JPH091350A - ガスシールドアーク溶接機用制御ユニット - Google Patents
ガスシールドアーク溶接機用制御ユニットInfo
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- JPH091350A JPH091350A JP14595395A JP14595395A JPH091350A JP H091350 A JPH091350 A JP H091350A JP 14595395 A JP14595395 A JP 14595395A JP 14595395 A JP14595395 A JP 14595395A JP H091350 A JPH091350 A JP H091350A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control unit
- fluid
- spatter
- shielded arc
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K9/00—Arc welding or cutting
- B23K9/32—Accessories
- B23K9/328—Cleaning of weld torches, i.e. removing weld-spatter; Preventing weld-spatter, e.g. applying anti-adhesives
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
- Arc Welding Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 制御ユニットにおいてスパッタ除去用流体の
圧や流量を必要に応じて切り換える。 【構成】 制御ユニット2は、ガスシールドアーク溶接
後にスパッタ除去用流体を用いてスパッタを除去するガ
スシールドアーク溶接機に用いられる。制御ユニット2
は、増圧タンク部51と制御部50とを備えている。増
圧タンク部51は、外部流体供給源から供給されたスパ
ッタ除去用流体を増圧する。制御50タンク部は、増圧
タンク部51に取り外し可能に固定され、ガスシールド
アーク溶接機の動作を制御する。
圧や流量を必要に応じて切り換える。 【構成】 制御ユニット2は、ガスシールドアーク溶接
後にスパッタ除去用流体を用いてスパッタを除去するガ
スシールドアーク溶接機に用いられる。制御ユニット2
は、増圧タンク部51と制御部50とを備えている。増
圧タンク部51は、外部流体供給源から供給されたスパ
ッタ除去用流体を増圧する。制御50タンク部は、増圧
タンク部51に取り外し可能に固定され、ガスシールド
アーク溶接機の動作を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御ユニット、特に、
ガスシールドアーク溶接機に用いられる制御ユニットに
関する。
ガスシールドアーク溶接機に用いられる制御ユニットに
関する。
【0002】
【従来の技術】不活性ガスや炭酸ガス等のシールドガス
雰囲気中でアーク溶接を行うガスシールドアーク溶接機
は、制御ユニットとガス供給装置とワイヤ供給装置とト
ーチとから主に構成されている。制御ユニットは例えば
増圧タンクと制御部とから構成されている。ガス供給装
置は、例えはアルゴンガスと炭酸ガスを混ぜてシールド
ガスを形成する。ワイヤ供給装置はトーチにワイヤ状溶
加材を供給する。トーチは、先端にノズルを有してい
る。ノズルはワイヤ支持部の回りに配置されている溶接
動作では、電極ワイヤと母材との間にアークを発生させ
て、アークの熱で電極ワイヤを溶融し、その溶融金属を
添加する。このとき、ガス供給装置から供給されたシー
ルドガスがノズルとワイヤ支持部との間から出てきてア
ーク及び溶融金属を包み込む。この結果、溶融金属の酸
化や窒化が起こらない。溶接後には、外部流体供給源か
ら供給された流体は増圧タンクで増圧され、次に制御部
の流体制御回路で制御されてトーチ側に送られる。この
流体がトーチの各部品に付着したスパッタを吹き飛ば
す。
雰囲気中でアーク溶接を行うガスシールドアーク溶接機
は、制御ユニットとガス供給装置とワイヤ供給装置とト
ーチとから主に構成されている。制御ユニットは例えば
増圧タンクと制御部とから構成されている。ガス供給装
置は、例えはアルゴンガスと炭酸ガスを混ぜてシールド
ガスを形成する。ワイヤ供給装置はトーチにワイヤ状溶
加材を供給する。トーチは、先端にノズルを有してい
る。ノズルはワイヤ支持部の回りに配置されている溶接
動作では、電極ワイヤと母材との間にアークを発生させ
て、アークの熱で電極ワイヤを溶融し、その溶融金属を
添加する。このとき、ガス供給装置から供給されたシー
ルドガスがノズルとワイヤ支持部との間から出てきてア
ーク及び溶融金属を包み込む。この結果、溶融金属の酸
化や窒化が起こらない。溶接後には、外部流体供給源か
ら供給された流体は増圧タンクで増圧され、次に制御部
の流体制御回路で制御されてトーチ側に送られる。この
流体がトーチの各部品に付着したスパッタを吹き飛ば
す。
【0003】本発明の目的は、制御ユニットにおいてス
パッタ除去用流体の圧や流量を必要に応じて切り換える
ことにある。
パッタ除去用流体の圧や流量を必要に応じて切り換える
ことにある。
【0004】
【目的を達成するための手段】請求項1に記載のガスシ
ールドアーク溶接機用制御ユニットは、ガスシールドア
ーク溶接後にスパッタ除去用流体を用いてスパッタを除
去するガスシールドアーク溶接機に用いられるものであ
る。この制御ユニットは増圧タンク部と制御部とを備え
ている。増圧タンク部は、外部流体供給源から供給され
たスパッタ除去用流体を増圧するためものである。制御
部は、増圧タンク部に取り外し可能に固定され、前記ガ
スシールドアーク溶接機の動作を制御する。
ールドアーク溶接機用制御ユニットは、ガスシールドア
ーク溶接後にスパッタ除去用流体を用いてスパッタを除
去するガスシールドアーク溶接機に用いられるものであ
る。この制御ユニットは増圧タンク部と制御部とを備え
ている。増圧タンク部は、外部流体供給源から供給され
たスパッタ除去用流体を増圧するためものである。制御
部は、増圧タンク部に取り外し可能に固定され、前記ガ
スシールドアーク溶接機の動作を制御する。
【0005】請求項2に記載の制御ユニットは、把手と
キャスターとをさらに備えている。請求項3に記載の制
御ユニットでは、制御部は、スパッタ除去用流体の前記
ガスシールドアーク溶接機への供給を制御する流体制御
回路を有している。請求項4に記載の制御ユニットで
は、流体制御回路は増圧タンク部に接続されており、外
部流体供給源に接続可能である。
