JPH09138453A - 機械装置類の防滴機構 - Google Patents

機械装置類の防滴機構

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JPH09138453A
JPH09138453A JP7295206A JP29520695A JPH09138453A JP H09138453 A JPH09138453 A JP H09138453A JP 7295206 A JP7295206 A JP 7295206A JP 29520695 A JP29520695 A JP 29520695A JP H09138453 A JPH09138453 A JP H09138453A
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drip
adjacent
proof mechanism
lens barrel
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JP7295206A
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Toyotoshi Kawasaki
豊年 川崎
Kenichi Murakami
賢一 村上
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/02Bodies
    • G03B17/08Waterproof bodies or housings

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 相対移動する二部材間をシールする簡単な構
成の防滴機構を提供する。 【解決手段】 レンズ鏡胴1は、レンズ鏡胴本体20お
よび第1レンズ群支持枠52に隣接して、カム環14に
ゴムリング12が圧入された操作部材10を備える。ゴ
ムリング12の両端には、自然状態においてゴムリング
本体12a,12bから径方向内側に向けて延在する薄肉
の延長部12x,12yが一体的に形成される。延長部1
2x,12yは、レンズ鏡胴1の組み立て後には、レンズ
鏡胴本体20および第1レンズ群支持枠52により径方
向外側に付勢されて弾性変形し、レンズ鏡胴本体20お
よび第1レンズ群支持枠52に密着して、シール機能を
発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械装置類の可動
部と固定部との間をシールする防滴機構に関し、特にカ
メラのレンズ鏡胴に好適な防滴機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多少の水しぶきや雨がかかる程度
でも使用できるようにする防滴機構を備えた、いわゆる
生活防水カメラが提供されている。このような防滴機構
は、水圧がかからない状態では内部に水などの液体が侵
入しないようするものであり、水中のように水圧がかか
る状態でも内部に水などが侵入しないようにする防水機
構とは異なる。
【0003】このような防滴機構は、ゴムパッキンやO
リングを用いて構成される。たとえば、図1に示すよう
に、2つの部材2,4の間の隙間6に対向して溝2a,4a
を形成し、その溝2a,4aにシール部材すなわちOリン
グ8を挾み込むように構成される。しかし、Oリング8
は、一般には、静止した部材間のシールに使用されるも
のであるので、一方の部材2が他方の部材4に対して回
動するような場合には、両部材2,4のシール位置を回
転軸に近づけ、相対すべり量を少なくする等の設計上の
特段の工夫が必要となる。すなわち、可動部が固定部に
対して相対移動する部分の防滴機構は、一般には、二部
材間の境界にOリング8のような別個の部材を設けるよ
うに構成され、その構成は複雑となり、製造費用も高く
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
解決すべき技術的課題は、二部材間をシールする簡単な
構成の防滴機構を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記技
