JPH0913769A - 回転制御装置およびそれを用いた電子錠 - Google Patents

回転制御装置およびそれを用いた電子錠

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JPH0913769A
JPH0913769A JP16030195A JP16030195A JPH0913769A JP H0913769 A JPH0913769 A JP H0913769A JP 16030195 A JP16030195 A JP 16030195A JP 16030195 A JP16030195 A JP 16030195A JP H0913769 A JPH0913769 A JP H0913769A
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JP
Japan
Prior art keywords
locking
rotating body
actuator
ratchet type
type rotating
Prior art date
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Application number
JP16030195A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kurihara
俊男 栗原
Toshihisa Nakayama
歳久 中山
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Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制御が簡単で、しかも精度の高い回転制御を実
現できる回転制御装置、および回路規模の増大を防止で
きるなんきん錠型の電子錠を提供 【構成】電子回路から供給される0Vレベルと5Vレベ
ルをとる制御信号を受けて、入力レベルが5Vのときは
オン状態となってアクチュエータ18を没(退避)状態
に保持し、入力レベルが0Vのとくはオフ状態となって
アクチュエータ18を出力状態に保持するソレイノド本
体17と、可撓性を有する弾性部材から構成され、その
先端部には、断面が三角形状をなす係止片18aが設け
られているアクチュエータ18と、一方向に回転可能
で、周縁に複数の係止用歯19aが形成され、一定の位
置にくる係止用歯19aは、可撓性を有するストッパ1
9bによりその反転動作が規制されているラチェット式
回転体19とから回転制御装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象物を所定の速度で
回転させる回転制御装置、並びにこの回転制御装置を用
いた、開閉可能なシャックル連結用金具の付いた非固定
錠である、いわゆるなんきん錠型の電子錠に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】対象物を所定の速度で回転させる装置に
は、その回転制御の精度等からステッピングモータが広
く用いられている。図10は、このステッピングモータ
を用いた従来の回転制御装置の構成例を示す回路図であ
る。この装置では、制御回路(CPU)1の4個の出力
ポートから2ポートを1組として制御信号が出力され
て、ステッピングモータ2の回転制御が行われれ、図示
しない回転対象物が所望の速度で回転される。
【0003】図10に示すような回転制御装置は、制御
回路1により精度高く回転制御を行うことができること
から、機械的構造物の駆動系に用いられており、出願人
は、以下の理由に基づいてステッピングモータを用いた
回転制御装置を採用したなんきん錠型の電子錠を提案し
た(特願平6ー207790号)。
【0004】従来のなんきん錠は、一端側側壁に凹状の
被係止部が形成され、開錠時にはこの一端側が錠本体外
に位置するように他端側が本体内においてバネで付勢さ
れ、閉錠時には被係止部が本体に形成された施錠用孔に
挿入されるフック部を有している。 施錠用孔には、フ
ック部の被係止部に係止する凸状の係止部としてのラッ
チが挿入方向に略直交する方向からバネによって出没可
能に付勢されている。
【0005】このような構成において、閉錠時にフック
部の一端部が施錠用孔に挿入されると、フック部先端に
よりラッチ先端が押圧されることによりラッチが一旦施
錠用孔から退避され、さらに挿入された被係止部が係止
部の退避口に対向する位置にきたときに、ラッチが施錠
用孔内に付勢される。その結果、凸状のラッチに凹状の
被係止部が係止し、閉錠状態となる。
