JP3294457B2 - 自動ミクシング装置 - Google Patents

自動ミクシング装置

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JP3294457B2
JP3294457B2 JP1460795A JP1460795A JP3294457B2 JP 3294457 B2 JP3294457 B2 JP 3294457B2 JP 1460795 A JP1460795 A JP 1460795A JP 1460795 A JP1460795 A JP 1460795A JP 3294457 B2 JP3294457 B2 JP 3294457B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ、ラジオなどのソ
フト制作、特にスポーツ番組の競技の中の効果音のミク
シングを自動的に行う自動ミクシング装置に関し、特に
スポーツ中継における効果音、例えばスキーの滑降競
技、ジャンプ競技、スピードスケートなどに、陸上競技
においてトラック競技や、体操競技、サッカーなどの早
い速度で展開するスポーツ競技のテレビ放送用効果音を
リアルタイムでミクシング調整するための自動ミクシン
グ装置に関する。
【0002】ここで「ミクシングする」とは、2本以上
の複数のマイクなどからの音声入力を音色、音量レベ
ル、定位などを調整して切り替え、又は任意に混ぜ合わ
せたり、またそれぞれの音声入力を、時間経過に沿って
これら音量レベル音色等を調整することをいう。
【0003】
【従来の技術】従来、スポーツ番組制作では、競技者の
音声など競技にかかる音声を収音し、ミクシングして効
果音(SE)として番組の音響効果をあげている。特
に、冬のスポーツにおいて、ジャンプ、滑降競技、回
転、リュージュ、ボブスレー、など長距離を高速で時間
を争う競技では、収音マイクも30から40本と使わな
ければならないうえ、かつ選手をフォローするカメラの
切り替えなどにあわせて早いタイミングでミクシングを
おこなう必要がある。このほか陸上競技のトラック競技
では400mトラックの円周上に10本近くのマイクを
セットし、選手の移動にあわせてミクシングしている。
サッカー中継ではサッカーフィールドの周囲に10数本
のマイクをセットし、ボールの動きにあわせて素早くこ
れらのマイクを切り替えてミクシングしている。
【0004】このように選手の動きに合わせて、しかも
カメラの切り替えのタイミングなどにそって、確実にマ
イクをフォローする必要のあるスポーツ競技中継のミク
シングをするための従来のSE処理では、必要なマイク
をそれぞれ主たるミクシング位置まで、長い距離にマイ
クケーブルを敷設して音声を入力し、それらのマイクの
音声をテレビモニターを監視しながら画面にあわせてミ
クサー(ミクシングオペレーター)自身の手でミクシン
グしている。
【0005】現在のミクシングは、このようなマニュア
ルミクシングが基本となっているため、早い画面の切り
替えに対応してミクシングするためには、マニュアルで
マイクを切り替える代わりに、カメラタリー(tally)を
中継車から取り出し、このカメラタリー信号(そのカメ
ラがいま放送中であることを知らせるための信号)でマ
イクを切り替えることが行われている。現在、このマイ
ク切り替えを行うタリー制御装置は、マイク1本に1つ
の入力チャンネルを設定し、このチャンネルを制御させ
るタリーをあらかじめセットし、そのタリー信号でこの
マイクチャンネルをON−OFFさせ、これによりミク
サーの負担を軽減させるものである。従来装置の役割は
マニュアルミクシングのサポート用という考えのため、
複数のマイクを1つのタリー信号でミクシングするとい
う形態を今まで取らせなかった。
【0006】また、リモート制御のミクシングアンプも
現在開発されているが、これは離れたところに設置した
出先装置に、マイクなどの音声信号を入力し、ミクサー
の手元に置かれた制御装置でミクサー自身の手でリモー
トミクシングさせるようにしたものである。これはあく
までミクサー自身の手でミクシングするものであって自
動的にミクシング動作はしない。
【0007】コンピューミックスなどのスタジオでの自
動ミクシングに使用されている制御信号には、連続して
続いているSMPTEタイムコードやタックパルス、そ
れ自身に制御情報を含んでいる連続したMIDI(Musi
cal instrument digital interface) 信号等あるが、不
連続でかつ任意に到来する位置検知センサーなどから出
力される検知信号やタリー信号などは、そのミクシング
の目的には使われていない。
【0008】自動ミクシングシステムについては、スタ
ジオ制作に対応するコンピューミックスシステムが一般
的に稼動している。これは、SMPTEタイムコード又
はタックパルス等を時間軸として、リハーサル時の各音
声入力チャンネルのミクシング制御データを記録し、本
番時にこれらのデータにより各マイクチャンネルを制御
し、リハーサル時と同じ時間軸に対して、まったく同じ
ミクシング動作を再現させるものである。マルチトラッ
クレコーダを利用した音声編集システムでの作業(一般
に、MA作業という)では、これが再生される映像とS
MPTE信号で同期運転し、映像に合った音作りのため
にもこれらのシステムが使用される。これらのケース
は、すべて制御のための時間軸信号に、連続したタイム
コードのような時間軸の固定した、基準となる時間信号
をもとにミクシングパラメーターを設定して記録し、こ
れらのタイムコードを再生させてパラメーターを再現さ
せるものである。従って、これらの従来ケースでは時間
軸の変動はない。また、これらの従来例の場合は、外部
から取り込まれた検知信号やカメラタリー信号をもと
に、リアルタイムでスポーツ中継番組制作に対応する自
動ミクシングをサポートするものではない。
【0009】さらに、時間を測定できる機能を持つ信号
を利用してスポーツ競技の経過時間等の必要な時間計測
が現在一般に行われているが、これらの信号をミクシン
グの自動制御のためのタリー信号として利用し、合わせ
て出力される単位時間を時間軸として音量制御などのミ
クシングを自動で行うシステムについても現在まだ提案
されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のスポーツ中継放
送では、特に40本近くの多くのマイクを使用してSE
(効果音)を収音し、ミクシングしなくてはならないス
キーの滑降競技のような場合、一例として、スタート地
点に出先ミクシングハウスを設け、3Km離れたゴール
地点に設けたメインミクシングハウスでは、出先ハウス
などでミクシングした出力を受け取り、これらを合わせ
て全コースのミクシングが行われ、競技の全体のSEと
して出力している。このような場合、出先ミキシング担
当のミクサーとメインミクサーとを合わせて2名以上必
要で、しかも早いスピードで通過する競技者に合わせ、
また切り替わっていくテレビ画面に合わせ、必要なマイ
クをマニュアルでミクシングするのは大変な作業とな
る。またこれらのマイクラインを雪の中で、スタートか
らゴール迄の約3kmを敷設する作業もまた大変であ
る。
【0011】ミクサーのマニュアルでのミクシングに
は、対処できるマイク操作には限界がある。特に早いス
ピードでのミクシング操作は難しく、このため前述のよ
うにカメラタリーで1本のマイクをON,OFF制御の
出来るタリー制御装置(オートフェーダー)があるが、
これは単なるマイクの切り替えのみで、レベル調整等の
いわゆるミクシングまでは出来ない。また、これに入力
できる検知信号もカメラタリーのみである。マイクケー
ブルの設営もメインミクサーの場所から収音地点までの
長距離を敷設しなくてはならない。
【0012】サッカー競技のような例では、フィールド
内の選手、ボールの動き等のSEの収音は、フィールド
の周囲に置かれた収音マイクで収音される。この場合も
各マイクはミクシングアンプに入力され、ミクサーがマ
ニュアルでミクシングしている。サッカー競技のボール
や選手の動きは早く、マニュアルでのミクシングは競技
のスピードに追い付けない状況が多々ある。
【0013】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、競技場に設置した効果音を収音するマ
イクの音を自動的にミクシングさせ、従来のように人間
の手で処理することによる競技の早さに追随出来ないミ
クシングの時間的な遅れ、不確実性を排除し、加えて自
動化による高品質化の追求、ミクシング操作、設営等の
要員の削減などを図った自動ミクシング装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、競技場に設置して競技中の選手などの位
置、場所等を検知する検知手段と、競技の展開していく
位置、競技場の競技コースなどに設置した効果音収音用
のマイク群と、前記検知手段から出力する検知信号を入
力し該検知信号を用いて自動ミクシングのタイミング信
号として機能するシステムタリー信号を生成し、ミクシ
ング制御信号に応じて前記マイク群の音声信号を自動的
にミクシングする出先部と、該出先部から送られた前記
システムタリー信号を利用してあらかじめ設定、もしく
はプログラムされたミクシング動作をリモート制御で行
うための前記ミクシング制御信号を前記出先部に出力す
ると共に、前記出先部でミクシングされた音声信号をミ
ックス処理して出力する本体部と、前記出先部と前記本
体部を接続する信号伝送路とを具備することを特徴とす
る。
【0015】また、本発明は、その一形態として、前記
出先部は時間情報を含ませた検知信号を取り込み該検知
信号をもとにして時間軸信号を生成し、前記本体部は該
時間軸信号により該当のタリー区間の時間変化に沿った
ミクシングパラメーターを記憶し、その後、前記出先部
は次の選手の通過により生成される単位時間を含んだ検
知信号から新しい時間軸信号を生成し、前記本体部は該
新しい時間軸信号の時間軸に沿って先の選手に対するミ
