JPH09137172A - 接触分解ガソリンの脱硫方法 - Google Patents

接触分解ガソリンの脱硫方法

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JPH09137172A JP31852495A JP31852495A JPH09137172A JP H09137172 A JPH09137172 A JP H09137172A JP 31852495 A JP31852495 A JP 31852495A JP 31852495 A JP31852495 A JP 31852495A JP H09137172 A JPH09137172 A JP H09137172A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィンの水素化によるオクタン価の低下
を最小限に止め、しかも高い脱硫率を達成することので
きる接触分解ガソリンの脱硫方法を提供する。 【解決手段】 硫黄化合物およびオレフィン分を含有す
る接触分解ガソリンを、第1段階にて酸性官能基を有す
る触媒と接触させ、接触分解ガソリン中に存在する末端
オレフィンを内部オレフィンに異性化し、第2段階にて
水素化脱硫触媒と接触させ、脱硫する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接触分解ガソリンの
脱硫方法に関する。さらに詳しくは、硫黄化合物および
オレフィン分を含有する接触分解ガソリンを触媒を用い
て水素化脱硫処理する際に、予め、接触分解ガソリン中
の末端オレフィンを内部オレフィンに異性化した後、水
素化脱硫処理することにより、末端オレフィンの水素化
によるオクタン価の低下を抑制可能な接触分解ガソリン
の脱硫方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油精製の分野において、オレフィン成
分を多量に含有する高オクタン価ガソリン材源として、
接触分解ガソリンがある。これは、重質石油留分、例え
ば減圧軽油あるいは常圧残油等の原料油を接触分解し、
接触分解生成物を回収、蒸留することによって得られる
ガソリン留分で、自動車ガソリンの主要な混合材源の一
つとして使われている。ところが、上記接触分解の原料
油は、もともと硫黄化合物の含有量が比較的多く、これ
をそのまま接触分解処理すると、接触分解生成物中の硫
黄化合物含有量も多くなってしまうので、これを自動車
ガソリンの混合材源として使用すれば環境への影響が問
題になる恐れがある。このため、接触分解装置の原料油
には、予め脱硫処理をした減圧軽油・常圧残油あるいは
硫黄分の少ない常圧残油等を用いるのが通常である。
【0003】脱硫処理としては、従来から石油精製の分
野において行われている水素化脱硫処理が一般的で、こ
れは高温および加圧した水素雰囲気中で、脱硫すべき原
料油を適当な水素化脱硫処理触媒に接触させるものであ
る。接触分解の原料油である減圧軽油や常圧残油等の水
素化脱硫処理の場合、水素化脱硫処理触媒は、VIII族お
よびVI族元素、例えばクロム、モリブデン、タングステ
ン、コバルト、ニッケルなどを、適当な基材、例えばア
ルミナ上に担持したものが用いられる。また、水素化脱
硫処理の条件としては、一般に、温度約300〜400
℃、水素分圧約30〜200kg/cm2 、液空間速度
(LHSV)約0.1〜10 1/hrが採用されてい
る。
【0004】しかしながら、接触分解の原料油である減
圧軽油や常圧残油等の重質石油留分の水素化脱硫処理の
場合は、処理条件が上記のとおり高温、高圧であるた
め、装置の設計条件が過酷になり、装置能力の不足に対
処するために装置を増設する場合、建設費が高いという
問題がある。そのため近年の燃料油品質規制の強化に対
して、多大な設備投資が必要となっている。
【0005】一方、接触分解ガソリンを直接水素化脱硫
処理することもできるが、この場合は接触分解ガソリン
中に含有されるオレフィン成分が水素化され、その含有
量の減少に伴いオクタン価が低下してしまうという問題
点がある。従来の技術では、例えば、温度約200〜3
50℃、水素分圧約5〜50kg/cm2 、LHSV約
1〜10 1/hrの条件下で接触分解ガソリンを直接
水素化脱硫すると、オクタン価は低下する。触媒および
反応条件等の改良によりこのオクタン価の低下を改善す
