JPH09136631A - アンチロック液圧制御装置 - Google Patents

アンチロック液圧制御装置

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JPH09136631A
JPH09136631A JP29805795A JP29805795A JPH09136631A JP H09136631 A JPH09136631 A JP H09136631A JP 29805795 A JP29805795 A JP 29805795A JP 29805795 A JP29805795 A JP 29805795A JP H09136631 A JPH09136631 A JP H09136631A
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chamber
fluid
pressure
hydraulic pressure
hydraulic
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Akihiko Sekiguchi
昭彦 関口
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンチロック液圧制御装置において、作動回路
中において微小の液漏れが発生した場合でも、ブレーキ
作動時に発生する液圧を利用して作動回路中の液漏れに
応じてブレーキ液を補充できる液補充機構を備えたアン
チロック液圧制御装置を提供する。 【解決手段】容積可変型のアンチロック液圧制御装置に
おいて、作動回路中に蓄圧機構50を儲け、前記液圧制
御機構1の液圧室10は液圧制御機構2の入力液室16
および前記蓄圧機構50の蓄圧室51に液補充チェック
バルブ60を介して連通しており、前記容積可変室11
はアンチロック制御時には閉じるチェックバルブ30を
介してマスタシリンダと連通しており、さらに前記液圧
戻し機構2の出力液室17はマスタシリンダの加圧室に
連通しているとともに出力液室側から入力液室側へのブ
レーキ液の流入を許容するゲートバルブ40を介して入
力液室16に連通しており、ブレーキ操作時に発生する
液圧を利用して、作動回路中にブレーキ液を補充できる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキぺダル操
作に発生する液圧を利用して微小液漏れによって生じた
作動回路中の液量不足を補充できる液補充機構を備えた
容積可変型のアンチロック液圧制御装置に関するもので
あり、さらには、液補充機構を備えたことにより高圧ア
キュムレータ、圧力スイッチ、大型のリザーバタンクな
どを不要とした小型軽量のアンチロック液圧制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりアンチロック液圧制御装置の一
種に容積可変型と称されるものが知られている。一例と
して実公平5−467号に記載のものを説明すると、こ
の装置は、マスタシリンダとホイールシリンダとを接続
する主液通路の途中にその主液通路を遮断するカットバ
ルブ有し、そのカットバルブよりホイールシリンダ側に
設けられた液圧制御ハウジングに液圧制御ピストンを摺
動自在に設け、この液圧制御ピストンにより液圧制御ハ
ウジング内をホイールシリンダおよびカットバルブに連
通した第1液圧室とその第1液圧室とは遮断された第2
液圧室とに区画している。そして第2液圧室の液圧を電
磁液圧制御弁の制御により増減させることによって液圧
制御ピストンを前後進させ、車輪のスリップ率が適正範
囲となるようにホイールシリンダの液圧を制御するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような容積可変型のアンチロック液圧制御装置では、
高圧のアキュムレータや、その圧力を監視するための圧
力スイッチが必要となり、特に、アンチロック制御用液
圧回路(作動回路)内にブレーキ液を溜める大型のリザ
