄が少なくなり、ミキシングアンプ2の小型、軽量化
を図ることができる。
【0018】あるいは、複数の入力と複数の出力を有し
特定の入力を1または2以上の所定の出力と接続する切
換手段1と、この切換手段1から出力されたオーディオ
信号を入力し必要な処理を行った後、所定の出力先に出
力するミキシングアンプ2と、複数の音声ソフトの制作
に必要な各パラメータを記憶し、外部からトリガー信号
Stを入力することによりこのトリガー信号Stに対応
した各パラメータを前記ミキシングアンプ2の対応する
各チャンネルに送出することとした。これにより、その
場で一々操作する必要がなくなり、複雑な操作を必要と
するスポーツ中継等にも的確に対応できるとともに、ミ
クサーの負担の軽減を計り、省力化にもなる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。図1は本発明にかかる高効率音声多重処理型
ミキシングシステムの基本構成を示したブロック図であ
る。図において1は特定の入力を1または2以上の任意
の出力に接続するマトリクスなどの切換手段、2は切換
手段1から出力された各オーディオ信号に対し、各パラ
メータ回路P1〜Pnにより、対応する各チャンネル毎
にミキシング、音量調整、音像定位等の処理を行い、ル
ーティングにより所定の出力先に出力を行うミキシング
アンプ、3は切換手段1やミキシングアンプ2を制御す
る制御手段である。
【0020】切換手段1にはマイクなどの各入力機器M
C1〜MCnが、それぞれ入力端子IN1〜INnに接
続されている。切換手段1に各出力OUT1〜OUTn
はミキシングアンプ2の各チャンネルCH1〜CHnに
接続されている。制御手段3には1または2以上のカメ
ラタリー等のトリガー信号Stが入力されると共に切換
手段1、ミキシングアンプ2と接続されている。
【0021】いま、トリガー信号Stが制御手段3に入
力されると、制御手段3は図示しない記憶手段に予め記
憶されているそのトリガー信号Stに対応した接続手
順、パラメータを検索し、その接続手順に従って切換手
段1を切り換える。この接続手順は、例えば図2に示す
ようにあるトリガー信号Stに対し、入力機器MC1〜
MCnの接続を順次切り換えるといったもので、前述の
図5の例ではレーシングカー11の動作に合わせて各マ
イクM1〜M5への到達時間からカメラタリー信号と各
マイクM1〜M5への切り換え時間を予め設定しておく
ことになる。そして、切換手段1はこの接続手順に従い
所定の出力(例えばOUT1)に接続する入力を順次切
り換える。
【0022】さらに、制御手段3はこの所定の出力(O
UT1)に対応したミキシングアンプ2のチャンネル
(CH1)内のパラメータ回路1に、前記記憶手段に記
憶されていたフェーダー操作、音像定位等のパラメータ
を送出して、このパラメータと同一の操作を再現させ
る。これにより、複雑なミキシング操作をその場で一々
行う必要がなくなり、時間軸の変動や、高速の操作が要
求されるソフトにも容易に対応できる。また、切換手段
1で接続される所定の出力は、単一(例えばOUT1)
である必要はなく、複数の出力(例えばOUT1,OU
T2)に特定の入力(IN1)を接続することもでき
る。この場合、前記パラメータも対応する各チャンネル
(CH1,CH2)にそれぞれのチャンネル(CH1,
CH2)毎のパラメータを送出することができる。
【0023】また、切換手段1が複数の出力に接続する
場合、制御手段3はミキシングアンプ2の空いているチ
ャンネルを検索し、この空いているチャンネルに応じた
出力に対して入力を接続させる。つまり、例えばある時
点で1つの入力IN1が既に複数の出力OUT1,OU
T2に接続されている時に、さらにもう1つの入力IN
2を3箇所の出力に接続する必要があるとする。この場
合、制御手段3はミキシングアンプのチャンネルを検索
し、既に出力1,2に対応したチャンネルCH1,CH
2が使用されていると判断すると、それ以外の出力OU
T3〜、つまりチャンネルCH3,CH4,CH5に対
応した出力OUT3,OUT4,OUT5に入力IN2
を接続する。
【0024】このように入力と出力の対応関係を固定し
ていないので、ミキシングアンプの回路(チャンネル)
を有効に利用できる。また、通常入力と出力は1:1に