術的課題を解決するため、本発明によれば、以下の構成
の機械装置類の防滴機構が提供される。
【0006】すなわち、機械装置類の防滴機構は、操作
部材をこの操作部材に隣接する隣接部材に対して相対移
動することによって操作を行なう機械装置類における防
滴機構である。上記操作部材は、操作部材本体と、この
操作部材本体の外側を覆う弾性部材とを備える。この弾
性部材の周縁には、上記操作部材が上記隣接部材ととも
に組み立てられたときに上記隣接部材に弾性的に圧接す
る延長部が、一体的に形成される。
【0007】上記構成において、操作部材の外側を構成
する弾性部材には、操作時のすべり止めに適した弾性材
料、たとえばゴム等が使用される。弾性部材の周縁の延
長部は、隣接部材側に延在し、組み立て時に隣接部材と
接して弾性変形して、隣接部材に圧接して操作部材と隣
接部材との間をシールし、操作部材と隣接部材との間か
らの水等の侵入を防ぎ、防滴機構を構成する。つまり、
上記構成の防滴機構は、操作部材の一部である弾性部材
の延長部によって構成される。そのため、防滴機構だけ
のための特別な部品を必要としないので、部品点数の増
加を伴わない。
【0008】したがって、上記の防滴機構は、二部材間
をシールする簡単な構成の防滴機構である。
【0009】好ましくは、上記操作部材は、上記隣接部
材に対して回動する大略筒状形状であって、上記操作部
材の両端には、周方向全体に、すなわち周方向に連続し
て360度の範囲に渡って延在する上記弾性部材の上記
延長部を有する。
【0010】上記構成において、大略筒状の操作部材が
隣接部材に対して回動しても、弾性部材の延長部は周方
向全体に延在するので、回動の大きさに関係なく、シー
ル機能を発揮する。また、操作部材の両端に弾性部材の
延長部を有するので、操作部材の両端、たとえばズーム
レンズ鏡胴の操作環の前後において、防滴機構を構成で
きる。
【0011】好ましくは、上記隣接部材には、上記操作
部材が上記隣接部材とともに組み立てられたときに上記
操作部材の上記弾性部材の上記延長部を受け入れる溝が
形成される。この溝の溝面は上記延長部と接して上記延
長部を付勢し、この溝の開口部は上記操作部材によって
大略覆われるように構成される。
【0012】上記構成において、隣接部材の溝には、操
作部材の弾性部材の延長部が挿入される。そして溝の内
面は、この延長部を付勢するので、操作部材と隣接部材
との間はシールされる。隣接部材の溝の開口部は、操作
部材によって大略覆われているので、溝内に水などが達
しにくくなり、その結果、シール効果が高まる。また、
操作部材の弾性部材の延長部は溝内にあるので、操作部
材を操作するときに操作部材の弾性部材の延長部を押さ
えたために操作部材の操作に必要な力やトルクが増加す
るというようなことは起こらない。また、操作部材の弾
性部材の延長部は、溝内に保護され、外部からの作用を
受けにくいので、損傷しにくい。
【0013】好ましくは、上記操作部材の上記弾性部材
の上記延長部は、リリーフ弁として構成される。上記延
長部は、上記操作装置の内部の圧力が外部の圧力より実
質的に大きいときには、弾性変形して上記延長部から離
れて上記内部の圧力を解放する一方、上記操作装置の内
部の圧力が外部の圧力より実質的に大きくないときに
は、上記隣接部材に圧接した状態を保持するように構成
される。
【0014】上記構成において、操作装置内部の圧力が
所定以上上昇して、装置内外の圧力差により操作部材の
弾性部材の延長部に作用する力が、延長部の弾性変形に
よる弾性復元力より大きくなると、延長部は隣接部材か
ら離れる方向に弾性変形し、装置内部の圧力を緩和す
る。すなわち、装置内部の空気が、操作部材の弾性部材
の延長部と隣接部材との間の隙間から、装置外部へ流れ
出る。この隙間の空気の流れは、水などがこの隙間を通
って操作装置の内部へ侵入することを妨ぐ。一方、操作
装置内部の圧力が上昇しないときには、操作部材の弾性
部材の延長部が隣接部材に密着した状態を保持する。つ
まり、操作部材の弾性部材の延長部は、リリーフ弁とし
て機能する。
【0015】好ましくは、上記弾性部材は、上記弾性部
材の上記延長部の厚さが上記弾性部材の本体部の厚さよ
