JPH09137741A - 可変バルブタイミング装置付きエンジンの制御装置 - Google Patents

可変バルブタイミング装置付きエンジンの制御装置

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JPH09137741A
JPH09137741A JP7295633A JP29563395A JPH09137741A JP H09137741 A JPH09137741 A JP H09137741A JP 7295633 A JP7295633 A JP 7295633A JP 29563395 A JP29563395 A JP 29563395A JP H09137741 A JPH09137741 A JP H09137741A
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Yasuko Iwasaki
靖子 岩崎
Tatsuo Sato
立男 佐藤
Masayoshi Nishizawa
公良 西沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧駆動方式の可変バルブタイミング装置
(VTC)11において、冷間・減速時に、バルブオーバ
ーラップを大→小に切換える際の応答遅れによるエンス
トを防止する。 【解決手段】 VTC11は、エンジン運転状態に応じ
て、吸気バルブ6の開閉タイミングを変化させて、排気
バルブ9とのバルブオーバーラップを変化させる。減速
時などに、バルブオーバーラップを大→小に切換える際
は、コントロールユニット12にて、クランク角センサ13
及びVTCポジションセンサ17の信号により、実際のバ
ルブオーバーラップ角度を算出し、このバルブオーバー
ラップ角度に応じた量、アイドル回転数制御用の補助空
気バルブ5の開度を増大補正して、応答遅れによるエン
ストを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブオーバーラ
ップを変化させるべく吸気バルブあるいは排気バルブの
少なくとも一方の開閉タイミングを可変にするために油
圧により駆動される可変バルブタイミング装置(VT
C)を備えるエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用エンジンにおいて
は、例えば吸気バルブの開閉タイミングを可変にする可
変バルブタイミング装置(VTC)を備え、エンジン運
転状態(主にエンジン負荷)に応じて、低負荷時には排
気バルブとのバルブオーバーラップを小の状態、高負荷
時にはバルブオーバーラップを大の状態に切換えてい
る。
【0003】ここで、油圧駆動方式の可変バルブタイミ
ング装置の場合は、冷間時の応答性(オイル粘度の増大
による応答遅れ)が問題となり、特に高負荷から低負荷
に移行する減速時に、バルブオーバーラップ大の状態か
ら小の状態に切換える際は、冷間時の応答遅れに起因し
て、失火やエンストに至ることがあるので、これを改善
する必要がある。
【0004】そこで、特開平5−99006号公報に記
載の装置では、油圧駆動方式の可変バルブタイミング装
置によりバルブオーバーラップ大の状態から小の状態へ
切換える際に、冷却水温に応じて、低温時ほど、アイド
ル回転数制御用の補助空気バルブの開度を増大側に補正
するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載の装置にあっては、油温の代わりに、水温を見
て、油圧駆動方式の可変バルブタイミング装置の応答遅
れを推定しているが、オイルの粘度は、温度だけでな
く、オイルの種類、使用状態によっても異なるため、油
温(水温)が同じでも、様々な応答遅れが生じることが
あり、完全には失火やエンストを防止できないのみなら
ず、減速時の回転落ちが遅れて減速感が得られないこと
もあるという問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、油圧駆動方式の可変バルブタイミング装置の応答遅
れを確実に検知して、冷間・減速時などの運転性を向上
できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明では、図1に示すように、バルブオーバーラップ
を変化させるべく吸気バルブあるいは排気バルブの少な
くとも一方の開閉タイミングを可変にするために油圧に
より駆動される可変バルブタイミング装置と、スロット
ルバルブをバイパスする補助空気通路に設けられて補助
空気量を制御する補助空気バルブと、を備えるエンジン
において、可変バルブタイミング装置によるバルブオー
バーラップ角度を検出するオーバーラップ角度検出手段
と、可変バルブタイミング装置によりバルブオーバーラ