キャスターとをさらに備えている。請求項3に記載の制
御ユニットでは、制御部は、スパッタ除去用流体の前記
ガスシールドアーク溶接機への供給を制御する流体制御
回路を有している。請求項4に記載の制御ユニットで
は、流体制御回路は増圧タンク部に接続されており、外
部流体供給源に接続可能である。
【0006】請求項5に記載の制御ユニットでは、制御
部は、スパッタ除去用流体の供給タイミングを変更可能
なタイミング変更手段を含んでいる。請求項6に記載の
制御ユニットでは、制御部は、スパッタ除去用流体の供
給時間長さを変更可能な時間長さ変更手段を含んでい
る。請求項7に記載の制御ユニットでは、制御部は、ス
パッタ除去後にトーチ内にプリフロー用のシールドガス
を供給する時間長さを変更可能なプリーフローガス時間
長さ変更手段を含んでいる。
部は、スパッタ除去用流体の供給タイミングを変更可能
なタイミング変更手段を含んでいる。請求項6に記載の
制御ユニットでは、制御部は、スパッタ除去用流体の供
給時間長さを変更可能な時間長さ変更手段を含んでい
る。請求項7に記載の制御ユニットでは、制御部は、ス
パッタ除去後にトーチ内にプリフロー用のシールドガス
を供給する時間長さを変更可能なプリーフローガス時間
長さ変更手段を含んでいる。
【0007】請求項8に記載の制御ユニットは、ガスシ
ールドアーク溶接後にスパッタ除去用流体を用いてスパ
ッタを除去するガスシールドアーク溶接機に用いられる
ものである。この制御ユニットは、増圧タンク部と制御
部とを備えている。増圧タンク部は外部流体供給源から
供給されたスパッタ除去用流体を増圧するためのもので
ある。制御部は、スパッタ除去用流体のガスシールドア
ーク溶接機への供給を制御する流体制御回路を有してお
り、ガスシールドアーク溶接機の動作を制御する。
ールドアーク溶接後にスパッタ除去用流体を用いてスパ
ッタを除去するガスシールドアーク溶接機に用いられる
ものである。この制御ユニットは、増圧タンク部と制御
部とを備えている。増圧タンク部は外部流体供給源から
供給されたスパッタ除去用流体を増圧するためのもので
ある。制御部は、スパッタ除去用流体のガスシールドア
ーク溶接機への供給を制御する流体制御回路を有してお
り、ガスシールドアーク溶接機の動作を制御する。
【0008】請求項9に記載の制御ユニットでは、流体
制御回路は増圧タンク部に接続されており、外部流体供
給源に接続可能である。請求項10に記載のガスシール
ドアーク溶接機用制御ユニットは、ガスシールドアーク
溶接後にスパッタ除去用流体を用いてスパッタを除去す
るガスシールドアーク溶接機に用いられる制御ユニット
である。制御ユニットは増圧タンク部と制御部とを備え
ている。増圧タンク部は外部流体供給源から供給された
スパッタ除去用流体を増圧するためのものである。制御
部は、スパッタ除去用流体の供給タイミングを変更可能
なタイミング変更手段を含んでおり、ガスシールドアー
ク溶接機の動作を制御する。
制御回路は増圧タンク部に接続されており、外部流体供
給源に接続可能である。請求項10に記載のガスシール
ドアーク溶接機用制御ユニットは、ガスシールドアーク
溶接後にスパッタ除去用流体を用いてスパッタを除去す
るガスシールドアーク溶接機に用いられる制御ユニット
である。制御ユニットは増圧タンク部と制御部とを備え
ている。増圧タンク部は外部流体供給源から供給された
スパッタ除去用流体を増圧するためのものである。制御
部は、スパッタ除去用流体の供給タイミングを変更可能
なタイミング変更手段を含んでおり、ガスシールドアー
ク溶接機の動作を制御する。
【0009】請求項11に記載の制御ユニットでは、制
御部は、スパッタ除去用流体の供給時間長さを変更可能
な時間長さ変更手段を含んでいる。請求項12に記載の
制御ユニットでは、制御部は、スパッタ除去後にトーチ
内にプリフロー用のシールドガスを供給する時間長さを
変更可能なプリーフローガス時間長さ変更手段を含んで
いる。
御部は、スパッタ除去用流体の供給時間長さを変更可能
な時間長さ変更手段を含んでいる。請求項12に記載の
制御ユニットでは、制御部は、スパッタ除去後にトーチ
内にプリフロー用のシールドガスを供給する時間長さを
変更可能なプリーフローガス時間長さ変更手段を含んで
いる。
【0010】
【作用】請求項1に記載のガスシールドアーク溶接機用
制御ユニットでは、制御ユニットにおいて増圧タンク部
と制御部とが取り外し可能に固定されている。そのた
め、増圧タンク部を交換してスパッタ除去用流体の圧や
流量を変更できる。請求項2に記載の制御ユニットは、
把手とキャスターとを備えており、持ち運びが簡単であ
る。
制御ユニットでは、制御ユニットにおいて増圧タンク部
と制御部とが取り外し可能に固定されている。そのた
め、増圧タンク部を交換してスパッタ除去用流体の圧や
流量を変更できる。請求項2に記載の制御ユニットは、
把手とキャスターとを備えており、持ち運びが簡単であ
る。
【0011】請求項3に記載の制御ユニットでは、制御
部の流体制御回路が、スパッタ除去用流体のガスシール
ドアーク溶接機への供給を制御する。請求項4に記載の
制御ユニットでは、流体制御回路は増圧タンク部に接続
されており、増圧タンク部で増圧された流体が流体制御
回路に供給される。外部流体供給源を増圧タンク部から
外して流体制御回路に接続すると、増圧されていない流
体が流体制御回路に供給される。このように外部流体供
給源の接続を変更するだけで、増圧の有無を切り換えら
れる。
部の流体制御回路が、スパッタ除去用流体のガスシール
ドアーク溶接機への供給を制御する。請求項4に記載の
制御ユニットでは、流体制御回路は増圧タンク部に接続
されており、増圧タンク部で増圧された流体が流体制御
回路に供給される。外部流体供給源を増圧タンク部から
外して流体制御回路に接続すると、増圧されていない流
体が流体制御回路に供給される。このように外部流体供
給源の接続を変更するだけで、増圧の有無を切り換えら
れる。
【0012】請求項5に記載の制御ユニットでは、タイ
ミング変更手段によってスパッタ除去用流体の供給タイ
ミングを変更可能である。請求項6に記載の制御ユニッ
トでは、時間長さ変更手段によってスパッタ除去用流体
の供給時間長さを変更可能である。請求項7に記載の制
御ユニットでは、プリフローガス時間長さ変更手段によ
ってスパッタ除去後にトーチ内にプリフロー用のシール
ドガスを供給する時間長さを変更可能である。
ミング変更手段によってスパッタ除去用流体の供給タイ
ミングを変更可能である。請求項6に記載の制御ユニッ
トでは、時間長さ変更手段によってスパッタ除去用流体
の供給時間長さを変更可能である。請求項7に記載の制
御ユニットでは、プリフローガス時間長さ変更手段によ
ってスパッタ除去後にトーチ内にプリフロー用のシール
ドガスを供給する時間長さを変更可能である。
