JPH09138909A - 薄膜磁気ヘッドおよびその製法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッドおよびその製法Info
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- JPH09138909A JPH09138909A JP29567295A JP29567295A JPH09138909A JP H09138909 A JPH09138909 A JP H09138909A JP 29567295 A JP29567295 A JP 29567295A JP 29567295 A JP29567295 A JP 29567295A JP H09138909 A JPH09138909 A JP H09138909A
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/31—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
- G11B5/3109—Details
- G11B5/3116—Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks
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- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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- G11B5/31—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
- G11B5/3163—Fabrication methods or processes specially adapted for a particular head structure, e.g. using base layers for electroplating, using functional layers for masking, using energy or particle beams for shaping the structure or modifying the properties of the basic layers
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トラック幅精度および位置精度を高めた薄膜
磁気ヘッド、複合型磁気ヘッドおよびその製法を提供す
る。 【解決手段】 トラック幅を規制する側の磁性コア19
が、ギャップ膜12上に形成された絶縁非磁性層13の
開孔を含んで形成され、この絶縁非磁性層13の開孔で
磁性コア19の作動ギャップ形成部分の寸法が制御され
た薄膜磁気ヘッド24を構成する。
磁気ヘッド、複合型磁気ヘッドおよびその製法を提供す
る。 【解決手段】 トラック幅を規制する側の磁性コア19
が、ギャップ膜12上に形成された絶縁非磁性層13の
開孔を含んで形成され、この絶縁非磁性層13の開孔で
磁性コア19の作動ギャップ形成部分の寸法が制御され
た薄膜磁気ヘッド24を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンピュー
タのハードディスク等の磁気ディスクへの記録または記
録および再生を行う薄膜磁気ヘッドおよびその製法に係
わる。
タのハードディスク等の磁気ディスクへの記録または記
録および再生を行う薄膜磁気ヘッドおよびその製法に係
わる。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのハードディスク等の記録
・再生用の磁気ヘッドとして、薄膜磁気ヘッドと磁気抵
抗効果素子(以下MR素子という)を用いた磁気抵抗効
果型ヘッド(以下MR型磁気ヘッドという)とを組み合
わせて、それぞれ記録ヘッドと再生ヘッドとした複合型
磁気ヘッドが用いられている。
・再生用の磁気ヘッドとして、薄膜磁気ヘッドと磁気抵
抗効果素子(以下MR素子という)を用いた磁気抵抗効
果型ヘッド(以下MR型磁気ヘッドという)とを組み合
わせて、それぞれ記録ヘッドと再生ヘッドとした複合型
磁気ヘッドが用いられている。
【0003】この薄膜磁気ヘッドとMR型磁気ヘッドか
らなる複合型磁気ヘッドの構造を図18および図19に
示す。図18は斜視図、図19は磁気記録媒体との摺動
面に垂直な面における断面図である。
らなる複合型磁気ヘッドの構造を図18および図19に
示す。図18は斜視図、図19は磁気記録媒体との摺動
面に垂直な面における断面図である。
【0004】この複合型磁気ヘッドは、図18および図
19に示すように、例えばAl2 O 3 −TiC基板73
上に形成したMR型磁気ヘッド71上にインダクティブ
型ヘッドの薄膜磁気ヘッド72が積層されて構成され
る。
19に示すように、例えばAl2 O 3 −TiC基板73
上に形成したMR型磁気ヘッド71上にインダクティブ
型ヘッドの薄膜磁気ヘッド72が積層されて構成され
る。
【0005】MR型磁気ヘッド71は、基板73上に形
成した磁性膜による下層シールド58上にギャップ膜7
4を介してMR素子57を配置し、MR素子57の両端
部、すなわち媒体の摺動側の先端部と、後端部とに先端
電極55と後端電極56を接続し、MR素子57上にS
iO2 等の絶縁膜を介して、バイアス磁界を印加するた
めのバイアス導体54を形成し、さらにSiO2 等の絶
縁膜を介して、磁性膜による中間シールド53を形成し
て構成される。バイアス導体54は、図示しないが後端
電極56に接続される。MR素子57と下層シールド5
8間のギャップ膜によってギャップGMが形成される。
成した磁性膜による下層シールド58上にギャップ膜7
4を介してMR素子57を配置し、MR素子57の両端
部、すなわち媒体の摺動側の先端部と、後端部とに先端
電極55と後端電極56を接続し、MR素子57上にS
iO2 等の絶縁膜を介して、バイアス磁界を印加するた
めのバイアス導体54を形成し、さらにSiO2 等の絶
縁膜を介して、磁性膜による中間シールド53を形成し
て構成される。バイアス導体54は、図示しないが後端
電極56に接続される。MR素子57と下層シールド5
8間のギャップ膜によってギャップGMが形成される。
【0006】薄膜磁気ヘッド72は、中間シールド58
を下層磁性コアとして、この中間シールド58上に例え
ばAl2 O3 等による記録ギャップ膜60を形成し、絶
縁膜による平坦化膜76を介してコイル導体52を形成
すると共に、コイル導体52を絶縁膜による平坦化膜7
7にて絶縁して後、上層磁性コア51を形成して構成さ
れる。この上層磁性コア51の後端部は、中間シールド
53に磁気的に接続される。上層磁性コア51は、トラ
ック幅を規制するための作動ギャップ形成部分、すなわ
ち先端ポール部51aを有し、ギャップ膜60を挟んで
この上層磁性コアの先端ポール部51aと中間シールド
53とによって薄膜磁気ヘッド72の作動ギャップGI
が形成される。
を下層磁性コアとして、この中間シールド58上に例え
ばAl2 O3 等による記録ギャップ膜60を形成し、絶
縁膜による平坦化膜76を介してコイル導体52を形成
すると共に、コイル導体52を絶縁膜による平坦化膜7
7にて絶縁して後、上層磁性コア51を形成して構成さ
れる。この上層磁性コア51の後端部は、中間シールド
53に磁気的に接続される。上層磁性コア51は、トラ
ック幅を規制するための作動ギャップ形成部分、すなわ
ち先端ポール部51aを有し、ギャップ膜60を挟んで
この上層磁性コアの先端ポール部51aと中間シールド
53とによって薄膜磁気ヘッド72の作動ギャップGI
が形成される。
【0007】この複合型磁気ヘッド70は、MR型磁気
ヘッド71を形成した後に、その上に薄膜磁気ヘッド7
2を形成することにより製造されるが、薄膜磁気ヘッド
72の上層磁性コア51を形成するにあたって、磁区の
大きさや幅の制御をするために、フレーム(外枠)を形
成してその中にコア材料をメッキにより形成するフレー
ムメッキという手法が用いられている。
ヘッド71を形成した後に、その上に薄膜磁気ヘッド7
2を形成することにより製造されるが、薄膜磁気ヘッド
72の上層磁性コア51を形成するにあたって、磁区の
大きさや幅の制御をするために、フレーム(外枠)を形
成してその中にコア材料をメッキにより形成するフレー
ムメッキという手法が用いられている。
【0008】この複合薄膜磁気ヘッド70における薄膜
磁気ヘッド72は、以下の図21〜図27に示すように
製造されている。
磁気ヘッド72は、以下の図21〜図27に示すように
製造されている。
【0009】まず、MR型磁気ヘッド71を形成した後
に、図21Aに平面図、図21Bに磁気ヘッドの摺動面
に垂直な面による断面図を示すように、その最上部の中
間シールド53を含んで全面上に、例えばAl2 O3 か
らなるギャップ膜60を形成する。このギャップ膜60
は薄膜磁気ヘッドのギャップGIとなるもので、例えば
700nmの厚さに形成される。
に、図21Aに平面図、図21Bに磁気ヘッドの摺動面
に垂直な面による断面図を示すように、その最上部の中
間シールド53を含んで全面上に、例えばAl2 O3 か
らなるギャップ膜60を形成する。このギャップ膜60
は薄膜磁気ヘッドのギャップGIとなるもので、例えば
700nmの厚さに形成される。
【0010】次に、例えばレジストからなる第1の絶縁
層(平坦化膜)61を約2μmの厚さに形成する。この
第1の絶縁層61は、中間シールド53と下層シールド
58との段差を平坦化するもので、中間シールド53の