クシングパラメーターを読みだしてミクシング制御をか
けることにより、当該タリー区間の間、時間経過に沿っ
た自動ミクシングを再現させることを特徴とすることが
できる。
【0016】また、本発明は、他の形態として、前記検
知信号は、競技者等の通過などを検知するセンサーから
発生するセンサー検知信号や、テレビカメラのスイッチ
ングにより発生するカメラタリー信号、またタッチパネ
ルなどの盤面などを触れることにより発生するタッチ位
置情報信号、また2台のカメラで同時に同じ被写体を撮
影しカメラの角度等から2点測位の原理から被写体の位
置を計測し、この計測データを取り出して位置情報にし
た位置情報信号、また位置を測定できる映像表示装置に
入力した映像から位置情報を得て出力した位置検知信号
等、これらの不規則に到来する検知信号であることを特
徴とすることができる。
【0017】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記競技者等の通過などを検知するセンサーは、赤外線
センサー、超音波センサー、電波センサーのいずれかで
あり、選手の通過の単位時間を検知して時間軸信号を生
成するための単位時間検知信号を発生することを特徴と
することができる。
【0018】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記ミクシング動作には、2本以上の複数のマイクなど
からの音声入力を音色、音量レベル、定位などを調整し
て切り替え、又は任意に混ぜ合わせたり、またそれぞれ
の音声入力を、時間経過に沿ってこれら音量レベル音色
等を調整することの少なくともいずれかを含むことを特
徴とすることができる。
【0019】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記出先部は、前記検知信号を入力する検知信号入力部
と、該検知信号入力部に入力された検知信号に認識信号
等を付加し、システムタリー信号を発生するタリー設定
部と、該システムタリー信号を前記本体部に送出しまた
該本体部からの前記ミクシング制御信号などを受け取る
リモート制御プロセッサ部と、前記ミクシング制御信号
と前記システムタリー信号を取り込みミクシングパラメ
ーターの解析を行なうミクシング情報解析部と、前記音
声信号を入力し入力された音声信号に必要なパラメータ
ーを設定をする音声信号入力部と、該パラメーターの設
定を受けた音声信号に前記ミクシング制御信号に応じて
必要なミクシング制御をかける音声信号ミクシング制御
部と、該ミクシング制御を受けた音声信号をミックスし
てミクシング出力として前記本体部に送り出す音声信号
ミックス部とを有することを特徴とすることができる。
【0020】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記音声信号入力部で設定される前記パラメーターは、
実際のミクシングに先立ち前記本体部から送られたパラ
メーター設定のための制御信号に応じて設定されるもの
で、入力マイクのファンクション設定、入力レベル、イ
コライザー、ダイナミックス、バス選択、定位などのパ
ラメーターを含むことを特徴とすることができる。
【0021】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記本体部は、各前記出先部からの信号を取り出す信号
入出力部と、入力対象とする全てのタリー信号に対して
予め決めた制御順序、優先順位の設定、偽信号の排除等
のシステム動作に必要な設定情報を設定するための論理
判断を行うタリーロジック設定部と、前記出先部で生成
された各システムタリー信号を前記信号入出力部を介し
て取り込み、本体部に入力された検知信号も加え、前記
タリーロジック設定部の判断に基づきこれらの入力した
すべてのタリー信号の制御順序、優先順位の設定、偽信
号の排除等のシステム動作に必要な設定をするタリープ
ロセッサと、前記タリープロセッサから出力する前記タ
リー信号を分配するタリー出力部と、該タリー出力部か
らタリー信号を入力して前記タリープロセッサで設定さ
れたタリー順序で自動ミクシングさせる当該タリー信号
により制御すべき全ての出先部の音声信号入力部の音声
入力チャンネルを設定するミクシング設定部と、該音声
入力チャンネルが設定されたマイク音声に対して、マイ
クの音量レベル、音声入力チャンネルのON/OFFな
どのミクシングパラメーターを設定するミクシングパラ
メーター設定部と、前記出先部の前記音声信号入力部の
各パラメーターを設定する音声信号入力部設定部と、前
記ミクシング設定部および前記ミクシングパラメーター
設定部で設定された情報を取り込み、前記ミクシング制
御信号として前記出先部に出力する出力プロセッサ部
と、出先部でミクシングされた音声信号をミックス処理
して出力する音声信号ミックス部とを有することを特徴
とすることができる。
【0022】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記本体部の前記タリープロセッサは、入力したタリー
信号の入力ポート情報、認識番号、単位時間等を解析す
るタリー入力解析部と、前記タリーロジック設定部の判
断に基づき偽タリーの排除、カメラタリー信号に優先度
を持たせた優先順位の判定を行う比較論理部と、該比較
論理部からのタリー信号とその単位時間からタリー信号
出力タイミングを生成してシステム制御用のシステムタ
リー信号を出力するタリー生成部とを有することを特徴
とすることができる。
【0023】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記タリー入力解析部で解析されたタリー信号の認識番
号、前記出先部に入力されている入力ポート情報、およ
び前記ミクシング設定部で設定された当該タリー信号に
かかる制御される前記出先部の音声入力チャンネルの表
示および当該チャンネルに設定されたミクシングパラメ
ーターの設定量を表示する表示部を有することを特徴と
することができる。
【0024】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記タリーロジック設定部は、競技の特徴に応じてタリ
ーロジックの内容を切り替えて設定することが可能であ
ることを特徴とすることができる。
【0025】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記出力プロセッサ部は、前記ミクシングパラメーター
設定部で設定されたミクシングパラメーターの設定量を
当該タリーの到着に同期して受入れ、該設定量を前記出
先部をミクシング制御する制御信号に直すプロセス部
と、当該タリー信号により順次切り替え選択できるマト
リクス機能を持ち、前記プロセス部からの前記制御信号
をミクシング設定された当該タリーに係る前記出先部の
複数の音声信号入力部に対して同時に選択出力する出力
選択部と、を有することを特徴とすることができる。
【0026】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記ミクシングパラメーター設定部は、前記ミクシング
設定部で設定された出先部の音声入力チャンネルの当該
タリー信号にかかわる制御パラメーターとしての入力さ
れたマイクなどの音声信号のON/OFF、音量、等の
ミクシングパラメーターを生成するミクシングパラメー
ター生成部と、当該タリー信号によりミクシング設定さ
れた前記出先部の音声チャンネルに対して、それぞれ順
次ミクシングパラメーター設定チャンネルを割付けてパ
ラメーターを生成し、またはあらかじめ記憶されたパラ
メーターをメモリから読みだし、ミクシングパラメータ
ー設定チャンネルを通して必要によりアップデートでき
る機能を持つパラメーター設定部制御部と、単位時間に
より生成された時間軸信号を分離して取り出し、当該タ
リー信号にかかる時間軸によるミクシングパラメーター
制御信号を生成し出力させるために使われるタリー信号
時間軸分離部とを有することを特徴とすることができ
る。
【0027】また、本発明は、さらに他の形態として、
前記ミクシングパラメーター設定部は当該タリー信号の
到来により前記ミクシング設定部で設定された出先部の
音声入力チャンネルに対応するミクシングパラメーター
を設定し、前記出力プロセッサ部は前記ミクシングパラ
メーター設定部で設定されたミクシングパラメーター
を、前記ミクシング設定部の設定により動作するマトリ
クス選択により、対応する前記出先部の音声入力チャン
ネルの制御信号として該出先部に出力することを特徴と
することができる。
【0028】
【作用】本発明の装置は、競技場に設置して競技中の選
手などの位置、場所等を検知する検知手段と、競技の展
開していく位置、競技場の競技コースなどに設置した効
果音収音用のマイク群と、出先部と、本体部と、出先部
と本体部を接続する信号伝送路とを有する。出先部は検
知手段から出力する検知信号を入力しその検知信号を用
いて自動ミクシングのタイミング信号として機能するシ
ステムタリー信号を生成し、ミクシング制御信号に応じ
てマイク群の音声信号を自動的にミクシングする。本体
部は出先部から送られたシステムタリー信号を利用して
あらかじめ設定、もしくはプログラムされたミクシング
動作をリモート制御で行うためのミクシング制御信号を
出先部に出力すると共に、出先部でミクシングされた音
声信号をミックス処理して出力する。
【0029】さらに詳細な一態様では、出先部は、上記
検知信号を入力し、入力された検知信号に認識信号等を
付加し、システムタリー信号を発生し、このシステムタ
リー信号を本体部に送出しまた本体部からのミクシング
制御信号などを受け取り、ミクシング制御信号とシステ
ムタリー信号を取り込んでミクシングパラメーターの解
析を行ない、音声信号を入力し入力され音声信号に必要
なパラメーターを設定し、このパラメーターの設定を受
けた音声信号にミクシング制御信号に応じて必要なミク
