JPH09139087A - 出力バッファ、半導体集積回路、及びデータ処理装置 - Google Patents

出力バッファ、半導体集積回路、及びデータ処理装置

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JPH09139087A
JPH09139087A JP7319692A JP31969295A JPH09139087A JP H09139087 A JPH09139087 A JP H09139087A JP 7319692 A JP7319692 A JP 7319692A JP 31969295 A JP31969295 A JP 31969295A JP H09139087 A JPH09139087 A JP H09139087A
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JP
Japan
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transistor
mos transistor
circuit
voltage
channel type
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Withdrawn
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JP7319692A
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English (en)
Inventor
Masato Ikeda
正人 池田
Yoshiaki Sakagami
喜章 坂上
Akira Ide
昭 井出
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレラント回路を形成する場合の製造工数の
低減、及びチップ占有面積の低減を図る。 【解決手段】 pチャンネル型MOSトランジスタ(M
P5,MP7)によりトレラント回路を形成する。この
回路は他のMOSトランジスタ回路形成の場合と同じマ
スクパターンを使用することができ、ショットキーバリ
アダイオードで形成する場合のような専用マスクが必要
とされるため、マスク数の低減、製造工数の低減、原価
低減さらには、チップ占有面積を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路
(LSI)、さらにはそれに含まれる出力バッファのト
レラント回路技術(すなわち、異なる電源電圧のLSI
間の信号を直結する技術)に関し、例えばスタティック
・ランダムアクセス・メモリ(SRAMと略記する)に
適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば複数個のスタティック型メモリセ
ルをマトリクス配置して成るSRAMにおいては、メモ
リセルの選択端子がロウ方向毎にワード線に結合され、
メモリセルのデータ入出力端子がカラム方向毎に相補デ
ータ線(相補ビット線とも称される)に結合される。そ
れぞれの相補データ線は、相補データ線に1対1で結合
された複数個のカラム選択スイッチを含むカラム選択回
路を介して相補コモンデータ線に共通接続されている。
そのようなSRAMにおいては、メモリセルへの書込む
ためのデータを外部から取込んだり、それとは逆にメモ
リセルから読出されたデータを外部へ出力するための入
出力回路が設けられる。この入出力回路は、それぞれデ
ータのビット構成に対応した数の入力バッファ及び出力
バッファを有し、入力バッファの入力端子、及び出力バ
ッファの出力端子は、共通の外部端子に結合される。
【0003】尚、SRAMについて記載された文献の例
としては、昭和59年11月30日にオーム社より発行
された「LSIハンドブック(第500頁〜)」があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SRAMの
通常の使用状態において、データ入出力のための外部端
子(入出力端子という)には、比較的高い電圧が印加さ
れることがある。例えば、SRAMの動作電源電圧3.
3Vであり、そのようなSRAMとともに、動作電源電
圧5.0VのLSIが混在されるシステムにおいて、動
作電源電圧5.0VのLSIの出力データをSRAMに
取込む場合、当該SRAMの入出力端子のハイレベル
は、5.0Vとなって、電源電圧3.3Vを越える電圧
が印加される。
【0005】入出力端子には、出力バッファ、及び入力
バッファが結合されている。外部からのデータ取込み時
には、出力バッファは高インピーダンス状態(HiZと
略記される)となり、入力バッファによるデータ取込み
に影響を与えないようにされる。しかし、上記のように
電源電圧よりも高い電圧が入出力端子に印加された場合
には、本来高インピーダンス状態となるべき出力バッフ
ァに不所望な電流が流れることがある。この不所望な電
流が流れる原因は2つある。1つは、電源電圧3.3V
のような比較的低電圧動作の出力バッファを構成するp
チャンネル型MOSトランジスタのドレイン拡散層の寄
生ダイオードが、5Vのような高電圧系の信号を受ける
ことにより順バイアスとなり、高電源電圧(5V)動作
のLSIから上記寄生ダイオードを通して低電圧電源
(3.3V)へ電流が流れることに起因する。他のもう
1つの原因は以下の通りである。
【0006】すなわち、電源電圧3.3Vの出力バッフ
ァを構成するpチャンネル型MOSトランジスタは、高
インピーダンス状態(HiZ)ではゲート電圧は電源電
圧と等しい3.3Vである。入出力端子に5Vの信号が
印加されると、上記pチャンネル型MOSトランジスタ
のドレインに対してゲート電圧は負のバイアスとなる
為、pチャンネル型MOSトランジスタはチャンネルが
形成されオン状態になってしまう。これにより、電源電
圧5VのLSIからpチャンネル型MOSトランジスタ
のチャンネルを通して3.3V電源へ電流が流れる。
【0007】上記2つの原因を、以下の説明では、pチ
ャンネル型MOSトランジスタが電源電圧よりも高い電
圧印加により「逆バイアス」されると称する。そのよう
な不所望な電流が流れると、5VのLSI及び3.3V
のSRAMでの消費電力が大きくなってしまうため、回
路的な工夫により、上記不所望な電流を減少させる必要
がある。そのような回路を、「トレラント回路」と称す
る。
【0008】トレラント回路は、ショットキーバリアダ
イオードによって形成することができる。例えば、入出
力端子に結合されたpチャンネル型MOSトランジスタ
を含んで出力バッファが構成されるとき、このpチャン
ネル型MOSトランジスタのドレイン及びソースに、ア
ノードが結合された2個のショットキーバリアダイオー
ドを接続する。この2個のショットキーバリアダイオー
ドの双方のカソードは、上記pチャンネル型MOSトラ
ンジスタのバックゲート(ウェル領域)に結合される。
上記pチャンネル型MOSトランジスタのゲートを制御
する論理回路の高電位側電源は、上記pチャンネル型ト