【0006】この閉錠状態を解除するには、本体の下面
側から機械的なキーを差し込んだ状態でキーを所定角度
回転させると、この回転に対応して回転するシリンダに
連動してラッチが強制的に施錠用孔外に退避される。こ
れにより、フック部の被係止部のラッチに対する係止状
態が解除されて、フック部の一端部は本体外に付勢され
てその状態に保持される。
【0007】以上の機能を有するなんきん錠は、比較的
小型に構成でき、使い勝手がよい等の利点があることか
ら、たとえば納屋の施錠等に用いられているが、その構
造等からキーの種類に制約を受け、合鍵を作り易く、保
安性、安全性等の点で問題があるとの理由から駆動系に
外部信号によって制御可能で、外力に対して比較的安全
なステッピングモータを用いたなんきん錠型電子錠を提
案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のステッピングモータ2を用いた回転制御装置で
は、制御用ポートとして少なくとも4ポートを必要と
し、かつ、これらに出力する制御信号の出力制御も複雑
である。また、ステッピングモータの場合、速度が上が
れば、そのトルクが下がり、また、減速機構等も必要で
ある。
【0009】このような不都合を備えた回転制御装置を
採用した電子錠の場合、上述したように外部信号によっ
て制御可能で、外力に対して比較的安全であるが、駆動
系回路が複雑で、回路規模の増大を招く。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、制御が簡単で、しかも精度の高
い回転制御を実現できる回転制御装置、およびキーの種
類に制約を受けることなく電子的に開閉が可能で、保安
性、安全性に優れていることはもとより、回路規模の増
大を防止できるなんきん錠型の電子錠を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の回転制御装置は、一方向に回転可能で、周
縁に複数の係止用歯が形成されたラチェット式回転体
と、上記ラチェット式回転体の係止用歯に係止可能な係
止片が形成された可撓性のアクチュエータを有し、制御
信号の入力に応じて当該アクチュエータを上記ラチェッ
ト式回転体の係止用歯の回転領域に対し当該回転方向と
略逆方向から出没させて、出力後の没動作において上記
係止片と当該係止用歯とを係止状態に保持して上記ラチ
ェット式回転体を回転させる回転制御部とを有する。
【0012】また、本発明の回転制御装置は、上記ラチ
ェット式回転体の係止用歯の回転を一方向に規制する手
段を有する。
【0013】また、本発明の電子錠は、一端側側壁に被
係止部が形成され、開錠時には当該一端側が本体外に位
置するように他端側が本体内において付勢され、閉錠時
には上記被係止部が本体に形成された施錠用孔に挿入さ
れるフック部を有する電子錠であって、軸に略直交する
ように突起部が形成され、上記フック部の施錠用孔への
挿入方向に対し略直交する方向に移動可能に設けられた
移動子と、上記移動子の先端側に当該移動子の軸方向に
移動可能に挿通され、上記施錠用孔に挿入されたフック
部の被係止部を係止させるための係止部と、上記係止部
を上記フック部の上記施錠用孔への挿入力より小さい付
勢力をもって当該施錠用孔へ出没可能に付勢する付勢手
段と、一方向に回転可能で、周縁に複数の係止用歯が形
成されたラチェット式回転体と、上記ラチェット式回転
体の係止用歯に係止可能な係止片が形成された可撓性の
アクチュエータを有し、制御信号の入力に応じて当該ア
クチュエータを上記ラチェット式回転体の係止用歯の回
転領域に対し当該回転方向と略逆方向から出没させて、
出力後の没動作において上記係止片と当該係止用歯とを
係止状態に保持して上記ラチェット式回転体を回転させ
る回転制御部とを備え、上記移動子の突起部が上記ラチ
ェット式回転体に係合し、制御信号の入力により作動し
て当該突起部を偏心運動させて上記係止部を上記施錠用
孔から一旦退避させた後、再度当該施錠用孔内に位置さ
せ、非作動時には突起部を所定の位置に保持する駆動手
段とを有する。
【0014】
【作用】本発明の回転制御装置によれば、回転制御部の
アクチュエータが外部信号に応じて出没するように制御
される。そして、出力後の没(退避)動作においてアク
チュエータの係止片とラチェット式回転体の係止用歯と
が係止状態に保持され、アクチュエータの退避動作に応
じて、ラチェット式回転体が所定角度だけ回転する。こ
のアクチュエータの出没制御が所望回数だけ行われれ
て、回転対象物が所望角度だけ回転される。
【0015】本発明の電子錠によれば、閉錠時にフック
部の一端部が施錠用孔に挿入されると、フック部先端に