対応する場合が多いので、このような空いているチャン
ネルを検索して使用することとしても、チャンネルが不
足するという事態が生じる確率は極めて希であるので問
題はない。
【0025】また、各チャンネルCH1〜CHnのパラ
メータ回路1〜nからの出力はルーティング部で所望の
出力先1〜nに接続される。図3はこのようなシステム
を概念的に表したものであり、複数の入力IN1〜nが
切換手段1により、各パラメータPxー1〜nに接続さ
れ、このそれぞれのパラメータPxー1〜nの出力をル
ーティングによりきり換えて、所定の出力先OUT1〜
nに出力する。また各パラメータPx−1〜nにはそれ
ぞれの入力に対応したパラメータが設定される。そし
て、このパラメータPx−1〜nはミキシングコンソー
ル上で設定された任意のフェーダー操作、スイッチ操作
を記憶させ、これを任意のチャンネルCH1〜CHnの
パラメータとして送出することが可能であり、さらに、
外部の記憶装置あるいは他の装置から入力されたものを
各チャンネルCH1〜CHnのパラメータとして送出す
ることも可能である。このようにして、複数の入力IN
1〜INnから入力した任意のオーディオ信号を、複数
のパラメータにより処理し、任意の出力先に接続するこ
とができる。
【0026】
【実施例】次に本発明の好適な実施例について説明す
る。図4は本発明の実施例である高効率音声多重処理型
ミキシングシステムの構成を示すブロック図である。図
中、図1と同一構成要素には同一符号を付し、説明を省
略する。
【0027】この例では、切換手段1にAVLマトリク
ス(オーディオビデオリンクマトリクス)を用い、各入
力機器であるマイクMICからの出力は制御手段3の一
部を構成するヘッドアンプ部3aを介してAVLマトリ
クス1の各入力in1〜in48に接続されている。こ
のヘッドアンプ部3aは、マイクMICからのオーディ
オ信号を増幅し、ミキシングアンプ2で処理できるレベ
ルに調整するヘッドアンプHAと導入(in),導出
(out)時間、フェードイン(attack),フェ
ードアウト(release)時間、全体音量(AVL
level)、音像定位(pan)、出力先(rou
ting)等のパラメータをチャンネル単位で格納する
記憶手段AVL1〜4により構成されている。なお、こ
の記憶手段AVL1〜4はRAM等の半導体素子や磁気
ディスク、光ディスク等よりなるが、制御手段3つまり
CPUその他の周辺機器と組み合わされるシステム設
計、プログラムにより適宜決められる。
【0028】ミキシングアンプ2の各チャンネルCH1
〜24は、それぞれAVLマトリクス1の対応する出力
out1〜24と接続されている。この各チャンネルC
H1〜24の内部には入力信号レベルを適切な値に調整
するボルテージコントロールアンプVCA、音量調整用
のフェーダーFDR、音像定位調整用のパンPAN、出
力先の切換制御のためのルーティングROUTING等
があり、入力されたオーディオ信号に必要な処理を加え
る。
【0029】次にこのような構成のシステムの動作につ
いて説明する。ここでは、2つの入力in1,in2に
接続されているマイクMICからの信号を、それぞれ2
箇所と3箇所のチャンネルでの処理を必要とする場合に
ついて説明する。入力in1は制御手段3により、2箇
所の出力OUT1,OUT2に接続される。また入力i
n2は、制御手段3が出力OUT1,OUT2が既に接
続され、チャンネルCH1,CH2が使用されているこ
とを検知し、他の空いている出力を検索して、該当する
出力OUT3,OUT4,OUT5に接続する。
【0030】各入力in1,in2対応するヘッドアン
プ部3aのチャンネルch1,ch2には、ヘッドアン
プHAが有り、マイクMICからのオーディオ信号を必
要なレベルに調整するとともに、対応するミキシングア
ンプ2がデジタルタイプであれば内蔵するA/Dコンバ
ータによりA/D変換して、アナログ信号をデジタル信
号とすることもできる。また、ヘッドアンプ部3aのチ
ャンネルch1の記憶手段AVL1,2には、ミキシン
グアンプ2での処理を行うための2種類のパラメータ
が、それぞれ前もって格納されている。制御手段3はA
VLマトリクス1でオーディオ信号路を図の実線で示す
ように接続するとともに、図の破線で示すように記憶手