る研究が行われているものの、現時点では十分その問題
を解決するには至っていない。そのため、オレフィンの
水素化反応を極力抑えながら、硫黄化合物およびオレフ
ィン成分を含有する接触分解ガソリンを、直接水素化脱
硫処理できるプロセスが期待されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、接触分解
ガソリンを水素化脱硫する際には、オクタン価の低下と
いう大きな問題が伴っており、ついては自動車ガソリン
としての商業的価値が下がるという大きな問題点があっ
た。本発明の目的は、硫黄化合物およびオレフィン成分
を含有する接触分解ガソリンを、触媒を用いて水素化脱
硫処理する際に、オレフィンの水素化反応を制御し、オ
クタン価の低下が抑制できる接触分解ガソリンの脱硫方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の硫
黄化合物およびオレフィン成分を含有する接触分解ガソ
リンの水素化脱硫方法における上記欠点を克服し、オク
タン価の低下を抑制する優れた脱硫方法を開発すべく鋭
意研究を重ねた結果、水素化脱硫を行う前に2重結合の
位置異性化触媒を用いることにより、オクタン価の低下
を抑制し得る効果を見出し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち本発明は、末端オレフィンの2重結合位置
を内部に移動させ、内部オレフィンに異性化する能力を
有する、酸性異性化触媒を第1段階で使用し、続いて第
2段階で脱硫触媒を用いることにより、オクタン価の低
下を極力抑えることのできる接触分解ガソリンの脱硫方
法に関するものである。
【0008】接触分解ガソリン中には芳香族分、オレフ
ィン分、飽和分が含まれており、オレフィン分は15〜
50容量%で、そのうち約1〜10容量%は末端に2重
結合を有する末端オレフィンである。なお、この末端オ
レフィンの割合は1 H−NMR分析等により求めること
ができる。
【0009】従来の接触分解ガソリンの水素化脱硫プロ
セスでは、VIII族および VI 族元素、例えば、モリブデ
ン、タングステン、コバルト、ニッケルなどを、適当な
基材、例えばアルミナに担持したものを予備硫化したも
ののみが触媒として使用されている。しかしこれらの触
媒は、水素化能を有しているため、接触分解ガソリン中
に含まれているオレフィン分を水素化してしまう。触媒
および反応条件等にもよるが、硫黄化合物を含有する接
触分解ガソリンを通常の条件で水素化脱硫処理すると、
末端オレフィンは、内部オレフィンよりも水素化されや
すいことが、発明者らの研究によって明らかになってい
る。
【0010】本発明が既存の技術と根本的に異なるの
は、このプロセスの前に2重結合の位置異性化触媒を使
用することである。これによって、末端オレフィンは水
素化反応を受けにくい内部オレフィンに変化され、続く
水素化脱硫処理の際に生ずるオレフィンの水素化反応が
抑制される。また、末端オレフィンが内部オレフィンへ
と、2重結合位置の異性化反応により変化すると、一般
にオクタン価が上昇することは良く知られている。例え
ば、1−オクテンから2−オクテンへと異性化すると、
リサ−チオクタン価は約28上昇する。
【0011】上記の2つのことから、接触分解ガソリン
中の末端オレフィン分の割合が2容量%以上の場合は、
内部オレフィンへと2重結合位置を異性化することによ
り、オレフィン分の水素化を抑制しつつ、かつ水素化脱
硫処理によるオクタン価の低下を十分に補うことがで
き、その結果オクタン価の低下を抑制できる。接触分解
ガソリン中の末端オレフィン分の割合が2容量%未満で
ある場合も本発明を適用することができるが、水素化脱
硫処理の際に生じるオクタン価の低下を2重結合位置を
異性化することにより十分に補うことはかなり困難とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1段階において適用し
得る触媒は末端オレフィンの2重結合位置を内部に異性
化するのに十分な酸性能を有する必要がある。触媒とし
ては、2重結合位置の異性化能があると知られている、
シリカ−アルミナ、ゼオライト系触媒等を用いることが
できるが、シリカ−アルミナ触媒はオレフィンの重合に
よるコ−クの析出が起こり、失活しやすいので、活性点