シング制御をかけ、ミクシング制御を受けた音声信号を
ミックスしてミクシング出力として本体部に送り出す等
の処理を実行する。また、本体部は、出先部で生成され
た各システムタリー信号を取り込み、本体部に入力され
た検知信号も加え、こららのすべてのタリー信号の制御
順序、優先順位の設定、偽信号の排除等のシステム動作
に必要な設定をし、この設定されたタリー信号を入力し
て設定されたタリー順序で自動ミクシングさせる出先部
の音声信号入力部に入力されるマイク等の音声入力チャ
ンネルを設定し、この設定されたマイク等の音声入力チ
ャンネルに対してマイクの音量レベル、音声入力チャン
ネルのON/OFFなどのミクシングパラメーターを設
定し、設定されたこれら情報を取り込んでミクシング制
御信号として出先部に出力し、かつ出先部の音声信号入
力部の各パラメーターを設定し、出先部でミクシングさ
れた音声信号をミックス処理して出力する等の処理を実
行する。
【0030】このように、本発明では、センサー検知信
号などの不規則に発生する検知信号をミクシング制御の
タイミング信号であるシステムタリー信号として効果的
に利用して複数の音声信号を自動的にミクシングするよ
うにしたので、早いスピードで展開するスポーツ競技な
どの効果音のミクシングが高品質に確実に出来、またテ
レビ画面にマッチした高品質な効果音のミクシングが効
率的に出来る。
【0031】また、本発明では、競技者が通過すること
により検知信号を発生する検知信号発生部に、単位時間
測定機能を付加することにより、検知信号に時間情報を
含ませることができ、この信号をもとにして時間軸信号
を生成させ、この時間軸信号により、該当のタリー区間
の時間変化に沿ったミクシングパラメーターを記憶さ
せ、次の選手の通過により生成される単位時間を含んだ
検知信号から、新しい時間軸信号を生成させ、この時間
軸に沿って先の選手に対するミクシングパラメーターを
読みだしてミクシング制御をかけるようにすることで、
滑降競技のような例でも5ヶ所程度にまとめられた各出
先部に、各出先部の直近に設置した複数のマイクの収音
を取り込むことができて設営の効率化が図れると共に、
早いミクシング操作も確実に無人で出来る。また、これ
によりミクシングオペレーターのマニュアルミクシング
では困難なF1レース等の素早いマイクフォロー、マイ
クの切り替え、定位の操作等がセンサータリーで確実に
できる。さらに、スキーの滑降競技などでは、コースに
沿って40本程度の効果音収音マイクがあるがこれらの
ミクシングに従来3名程度のミクシングオペレーターが
ついたが本発明の装置では、1から2名程度で対応でき
る。また、出先部を有効に使うことによりマイクケーブ
ル等の設営が簡素化できる。
【0032】また、本発明では、競技フィールドをシュ
ミレートしたタッチパネル上に設定された各ゾーンを、
ボールなどの対象を追ってパネル面を単に触れることに
より検知信号を出力させ、この検知信号で自動ミクシン
グさせることができるので、サッカー競技のような場合
の自動ミクシングにも確実に対応できる。
【0033】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0034】(使用する検知信号)本発明では、自動ミ
クシング動作を制御するタイミング信号として、後述の
各実施例で詳述するように、競技場に設置して競技者等
の通過などを検知するセンサーから発生するセンサー検
知信号や、テレビカメラのスイッチングにより発生する
カメラタリー信号、またタッチパネルなどの盤面などを
触れることにより発生するタッチ位置情報信号、また2
台のカメラで同時に同じ被写体を撮影しカメラの角度等
から2点測位の原理から被写体の位置を計測し、この計
測データを取り出して位置情報にした位置情報信号、ま
た位置を測定できる映像表示装置に入力した映像から位
置情報を得て出力した位置検知信号等、これらの不規則
に到来する検知信号を用いて、それぞれ競技の展開して
いく位置、競技場の競技コースなどに設置した効果音収
音マイク群の音声信号を自動的にミクシングすることを
特徴としている。即ち、これら競技中の選手などの位
置、場所等を検知するセンサー、カメラタリー、タッチ
パネル等から発生する検知信号(位置情報信号)を、効
果音などを収音するマイクなどの音声信号とセットで取
り込むことにより、これらの検知信号を使って複数のマ
イク等の音声信号を順次自動的にミクシング制御する。
具体的には、これら検知信号から生成したシステムタリ
ー信号を利用してあらかじめ設定、もしくはプログラム
されたミクシング動作をリモート制御で行っていく。そ
こで、これらの検知信号の種類別に本発明の実施態様を
以下に説明する。
【0035】なお、上記のあらかじめ設定、もしくはプ
ログラムされたミクシング動作には、2本以上の複数の
マイクなどからの音声入力を音色、音量レベル、定位な
どを調整して切り替え、又は任意に混ぜ合わせたり、ま
たそれぞれの音声入力を、時間経過に沿ってこれら音量
レベル音色等を調整することを含む。
【0036】(第1の実施例)本発明の第1の実施例で
は、本自動ミクシング装置のタイミング制御のための検
知信号として、図1に示すように、競技コースなどに配
置されて競技中の選手などの位置を検知するセンサー検
知信号、および図2に示すように、カメラのスイッチン
グにより生成するカメラタリー信号などを用いている。
全体のシステム構成は図3に示し、出先部(出先装置)
の構成は図4に示し、また本体部(本体装置)の構成は
図5に示す。
【0037】本例のシステムは、通常のスポーツ中継で
一般的に使用でき、特に冬季競技のスキー滑降等のアル
ペン競技、ジャンプ、ボブスレー、陸上競技、体操競
技、自動車レースなど広く使用できる。センサー検知器
には、赤外線センサー、超音波センサー、電波センサー
等を用いることができ、また今後は選手にID発信カー
ドをゼッケンとして持たせることにより、このシステム
の利用範囲は広がることと考えられる。
【0038】まず、検知信号を説明する。図1におい
て、選手の通過により各々のセンサー100のセンサー
検知信号A,B,…nが位置情報になる。選手通過の単
位時間を計測できるセンサーからは、単位時間検知信号
が出力する。従って、選手通過の単位時間を計測できる
センサーからの信号には、そのセンサーの位置における
位置情報および瞬間時間情報を含む。また、図2におい
ては、映像スイッチャー200によるカメラ120の選
択がカメラタリー1,2,…Nとして出力し、選択情報
であるこのカメラタリーが移動位置情報となる。
【0039】次に、装置全体の構成を説明する。図3に
示すように、この装置は競技場などに設置したマイクロ
ホンなど音声入力信号及び検知信号を入力する出先部3
00−1と、出先部をリモート制御するミクシング席に
置かれた本体部500との組み合わせで構成され、出先
部300−1と本体部500との間は、光信号インター
フェース400を介して音声信号、制御信号、ミクシン
グ出力信号、システムタリー信号、打ち合わせ用音声信
号等を重畳した光ケーブル410等の信号伝送路で接続
される。
【0040】出先部300−1は、カメラのスイッチン
グで生成されるカメラタリー信号、選手の通過を検知し
て生成されるセンサー検知信号、また選手の通過の単位
時間を検知して時間軸信号を生成するための単位時間検
知信号などを利用して出先部に入力する音声入力信号を
自動ミクシングする。出先部の音声信号入力部のパラメ
ータの設定は後述のように本体部500で行なう。
【0041】次に、出先部300−1の構成を説明す
る。図4に示すように、出先部は、競技場の競技コース
などに設置されて選手の通過などを検知して検知信号を
発生する検知信号発生器301と接続し、これらの検知
信号やカメラタリー信号などを入力する検知信号入力部
302と、これらの入力された信号に認識番号等を付加
し、システムタリー信号を発生するタリー設定部303
と、このシステムタリー信号を本体部に送出しまた本体
部からのミクシング制御信号などを受け取るリモート制
御プロセッサ部304と、このミクシング制御信号とシ
ステムタリー信号を取り込みミクシングパラメーターの
解析を行なうミクシング情報解析部305と、音声信号
を入力し入力され音声信号に必要なパラメーターを設定
をする音声信号入力部306と、そのパラメーター設定
を受けた音声信号にミクシング制御信号に応じて必要な
ミクシング制御をかける音声信号ミックス制御部307
と、ミクシング制御を受けた音声信号をミックスしてミ
クシング出力として本体部に送り出す音声信号ミックス
部308等を包含する。
【0042】出先部の検知信号入力部302はそれぞれ
センサー信号検知部301からの信号、カメラタリーの
各検知信号(他の実施例では、カメラ位置情報出力信
号、タッチパネルからの位置情報信号、画像表示による
位置検知信号等を含む)を入力する。検知信号入力部3
02に取り込まれたセンサー検知信号は出先部のタリー
設定部303においてシステムが認識できる認識番号
(ID)などを付加され、また瞬間時間計測機能をつけ
たセンサー301からきた単位時間検知信号はタリー設
定部303で瞬間時間から生成された時間パルス信号を
付加されて、システムタリー信号としてミクシング情報
解析部305に出力され、またリモート制御プロセッサ
部304を通じて本体部500にも出力される。このシ
ステムタリー信号は自動ミクシングのタイミング信号と
して機能する。
【0043】一方、競技の効果音などを収音するマイク
などからの音声入力信号は、出先部の音声信号入力部3
06に入力される。実際のミクシングに先立ち、本体部
からパラメーター設定のための制御信号が送られ、この
制御信号によりあらかじめミクシングに必要な各パラメ
ーターを制御部309を介して音声信号入力部306に
設定する。このパラメーターはマイク電源のON/OF
F、指向性等の入力マイクのファンクション設定、入力
レベル(入力ヘッドアンプ利得)、イコライザー、ダイ
ナミックス、バス選択、定位などである。上記ダイナミ