MR素子上の高くなっている部分と同じ高さに平坦化さ
せる。従って図21Bに示すように、中間シールド53
に対応する高くなっている部分には第1の絶縁層61は
形成されず、図21Aに示すように平面図では中間シー
ルド53の周囲に形成される。
層(平坦化膜)61を約2μmの厚さに形成する。この
第1の絶縁層61は、中間シールド53と下層シールド
58との段差を平坦化するもので、中間シールド53の
MR素子上の高くなっている部分と同じ高さに平坦化さ
せる。従って図21Bに示すように、中間シールド53
に対応する高くなっている部分には第1の絶縁層61は
形成されず、図21Aに示すように平面図では中間シー
ルド53の周囲に形成される。
【0011】次に図22Aに平面図、図22Bに磁気ヘ
ッドの摺動面に垂直な面による断面図をそれぞれ示すよ
うに、第1の絶縁層61上と、中間シールド53に対応
する部分上とを覆って、例えばレジストからなる第2の
絶縁層(平坦化膜)62を約2μmの厚さに形成する。
第2の絶縁層62の中央部の中間シールド53上には開
孔が形成され、この開孔により後に中間シールド53と
上層磁性コア51とが接続される。この第2の絶縁層6
2は、この後形成されるコイル53の土台となるもの
で、コイルの位置を設定するものである。コイル53は
中間シールド53より広い面積に形成される。また、こ
の第2の絶縁層62の摺動面側の端部により、薄膜磁気
ヘッドのギャップデプスゼロD0 位置が設定される。
ッドの摺動面に垂直な面による断面図をそれぞれ示すよ
うに、第1の絶縁層61上と、中間シールド53に対応
する部分上とを覆って、例えばレジストからなる第2の
絶縁層(平坦化膜)62を約2μmの厚さに形成する。
第2の絶縁層62の中央部の中間シールド53上には開
孔が形成され、この開孔により後に中間シールド53と
上層磁性コア51とが接続される。この第2の絶縁層6
2は、この後形成されるコイル53の土台となるもの
で、コイルの位置を設定するものである。コイル53は
中間シールド53より広い面積に形成される。また、こ
の第2の絶縁層62の摺動面側の端部により、薄膜磁気
ヘッドのギャップデプスゼロD0 位置が設定される。
【0012】続いて、図23Aに平面図、図23Bに磁
気ヘッドの摺動面に垂直な面による断面図をそれぞれ示
すように、第2の絶縁層62の上に例えば銅の電解メッ
キによりコイル52を形成する。図23Aに示すように
このコイル52はスパイラル形状に形成される。またコ
イル52の両端には外部の導線と接続される端子52a
および52bが形成されている。
気ヘッドの摺動面に垂直な面による断面図をそれぞれ示
すように、第2の絶縁層62の上に例えば銅の電解メッ
キによりコイル52を形成する。図23Aに示すように
このコイル52はスパイラル形状に形成される。またコ
イル52の両端には外部の導線と接続される端子52a
および52bが形成されている。
【0013】次に、図24Aに平面図、図24Bに磁気
ヘッドの摺動面に垂直な面による断面図をそれぞれ示す
ように、コイル52上を全面的に覆って例えばレジスト
からなる第3の絶縁層(平坦化膜)63を約2μmの厚
さに形成する。この第3の絶縁層63には、図24Aの
平面図に示すように、第2の絶縁層62と同様に中間シ
ールド53の上層磁性コアとの接続部に開孔が形成さ
れ、さらに中央部および外側のコイル52の端子52a
および52bの上にコンタクト用の開孔が形成されてい
る。
ヘッドの摺動面に垂直な面による断面図をそれぞれ示す
ように、コイル52上を全面的に覆って例えばレジスト
からなる第3の絶縁層(平坦化膜)63を約2μmの厚
さに形成する。この第3の絶縁層63には、図24Aの
平面図に示すように、第2の絶縁層62と同様に中間シ
ールド53の上層磁性コアとの接続部に開孔が形成さ
れ、さらに中央部および外側のコイル52の端子52a
および52bの上にコンタクト用の開孔が形成されてい
る。
【0014】次に、図25Aに平面図、図25Bに磁気
ヘッドの摺動面に垂直な面による断面図をそれぞれ示す
ように、第3の絶縁層63を覆ってレジストからなる第
4の絶縁層(平坦化膜)64を約2μmの厚さに形成す
る。このとき、同時に下層シールド58上の後に引き出
し線を形成する箇所にも第4の絶縁層64aが形成され
る。図25Aに示すように、第4の絶縁層64は平面的
には第2の絶縁層62よりやや小さく形成され、第2の
絶縁層62と同様に中間シールド53の上層磁性コアと
の接続部に開孔が形成され、さらにコイル52の端子5
2aとのコンタクト部にも開孔が設けられている。この
第4の絶縁層64の摺動面側の端部は、第2の絶縁層6
2と同じ位置に設定され、薄膜磁気ヘッドのギャップデ
プスゼロD0 位置を規定する。
ヘッドの摺動面に垂直な面による断面図をそれぞれ示す
ように、第3の絶縁層63を覆ってレジストからなる第
4の絶縁層(平坦化膜)64を約2μmの厚さに形成す
る。このとき、同時に下層シールド58上の後に引き出
し線を形成する箇所にも第4の絶縁層64aが形成され
る。図25Aに示すように、第4の絶縁層64は平面的
には第2の絶縁層62よりやや小さく形成され、第2の
絶縁層62と同様に中間シールド53の上層磁性コアと
の接続部に開孔が形成され、さらにコイル52の端子5
2aとのコンタクト部にも開孔が設けられている。この
第4の絶縁層64の摺動面側の端部は、第2の絶縁層6
2と同じ位置に設定され、薄膜磁気ヘッドのギャップデ
プスゼロD0 位置を規定する。
【0015】この後図示しないが、後のメッキの下地膜
を例えばTi/Cr/NiFe等により形成する。この
下地膜は後の電解メッキにおける電極となる。次に、図
26Aに平面図、図26Bに磁気ヘッドの摺動面に垂直
な面による断面図を示すように、表面を覆ってレジスト
を形成し、フォトリソグラフィーにより、図26Aに示
す平面形状にフレーム65を形成する。
を例えばTi/Cr/NiFe等により形成する。この
下地膜は後の電解メッキにおける電極となる。次に、図
26Aに平面図、図26Bに磁気ヘッドの摺動面に垂直
な面による断面図を示すように、表面を覆ってレジスト
を形成し、フォトリソグラフィーにより、図26Aに示
す平面形状にフレーム65を形成する。
【0016】このフレーム65は、後に上層磁性コア5
1となる部分65a、バイアス確認用の引き出し線とな
る部分65b、コイルの端子52aに接続されコイル5
2の引き出し線となる部分65cおよび65d、MR型
磁気ヘッド71の引き出し線となる部分65eおよび6
5fからなる。バイアス確認用の引き出し線は、バイア
スの確認をした後には最終的に除去されるものである。
またMR型磁気ヘッド71の引き出し線は、先端電極、
後端電極およびバイアス導体に接続されて磁気抵抗効果
の感知に供される。
1となる部分65a、バイアス確認用の引き出し線とな
る部分65b、コイルの端子52aに接続されコイル5
2の引き出し線となる部分65cおよび65d、MR型
磁気ヘッド71の引き出し線となる部分65eおよび6
5fからなる。バイアス確認用の引き出し線は、バイア
スの確認をした後には最終的に除去されるものである。
またMR型磁気ヘッド71の引き出し線は、先端電極、
後端電極およびバイアス導体に接続されて磁気抵抗効果
の感知に供される。
【0017】次に、NiFe合金の電解メッキを行い、
メッキ下地膜上に全面的に電解メッキ層を形成する。そ
して、フレーム65を除去した後、上層磁性コア51及
び他のリード部75となる部分を除く、他の部分の電解
メッキ層およびその下のメッキ下地膜をレジスト層から
なるマスクを用いて選択的に除去する。
メッキ下地膜上に全面的に電解メッキ層を形成する。そ
して、フレーム65を除去した後、上層磁性コア51及
び他のリード部75となる部分を除く、他の部分の電解
メッキ層およびその下のメッキ下地膜をレジスト層から
なるマスクを用いて選択的に除去する。
【0018】このようにして、図27Aに平面図、図2
7Bに磁気ヘッドの摺動面に垂直な面による断面図を示
すように、このフレーム65内の位置に上層磁性コア5
1およびリード部75が形成される。
7Bに磁気ヘッドの摺動面に垂直な面による断面図を示
すように、このフレーム65内の位置に上層磁性コア5
1およびリード部75が形成される。
【0019】この後、図示しないが上層磁性コア51の
先端ポール部51aにおける鉛直面を切断面として切断
して、磁気記録媒体との摺動面を形成する。このように
して図18および図19に示したような薄膜磁気ヘッド
72を構成する。
先端ポール部51aにおける鉛直面を切断面として切断
して、磁気記録媒体との摺動面を形成する。このように
して図18および図19に示したような薄膜磁気ヘッド
72を構成する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスクによるハ
ードディスクの高記録密度化に伴い狭トラック化が進
み、これに記録を行う磁気ヘッドのトラック幅精度と位
置精度への要求はますます厳しくなっている。
ードディスクの高記録密度化に伴い狭トラック化が進
み、これに記録を行う磁気ヘッドのトラック幅精度と位
置精度への要求はますます厳しくなっている。
【0021】上述のフレームメッキを行う工程において
は、レジストにより形成されたフレーム65の幅と形状
が、そのまま上層磁性コア51の断面形状に影響するた
め、結果的にフレーム65の形成を行うフォトリソグラ
フィー工程(以下PR工程とする)が重要になる。
は、レジストにより形成されたフレーム65の幅と形状
が、そのまま上層磁性コア51の断面形状に影響するた
め、結果的にフレーム65の形成を行うフォトリソグラ
フィー工程(以下PR工程とする)が重要になる。
【0022】このPR工程において、トラック幅精度や
フレーム65の形状には、レジストを塗布する際の基盤