ランジスタのバックゲートから供給する。それによれ
ば、回路の電源電圧よりも高い電位が入出力端子に印加
された場合、そのような高電圧により、pチャンネル型
MOSトランジスタのバックゲートの電位が上昇され
て、pチャンネル型MOSトランジスタの逆バイアスが
阻止されるため、上記高電圧印加に起因する不所望な電
流の発生を抑えることができる。
【0009】しかしながら、上記ショットキーバリアダ
イオードを用いたトレラント回路においては、ショット
キーバリアダイオードの形成のため、MOSトランジス
タによる回路形成とは別に専用のマスクが必要とされ
る。そのように、ショットキーバリアダイオードの形成
のために専用のマスクが必要とされることは、製造工数
の増大を招き、原価低減を阻害する。
【0010】また、トレラント回路を構成するショット
キーバリアダイオードは、そのしきい値電圧を低くする
必要があり、そうすると、ショットキーバリアダイオー
ドの占有面積は、一つの出力バッファ当り、およそ5,
600μm2必要になる。データが36ビット単位で並
列出力される構成(×36ビット構成)では、トレラン
ト回路だけで、201,600(=5,600×36)
μm2必要となる。そのように、ショットキーバリアダ
イオードを用いた場合のトレラント回路の占有面積が大
きいために、出力バッファの占有面積の低減、さらには
LSIチップサイズの低減が阻害される。
【0011】本発明の目的は、トレラント回路を含む半
導体集積回路の製造工数の低減を図るための技術を提供
する
【0012】本発明の別の目的は、トレラント回路のチ
ップ占有面積の低減を図るための技術を提供することに
ある。
【0013】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0015】すなわち、電源と外部端子(Io0)とに
結合され、入力信号に応じて上記外部端子をプルアップ
するための第1トランジスタ(MP0)を含んで出力バ
ッファ(14)が構成されるとき、外部端子の電圧が所
定レベルを越えることで導通して、第1トランジスタの
ゲートと上記出力端子とを短絡するための第2トランジ
スタ(MP5)とを設ける。
【0016】上記外部端子の電圧が所定レベルを越える
ことで導通して、上記第1トランジスタのバックゲート
と上記出力端子とを短絡するための第3トランジスタ
(MP7)とを設ける。
【0017】上記外部端子の電圧が所定レベルを越える
ことで導通して、上記第1トランジスタのゲートと上記
出力端子とを短絡するための第2トランジスタと、上記
外部端子の電圧が所定レベルを越えることで導通して、
上記第1トランジスタのバックゲートと上記出力端子と
を短絡するための第3トランジスタとを設ける。
【0018】上記第2トランジスタ、及び第3トランジ
スタのゲート供給電圧として、電源電圧からトランジス
タのしきい値電圧分だけ降下させた電圧を形成するため
の回路(MP31,MN31,MN32,MN33)を
設けることができる。
【0019】上記第1トランジスタを駆動する駆動回路
(21)を含み、この駆動回路を形成する第4トランジ
スタ(MP8,MP21,MP22)の高電位側端子
を、上記第1トランジスタのバックゲートと同一電位と
なるように結合することができる。
【0020】上記第1トランジスタのバックゲートの電
位を決定するための整流回路(24)を備え、この整流
回路を、上記駆動回路の活性化に同期して、トランジス
タのバックバイアスのための電圧を形成する第5トラン
ジスタ(MP3)と、上記第5トランジスタのゲートと
上記外部端子との間に接続され、上記外部端子の電圧が
所定レベルを越えることで導通して、上記第5トランジ
スタのゲートと上記出力端子とを短絡するための第6ト
ランジスタ(MP6)とを含んで構成することができ
る。
【0021】また、上記出力バッファを含んで半導体集
積回路を構成することができ、さらには、そのような半
導体集積回路を含んでデータ処理装置を形成することが
できる。
【0022】上記した手段によれば、トレラント回路の
形成において、他のトランジスタ回路形成の場合と同じ
マスクパターンの使用を可能とし、このことが、トレラ
ント回路をショットキーバリアダイオードで形成する場
合に比べて、マスク数の低減を達成し、製造工数の低
減、原価低減を達成する。また、ショットキーバリアダ
イオードを使用する場合に比べて、チップ占有面積の低
減を達成する。
【0023】
【発明の実施の形態】図14には、本発明にかかるデー
タ処理装置の一実施例が示される。
【0024】このデータ処理装置は、バスBUSを介し
て、CPU(中央処理装置)131、SRAM(スタテ
ィック・ランダム・アクセス・メモリ)133、ROM
(リード・オンリ・メモリ)134、周辺装置制御部1
35、表示系136などが、互いに信号のやり取り可能
に結合され、予め定められたプログラムに従って所定の
データ処理を行うコンピュータシステムとして構成され
る。上記CPU131は、本システムの論理的中核とさ
れ、主として、アドレス指定、情報の読出しと書込み、
データの演算、命令のシーケンス、割り込の受付け、記
憶装置と入出力装置との情報交換の起動等の機能を有
し、演算制御部や、バス制御部、メモリアクセス制御部
などから構成される。SRAM133、及びROM13
4は内部記憶装置として位置付けられている。そして、
SDRAM132やSRAM133には、CPU131
での計算や制御に必要なプログラムやデータが格納され
る。周辺装置制御部135によって、外部記憶装置13
8の動作制御や、キーボード139などからの情報入力
制御が行われる。また、上記表示系136によって、C
RTディスプレイ140への情報表示制御が行われる。
【0025】特に制限されないが、SRAM133の動
作用電源電圧は3.3Vとされ、CPU131,SDR
AM132,ROM134の少なくとも一つについて
は、それの動作用電源電圧が5.0Vとされる。そのた
め、SRAM133の入出力端子には、バスBUSを介
して5.0V電圧が印加されることがあり、それを許容
するためのトレラント回路が設けられている。
【0026】図15には本発明の一実施例であるSRA
Mが示される。同図に示されるSRAM133は、特に
制限されないが、公知の半導体集積回路製造技術によっ
て単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成さ
れる。
【0027】図15において6は、複数個のスタティッ
ク型メモリセルをマトリクス配置したメモリセルアレイ
であり、メモリセルの選択端子はロウ方向毎にワード線
に結合され、メモリセルのデータ入出力端子はカラム方
向毎に相補データ線に結合される。それぞれの相補デー
タ線は、相補データ線に1対1で結合された複数個のカ
ラム選択スイッチを含むカラム選択回路9を介して相補
コモンデータ線に共通接続されている。
【0028】特に制限されないが、×36ビット構成と
され、外部から入出力端子Io0〜Io35に書込みデ
ータが与えられると、それが、入力バッファ15を介し