【0013】請求項8に記載の制御ユニットでは、外部
流体供給源から供給されたスパッタ除去用流体は、増圧
タンク部で増圧され、制御部の流体制御回路によって制
御されてガスシールドアーク溶接機のトーチに供給され
る。請求項9に記載の制御ユニットでは、流体制御回路
はあらかじめ増圧タンク部に接続されており、増圧タン
ク部で増圧された流体が流体制御回路に供給される。外
部流体供給源を増圧タンク部から外して流体制御回路に
接続すると、増圧されていない流体が流体制御回路に供
給される。このように外部流体供給源の接続を変更する
だけで、増圧の有無を切り換えれる。
流体供給源から供給されたスパッタ除去用流体は、増圧
タンク部で増圧され、制御部の流体制御回路によって制
御されてガスシールドアーク溶接機のトーチに供給され
る。請求項9に記載の制御ユニットでは、流体制御回路
はあらかじめ増圧タンク部に接続されており、増圧タン
ク部で増圧された流体が流体制御回路に供給される。外
部流体供給源を増圧タンク部から外して流体制御回路に
接続すると、増圧されていない流体が流体制御回路に供
給される。このように外部流体供給源の接続を変更する
だけで、増圧の有無を切り換えれる。
【0014】請求項10に記載の制御ユニットでは、外
部流体供給源から供給されたスパッタ除去用流体は、増
圧タンク部で増圧されて、次に制御部によって制御され
てガスシールドアーク溶接機のトーチに供給される。タ
イミング変更手段によってスパッタ除去用流体の供給タ
イミングを変更可能である。請求項11に記載の制御ユ
ニットでは、時間長さ変更手段によってスパッタ除去用
流体の供給時間長さを変更可能である。
部流体供給源から供給されたスパッタ除去用流体は、増
圧タンク部で増圧されて、次に制御部によって制御され
てガスシールドアーク溶接機のトーチに供給される。タ
イミング変更手段によってスパッタ除去用流体の供給タ
イミングを変更可能である。請求項11に記載の制御ユ
ニットでは、時間長さ変更手段によってスパッタ除去用
流体の供給時間長さを変更可能である。
【0015】請求項12に記載の制御ユニットでは、プ
リフローガス時間長さ変更手段によってスパッタ除去後
にトーチ内にプリフロー用のシールドガスを供給する時
間長さを変更可能である。
リフローガス時間長さ変更手段によってスパッタ除去後
にトーチ内にプリフロー用のシールドガスを供給する時
間長さを変更可能である。
【0016】
【実施例】第1実施例 図1において、本発明の一実施例が採用されたイナート
ガスシールドアーク溶接機1は、制御ユニット2とガス
供給装置3とワイヤ供給装置4とトーチ5とから主に構
成されている。このイナートガスシールドアーク溶接機
1は車両部品の溶接に用いられる。
ガスシールドアーク溶接機1は、制御ユニット2とガス
供給装置3とワイヤ供給装置4とトーチ5とから主に構
成されている。このイナートガスシールドアーク溶接機
1は車両部品の溶接に用いられる。
【0017】ガス供給装置3は、高圧のアルゴンガスが
充填されたアルゴンガスボンベ6と、高圧の炭酸ガスが
充填された炭酸ガスボンベ7と、アルゴンガスと炭酸ガ
スとを混合してシールドガスを形成する混合室8とシー
ルドガス制御回路9とを備えている。アルゴンガスボン
ベ6と混合室8との間にはアルゴンガス流量調整器10
が配置されている。また、炭酸ガスボンベ7と混合室8
との間には炭酸ガス流量調整器11が配置されている。
混合室8には、配管及びゴムホースを介してシールドガ
ス制御回路9が接続されている。
充填されたアルゴンガスボンベ6と、高圧の炭酸ガスが
充填された炭酸ガスボンベ7と、アルゴンガスと炭酸ガ
スとを混合してシールドガスを形成する混合室8とシー
ルドガス制御回路9とを備えている。アルゴンガスボン
ベ6と混合室8との間にはアルゴンガス流量調整器10
が配置されている。また、炭酸ガスボンベ7と混合室8
との間には炭酸ガス流量調整器11が配置されている。
混合室8には、配管及びゴムホースを介してシールドガ
ス制御回路9が接続されている。
【0018】シールドガス制御回路9は、図8に示すよ
うに、混合室8からシールドガスが供給されるように並
列に配置されたシールドガス開閉弁44,45から構成
されている。シールドガス開閉弁44,45は、たとえ
ば直動式の2ポート弁である。シールドガス開閉弁44
は、ゴムホース48を介してエア供給パイプ24の通路
24aに接続されている。シールドガス開閉弁45は、
ゴムホース17を介してコイルライナー18の通路18
aの空気接続口(図示せず)に接続されている。
うに、混合室8からシールドガスが供給されるように並
列に配置されたシールドガス開閉弁44,45から構成
されている。シールドガス開閉弁44,45は、たとえ
ば直動式の2ポート弁である。シールドガス開閉弁44
は、ゴムホース48を介してエア供給パイプ24の通路
24aに接続されている。シールドガス開閉弁45は、
ゴムホース17を介してコイルライナー18の通路18
aの空気接続口(図示せず)に接続されている。
【0019】ワイヤ供給装置4は、溶接ワイヤを巻き付
けたワイヤリール14を取り付けるためのワイヤリール
取付部15と、ワイヤリール14に巻き付けられた溶接
ワイヤをトーチ5内に供給するためのフィードローラ1
6とを備えている。フィードローラ16は、溶接ワイヤ
を溶接スピードに対して一定のスピードでトーチ5に供
給するようになっている。
けたワイヤリール14を取り付けるためのワイヤリール
取付部15と、ワイヤリール14に巻き付けられた溶接
ワイヤをトーチ5内に供給するためのフィードローラ1
6とを備えている。フィードローラ16は、溶接ワイヤ
を溶接スピードに対して一定のスピードでトーチ5に供
給するようになっている。
【0020】トーチ5は、図2及び図3に示すように、
溶接ワイヤを挿通するためのコイルライナー18と、コ
イルライナー18の先端に固定されたワイヤ支持部46
と、ワイヤ支持部46の周囲に配置されたトーチノズル
19とを備えている。トーチノズル19はワイヤ支持部
46と同心に配置され、その間に環状通路31を形成し
ている。
溶接ワイヤを挿通するためのコイルライナー18と、コ
イルライナー18の先端に固定されたワイヤ支持部46
と、ワイヤ支持部46の周囲に配置されたトーチノズル
19とを備えている。トーチノズル19はワイヤ支持部
46と同心に配置され、その間に環状通路31を形成し
ている。
【0021】コイルライナー18は細長く延び中心に通
路18aが形成された筒状の部材である。コイルライナ
ー18の基端には前述したシールドガス制御回路9から
のゴムホース17が接続されて通路18aに通じてい
る。また、コイルライナー18は先端側で湾曲してい
る。ワイヤ支持部46は、コイルライナー18に固定さ
れたチップボディ25と、チップボディ25の基端部外