の段差、すなわち前の工程までに形成された磁気ヘッド
の段差が大きく影響する。この基盤の段差は、PR工程
における精度に対して、以下に挙げるさまざまな問題を
生じる。 1)基盤の段差のために、レジストの塗布の際に段差の
上と段差の下とでレジストの厚みが変わってしまう。図
28Aに基盤の段差付近の概略断面図を示すように、段
差の下(A部)はレジスト66が厚く、段差の上(B
部)はレジスト66が薄く塗布される。この後レジスト
を選択露光し、現像して、レジスト66によるフレーム
65を形成すると、図28Bおよび図28Cにそれぞれ
図28AのA部(作動ギャップ形成部分)およびB部
(コイルに対応する部分)におけるフレーム65に垂直
な断面図を示すように、A部では露光不足のためレジス
トからなるフレーム65が太くなり、B部では露光過剰
のためフレーム65が細くなる。このようにフレーム6
5の厚さが一定しないので、毎回寸法が異なることにな
り、フレーム65の形状を適正化することが困難であ
る。
フレーム65の形状には、レジストを塗布する際の基盤
の段差、すなわち前の工程までに形成された磁気ヘッド
の段差が大きく影響する。この基盤の段差は、PR工程
における精度に対して、以下に挙げるさまざまな問題を
生じる。 1)基盤の段差のために、レジストの塗布の際に段差の
上と段差の下とでレジストの厚みが変わってしまう。図
28Aに基盤の段差付近の概略断面図を示すように、段
差の下(A部)はレジスト66が厚く、段差の上(B
部)はレジスト66が薄く塗布される。この後レジスト
を選択露光し、現像して、レジスト66によるフレーム
65を形成すると、図28Bおよび図28Cにそれぞれ
図28AのA部(作動ギャップ形成部分)およびB部
(コイルに対応する部分)におけるフレーム65に垂直
な断面図を示すように、A部では露光不足のためレジス
トからなるフレーム65が太くなり、B部では露光過剰
のためフレーム65が細くなる。このようにフレーム6
5の厚さが一定しないので、毎回寸法が異なることにな
り、フレーム65の形状を適正化することが困難であ
る。
【0023】2)基盤の段差の上下でそれぞれ露光装置
の適正フォーカスは異なるが、実際の露光工程において
は一定のフォーカスにより露光を行うため、段差の上下
で露光の状態に差が生じてしまう。従って、1)と同様
にフレーム65の形状を適正化することは非常に困難で
ある。
の適正フォーカスは異なるが、実際の露光工程において
は一定のフォーカスにより露光を行うため、段差の上下
で露光の状態に差が生じてしまう。従って、1)と同様
にフレーム65の形状を適正化することは非常に困難で
ある。
【0024】3)薄膜磁気ヘッド72のコイル52の形
成工程、第3の絶縁層53および第4の絶縁層54によ
る平坦化工程を行った後に、上層磁性コア51のフレー
ム65の形成を行う。このとき特に重要な上層磁性コア
51の先端部は、平坦化層すなわち第2の絶縁層62お
よび第4の絶縁層64の段差部の傾斜に沿って形成され
る。このため、図29Aに第4の絶縁層64の段差部近
傍の概略断面図を示すように、第4の絶縁層64等の傾
斜部からの斜めの反射光(すなわちメッキ下地膜による
反射光)を生じ、これにより段差近傍で一様でない異常
な露光がなされる箇所が生じる。この斜めの反射光によ
り露光された箇所ではフレーム65が部分的に細くなっ
たり(図29B参照)、フレーム65全体が細くなった
りする(図29C参照)。すなわち、この斜めの反射光
の影響によりフレーム65の形状が悪化する。
成工程、第3の絶縁層53および第4の絶縁層54によ
る平坦化工程を行った後に、上層磁性コア51のフレー
ム65の形成を行う。このとき特に重要な上層磁性コア
51の先端部は、平坦化層すなわち第2の絶縁層62お
よび第4の絶縁層64の段差部の傾斜に沿って形成され
る。このため、図29Aに第4の絶縁層64の段差部近
傍の概略断面図を示すように、第4の絶縁層64等の傾
斜部からの斜めの反射光(すなわちメッキ下地膜による
反射光)を生じ、これにより段差近傍で一様でない異常
な露光がなされる箇所が生じる。この斜めの反射光によ
り露光された箇所ではフレーム65が部分的に細くなっ
たり(図29B参照)、フレーム65全体が細くなった
りする(図29C参照)。すなわち、この斜めの反射光
の影響によりフレーム65の形状が悪化する。
【0025】4)露光時にメッキ下地膜による散乱光の
影響が特に作動ギャップ形成部分側で強く出るため、上
層磁性コア51のトラック幅の制御が困難である。
影響が特に作動ギャップ形成部分側で強く出るため、上
層磁性コア51のトラック幅の制御が困難である。
【0026】5)図20に従来の複合型磁気ヘッドの摺
動面の平面図を示すように、上層磁性コア51のトラッ
ク幅TW を規制する先端ポール部51aの中心CU とM
R素子57の中心線CM とを一致させるのが難しく、同
図に示すように中心ずれが生じやすい。
動面の平面図を示すように、上層磁性コア51のトラッ
ク幅TW を規制する先端ポール部51aの中心CU とM
R素子57の中心線CM とを一致させるのが難しく、同
図に示すように中心ずれが生じやすい。
【0027】6)基盤の凹凸や段差形状が毎回変化する
ため、毎回PR工程の条件設定を必要とする。従って、
製造工程が煩雑となる。
ため、毎回PR工程の条件設定を必要とする。従って、
製造工程が煩雑となる。
【0028】7)第2の絶縁層62および第4の絶縁層
64により、ギャップデプスゼロD0位置を規定する
が、エッチング工程によりこれら絶縁層の膜減りが生じ
てD0 位置が後退する。
64により、ギャップデプスゼロD0位置を規定する
が、エッチング工程によりこれら絶縁層の膜減りが生じ
てD0 位置が後退する。
【0029】本発明は上述の問題に対応して、トラック
幅精度および位置精度を高めた薄膜磁気ヘッド、複合型
磁気ヘッドおよびその製法を提供するものである。
幅精度および位置精度を高めた薄膜磁気ヘッド、複合型
磁気ヘッドおよびその製法を提供するものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
は、トラック幅を規制する側の磁性コアが、ギャップ膜
上に形成された絶縁非磁性層の開孔を含んで形成され、
この絶縁非磁性層の開孔で磁性コアの作動ギャップ形成
部分の寸法が制御された構成とする。
は、トラック幅を規制する側の磁性コアが、ギャップ膜
上に形成された絶縁非磁性層の開孔を含んで形成され、
この絶縁非磁性層の開孔で磁性コアの作動ギャップ形成
部分の寸法が制御された構成とする。
【0031】また本発明製法は、ギャップ膜上に、この
ギャップ膜とのエッチング選択比を有する絶縁非磁性層
を形成する工程と、反応性イオンエッチングによって、
絶縁非磁性層に作動ギャップ形成部分の寸法を規制する
開孔を形成する工程と、この開孔を除いて絶縁非磁性層
上にコイルおよび平坦化膜を形成する工程と、この開孔
を含んでトラック幅を規制する側の磁性コアを形成する
工程を採る薄膜磁気ヘッドの製造方法である。
ギャップ膜とのエッチング選択比を有する絶縁非磁性層
を形成する工程と、反応性イオンエッチングによって、
絶縁非磁性層に作動ギャップ形成部分の寸法を規制する
開孔を形成する工程と、この開孔を除いて絶縁非磁性層
上にコイルおよび平坦化膜を形成する工程と、この開孔
を含んでトラック幅を規制する側の磁性コアを形成する
工程を採る薄膜磁気ヘッドの製造方法である。
【0032】上述の本発明の構成によれば、トラック幅
を規制する側の磁性コアが、ギャップ膜上に形成された
絶縁非磁性層の開孔を含んで形成されたことにより、こ
の絶縁非磁性層の開孔で磁性コアの作動ギャップ形成部
分の寸法を規制することができる。
を規制する側の磁性コアが、ギャップ膜上に形成された
絶縁非磁性層の開孔を含んで形成されたことにより、こ
の絶縁非磁性層の開孔で磁性コアの作動ギャップ形成部
分の寸法を規制することができる。
【0033】また、本発明製法によれば、ギャップ膜上
にギャップ膜とのエッチング選択比を有する絶縁非磁性
層を形成することにより、絶縁非磁性層のみをエッチン
グしてギャップ膜上に開孔を形成することができる。さ
らに、反応性イオンエッチングによって、絶縁非磁性層
に作動ギャップ形成部分の寸法を規制する開孔を形成す
ることにより、この開孔をもとに形成する磁性コアの作
動ギャップ形成部分を寸法および位置の精度よく形成す
ることができる。
にギャップ膜とのエッチング選択比を有する絶縁非磁性
層を形成することにより、絶縁非磁性層のみをエッチン
グしてギャップ膜上に開孔を形成することができる。さ
らに、反応性イオンエッチングによって、絶縁非磁性層
に作動ギャップ形成部分の寸法を規制する開孔を形成す
ることにより、この開孔をもとに形成する磁性コアの作
動ギャップ形成部分を寸法および位置の精度よく形成す
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、
トラック幅を規制する側の磁性コアが、記録ギャップ膜
上に形成された絶縁非磁性層の開孔を含んで形成され、
この絶縁非磁性層の開孔で磁性コアの作動ギャップ形成
部分の寸法が制御された構成とする。
トラック幅を規制する側の磁性コアが、記録ギャップ膜
上に形成された絶縁非磁性層の開孔を含んで形成され、
この絶縁非磁性層の開孔で磁性コアの作動ギャップ形成
部分の寸法が制御された構成とする。
【0035】本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、上記薄膜
磁気ヘッドにおいて、絶縁非磁性層の開孔によってトラ
ック幅が規制された構成とする。
磁気ヘッドにおいて、絶縁非磁性層の開孔によってトラ
ック幅が規制された構成とする。