り薄くなるように、上記本体部と上記延長部とが大略段
状に構成される。
【0016】上記構成において、弾性部材本体部は厚い
ので、操作部材本体に対して大きな締付力を発揮し、操
作部材本体と弾性部材とが一体的に結合するようにでき
る。一方、操作部材の弾性部材の延長部は薄いので、隣
接部材を付勢する力は小さい。そのため、延長部が隣接
部材を必要以上に大きな力で付勢しないようにして、隣
接部材に対して操作部材を移動するときの操作力が増加
しないように、防水機構を構成できる。また、操作部材
の弾性部材を大略段状に形成することによって、装置構
成が簡単になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図2〜図7に示した本発
明の各実施形態に係る操作装置の防滴機構について詳細
に説明する。
【0018】まず、本発明の一実施形態について、図2
〜図6を参照しながら説明する。
【0019】この実施形態は、本発明をカメラのズーム
レンズ鏡胴1に適用したものである。図2の中心線92
に対しての半断面図に示すように、ズームレンズ鏡胴1
は、大略、従来例と同様に構成され、固定部材であるレ
ンズ鏡胴本体20と、操作部材である外筒10と、第1
レンズ群50と、第2レンズ群60とを、基本的構成と
して備えている。レンズ鏡胴本体20には、その前側に
筒状の直進案内筒30が形成され、直進案内筒30の外
周面30sにカム環14を含む外筒10がはまり込んで
いる。
【0020】直進案内筒30には、光軸方向に延在しか
つ貫通する第1および第2直進案内溝30a,30bが形
成されている。カム環14の内周面14tには、大略螺
旋状の所定形状の第1および第2カム溝14a,14bが
形成され、カム環14の外周面14sには弾性部材であ
るゴムリング12が圧入されている。カム環14とゴム
リング12とは一体となって外筒10を構成し、直進案
内筒30に対して一体的に回動できるようになってい
る。直進案内筒30の内側には、第1レンズ群支持枠5
2に支持された第1レンズ群50と、第2レンズ群支持
枠62に支持された第2レンズ群60と、第1レンズ群
支持枠52を支持する移動筒40とが収納されている。
第1レンズ群支持枠52は、図示しないモータにより、
移動筒40に対して光軸方向に移動され、フォーカス調
整されるようになっている。移動筒40及び第2レンズ
群支持枠62の外周面40s,62sには、径方向外側に
延在する第1および第2係合ピン42,64が突設され
る。第1および第2係合ピン42,64は、それぞれ、
直進案内筒30の第1および第2直進案内溝30a,30
bを貫通して、カム環14の第1および第2カム溝14
a,14bに係合する。そして、外筒10すなわちカム環
14が直進案内筒30に対して相対移動されると、カム
環14の第1および第2カム溝14a,14bと直進案内
筒30の第1および第2直進案内溝30a,30bとの交
差位置が変わり、それによって、第1レンズ群50及び
第2レンズ群60が光軸方向に移動する。
【0021】ゴムリング12は、カム環14の外周面1
4sを包む筒部12aと、カム環14の前端14yを覆う
ように径方向内側に延在するドーナツ状のフランジ部1
2bとを有する。ゴムリング12は、従来例のズームレ
ンズ鏡胴と異なり、筒部12aの後端には後側延長部1
2xが形成され、フランジ部12bの内周面12nには前
側延長部12yが形成される。
【0022】ゴムリング12の後側延長部12xは、周
方向全体に、すなわち360度の範囲に渡って形成さ
れ、その厚さは、図2および図3に示すように、筒部1
2aの厚さに比較して小さい。レンズ鏡胴本体20に
は、ゴムリング12の後側延長部12xに対応して、こ
の後側延長部12xを受け入れる段部22が形成され、
ゴムリング12の筒部12aおよび延長部12xの外周面
12s,12tと、レンズ鏡胴本体20の外周面20sと
が、大略、同一面に含まれるように構成されている。ゴ
ムリング12の後側延長部12xは、自然状態において
は、図3(I)に示すように、径方向内側、すなわち、レ
ンズ鏡胴本体20の段部22の外周面22sより内側に
向けて湾曲しながら延在する。そして、ゴムリング12