て書込みアンプ10に伝達される。そして、その書込み
データに従って相補コモンデータ線が駆動され、アドレ
ス信号によって選択された相補データ線を介して所定の
メモリセルに、そのデータに応ずる電荷情報が蓄積され
る。上記書込みアンプ10は、書込みパルス生成回路1
2によって制御される。この書込みパルス生成回路12
は、特に制限されないが、相補レベルの基本クロックC
LKに基づいて、書込みアンプを活性化するための信号
(書込みパルスWP)を生成する。特に制限されない
が、この書込みパルスWPがアサートされた場合に、上
記書込みアンプ10へのデータ取込が可能とされ、その
とき、入出力端子Io0〜Io35に与えられたデータ
が、入力バッファ15、及び書込みアンプ10を介して
上記相補コモンデータ線に伝達される。メモリセルへの
書込み時間は、この書込みパルスWPの幅で決定され
る。また、外部からの書込み指示のためのライトイネー
ブル信号WE*(*はロウアクティブ又は信号反転を意
味する)に基づいて書込み信号を生成するためのWEド
ライバ3が設けられ、外部端子から入力されたライトイ
ネーブル信号WE*が、書込みパルス生成回路12から
の書込みパルスWPに同期されるようになっている。
【0029】外部より入力されるアドレス信号A0〜A
nのうちA0〜Amは、それに対応して配置されたアド
レスバッファ1−0〜1−mを介してロウデコーダ4に
伝達される。アドレス信号Am+1〜Anは、それに対
応して配置されたアドレスバッファ1−m+1〜1−n
を介してカラムデコーダ8に伝達される。ロウドライバ
5はロウデコーダ4のデコード出力に基づいて、入力ア
ドレス信号に対応するワード線を選択レベルに駆動す
る。所定のワード線が駆動されると、このワード線に結
合されたメモリセルが選択される。カラムドライバ2
は、カラムデコーダ8の出力信号に基づいて、対応する
カラム選択スイッチをオン動作させて、上記選択された
相補コモンデータ線に導通する。このとき相補コモンデ
ータ線の電位は、読出しアンプ11で増幅され、出力バ
ッファ14、及び入出力端子Io0〜Io35を介して
外部出力可能とされる。特に制限されないが、データ入
出力系が、×36ビット構成とされているため、読出し
アンプ11、及び出力バッファ14は、それぞれ入出力
端子Io0〜Io35に対応する36個のアンプ、及び
バッファから構成される。
【0030】図1には上記出力バッファ14の構成例が
示される。
【0031】図1に示されるように、出力バッファ14
は、それぞれ入出力端子Io0〜Io35に対応して3
6個の出力バッファ回路14−0〜14−35を含む。
この36個の出力バッファ回路14−0〜14−35
は、互いに同一構成とされるため、以下の説明では出力
バッファ回路14−0についてのみ詳細に説明し、他の
出力バッファ回路14−1〜14−35については、そ
の詳細な説明を省略する。
【0032】図1に示されるように、出力バッファ回路
14−0は、プルアップのためのpチャンネル型MOS
トランジスタMP0、及びプルダウンのためのnチャン
ネル型MOSトランジスタMN0が直列接続されてい
る。pチャンネル型MOSトランジスタMP0のソース
は高電位側電源Vddに結合される。nチャンネル型M
OSトランジスタMN0のソースは低電位側電源Vss
に結合される。pチャンネル型MOSトランジスタMP
0と、nチャンネル型MOSトランジスタMN0との結
合箇所からこの出力バッファ回路14−0の出力端子が
引出され、それが入出力端子Io0に結合される。
【0033】pチャンネル型MOSトランジスタMP0
のゲートには、第1駆動回路21の出力端子が結合さ
れ、この第1駆動回路21の出力信号によって、pチャ
ンネル型MOSトランジスタMP0が駆動される。ま
た、nチャンネル型MOSトランジスタMN0のゲート
には、第2駆動回路22の出力端子が結合され、この第
2駆動回路22の出力信号によってnチャンネル型MO
SトランジスタMN0が駆動されるようになっている。
第1駆動回路21、及び第2駆動回路22には、それぞ
れ読出しアンプ11からの相補レベルのデータDAT
A,DATA*、及びアウトプットイネーブル信号OE
*に基づいて生成されるコントロール信号CONT*が
入力されるようになっている。コントロール信号CON
T*がローレベルにアサートされた場合に、第1駆動回
路21、及び第2駆動回路22が活性化され、そのと
き、上記読出しアンプ11からの相補レベルのデータD
ATA,DATA*に基づいて、pチャンネル型MOS
トランジスタMP0、及びnチャンネル型MOSトラン
ジスタMN0が駆動されることにより、メモリセルデー
タの外部出力が可能とされる。また、上記コントロール
信号CONT*がハイレベルにネゲートされた状態で
は、上記第1駆動回路21、及び第2駆動回路22は非
活性状態とされ、pチャンネル型MOSトランジスタN
P0のゲートがハイレベル、nチャンネル型MOSトラ
ンジスタMN0のゲートがローレベルとされることで、
両MOSトランジスタがオフ状態とされる。これによ
り、入出力端子Io0から見た出力バッファ回路14−
0の出力端子は高インピーダンス状態とされる。
【0034】尚、図面に示されるダイオードD0,D1
は、pチャンネル型MOSトランジスタMP0の寄生ダ
イオードであり、回路設計により積極的に形成されたも
のではない。
【0035】この実施例では、電源電圧よりも高い電圧
が入出力端子Io0に印加された場合に、pチャンネル
型MOSトランジスタMP0に不所望な電流が流れるの
を阻止するためのトレラント回路が設けられ、そのトレ
ラント回路は、製造工数やチップ占有面積の低減を図る
ため、以下のようにMOSトランジスタによって構成さ
れる。
【0036】pチャンネル型MOSトランジスタMP0
のゲートと入出力端子Io0との間に、pチャンネル型
MOSトランジスタMP5によるスイッチが設けられ、
pチャンネル型MOSトランジスタMP0のバックゲー
トと入出力端子Io0との間にはpチャンネル型MOS
トランジスタMP7によるスイッチが設けられる。pチ
ャンネル型MOSトランジスタMP5,MP7のゲート
は、高電位側電源Vddに結合される。そして、pチャ
ンネル型MOSトランジスタMP5,MP7のバックゲ
ートは、上記pチャンネル型MOSトランジスタMP0
のバックゲートとともに、pチャンネル型MOSトラン
ジスタをバックバイアス用電圧を決定するための整流回
路24に結合される。上記pチャンネル型MOSトラン
ジスタMP5,MP7は、入出力端子Io0に、この回
路の高電位側電源Vdd(3.3V)よりも高いレベル
の電圧が印加された場合に導通され、それぞれpチャン
ネル型MOSトランジスタMP0のゲート、及びバック
ゲートの電位を、上記入出力端子Io0に印加された高
電圧レベルにほぼ等しくさせ、上記入出力端子Io0
に、高電位側電源Vddよりも高いレベルの電圧が印加
した場合でも、そのような電圧印加によってpチャンネ
ル型MOSトランジスタMP0が逆バイアスされないよ
うに作用する。そのような作用により、電源電圧(3.