周側にねじ止めされた絶縁筒26と、チップボディ25
の先端側にねじ止めされたコンタクトチップ27とから
構成されている。
路18aが形成された筒状の部材である。コイルライナ
ー18の基端には前述したシールドガス制御回路9から
のゴムホース17が接続されて通路18aに通じてい
る。また、コイルライナー18は先端側で湾曲してい
る。ワイヤ支持部46は、コイルライナー18に固定さ
れたチップボディ25と、チップボディ25の基端部外
周側にねじ止めされた絶縁筒26と、チップボディ25
の先端側にねじ止めされたコンタクトチップ27とから
構成されている。
【0022】チップボディ25は一方向に延びる円筒状
金属製部品である。チップボディ25には、その中心に
コイルライナー18の通路18aと連通している通路2
5aが形成されている。通路25aの径は溶接ワイヤ
(図示せず)の外径より大きい。チップボディ25の先
端部には通路25aと空間31とを連通させる8つの小
孔25bが形成されている。
金属製部品である。チップボディ25には、その中心に
コイルライナー18の通路18aと連通している通路2
5aが形成されている。通路25aの径は溶接ワイヤ
(図示せず)の外径より大きい。チップボディ25の先
端部には通路25aと空間31とを連通させる8つの小
孔25bが形成されている。
【0023】コンタクトチップ27はチップボディ25
と同一方向に延びる金属製部品である。コンタクトチッ
プ27の外周面は、先端側にいくにしたがって径が小さ
くなる。コンタクトチップ27には、その中心に溶接ワ
イヤ(図示せず)を挿通するための、ワイヤ径とほぼ同
径でトーチ長手方向に延びるワイヤ孔27aが形成され
ている。このワイヤ孔27aはチップボディ25の通路
25aから連通しており、溶接ワイヤ(図示せず)をチ
ップボディ25及びコンタクトチップ27の延びる方向
に移動自在に支持している。
と同一方向に延びる金属製部品である。コンタクトチッ
プ27の外周面は、先端側にいくにしたがって径が小さ
くなる。コンタクトチップ27には、その中心に溶接ワ
イヤ(図示せず)を挿通するための、ワイヤ径とほぼ同
径でトーチ長手方向に延びるワイヤ孔27aが形成され
ている。このワイヤ孔27aはチップボディ25の通路
25aから連通しており、溶接ワイヤ(図示せず)をチ
ップボディ25及びコンタクトチップ27の延びる方向
に移動自在に支持している。
【0024】絶縁筒26は、円筒状の樹脂部29と、そ
の先端側外周に一体に形成された金属部30とからな
る。樹脂部29の基端部内周面にはねじ29aが形成さ
れており、このねじ29aがチップボディ25の基端部
外周面に形成されたねじ25cに螺合している。また、
金属部30の外周面にはねじ30aが形成されており、
このねじ30aに、後述するノズルアダプタ21のねじ
21aが螺合している。絶縁筒26の樹脂部29によっ
て、後述するトーチノズル19がチップボディ25から
絶縁されている。
の先端側外周に一体に形成された金属部30とからな
る。樹脂部29の基端部内周面にはねじ29aが形成さ
れており、このねじ29aがチップボディ25の基端部
外周面に形成されたねじ25cに螺合している。また、
金属部30の外周面にはねじ30aが形成されており、
このねじ30aに、後述するノズルアダプタ21のねじ
21aが螺合している。絶縁筒26の樹脂部29によっ
て、後述するトーチノズル19がチップボディ25から
絶縁されている。
【0025】トーチノズル19は、ノズルアダプタ21
とエアブローノズル22とカーボンヘッド23とから構
成されている。ノズルアダプタ21は、銅製の円筒状の
部材であり、基端部内周面には第1ねじ21aが形成さ
れており、先端部内周面には第2ねじ21bが形成され
ている。第1ねじ21aは前述したように絶縁筒26の
ねじ30aに螺合している。ノズルアダプタ21には1
本のエア供給パイプ24が一体に形成されている。エア
供給パイプ24はノズルアダプタ21から斜め後方に延
びてから湾曲しており、絶縁筒26やコイルライナー1
8の先端部分に近接してほぼ平行に延びている。エア供
給パイプ24は変形可能であり、任意の姿勢に変更でき
る。エア供給パイプ24内には通路24aが形成されて
おり、この通路24aの先端開口部24bは空間31に
開口し、チップボディ25に向かっておりさらに先端方
向に傾斜している。エア供給パイプ24の他端には継手
24cが形成されており、この継手24cにはゴムホー
ス48が接続されている。
とエアブローノズル22とカーボンヘッド23とから構
成されている。ノズルアダプタ21は、銅製の円筒状の
部材であり、基端部内周面には第1ねじ21aが形成さ
れており、先端部内周面には第2ねじ21bが形成され
ている。第1ねじ21aは前述したように絶縁筒26の
ねじ30aに螺合している。ノズルアダプタ21には1
本のエア供給パイプ24が一体に形成されている。エア
供給パイプ24はノズルアダプタ21から斜め後方に延
びてから湾曲しており、絶縁筒26やコイルライナー1
8の先端部分に近接してほぼ平行に延びている。エア供
給パイプ24は変形可能であり、任意の姿勢に変更でき
る。エア供給パイプ24内には通路24aが形成されて
おり、この通路24aの先端開口部24bは空間31に
開口し、チップボディ25に向かっておりさらに先端方
向に傾斜している。エア供給パイプ24の他端には継手
24cが形成されており、この継手24cにはゴムホー
ス48が接続されている。
【0026】エアブローノズル22は、金属製の円筒状
部材であり、基端部外周面にはノズルアダプタ21の第
2ねじ21bに螺合するねじ22aが形成されている。
さらに、エアブローノズル22の先端側開口部分には、
鍔付き円筒状のカーボン製カーボンヘッド23がねじ止
めされている。このカーボンヘッド23は、エアブロー
ノズル22の先端から所定部位奥側までの内周面を覆う
ように配置されている。カーボンヘッド23の先端内周
側は面取り加工された面23aとなっている。
部材であり、基端部外周面にはノズルアダプタ21の第
2ねじ21bに螺合するねじ22aが形成されている。
さらに、エアブローノズル22の先端側開口部分には、
鍔付き円筒状のカーボン製カーボンヘッド23がねじ止
めされている。このカーボンヘッド23は、エアブロー
ノズル22の先端から所定部位奥側までの内周面を覆う
ように配置されている。カーボンヘッド23の先端内周
側は面取り加工された面23aとなっている。
【0027】制御ユニット2について詳細に説明する。
図4〜図6から明らかなように、制御ユニット2は、制
御部50と増圧タンク部51とから構成されている。制
御部50は増圧タンク部51の上部に取り外し可能に固
定されている。制御部50の上部には把手52が設けら
れている。制御部50の前面にはスイッチ53、第1流