より係止部先端が押圧されることにより付勢手段により
施錠用孔内に位置するように付勢されていた係止部が一
旦施錠用孔から退避される。そして、さらに挿入された
被係止部が係止部の退避口に対向する位置にきたとき
に、係止部が施錠用孔内に付勢される。その結果、たと
えば凸状の係止部に凹状の被係止部が係止し、閉錠状態
となる。このとき、駆動手段が非作動状態にあることか
ら、移動子の突起部が所定の位置に保持されている。し
たがって、移動子自体がロックされた状態でその移動が
抑止されている。
【0016】この閉錠状態を解除するには、本体の下面
側からたとえば電子キーを差し込んだ状態で電子キー側
から外部信号が送出されると、駆動手段が作動を開始す
る。具体的には、たとえば外部信号の応じた制御信号に
より駆動手段の回転制御部のアクチュエータが制御信号
に応じて出没するように制御される。そして、出力後の
没(退避)動作においてアクチュエータの係止片とラチ
ェット式回転体の係止用歯とが係止状態に保持され、ア
クチュエータの退避動作に応じて、ラチェット式回転体
が所定角度だけ回転する。このアクチュエータの出没制
御が所望回数だけ行われて、移動子の突起部が偏心運動
をして、移動子が施錠用孔から一旦離れる方向に移動さ
れる。これに伴い、係止部は施錠用孔から一旦退避し、
フック部の被係止部の係止部に対する係止状態が解除さ
れる。これにより、フック部の一端部は本体外に付勢さ
れてその状態に保持される。また、突起部の偏心運動に
伴い、施錠用孔から一旦離れる方向に移動された移動子
は、ある位置まで移動した後、再度施錠用孔に近づく方
向に移動されて、その先端部に取り付けられている係止
部が再度施錠用孔内に位置するように移動される。
【0017】
【実施例】図1〜図3は、本発明に係る回転制御装置を
採用したなんきん錠型電子錠の一実施例を示す要部切欠
図であって、図1は開錠時の状態を示す図、図2は閉錠
時の状態を示す図、図3は図2のA−A線における断面
図である。図において、10は錠本体、11はフック
部、12は施錠用孔、13はフック部付勢用バネ、14
は移動子、15は係止部としてのラッチ、16はラッチ
付勢用バネ、17は回転制御部としてのソレノイド本
体、18はアクチュエータ、19はラチェット式回転
体、20は電子回路をそれぞれ示している。
【0018】錠本体10は略直方体形状をなし、その上
面10aの一側面側にフック部11の一端側の径より大
きい径を有する円筒状の施錠用孔12が形成され、上面
10aの一側面と対向する他側面側に、フック部11の
他端側11bが挿入されたフック部付勢用孔10bおよ
びその下方に連通するフック部付勢用バネ13が配設さ
れたバネ配設用孔10cが形成され、下面側10dには
図示しない電子キーのコネクタ部が挿入されるコネクタ
用孔10eが形成されている。また、施錠用孔12とフ
ック部付勢用孔10bとの間の領域に、ラッチ14、移
動子15、ラッチ付勢用バネ16、ソレノイド本体1
7、アクチュエータ18およびラチェット式回転体19
が配設され、これらの下部に電子回路20が配置されて
いる。
【0019】フック部11は、連環状をなし、一端側の
内側壁に略L字形状に切欠いた被係止部11aが形成さ
れている。そして、他端側11bがフック部付勢用孔1
0b内に挿入された状態でフック部付勢用バネ16によ
り図中上方(軸方向)に付勢されており、図1に示すよ
うに、開錠時には一端側が本体外に位置するように付勢
される。フック部11の他端側11bは孔10cから抜
けないように抜け止めがなされ、また、図1に示す開錠
時には、他端側11bを軸として回転可能に構成されて
いる。そして、閉錠時には、図2および図3に示すよう
に、被係止部11aが形成された一端側が本体に形成さ
れた施錠用孔12に挿入される。このとき、フック部付
勢用バネ13は、図2に示すように、フック部11の他
端側11bから押圧力を受けて縮んだ状態となる。
【0020】移動子14は、シャフト状をなし、施錠用
孔12の軸に対して直交する方向に移動可能に設けら
れ、先端部にはラッチ抜け止め14aが形成され、その
軸方向の中央部に鍔14bが形成され、さらに鍔14b
より若干後端側の外周面に一部にボス14cが形成され
ている。
【0021】ラッチ15は、先端側中央部より若干下方
側に上下側から先細となるように形成されて、図2に示
す閉錠時にフック部11に形成された被係止部11aと
係止状態となる。ラッチ部15は、図4に示すように、
その軸央が貫通し、後端面15aに形成された貫通孔1
5bは移動子14の径より若干大きい径を持つように形
成され、残りの貫通孔15cは移動子14の先端部に形