3V)よりも高い電圧が入出力端子Io0に印加された
場合において、pチャンネル型MOSトランジスタMP
0に不所望な電流が流れないようにされる。
【0037】各部の詳細を説明する。
【0038】第1駆動回路21は、特に制限されない
が、次のように構成される。
【0039】pチャンネル型MOSトランジスタMP
2,MP1、及びnチャンネル型MOSトランジスタM
N2が直列接続され、このnチャンネル型MOSトラン
ジスタMN2にnチャンネル型MOSトランジスタMN
1が並列接続されることで、ノア(NOR)回路が形成
される。pチャンネル型MOSトランジスタMP2のソ
ースは高電位側電源Vddに結合され、nチャンネル型
MOSトランジスタMN1,MN2のソースは低電位側
電源Vssに結合される。pチャンネル型MOSトラン
ジスタMP1、及びnチャンネル型MOSトランジスタ
MN1のゲートは、ノア回路の一方の入力端子とされ、
そこにコントロール信号CONT*が入力される。ま
た、pチャンネル型MOSトランジスタMP2のゲー
ト、及びnチャンネル型MOSトランジスタMN2のゲ
ートは、ノア回路のもう一つの入力端子とされ、そこ
に、データDATAが入力される。pチャンネル型MO
SトランジスタMP9とnチャンネル型MOSトランジ
スタMN3とが直列接続されて成るインバータが配置さ
れ、さらにその後段にはnpn型バイポーラトランジス
タBP0が配置されている。このnpn型バイポーラト
ランジスタBP0のコレクタは高電位側電源Vddに結
合される。pチャンネル型MOSトランジスタMP8と
nチャンネル型MOSトランジスタMN5が直列接続さ
れ、そこにnpn型バイポーラトランジスタBP0のエ
ミッタが結合される。npn型バイポーラトランジスタ
BP0のエミッタ、pチャンネル型MOSトランジスタ
MP8のドレイン、及びnチャンネル型MOSトランジ
スタMN5のドレインが、この第1駆動回路21の出力
ノードとされ、その出力ノードがpチャンネル型MOS
トランジスタMP0のゲートに結合される。上記pチャ
ンネル型MOSトランジスタMP8のソースは整流回路
24に結合され、nチャンネル型MOSトランジスタM
N5のソースは低電位側電源Vssに結合される。ここ
で、pチャンネル型MOSトランジスタMP8のソース
及びバックゲートを高電位側電源Vddにではなく、整
流回路24に結合するのは以下の理由による。
【0040】すなわち、pチャンネル型MOSトランジ
スタMP8のソースを高電位側電源Vddレベルとする
と、電源電圧(3.3V)よりも高い電圧が入出力端子
Io0に印加されて、pチャンネル型MOSトランジス
タMP5がオンされた場合、pチャンネル型MOSトラ
ンジスタMP8のドレインが電源電圧(3.3V)より
も高い電圧になって、このMOSトランジスタMP8が
逆バイアスされてしまう。そこで、pチャンネル型MO
SトランジスタMP0のバックゲートと同一レベルの電
位が印加されるように、pチャンネル型MOSトランジ
スタMP8のソース及びバックゲートを整流回路24の
出力ノードに結合して、pチャンネル型MOSトランジ
スタMP8の逆バイアスを防止する。
【0041】アウトプットイネーブル信号OE*に基づ
いて生成されるコントロール信号CONT*が、ローレ
ベルにアサートされると、pチャンネル型MOSトラン
ジスタMP1がオンされ、nチャンネル型MOSトラン
ジスタMN1がオフされ、そのとき入力されたデータD
ATAの論理に応じてpチャンネル型MOSトランジス
タMP0が駆動される。それに対して、コントロール信
号CONT*が、ハイレベルの場合には、pチャンネル
型MOSトランジスタMP1がオフされるとともに、n
チャンネル型MOSトランジスタMN1がオンされて、
第1駆動回路21の出力端子がハイレベルに固定され
る。この状態で、pチャンネル型MOSトランジスタM
P0はオフ状態を維持する。
【0042】第2駆動回路22は、特に制限されない
が、以下のように構成される。
【0043】pチャンネル型MOSトランジスタMP1
1,MP10、及びnチャンネル型MOSトランジスタ
MN7が直列接続され、このnチャンネル型MOSトラ
ンジスタMN7にnチャンネル型MOSトランジスタM
N6が並列接続されることで、ノア回路が形成される。
pチャンネル型MOSトランジスタMP11のソースは
高電位側電源Vddに結合され、nチャンネル型MOS
トランジスタMN6,MN7のソースは低電位側電源V
ssに結合される。pチャンネル型MOSトランジスタ
MP12、及びnチャンネル型MOSトランジスタMN
8が直列接続されてインバータが形成され、その後段に
pチャンネル型MOSトランジスタMP13が配置され
る。pチャンネル型MOSトランジスタMP12,MP
13のソースは高電位側電源Vddに結合され、nチャ
ンネル型MOSトランジスタMN8のソースは低電位側
電源Vssに結合される。そして、npn型バイポーラ
トランジスタBP1とpチャンネル型MOSトランジス
タMP13とが並列接続されており、npn型バイポー
ラトランジスタBP1のエミッタ、及びpチャンネル型
MOSトランジスタMP13のドレインが、nチャンネ
ル型MOSトランジスタMN0のゲートに結合される。
pチャンネル型MOSトランジスタMP13のゲートは
pチャンネル型MOSトランジスタMP12のドレイ
ン、及びnチャンネル型MOSトランジスタMN8のド
レインに結合される。npn型バイポーラトランジスタ
BP1のベースはpチャンネル型MOSトランジスタM
P10のドレイン、及びnチャンネル型MOSトランジ
スタMN7のドレインに結合される。また、nチャンネ
ル型MOSトランジスタMN9,10が並列接続され、
pチャンネル型MOSトランジスタMP13のドレイ
ン、及びnpn型バイポーラトランジスタBP1のエミ
ッタが、上記nチャンネル型MOSトランジスタMN
9,MN10を介して低電位側電源Vssに結合され
る。pチャンネル型MOSトランジスタMP10、及び
nチャンネル型MOSトランジスタMN7のゲート及び
nチャンネル型MOSトランジスタMN10のゲート
は、ノア回路の一方の入力端子とされ、そこにコントロ
ール信号CONT*が入力される。また、pチャンネル
型MOSトランジスタMP11のゲート、及びnチャン
ネル型MOSトランジスタMN6,MN9のゲートは、