体継手54、設定変更パネル55が設けられている。制
御部50の後面には、第2流体継手56、第3流体継手
57、電源58、信号用コネクタ59,60が設けられ
ている。
図4〜図6から明らかなように、制御ユニット2は、制
御部50と増圧タンク部51とから構成されている。制
御部50は増圧タンク部51の上部に取り外し可能に固
定されている。制御部50の上部には把手52が設けら
れている。制御部50の前面にはスイッチ53、第1流
体継手54、設定変更パネル55が設けられている。制
御部50の後面には、第2流体継手56、第3流体継手
57、電源58、信号用コネクタ59,60が設けられ
ている。
【0028】制御部50内には、三相200Vの交流電
源から直流の溶接電流を生成するための溶接電源(図示
せず)が配置され、電源58からアース電極12に接続
されている。制御部50は、さらに、図7に示すよう
に、エア制御回路39を含んでいる。エア制御回路39
は空気開閉弁40と混合防止弁41とから構成されてい
る。空気開閉弁40はたとえばパイロット式2ポートピ
ストン駆動弁である。また混合防止弁41は、たとえば
3ポートポペットタイプ弁である。空気開閉弁は40は
増圧タンク部51内の増圧タンク42に接続されてい
る。増圧タンク42は、ハイカプラ63を通じて外部の
空気源に接続可能である。空気開閉弁40は、第2流体
継手56を介して外部空気源に直接に接続することが可
能である。混合防止弁41は第1流体継手34に接続さ
れている。流体継手64にはホース(図示せず)が接続
され、そのホースはエア供給パイプ24の通路24aと
コイルライナー18の通路18aに接続されている。
源から直流の溶接電流を生成するための溶接電源(図示
せず)が配置され、電源58からアース電極12に接続
されている。制御部50は、さらに、図7に示すよう
に、エア制御回路39を含んでいる。エア制御回路39
は空気開閉弁40と混合防止弁41とから構成されてい
る。空気開閉弁40はたとえばパイロット式2ポートピ
ストン駆動弁である。また混合防止弁41は、たとえば
3ポートポペットタイプ弁である。空気開閉弁は40は
増圧タンク部51内の増圧タンク42に接続されてい
る。増圧タンク42は、ハイカプラ63を通じて外部の
空気源に接続可能である。空気開閉弁40は、第2流体
継手56を介して外部空気源に直接に接続することが可
能である。混合防止弁41は第1流体継手34に接続さ
れている。流体継手64にはホース(図示せず)が接続
され、そのホースはエア供給パイプ24の通路24aと
コイルライナー18の通路18aに接続されている。
【0029】制御部50内には、コントロールユニット
65が配置されている。コントロークユニット65は、
CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュー
タを含んでいる。図9に示すように、コントロールユニ
ット65には、リモコン20、設定変更パネル55、シ
ールドガス開閉弁44,45、空気開閉弁40、混合防
止弁41及び他の入出力装置が接続されている。以上の
構造により、作業者が設定変更パネル55及びリモコン
20を介して様々な動作設定を容易に変更できる。たと
えば、1回あたりの溶接時間、溶接終了後にスパッタ吹
き飛ばし用空気を噴射するタイミングや時間、プリフロ
ーガスの噴射タイミングや時間等を条件に応じて最適な
値に設定できる。
65が配置されている。コントロークユニット65は、
CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュー
タを含んでいる。図9に示すように、コントロールユニ
ット65には、リモコン20、設定変更パネル55、シ
ールドガス開閉弁44,45、空気開閉弁40、混合防
止弁41及び他の入出力装置が接続されている。以上の
構造により、作業者が設定変更パネル55及びリモコン
20を介して様々な動作設定を容易に変更できる。たと
えば、1回あたりの溶接時間、溶接終了後にスパッタ吹
き飛ばし用空気を噴射するタイミングや時間、プリフロ
ーガスの噴射タイミングや時間等を条件に応じて最適な
値に設定できる。
【0030】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。この実施例では、一度の溶接が終了する毎にスパッ
タの除去を行う。具体的には、1サイクルが、溶接(シ
ールドガス噴射)→スパッタ除去(高圧空気噴射)→残
留空気追い出し(シールドガス噴射)である。溶接(シールドガス噴射) 溶接時には、空気開閉弁40を遮断状態にして、混合防
止弁41を排気状態にする。そして、シールドガス開閉
弁44,45を開放状態にしてエア供給パイプ24の通
路24a及びコイルライナー18内の通路18aにシー
ルドガスを供給する。このシールドガスは、通路24a
とチップボディ25の小孔25bからエアブローノズル
22内に入り、さらに環状空間31を通って先端側に移
動する。この結果、ガス供給装置3から供給されたシー
ルドガスがトーチノズル19の先端から噴出する。これ
により、溶接作業中に溶融材が空気から遮断される。
る。この実施例では、一度の溶接が終了する毎にスパッ
タの除去を行う。具体的には、1サイクルが、溶接(シ
ールドガス噴射)→スパッタ除去(高圧空気噴射)→残
留空気追い出し(シールドガス噴射)である。溶接(シールドガス噴射) 溶接時には、空気開閉弁40を遮断状態にして、混合防
止弁41を排気状態にする。そして、シールドガス開閉
弁44,45を開放状態にしてエア供給パイプ24の通
路24a及びコイルライナー18内の通路18aにシー
ルドガスを供給する。このシールドガスは、通路24a
とチップボディ25の小孔25bからエアブローノズル
22内に入り、さらに環状空間31を通って先端側に移
動する。この結果、ガス供給装置3から供給されたシー
ルドガスがトーチノズル19の先端から噴出する。これ
により、溶接作業中に溶融材が空気から遮断される。
【0031】前述したように溶接時には混合防止弁41
は排気状態であるため、空気開閉弁40から空気がリー
クしても、リークした空気は混合防止弁41により排気
される。この結果、溶接時には空気がトーチ5に供給さ
れない。この溶接中にスパッタが生じると、その一部が
エアブローノズル22の先端に付着しようとするが、そ
こにはカーボン製カーボンヘッド23が配置されている
ため、スパッタが付着しにくい。また、カーボンヘッド
23には面取り加工された面23aが形成されているた
め、さらにスパッタが付着しにくくなっている。
は排気状態であるため、空気開閉弁40から空気がリー
クしても、リークした空気は混合防止弁41により排気
される。この結果、溶接時には空気がトーチ5に供給さ