がカム環14に圧入され、レンズ鏡胴1が組み立てられ
ると、図3(II)に示すように、ゴムリング12の後側延
長部12xは、レンズ鏡胴本体20の段部22の外周面
22sに付勢されて、径方向外側に弾性変形して直線状
となる。これによって、ゴムリング12の後側延長部1
2xの内周面12mは、後側延長部12xの径方向内側へ
の弾性復元力によってレンズ鏡胴本体20の段部22の
外周面22sに密着し、水などがレンズ鏡胴内部28へ
侵入するのを防ぐシールとしての機能を発揮する。
【0023】ゴムリング12のフランジ部12bの内周
面12nに形成された前側延長部12yは、大略鈎状断面
形状を有し、径方向全体に360度の範囲に渡って延在
する。前側延長部12yには、図4(I)に示すように、自
然状態では、径方向内側、すなわち第1レンズ群支持枠
52の外周面52sより内側に向けて延在する。そし
て、ズームレンズ鏡胴1が組み立てられると、図4(II)
に示すように、前側延長部12yは、第1レンズ群支持
枠52の外周面52sに付勢されて弾性変形し、径方向
外側に弾性変形して湾曲する。これによって、ゴムリン
グ12の前側延長部12yの内側面12pは、前側延長部
12yの径方向内側への弾性復元力によって第1レンズ
群支持枠52の外周面52sに密着し、後側延長部12x
と同様にシールとしての機能を発揮する。この場合、延
長部12yは外周面52sに付着した砂塵等を吐き出し、
防滴以外に防塵の効果も有する。
【0024】また、図4(III)に示すように、内周面1
2nに形成された延長部12yを後ろ側へ回した場合は、
レンズ鏡胴内部28がレンズ鏡胴外部よりも低圧になっ
た時、ゴムリング12の延長部12yの付勢力が空気圧
力により減少し、レンズ鏡胴内部28へ空気を入れる弁
効果を有する。この場合、空気流入により防滴効果の減
少が懸念されるが、レンズ鏡胴内部28が低圧になる場
合は、第1レンズ群支持枠52が前へ繰り出される方向
となるため、外周面52sに付着した水滴も同様に前へ
繰り出され防滴効果を維持することができる。しかしな
がら、この場合は、第1レンズ群支持枠52の外周面5
2sに付着した砂塵等が、ゴムリング12の延長部12y
と第1レンズ群支持枠52の外周面52sとの間にはさ
み込まれるため、防塵効果を奏することはできない。
【0025】上記構成において、外筒10がレンズ鏡胴
本体20に対して回動されると、ゴムリング12の前後
の延長部12x,12yは、それぞれ、シール状態を保っ
たまま、レンズ鏡胴本体20の段部22の外周面22s
と第1レンズ群支持枠52の外周面52sとに対して摺
動する。このとき、ゴムリング12の各延長部12x,1
2yは、ゴムリング12の筒部12aおよびフランジ部1
2bに比べて薄いので、必要以上に大きな付勢力でレン
ズ鏡胴本体20および第1レンズ群52に密着すること
はなく、外筒10の操作力が大きくなることはない。
【0026】したがって、上記実施形態では、操作部材
10の一部として使用するゴムリング12の両端に延長
部12x,12yを形成するという簡単な構成で、部品点
数の増加なしに、防滴機構を構成できる。
【0027】また、上記構成において、レンズ鏡胴内部
28は密封されているので、ズーム操作によるレンズ鏡
胴1の短縮やレンズ鏡胴内部28の温度上昇などによ
り、レンズ鏡胴内部28の圧力が上昇して外部の圧力よ
り高くなる場合がある。このような状態は好ましくない
が、本実施形態においては、レンズ鏡胴内部28の圧力
は自動的に調整される。すなわち、レンズ鏡胴内部28
の圧力が上昇した場合には、図5に示すように、後側延
長部12xはレンズ鏡胴内部28の空気に押されて径方
向外側にたわみ、後側延長部12xの内周面12mはレン
ズ鏡胴本体20の段部22の外周面22sから離れ、そ
の間の隙間24からレンズ鏡胴内部28の空気が抜け出
る。このとき、矢印90で示すように空気はレンズ鏡胴
内部28から外部へ向けて流れるので、水などは、外部
からこの隙間24を通ってレンズ鏡胴内部28に侵入す
ることが阻止される。そして、レンズ鏡胴内部28の圧
力が外部圧力と大略同じとなると、後側延長部12xは
その弾性復元力により元に戻り、レンズ鏡胴本体20の