ーバタンクが必要となるため、装置全体が大型化し重量
も増大する。また、所定の液圧を保持する作動回路で
は、液圧ポンプやリザーバ等からの微小の液漏れ(じわ
漏れ)を想定してリザーバ等の能力にある程度の余裕を
持たせて液量を設定しておく必要があり、このため作動
回路中に配置するピストン径やスプリングスペース等を
大きくせざるを得ず、装置の小型軽量化の上で障害とな
っている。
【0004】そこで本発明は、アンチロック液圧制御装
置において、作動回路中において微小の液漏れが発生し
た場合でも、ブレーキ作動時に発生する液圧を利用して
作動回路中の液漏れに応じてブレーキ液を補充できる液
補充機構を備えたアンチロック液圧制御装置提供し、上
記諸問題を解決すること目的とするものである。本発明
のアンチロック液圧制御装置を採用することにより作動
回路中のじわ漏れによる液量不足を防止するとともにア
ンチロック液圧制御装置の小型軽量化を実現する。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、マスタシリンダとホイールシリン
ダとを連通するブレーキ配管中にピストン9によって液
圧室10と容積可変室11とを区画してなる液圧制御機
構1と、ピストン19によって入力液室16と出力液室
17とを区画してなる液圧戻し機構2とを有する作動回
路を設け、アンチロック制御時には前記液圧制御機構1
内の液圧室10内のブレーキ液を液圧ポンプ5で汲み上
げ液圧戻し機構内の入力液室16に供給し、出力液室1
7内のブレーキ液をマスタシリンダに還流し、液圧制御
機構1内の容積可変室11の容積を増減しブレーキ力を
制御するべく構成した容積可変型のアンチロック液圧制
御装置において、前記作動回路中に蓄圧機構50を儲
け、前記液圧制御機構1の液圧室10は液圧制御機構2
の入力液室16および前記蓄圧機構50の蓄圧室51に
液補充チェックバルブ60を介して連通しており、前記
容積可変室11はアンチロック制御時には閉じるチェッ
クバルブ30を介してマスタシリンダと連通しており、
さらに前記液圧戻し機構2の出力液室17はマスタシリ
ンダの加圧室に連通しているとともに出力液室側から入
力液室側へのブレーキ液の流入を許容するゲートバルブ
40を介して入力液室16に連通しており、ブレーキ操
作時に発生する液圧を利用して、作動回路中にブレーキ
液を補充できるようにしたことを特徴とする作動回路中
の液補充機能を備えたアンチロック液圧制御装置であ
る。
【0006】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明する。図1は本発明の実施形態に係る液補充機
構を備えたアンチロック液圧制御装置の構成図である。
なお、この図はマスタシリンダと一つのホイールシリン
ダとを接続するブレーキ配管系の中にアンチロック制御
を実行する作動回路を含んだ構成をを示しており、他の
ホイールシリンダの配管系も同様の構成となっている。
また、スピードセンサやバルブを制御する電子制御装置
等は従来のものと同様であるのでここではそれらは省略
された図となっている。
【0007】図において、1は液圧制御機構(詳細構造
は後述する)、2は液圧戻し機構(詳細構造は後述す
る)、30は液圧制御機構1に設けたチェックバルブ、
40は液圧戻し機構内のピストンに設けたゲートバルブ
(詳細構造は後述する)、50は蓄圧機構(詳細構造は
後述する)であり、このゲートバルブ40と蓄圧機構5
0とにより液補充機構を構成している。また、3はホー
ルドバルブ、4はディケイバルブ、5は液圧ポンプ、6
はリザーバであり、前述した各機器によってアンチロッ
ク制御を実行するブレーキ配管回路が構成されている。
さらにW/Cはホイールシリンダであり、ホールドバル
ブ、ディケイバルブ、液圧ポンプ、リザーバは公知の構
成のものである。また、ブレーキ配管系内の作動回路と
は、液圧制御機構1、液圧戻し機構2、蓄圧機構50、
液圧ポンプ5、リザーバ6からなるアンチロック制御を