ノア回路のもう一つの入力端子とされ、そこに、データ
DATA*が入力される。
【0044】コントロール信号CONT*が、ローレベ
ルにアサートされると、pチャンネル型MOSトランジ
スタMP10がオンされ、nチャンネル型MOSトラン
ジスタMN7,MN10がオフされて、そのとき入力さ
れたデータDATAの論理に応じてnチャンネル型MO
SトランジスタMN0が駆動される。それに対して、コ
ントロール信号CONT*が、ハイレベルの場合には、
pチャンネル型MOSトランジスタMP10がオフされ
るとともに、nチャンネル型MOSトランジスタMN
7,MN10がオンされて、第2駆動回路22の出力端
子がローレベルに固定される。この状態で、nチャンネ
ル型MOSトランジスタMN0は、オフ状態を維持す
る。
【0045】整流回路24は、特に制限されないが、以
下のように構成される。
【0046】pチャンネル型MOSトランジスタMP4
とnチャンネル型MOSトランジスタMN4とが直列接
続される。nチャンネル型MOSトランジスタMN4の
ソースは低電位側電源Vssに結合される。pチャンネ
ル型MOSトランジスタMP4とnチャンネル型MOS
トランジスタMN4の直列接続箇所にpチャンネル型M
OSトランジスタMP3,MP6が結合される。pチャ
ンネル型MOSトランジスタMP3のソースは高電位側
電源Vddに結合され、pチャンネル型MOSトランジ
スタMP3のドレインから、pチャンネル型MOSトラ
ンジスタのバックバイアスのためのウェル電圧VWEL
Lが得られる。上記pチャンネル型MOSトランジスタ
MP4、及びnチャンネル型MOSトランジスタMN4
のゲートには上記コントロール信号CONT*がインバ
ータ25を介して供給される。
【0047】従って、コントロール信号CONT*がロ
ーレベルにアサートされた状態では、pチャンネル型M
OSトランジスタMP3がオンされて、pチャンネル型
MOSトランジスタのバックバイアスのためのウェル電
圧VWELLが得られる。それに対して、コントロール
信号CONT*がハイレベルにネゲートされた状態で
は、pチャンネル型MOSトランジスタMP3がオフさ
れて、この整流回路24によるバックバイアスのための
電圧形成は行われない。
【0048】上記構成の動作を説明する。
【0049】図2には入出力端子Io0の印加電圧Vo
ut(横軸)と、ウェル電圧VWELL(縦軸)との関
係が示される。
【0050】pチャンネル型MOSトランジスタMP0
のウェル電圧VWELLは、入出力端子Io0の印加電
圧Voutが、0≦Vout≦(Vdd+|Vthp
|)の範囲内では、高電位側電源Vddレベルをフロー
ティングで保っている。|Vthp|は、pチャンネル
型MOSトランジスタのしきい値の絶対値を示してい
る。
【0051】入出力端子の印加電圧Voutが、電源電
圧Vddを越えた場合には、厳密には(Vdd+|Vt
hp|)よりも高くなった場合には、pチャンネル型M
OSトランジスタMP5,MP7がオンされるため、p
チャンネル型MOSトランジスタMP0のウェル電圧V
WELLは、そのときの入出力端子Io0の印加電圧V
outに追従する。そのようにウェル電圧VWELL
が、入出力端子Io0の印加電圧Voutに追従するた
め、pチャンネル型MOSトランジスタMP0の逆バイ
アスが阻止され、入出力端子Io0からの電流の流れ込
みを阻止することができる。
【0052】また、入出力端子の印加電圧Voutが低
下すると、pチャンネル型MOSトランジスタMP5,
MP7がオフされて、pチャンネル型MOSトランジス
タMP0のウェル電圧VWELLは、(Vdd+|Vt
hp|)のレベルにフローティングで保たれる。このと
きのウェル電圧VWELLは、pチャンネル型MOSト
ランジスタMP0の寄生ダイオードD1の存在により、
(Vdd−VF)よりも低くはならない。ここで、VF
は寄生ダイオードD1の順方向降下電圧である。また、
pチャンネル型MOSトランジスタMP0のゲート電位
は、それのWELL電位と常に等しくされるから、ウェ
ル電圧VWELLが、(Vdd−VF)に保たれる限
り、pチャンネル型MOSトランジスタMP0のオフ状
態が保たれる。
【0053】整流回路24におけるpチャンネル型MO
SトランジスタMP3は、コンロトール信号CONT*
がハイレベルにネゲートされている状態では、ゲートが
ハイレベルとなっているため、オフ状態とされる。ま
た、入出力端子の印加電圧Voutが、(Vdd+|V
thp|)よりも高くなった場合には、pチャンネル型
MOSトランジスタMP6がオンされるため、pチャン
ネル型MOSトランジスタMP3のゲート電位が、その
ときの入出力端子の印加電圧Voutに追従するため、
オフ状態が保たれる。
【0054】上記実施例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
【0055】(1)外部端子としての入出力端子Io0
に電源電圧Vddを越える電圧が印加された場合に、p
チャンネル型MOSトランジスタMP0のゲートと上記
出力端子とがpチャンネル型MOSトランジスタMP5
により短絡され、また、pチャンネル型MOSトランジ
スタMP7によりバックゲートと入出力端子とが短絡さ
れるので、pチャンネル型MOSトランジスタMP0の
ゲート電位及びウェル電圧VWELLが、そのときの入
出力端子Io0の印加電圧Voutに追従され、pチャ
ンネル型MOSトランジスタMP0の逆バイアスが阻止
される。そのため、入出力端子Io0に電源電圧Vdd
を越える電圧が印加されたにもかかわらず、入出力端子
Io0からの電流の流れ込みを阻止することができる。
そのように、pチャンネル型MOSトランジスタMP
5,MP7によって、トレラント回路が形成された本実
施例SRAM133が、図14に示されるデータ処理装
置に適用され、しかも、動作電源電圧を5Vとする他の
LSIとバスBUSで結合されている場合でも、pチャ
ンネル型MOSトランジスタの逆バイアスに起因する電
流消費を抑えることができる。このことは、データ処理
装置全体の消費電力の低減を図る上で有利とされる。
【0056】(2)pチャンネル型MOSトランジスタ
によるトレラント回路は、他のMOSトランジスタ回路
形成の場合と同じマスクパターンを使用することができ
る。つまり、トレラント回路をショットキーバリアダイ