段部22の外周面と密着する。したがって、ゴムリング
12の後側延長部12xは、防滴機能を維持したまま、
レンズ鏡胴内部28の圧力を逃がす、いわば弁としての
機能を有する。同様に、ゴムリング12の前側延長部1
2yも、弁としての機能を有する。すなわち、前側延長
部12yは装置外部に向けてJ字状に形成されているの
で、レンズ鏡胴内部28の圧力が上昇したときには、第
1レンズ群支持枠52の外周面52sとの接触部分は前
側に移動して圧力を逃がすことができる。一方、レンズ
鏡胴28の圧力が外部より小さくなっても、前側延長部
12yは後側へは戻りにくい形状であるので第1レンズ
群支持枠52の外周面52sとの密着状態を、通常は保
持する。
【0028】なお、上記実施形態では、ゴムリング12
の前後の延長部12x,12yの形状が異なっていたが、
図6に示す変形例のように、ゴムリング12がフランジ
部12bを有しない場合には、ゴムリング12の筒部1
2aの前端にも、後側延長部12xと同様に構成した前側
延長部12zを形成し、この前側延長部12zに対応し
て、レンズ鏡胴本体20の段部22と同様に、レンズ鏡
胴1の前側部材21に段部23を形成する構成とするこ
とも可能である。
【0029】次に、防滴効果をより高めた他の実施形態
について、図7の要部断面図を参照しながら説明する。
なお、他の実施例は、上記した一実施例と大略同じ構成
であるので、以下では、相違点を中心に説明する。
【0030】すなわち、レンズ鏡胴本体20には、ゴム
リング12の後側延長部12xに対応して、ドーナツ状
空間26aを形成する溝26が、段部22の代わりに形
成され、この溝26の内部に、ゴムリング12の後側延
長部12xが挿入される。後側延長部12xは、上記した
実施形態と同様に、自然状態では、径方向内側、すなわ
ち溝26の内溝面26sより内側に向けて湾曲して延在
するように形成される。そして、組み立て後には、後側
延長部12xの内周面12mは溝26の内溝面26sに密
着し、後側延長部12xの外周面12tは溝26の外溝面
26tに間隔を設けて対向するように、構成される。ゴ
ムリング12の延長部12xは、ゴムリング12の筒部
12aの外周面12sより径方向内側に後退した位置に形
成され、ゴムリング12の筒部12aの後端には段状の
肩部12cが形成される。この肩部12cは、溝26の開
口部26xを、大略覆うように構成される。
【0031】上記実施形態においては、シール部分、す
なわち、ゴムリング12の延長部12xの内周面12mと
レンズ鏡胴本体20の溝26の内溝面26sとの密着部
分が装置外部に露出していないので、水などは、溝26
に侵入しないとシール部分に達しない。つまり、レンズ
鏡胴1の外部から、直接、シール部分に水などが達する
ことができない。そのため、防滴効果がより高くなる。
また、シール部分が露出していないので、操作部材10
の一部である弾性部材12の後側延長部12xを押さえ
たために操作部材10が動きにくくなるという不具合も
発生しない。
【0032】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、その他種々の態様で実施可能であ
る。たとえば、ゴムリング12の延長部の外周面が自然
状態において径方向外側にたわみ、組み立て後には、そ
の延長部の外周面とレンズ鏡胴の一部分とが密着するよ
うに構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例の防滴機構の要部断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る防滴機構を適用し
たレンズ鏡胴の要部断面図である。
【図3】 図2の要部拡大図である。(I)は自然状態に
おける形状を、(II)は組立時における形状を表してい
る。
【図4】 図2の要部拡大図である。(I)は自然状態に
おける形状を、(II)は組立時における形状を表してい
る。
【図5】 レンズ鏡胴内部の圧力上昇時における、図2
の要部拡大図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る防滴機構の変形例