の酸強度が均一なゼオライト系触媒を用いることが好ま
しい。ゼオライト系触媒としては、アルミノケイ酸塩の
他に、アルミノケイ酸塩のアルミニウムやケイ素をリ
ン、ホウ素、ガリウム、鉄等の金属で置換した結晶性構
造体が挙げられる。これらのゼオライト系触媒を単独ま
たは混合物の形で本発明に使用してもよいが、中でも活
性が高く、かつ一般に安価で入手しやすいアルミノケイ
酸塩ゼオライト系触媒を用いるのが好ましい。
【0013】本発明に適用し得るアルミノケイ酸塩ゼオ
ライト系触媒としては、例えばX型ゼオライト、Y型ゼ
オライト、β型ゼオライト、ZSM−5型ゼオライト、
モルデナイト等が挙げられ、これらの単独または混合物
の形で用いることができる。アルミノケイ酸塩ゼオライ
ト系触媒は、プロトン型にイオン交換して用いてもよい
が、プロトン型のゼオライト系触媒は酸強度が強いた
め、コ−クの析出による失活が起こりやすいので、アル
ミノケイ酸塩ゼオライトを各種金属イオンでイオン交換
して用いるのが望ましい。使用する金属としては、各種
遷移金属も用いることもできるが、活性の高いアルカリ
土類金属、希土類金属が望ましい。アルカリ土類金属と
しては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、
希土類金属としては、ランタン、セリウム、ユウロピウ
ム等が使用できる。
【0014】本発明の第2段階である水素化脱硫工程に
使用する触媒としては、多孔性無機酸化物担体に脱硫活
性金属を担持させた、石油精製の分野において通常用い
られている水素化脱硫触媒を用いることができる。多孔
性無機酸化物担体としては、例えばアルミナ、シリカ、
チタニア、マグネシア等が挙げられ、これらの単独また
は混合物の形で用いることができる。好ましくはアルミ
ナが選択される。
【0015】脱硫活性金属としては、クロム、モリブデ
ン、タングステン、コバルト、ニッケルが挙げられ、こ
れらの単独または混合物の形で用いることができる。好
ましくはコバルト−モリブデン、あるいはニッケル−コ
バルト−モリブデンが選択される。これらの金属は担体
上に金属、酸化物、硫化物、またはそれらの混合物の形
態で存在できる。活性金属の担持方法としては含浸法、
共沈法等の公知の方法を用いることができる。また、コ
−クの析出を抑制するために、カリウム等のアルカリ金
属を配合することは効果的である。
【0016】末端オレフィンの2重結合位置を異性化す
る触媒と、接触分解ガソリンに含まれる硫黄化合物を水
素化脱硫する触媒を、同一の反応塔に2層で充填して、
反応を行う場合の反応塔の形式は、固定床に限る。この
方法は、装置の立地面積が少ない時に有効である。接触
分解ガソリン留分・水素および触媒の接触は並流上昇
流、並流下降流、向流のいずれの方式を採用しても良
い。これらの個々の操作は石油精製の分野では公知であ
り、任意に選択して行うことができる。
【0017】反応条件は、温度約200〜350℃、水
素分圧約5〜50kg/cm2 、水素/油比約300〜
3000scf/bbl、LHSV約1〜10 1/h
rの中から接触分解ガソリンが気相反応となる条件で設
定できる。接触分解ガソリンの留分の一部が液相の状態
で反応させても本発明の効果は得られるが、触媒の寿命
の点などから気相で反応させる方が好ましい。末端オレ
フィンの2重結合位置を異性化する触媒と、接触分解ガ
ソリンを水素化脱硫する触媒を、異なる反応塔に充填し
て、反応を行うこともできる。この場合、それぞれの反
応塔の間に、プロダクトタンク等の装置を建設すること
もできる。
【0018】末端オレフィンの異性化処理反応塔の形式
は、固定床、流動床、沸騰床のいずれでもよい。接触分
解ガソリン留分・水素と触媒の接触は並流上昇流、並流
下降流、向流のいずれの方式を採用してもよい。これら
の個々の操作は石油精製の分野では公知であり、任意に
選択して行うことができる。反応条件は、温度約200
〜350℃、水素分圧1〜50kg/cm2 、水素/油
比約100〜3000scf/bbl、液空間速度(L
HSV)約1〜101/hrの中から接触分解ガソリン
が気相反応となる条件で設定できる。反応を水素気流下
ではなく、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス気
流下で行なうことも可能であるが、コ−クの生成による
失活を防ぐために水素気流下で行なうのが望ましい。接