ックスは入力した音声入力信号を所定のレベル範囲に規
制する処理をいう。また、上記バス選択は入力した1つ
の音声入力信号を出力する複数の出力先を選択切替する
処理をいう。これらのパラメーターは、本体部の後述の
音声信号入力部設定部(図5の513を参照)で実際の
ミクシングに先立って設定される。
【0044】本体部500から送られてきたミクシング
パラメーター制御信号は、リモート制御プロセッサ部3
04に取り込まれ、次いでミクシング情報解析部305
に送られてミクシング制御信号として取り出され、該当
のシステムタリー信号により制御するように設定された
各音声入力チャンネルの音声信号ミックス制御部307
に送られる。各音声信号入力部306から送られた音声
信号は、そのミクシング制御信号によって各音声信号ミ
ックス制御部307において必要なミクシング制御がか
けられ、音声信号ミックス部308でミクシングされ、
音声信号ミックス部308からその出先部の音声信号の
ミクシング出力として本体部500に送り出される。
【0045】次に、図5を参照して、本体部500の構
成を説明する。本体部は、各出先部からの信号を取り出
す光信号入出力部501と、出先部で生成された各シス
テムタリー信号をその光信号入出力部を介して取り込
み、本体部に入力された検知信号も加え、これらのすべ
てのタリー信号の制御順序、優先順位の設定、偽信号の
排除等のシステム動作に必要な設定をするタリープロセ
ッサ502と、その制御順序等をタリー信号に対応して
予め格納しているタリーロジック設定部503と、その
タリープロセッサから出力するタリー信号を分配するタ
リー出力部504と、そのタリー出力部からタリー信号
を入力して上記タリープロセッサで設定されたタリー順
序で自動ミクシングさせる出先部の音声信号入力部30
6に入力されるマイク等の音声入力チャンネルを設定す
るミクシング設定部508と、その設定された音声入力
チャンネルに入力されたマイク音声に対して、マイクの
音量レベル、音声入力チャンネルのON/OFFなどの
ミクシングパラメーターを設定するミクシングパラメー
ター設定部509と、そのミクシング設定部およびその
ミクシングパラメーター設定部で設定された情報を取り
込み、ミクシング制御信号として出先部に出力する出力
プロセッサ部510と、出先部の音声信号入力部306
の各パラメーターを設定する音声信号入力部設定部51
3と、出先部から送られた音声出力信号をミックス処理
して出力する音声信号ミックス部515等を包含する。
【0046】本体部は、各出先部からの信号を光信号入
出力部501から取り出す。また、本体部にもセンサー
信号などの検知信号が入力できる。即ち、タッチセンサ
ー等の信号はインターフェース505を介して、またセ
ンサー信号、カメラタリー信号は直接に、検知信号入力
部506に入力して、タリー設定部507を介してタリ
ープロセッサ502に送られる。
【0047】出先部で生成された各システムタリー信号
は、タリープロセッサ502に取り込まれ、本体部に入
力された上記センサー信号などの検知信号も加え、タリ
ーロジック設定部503にあらがじめ決められた内容で
すべての入力タリー信号の制御順序、優先順位の設定、
偽信号の排除等のシステム動作に必要な設定がされる。
そして、これらタリー信号は、タリープロセッサ502
で設定されたタリー順序で、タリープロセッサ502か
らタリー出力部504へ出力される。これらの設定情報
は表示部512で表示される。タリー出力部504から
出力されたタリー信号はシステムのタイミング信号とな
る。
【0048】一方、ミクシング設定部508では、タリ
ープロセッサ502で設定されたタリータイミング(タ
リー順序)で自動ミクシングさせる、出先部の音声信号
入力部306に入力されるマイク等の音声入力チャンネ
ルを設定する。これらの設定された音声入力チャンネル
に入力されたマイク音声に対して、ミクシングパラメー
ター設定部509でマイクの音量レベル、音声入力チャ
ンネルのON/OFFなどのミクシングパラメーターを
設定する。これらの設定情報は、出力プロセッサ部51
0に取り込まれ、ミクシング制御信号として光信号入出
力部501を通じて出先部300−1に出力される。表
示部512ではこれらの設定状態、動作状態、記憶状態
等を表示する。音声信号入力部設定部513では、出先
部の音声信号入力部306の各パラメーターを設定す
る。上述したこれらの設定情報は対応する記憶装置部5
11、記憶部514であらかじめ記憶でき、必要に応じ
て読みだされる。これらの設定情報はすべて出力プロセ
ッサ部510を経由し、必要な信号に変換されてから出
先部に出力される。
【0049】ミクシングの際には、該当のタリー信号の
到着で出力プロセッサ部510から出先部にミクシング
制御信号を送出し、このミクシング制御信号により出先
部の音声信号ミックス制御部307に取り込まれている
音声信号に自動ミクシング制御をかけ、ミクシング出力
として本体部に出力させる。本体部では、各出先部から
光信号入出力部501を介して入力した音声出力信号の
ミクシング出力を音声信号ミックス部515で統合ミッ
クス(混合)処理し、放送用などの音声ミクシング出力
として出力する。
【0050】また、本体部500と出先部300−1
は、打ち合わせ用音声信号処理部516、311を通じ
て音声により必要な打ち合わせが出来る。
【0051】上記構成において、競技者が通過すること
により検知信号を発生する検知信号発生部301に、単
位時間測定機能を付加することにより、競技者が通過し
たことを検知して生成された検知信号に、時間情報を含
ませることができる。この検知信号を取り込み、この信
号をもとにして時間軸信号を生成させる。この時間軸信
号により、該当のタリー区間の時間変化に沿ったミクシ
ングパラメーターを記憶させ、次の選手の通過により生
成される単位時間を含んだ検知信号から、新しい時間軸
信号を生成させ、この時間軸に沿って先の選手に対する
ミクシングパラメーターを読みだし、ミクシング制御を
かけることにより、当該タリー区間の間、時間経過に沿
った自動ミクシングを再現させることが出来る。次に、
このような変動時間軸を利用した自動ミクシング動作に
ついて、図6および図7を参照して説明する。
【0052】図6は変動時間軸による自動ミクシングの
概念と単位時間測定センサーの構成を示している。T1
の区間(タリー区間と称する)において、A地点を通過
する選手の単位時間Δtを測定するための単位時間測定
センサーとして、例えば、2台の赤外線センサーA,B
を50cm〜1m位の間隔で設置し、その間を選手が通
過する時間を計測する。即ち、センサーA,B間を選手
が通過することによりセンサーA,Bから発生する一対
のパルス信号は時間情報を含む。そこで、この通過パル
スの周波数(単位時間)で、図6の(A),(B)に示
すように、時間軸信号を生成し、この時間軸信号の時間
軸(時間パルス)によりT1区間の音声の制御量(ミク
シングパラメータ)を記憶する。
【0053】なお、このT1区間に配置されてミクシン
グ制御を受ける対象のマイクは、例えば数本あるものと
する。従って、センサーなどの設置場所と、マイクの配
置の関係においてミクシングオペレーター(ミクサー)
はどのようにこれらをセットすれば最適のミクシングが
得られるかが新しいノウハウになる。
【0054】上記の単位時間測定センサーとしては赤外
線センサーのほかに超音波センサーなどでも良い。選手
の通過以外の要因で発生する偽信号は、前述のタリープ
ロセッサ502で除外することができる。また、今後選
手が発信機能を有するID発信カードのようなIDゼッ
ケンを使用するようになれば、このID信号を電波セン
サーで受信することにより、瞬間速度を検出できる。こ
の瞬間速度信号から容易に時間パルスは生成できる。こ
れらの通過選手により変化する時間信号でサンプルデー
タ(ミクシングパラメーター)を読みだすことにより、
サンプルデータをこれら通過選手に適応させ再現でき
る。尚、この時間信号は該当のタリー区間のみに有効で
ある。
【0055】例えば、A選手の速度がB選手の速度より
も遅いと想定した場合には、A地点を通過するA選手の
通過単位時間Δtは同じくA地点を通過するB選手の通
過単位時間Δt1よりも長い。そのため、A選手の時間
軸信号の周波数はB選手の時間軸信号の周波数よりも低
くなる。このように、この時間軸信号の周波数は選手の
通過速度によってそれぞれ異なってくる。そして、B選
手の単位時間で作られた時間軸でA選手のミクシングパ
ラメーターを読み出すことで、B選手の速さに対応して
ミクシング制御がかかる。この制御の特徴は、常に通過
する選手の時間で、つまりSMPTEタイムコードやタ
ックパルス、MIDI信号のような固定した時間軸信号
(周波数信号)でなく変動した時間軸信号に対して、自
動ミクシングすることにある。
【0056】図7は、上述した単位時間情報を含む検知
信号により該当のタリー区間の時間軸によって自動ミク
シングする構成の詳細を示す。この例では、通過選手な
どの通過の瞬間時間を検知できる機能を持つ単位時間検
出センサーから、検知信号入力部302の入力端子に時
間情報を含む検知信号が到来したとき、出先部のタリー
設定部303のシステムタリー生成部3031では、Δ
T分離部3032および時間パルス発生部3033を用
いて、この時間情報の単位時間(瞬間時間)ΔTを元に
時間パルスを生成させ、この生成した時間パルスをT1
の検知信号に乗せて、またID設定部3034で認識番
号(ID)を付けてシステムタリー信号としてタリー出
力部3035から本体部に送出する。
【0057】このシステムタリー信号を本体部のタリー
プロセッサ502、タリー出力部504を介して受けた
とき、ミクシング設定部508は当該タリー信号で制御
する出先部の音声信号入力部の入力チャンネルを設定
し、この設定された音声信号入力部の入力チャンネルに
対してミクシングパラメーター設定部509を用いてこ
のシステムタリー信号の時間軸を元にミクシングパラメ