【0036】本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、上記薄膜
磁気ヘッドにおいて、絶縁非磁性層の開孔によって磁気
ヘッドのギャップデプスゼロ位置が規制された構成とす
る。
磁気ヘッドにおいて、絶縁非磁性層の開孔によって磁気
ヘッドのギャップデプスゼロ位置が規制された構成とす
る。
【0037】本発明に係る複合型磁気ヘッドは磁気抵抗
効果素子を有した磁気抵抗効果型ヘッド上に、上記の薄
膜磁気ヘッドを積層した構成とする。
効果素子を有した磁気抵抗効果型ヘッド上に、上記の薄
膜磁気ヘッドを積層した構成とする。
【0038】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製法は、記
録ギャップ膜上に、この記録ギャップ膜とのエッチング
選択比が2倍以上有する絶縁非磁性層を形成する工程
と、反応性イオンエッチングによって、絶縁非磁性層に
作動ギャップ形成部分の寸法を規制する開孔を形成する
工程と、開孔を除いて絶縁非磁性層上にコイルおよび平
坦化膜を形成する工程と、開孔を含んでトラック幅を規
制する側の磁性コアを形成する工程を有する。
録ギャップ膜上に、この記録ギャップ膜とのエッチング
選択比が2倍以上有する絶縁非磁性層を形成する工程
と、反応性イオンエッチングによって、絶縁非磁性層に
作動ギャップ形成部分の寸法を規制する開孔を形成する
工程と、開孔を除いて絶縁非磁性層上にコイルおよび平
坦化膜を形成する工程と、開孔を含んでトラック幅を規
制する側の磁性コアを形成する工程を有する。
【0039】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製法は、上
記の薄膜磁気ヘッドの製法における絶縁非磁性層の反応
性イオンエッチングを行う工程において、非磁性金属膜
によるマスクを用いるようにする。
記の薄膜磁気ヘッドの製法における絶縁非磁性層の反応
性イオンエッチングを行う工程において、非磁性金属膜
によるマスクを用いるようにする。
【0040】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
明する。
【0041】図1および図2は、本発明を再生専用の磁
気抵抗効果型ヘッド(MR型磁気ヘッド)と記録専用の
インダクティブ型ヘッドによる薄膜磁気ヘッドを一体に
積層形成して成る複合型磁気ヘッドに適用した場合の一
例を示す。
気抵抗効果型ヘッド(MR型磁気ヘッド)と記録専用の
インダクティブ型ヘッドによる薄膜磁気ヘッドを一体に
積層形成して成る複合型磁気ヘッドに適用した場合の一
例を示す。
【0042】この実施例に係る複合型磁気ヘッド23
は、前述の複合型磁気ヘッドと同様に、例えばAl2 O
3 −TiC基板25上にMR型磁気ヘッド10を形成
し、この上に薄膜磁気ヘッド24を積層して構成され
る。
は、前述の複合型磁気ヘッドと同様に、例えばAl2 O
3 −TiC基板25上にMR型磁気ヘッド10を形成
し、この上に薄膜磁気ヘッド24を積層して構成され
る。
【0043】MR型磁気ヘッド10は、基板25上に形
成した磁性膜による下層シールド1上にギャップ膜2を
介してMR素子3を配置し、MR素子3の両端部、すな
わち記録媒体の摺動側の先端部と後端部とに先端電極層
4と後端電極層5を接続し、MR素子3上にSiO2 等
の絶縁膜7を介してバイアス磁界を印加するためのバイ
アス導体6を形成し、さらにSiO2 などの絶縁膜7を
介して磁性膜による中間シールド11を形成して構成さ
れる。バイアス導体6は、例えば図示しないが後端電極
層5に接続される。そして、MR素子3と下層シールド
1間のギャップ膜2によってMR型磁気ヘッドのギャッ
プGMが形成される。
成した磁性膜による下層シールド1上にギャップ膜2を
介してMR素子3を配置し、MR素子3の両端部、すな
わち記録媒体の摺動側の先端部と後端部とに先端電極層
4と後端電極層5を接続し、MR素子3上にSiO2 等
の絶縁膜7を介してバイアス磁界を印加するためのバイ
アス導体6を形成し、さらにSiO2 などの絶縁膜7を
介して磁性膜による中間シールド11を形成して構成さ
れる。バイアス導体6は、例えば図示しないが後端電極
層5に接続される。そして、MR素子3と下層シールド
1間のギャップ膜2によってMR型磁気ヘッドのギャッ
プGMが形成される。
【0044】一方、薄膜磁気ヘッドは、MR型磁気ヘッ
ド10構成する中間シールド11を下層磁性コアとし
て、この中間シールド11上に例えばAl2 O3 等によ
る記録ギャップ膜12を形成し、その上に例えばSiO
2 からなる絶縁非磁性層13を形成し、中間シールド1
1と下層シールド1との段差をなくす平坦化のための第
1の絶縁層14が形成されている。こうして平坦化され
た絶縁非磁性層13および第1の絶縁層14の上を覆っ
て第2の絶縁層15を形成し、その上にコイル16を形
成し、コイル16を覆って第3の絶縁層17、さらにこ
れを覆って第4の絶縁層18を形成し、これらを覆って
磁性膜からなる上層磁性コア19を形成して構成され
る。
ド10構成する中間シールド11を下層磁性コアとし
て、この中間シールド11上に例えばAl2 O3 等によ
る記録ギャップ膜12を形成し、その上に例えばSiO
2 からなる絶縁非磁性層13を形成し、中間シールド1
1と下層シールド1との段差をなくす平坦化のための第
1の絶縁層14が形成されている。こうして平坦化され
た絶縁非磁性層13および第1の絶縁層14の上を覆っ
て第2の絶縁層15を形成し、その上にコイル16を形
成し、コイル16を覆って第3の絶縁層17、さらにこ
れを覆って第4の絶縁層18を形成し、これらを覆って
磁性膜からなる上層磁性コア19を形成して構成され
る。
【0045】この例では、特に前述した絶縁非磁性層1
3を形成し、この絶縁非磁性層13に作動ギャップ形成
部分すなわちトラック幅およびギャップデプスゼロ位置
を規定するための開孔20を形成し、この開孔20内部
およびこれを覆って上層磁性コア19が形成される。上
層磁性コア19の摺動面に面する部分を先端ポール部1
9aと称する。これにより、絶縁非磁性層13によっ
て、上層磁性コア19の先端ポール部19aのトラック
幅TW が規定されることになる。
3を形成し、この絶縁非磁性層13に作動ギャップ形成
部分すなわちトラック幅およびギャップデプスゼロ位置
を規定するための開孔20を形成し、この開孔20内部
およびこれを覆って上層磁性コア19が形成される。上
層磁性コア19の摺動面に面する部分を先端ポール部1
9aと称する。これにより、絶縁非磁性層13によっ
て、上層磁性コア19の先端ポール部19aのトラック
幅TW が規定されることになる。
【0046】また、開孔20の後方端縁の位置が薄膜磁
気ヘッドのギャップデプスゼロD0位置とされている。
気ヘッドのギャップデプスゼロD0位置とされている。
【0047】このギャップデプスゼロD0 位置は、絶縁
非磁性層13の開孔20により規定されるため、従来の
薄膜ヘッドの製造工程における、レジストの収縮による
後退や、露光の際の平坦化膜の段差における斜面におけ
る反射光や下地膜による散乱光の影響を受けず、所定の
位置とされる。
非磁性層13の開孔20により規定されるため、従来の
薄膜ヘッドの製造工程における、レジストの収縮による
後退や、露光の際の平坦化膜の段差における斜面におけ
る反射光や下地膜による散乱光の影響を受けず、所定の
位置とされる。
【0048】上述の複合型磁気ヘッド23によれば、平
坦な絶縁非磁性層13であるために精度よく開孔20が
形成され、この開孔20によって上層磁性コア19の作
動ギャップ形成部分に相当する先端ポール部19aの寸
法が規制されることにより、先端ポール部19aのトラ
ック幅TW を精度よく規定することができ、かつギャッ
プデプスゼロD0 の位置を開孔20の後端縁により精度
よく規定することができる。
坦な絶縁非磁性層13であるために精度よく開孔20が
形成され、この開孔20によって上層磁性コア19の作
動ギャップ形成部分に相当する先端ポール部19aの寸
法が規制されることにより、先端ポール部19aのトラ
ック幅TW を精度よく規定することができ、かつギャッ
プデプスゼロD0 の位置を開孔20の後端縁により精度
よく規定することができる。
【0049】また、絶縁非磁性層13により上層磁性コ
ア19のトラック幅TW が規定されるため、MR素子3
の中心線CM と上層磁性コア19の中心線CU を一致さ
せることができる。
ア19のトラック幅TW が規定されるため、MR素子3
の中心線CM と上層磁性コア19の中心線CU を一致さ
せることができる。
【0050】従って、ギャップデプスゼロD0 位置やト
ラック幅TW の精度がよく、また上層磁性コアの先端ポ
ール部19aの位置やMR素子と上層磁性コアの先端ポ
ール部19aとの位置関係もよい精度とされた複合型磁
気ヘッド23を構成することができる。
ラック幅TW の精度がよく、また上層磁性コアの先端ポ
ール部19aの位置やMR素子と上層磁性コアの先端ポ
ール部19aとの位置関係もよい精度とされた複合型磁
気ヘッド23を構成することができる。
【0051】また絶縁非磁性層13に形成した開孔20
により、上層磁性コア19を急峻に立ち上げることがで
きる。これによりギャップデプスゼロD0 近傍の磁束の
漏れが少なくなり、上層磁性コアがなだらかに傾斜しギ
ャップデプスゼロD0 の近傍の磁束に漏れが生じる場合
と比較して、例えばオーバーライト(重ね書き記録)特
性等の特性を改善することができる。
により、上層磁性コア19を急峻に立ち上げることがで
きる。これによりギャップデプスゼロD0 近傍の磁束の
漏れが少なくなり、上層磁性コアがなだらかに傾斜しギ
ャップデプスゼロD0 の近傍の磁束に漏れが生じる場合