段AVL1,2の内容を、対応するミキシングアンプの
各チャンネルCH1,2に送出する。
【0031】すなわち、例えば記憶手段AVL1に格納
されている各パラメータは、図5に示すように、トリガ
ー信号StであるTALLYに対応してミキシングアン
プで操作する必要のあるパラメータ、導入(in),導
出(out)時間、フェードイン(attack),フ
ェードアウト(release)時間、全体音量(AV
L level)、音像定位(pan)、出力先(ro
uting)等が格納され、これらは前もって該当する
ミキシングアンプ2のチャンネルCH1で行った操作、
あるいは外部からの入力によるものを制御部3が記憶し
ていたものである。そして、ミキシングアンプ2はこの
ようなパラメータを各処理回路であるVCA(ボルテー
ジコントロールアンプ)、FDR(フェーダー)、PA
N(パン)、ROUTING(ルーティング)等に与え
ることにより、同一の操作を再現し、インジケータ等に
表示でき、処理された信号はROUTING(ルーティ
ング)回路により所定の出力先に送出されるようになっ
ている。
【0032】同様にして、ヘッドアンプ部3aの記憶手
段AVL1,2,3の内容は、破線で示すように出力O
UT3,4,5を介してミキシングアンプのチャンネル
CH3,4,5に与えられる。なお、この例では、入力
48はどこにも接続されず、出力24に対応するチャン
ネルCH24は入力待ちの状態になっている。
【0033】なお、各記憶手段AVL1〜4に格納する
パラメータは、事前に例えばリハーサル等でミキシング
コンソール上で設定されたフェーダーあるいはスイッチ
操作等を格納したり、外部の記憶装置あるいは他の機器
から入力したパラメータを格納しておくことが可能であ
る。従って、ミキシングコンソール上の任意のモジュー
ル(1つの入力あるいは機能毎に区分され、コンソール
上に配置されたスイッチ群)で設定されたパラメータを
所望のチャンネルCH1〜24に転送して再現できる。
【0034】このように、タリー等のトリガー信号St
に対応させたミキシング操作を前もって記憶し、この操
作をそのトリガー信号Stにより再現するので、現場で
は複雑な操作を行う必要がなくなり、しかも機械が行う
操作なので速いスピードにも容易に対応できる。また、
特定の入力を複数の出力に対応させることができ、国際
放送などの基本的には1つのソースで複数のソフトを制
作する場合にも対応でき、その場合には、空いている回
路を有効に利用することができるので、装置はコンパク
トになる。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
外部からトリガー信号を入力することにより予め決めら
れた手順で切換手段の入力を切り換えて1または2以上
の所定の出力と接続させるので、被写体を捉えているタ
リー信号やセンサーの信号をトリガー信号とすることに
より、高速で移動する被写体や、動きの激しいスポーツ
のSE等を的確に捉えることが可能となり、複数の出力
にも対応でき、ミクサーの負担も軽減できる。
【0036】また、請求項2の発明によれば、上記に加
え制御手段は複数の音声ソフトの制作に必要な各パラメ
ータを記憶し、トリガー信号に対応した各パラメータを
ミキシングアンプの対応する各チャンネルに送出するの
で、音量調整、音像定位等の複雑なミキシング操作を予
め任意のモジュール等で設定しておき、各タリー等のト
リガーの種類によりこれらの設定をそれぞれ必要なチャ
ンネルで再現させることができ、人手では困難な操作
や、多数の入出力の操作を省人力で的確に行うことが可
能となった。
【0037】また、請求項3の発明によれば、制御手段
はミキシングアンプの各チャンネルを検索し、使用して
いないチャンネルに対応して前記切換手段の入力を出力
に切り換えるとともに、対応するミキシングアンプのチ
ャンネルに前記各パラメータを送出するので、 国際放
送などの基本的に1つのソースに対し複数のソフトを制
作する場合など、複数の出力に効率よく対応でき、ミキ
シングアンプの回路、つまり各チャンネルの無駄が少な
くなり、ミキシングアンプの小型、軽量化を図ることが
できる。
【0038】あるいは、請求項4の発明によれば、複数
の音声ソフトの制作に必要な各パラメータを記憶し、外
部からトリガー信号を入力することによりこのトリガー