れない。この溶接中にスパッタが生じると、その一部が
エアブローノズル22の先端に付着しようとするが、そ
こにはカーボン製カーボンヘッド23が配置されている
ため、スパッタが付着しにくい。また、カーボンヘッド
23には面取り加工された面23aが形成されているた
め、さらにスパッタが付着しにくくなっている。
【0032】スパッタ除去 溶接が終了すると、たとえばワークがトーチ5から遠ざ
かるのを所定時間待った後、空気開閉弁40を開放状態
にするとともに、混合防止弁41を開放状態にする。ま
た、シールドガス開閉弁44,45を遮断状態にする。
この結果、増圧タンク部51からの高圧空気がエア供給
パイプ24の通路24a及びコイルライナー18内の通
路18aに供給される。通路24aに供給された空気は
エアブローノズル22の内周側の環状空間31に供給さ
れる。
かるのを所定時間待った後、空気開閉弁40を開放状態
にするとともに、混合防止弁41を開放状態にする。ま
た、シールドガス開閉弁44,45を遮断状態にする。
この結果、増圧タンク部51からの高圧空気がエア供給
パイプ24の通路24a及びコイルライナー18内の通
路18aに供給される。通路24aに供給された空気は
エアブローノズル22の内周側の環状空間31に供給さ
れる。
【0033】これらの空気が各部材に付着したスパッタ
を吹き飛ばす。ここではエア供給パイプ24を介してエ
アブローノズル22の外部から空気が供給されるため、
空気の流量が多い。その結果、スパッタの除去効果が向
上している。さらに、通路24aから供給された空気
は、チップボディ25に当たった後に環状空間31内を
ほぼストレートに先端側に流れる。このように空気が旋
回することなく真っ直ぐに環状空間31内を進むため
に、スパッタ除去効果が向上している。また、チップボ
ディ25に付着しているスパッタが直接吹き飛ばされ
る。
を吹き飛ばす。ここではエア供給パイプ24を介してエ
アブローノズル22の外部から空気が供給されるため、
空気の流量が多い。その結果、スパッタの除去効果が向
上している。さらに、通路24aから供給された空気
は、チップボディ25に当たった後に環状空間31内を
ほぼストレートに先端側に流れる。このように空気が旋
回することなく真っ直ぐに環状空間31内を進むため
に、スパッタ除去効果が向上している。また、チップボ
ディ25に付着しているスパッタが直接吹き飛ばされ
る。
【0034】また空気がトーチ5の各部材を冷却するた
め、次の溶接時にスパッタが付着しにくくなっている。
ここでは、空気の流量が多いので、各部分の冷却度が向
上している。一般的に各部品の温度は100℃程度また
はそれ以下になっているのが好ましい。60℃であれば
スパッタの付着量が大幅に減る。この実施例では、連続
運転している際に、エアブローノズル22の先端の温度
が60℃に達するまでの回数が従来より多くなってい
る。さらに、連続100回運転しても温度は100℃に
達しない。
め、次の溶接時にスパッタが付着しにくくなっている。
ここでは、空気の流量が多いので、各部分の冷却度が向
上している。一般的に各部品の温度は100℃程度また
はそれ以下になっているのが好ましい。60℃であれば
スパッタの付着量が大幅に減る。この実施例では、連続
運転している際に、エアブローノズル22の先端の温度
が60℃に達するまでの回数が従来より多くなってい
る。さらに、連続100回運転しても温度は100℃に
達しない。
【0035】前述のようにスパッタ付着残留量が減る
と、ノズルの清掃を行う頻度が少なくなり、溶接機の連
続運転時間を延ばせる。空気追い出し(シールドガス噴射) 所定時間(約2分)が経過してスパッタの吹き飛ばしが
終了すると、シールドガス開閉弁44,45を開放状態
にして、空気開閉弁40を遮断状態にするとともに混合
防止弁41を遮断状態にする。この結果、シールドガス
がエア供給パイプ24の通路24a及びコイルライナー
18内の通路18aに供給される。このシールドガスは
通路24a、環状空間31及び通路18a内に残留して
いる空気をトーチ5の先端側に追い出して、環状空間3
1内にシールドガス雰囲気を作る。これにより、次回の
溶接時にトーチ5の先端から残留空気が噴射されない。
ここでは、プリフロー用のシールドガスがエア供給パイ
プ24から供給されているため、流量が多くなってい
る。そのため、残留空気を短時間(約3分)で確実に追
い出せる。
と、ノズルの清掃を行う頻度が少なくなり、溶接機の連
続運転時間を延ばせる。空気追い出し(シールドガス噴射) 所定時間(約2分)が経過してスパッタの吹き飛ばしが
終了すると、シールドガス開閉弁44,45を開放状態
にして、空気開閉弁40を遮断状態にするとともに混合
防止弁41を遮断状態にする。この結果、シールドガス
がエア供給パイプ24の通路24a及びコイルライナー
18内の通路18aに供給される。このシールドガスは
通路24a、環状空間31及び通路18a内に残留して
いる空気をトーチ5の先端側に追い出して、環状空間3
1内にシールドガス雰囲気を作る。これにより、次回の
溶接時にトーチ5の先端から残留空気が噴射されない。
ここでは、プリフロー用のシールドガスがエア供給パイ
プ24から供給されているため、流量が多くなってい
る。そのため、残留空気を短時間(約3分)で確実に追
い出せる。
【0036】メンテナンス この実施例では、エアブローノズル22がノズルアダプ
タ21から着脱自在であるために、チップボディ25や
コンタクトチップ27の清掃及び交換を容易に行うこと
ができる。具体的には、エアブローノズル22をノズル
アダプタ21から外すと、コンタクトチップ27及びチ
ップボディ25の先端が露出する。この状態でコンタク
トチップ27の取り外しが容易になる。また、チップボ
ディ25及びコンタクトチップ27を取付けたまま容易
に清掃できる。
タ21から着脱自在であるために、チップボディ25や
コンタクトチップ27の清掃及び交換を容易に行うこと
ができる。具体的には、エアブローノズル22をノズル
アダプタ21から外すと、コンタクトチップ27及びチ
ップボディ25の先端が露出する。この状態でコンタク
トチップ27の取り外しが容易になる。また、チップボ
ディ25及びコンタクトチップ27を取付けたまま容易
に清掃できる。
【0037】その他 エアブローノズル22内の環状空間31に空気またはシ
ールドガスを供給するエア供給パイプ24は1本である
ため、トーチ5の先端がコンパクトになり、狭い場所で
の作業性が向上する。また、エア供給パイプ24はノズ
ルアダプタ221から斜め後方に延びてから曲がり、絶
縁筒26及びコイルライナー18に近接してほぼ平行に
延びている。このため、トーチ5の先端はさらにコンパ
クトになっている。さらに、エア供給パイプ24は使用
場所に合わせて任意の姿勢を取れるため、狭い場所での