ップ大の状態から小の状態へ切換える際に、少なくとも
バルブオーバーラップ角度に応じて、補助空気バルブの
開度を増大側に補正する補助空気増量手段と、を設け
て、可変バルブタイミング装置付きエンジンの制御装置
を構成する。
【0008】すなわち、油圧駆動方式の可変バルブタイ
ミング装置によりバルブオーバーラップを大→小に切換
える際に、実際のバルブオーバーラップ角度を検出し、
これに応じた量、補助空気バルブの開度を増大側に補正
することで、失火やエンストを防止し、また常に適度な
減速感を得るのである。請求項2に係る発明では、前記
補助空気増量手段は、バルブオーバーラップ角度とエン
ジン回転数とに応じて、補助空気バルブの開度を増大側
に補正するものであることを特徴とする。エンジン回転
数を考慮することで、より高精度な制御が可能となる。
【0009】請求項3に係る発明では、前記補助空気増
量手段は、燃料カット時には、バルブオーバーラップ角
度とリカバー回転数とに応じて、補助空気バルブの開度
を増大側に補正するものであることを特徴とする。これ
により、燃料カット時にも最適な制御が可能となる。請
求項4に係る発明では、前記補助空気増量手段は、大気
圧検出手段を有し、少なくともバルブオーバーラップ角
度に応じて設定される補助空気バルブ開度の増分を、大
気圧に応じて補正するものであることを特徴とする。こ
れにより、高地でも十分な空気量が確保できて失火やエ
ンストをより完全に防止できる。
【0010】請求項5に係る発明では、可変バルブタイ
ミング装置によるバルブオーバーラップ角度を検出する
オーバーラップ角度検出手段と、可変バルブタイミング
装置によりバルブオーバーラップ大の状態から小の状態
へ切換える際に、バルブオーバーラップ角度が所定値以
下になるまでの間、補助空気バルブの開度を一定量増大
側に補正する補助空気増量手段と、を設けて、可変バル
ブタイミング装置付きエンジンの制御装置を構成する
(図1参照)。
【0011】すなわち、油圧駆動方式の可変バルブタイ
ミング装置によりバルブオーバーラップを大→小に切換
える際に、実際のバルブオーバーラップ角度を検出し、
これが所定値以下になるまでの間、補助空気バルブの開
度を一定量増大側に補正することで、失火やエンストを
防止し、また常に適度な減速感を得るのである。請求項
6に係る発明では、請求項5に係る発明の場合に、前記
補助空気増量手段は、バルブオーバーラップ角度が所定
値以下になった後は、補助空気バルブの開度を徐々に戻
すものであることを特徴とする。これにより、滑らかな
制御が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。先ず本発明の第1の実施例を図2〜図6により説
明する。図2はシステム構成を示している。エンジン1
の吸気通路2にはアクセルに連動するスロットルバルブ
3が介装されている。そして、スロットルバルブ3をバ
イパスする補助空気通路4が設けられ、この補助空気通
路4には主にアイドル回転数制御(ISC)のために補
助空気量を制御する補助空気バルブ(以下「ISCバル
ブ」という)5が介装されている。よって、エンジン1
にはスロットルバルブ3及びISCバルブ5により制御
された空気が吸気バルブ6を介して吸入される。
【0013】また、吸気バルブ6の直前にインジェクタ
7が設けられていて、これにより燃料が噴射供給され
て、エンジン1の燃焼室内に混合気が生成される。エン
ジン1の燃焼室内で混合気は点火プラグ8により点火さ
れて燃焼し、排気は排気バルブ9を介して排気通路10へ
排出される。ここにおいて、吸気バルブ6の駆動機構に
は、油圧駆動方式の可変バルブタイミング装置(以下
「VTC」という)11が設けられていて、そのON/O
FF制御により、吸気バルブ4の開閉タイミング(排気
バルブ9とのバルブオーバーラップ)を変化させること
ができる。
【0014】コントロールユニット12は、マイクロコン
ピュータを内蔵し、各種センサからの信号に基づいて演
算処理を行い、インジェクタ7、ISCバルブ5及びV
TC11の作動を制御する。前記各種のセンサとしては、
クランク角センサ13、エアフローメータ14、スロットル
センサ15、水温センサ16などが設けられている。
【0015】クランク角センサ13は、基準クランク角
(4気筒の場合 180°)毎の基準信号REFと単位クラ
ンク角(1〜2°)毎の単位信号POSとを出力し、こ
れらによりクランク角を検出し得ると共に、エンジン回
転数NEを検出可能である。エアフローメータ14は、例
えば熱線式で、吸気通路2における吸入空気流量QAを
検出可能である。
【0016】スロットルセンサ15は、ポテンショメータ
によりスロットルバルブ3の開度TVOを検出可能であ
ると共に、スロットルバルブ3の全閉位置でONとなる
アイドルスイッチを内蔵している。水温センサ16は、例