オードで形成する場合のように、ショットキーバリアダ
イオードの形成のために、MOSトランジスタによる回
路形成とは別に専用のマスクが必要とされることがない
から、ショットキーバリアダイオードを使用する場合に
比べて、マスク数の低減を図ることができ、製造工数の
低減、原価低減を図ることができる。
【0057】(3)また、ショットキーバリアダイオー
ドを使用した場合、一つの出力バッファ当りのトレラン
ト回路の占有面積は、およそ5,600μm2となり、
データが36ビット単位で並列出力される構成(×36
ビット構成)では、201,600(=5,600×3
6)μm2もの占有面積が必要となるのに対して、トレ
ラント回路にpチャンネル型MOSトランジスタを適用
した場合には、一つの出力バッファ当り670μm2で
実現でき、×36ビット構成の場合には、その占有面積
は、24,120μm2(=670×36)となる。つ
まり、トレラント回路にpチャンネル型MOSトランジ
スタを適用した場合には、ショットキーバリアダイオー
ドを使用する場合の12%でトレラント回路を実現する
ことができ、ショットキーバリアダイオードを使用する
場合に比べて、チップ占有面積を大幅に低減することが
できる。
【0058】次に、図3〜図13を参照しながら、出力
バッファ回路の他の実施例について説明する。尚、図3
〜図13において、図1に示されるのと同一機能を有す
るものには、同一符号が付されている。
【0059】図3において、第1駆動回路21、第2駆
動回路22、及び整流回路24は、それぞれ図1に示さ
れる回路構成を採用することができる。また、プルダウ
ン回路23は、図1におけるpチャンネル型MOSトラ
ンジスタMP5に相当する。スイッチSW1は、図1に
おけるpチャンネル型MOSトランジスタMP5に相当
し、入出力端子Io0に電源電圧Vddを越える電圧が
印加された場合に導通して、上記pチャンネル型MOS
トランジスタMP0のゲートと上記入出力端子Io0と
を短絡する。図3に示される構成では、図1におけるp
チャンネル型MOSトランジスタMP7に相当するもの
が省略されているが、それでも、pチャンネル型MOS
トランジスタによって構成されるスイッチSW1が設け
られているため、入出力端子Io0に電源電圧Vddを
越える電圧が印加された場合でも、pチャンネル型MO
SトランジスタMP0のゲートと上記入出力端子Io0
とが短絡されて、pチャンネル型MOSトランジスタM
P0のゲート電位と、入出力端子Io0の印加電圧にほ
ぼ等しくされるため、pチャンネル型MOSトランジス
タMP0の逆バイアスを阻止することができる。上記の
ようにスイッチSW1にはpチャンネル型MOSトラン
ジスタが適用されているため、トレラント回路形成にお
いて、上記実施例の場合と同様の作用効果を有する。
【0060】図4において、第1駆動回路21、第2駆
動回路22、整流回路24、及びプルダウン回路23
は、それぞれ図1に示される回路構成を採用することが
できる。また、スイッチSW2は、図1におけるpチャ
ンネル型MOSトランジスタMP7に相当し、入出力端
子Io0に電源電圧Vddを越える電圧が印加された場
合に導通して、上記pチャンネル型MOSトランジスタ
MP0のバックゲートと上記入出力端子Io0とを短絡
する。図4に示される構成では、図1におけるpチャン
ネル型MOSトランジスタMP5に相当するものが省略
されているが、それでも、pチャンネル型MOSトラン
ジスタによって構成されるスイッチSW2が設けられる
ため、入出力端子Io0に電源電圧Vddを越える電圧
が印加された場合でも、pチャンネル型MOSトランジ
スタMP0のゲートと上記入出力端子Io0とが短絡さ
れて、pチャンネル型MOSトランジスタMP0のゲー
ト電位と、入出力端子Io0の印加電圧にほぼ等しくさ
れるため、pチャンネル型MOSトランジスタMP0の
逆バイアスを阻止することができる。上記のようにスイ
ッチSW1にはpチャンネル型MOSトランジスタが適
用されているため、トレラント回路の形成においては上
記実施例の場合と同様の作用効果を有する。
【0061】図5に示される構成は、上記スイッチSW
1,SW2の双方を備えたもので、基本的には、図1に
示される回路構成と同じになる。第1駆動回路21、第
2駆動回路22、整流回路24及びプルダウン回路23
は、それぞれ図1に示される回路構成を採用することが
できる。
【0062】図6に示される構成では、第1駆動回路2
1が次のように構成される。
【0063】pチャンネル型MOSトランジスタMP2
1,MP22が並列接続され、それにnチャンネル型M
OSトランジスタMN21,MN22が直列接続され
る。pチャンネル型MOSトランジスタMP21,MP
22のバックゲート、及びソースは上記pチャンネル型
MOSトランジスタMP0のバックゲートに結合され
る。入出力端子Io0に電源電圧Vddを越える電圧が
印加されて、スイッチSW1がオンされた場合、このス
イッチSW1を介してpチャンネル型MOSトランジス
タMP21,MP22のドレインにも上記入出力端子I
o0の電圧が印加され、その結果、pチャンネル型MO
SトランジスタMP21,MP22が逆バイアスされる
ことが考えられる。それを回避するため、pチャンネル
型MOSトランジスタMP21,MP22のソース、及
びバックゲートへの印加電圧を、高電位側電源Vddで
はなく、整流回路24の出力端子から供給するようにし
ている。
【0064】図7、図8において、第1駆動回路21は
図6に示されるのと同一構成とされる。また、図7に示
される構成では、図6に示されるスイッチSW1に代え
てスイッチSW2が設けられ、図8に示される構成で
は、スイッチSW1,SW2の双方が設けられている。
この場合にも、スイッチSW1,SW2として、pチャ
ンネル型MOSトランジスタを採用することで、上記実
施例の場合と同様の作用効果を得ることができる。
【0065】図9には、整流回路24の詳細な構成が示
されている。スイッチSW3は、入出力端子Ioiに、
電源電圧Vddのよりも高い電圧が印加された場合に、
導通して入出力端子Ioiとpチャンネル型MOSトラ
ンジスタMP3のゲートとを短絡するもので、図1に示
される場合と同様にpチャンネル型MOSトランジスタ
を構成することができる。また、pチャンネル型MOS
トランジスタMP0と入出力端子Io0とを短絡するた