作業性がさらに良くなる。なお、エア供給パイプ24が
1本になることで2本以上の場合より流量が減ることが
考えられる。しかし、エア供給パイプ24から供給され
た空気は環状空間31内を渦巻くことなくストレートに
進むため、スパッタ除去効果は低下しない。制御部50
と増圧タンク部51とが取り外し可能であるため、例え
ば必要な増圧の大きさが異なる場合などは性能の異なる
増圧タンク部を制御部50に取り付けられる。このよう
にし、スパッタ除去用のエアの圧や流量を容易に変更で
きる。
ールドガスを供給するエア供給パイプ24は1本である
ため、トーチ5の先端がコンパクトになり、狭い場所で
の作業性が向上する。また、エア供給パイプ24はノズ
ルアダプタ221から斜め後方に延びてから曲がり、絶
縁筒26及びコイルライナー18に近接してほぼ平行に
延びている。このため、トーチ5の先端はさらにコンパ
クトになっている。さらに、エア供給パイプ24は使用
場所に合わせて任意の姿勢を取れるため、狭い場所での
作業性がさらに良くなる。なお、エア供給パイプ24が
1本になることで2本以上の場合より流量が減ることが
考えられる。しかし、エア供給パイプ24から供給され
た空気は環状空間31内を渦巻くことなくストレートに
進むため、スパッタ除去効果は低下しない。制御部50
と増圧タンク部51とが取り外し可能であるため、例え
ば必要な増圧の大きさが異なる場合などは性能の異なる
増圧タンク部を制御部50に取り付けられる。このよう
にし、スパッタ除去用のエアの圧や流量を容易に変更で
きる。
【0038】また、エア制御回路39において空気開閉
弁40は工場内の補助エアまたは増圧タンク部51のど
ちらかを選択して接続されえる。すなわち、増圧の要
否、エアの流量を容易に変更可能である。制御ユニット
2には把手52やキャスター62が設けられているた
め、持ち運びが容易である。第2実施例 図6に示すトーチノズル19では、円筒状エアーブロー
ノズル22は、前記実施例では別体であったエアブロー
ノズルとカーボンヘッドとが一体となって構成されてい
る。このエアブローノズル22はカーボン製であり、そ
の外周面には薄いゴム層71が形成されている。る。こ
のエアブローノズル22のねじ22aはノズルアダプタ
21の第2ねじ21bに螺合している。すなわち、エア
ブローノズル22はノズルアダプタ21に取り外し自在
に固定されている。この結果、前記実施例と同様の効果
が得られる。
弁40は工場内の補助エアまたは増圧タンク部51のど
ちらかを選択して接続されえる。すなわち、増圧の要
否、エアの流量を容易に変更可能である。制御ユニット
2には把手52やキャスター62が設けられているた
め、持ち運びが容易である。第2実施例 図6に示すトーチノズル19では、円筒状エアーブロー
ノズル22は、前記実施例では別体であったエアブロー
ノズルとカーボンヘッドとが一体となって構成されてい
る。このエアブローノズル22はカーボン製であり、そ
の外周面には薄いゴム層71が形成されている。る。こ
のエアブローノズル22のねじ22aはノズルアダプタ
21の第2ねじ21bに螺合している。すなわち、エア
ブローノズル22はノズルアダプタ21に取り外し自在
に固定されている。この結果、前記実施例と同様の効果
が得られる。
【0039】また、エアブローノズル22が一体のカー
ボン製品になったことで、スパッタの付着量が大幅に少
なくなっている。エアブローノズル22はノズルアダプ
タ21から取り外し持ち運びすることが考えられる。し
かも、エアブローノズルは全体がカーボンなので落とし
たときに破損しやすい。しかし、エアブローノズル22
の外周にはゴム層71が形成されているため、損傷しに
くくなっている。第3実施例 一体のカーボン製エアブローノズルの外周面にチタン層
を形成してもよい。この場合は、カーボン製のエアブロ
ーノズルの外周面の耐磨耗性が向上する。この結果、溶
接中に飛んでくるスパッタが衝突しても、エアブローノ
ズルが損傷しにくくなり、寿命が長くなる。
ボン製品になったことで、スパッタの付着量が大幅に少
なくなっている。エアブローノズル22はノズルアダプ
タ21から取り外し持ち運びすることが考えられる。し
かも、エアブローノズルは全体がカーボンなので落とし
たときに破損しやすい。しかし、エアブローノズル22
の外周にはゴム層71が形成されているため、損傷しに
くくなっている。第3実施例 一体のカーボン製エアブローノズルの外周面にチタン層
を形成してもよい。この場合は、カーボン製のエアブロ
ーノズルの外周面の耐磨耗性が向上する。この結果、溶
接中に飛んでくるスパッタが衝突しても、エアブローノ
ズルが損傷しにくくなり、寿命が長くなる。
【0040】〔変形例〕 (a)前記実施例では、一度溶接を行う毎にスパッタを
除去していたが、溶接を複数回行ってからスパッタを除
去してもよい。その場合も、本発明を用いればスパッタ
を十分に除去できる。 (b)スパッタ除去用の気体として高圧の空気を用いた
が、窒素ガス等の他の気体を用いてもよい。 (c)前記実施例では環状空間31内に高圧空気を供給
してスパッタを吹き飛ばしていたが、逆に環状空間31
内を吸引してスパッタを除去してもよい。 (d)前記実施例ではエア供給パイプ24は銅製であっ
たが、真鍮製にしてもよい。 (e)前記実施例では制御部50と増圧タンク部51は
上下に分割可能に固定されているが、左右に分割可能に
固定されていてもよい。
除去していたが、溶接を複数回行ってからスパッタを除
去してもよい。その場合も、本発明を用いればスパッタ
を十分に除去できる。 (b)スパッタ除去用の気体として高圧の空気を用いた
が、窒素ガス等の他の気体を用いてもよい。 (c)前記実施例では環状空間31内に高圧空気を供給
してスパッタを吹き飛ばしていたが、逆に環状空間31
内を吸引してスパッタを除去してもよい。 (d)前記実施例ではエア供給パイプ24は銅製であっ
たが、真鍮製にしてもよい。 (e)前記実施例では制御部50と増圧タンク部51は
上下に分割可能に固定されているが、左右に分割可能に
固定されていてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る制御ユニットでは、制御ユ
ニットにおいて増圧タンク部と制御部とが取り外し可能
に固定されている。そのため、増圧タンク部を交換して
スパッタ除去用流体の圧や流量を容易に変更できる。流
体制御回路は増圧タンク部に接続されており、増圧タン
ク部で増圧された流体が流体制御回路に供給される。外
部流体供給源を増圧タンク部から外して流体制御回路に
接続すると、増圧されていない流体が流体制御回路に供
給される。このように外部流体供給源の接続を変更する
だけで、増圧の有無を切り換えられる。
ニットにおいて増圧タンク部と制御部とが取り外し可能
に固定されている。そのため、増圧タンク部を交換して