実行するための配管系の回路である。
【0008】液圧制御機構1は液圧制御ハウジング内に
形成されたシリンダ8内に摺動自在に設けたピストン9
を備えており、このピストン9によってシリンダ8内を
液圧室10と容積可変室11とに区画している。液圧室
10はホールドバルブ3およびディケイバルブ4に連通
され、さらに、ホールドバルブ3は液補充チェックバル
ブ60を介して後述する液圧戻し機構2の入力液室1
6、蓄圧機構50の蓄圧室51および液圧ポンプ5の吐
出口に連通され、ディケイバルブ4は液圧ポンプ5の吸
入口およびリザーバ6にそれぞれ図示の如く連通してい
る。なお、前述の液補充チェックバルブ60は、液圧制
御機構内の液圧室10内の液が微小漏れによって減少し
た時に、蓄圧機構50から液圧を補充するための機能を
奏するものであり、このため液補充チェックバルブ60
のチェック圧PAは、次の条件を満足する必要がある。
即ち、後述する蓄圧機構内の蓄圧スプリング54の付勢
力をFC、蓄圧ピストン52の断面積をCとすると、液
補充チェックバルブ60のチェック圧PAは FC/C>PA の関係となるようにする。
【0009】液圧制御機構1の容積可変室11は一つの
ホイールシリンダW/Cに連通しているとともに常時は
図示の如く開いているチェックバルブ30を介してマス
タシリンダと連通されている。チェックバルブ30は、
弁座31と、この弁座31に当接することにより容積可
変室11とマスタシリンダとの連通を断つボール弁32
と、このボール弁32を弁座31方向に付勢するスプリ
ング33と、スプリング33の付勢力に抗してボール弁
32を弁座31より離間すべく作用するピストン9に設
けた係止杆9aとより構成されており、通常時は液圧室
10内の液圧によってピストン9を図の位置に保持して
チェックバルブ30は開いた状態となっている。
【0010】このため、マスタシリンダの加圧室は開い
ているチェックバルブ30を介して液圧制御機構1の容
積可変室11に連通しているとともに、容積可変室11
を介してホイールシリンダに連通している。この結果、
ブレーキぺダルを踏み込むことによってマスタシリンダ
の加圧室で発生したブレーキ液圧は、チェックバルブ3
0→容積可変室11を介してホイールシリンダに供給さ
れ、ブレーキが働く。
【0011】液圧戻し機構2は液圧制御ハウジング内に
形成したシリンダ18内に摺動自在に設けたピストン1
9を備えており、このピストン19によってシリンダ1
8内を入力液室16と出力液室17とに区画している
(図1状態ではピストン19がシリンダ18内を右方側
一杯に移動しストッパ47と当接した状態を示している
ため入力液室16が線として表現されている)。出力液
室17にはスプリング20が配置され、また出力液室1
7はマスタシリンダの加圧室に連通している。入力液室
16は液補充チェックバルブ60を介してホールドバル
ブ3に連通しているとともに、液圧ポンプ5の吐出口、
蓄圧機構50の蓄圧室51に図示の如く連通しており、
また、液圧戻し機構2のピストン19は出力液室17内
のスプリング20によって常時は図のように右方に付勢
されストッパ47に当接している。
【0012】ピストン19には液補充機構を構成するゲ
ートバルブ40が設けられており、このゲートバルブ4
0はピストン19に形成した流路41内に配置されてお
り、同ゲートバルブ40は、図に示すように同流路41
内に配置したボール42、同ボールを押圧するスプリン
グ43、ピストンの流路41内に形成した弁座44とに
よって構成されている。このゲートバルブ40は非作動
時には、スプリング43によってボール42を弁座44
に当接し、出力液室17と入力液室16との連通を断っ
ている。蓄圧機構50は、ハウジング内に液圧戻し機構
2内の入力液室16と連通する蓄圧室51と、大気室5
3とを区画する蓄圧ピストン52を備えており、大気室
53内には蓄圧ピストン52を蓄圧室51側に付勢する
蓄圧スプリング54が配置されている。なお55は蓄圧
ピストン52の移動を規制するストッパ面である。そし