と比較して、例えばオーバーライト(重ね書き記録)特
性等の特性を改善することができる。
【0052】この本発明を適用した複合型磁気ヘッド2
3の製造は次のように行う。このうち中間シールド11
までのMR型磁気ヘッド10の製造は、従来の複合型磁
気ヘッドと同様の工程を採るため説明を省略する。また
中間シールド11およびギャップ膜12の先端部と上層
磁性コア19の先端ポール部19aは、図1に示すよう
に従来例と同様に水平面からやや傾斜して形成される
が、図面においては簡略化のため、先端部も水平として
説明する。
3の製造は次のように行う。このうち中間シールド11
までのMR型磁気ヘッド10の製造は、従来の複合型磁
気ヘッドと同様の工程を採るため説明を省略する。また
中間シールド11およびギャップ膜12の先端部と上層
磁性コア19の先端ポール部19aは、図1に示すよう
に従来例と同様に水平面からやや傾斜して形成される
が、図面においては簡略化のため、先端部も水平として
説明する。
【0053】まず、図3Aに平面図、図3Bに摺動面に
垂直な面による断面図を示すように、MR型磁気ヘッド
10を形成した後、その中間シールド11の上にインダ
クティブ型ヘッドである薄膜磁気ヘッドのギャップ膜1
2として、アルミナ(Al2O3 )による膜をスパッタ
法により、500nm程度の厚さにウエーハ上全面的に
形成する。この中間シールド11は、薄膜磁気ヘッドの
下層磁性コアとして作用する。
垂直な面による断面図を示すように、MR型磁気ヘッド
10を形成した後、その中間シールド11の上にインダ
クティブ型ヘッドである薄膜磁気ヘッドのギャップ膜1
2として、アルミナ(Al2O3 )による膜をスパッタ
法により、500nm程度の厚さにウエーハ上全面的に
形成する。この中間シールド11は、薄膜磁気ヘッドの
下層磁性コアとして作用する。
【0054】次に図示しないが中間シールド11上のギ
ャップ膜12のみが臨むように段差を有するウエーハ表
面を第1の絶縁層にて平坦化する。
ャップ膜12のみが臨むように段差を有するウエーハ表
面を第1の絶縁層にて平坦化する。
【0055】次に図4Aに平面図、図4Bに摺動面に垂
直な面による断面図を示すように、ギャップ膜12上を
覆ってスパッタ法により、例えばSiO2 からなる絶縁
非磁性層13を形成する。絶縁非磁性層13の厚さは
0.5〜2μm、好ましくは0.7μm程度とする。
直な面による断面図を示すように、ギャップ膜12上を
覆ってスパッタ法により、例えばSiO2 からなる絶縁
非磁性層13を形成する。絶縁非磁性層13の厚さは
0.5〜2μm、好ましくは0.7μm程度とする。
【0056】絶縁非磁性層13の材料には、ギャップ膜
12の材料とのRIE(反応性イオンエッチング)法に
おける選択比を大きく取れるものが好ましい。例えばS
iO 2 とアルミナの場合、この選択比が9〜10とな
る。
12の材料とのRIE(反応性イオンエッチング)法に
おける選択比を大きく取れるものが好ましい。例えばS
iO 2 とアルミナの場合、この選択比が9〜10とな
る。
【0057】次に図5Aに平面図、図5Bに摺動面に垂
直な面による断面図を示すように、絶縁非磁性層13に
例えばRIE法による選択エッチングを行い、開孔20
を形成する。この開孔20は、後に形成される上層磁性
コア19の先端ポール部19aの位置設定のための開孔
であり、これにより上層磁性コア19のトラック幅
T W 、2つのヘッドの中心線CM およびCU の間隔およ
びギャップデプスゼロD0位置が正確に設定される。
直な面による断面図を示すように、絶縁非磁性層13に
例えばRIE法による選択エッチングを行い、開孔20
を形成する。この開孔20は、後に形成される上層磁性
コア19の先端ポール部19aの位置設定のための開孔
であり、これにより上層磁性コア19のトラック幅
T W 、2つのヘッドの中心線CM およびCU の間隔およ
びギャップデプスゼロD0位置が正確に設定される。
【0058】2つのヘッドの中心線CM およびCU は、
一致することが望ましいが、少なくとも±0.5μmの
精度に規定する。
一致することが望ましいが、少なくとも±0.5μmの
精度に規定する。
【0059】このエッチングでは、絶縁非磁性層13の
みに開孔20を開けるものであり、ギャップ膜12のア
ルミナをオーバーエッチングしないようにする。
みに開孔20を開けるものであり、ギャップ膜12のア
ルミナをオーバーエッチングしないようにする。
【0060】次に、図6Aに平面図、図6Bに摺動面に
垂直な面による断面図を示すように、中間シールド11
上の絶縁非磁性層13のみが臨むように段差を有するウ
エーハ表面を第1の絶縁層14(図示せず)にて平坦化
し、続いて、平坦化のための第2の絶縁層15を形成す
る。これら絶縁層14および15は、それぞれレジスト
を必要形状にパターンニングした後に、270℃の熱処
理をかけて形成する。第2の絶縁層15は、その先端が
先に形成した開孔20の後端縁より後退して形成され
る。
垂直な面による断面図を示すように、中間シールド11
上の絶縁非磁性層13のみが臨むように段差を有するウ
エーハ表面を第1の絶縁層14(図示せず)にて平坦化
し、続いて、平坦化のための第2の絶縁層15を形成す
る。これら絶縁層14および15は、それぞれレジスト
を必要形状にパターンニングした後に、270℃の熱処
理をかけて形成する。第2の絶縁層15は、その先端が
先に形成した開孔20の後端縁より後退して形成され
る。
【0061】第1の絶縁層14は、中間シールド11の
段差を軽減させることを目的とし、第2の絶縁層15
は、中間シールド11とコイル16との絶縁をとること
を目的として形成される。
段差を軽減させることを目的とし、第2の絶縁層15
は、中間シールド11とコイル16との絶縁をとること
を目的として形成される。
【0062】次に、図7Aに平面図、図7Bに摺動面に
垂直な面による断面図を示すように、第2の絶縁層15
上に薄膜磁気ヘッドのコイル16を形成し、さらにコイ
ル16を覆って第3の絶縁層17、さらにこれらを覆っ
て第4の絶縁層18を順次形成する。
垂直な面による断面図を示すように、第2の絶縁層15
上に薄膜磁気ヘッドのコイル16を形成し、さらにコイ
ル16を覆って第3の絶縁層17、さらにこれらを覆っ
て第4の絶縁層18を順次形成する。
【0063】コイル16は、あらかじめレジストにてパ
ターン形成しておき、その後銅の電解メッキにより形成
する。コイル16のメッキ厚さは約3.3μmとする。
ターン形成しておき、その後銅の電解メッキにより形成
する。コイル16のメッキ厚さは約3.3μmとする。
【0064】第3の絶縁層17と第4の絶縁層18は、
先の第1の絶縁層14および第2の絶縁層15と同様
に、それぞれレジストを必要形状にパターンニングした
後に、270℃の熱処理をかけて形成する。第4の絶縁
層18は、その先端が先に形成した開孔20の後端縁よ
り後退して形成される。これら第3の絶縁層17および
第4の絶縁層18により、コイル16上を含む上層磁性
コア19の形成面の平坦化がなされる。
先の第1の絶縁層14および第2の絶縁層15と同様
に、それぞれレジストを必要形状にパターンニングした
後に、270℃の熱処理をかけて形成する。第4の絶縁
層18は、その先端が先に形成した開孔20の後端縁よ
り後退して形成される。これら第3の絶縁層17および
第4の絶縁層18により、コイル16上を含む上層磁性
コア19の形成面の平坦化がなされる。
【0065】次に、図示しないが、後述する上層磁性コ
アの電解メッキを行うための下地膜例えばTi/Cr/
パーマロイの積層膜を全面に形成する。
アの電解メッキを行うための下地膜例えばTi/Cr/
パーマロイの積層膜を全面に形成する。
【0066】次に、図8Aに平面図、図8Bに摺動面に
平行な面による断面図を示すように、上層磁性コア19
の形状にフォトリソグラフィーにより、レジストからな
るフレーム33を形成する。このときフレーム33の先
端ポール部19aとなる部分は、絶縁非磁性層13に形
成した開孔20より広く形成される。このフレーム33
は、上層磁性コア19の側面の形状を規制するものであ
る。尚、図示しないが前述の従来の例と同様に、各リー
ド部に対応する部分にもフレームを形成する。
平行な面による断面図を示すように、上層磁性コア19
の形状にフォトリソグラフィーにより、レジストからな
るフレーム33を形成する。このときフレーム33の先
端ポール部19aとなる部分は、絶縁非磁性層13に形
成した開孔20より広く形成される。このフレーム33
は、上層磁性コア19の側面の形状を規制するものであ
る。尚、図示しないが前述の従来の例と同様に、各リー
ド部に対応する部分にもフレームを形成する。
【0067】次に、図9Aに平面図、図9Bに摺動面に
垂直な面による断面図を示すように、薄膜磁気ヘッドの
上層磁性コア19の形成を行う。
垂直な面による断面図を示すように、薄膜磁気ヘッドの
上層磁性コア19の形成を行う。
【0068】すなわち、フレーム33をマスクに、パー
マロイ(Ni80%Fe20%合金)の電解メッキを行
い、その後フレーム33を有機溶媒で除去し、フレーム
の下のメッキ下地膜も除去する。そして、電解メッキ層
のうち上層磁性コア19およびリード部等必要な部分上
にレジストによるマスクを形成し、マスクを形成した以
外の部分の電解メッキ層をウエットエッチングによりエ
ッチオフする。さらに、エッチオフした箇所のメッキ下
地膜をイオンミリング等により除去する。
マロイ(Ni80%Fe20%合金)の電解メッキを行
い、その後フレーム33を有機溶媒で除去し、フレーム
の下のメッキ下地膜も除去する。そして、電解メッキ層
のうち上層磁性コア19およびリード部等必要な部分上
にレジストによるマスクを形成し、マスクを形成した以
外の部分の電解メッキ層をウエットエッチングによりエ