えばサーミスタ式で、エンジン1の冷却水温TWを検出
可能である。
【0017】更に、VTC11におけるカムに対し電磁ピ
ックアップ式のVTCポジションセンサ17が設けられて
いて、カムの所定位相(例えばカムトップ位置)を検出
してVTCポジション信号を出力するようになってい
る。また、必要により、大気圧センサ18が設けられてい
て、大気圧Paを検出可能である。
【0018】ここにおいて、コントロールユニット12
は、吸入空気流量QAとエンジン回転数NEとに基づい
て基本燃料噴射量TP=K0 ・QA/NE(K0 は定
数)を演算し、これに各種補正を施して最終的な燃料噴
射量TI=TP・COEF(COFFは各種補正係数)
を定め、このTIに相当するパルス幅の駆動パルス信号
をエンジン回転に同期した所定のタイミングでインジェ
クタ7に出力して、燃料噴射を行わせる。
【0019】但し、エンジン回転数NEが所定値以上
で、スロットルバルブ3が全閉(アイドルスイッチO
N)となったときは、これをトリガとして、燃料カット
を行い、その後、エンジン回転数NEが所定のリカバー
回転数NRまで低下するか、スロットルバルブ3が開か
れると、燃料リカバーする。また、コントロールユニッ
ト12は、アイドル回転数フィードバック制御条件にて、
目標アイドル回転数を定め、実際のエンジン回転数NE
を目標アイドル回転数と比較して、その結果に応じ、I
SCバルブ5の開度を増減制御することにより、目標ア
イドル回転数が得られるようにフィードバック制御す
る。アイドル回転数フィードバック制御条件以外のとき
は、ISCバルブ5の開度を前回値又は所定値に保持す
るようになっている。
【0020】また、コントロールユニット12は、図3に
示すVTC制御ルーチンに従って、エンジン運転状態に
応じ、VTC11をON/OFF制御する。尚、VTC11
からはポジション信号がコントロールユニット12に入力
されている。図3のVTC制御ルーチンについて説明す
る。ステップ1(図にはS1と記してある。以下同様)
では、エンジン運転状態(具体的にはスロットル開度T
VOやエンジン回転数NE)を検出する。
【0021】ステップ2では、エンジン運転状態に応じ
て予め定めたVTC−ON領域(主に高負荷領域)か否
かを判定する。YESの場合、すなわち、VTC−ON
領域(主に高負荷領域)の場合は、ステップ3へ進み、
VTC11をON状態にして、バルブオーバーラップ大の
状態に、吸気バルブ6の開閉タイミングを制御する。
【0022】NOの場合、すなわち、VTC−OFF領
域(主に低負荷領域)の場合は、ステップ4へ進み、V
TC11をOFF状態にして、バルブオーバーラップ小の
状態に、吸気バルブ6の開閉タイミングを制御する。ま
た、コントロールユニット12は、図4に示すISCバル
ブ開度補正ルーチンに従って、バルブオーバーラップ大
の状態から小の状態への切換時に、ISCバルブ5の開
度を補正する。
【0023】図4のISCバルブ開度補正ルーチンにつ
いて説明する。ステップ11では、水温TWが所定値以下
か否かを判定し、TW≦所定値(低温時)の場合にのみ
ステップ12へ進む。ステップ12では、VTC11がOFF
か否かを判定し、VTC−OFFの場合にのみステップ
13へ進む。
【0024】ステップ13では、アイドルスイッチがON
か否かを判定し、ONの場合にのみステップ14へ進む。
ステップ14では、アイドル回転数フィードバック制御
(ISC−F/B制御)中か否かを判定し、制御中でな
い場合にのみステップ15へ進む。ステップ15では、クラ
ンク角センサ13からの基準信号(REF信号)と、VT
Cポジションセンサ17からのVTCポジション信号とか
ら、これらの位相差(クランク角の差)に基づいて、実
際のバルブオーバーラップ角度θoを算出する。
【0025】ステップ16では、燃料カット(F/C)中
か否かを判定し、燃料カット中でない場合はステップ17
へ進む。ステップ17では、図5のマップを参照し、バル
ブオーバーラップ角度θoとエンジン回転数NEとか
ら、ISCバルブ開度の増分DISCを算出する。ここ
で、バルブオーバーラップ角度θoが大きい程、またエ
ンジン回転数NEが高い程、ISCバルブ開度の増分D
ISCを大きく設定し、減速時にバルブオーバーラップ
小の状態になるに従って、ISCバルブ開度の増分DI
SCが小さくなり、最終的には0となるようになってい
る。
【0026】一方、燃料カット中の場合は、ステップ18
で、バルブオーバーラップ角度θoとリカバー回転数N
Rとから、ISCバルブ開度の増分DISCを算出す
る。すなわち、エンジン回転数NE=リカバー回転数N
Rとして、図5のマップを参照する。ステップ19では、
図6のテーブルを参照し、大気圧Paより補正係数Kを
算出する。具体的には、大気圧Paが低い程、補正係数
Kを増大させる。
【0027】そして、ステップ20では、ISCバルブ開