めのスイッチSW1は設けられているが、pチャンネル
型MOSトランジスタMP0のバックゲートと入出力端
子Io0とを短絡するためのスイッチSW2は設けられ
ていない。さらに、第1駆動回路21の構成上、コント
ロール信号CONTがハイレベルの場合に、第1駆動回
路21が活性化されて、入力データDATAに基づく信
号出力が可能とされるため、2個のインバータ25a,
25bを介して、コントロール信号CONT*が整流回
路24に入力されるようになっている。
【0066】図10に示される構成では、図9に示され
る構成において、pチャンネル型MOSトランジスタM
P0のバックゲートと入出力端子Io0とを短絡するた
めのスイッチSW2を付加したものであり、そのように
しても上記実施例の場合と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0067】図11では、図9におけるスイッチSW
1,SW3をそれぞれ具体的に示されており、pチャン
ネル型MOSトランジスタMP5,MP6が適用され
る。また、図12に示される回路は、図9におけるスイ
ッチSW1,SW2,SW3をそれぞれ具体的に示した
もので、pチャンネル型MOSトランジスタMP5,M
P7,MP6が適用される。
【0068】図13に示される構成では、pチャンネル
型MOSトランジスタMP5,MP7のゲート電位を高
電位側電源Vddレベルではなく、それよりpチャンネ
ル型MOSトランジスタMP5,MP7のしきい値分低
下した電圧(Vdd−|VthP|)としている。すな
わち、pチャンネル型MOSトランジスタMP31のゲ
ートとドレインとを結合し、それにnチャンネル型MO
SトランジスタMN31〜MN33の直列接続回路を結
合する。nチャンネル型MOSトランジスタMN3〜M
N33のゲートには高電位側電源Vddが供給される。
pチャンネル型MOSトランジスタMP31のソースを
高電位側電源Vddに結合し、nチャンネル型MOSト
ランジスタMN33のソース低電位側電源Vssに結合
することにより、nチャンネル型MOSトランジスタM
N31のドレインからは、高電位側電源Vddのレベル
よりもpチャンネル型MOSトランジスタMP31のし
きい値分だけ低下された電圧(Vdd−|VthP|)
が得られ、それが、pチャンネル型MOSトランジスタ
MP5,MP7のゲートに供給される。このようにする
と、入出力端子Io0の印加電圧Voutが、高電位側
電源Vddレベルよりも高くなったとき、pチャンネル
型MOSトランジスタMP5,MP7がオンされる。つ
まり、pチャンネル型MOSトランジスタMP5,7の
ゲートを高電位側電源Vddに結合する場合には、入出
力端子Io0の電圧が、(Vdd+|Vthp|)より
も高くなった場合に、pチャンネル型MOSトランジス
タMP5,MP7がオンされたが、図13に示される構
成では、pチャンネル型MOSトランジスタMP5,7
のゲート印加電圧が、(Vdd−|VthP|)とされ
ることから、上記実施例の場合に比べて、入出力端子I
o0の電圧が、電源電圧Vddを越えた場合にオンされ
る。この場合、図2の特性図において、VthPによる
段差が無くなる。
【0069】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。
【0070】例えば、図1、図3〜図12に示される回
路において、pチャンネル型MOSトランジスタMP
5,MP7のゲート印加電圧を、高電位側電源Vddレ
ベルではなく、図13に示されるように、pチャンネル
型MOSトランジスタのしきい値を使用して得た電圧
(Vdd−|VthP|)とすることができる。
【0071】また、整流回路24は、1個のnチャンネ
ル型MOSトランジスタによって構成することができ
る。例えば、nチャンネル型MOSトランジスタのドレ
イン、ゲートを高電位側電源Vddに結合し、そのnチ
ャンネル型MOSトランジスタのソースからpチャンネ
ル型MOSトランジスタのバックバイアスのための電圧
供給を行う。
【0072】さらに、図9、図10において、スイッチ
SW3を省略し、図1、図11、図12、図13におい
て、pチャンネル型MOSトランジスタMP6は、入出
力端子に高電位側電源Vddよりも高い電圧が印加され
た場合に、pチャンネル型MOSトランジスタMP3の
ゲート電圧を、入出力端子の印加電圧レベルに近い値に
することで、pチャンネル型MOSトランジスタMP3
の逆バイアスを阻止するように作用するが、pチャンネ
ル型MOSトランジスタMP3の逆バイアス阻止におい
て、スイッチSW3や、pチャンネル型MOSトランジ
スタMP6は不可欠なのもではなく、それを省略しても
よい。
【0073】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるSRA
Mに適用した場合について説明したが、本発明はそれに
限定されるものではなく、各種半導体メモリ、さらには
マイクロコンピュータなどの各種半導体集積回路に適用
することができる。
【0074】本発明は、少なくとも信号出力のために外
部端子をプルアップするためのMOSトランジスタを含
むことを条件に適用することができる。
【0075】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0076】すなわち、トランジスタによるトレラント
回路は、他のトランジスタ回路形成の場合と同じマスク
パターンを使用することができ、トレラント回路をショ
ットキーバリアダイオードで形成する場合のように、シ
ョットキーバリアダイオードの形成のため、トランジス
タによる回路形成とは別に専用のマスクが必要とされる
ことがないから、ショットキーバリアダイオードを使用
する場合に比べて、マスク数の低減を図ることができ、
製造工数の低減、原価低減を図ることができる。また、
トランジスタによりトレラント回路を形成することによ
り、ショットキーバリアダイオードを使用してトレラン
ト回路を形成する場合に比べて、チップ占有面積の低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるSRAMに適用される
出力バッファの主要部構成例回路図である。
【図2】上記出力バッファの動作説明のための特性図で
ある。
【図3】上記出力バッファの他の構成例回路図である。