の要部断面図である。
【図7】 本発明の他の実施形態に係る防滴機構の要部
断面図である。
【符号の説明】
1 ズームレンズ鏡胴(機械装置類) 10 外筒(操作部材) 12 ゴムリング(弾性部材) 12a 筒部(本体部) 12b フランジ部(本体部) 12c 肩部 12s,12t 外周面 12m,12n 内周面 12p 内側面 12x 後側延長部 12y,12z 前側延長部 14 カム環 14a,14b カム溝 14s 外周面 14t 内周面 14y 前端 20 レンズ鏡胴本体(隣接部材) 20s 外周面 22 段部 22s 外周面 24 隙間 26 溝 26a 空間 26s 内溝面 26t 外溝面 26x 開口部 28 レンズ鏡胴内部 30 直進案内筒 30a,30b 直進案内溝 30s 外周面 40 移動筒 40s 外周面 42 第1係合ピン 50 第1レンズ群 52 第1レンズ群支持枠(隣接部材) 52s 外周面 60 第2レンズ群 62 第2レンズ群支持枠 62s 外周面 64 第2係合ピン 90 矢印 92 中心線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作部材(10)を該操作部材(10)に隣
    接する隣接部材(20,52)に対して相対移動すること
    によって操作を行なう機械装置類(1)における防滴機構
    であって、 上記操作部材(10)は、操作部材本体(14)と該操作部
    材本体(14)の外側を覆う弾性部材(12)とを備え、該
    弾性部材(12)の周縁には、上記操作部材(10)が上記
    隣接部材(20,52)とともに組み立てられたときに上
    記隣接部材(20,52)に弾性的に圧接する延長部(12
    x,12y,12z)が一体的に形成されたことを特徴とする
    機械装置類の防滴機構。
  2. 【請求項2】 上記操作部材(10)は、上記隣接部材
    (20,52)に対して回動する大略筒状形状であって、
    上記操作部材(10)の両端には、周方向全体に延在する
    上記弾性部材(12)の上記延長部(12x,12y,12z)
    を有することを特徴とする請求項1記載の機械装置類の
    防水機構。
  3. 【請求項3】 上記隣接部材(20,52)には、上記操
    作部材(10)が上記隣接部材(20,52)とともに組み
    立てられたときに上記操作部材(10)の上記弾性部材
    (12)の上記延長部(12x)を受け入れる溝(26)が形
    成され、該溝(26)の溝面(26s)は上記延長部(12x)
    に接して上記延長部(12x)を付勢し、該溝(26)の開
    口部(26x)は上記操作部材(10)によって大略覆われ
    るように構成されたことを特徴とする請求項1記載の機
    械装置類の防滴機構。
  4. 【請求項4】 上記操作部材(10)の上記弾性部材(1
    2)の上記延長部(12x、12y,12z)は、リリーフ弁
    として構成され、上記操作装置の内部(28)の圧力が外
    部の圧力より実質的に大きいときには、弾性変形して上
    記隣接部材(20,52)から離れて上記内部(28)の圧
    力を解放する一方、上記操作装置の内部(28)の圧力が
    外部の圧力より実質的に大きくないときには、上記隣接
    部材(20,52)に圧接した状態を保持するように構成
    されたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の機械
    装置類の防滴機構。
  5. 【請求項5】 上記弾性部材(12)は、上記弾性部材
    (12)の上記延長部(12x,12y,12z)の厚さが上記
    弾性部材(12)の本体部(12a,12b)の厚さより薄く
    なるように、上記本体部(12a,12b)と上記延長部(1
    2x,12y,12z)とが大略段状に構成されたことを特徴
    とする請求項1、2、3又は4記載の機械装置類の防滴
    機構。
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