ーターを設定し、当該タリー区間でミクシング設定され
た音声入力部に対するミクシングパラメーターの変化を
記憶装置部511に記憶する。次に、当該タリー信号で
制御される音声入力部の入力チャンネルを割り当てられ
たミクシングパラメーター設定部509は、記憶装置部
511に記憶されたこのミクシングパラメーターを次に
通過する選手の単位時間を元に生成された時間パルスで
読みだしミクシングを再現させる。これにより、先に通
過の選手のミクシングパラメーターを次の通過選手に適
応させ、自動ミクシングを再現させることができる。即
ち、前の選手のT1タリーにかかるミクシング制御の時
間軸に対するミクシングパラメーターの変化を、次の選
手により発生したT1タリー区間の時間軸で読みだし、
この選手の自動ミクシングのパラメーターにすること
で、選手の動きにあった自動ミクシングができる。この
時間パルスは、通過する選手毎に異なり、このパルスの
時間軸は変動時間軸となる。また適応させるミクシング
も選手の早さに対応し再現される。
【0058】(第2の実施例)本発明の第2の実施例で
は、図8に示すように、2台のカメラにより競技者等の
被写体の移動位置を解析して得た位置信号(カメラ位置
情報)を、本自動ミクシング装置の制御のための検知信
号として用いている。即ち、2か所に設置した2台のカ
メラを被写体のいるA地点に向けて被写体をそれぞれ撮
影し、2台のカメラの被写体撮像により2定点位置測量
の原理を用いて被写体のA地点の位置情報を算出し、算
出した位置情報を位置信号として出先部に出力させる。
【0059】本実施例の全体のシステム構成は図9に示
す。出先部300−2はその位置信号を利用して対応す
る音声入力信号のミクシング制御を行う。出先部の音声
信号入力部のパラメーターの設定は本体部500により
行う。この出先部の構成は図10に示すが、第1実施例
の図4の構成と同様である。また本体部の構成は第1の
実施例の図5に示すと同様であるので省略する。
【0060】(第3の実施例)本発明の第3の実施例で
は、図11に示すように、競技場の全体をタッチパネル
で示し、このタッチパネルの画面をミクシングオペレー
ターの指や指揮棒で触れることで発生する画面のX,Y
の座標情報により所定の位置情報を算出し、この位置情
報を位置信号として出力させ、この位置信号を本自動ミ
クシング装置の制御のための検知信号として用いてい
る。即ち、例えばサッカー競技の場合、図11に示すよ
うに、タッチパネルの盤面を升目状に区切り、それらの
各升目に上記位置情報としてタリー番号を与えてその場
所に関係するマイクをミクシング制御することにより、
サッカーの自動ミクシングが出来ようにしている。本例
は、ラグビー、ホッケー、アイスホッケー等の競技に対
応できるものである。
【0061】本実施例の全体のシステム構成は図12に
示す。出先部300−3はタッチパネル装置600から
インターフェース610を通じて入力する上記の位置信
号(タリー番号)を利用して対応する音声入力信号のミ
クシング制御を行う。出先部の音声信号入力部のパラメ
ーターの設定は本体部500により行う。この出先部の
構成は図13に示すが、第1実施例の図4の構成と同様
である。また本体部の構成は第1の実施例の図5に示す
と同様であるので省略する。
【0062】(第4の実施例)本発明の第4の実施例で
は、図14に示すように、システムの動作のための検知
信号は画像情報による位置信号である。画像表示装置7
00は被写体を撮影した画像情報から被写体の位置を認
識し、位置情報を出力する。この位置情報はX,Yの座
標情報を含み、インターフェース710を通じて出先部
に位置検知信号タリーとして送出される。本例は、画像
信号に基づいて、例えばボール位置をキー出力すること
で、自動的に収音マイクを制御できる。
【0063】本実施例の全体のシステム構成は図15に
示す。出先部300−4は画像表示装置700からイン
ターフェース710を通じて入力する上記の位置検知信
号タリーを利用して対応する音声入力信号のミクシング
制御を行う。出先部の音声信号入力部のパラメーターの
設定は本体部500により行う。この出先部の構成は図
16に示すが、第1実施例の図4の構成と同様である。
また本体部の構成は第1の実施例の図5に示すと同様で
あるので省略する。
【0064】(第5の実施例)次に、図17および図1
8に、本発明の第5実施例として、本体部のタリープロ
セッサ502、タリーロジック設定503、ミクシング
パラメータ設定部509、出力プロセッサ部510の内
部構成の一例を示す。
【0065】図17に示すように、一例として、タリー
プロセッサ502は、入力したタリー信号の入力ポート
情報、認識番号、周波数(単位時間Δt)を解析するタ
リー入力解析部5021、タリーロジック設定部503
の判断に基づき偽タリーの排除、優先順位の判定を行う
比較論理部5022、およびその比較論理部からのタリ
ー信号とタリー信号Δtからタリー信号出力タイミング
を生成してシステムタリーを出力するタリー生成部50
23とを有する。
【0066】出先部300の検知信号入力部302に入
力された検知信号は、タリー設定部303でタリー信号
となり、本体部500のタリー入力解析部5021に送
られる。タリー入力解析部5021では入力したタリー
信号の認識番号(タリーIDとも称する)を検出して、
それをタリーロジック設定部503を通じて表示部51
2に送って到来したタリー信号の認識番号を表示させる
ともに、比較論理部5022にも送り出す。このとき表
示部512は、到来したタリー信号の認識番号だけでな
く、出先部に入力されている入力ポート情報も表示し、
タリーロジック設定の時の参照に供している。
【0067】例えば、一定方向に競技が進行する場合、
競技コースに設置したカメラ、検知センサー等、競技者
の競技の進行位置を検知する装置から出力される検知信
号が競技者の位置の変化に従って各出先部から送られて
くるが、これらの検知器およびカメラタリー等は必ずし
も出先部の検知信号入力部302に競技者の競技の進行
順に入力されているとは限らない。このため、システム
に正しくタリー信号の到来順を認識させるために、到来
順序をタリーID(認識番号)を基にして設定してやる
必要がある。また、検知センサーの特質上選手以外の通
過等により生成される偽タリーの排除が必要となるの
で、このための論理設定が必要となる。また、タリー信
号に優先度を持たせる必要があるが、これはテレビ番組
制作のためには、画面に合わせた効果音のミクシングが
要求されるので、選手の通過により生成される検知セン
サー信号よりも、カメラタリー信号に優先度を持たせ
た、つまり特定の検知信号に優先度を持たせ、そのタリ
ー信号が出力されたときに他のタリー信号に優先して当
該タリー信号により設定されたミクシングを優先させる
機能を持たせる必要があるからである。上記のタリーロ
ジック設定部503はこのような偽タリー排除や優先度
の設定等の論理設定を予め決めた態様で行うためのもの
である。
【0068】しかし、競技者の競技の位置情報を入力す
るための装置がタッチパネルなどの場合は、ランダムに
タリー信号が順次到来するのでこの場合の到来順序設定
はランダム設定となるが、タッチパネルなどの操作によ
り人為的に強制的に信号を生成させるので、偽タリーな
どは生じないので上記のような論理設定(ロジック設
定)は必要ない。また、一定のコースを繰り返し周回す
る場合の例では、センサー検知信号によりそれぞれのカ
メラタリー信号に優先度を持たせた設定にすることで、
画面にあったミクシングが可能となる。このようにタリ
ーロジックは、競技の特徴に合わせ、適切にミクシング
を実行できるように、このタリーロジック設定部503
で切り替え設定される。
【0069】タリー入力解析部5021から出力された
タリー信号は、比較論理部5022に入力され、この比
較論理部5022において上記のタリーロジック設定部
503で設定された優先度の実行、偽タリー信号の排除
等を実行され、さらにタリー生成部5023でシステム
を制御するシステム制御用タリー信号として生成され、
このシステム制御用タリー信号はタリー出力部504を
通して分配される。
【0070】また、このほか、選手のゼッケンID信号
を検知する電波センサーを使う場合には、タリー入力解
析部5021でこの選手のID信号を解析し、このID
信号を含んだタリー信号を選択し、合わせて優先度の設
定をした上で、タリーロジック設定部503から順次出
力させるタリーロジック設定により、比較論理部502
2に入力されたタリー信号の中からこれらのタリー信号
を選択順次出力することにより、この選手を追跡して確
実にミクシング制御をかけることもできる。
【0071】図18は本体部のミクシングパラメター設
定部509および出力プロセッサ部510の構成の一例
を示す。本例は出先部のマイクなどの音声入力数がミク
シングパラメーター設定部509のチャンネル数よりも
多い場合の構成例である。ミクシングパラメータ設定部
509は上記チャンネル毎のミクシングパラメータ設定
部5091と、パラメータ設定部制御部5092と、タ
リー信号時間軸分離部5093とを有する。出力プロセ
ッサ部510は上記チャンネル毎のプロセス部5101
と、出力選択部5102とを有する。また、記憶部51
4は上記チャンネル毎のパラメータ設定部用のメモリ5
141とミクシング設定部用のメモリ5142とを有す
る。
【0072】ミクシング設定部508では、当該タリー
信号によりミクシング制御する出先部の音声入力チャン
ネルを設定し、その設定結果をメモリ5142に記憶す
る。この設定は、当該タリー信号により制御すべき全て
の出先部の音声信号入力部306を指定するものであ
る。各ミクシングパラメーター設定部5091は、ミク
シング設定部508で設定された出先部の音声入力チャ
ンネルの当該タリー信号にかかる制御パラメーターを設
定する部分であり、具体的には入力されたマイクなどの
音声信号のON/OFF、音量、等のミクシングパラメ
ーターを生成する。これらの設定はそれぞれ対応するメ