触分解ガソリンの留分の一部が液相の状態で反応させて
も本発明の効果は得られるが、触媒の寿命の点などから
気相で反応させる方が好ましい。
【0019】水素化脱硫処理反応塔の形式は、固定床、
流動床、沸騰床のいずれでもよいが、特に固定床が好ま
しい。接触分解ガソリン留分・水素および触媒の接触は
並流上昇流、並流下降流、向流のいずれの方式を採用し
てもよい。これらの個々の操作は石油精製の分野では公
知であり、任意に選択して行うことができる。反応条件
は、温度約200〜350℃、水素分圧約5〜50kg
/cm2 、水素/油比約300〜3000scf/bb
l、LHSV約1〜10 1/hrの中から接触分解ガ
ソリンが気相反応となる条件で設定できる。接触分解ガ
ソリンの留分の一部が液相の状態で反応させても本発明
の効果は得られるが、触媒の寿命の点などから気相で反
応させる方が好ましい。
【0020】末端オレフィンの異性化処理反応用の触媒
と水素化脱硫処理用の触媒は、反応塔に充填したまま再
生することができる。すなわち触媒に付着したコ−ク
を、反応塔に充填したまま焼成することによって取り除
くことができる。無論、反応塔より取り出して焼成・再
生後、再び充填して反応に用いても支障はない。焼成に
よる触媒の再生条件は、酸素の存在下、触媒が劣化しな
い温度の約400〜650℃で設定できる。焼成中は燃
焼熱により触媒層の温度が急上昇するため、酸素の濃度
があまり高くならないように、窒素、アルゴン等の不活
性ガスで希釈して行なうのが好ましい。
【0021】
【実施例】本発明を比較例と実施例によりさらに詳細に
説明する。 (比較例)固定床・並流下降流式の小型反応装置に、ア
ルミナ担体に5重量%CoOと17重量%MoO3 を担
持した1/16インチ・押し出し成型市販触媒を2.8
g(4.0ml)を充填した。10重量%のジブチルジ
スルフィドを加えた沸点範囲が50〜200℃の直留ナ
フサ留分を用いて300℃、圧力12kg/cm2 G、
水素/油比500scf/bbl、LHSV3.5 1
/hrで予備硫化を5時間行った。硫化終了後、沸点範
囲が50〜200℃の直留ナフサ軽油留分をLHSV
3.5 1/hrで48時間通油した。続いて、接触分
解ガソリンとして、常圧残油を含む原料油を接触分解し
て得られた80〜220℃留分の接触分解ガソリンを用
いて脱硫反応試験を行った。密度0.78g/cm3
15℃、硫黄分は200重量ppm、オレフィン分は3
2.1容量%(接触分解ガソリン中の末端オレフィン分
5.0容量%)、リサ−チオクタン価は87.2であ
る。反応条件は、反応温度240℃、水素分圧12kg
/cm2 、LHSV5 1/hr、水素/油比2000
scf/bblとした。その結果、硫黄分22.9重量
ppm、オレフィン分25.2容量%(末端オレフィン
分1.6容量%)、リサ−チオクタン価85.1の水素
化脱硫処理接触分解ガソリンを得た。
【0022】(実施例1)比較例と同一の反応装置を用
い、触媒としてランタンイオンでイオン交換したβ型ゼ
オライトを用いた。比較例と同様の接触分解ガソリンを
用いて、240℃、水素分圧12kg/cm2 、水素/
油比2000scf/bbl、LHSV5 1/hrで
反応活性試験を行った。その結果、硫黄分200重量p
pm、オレフィン分32.0容量%(末端オレフィン分
2.5容量%)、リサ−チオクタン価87.6の接触分
解ガソリンを得た。続いて、比較例と同一の反応装置、
および触媒には比較例と同様にして予備硫化した水素化
脱硫用触媒を使用し、上記のランタンイオン交換β型ゼ
オライトで処理した接触分解ガソリンに含まれる硫黄化
合物を、240℃、水素分圧12kg/cm2 、水素/
油比2000scf/bbl、LHSV5 1/hrで
脱硫反応試験を行った。その結果、硫黄分22.8重量
ppm、オレフィン分29.5容量%(末端オレフィン
分2.0容量%)、リサ−チオクタン価87.2の水素
化脱硫処理接触分解ガソリンを得た。
【0023】(実施例2)比較例と同一の反応装置に、
実施例1の触媒(ランタンイオンでイオン交換したβ型
ゼオライト)を上層に、比較例の触媒(コバルト−モリ
ブデン系触媒)を下層に2層充填し、比較例と同様の予
備硫化処理を施した。その後温度を240℃に降温し、
比較例と同一の接触分解ガソリンを用いて、同一の反応
条件で脱硫反応試験を行った。その結果、硫黄分22.