度の増分DISCに補正係数Kを乗じて、ISCバルブ
開度の増分DISCを補正する。これにより、大気圧P
aが低い程、ISCバルブ開度の増分DISCを増大さ
せる。ステップ21では、ISCバルブ開度をDISC分
増大させて、本ルーチンを終了する。
【0028】ここで、ステップ15の部分がVTCポジシ
ョンセンサ17と共にオーバーラップ角度検出手段に相当
し、ステップ11〜14,16〜21の部分が補助空気増量手段
に相当する。次に本発明の第2の実施例を図7のフロー
チャートにより説明する。図7はISCバルブ開度補正
ルーチンのフローチャートであり、図4に代えて実行さ
れる。
【0029】ステップ31では、水温TWが所定値以下か
否かを判定し、TW≦所定値(低温時)の場合にのみス
テップ32へ進む。ステップ32では、VTC11がOFFか
否かを判定し、VTC−OFFの場合にのみステップ33
へ進む。ステップ33では、アイドルスイッチがONか否
かを判定し、ONの場合にのみステップ34へ進む。
【0030】ステップ34では、アイドル回転数フィード
バック制御(ISC−F/B制御)中か否かを判定し、
制御中でない場合にのみステップ35へ進む。ステップ35
では、クランク角センサ13からの基準信号(REF信
号)と、VTCポジションセンサ17からのVTCポジシ
ョン信号とから、これらの位相差(クランク角の差)に
基づいて、実際のバルブオーバーラップ角度θoを算出
する。
【0031】次のステップ36では、実際のバルブオーバ
ーラップ角度θoが所定値以下になったか否かを判定
し、所定値以下になるまでの間は、ステップ37へ進ん
で、ISCバルブ開度の増分DISCを予め定めた所定
値DISC0 とする(DISC=DISC0 )。そし
て、ステップ40へ進んで、ISCバルブ開度をDISC
分増大させて、本ルーチンを終了する。
【0032】また、ステップ36での判定で、実際のバル
ブオーバーラップ角度θoが所定値以下になった場合
は、ステップ38へ進んで、ISCバルブ開度の増分DI
SCを前回値より所定の微小量ΔD減少させる(DIS
C=DISC−ΔD)。そして、ステップ39へ進んで、
漸減されたISCバルブ開度の増分DISCを0と比較
し、DISC>0であれば、ステップ40へ進んで、IS
Cバルブ開度をDISC分増大させて、本ルーチンを終
了する。
【0033】ステップ39での判定で、DISC≦0とな
った場合は、そのまま、本ルーチンを終了する。以降
は、ISCバルブ開度の増大補正はなされない。このよ
うに、VTC11によりバルブオーバーラップを大→小に
切換える際に、バルブオーバーラップ角度θoが所定値
以下になるまでの間、ISCバルブ5の開度を一定量
(DISC0 )増大側に補正し、その後は、ISCバル
ブ5の開度を徐々に戻すのである。
【0034】ここで、ステップ35の部分がVTCポジシ
ョンセンサ17と共にオーバーラップ角度検出手段に相当
し、ステップ31〜34,36〜40の部分が補助空気増量手段
に相当する。尚、VTC11は、排気バルブ9とのバルブ
オーバーラップを変化させるべく吸気バルブ4の開閉タ
イミングを可変にするものとして説明したが、吸気バル
ブ4とのバルブオーバーラップを変化させるべく排気バ
ルブ9の開閉タイミングを可変にするものであってもよ
く、更には吸気バルブ4と排気バルブ9との両方の開閉
タイミングを可変にするものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、油圧駆動方式の可変バルブタイミング装置
によりバルブオーバーラップを大→小に切換える際に、
実際のバルブオーバーラップ角度を検出し、これに応じ
た量、補助空気バルブの開度を増大側に補正すること
で、失火やエンストを防止し、また常に適度な減速感を
得ることができ、排気性能も向上するという効果が得ら
れる。
【0036】請求項2に係る発明によれば、バルブオー
バーラップ角度とエンジン回転数とに応じて、補助空気
バルブの開度を増大側に補正することで、より高精度な
制御が可能となる。請求項3に係る発明によれば、燃料
カット時にも最適な制御が可能となる。請求項4に係る
発明によれば、大気圧に応じて補正することで、高地で
も十分な空気量が確保できて失火やエンストをより完全
に防止できる。
【0037】請求項5に係る発明によれば、油圧駆動方
式の可変バルブタイミング装置によりバルブオーバーラ
ップを大→小に切換える際に、実際のバルブオーバーラ
ップ角度を検出し、これが所定値以下になるまでの間、
補助空気バルブの開度を一定量増大側に補正すること
で、失火やエンストを防止し、また常に適度な減速感を
得ることができ、排気性能も向上するという効果が得ら
れる。
【0038】請求項6に係る発明によれば、バルブオー
バーラップ角度が所定値以下になった後は、補助空気バ