モリ5141に必要に応じて書き込まれ、また読み出さ
れる。表示部512にはこれらの設定量が表示され、自
動ミクシングをサポートする。これらのミクシングパラ
メーターの設定量は、当該タリーの到着に同期してプロ
セス部5101に出力される。
【0073】プロセス部5101でミクシングパラメー
ターの設定量は出先部をミクシング制御する制御信号に
直されると共に、出力選択部5102はミクシング設定
された当該タリーに係る出先部の音声入力部に対してこ
の制御信号を出力する。出力選択部5102はこれらの
制御信号を出力するに際し、当該タリー信号によりミク
シング設定された複数の出先部の音声信号入力部306
に対して、同時にそれぞれのパラメーターを出力するこ
とができる。このため、出力選択部5102は、ミクシ
ング設定による当該タリー信号により順次切り替え選択
できるマトリクス機能を持っている。
【0074】ミクシングパラメーター設定部509のタ
リー信号時間軸分離部5093は、単位時間により生成
された時間軸信号を分離して取り出し、当該タリー信号
にかかる時間軸によるミクシングパラメーター制御信号
を生成し、出力させるために使われる。パラメーター設
定部制御部5092は、当該タリー信号によりミクシン
グ設定された出先部の音声入力部の音声入力チャンネル
に対して、それぞれ順次ミクシングパラメーター設定チ
ャンネルを割付け、パラメーターを生成し、またはあら
かじめ記憶されたパラメーターをメモリから読みだし、
ミクシングパラメーター設定チャンネルを通して必要に
よりアップデートできる機能を持つ。
【0075】(第6の実施例)図19は、本発明の第6
の実施例として、本体部のミクシングパラメター設定部
509および出力プロセッサ部510の他の構成例を示
す。本例は、出先部のマイクなどの音声入力の数とミク
シングパラメーター設定部509のミクシングパラメー
ターの数が同じ場合の構成例で、上述の図18の構成に
比べて簡単なシステムとなる。
【0076】ミクシング設定部508では、当該タリー
信号にかかるミクシング制御すべき出先部の音声入力チ
ャンネルを設定する。各ミクシングパラメーター設定部
5091は、出先部の各音声入力チャンネルに対応して
いるので、当該タリー信号の到来によりミクシング設定
部508で設定された出先部の音声入力チャンネルに対
応するミクシングパラメーター設定部5091で設定さ
れたミクシングパラメーターが、プロセス部5101お
よび出力選択部5102を経由して対応する出先部の音
声入力チャンネルの制御信号として出先部に出力され
る。
【0077】(第7の実施例)図20は本発明の第7の
実施例の全体の構成を示す。本実施例は、スキーの滑降
競技などで収音マイクを40本以上使用するような場合
の例示である。なお、出先部および本体部の内部構成は
第1実施例と同様である。
【0078】複数の出先部300A〜300Eはそれぞ
れ選手の通過を検知するセンサーの検知信号、瞬間速度
を測定するセンサーの検知信号、カメラタリー信号等を
入力し、コース上に設置した収音マイクの音声信号を同
時に入力する。それぞれの出先部300A〜300Eに
はマイクが8本程度、検知信号が8個ほど入力でき、競
技コースの各所にこれら出先部を設置することにより設
営の効率化が図れる。これらの出先部はそれぞれ光信号
インターフェース400A〜400Eを介して光ケーブ
ル410により本体部500に接続される。本体部50
0では、これら光ケーブル410から到来したタリー信
号を統合し、タリー順位の設定、必要なカメラなどのカ
メラタリーに優先度設定、偽タリーに対するガードの設
定等をし、各タリー信号でマイクからの音声信号を制御
し、自動ミクシングをかける。
【0079】(第8の実施例)図21〜図24は本発明
の第8の実施例を示す。この実施例は、図21および図
22に示すように、スキー滑降競技において効果音収音
マイク11本、テレビカメラ5台、検知センサー6台の
出力信号を300Aと300Bの出先部2台に入力し、
本体部500で処理する例である。なお、図21〜図2
4中の符号と内容は下記の表に示す通りである。
【0080】
【表1】 M1,M2,M3,… :SE収音マイク カメラ1,カメラ2,カメラ3,… :競技を撮影するカメラ S1,S2,S3,… :検知センサー tc1,tc2,tc3,tc4,5c5 :カメラのタリー信号 ts1,ts2,ts3,ts4,ts5,ts6 :検知センサーからの検知信号 T1:tc1 から生成するタリー信号 T6:tc3 から生成するタリー信号 T2:ts1 から生成するタリー信号 T7:ts4 から生成するタリー信号 T3:tc2 から生成するタリー信号 T8:tc4 から生成するタリー信号 T4:ts2 から生成するタリー信号 T9:ts5 から生成するタリー信号 T5:ts3 から生成するタリー信号 T10:tc5 から生成するタリー信号 T11:ts6 から生成するタリー信号 図23の(A)は300Aの出力部1から出力されるタ
リー信号、(B)は300Bの出力部2から出力される
タリー信号を示し、また(C)および(D)は本体部の
タリープロセッサ502に到来するカメラタリー信号と
センサー検知タリー信号の時間に対する到来パターのタ
イミングを示している。テレビ放送においては、画面に
合った効果音のミクシング処理が要求される。このため
競技の進行に必ずしも沿ったカメラの切り替えばかりと
は限らない。従って、本体部500のタリーロジック設
定では、検知センサーからの検知信号タリーよりもカメ
ラタリー信号に優先度を持たせなければならない。競技
の流れは、図23に示すように、ts1,ts2,ts3,ts4,ts5,
ts6 と検知信号を生成しながら進んで行くため、ラジオ
放送などで画面がない場合は、これらの流れに沿って自
動ミクシングを動作させれば良いが、テレビでは放送演
出の要求により例えばts5 まで競技が進んでいてカメラ
はスタートを撮影したときには、音声もスタートの音声
が必要であり、その場合この例ではカメラタリーtc1 が
到来する。このときカメラタリーに優先設定してあれ
ば、タリープロセッサ502はts6 を無視してtc1 に含
まれるセンサータリーts1 の動作をアクティブにする。
同様に、tc2 の到来でts2,ts3 を、tc3 でts4 を、tc4
でts5 を、tc5 でts6 をアクティブにする。このような
設定によりカメラタリーの補完を検知センサータリー信
号ですることができる。これはこのような競技の場合、
1台のカメラの受け持ち範囲は、コースの50m〜80
mにも及ぶため,カメラだけのタリー信号では、十分な
収音ミクシングができないためである。
【0081】検知センサーからの出力信号には、選手以
外の要因から出力信号がでることがあるが、これを排除
するため、センサータリー信号の時系列での到来順から
到来したタリー信号の次の信号の到来順以外の信号がき
たときは、これらの信号を無視する論理設定をタリーロ
ジック設定部503で行い、タリープロセッサ502で
排除する。
【0082】図24は、本実施例において本体部500
のミクシングパラメーター設定部509として前述の図
18の構成のものを用い、ミクシング設定部508で各
タリー信号における出先部に入力された各マイクのミク
シング設定をした時のタイミングを示す。タリー1(T
1)からタリー11(T11)までの設定に対して、ミ
クシングパラメータ設定部509はそれぞれのミクシン
グパラメーターを設定する。ミクシングパラメーターの
設定チャンネルはこのような6チャンネルの場合は、図
24に示すように到来するタリータイミングで、出先部
の入力チャンネルに対してそれぞれのミクシングパラメ
ーター設定部509の設定チャンネルが割り当てられ、
設定されたパラメーターを出力プロセッサ部510に出
力する。タリータイミングは出力プロセッサ部510も
制御し、当該タリーによりミクシング設定された出先部
の音声入力チャンネルの制御部に必要な制御信号を順次
出力する。なお参考までに、本例におけるミクシング設
定と、ミクシングパラメータ設定との関係の一例を下記
の表に示す。
【0083】
【表2】 ミクシング設定 ミクシングパラメーター設定 T1;M1,M2 M1;ON, M2;ON T2;M1,M2,M3 M1;OFF,M2;ON,M3;ON T3;M3,M4 M3;ON, M4;ON T4;M3,M4 M3;OFF,M4;50%LEVEL T5;M4, M4;100%LEVEL T6;M4,M5 M4;OFF,M5;ON T7;M5,M6 M5;OFF,M6;ON T8;M6,M7 M6;OFF,M7;ON T9;M7,M8 M7;OFF,M8;ON T10;M8,M9 M8;OFF,M9;ON T11;M9,M10,M11 M9;OFF,M10;ON, M11;30%LEVEL また、図24において、出力プロセッサ部510の出先
部300への制御信号送出の動作概念を下記の表に示
す。
【0084】
【表3】 プロセッサから出先部1−1制御信号送出 タリーT1,T2 の時 〃 1−2 〃 T1,T2 〃 〃 1−3 〃 T2,T3,T4 〃 〃 1−4 〃 T3,T4,T5,T6 〃 〃 1−5 〃 T6,T7 〃 〃 2−1 〃 T7,T8 〃 〃 2−2 〃 T8,T9 〃 〃 2−3 〃 T9,T10 〃 〃 2−4 〃 T10,T11 〃 〃 2−5 〃 T11 〃 〃 2−6 〃 T11 〃
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
センサー検知信号などの不規則に発生する検知信号をミ
クシング制御のタイミング信号であるシステムタリー信
号として効果的に利用して複数の音声信号を自動的にミ
クシングするようにしたので、早いスピードで展開する
スポーツ競技などの効果音のミクシングが高品質に確実
に出来、またテレビ画面にマッチした高品質な効果音の
ミクシングが効率的に出来る。
【0086】また、本発明では、競技者が通過すること