て、前記液圧戻し機構2内のピストン19と、蓄圧機構
50内の蓄圧ピストン52との液圧作用状態は次のよう
な関係となっている。
【0013】即ち、液圧戻し機構2内のスプリング20
の付勢力をFB、ピストン19の断面積をBとし、蓄圧
機構内の蓄圧スプリング54の付勢力をFC、蓄圧ピス
トン52の断面積をCとすると、FB/B> FC/C
の関係となるようにする。また液補充チェックバルブ6
0のチェック圧PAとは先述したように FC/C>PA となっている。上記の関係により、通常時は、液圧戻し
機構2内のピストン19はスプリング20の作用により
ストッパ47に突き当たっており、また、蓄圧機構50
内の蓄圧ピストン52はピストン19によって発生する
液圧、即ち、蓄圧室51内の液圧により図1状態に示す
スプリング54の付勢力に抗してストッパ面に当接した
状態で維持されている。ところで、上記のような関係か
ら液圧制御機構1内の液圧室10および液圧戻し機構2
内の入力液室16には常時、蓄圧機構50内の蓄圧ピス
トン52と蓄圧スプリング53とによる液圧が作用して
いることとなる。なお、前述した式をFB/B<FC/
Cとした場合には、通常時、蓄圧スプリング54によ
り、蓄圧ピストン52が図1中左方に移動しストッパ5
5と当接状態となるため、後述するような蓄圧ピストン
52による液補充機能を果たすことができない。
【0014】液圧ポンプ5の吸入口は前述したようにデ
ィケイバルブ4およびリザーバ6に接続されており、ア
ンチロック制御時に同ポンプ5が作動してリザーバ6あ
るいは開いているディケイバルブを介して液圧制御機構
1の液圧室10からブレーキ液を汲み上げることができ
るようになっている。なお、アンチロック制御時の液圧
ポンプ5の作動およびディケイバルブ4の開閉タイミン
グは従来より公知であり、また本件発明の特徴ではない
のでここでは詳細な説明は省略する。
【0015】以上の構成からなる作動回路中の液補充機
能を備えたアンチロック液圧制御装置の作動を説明す
る。 〔ブレーキ非作動時〕非作動時、作動回路中の液圧制御
機構の液圧室10は所定の液圧(液圧戻し機構2内のス
プリング20によって決定される)を有しているブレー
キ液圧によって充満され、液圧制御機構1、液圧戻し機
構2、チェックバルブ30、ゲートバルブ40、蓄圧機
構50はいづれも図1状態を維持している。この結果、
チェックバルブ30が開いているため、マスタシリンダ
は液圧制御機構1の容積可変室11にを連通していると
ともにホイールシリンダにも連通している。即ち、マス
タシリンダの加圧室は開いているチェックバルブ30を
介してホイールシリンダW/Cと連通している。
【0016】〔作動回路内に微小液漏れが発生していな
い時のブレーキ作動時〕ブレーキぺダルを踏み込みマス
タシリンダに液圧が発生する(マスタシリンダ加圧時)
と、この液圧はチェックバルブ30→容積可変室11→
ホイールシリンダW/Cに供給され、ブレーキが働く。
この時、ピストン9の右端には液圧室10の液圧が作用
しているため、ピストン9が移動することはなく、ま
た、ゲートバルブ40も閉じている。ブレーキぺダルを
開放するとマスタシリンダの液圧が減圧し、ホイールシ
リンダからのブレーキ液は上記流路を通ってマスタシリ
ンダに還流しブレーキが緩められる。
【0017】〔作動回路内に微小液漏れが発生している
時のブレーキ作動時〕作動回路内に微小液漏れが発生し
ている場合には、作動回路内の液量が少なくなるため液
量減少分を補うように蓄圧機構内の蓄圧ピストンは図2
(液減少時)の状態に移動する。例えば、液圧制御機構
の液圧室10内の液が微小漏れしている場合には、液補
充チェックバルブ60を介して蓄圧機構内の液が補充さ
れ液圧制御機構のピストンを図1状態に維持し続ける。
この状態でマスタシリンダに液圧が発生すると、この液
圧は液圧戻し機構内のピストン19に設けたゲートバル
ブ40を図3(液補給時)のように開いて蓄圧機構内の
蓄圧室51内に流入し、蓄圧ピストン52を初期状態