【図4】上記出力バッファの他の構成例回路図である。
【図5】上記出力バッファの他の構成例回路図である。
【図6】上記出力バッファの他の構成例回路図である。
【図7】上記出力バッファの他の構成例回路図である。
【図8】上記出力バッファの他の構成例回路図である。
【図9】上記出力バッファの他の構成例回路図である。
【図10】上記出力バッファの他の構成例回路図であ
る。
【図11】上記出力バッファの他の構成例回路図であ
る。
【図12】上記出力バッファの他の構成例回路図であ
る。
【図13】上記出力バッファの他の構成例回路図であ
る。
【図14】上記SRAMを含むデータ処理装置の構成例
ブロック図である。
【図15】上記SRAMの構成例ブロック図である。
【符号の説明】
1−0〜1−n アドレスバッファ 2 カラムドライバ 3 WEドライバ 4 ロウデコーダ 5 ロウドライバ 6 メモリセルアレイ 8 カラムデコーダ 9 カラム選択回路 10 書込みアンプ 11 読出しアンプ 12 書込みパルス発生回路 14 出力バッファ 14−0〜14−35 出力バッファ回路 15 入力バッファ 21 第1駆動回路 22 第2駆動回路 23 プルダウン回路 24 整流回路 SW1,SW2,SW3 スイッチ 25 インバータ 131 CPU 132 SDRAM 133 SRAM 134 ROM 135 周辺装置制御部 136 表示系 138 外部記憶装置 139 キーボード 140 CRTディスプレイ Io0〜Io35 入出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井出 昭 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と外部端子とに結合され、入力信号
    に応じて上記外部端子をプルアップするための第1トラ
    ンジスタを含み、上記外部端子を介して信号出力を可能
    とする出力バッファにおいて、 上記外部端子の電圧が所定レベルを越えることで導通し
    て、上記第1トランジスタのゲートと上記出力端子とを
    短絡するための第2トランジスタとを含むことを特徴と
    する出力バッファ。
  2. 【請求項2】 電源と外部端子とに結合され、入力信号
    に応じて上記外部端子をプルアップするための第1トラ
    ンジスタを含み、上記外部端子を介して信号出力を可能
    とする出力バッファにおいて、 上記外部端子の電圧が所定レベルを越えることで導通し
    て、上記第1トランジスタのバックゲートと上記出力端
    子とを短絡するための第3トランジスタとを含むことを
    特徴とする出力バッファ。
  3. 【請求項3】 電源と外部端子とに結合され、入力信号
    に応じて上記外部端子をプルアップするための第1トラ
    ンジスタを含み、上記外部端子を介して信号出力を可能
    とする出力バッファにおいて、 上記外部端子の電圧が所定レベルを越えることで導通し
    て、上記第1トランジスタのゲートと上記出力端子とを
    短絡するための第2トランジスタと、 上記外部端子の電圧が所定レベルを越えることで導通し
    て、上記第1トランジスタのバックゲートと上記出力端
    子とを短絡するための第3トランジスタとを含むことを
    特徴とする出力バッファ。
  4. 【請求項4】 上記第2トランジスタ、及び第3トラン
    ジスタのゲート供給電圧として、電源電圧からトランジ
    スタのしきい値電圧分だけ降下させた電圧を形成するた
    めの回路を含む請求項3記載の出力バッファ。
  5. 【請求項5】 上記第1トランジスタを駆動する駆動回
    路を含み、この駆動回路を形成する第4トランジスタの
    高電位側端子が、上記第1トランジスタのバックゲート
    と同一電位となるように結合されて成る請求項1乃至4
    のいずれか1項記載の出力バッファ。
  6. 【請求項6】 上記第1トランジスタのバックゲートの
    電位を決定するための整流回路を備え、この整流回路
    は、上記駆動回路の活性化に同期して、トランジスタの
    バックバイアスのための電圧を形成する第5トランジス
    タと、 上記第5トランジスタのゲートと上記外部端子との間に
    接続され、上記外部端子の電圧が所定レベルを越えるこ
    とで導通して、上記第5トランジスタのゲートと上記出
    力端子とを短絡するための第6トランジスタとを含む請
    求項5記載の出力バッファ。
  7. 【請求項7】 上記第1トランジスタから第6トランジ
    スタをMOSトランジスタとした請求項1乃至6のいず
    れか1項記載の出力バッファ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項記載の出
    力バッファを含んで、一つの半導体基板に形成された半
    導体集積回路。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路と、この
    半導体集積回路の電源電圧よりも高い電圧を動作電源電
    圧とする半導体集積回路とを含んで成るデータ処理装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7362145B2 (en) 2004-11-25 2008-04-22 Oki Electric Industry Co., Ltd. Input/output circuit and input/output device

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US7362145B2 (en) 2004-11-25 2008-04-22 Oki Electric Industry Co., Ltd. Input/output circuit and input/output device
US7573304B2 (en) 2004-11-25 2009-08-11 Oki Semiconductor Co., Ltd. Input/output circuit and input/output device

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