により検知信号を発生する検知信号発生部に、単位時間
測定機能を付加することにより、検知信号に時間情報を
含ませることができ、この信号をもとにして時間軸信号
を生成させ、この時間軸信号により、該当のタリー区間
の時間変化に沿ったミクシングパラメーターを記憶さ
せ、次の選手の通過により生成される単位時間を含んだ
検知信号から、新しい時間軸信号を生成させ、この時間
軸に沿って先の選手に対するミクシングパラメーターを
読みだしてミクシング制御をかけるようにすることで、
滑降競技のような例でも5ヶ所程度にまとめられた各出
先部に、各出先部の直近に設置した複数のマイクの収音
を取り込むようにすることができて設営の効率化が図れ
ると共に、早いミクシング操作も確実に無人で出来る。
また、これによりミクシングオペレーターのマニュアル
ミクシングでは困難なF1レース等の素早いマイクフォ
ロー、マイクの切り替え、定位の操作等センサータリー
が確実にできる。さらに、スキーの滑降競技などでは、
コースに沿って40本程度の効果音収音マイクがあるが
これらのミクシングに従来3名程度のミクシングオペレ
ーターがついたが本発明の装置では、1から2名程度で
対応できる。また、出先部を有効に使うことによりマイ
クケーブル等の設営が簡素化できる。
【0087】また、本発明では、競技フィールドをシュ
ミレートしたタッチパネル上に設定された各ゾーンを、
タッチパネル上を単に触れることにより検知信号を出力
させ、この検知信号で自動ミクシングさせることができ
るので、サッカー競技のような場合の自動ミクシングに
も確実に対応できる。
【0088】さらに、本発明では、今後選手のゼッケン
番号にID発信カードを利用するようになれば、選手の
通過位置を検知することは容易になり、その検知器を例
えばマイクに組み込むことも出来る。これにより従来多
くの収音マイクをマニュアルでミクシングするため、多
くのミクシングオペレーター要員が必要だったが、これ
らの効率化と設営の効率化、確実なミクシングが出来る
ので高品質化が期待できる。これは、冬季競技、陸上競
技、水泳競技、サッカー、ラグビー、ホッケー、スピー
ドスケート、自動車レース、クロスカントリー、マラソ
ン等のスポーツ中継の分野において非常に利用範囲が広
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるシステムを動作さ
せる検知信号としてのセンサー検知信号の発生機構を示
す模式図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるシステムを動作さ
せる検知信号としてのカメラタリー信号の発生機構を示
す模式図である。
【図3】本発明の第1実施例においてカメラのスイッチ
ングおよびセンサー検知信号を出先部に入力した場合の
装置全体のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施例の装置の出先部の詳細な構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例の装置の本体部の詳細な構
成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1実施例における変動時間軸による
自動ミクシングの概念を示すタイミング図である。
【図7】本発明の第1実施例における変動時間軸による
自動ミクシングのシステム構成を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例におけるカメラ2台による
被写体の位置情報を収集する配置構成を示す平面図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例において2ヶ所に設置した
カメラで同じ被写体を撮影したときの位置情報検出装置
から位置情報を取り出してシステムを動作させる検知信
号として使用した場合の装置全体のシステム構成を示す
ブロック図である。
【図10】本発明の第2実施例の装置の出先部の詳細な
構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第3実施例においてシステムを動作
させる検知信号の出力装置としてのタッチパネルの一例
を示す平面図である。
【図12】本発明の第3実施例において出先部にタッチ
パネルを入力し使用した場合の装置全体のシステム構成
を示すブロック図である。
【図13】本発明の第3実施例の装置の出先部の詳細な
構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の第4実施例においてシステムを動作
させる検知信号として画像表示装置から位置情報を出力
する構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第4実施例において画像表示装置か
ら位置情報を出先部に入力して使用する場合の装置全体
のシステム構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第4実施例の装置の出先部の詳細な
構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第5実施例のタリープロセッサの構
成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第5実施例のミクシングパラメータ
ー設定部、出力プロセッサ部の構成を示すブロック図で
ある。
【図19】本発明の第6実施例のミクシングパラメータ
ー設定部、出力プロセッサ部の構成を示すブロック図で
ある。
【図20】本発明の第7実施例において多くのセンサー
タリー信号、カメラタリー信号、そのほかの位置検出装
置からの位置情報を取り込み、多くのマイクを複数の出
先部に入力させこれらを自動ミクシングさせる場合の装
置全体のシステム構成を示すブロック図である。
【図21】本発明の第8実施例におけるスキー滑降コー
ス上のマイク配置と検知センサーおよびカメラとの位置
関係を示す模式図である。
【図22】本発明の第8実施例の自動ミクシング装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第8実施例における本体部のタリー
プロセッサに到来するカメラタリー信号とセンサー検知
タリー信号の時間に対する到来パターンの例を示すタイ
ミング図である。
【図24】本発明の第8実施例における本体部のミクシ
ング設定部、ミクシングパラメーター設定部、出力プロ
セッサ部の実際の動作例を示すタイミング図である。
【符号の説明】
100 センサー 110 マイク 120 カメラ 200 映像スイッチャー 300 出先部 301 検知信号発生部 302 検知信号入力部 303 タリー設定部 304 リモート制御プロセッサ部 305 ミクシング情報解析部 306 音声信号入力部 307 音声信号ミックス制御部 308 音声信号ミックス部 309 制御部 310 記憶部 311 打合わせ用音声信号処理部 400 光信号インターフェース 410 光ケーブル 500 本体部 501 光信号入出力部 502 タリープロセッサ 503 タリーロジック設定部 504 タリー出力部 508 ミクシング設定部 509 ミクシングパラメーター設定部 510 出力プロセッサ部 511 記憶装置部 512 表示部 513 音声信号入力部設定部 514 記憶部 515 音声信号ミックス部 516 打合わせ用音声信号処理部 600 タッチパネル装置 700 表示装置 3031 システムタリー生成部 3033 時間パルス発生部 5021 タリー入力解析部 5022 比較論理部 5023 タリー生成部 5092 パラメーター設定部制御部 5093 タリー信号時間軸分離部 5101 プロセス部 5102 出力選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 和夫 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本 放送協会 放送センター内 (72)発明者 佐々木 幹夫 愛知県名古屋市東区東桜1−13−3 日 本放送協会 名古屋放送局内 (72)発明者 椿 公義 東京都渋谷区神山町4番14号 株式会社 エヌエイチケイテクニカルサービス内 (72)発明者 斎藤 徹 東京都練馬区東大泉1丁目19番43号 株 式会社タムラ製作所内 (72)発明者 大橋 弘希 東京都練馬区東大泉1丁目19番43号 株 式会社タムラ製作所内 (56)参考文献 特開 平6−350490(JP,A) 特開 昭53−63902(JP,A) 特開 平9−238394(JP,A) 特開 平6−261388(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 3/00 320 H04H 7/00 H04N 5/265

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 競技場に設置して競技中の選手などの位
    置、場所等を検知する検知手段と、 競技の展開していく位置、競技場の競技コースなどに設
    置した効果音収音用のマイク群と、 前記検知手段から出力する検知信号を入力し該検知信号
    を用いて自動ミクシングのタイミング信号として機能す
    るシステムタリー信号を生成し、ミクシング制御信号に
    応じて前記マイク群の音声信号を自動的にミクシングす
    る出先部と、 該出先部から送られた前記システムタリー信号を利用し
    てあらかじめ設定、もしくはプログラムされたミクシン
    グ動作をリモート制御で行うための前記ミクシング制御
    信号を前記出先部に出力すると共に、前記出先部でミク
    シングされた音声信号をミックス処理して出力する本体
    部と、 前記出先部と前記本体部を接続する信号伝送路とを具備
    することを特徴とする自動ミクシング装置。