信号に対応した各パラメータを前記ミキシングアンプの
対応する各チャンネルに送出するので、その場で一々操
作する必要がなくなり、複雑な操作を必要とするスポー
ツ中継等にも的確に対応できるとともに、ミクサーの負
担の軽減を計り、省力化にもなる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる高効率音声多重処理型ミキシン
グシステムの基本構成を示すブロック図である。
【図2】トリガー信号と各マイク入力の切換操作のタイ
ミングを例示した図である。
【図3】本発明にかかる高効率音声多重処理型ミキシン
グシステムの構成概念を示した図である。
【図4】本発明の実施例である高効率音声多重処理型ミ
キシングシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】トリガー信号であるTALLY入力と、ミキシ
ングアンプの操作の一部であるVCAの動作の関係を例
示したタイミングチャートである。
【図6】サーキットにおけるミキシングシステムの一例
を示した図である。
【図7】従来例を示した図で、ミキシングアンプの構成
概念を示したものである。
【図8】従来例を示した図で、複数入力/複数出力に対
応したミキシングアンプの構成概念を示したものであ
る。
【図9】従来例を示した図で、複数のパラメータの設定
が可能なミキシングアンプの構成概念を示したものであ
る。
【符号の説明】
1 切換手段 2 ミキシングアンプ 3 制御手段 3a ヘッドアンプ部 M1〜M5 マイク MC1〜MCn マイク MIC マイク VCA ボルテージコントロールアンプ FDR フェーダー PAN パン(定位) ROUTING ルーティング(出力先) AVL1〜4 記憶手段 P1〜Pn パラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 信吾 東京都新宿区河田町3番1号 株式会社フ ジテレビジョン内 (72)発明者 相馬 厚 東京都新宿区河田町3番1号 株式会社フ ジテレビジョン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力と複数の出力を有し特定の入
    力を1または2以上の所定の出力と接続する切換手段
    と、この切換手段から出力されたオーディオ信号を入力
    し必要な処理を行った後、所定の出力先に出力するミキ
    シングアンプと、外部からトリガー信号を入力すること
    により予め決められた手順で前記切換手段の入力を切り
    換えて1または2以上の所定の出力と接続させる制御手
    段とを備えたことを特徴とする高効率音声多重処理型ミ
    キシングシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は複数の音声ソフトの制作
    に必要な各パラメータを記憶し、前記トリガー信号に対
    応した各パラメータを前記ミキシングアンプの対応する
    各チャンネルに送出することを特徴とする請求項1記載
    の高効率音声多重処理型ミキシングシステム。
  3. 【請求項3】 前記制御手段はミキシングアンプの各チ
    ャンネルを検索し、使用していないチャンネルに対応し
    て前記切換手段の特定の入力を所定の出力に切り換えさ
    せるとともに、対応するミキシングアンプのチャンネル
    に前記各パラメータを送出することを特徴とする請求項
    2記載の高効率音声多重処理型ミキシングシステム。
  4. 【請求項4】 複数の入力と複数の出力を有し特定の入
    力を1または2以上の所定の出力と接続する切換手段
    と、この切換手段から出力されたオーディオ信号を入力
    し必要な処理を行った後、所定の出力先に出力するミキ
    シングアンプと、複数の音声ソフトの制作に必要な各パ
    ラメータを記憶し、外部からトリガー信号を入力するこ
    とによりこのトリガー信号に対応した各パラメータを前
    記ミキシングアンプの対応する各チャンネルに送出する
    ことを特徴とする高効率音声多重処理型ミキシングシス
    テム。
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