成されたラッチ抜け止め14aの径より若干大きい径を
持つように形成されている。
【0022】ラッチ付勢用バネ16は、移動子14の鍔
14bとラッチ15の後端面15aとの間に移動子14
を挿通させた状態で配置されており、ラッチ15をフッ
ク部11の施錠用孔12への挿入力より小さい付勢力を
もって施錠用孔12へ孔軸に直交する方向から出没可能
に付勢する。図4(a)が出力状態を示し、図4(b)
が没状態、すなわち退避状態を示している。
【0023】ソレイノド本体17は、電子回路20から
供給される0Vレベルと5Vレベルをとる制御信号を受
けて、入力レベルが5Vのときはオン(ON)状態とな
ってアクチュエータ18を没(退避、または吸引)状態
に保持し、入力レベルが0Vのとくはオフ(OFF)状
態となってアクチュエータ18を出力状態に保持する。
アクチュエータ18は、可撓性を有する弾性部材から構
成され、その先端部には、図5に示すように、断面が三
角形状をなす係止片18aが設けられている。また、ア
クチュエータ18の後端部にはバネ受け板18bが設け
られ、このバネ受け板18bとソレノイド本体17との
間には、アクチュエータ18をその後端側から先端側に
向かって所定の弾性力で付勢するバネ17aが配置され
ている。
【0024】さらに、ラチェット式回転体19は、図5
に示すように、一方向に回転可能で、周縁に複数の係止
用歯19aが形成され、一定の位置にくる係止用歯19
aは、可撓性を有するストッパ19bによりその反転動
作が規制されている。そして、図5に示すように、アク
チュエータ18は、ラチェット式回転体19の係止用歯
19aの回転領域に対し当該回転方向と略逆方向から出
没するように配置されている。これにより、アクチュエ
ータ19の出力後の没(退避)動作においてアクチュエ
ータ18の係止片18aとラチェット式回転体19の係
止用歯19aとを係止状態に保持してラチェット式回転
体19を1ピッチだけ回転させる。以上のソレノイド本
体17、バネ17a,アクチュエータ18、係止片18
a,ラチェット式回転体19、およびストッパ19bに
より本発明に係る回転制御装置が構成されている。
【0025】このような構成を有する本発明に係る回転
制御装置の回転トルクTは、図6に示すように、ラチェ
ット式回転体19の半径をL、ソレノイド本体17のア
クチュエータ18に対する吸引(退避)力をFとする
と、T=F×Lで与えられる。このことは、モータの場
合と異なり、回転数を変えてもトルクが変化しないこと
を意味する。すなわち、安定したトルクを持って回転制
御することができる。
【0026】ここで、図5に示す本発明に係る回転制御
装置の動作について、図7を参照しすつ説明する。ま
ず、図7(a)に示すように、ソレノイド本体17への
信号が5Vでオン状態にあり、退避(吸引)状態にある
アクチュエータ18の係止片18aが回転体19の係止
用歯Aと係止状態に保持されている非回転時から、ソレ
ノイド本体17への信号が0Vに切換えられると、ソレ
ノイド本体17はオフ状態となって、アクチュエータ1
8は、図7(b)に示すように出力状態となり、アクチ
ュエータ18の係止片18aと回転体19の係止用歯A
と係止状態が解除される。このとき、アクチュエータ1
8aは弾性を有することから、多少撓みながら出力さ
れ、係止用歯Bに当接しながらさらに出力され、略出力
し終わるとやがて、図7(c)に示すように、係止片1
8aと図中斜線を施した係止用歯Bと係止状態となる。
【0027】次に、ソレノイド本体17への信号が5V
に切換えられると、ソレノイド本体17はオン状態とな
って、アクチュエータ18は、図7(d)に示すように
吸引状態となり、アクチュエータ18の係止片18aと
回転体19の係止用歯Aとが係止状態の保持されたまま
で、図7(e)に示すように、アクチュエータの退避動
作に応じて、ラチェット式回転体が所定角度だけ回転す
る。このとき、ストッパ19bは、次の係止用歯Dに対
して規制動作を行う。以上に説明したアクチュエータ1
8の出没制御が所望回数だけ行われれて、ラチェット式
回転体19が所定角度だけ回転される。
【0028】なお、ソレノイド本体17は、本体10の
下面側10dからたとえば図示しない電子キーのコネク
タ部を差し込んだ状態で電子キー側から制御信号が送出
されると作動を開始する。
【0029】具体的には、たとえば電子回路20の図示
しないメモリにあらかじめセットされている認識番号と
電子キー側から送られてくる制御信号の内容がセットさ
れた認識番号とが一致すると、電子回路20の制御回路
(CPU)から制御信号がソレノイド本体17へ送出さ
れる。
【0030】図8に、このソレノイド制御系の回路例を