(図1状態)に復帰させる(液補充完了)。なお、この
時開いているチェックバルブ30を介して液圧制御機構
内のピストン9にもマスタシリンダ圧が作用するが、液
圧室10内の液は液補充チェックバルブ60の存在によ
り蓄圧機構側に流出することはなく、この結果、上記の
ような液補充作用が行われる。液補充後、ブレーキ液は
開いているチェックバルブ30を介してホイールシリン
ダW/Cに供給され、ブレーキを作動させる。このよう
にして、作動回路内のブレーキ液がじわ漏れによって減
少しても、その液量分は蓄圧機構によって補充され、そ
の後ブレーキ操作時において発生するマスタシリンダの
液圧を利用して液圧戻し機構2内のピストンに設けたゲ
ートバルブ40を介して作動回路にブレーキ液を補給す
ることができるため、従来のようなじわ漏れを想定した
余裕のある機器を使用する必要が無くなり、装置全体を
小型化できる。
【0018】〔アンチロック制御時〕 減圧時:ブレーキ作動中に例えば車輪がロック状態に陥
ると、図示せぬ検知装置が車輪のロックを検知し、電子
制御装置がブレーキ配管系内のホールドバルブ3を閉
じ、ディケイバルブ4を開き、さらに液圧ポンプ5を作
動する。すると液圧制御機構1のピストン9によって区
画された液圧室10内のブレーキ液が開いているディケ
イバルブ4を介してリザーバ6に流出し、液圧制御機構
1の液圧室10内の液圧が減圧しピストン9が図中右方
に移動するため、チェックバルブ30が閉じる。その
後、ホイールシリンダのブレーキ液が液圧制御機構1内
の容積可変室11に流入しホイールシリンダの減圧を実
行する。
【0019】またこれと略同時に作動する液圧ポンプ5
によってリザーバ6内のブレーキ液が汲み上げられ、液
圧戻し機構2のピストン19によって区画された入力液
室16に流入する。入力液室16へのブレーキ液の流入
により液圧戻し機構2のピストン19はスプリング20
の付勢力に抗して移動し、出力液室17内のブレーキ液
をマスタシリンダの加圧室に還流する。上記のようにア
ンチロック制御時のホイールシリンダの減圧は液圧制御
機構1のピストン9の移動に伴う容積可変室11の容積
の増大により行われる。
【0020】再加圧時:再加圧時には図示せぬ電子制御
装置からの指令によりホールドバルブ3が開きディケイ
バルブ4が閉じる。この状態の時にも液圧ポンプ5は作
動しつづけているため、液圧ポンプ5が空転状態となり
吐出圧は低下する。この結果、マスタシリンダの加圧室
内の液圧および液圧戻し機構2のスプリング20の付勢
力により液圧戻し機構のピストン19が入力液室16側
に移動し、同入力液室16内に流入していたブレーキ液
が、液補充チェックバルブ60→ホールドバルブ3を通
って液圧制御機構1の液圧室10に流入し、液圧制御機
構1のピストン9を容積可変室11側に移動する。この
結果、容積可変室11内のブレーキ液がホイールシリン
ダに戻され再加圧が実行される。なお、再加圧時にはピ
ストン9は図1中左方に一杯には移動しないためチェッ
クバルブ30が開くことはない。
【0021】上記実施の形態では、液圧制御機構の液圧
室10をホールドバルブ3を介して液圧ポンプに連通し
ているが、このホールドバルブ3に代えてオリフィスあ
るいは適宜構成からなる流量制御弁を使用することによ
り、アンチロック制御時の再加圧をゆっくり行うことが
可能となり、再加圧時の制御精度を向上することができ
る。また、蓄圧機構は本実施の形態では、液圧戻し機構
に対応して配置してあるが、この蓄圧機構はホールドバ
ルブと液圧ポンプとの間の配管中であれば何処に設けて
も同様の作用をすることができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明のアンチロ
ック液圧制御装置では、微小液漏れに対応できる液補充
機構を備えているため、液漏れを想定した余裕のある機
器を使用する必要がなくなり、装置全体を小型軽量化す
ることができ、装置全体のコストを低下させることがで