ッチオフする。さらに、エッチオフした箇所のメッキ下
地膜をイオンミリング等により除去する。
【0069】このようにして、図9Aおよび図9Bに示
すように上層磁性コア19を形成する。このとき、上層
磁性コア19の先端ポール部19aは、開孔20内より
一部絶縁非磁性層13の表面上に跨って形成される。こ
こで、フレームメッキを行う理由は、磁場中のメッキの
磁場がコア部に有効に働くようにするためである。
すように上層磁性コア19を形成する。このとき、上層
磁性コア19の先端ポール部19aは、開孔20内より
一部絶縁非磁性層13の表面上に跨って形成される。こ
こで、フレームメッキを行う理由は、磁場中のメッキの
磁場がコア部に有効に働くようにするためである。
【0070】このときフレーム33の位置や幅の精度
は、磁気記録媒体との摺動の方向で±0.5μm程度で
よく、従来のフレームの形成と比べて約2倍のマージン
(余裕)が取れる。
は、磁気記録媒体との摺動の方向で±0.5μm程度で
よく、従来のフレームの形成と比べて約2倍のマージン
(余裕)が取れる。
【0071】この後、図示しないが上層磁性コア19の
先端ポール部19aの開孔20上における鉛直面を切断
面として切断して、磁気記録媒体との摺動面を形成す
る。
先端ポール部19aの開孔20上における鉛直面を切断
面として切断して、磁気記録媒体との摺動面を形成す
る。
【0072】このようにして、図1および図2に示す複
合型磁気ヘッド23を形成することができる。
合型磁気ヘッド23を形成することができる。
【0073】尚、上述の絶縁非磁性層13に開孔20を
形成する際、例えば図10Aに示すように、絶縁非磁性
層13上に例えばCr等の非磁性金属層35を20〜3
0nmの厚さに形成し、この上に開孔20に対応した開
孔36aを有するフォトレジスト層36を形成し、次に
図10Bに示すように、フォトレジスト層36をマスク
としてイオンミリングにより非磁性金属層35をパター
ニングして、続いて図10Cに示すように、パターニン
グされた非磁性金属層35をマスクにRIE法により絶
縁非磁性層13をパターニングして開孔20を形成する
ことができる。この非磁性金属層35は、絶縁非磁性層
13の例えばSiO2 に対して、RIE法における選択
エッチング比を大きく取れる材料を選択する。
形成する際、例えば図10Aに示すように、絶縁非磁性
層13上に例えばCr等の非磁性金属層35を20〜3
0nmの厚さに形成し、この上に開孔20に対応した開
孔36aを有するフォトレジスト層36を形成し、次に
図10Bに示すように、フォトレジスト層36をマスク
としてイオンミリングにより非磁性金属層35をパター
ニングして、続いて図10Cに示すように、パターニン
グされた非磁性金属層35をマスクにRIE法により絶
縁非磁性層13をパターニングして開孔20を形成する
ことができる。この非磁性金属層35は、絶縁非磁性層
13の例えばSiO2 に対して、RIE法における選択
エッチング比を大きく取れる材料を選択する。
【0074】フォトレジスト層をマスクに直接絶縁非磁
性層13をパターニングすることもできる。しかし、通
常フォトレジスト層はSiO2 とのエッチング比が約
1:1なので、安全のためにSiO2 による絶縁非磁性
層13のほぼ倍の厚さに形成する。フォトレジスト層が
厚く形成されると、パターンを露光する際に光が吸収さ
れることにより、上部はよく露光されるが下部はあまり
露光されない。この場合、現像後にフォトレジスト層の
端面が斜面として形成され、これをマスクとしてRIE
法を行うことにより、絶縁非磁性層13のエッチングの
端面も斜面として形成される。この場合このエッチング
端面とレジストのパターンとの位置精度に問題が生じる
こともある。
性層13をパターニングすることもできる。しかし、通
常フォトレジスト層はSiO2 とのエッチング比が約
1:1なので、安全のためにSiO2 による絶縁非磁性
層13のほぼ倍の厚さに形成する。フォトレジスト層が
厚く形成されると、パターンを露光する際に光が吸収さ
れることにより、上部はよく露光されるが下部はあまり
露光されない。この場合、現像後にフォトレジスト層の
端面が斜面として形成され、これをマスクとしてRIE
法を行うことにより、絶縁非磁性層13のエッチングの
端面も斜面として形成される。この場合このエッチング
端面とレジストのパターンとの位置精度に問題が生じる
こともある。
【0075】これに対して、非磁性金属層35をマスク
としてRIE法で絶縁非磁性層13をパターニングすれ
ば、非磁性金属層35の厚さを薄くすることができるこ
とから、絶縁非磁性層13のエッチング端面も垂直に形
成され、精度のよい開孔20が形成できる。
としてRIE法で絶縁非磁性層13をパターニングすれ
ば、非磁性金属層35の厚さを薄くすることができるこ
とから、絶縁非磁性層13のエッチング端面も垂直に形
成され、精度のよい開孔20が形成できる。
【0076】上述した製法によれば、MR型磁気ヘッド
10上に精度よく薄膜磁気ヘッド24を形成することが
できる。すなわち、ギャップ膜12上にあらかじめ絶縁
非磁性層13を形成し、この絶縁非磁性層13の平坦な
部分に、上層磁性コアの先端ポール部19aに対応する
開孔20を形成し、この開孔20によって先端ポール部
19aの実質的な寸法を規制することにより、トラック
幅TW およびギャップデプスD0 の位置を精度よく規定
することができる。開孔20の形成に当たって、絶縁非
磁性層13が平坦であるため、その上に形成するマスク
が精度よく形成され、これによって、先端ポール部19
aの寸法精度が向上する。
10上に精度よく薄膜磁気ヘッド24を形成することが
できる。すなわち、ギャップ膜12上にあらかじめ絶縁
非磁性層13を形成し、この絶縁非磁性層13の平坦な
部分に、上層磁性コアの先端ポール部19aに対応する
開孔20を形成し、この開孔20によって先端ポール部
19aの実質的な寸法を規制することにより、トラック
幅TW およびギャップデプスD0 の位置を精度よく規定
することができる。開孔20の形成に当たって、絶縁非
磁性層13が平坦であるため、その上に形成するマスク
が精度よく形成され、これによって、先端ポール部19
aの寸法精度が向上する。
【0077】一方、上層磁性コア19を形成するための
フレーム33、特にその先端ポール部19aに対応する
部分は、開孔20より広めに形成される。従って、フレ
ーム33を形成するに当たっては、従来のような精度を
必要とせず、下地メッキ層の反射光の影響を受けても、
トラック幅TW 等に影響を与えないので、上層磁性コア
19の形成工程の簡便化が図れる。
フレーム33、特にその先端ポール部19aに対応する
部分は、開孔20より広めに形成される。従って、フレ
ーム33を形成するに当たっては、従来のような精度を
必要とせず、下地メッキ層の反射光の影響を受けても、
トラック幅TW 等に影響を与えないので、上層磁性コア
19の形成工程の簡便化が図れる。
【0078】ここで、本発明の薄膜磁気ヘッドを適用し
た複合型磁気ヘッドにおける、絶縁非磁性層13の開孔
20より絶縁非磁性層13の表面に跨る上層磁性コア1
9の部分のギャップ膜12からの段差の高さ、すなわち
絶縁非磁性層13の厚さと磁気特性との関係を調べた。
比較の例として、上層磁性コアに段差を形成しない従来
の複合型磁気ヘッドにおいて、規定のトラック幅が得ら
れたと仮定したモデルを用いた。
た複合型磁気ヘッドにおける、絶縁非磁性層13の開孔
20より絶縁非磁性層13の表面に跨る上層磁性コア1
9の部分のギャップ膜12からの段差の高さ、すなわち
絶縁非磁性層13の厚さと磁気特性との関係を調べた。
比較の例として、上層磁性コアに段差を形成しない従来
の複合型磁気ヘッドにおいて、規定のトラック幅が得ら
れたと仮定したモデルを用いた。
【0079】図11Aおよび図11Bにそれぞれ本発明
の薄膜磁気ヘッドを適用した複合型磁気ヘッドおよび比
較例の複合型磁気ヘッドの摺動面の要部の平面図を示す
ように、ともにトラック幅TW を3.1μm、上層磁性
コア19の高さHU1を5.0μm、上層磁性コア19側
面の傾斜角φを9.0°とした。
の薄膜磁気ヘッドを適用した複合型磁気ヘッドおよび比
較例の複合型磁気ヘッドの摺動面の要部の平面図を示す
ように、ともにトラック幅TW を3.1μm、上層磁性
コア19の高さHU1を5.0μm、上層磁性コア19側
面の傾斜角φを9.0°とした。
【0080】図11Bの比較例の複合型磁気ヘッドは、
上層磁性コア19上面の幅Uw を3.8μm、上層磁性
コア19側面の傾斜面の高さHU2を2.0μmとした。
図11Aの本発明を適用した複合型磁気ヘッドは、上層
磁性コア19上面の幅Uw を5.4μm、上層磁性コア
19の段差の幅bを0.5μmとして、上層磁性コア1
9の段差の高さ(絶縁非磁性層13の厚さ)をaとし、
このaの値をそれぞれ0.5μm、1.0μm、2.0
μmとして磁気特性を調べた。
上層磁性コア19上面の幅Uw を3.8μm、上層磁性
コア19側面の傾斜面の高さHU2を2.0μmとした。
図11Aの本発明を適用した複合型磁気ヘッドは、上層
磁性コア19上面の幅Uw を5.4μm、上層磁性コア
19の段差の幅bを0.5μmとして、上層磁性コア1
9の段差の高さ(絶縁非磁性層13の厚さ)をaとし、
このaの値をそれぞれ0.5μm、1.0μm、2.0
μmとして磁気特性を調べた。
【0081】また、図12および図13にそれぞれ本発
明の薄膜磁気ヘッドを適用した複合型磁気ヘッドおよび
比較例の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの断面図を
示すように、中間シールド11の厚さTS を3.5μ
m、薄膜磁気ヘッドのギャップ膜12の厚さTG を0.