示す。この制御系回路では、制御対象がオン・オフ制御
のみで動作可能なソレノイドであることから、制御回路
1aの出力ポートは1つでよい。したがって、本発明に
係る電子錠の制御系回路は、構成が簡単で、回路規模が
小さくなっている。また、制御動作自体もステッピング
モータを用いた場合に比べて簡単になっている。
【0031】このような回転制御装置を採用した本実施
例に係る電子錠においては、上述したように、ソレノイ
ド本体17に対する制御信号の出力に応じて、ラチェッ
ト式回転体19が回転すると、ラチェット式回転体19
に係合された移動子14のボス14cが偏心運動をし
て、移動子14が施錠用孔12から一旦離れる方向に移
動する。これに伴い、ラッチ15が施錠用孔12から一
旦退避する。図9はこのラッチ15が施錠用孔12から
一旦退避した状態を示す。さらに、ボス14cの偏心運
動に伴い、施錠用孔12から一旦離れる方向に移動され
た移動子14は、ある位置まで移動した後、再度施錠用
孔12に近づく方向に移動し、ラッチ15が再度施錠用
孔12内に位置する。
【0032】次に、上記構成による電子錠の動作を説明
する。閉錠時にフック部11の一端部が施錠用孔12に
挿入されると、図4(b)に示すように、フック部11
の一端部により、ラッチ15の先端部が押圧される。こ
れにより、バネ16により施錠用孔12内に位置するよ
うに付勢されていたラッチ15が一旦施錠用孔12から
退避される。そして、さらに挿入されたフック部11の
被係止部11aがラッチ15の退避口に対向する位置に
きたときに、ラッチ15が施錠用孔12内に位置するよ
うに付勢される。その結果、凸状のラッチ15に凹状の
被係止部11aが係止し、図2に示すような閉錠状態と
なる。このとき、ソレノイド本体17は非作動状態にあ
ることから、移動子14のボス14cが所定の位置に保
持されている。したがって、移動子自体がロックされた
状態でその移動が抑止されている。
【0033】この閉錠状態を解除するには、錠本体10
の下面側10dから図示しない電子キーのコネクタ部が
差し込まれ、この状態で電子キー側から外部信号が送出
される。このとき、たとえば電子回路20の図示しない
メモリにあらかじめセットされている認識番号と電子キ
ー側から送られてくる外部信号の内容がセットされた認
識番号と一致すると、電子回路20の制御回路(CP
U)1aから制御信号がソレノイド本体17へ送出され
る。ソレノイド本体17へ制御信号が供給されて、上述
したアクチュエータ18の出没動作に応じてラチェット
式回転体19が回転し、ラチェット式回転体19に係合
された移動子14のボス14cが偏心運動をして、図9
に示すように、移動子14が施錠用孔12から一旦離れ
る方向に移動する。これに伴い、ラッチ15が施錠用孔
14から一旦退避する。さらに、ボス14cの偏心運動
に伴い、施錠用孔12から一旦離れる方向に移動された
移動子14は、ある位置まで移動した後、再度施錠用孔
12に近づく方向に移動され、ラッチ15は再度施錠用
孔12内に位置するように移動される。
【0034】以上説明したように、本実施例によれば、
電子回路20から供給される0Vレベルと5Vレベルを
とる制御信号を受けて、入力レベルが5Vのときはオン
状態となってアクチュエータ18を没(退避)状態に保
持し、入力レベルが0Vのとくはオフ状態となってアク
チュエータ18を出力状態に保持するソレイノド本体1
7と、可撓性を有する弾性部材から構成され、その先端
部には、断面が三角形状をなす係止片18aが設けられ
ているアクチュエータ18と、一方向に回転可能で、周
縁に複数の係止用歯19aが形成され、一定の位置にく
る係止用歯19aは、可撓性を有するストッパ19bに
よりその反転動作が規制されているラチェット式回転体
19とから構成される回転制御装置を用いたので、制御
が簡単で、しかも精度の高い回転制御を実現でき、さら
には、キーの種類に制約を受けることなく電子的に開閉
が可能で、保安性、安全性に優れていることはもとよ
り、回路規模の増大を防止できるなんきん錠型の電子錠
を実現できる利点がある。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
制御が簡単で、しかも精度の高い回転制御を実現でき
る。また、キーの種類に制約を受けることなく電子的に
開閉が可能で、保安性、安全性に優れていることはもと
より、回路規模の増大を防止できるなんきん錠型の電子
錠を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転制御装置を採用したなんきん