スパッタ除去用流体の圧や流量を容易に変更できる。流
体制御回路は増圧タンク部に接続されており、増圧タン
ク部で増圧された流体が流体制御回路に供給される。外
部流体供給源を増圧タンク部から外して流体制御回路に
接続すると、増圧されていない流体が流体制御回路に供
給される。このように外部流体供給源の接続を変更する
だけで、増圧の有無を切り換えられる。
【0042】スパッタ除去用流体の供給タイミング、ス
パッタ除去用流体の供給時間長さ、及びスパッタ除去後
にトーチ内にプリフロー用のシールドガスを供給する時
間長さを変更可能である。
パッタ除去用流体の供給時間長さ、及びスパッタ除去後
にトーチ内にプリフロー用のシールドガスを供給する時
間長さを変更可能である。
【図1】本発明の第1実施例を採用したイナートガスシ
ールドアーク溶接機の側面図。
ールドアーク溶接機の側面図。
【図2】トーチの一部断面図。
【図3】図2の部分拡大図。
【図4】制御ユニットの正面図。
【図5】制御ユニットの側面図。
【図6】制御ユニットの背面図。
【図7】エア制御回路の回路図。
【図8】シールドガス制御回路の回路図。
【図9】本発明の制御構成を示すブロック図。
【図10】第2実施例のノズルの部分断面図。
1 イナートガスシールドアーク溶接機 2 制御ユニット 5 トーチ 39 エア制御回路 50 制御部 51 増圧タンク部
Claims (12)
- 【請求項1】ガスシールドアーク溶接後にスパッタ除去
用流体を用いてスパッタを除去するガスシールドアーク
溶接機に用いられる制御ユニットであって、 外部流体供給源から供給されたスパッタ除去用流体を増
圧するための増圧タンク部と、 前記増圧タンク部に取り外し可能に固定され、前記ガス
シールドアーク溶接機の動作を制御する制御部と、を備
えたガスシールドアーク溶接機用制御ユニット。 - 【請求項2】把手とキャスターとをさらに備えた、請求
項1に記載のガスシールドアーク溶接機用制御ユニッ
ト。 - 【請求項3】前記制御部は、スパッタ除去用流体の前記
ガスシールドアーク溶接機への供給を制御する流体制御
回路を有している、請求項1または2に記載のガスシー
ルドアーク溶接機用制御ユニット。 - 【請求項4】前記流体制御回路は前記増圧タンク部に接
続されており、前記外部流体供給源に接続可能である、
請求項3に記載のガスシールドアーク溶接機用制御ユニ
ット。 - 【請求項5】前記制御部は、前記スパッタ除去用流体の
供給タイミングを変更可能なタイミング変更手段を含ん
でいる、請求項1〜4のいずれかに記載のガスシールド
アーク溶接機用制御ユニット。 - 【請求項6】前記制御部は、前記スパッタ除去用流体の
供給時間長さを変更可能な時間長さ変更手段を含んでい
る、請求項1〜5のいずれかに記載のガスシールドアー
ク溶接機用制御ユニット。 - 【請求項7】前記制御部は、スパッタ除去後に前記トー
チ内にプリフロー用のシールドガスを供給する時間長さ
を変更可能なプリーフローガス時間長さ変更手段を含ん
でいる、請求項1〜6のいずれかに記載のガスシールド
アーク溶接機用制御ユニット。 - 【請求項8】ガスシールドアーク溶接後にスパッタ除去
用流体を用いてスパッタを除去するガスシールドアーク
溶接機に用いられる制御ユニットであって、 外部流体供給源から供給されたスパッタ除去用流体を増
圧するための増圧タンク部と、 スパッタ除去用流体の前記ガスシールドアーク溶接機へ
の供給を制御する流体制御回路を有しており、前記ガス
シールドアーク溶接機の動作を制御する制御部と、を備
えたガスシールドアーク溶接機用制御ユニット。 - 【請求項9】前記流体制御回路は前記増圧タンク部に接
続されており、前記外部流体供給源に接続可能である、
請求項8に記載のガスシールドアーク溶接機用制御ユニ
ット。 - 【請求項10】ガスシールドアーク溶接後にスパッタ除
去用流体を用いてスパッタを除去するガスシールドアー
ク溶接機に用いられる制御ユニットであって、 外部流体供給源から供給されたスパッタ除去用流体を増
圧するための増圧タンク部と、 前記スパッタ除去用流体の供給タイミングを変更可能な
タイミング変更手段を含んでおり、前記ガスシールドア
ーク溶接機の動作を制御する制御部と、を備えたガスシ
ールドアーク溶接機用制御ユニット。 - 【請求項11】前記制御部は、前記スパッタ除去用流体
の供給時間長さを変更可能な時間長さ変更手段を含んで
いる、請求項10に記載のガスシールドアーク溶接機用
制御ユニット。 - 【請求項12】前記制御部は、スパッタ除去後に前記ト
ーチ内にプリフロー用のシールドガスを供給する時間長
さを変更可能なプリーフローガス時間長さ変更手段を含
んでいる、請求項10または11に記載のガスシールド
アーク溶接機用制御ユニット。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14595395A JPH091350A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | ガスシールドアーク溶接機用制御ユニット |
DE19619693A DE19619693C2 (de) | 1995-05-19 | 1996-05-15 | Schutzgas-Schweißgerät |
KR1019960016632A KR960040533A (ko) | 1995-05-19 | 1996-05-17 | 가스 실드 아크 용접 토치와 제어 유니트 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14595395A JPH091350A (ja) | 1995-06-13 | 1995-06-13 | ガスシールドアーク溶接機用制御ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH091350A true JPH091350A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15396857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14595395A Pending JPH091350A (ja) | 1995-05-19 | 1995-06-13 | ガスシールドアーク溶接機用制御ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH091350A (ja) |
-
1995
- 1995-06-13 JP JP14595395A patent/JPH091350A/ja active Pending
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