5μm、中間シールド11およびギャップ膜12の先端
部の傾斜角θを水平面に対し下方に20.0°、上層磁
性コア19の前部の傾斜角αおよび後部の傾斜角βをそ
れぞれ37.5°および8.1°とする。また、MR型
磁気ヘッドのギャップデプスゼロ位置D0 ′に対して、
前方d1=0.5μmの位置に上層磁性コア19の前端
面19b(摺動面と一致する)が、後方d2 =1.0μ
mの位置に薄膜磁気ヘッドのギャップデプスゼロD0 が
それぞれ位置する。
明の薄膜磁気ヘッドを適用した複合型磁気ヘッドおよび
比較例の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの断面図を
示すように、中間シールド11の厚さTS を3.5μ
m、薄膜磁気ヘッドのギャップ膜12の厚さTG を0.
5μm、中間シールド11およびギャップ膜12の先端
部の傾斜角θを水平面に対し下方に20.0°、上層磁
性コア19の前部の傾斜角αおよび後部の傾斜角βをそ
れぞれ37.5°および8.1°とする。また、MR型
磁気ヘッドのギャップデプスゼロ位置D0 ′に対して、
前方d1=0.5μmの位置に上層磁性コア19の前端
面19b(摺動面と一致する)が、後方d2 =1.0μ
mの位置に薄膜磁気ヘッドのギャップデプスゼロD0 が
それぞれ位置する。
【0082】また、このD0 ′から上層磁性コア19の
傾斜変換面19cまでの距離L1 を7.8μm、同じく
コイル16の前面までの距離L2 を15.0μmとなる
ように配置する。さらに、上層磁性コア19の傾斜変換
面19cのギャップ膜12上の高さH1を7.3μm、
上層磁性コア19後部のギャップ膜12上の高さH2 を
9.0μm、コイル16の高さTC を4.0μmとす
る。
傾斜変換面19cまでの距離L1 を7.8μm、同じく
コイル16の前面までの距離L2 を15.0μmとなる
ように配置する。さらに、上層磁性コア19の傾斜変換
面19cのギャップ膜12上の高さH1を7.3μm、
上層磁性コア19後部のギャップ膜12上の高さH2 を
9.0μm、コイル16の高さTC を4.0μmとす
る。
【0083】このように設定した各磁気ヘッドについ
て、磁気特性を調べた。図14に複合型磁気ヘッドの先
端部の概略図を示すように、上層磁性コア19の中心線
(トラック中心線)CU 上の薄膜磁気ヘッドのギャップ
膜12の中心を原点に採って、水平面の摺動面に沿った
方向をx方向、水平面のデプス方向をy方向、鉛直方向
をz方向とする。
て、磁気特性を調べた。図14に複合型磁気ヘッドの先
端部の概略図を示すように、上層磁性コア19の中心線
(トラック中心線)CU 上の薄膜磁気ヘッドのギャップ
膜12の中心を原点に採って、水平面の摺動面に沿った
方向をx方向、水平面のデプス方向をy方向、鉛直方向
をz方向とする。
【0084】図15にx方向の磁場強度分布を示す。上
層磁性コアの段差の高さaが0.5μmおよび1.0μ
mの場合は、比較例に比して外部磁場強度が高くなって
いることがわかる。また磁場強度を比較例並に合わせた
場合のx方向の磁場の拡がりすなわちいわゆるフリンジ
ングは比較例と同程度となる。aが2.0μmの場合
は、他の場合と比較して磁場強度が低くなっている。
層磁性コアの段差の高さaが0.5μmおよび1.0μ
mの場合は、比較例に比して外部磁場強度が高くなって
いることがわかる。また磁場強度を比較例並に合わせた
場合のx方向の磁場の拡がりすなわちいわゆるフリンジ
ングは比較例と同程度となる。aが2.0μmの場合
は、他の場合と比較して磁場強度が低くなっている。
【0085】図16にy方向の磁場強度分布を示す。a
が0.5μmおよび1.0μmの場合は、比較例に比し
て、記録媒体側(y<0)での外部磁場強度が高く、薄
膜磁気ヘッドのデプス側(y>0)での磁束漏れが少な
くなっていることがわかる。aが2.0μmの場合は、
他の場合と比較して磁場強度が低くなっている。
が0.5μmおよび1.0μmの場合は、比較例に比し
て、記録媒体側(y<0)での外部磁場強度が高く、薄
膜磁気ヘッドのデプス側(y>0)での磁束漏れが少な
くなっていることがわかる。aが2.0μmの場合は、
他の場合と比較して磁場強度が低くなっている。
【0086】図17にz方向の磁場強度分布を示す。a
が0.5μmおよび1.0μmの場合は、比較例とほぼ
同程度の外部磁場強度となっていることがわかる。aが
2.0μmの場合は、他の場合と比較して磁場強度が低
くなっていて、+1〜2μm付近に磁場が生じている。
が0.5μmおよび1.0μmの場合は、比較例とほぼ
同程度の外部磁場強度となっていることがわかる。aが
2.0μmの場合は、他の場合と比較して磁場強度が低
くなっていて、+1〜2μm付近に磁場が生じている。
【0087】以上の結果から、上層磁性コアの段差の高
さaが0.5μmおよび1.0μmの場合は、比較例と
ほぼ同程度以上の磁気特性が得られることがわかる。ま
た、上層磁性コアの段差の高さaが2.0μm以上であ
ると、磁気特性に影響がでるようになる。
さaが0.5μmおよび1.0μmの場合は、比較例と
ほぼ同程度以上の磁気特性が得られることがわかる。ま
た、上層磁性コアの段差の高さaが2.0μm以上であ
ると、磁気特性に影響がでるようになる。
【0088】従って、本発明を適用して、絶縁非磁性層
により上層磁性コアに段差を形成しても、段差を形成し
ない場合と比較して磁気特性への影響が少なく、同等の
磁気特性が得られることがわかる。
により上層磁性コアに段差を形成しても、段差を形成し
ない場合と比較して磁気特性への影響が少なく、同等の
磁気特性が得られることがわかる。
【0089】尚、上述の例ではMR型磁気ヘッドと薄膜
磁気ヘッドとを一体に有する複合型磁気ヘッドに適用し
た場合であるが、薄膜磁気ヘッド単体の場合にも本発明
を適用できるものである。
磁気ヘッドとを一体に有する複合型磁気ヘッドに適用し
た場合であるが、薄膜磁気ヘッド単体の場合にも本発明
を適用できるものである。
【0090】本発明の複合型磁気ヘッドおよび薄膜磁気
ヘッドは、上述の例に限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得
る。
ヘッドは、上述の例に限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得
る。
【0091】
【発明の効果】本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、その
トラック幅を規制する側の磁性コアの作動ギャップ形成
部分の寸法が絶縁非磁性層の開孔によって制御され、こ
の開孔によってトラック幅TW 、ギャップデプスゼロD
0 の位置が規制されるので、高精度かつ高信頼性のある
薄膜磁気ヘッドを構成することができる。
トラック幅を規制する側の磁性コアの作動ギャップ形成
部分の寸法が絶縁非磁性層の開孔によって制御され、こ
の開孔によってトラック幅TW 、ギャップデプスゼロD
0 の位置が規制されるので、高精度かつ高信頼性のある
薄膜磁気ヘッドを構成することができる。
【0092】また、本発明に係る複合型磁気ヘッドによ
れば、薄膜磁気ヘッドのトラック幅TW 、およびギャッ
プデプスゼロD0 の位置が精度よく規定されると共に、
薄膜磁気ヘッドの上層磁性コアの中心線CU と、MR型
磁気ヘッドのMR素子の中心線CM とを一致させること
ができ、高精度かつ信頼性の高い複合型磁気ヘッドを提
供することができる。
れば、薄膜磁気ヘッドのトラック幅TW 、およびギャッ
プデプスゼロD0 の位置が精度よく規定されると共に、
薄膜磁気ヘッドの上層磁性コアの中心線CU と、MR型
磁気ヘッドのMR素子の中心線CM とを一致させること
ができ、高精度かつ信頼性の高い複合型磁気ヘッドを提
供することができる。
【0093】さらに絶縁非磁性層に形成した孔により、
上層磁性コアを急峻に立ち上げることができるので、こ
れによりD0 近傍の磁束の漏れが生じにくくなり、オー
バーライト特性を改善できる。
上層磁性コアを急峻に立ち上げることができるので、こ
れによりD0 近傍の磁束の漏れが生じにくくなり、オー
バーライト特性を改善できる。
【0094】このように、本発明の薄膜磁気ヘッドまた
は複合型磁気ヘッドによれば、トラック幅や位置の精度
が良好な薄膜磁気ヘッドを構成することができ、これに
より、所定の設計条件を満たし、磁気特性の安定した薄
膜磁気ヘッドまたは複合型磁気ヘッドを得ることができ
る。
は複合型磁気ヘッドによれば、トラック幅や位置の精度
が良好な薄膜磁気ヘッドを構成することができ、これに
より、所定の設計条件を満たし、磁気特性の安定した薄
膜磁気ヘッドまたは複合型磁気ヘッドを得ることができ
る。
【0095】本発明の薄膜磁気ヘッドの製法によれば、
コイル形成工程および平坦化工程の前に、段差の少ない
状態で上層磁性コアの先端部のトラック幅およびデプス
位置を規制する開孔を有する絶縁非磁性層を形成し、そ
の後にこの開孔を含んで平坦化膜上にわたって上層磁性
コアを形成することにより、トラック幅の精度や上層磁
性コアの位置の精度が良好な薄膜磁気ヘッドを製造する
ことができる。
コイル形成工程および平坦化工程の前に、段差の少ない
状態で上層磁性コアの先端部のトラック幅およびデプス
位置を規制する開孔を有する絶縁非磁性層を形成し、そ
の後にこの開孔を含んで平坦化膜上にわたって上層磁性
コアを形成することにより、トラック幅の精度や上層磁
性コアの位置の精度が良好な薄膜磁気ヘッドを製造する
ことができる。
【0096】上層磁性コアの先端部は、フレームの形状
や位置の精度にかかわらず、絶縁非磁性層により制御さ
れて上述のように精度良く形成される。従って、上層磁
性コアの先端部のトラック幅の精度や上層磁性コアの位
置の精度について、従来問題となっていた露光の際の平
坦化膜の傾斜からの反射光の影響は極めて少ない。
や位置の精度にかかわらず、絶縁非磁性層により制御さ
れて上述のように精度良く形成される。従って、上層磁
性コアの先端部のトラック幅の精度や上層磁性コアの位
置の精度について、従来問題となっていた露光の際の平
坦化膜の傾斜からの反射光の影響は極めて少ない。
【0097】従来問題となっていたメッキ下地膜による
散乱光は、ギャップ近傍部では無関係であるので、従来
の薄膜磁気ヘッドに比してトラック幅の精度が向上でき
る。
散乱光は、ギャップ近傍部では無関係であるので、従来
の薄膜磁気ヘッドに比してトラック幅の精度が向上でき
る。
【0098】また、上層磁性コアのパターン形成時に、
トラック幅の制御および上層磁性コアの位置精度にマー
ジンができるため、上層磁性コアの形成工程の簡便化が
図れる。
トラック幅の制御および上層磁性コアの位置精度にマー
ジンができるため、上層磁性コアの形成工程の簡便化が
図れる。
【図1】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの一例の断
面図である。
面図である。
【図2】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの摺動面の
平面図である。
平面図である。
【図3】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの一例の薄
膜磁気ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