  2. 【請求項2】 前記出先部は時間情報を含ませた検知信
    号を取り込み該検知信号をもとにして時間軸信号を生成
    し、前記本体部は該時間軸信号により該当のタリー区間
    の時間変化に沿ったミクシングパラメーターを記憶し、
    その後、前記出先部は次の選手の通過により生成される
    単位時間を含んだ検知信号から新しい時間軸信号を生成
    し、前記本体部は該新しい時間軸信号の時間軸に沿って
    先の選手に対するミクシングパラメーターを読みだして
    ミクシング制御をかけることにより、当該タリー区間の
    間、時間経過に沿った自動ミクシングを再現させること
    を特徴とする請求項1に記載の自動ミクシング装置。
  3. 【請求項3】 前記検知信号は、競技者等の通過などを
    検知するセンサーから発生するセンサー検知信号や、テ
    レビカメラのスイッチングにより発生するカメラタリー
    信号、またタッチパネルなどの盤面などを触れることに
    より発生するタッチ位置情報信号、また2台のカメラで
    同時に同じ被写体を撮影しカメラの角度等から2点測位
    の原理から被写体の位置を計測し、この計測データを取
    り出して位置情報にした位置情報信号、また位置を測定
    できる映像表示装置に入力した映像から位置情報を得て
    出力した位置検知信号等、これらの不規則に到来する検
    知信号であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の自動ミクシング装置。
  4. 【請求項4】 前記競技者等の通過などを検知するセン
    サーは、赤外線センサー、超音波センサー、電波センサ
    ーのいずれかであり、選手の通過の単位時間を検知して
    時間軸信号を生成するための単位時間検知信号を発生す
    ることを特徴とする請求項3に記載の自動ミクシング装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ミクシング動作には、2本以上の複
    数のマイクなどからの音声入力を音色、音量レベル、定
    位などを調整して切り替え、又は任意に混ぜ合わせた
    り、またそれぞれの音声入力を、時間経過に沿ってこれ
    ら音量レベル音色等を調整することの少なくともいずれ
    かを含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の自動ミクシング装置。
  6. 【請求項6】 前記出先部は、 前記検知信号を入力する検知信号入力部と、 該検知信号入力部に入力された検知信号に認識信号等を
    付加し、システムタリー信号を発生するタリー設定部
    と、 該システムタリー信号を前記本体部に送出しまた該本体
    部からの前記ミクシング制御信号などを受け取るリモー
    ト制御プロセッサ部と、 前記ミクシング制御信号と前記システムタリー信号を取
    り込みミクシングパラメーターの解析を行なうミクシン
    グ情報解析部と、 前記音声信号を入力し入力された音声信号に必要なパラ
    メーターを設定をする音声信号入力部と、 該パラメーターの設定を受けた音声信号に前記ミクシン
    グ制御信号に応じて必要なミクシング制御をかける音声
    信号ミクシング制御部と、 該ミクシング制御を受けた音声信号をミックスしてミク
    シング出力として前記本体部に送り出す音声信号ミック
    ス部と を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    に記載の自動ミクシング装置。
  7. 【請求項7】 前記音声信号入力部で設定される前記パ
    ラメーターは、実際のミクシングに先立ち前記本体部か
    ら送られたパラメーター設定のための制御信号に応じて
    設定されるもので、入力マイクのファンクション設定、
    入力レベル、イコライザー、ダイナミックス、バス選
    択、定位などのパラメーターを含むことを特徴とする請
    求項6に記載の自動ミクシング装置。
  8. 【請求項8】 前記本体部は、 各前記出先部からの信号を取り出す信号入出力部と、 入力対象とする全てのタリー信号に対して予め決めた制
    御順序、優先順位の設定、偽信号の排除等のシステム動
    作に必要な設定情報を設定するための論理判断を行うタ
    リーロジック設定部と、 前記出先部で生成された各システムタリー信号を前記信
    号入出力部を介して取り込み、本体部に入力された検知
    信号も加え、前記タリーロジック設定部の判断に基づき
    これらの入力したすべてのタリー信号の制御順序、優先
    順位の設定、偽信号の排除等のシステム動作に必要な設
    定をするタリープロセッサと、 前記タリープロセッサから出力する前記タリー信号を分
    配するタリー出力部と、 該タリー出力部からタリー信号を入力して前記タリープ
    ロセッサで設定されたタリー順序で自動ミクシングさせ
    る当該タリー信号により制御すべき全ての出先部の音声
    信号入力部の音声入力チャンネルを設定するミクシング
    設定部と、 該音声入力チャンネルが設定されたマイク音声に対し
    て、マイクの音量レベル、音声入力チャンネルのON/
    OFFなどのミクシングパラメーターを設定するミクシ
    ングパラメーター設定部と、 前記出先部の前記音声信号入力部の各パラメーターを設
    定する音声信号入力部設定部と、 前記ミクシング設定部および前記ミクシングパラメータ
    ー設定部で設定された情報を取り込み、前記ミクシング
    制御信号として前記出先部に出力する出力プロセッサ部
    と、 出先部でミクシングされた音声信号をミックス処理して
    出力する音声信号ミックス部とを有することを特徴とす
    る請求項6または7に記載の自動ミクシング装置。
  9. 【請求項9】 前記本体部の前記タリープロセッサは、 入力したタリー信号の入力ポート情報、認識番号、単位
    時間等を解析するタリー入力解析部と、 前記タリーロジック設定部の判断に基づき偽タリーの排
    除、カメラタリー信号に優先度を持たせた優先順位の判
    定を行う比較論理部と、 該比較論理部からのタリー信号とその単位時間からタリ
    ー信号出力タイミングを生成してシステム制御用のシス
    テムタリー信号を出力するタリー生成部とを有すること
    を特徴とする請求項8に記載の自動ミクシング装置。
  10. 【請求項10】 前記タリー入力解析部で解析されたタ
    リー信号の認識番号、前記出先部に入力されている入力
    ポート情報、および前記ミクシング設定部で設定された
    当該タリー信号にかかる制御される前記出先部の音声入
    力チャンネルの表示および当該チャンネルに設定された
    ミクシングパラメーターの設定量を表示する表示部を有
    することを特徴とする請求項9に記載の自動ミクシング
    装置。
  11. 【請求項11】 前記タリーロジック設定部は、競技の
    特徴に応じてタリーロジックの内容を切り替えて設定す
    ることが可能であることを特徴とする請求項8ないし1
    0のいずれかに記載の自動ミクシング装置。
  12. 【請求項12】 前記出力プロセッサ部は、 前記ミクシングパラメーター設定部で設定されたミクシ
    ングパラメーターの設定量を当該タリーの到着に同期し
    て受入れ、該設定量を前記出先部をミクシング制御する
    制御信号に直すプロセス部と、 当該タリー信号により順次切り替え選択できるマトリク
    ス機能を持ち、前記プロセス部からの前記制御信号をミ
    クシング設定された当該タリーに係る前記出先部の複数
    の音声信号入力部に対して同時に選択出力する出力選択
    部と、 を有することを特徴とする請求項8ないし11のいずれ
    かに記載の自動ミクシング装置。
  13. 【請求項13】 前記ミクシングパラメーター設定部
    は、 前記ミクシング設定部で設定された出先部の音声入力チ
    ャンネルの当該タリー信号にかかわる制御パラメーター
    としての入力されたマイクなどの音声信号のON/OF
    F、音量、等のミクシングパラメーターを生成するミク
    シングパラメーター生成部と、 当該タリー信号によりミクシング設定された前記出先部
    の音声チャンネルに対して、それぞれ順次ミクシングパ
    ラメーター設定チャンネルを割付けてパラメーターを生
    成し、またはあらかじめ記憶されたパラメーターをメモ
    リから読みだし、ミクシングパラメーター設定チャンネ
    ルを通して必要によりアップデートできる機能を持つパ
    ラメーター設定部制御部と、 単位時間により生成された時間軸信号を分離して取り出
    し、当該タリー信号にかかる時間軸によるミクシングパ
    ラメーター制御信号を生成し出力させるために使われる
    タリー信号時間軸分離部とを有することを特徴とする請
    求項8ないし12のいずれかに記載の自動ミクシング装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ミクシングパラメーター設定部は
    当該タリー信号の到来により前記ミクシング設定部で設
    定された出先部の音声入力チャンネルに対応するミクシ
    ングパラメーターを設定し、 前記出力プロセッサ部は前記ミクシングパラメーター設
    定部で設定されたミクシングパラメーターを、前記ミク
    シング設定部の設定により動作するマトリクス選択によ
    り、対応する前記出先部の音声入力チャンネルの制御信
    号として該出先部に出力することを特徴とする請求項8
    ないし12のいずれかに記載の自動ミクシング装置。
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