錠型電子錠の一実施例を示す要部切欠図であって、開錠
時の状態を示す図である。
【図2】本発明に係る回転制御装置を採用したなんきん
錠型電子錠の一実施例を示す要部切欠図であって、閉錠
時の状態を示す図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】フック部とラッチとの動作関係を説明するため
の図である。
【図5】本発明に係る回転制御装置の構成例を示す図で
ある。
【図6】本発明に係る回転制御装置のトルクについての
説明図である。
【図7】本発明に係る回転制御装置の動作の説明図であ
る。
【図8】本発明に係る回転制御装置の回路例を示す図で
ある。
【図9】ソレノイド本体が駆動されラッチが施錠用孔か
ら退避した状態を示す図である。
【図10】ステッピングモータを用いた回転制御装置の
回路例を示す図である。
【符号の説明】
10…錠本体 11…フック部 12…施錠用孔 13…フック部付勢用バネ 14…移動子 14a…ラッチ抜け止め 14b…鍔 14c…ボス 15…ラッチ(係止部) 15a…後端面 15b,15c…貫通孔 16…ラッチ付勢用バネ 17…ソレノイド本体 17a…バネ 18…アクチュエータ 18a…係止片 19…ラチェット式回転体 19a…係止用歯 19b…ストッパ 20…電子回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に回転可能で、周縁に複数の係止
    用歯が形成されたラチェット式回転体と、 上記ラチェット式回転体の係止用歯に係止可能な係止片
    が形成された可撓性のアクチュエータを有し、制御信号
    の入力に応じて当該アクチュエータを上記ラチェット式
    回転体の係止用歯の回転領域に対し当該回転方向と略逆
    方向から出没させて、出力後の没動作において上記係止
    片と当該係止用歯とを係止状態に保持して上記ラチェッ
    ト式回転体を回転させる回転制御部とを有する回転制御
    装置。
  2. 【請求項2】 上記ラチェット式回転体の係止用歯の回
    転を一方向に規制する手段を有する請求項1記載の回転
    制御装置。
  3. 【請求項3】 一端側側壁に被係止部が形成され、開錠
    時には当該一端側が本体外に位置するように他端側が本
    体内において付勢され、閉錠時には上記被係止部が本体
    に形成された施錠用孔に挿入されるフック部を有する電
    子錠であって、 軸に略直交するように突起部が形成され、上記フック部
    の施錠用孔への挿入方向に対し略直交する方向に移動可
    能に設けられた移動子と、 上記移動子の先端側に当該移動子の軸方向に移動可能に
    挿通され、上記施錠用孔に挿入されたフック部の被係止
    部を係止させるための係止部と、 上記係止部を上記フック部の上記施錠用孔への挿入力よ
    り小さい付勢力をもって当該施錠用孔へ出没可能に付勢
    する付勢手段と、 一方向に回転可能で、周縁に複数の係止用歯が形成され
    たラチェット式回転体と、上記ラチェット式回転体の係
    止用歯に係止可能な係止片が形成された可撓性のアクチ
    ュエータを有し、制御信号の入力に応じて当該アクチュ
    エータを上記ラチェット式回転体の係止用歯の回転領域
    に対し当該回転方向と略逆方向から出没させて、出力後
    の没動作において上記係止片と当該係止用歯とを係止状
    態に保持して上記ラチェット式回転体を回転させる回転
    制御部とを備え、上記移動子の突起部が上記ラチェット
    式回転体に係合し、制御信号の入力により作動して当該
    突起部を偏心運動させて上記係止部を上記施錠用孔から
    一旦退避させた後、再度当該施錠用孔内に位置させ、非
    作動時には突起部を所定の位置に保持する駆動手段とを
    有する電子錠。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011069152A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Tokai Riken Kk 電子式南京錠
JP2013530324A (ja) * 2010-05-25 2013-07-25 ジェーエスビー テク プライベート リミテッド 電子組合せ錠
US9495820B1 (en) 2010-05-25 2016-11-15 DigiPas USA, LLC Electronic combination lock

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