ルブの開度を徐々に戻すことで、滑らかな制御が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の第1の実施例を示すシステム図
【図3】 VTC制御ルーチンのフローチャート
【図4】 ISCバルブ開度補正ルーチンのフローチャ
ート
【図5】 ISC開度増分設定用マップを示す図
【図6】 大気圧補正係数設定用テーブルを示す図
【図7】 第2の実施例を示すISCバルブ開度補正ル
ーチンのフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン 2 吸気通路 3 スロットルバルブ 4 補助空気通路 5 補助空気バルブ(ISCバルブ) 6 吸気バルブ 11 可変バルブタイミング装置(VTC) 12 コントロールユニット 13 クランク角センサ 14 エアフローメータ 15 スロットルセンサ 16 水温センサ 17 VTCポジションセンサ 18 大気圧センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブオーバーラップを変化させるべく吸
    気バルブあるいは排気バルブの少なくとも一方の開閉タ
    イミングを可変にするために油圧により駆動される可変
    バルブタイミング装置と、スロットルバルブをバイパス
    する補助空気通路に設けられて補助空気量を制御する補
    助空気バルブと、を備えるエンジンにおいて、 可変バルブタイミング装置によるバルブオーバーラップ
    角度を検出するオーバーラップ角度検出手段と、 可変バルブタイミング装置によりバルブオーバーラップ
    大の状態から小の状態へ切換える際に、少なくともバル
    ブオーバーラップ角度に応じて、補助空気バルブの開度
    を増大側に補正する補助空気増量手段と、 を設けたことを特徴とする可変バルブタイミング装置付
    きエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】前記補助空気増量手段は、バルブオーバー
    ラップ角度とエンジン回転数とに応じて、補助空気バル
    ブの開度を増大側に補正するものであることを特徴とす
    る請求項1記載の可変バルブタイミング装置付きエンジ
    ンの制御装置。
  3. 【請求項3】前記補助空気増量手段は、燃料カット時に
    は、バルブオーバーラップ角度とリカバー回転数とに応
    じて、補助空気バルブの開度を増大側に補正するもので
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可変
    バルブタイミング装置付きエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】前記補助空気増量手段は、大気圧検出手段
    を有し、少なくともバルブオーバーラップ角度に応じて
    設定される補助空気バルブ開度の増分を、大気圧に応じ
    て補正するものであることを特徴とする請求項1〜請求
    項3のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装
    置。
  5. 【請求項5】バルブオーバーラップを変化させるべく吸
    気バルブあるいは排気バルブの少なくとも一方の開閉タ
    イミングを可変にするために油圧により駆動される可変
    バルブタイミング装置と、スロットルバルブをバイパス
    する補助空気通路に設けられて補助空気量を制御する補
    助空気バルブとを備えるエンジンにおいて、 可変バルブタイミング装置によるバルブオーバーラップ
    角度を検出するオーバーラップ角度検出手段と、 可変バルブタイミング装置によりバルブオーバーラップ
    大の状態から小の状態へ切換える際に、バルブオーバー
    ラップ角度が所定値以下になるまでの間、補助空気バル
    ブの開度を一定量増大側に補正する補助空気増量手段
    と、 を設けたことを特徴とする可変バルブタイミング装置付
    きエンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】前記補助空気増量手段は、バルブオーバー
    ラップ角度が所定値以下になった後は、補助空気バルブ
    の開度を徐々に戻すものであることを特徴とする請求項
    5記載の可変バルブタイミング装置付きエンジンの制御
    装置。
JP29563395A 1995-11-14 1995-11-14 可変バルブタイミング装置付きエンジンの制御装置 Expired - Fee Related JP3733624B2 (ja)

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