9重量ppm、オレフィン分29.5容量%(末端オレ
フィン分2.0容量%)、リサ−チオクタン価87.2
の水素化脱硫処理接触分解ガソリンを得た。
【0024】(実施例3)実施例1を実施後、650
℃、圧力1kg/cm2 G、乾燥空気流量1000ml
/hrの条件で、触媒ランタンイオンでイオン交換した
β型ゼオライトの焼成を3時間実施し、触媒の再生を行
なった。その後実施例1と同様に、比較例と同様の接触
分解ガソリンを用いて、240℃、水素分圧12kg/
cm2 、水素/油比2000scf/bbl、LHSV
5 1/hrで反応活性試験を行った。その結果、硫黄
分200重量ppm、オレフィン分32.0容量%(末
端オレフィン分2.6容量%)、リサ−チオクタン価8
7.6の接触分解ガソリンを得た。
【0025】(実施例4)実施例3を実施後、650
℃、圧力1kg/cm2 G、乾燥空気流量1000ml
/hrの条件で、2種の触媒の焼成・再生を3時間実施
した。その後、比較例と同様の予備硫化処理を行なった
後、実施例1と同様に比較例と同様の接触分解ガソリン
を用いて、240℃、水素分圧12kg/cm2 、水素
/油比2000scf/bbl、LHSV5 1/hr
で脱硫反応試験を行った。その結果、硫黄分22.8重
量ppm、オレフィン分29.5容量%(末端オレフィ
ン分2.0容量%)、リサ−チオクタン価87.2の水
素化脱硫処理接触分解ガソリンを得た。
【0026】
【発明の効果】接触分解ガソリンを水素化脱硫処理する
際に、第1段階において接触分解ガソリン中の末端オレ
フィンを内部オレフィンに異性化し、第2段階で脱硫触
媒により水素化脱硫する、本発明の方法により、オレフ
ィンの水素化が抑制されるため、オクタン価の低下を防
ぐことができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄化合物およびオレフィン分を含有す
    る接触分解ガソリンを、第1段階にて酸性官能基を有す
    る触媒と接触させ、接触分解ガソリン中に存在する末端
    オレフィンを内部オレフィンに異性化し、第2段階にて
    水素化脱硫触媒と接触させ、脱硫することを特徴とする
    接触分解ガソリンの脱硫方法。
  2. 【請求項2】 接触分解ガソリン中の末端オレフィンの
    割合が2容量%以上であることを特徴とする請求項1記
    載の接触分解ガソリンの脱硫方法。
  3. 【請求項3】 末端オレフィンを内部オレフィンに異性
    化するのに用いる触媒がゼオライト系触媒であることを
    特徴とする請求項1〜2記載の接触分解ガソリンの脱硫
    方法。
  4. 【請求項4】 水素化脱硫触媒が VIII 族および VI 族
    系金属担持硫化物触媒であることを特徴とする請求項1
    〜3記載の接触分解ガソリンの脱硫方法。
  5. 【請求項5】 末端オレフィンを内部オレフィンに異性
    化する触媒と、接触分解ガソリンを水素化脱硫する触媒
    を、同一の反応塔に2層で充填して、反応を行うことを
    特徴とする請求項1〜4記載の接触分解ガソリンの脱硫
    方法。
  6. 【請求項6】 末端オレフィンを内部オレフィンに異性
    化する触媒と、接触分解ガソリンを水素化脱硫する触媒
    を、異なる反応塔に充填して、反応を行うことを特徴と
    する請求項1〜4記載の接触分解ガソリンの脱硫方法。
  7. 【請求項7】 末端オレフィンを内部オレフィンに異性
    化する触媒の再生を、反応装置に充填したまま、行うこ
    とを特徴とする請求項1〜6記載の接触分解ガソリンの
    脱硫方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7393807B2 (en) 2004-05-19 2008-07-01 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Hydrotreating catalyst of catalytic cracking gasoline
JP2021530609A (ja) * 2018-09-11 2021-11-11 福州大学 Fccガソリンの改質方法

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