膜磁気ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図4】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの薄膜磁気
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図5】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの薄膜磁気
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図6】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの薄膜磁気
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図7】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの薄膜磁気
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図8】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの薄膜磁気
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に平行な面による断面図である。
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に平行な面による断面図である。
【図9】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの薄膜磁気
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
ヘッドの一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図10】A〜C 非磁性金属層をマスクとして、絶縁
非磁性層に反応性イオンエッチングを行う場合の摺動面
に垂直な面による断面図である。
非磁性層に反応性イオンエッチングを行う場合の摺動面
に垂直な面による断面図である。
【図11】A 本発明を適用した複合型磁気ヘッドの薄
膜磁気ヘッドの摺動面の平面図である。 B 比較例の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの摺動
面の平面図である。
膜磁気ヘッドの摺動面の平面図である。 B 比較例の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの摺動
面の平面図である。
【図12】本発明を適用した複合型磁気ヘッドの薄膜磁
気ヘッドの要部の概略断面図である。
気ヘッドの要部の概略断面図である。
【図13】比較例の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッド
の要部の概略断面である。
の要部の概略断面である。
【図14】複合型磁気ヘッドの先端部の概略図である。
【図15】図14のx方向の磁場強度分布を示す図であ
る。
る。
【図16】図14のy方向の磁場強度分布を示す図であ
る。
る。
【図17】図14のz方向の磁場強度分布を示す図であ
る。
る。
【図18】従来の複合型磁気ヘッドの斜視図である。
【図19】従来の複合型磁気ヘッドの摺動面に垂直な面
による断面図である。
による断面図である。
【図20】従来の複合型磁気ヘッドの摺動面の平面図で
ある。
ある。
【図21】従来の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図22】従来の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図23】従来の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図24】従来の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図25】従来の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図26】従来の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図27】従来の複合型磁気ヘッドの薄膜磁気ヘッドの
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
一製造工程の工程図である。 A 平面図である。 B 摺動面に垂直な面による断面図である。
【図28】フレームメッキ工程における露光の状態を示
す図である。 A 基盤の段差付近の概略断面図である。 B 図28AのA部におけるフレームに垂直な断面図で
ある。 C 図28AのB部におけるフレームに垂直な断面図で
ある。
す図である。 A 基盤の段差付近の概略断面図である。 B 図28AのA部におけるフレームに垂直な断面図で
ある。 C 図28AのB部におけるフレームに垂直な断面図で
ある。
【図29】フレームメッキ工程における傾斜面での反射
の状態を示す図である。 A 第4の絶縁層の段差部近傍の概略断面図である。 B フレームに垂直な断面図である。 C フレームに垂直な断面図である。
の状態を示す図である。 A 第4の絶縁層の段差部近傍の概略断面図である。 B フレームに垂直な断面図である。 C フレームに垂直な断面図である。
1 下層シールド 2 MR型磁気ヘッドのギャップ膜 3 MR素子 4 先端電極層 5 後端電極層 6 バイアス導体 7 絶縁膜 10 MR型磁気ヘッド 11 中間シールド 12 薄膜磁気ヘッドのギャップ膜 13 絶縁非磁性層 14 第1の絶縁層 15 第2の絶縁層 16 コイル 17 第3の絶縁層 18 第4の絶縁層 19 上層磁性コア 20 開孔 23 複合型磁気ヘッド 24 薄膜磁気ヘッド 25 基板 33 フレーム 35 非磁性金属層 36 フォトレジスト層 51 上層磁性コア 52 コイル 53 中間シールド 54 バイアス導体 55 先端電極 56 後端電極 57 MR素子 58 下層シールド 60 薄膜磁気ヘッドのギャップ膜 61 第1の絶縁層 62 第2の絶縁層 63 第3の絶縁層 64 第4の絶縁層 65 フレーム 66 レジスト 70 複合型磁気ヘッド 71 MR型磁気ヘッド 72 薄膜磁気ヘッド 73 基板 74 MR型磁気ヘッドのギャップ膜 75 リード部 76、77 平坦化膜
Claims (6)
- 【請求項1】 トラック幅を規制する側の磁性コアが、
ギャップ膜上に形成された絶縁非磁性層の開孔を含んで
形成され、該絶縁非磁性層の開孔で上記磁性コアの作動
ギャップ形成部分の寸法が制御されて成ることを特徴と
する薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項2】 上記絶縁非磁性層の開孔によって上記ト
ラック幅が規制されて成ることを特徴とする請求項1に
記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項3】 上記絶縁非磁性層の開孔によって磁性層
が磁気ヘッドのギャップデプスゼロ位置が規制されて成
ることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項4】 磁気抵抗効果型ヘッド上に請求項1に記
載の薄膜磁気ヘッドが積層されて成ることを特徴とする
複合型磁気ヘッド。 - 【請求項5】 ギャップ膜上に、該ギャップ膜とのエッ
チング選択比を有する絶縁非磁性層を形成する工程と、 反応性イオンエッチングによって、上記絶縁非磁性層に
作動ギャップ形成部分の寸法を規制する開孔を形成する
工程と、 上記開孔を除いて上記絶縁非磁性層上にコイルおよび平
坦化膜を形成する工程と、 上記開孔を含んでトラック幅を規制する側の磁性コアを
形成する工程を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッド
の製法。 - 【請求項6】 上記絶縁非磁性層の反応性イオンエッチ
ングを行う工程において、非磁性金属層によるマスクを
用いることを特徴とする請求項5に記載の薄膜磁気ヘッ
ドの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29567295A JPH09138909A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 薄膜磁気ヘッドおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29567295A JPH09138909A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 薄膜磁気ヘッドおよびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09138909A true JPH09138909A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17823700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29567295A Pending JPH09138909A (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 薄膜磁気ヘッドおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09138909A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6400527B1 (en) | 1998-11-13 | 2002-06-04 | Alps Electric Co., Ltd. | Thin film magnetic head having upper core layer with narrow track width |
US6780530B2 (en) | 1999-10-06 | 2004-08-24 | Nec Corporation | Magnetic material having a high saturation magnetic flux density and a low coercive force |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP29567295A patent/JPH09138909A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6400527B1 (en) | 1998-11-13 | 2002-06-04 | Alps Electric Co., Ltd. | Thin film magnetic head having upper core layer with narrow track width |
US6780530B2 (en) | 1999-10-06 | 2004-08-24 | Nec Corporation | Magnetic material having a high saturation magnetic flux density and a low coercive force |
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