きる。また、ホールドバルブに代えてオリフィスを採用
した場合には、アンチロック制御の再加圧をゆっくり行
うことができ再加圧の制御を精度良く実行することがで
きる。さらに従来装置が必要としていた作動回路中の高
圧アキュムレータや、その圧力を監視するための圧力ス
イッチ、アンチロック制御用液圧回路内にブレーキ液を
溜めるためのリザーバタンクが不要となるため、装置全
体の小型軽量化を実現できる。等々の優れた効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアンチロック液圧制
御装置の構成図である。
【図2】作動回路中の液が減少した状態の時のゲートバ
ルブおよび蓄圧機構の断面図である。
【図3】作動回路中の液が減少した状態の時に作動回路
中に液を補充する状態のゲートバルブおよび蓄圧機構の
断面図である。
【符号の説明】
1 液圧制御機構 2 液圧戻し機構 3 ホールドバルブ 4 ディケイバルブ 5 液圧ポンプ 6 リザーバ 9 ピストン 10 液圧室 11 容積可変室 16 入力液室 17 出力液室 19 ピストン 40 ゲートバルブ 42 ボール 43 スプリング 44 弁座 47 ストッパ 50 蓄圧機構 51 蓄圧室 52 蓄圧ピストン 53 大気室 54 スプリング 60 液補充チェックバルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタシリンダとホイールシリンダとを連
    通するブレーキ配管中にピストン9によって液圧室10
    と容積可変室11とを区画してなる液圧制御機構1と、
    ピストン19によって入力液室16と出力液室17とを
    区画してなる液圧戻し機構2とを有する作動回路を設
    け、アンチロック制御時には前記液圧制御機構1内の液
    圧室10内のブレーキ液を液圧ポンプ5で汲み上げ液圧
    戻し機構内の入力液室16に供給し、出力液室17内の
    ブレーキ液をマスタシリンダに還流し、液圧制御機構1
    内の容積可変室11の容積を増減しブレーキ力を制御す
    るべく構成した容積可変型のアンチロック液圧制御装置
    において、前記作動回路中に蓄圧機構50を儲け、前記
    液圧制御機構1の液圧室10は液圧制御機構2の入力液
    室16および前記蓄圧機構50の蓄圧室51に液補充チ
    ェックバルブ60を介して連通しており、前記容積可変
    室11はアンチロック制御時には閉じるチェックバルブ
    30を介してマスタシリンダと連通しており、さらに前
    記液圧戻し機構2の出力液室17はマスタシリンダの加
    圧室に連通しているとともに出力液室側から入力液室側
    へのブレーキ液の流入を許容するゲートバルブ40を介
    して入力液室16に連通しており、ブレーキ操作時に発
    生する液圧を利用して、作動回路中にブレーキ液を補充
    できるようにしたことを特徴とする作動回路中の液補充
    機能を備えたアンチロック液圧制御装置。
  2. 【請求項2】液圧戻し機構2内のスプリング20の付勢
    力をFB、ピストン19の断面積をBとし、蓄圧機構5
    0内の蓄圧スプリング54の付勢力をFC、蓄圧ピスト
    ン52の断面積をCとした時、 FB/B> FC/C の関係となるように構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の作動回路中の液補充機能を備えたアンチロック
    液圧制御装置。
  3. 【請求項3】前記蓄圧機構内の蓄圧スプリング54の付
    勢力をFC、蓄圧ピストン52の断面積をCとすると、
    液補充チェックバルブ60のチェック圧PAは、 FC/C>PA であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のアンチロック液圧制御装置。
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