JPH09135012A - 電磁波検出装置 - Google Patents

電磁波検出装置

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JPH09135012A
JPH09135012A JP8198758A JP19875896A JPH09135012A JP H09135012 A JPH09135012 A JP H09135012A JP 8198758 A JP8198758 A JP 8198758A JP 19875896 A JP19875896 A JP 19875896A JP H09135012 A JPH09135012 A JP H09135012A
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和昭 田代
Isao Kobayashi
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Noriyuki Umibe
紀之 海部
Shinichi Takeda
慎市 竹田
Toshio Kameshima
登志男 亀島
Tadao Endo
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14643Photodiode arrays; MOS imagers
    • H01L27/14658X-ray, gamma-ray or corpuscular radiation imagers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム全体が大がかりで、コストも莫大と
なり、かつX線の利用効率が悪く、画像が暗く、暗電流
が大きい。 【解決手段】 X線のような電磁波の入射方向にM組
(M≧1)の金属層102、絶縁層103を配し、次に
半導体層104,105を配した構造の電磁波検出部を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波検出装置に係
わり、特に医療診断用X線装置、金属材料などのX線透
過試験装置、欠陥検出装置、空港などで使われるX線手
荷物検査装置、X線回折装置、X線分析装置、X線厚み
測定装置、X線応力測定装置などのX線に感度を有する
電磁波検出装置に関する。
【0002】
【関連技術】近年電磁波、なかでもX線を利用したさま
ざまな応用機器が使われている。たとえば医療用機器
(胸部、胃部などのX線撮像装置)、金属材料のX線欠
陥検出器、空港などで使われるX線手荷物検査器、X線
回折装置、X線分析装置などがX線の持つ透過、回折、
吸収、散乱などの特性を利用して広く使用されている。
【0003】一例として従来の医療用に使われているX
線装置の構成の一例を図16(a)に示す。901はX
線発生管、902は撮影の対象物、903はX線を可視
光に変換する蛍光体、904はX線フィルムを示す。こ
れは胸部X線撮像装置などの静止画を撮影する場合の装
置である。また、別の一例を図16(b)に示す。図1
6(b)では胃部X線撮像装置などの動画を撮像する例
を示す。901はX線発生管、902は撮影の対象物、
903はX線を可視光に変換する蛍光体、905は可視
光をセンサ上に結像させるための光学系、906はCC
Dなどの撮像素子を用いた2次元の光センサである。こ
の光学系とCCDを用いた2次元光センサのところに、
テレビカメラを設置し撮像する方法も現在実用化されて
いる。これらの従来の方法でX線を検出するには、銀塩
フィルムをX線で露光させたり、蛍光体で銀塩フィルム
をはさみ、X線とX線があたることで蛍光体から発する
蛍光により露光させたりして感度を増してX線像を得て
いた。またX線を蛍光体に当て、蛍光体によりX線を可
視光に変換し、その光を光学系を用いて、光センサ、例
えばCCDを用いた光センサ上に結像させ、X線像を得
たり、テレビカメラで撮像したりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記銀塩フィルムを使
う方法では、繊細な画像が得られ、またX線の当たる部
位とフィルム面が1対1に対応するので単に検体の、X
線源と反対側にフィルムカセットを設置すればよく、シ
ステムの構造が簡単になるという利点があった。しかし
ながらこの方法ではリアルタイムでX線画像が手にでき
ず、また動画も得られない。さらに得られた画像を画像
処理して利用することも難しく、利用範囲が限定され
る。
【0005】一方、光センサを用いる方法ではリアルタ
イムに画像を得られ、動画も得られ画像処理すること
で、様々な情報を得る事ができる。しかしながら従来の
光センサやテレビカメラを用いた方法では、大面積の画
像を一度に得るためには特殊な縮小光学系が必要となっ
たり、システム全体が大がかりになったりし、コストも
莫大なものになる。その結果大きな病院でしか、このよ
うな診断検査装置が使えないという現状があった。さら
に蛍光体を用いて、X線を一度可視光に変換するので、
X線の利用効率が悪く、可視光の照度が小さいため得ら
れた画像が暗い。医療現場のように弱いX線しか使えな
いところでは、より一層の高効率化が望まれるところで
ある。
【0006】ところで、これまでに蛍光体を用いずにX
線を検出するセンサがいくつか考案されている。たとえ
ば1985年度応用物理学会春季講演会では水素化アモ
ルファスシリコンを用いて、pin型センサ、光導電型
センサを作成し、これで直接X線を検出する試みが発表
されている。しかしながら水素化アモルファスシリコン
はX線に対する感度が低く、このままでは現実に利用す
るのが難しい。そこで実用的には、蛍光体をセンサ上に
設けることで実質的に感度を2〜3桁稼いでいる(予稿
集29a−U−7)。
【0007】またY.NARUSE等は、金属層でX線
を吸収させ、ここで発生した光電子を水素化アモルファ
スシリコン層に導き検出する試みをしている(Int.
Conf.on Solid State Senns
or&Actuators、Tokyo,p262,1
987)。光電効果を利用して、X線感度を増加させて
いるところは秀逸であるが、しかしこの構造では後述す
るように暗電流が大きいので、たとえば感度的により厳
しい条件(X線量が少ない医療用装置)では大きな問題
になる。
【0008】このようにより一層の高感度化をめざして
いろいろ試みられているが、以上述べてきた問題が解決
されたとは言い難く、またこういった問題は医療用に限
らず、あらゆるX線装置に代表される電磁波検出装置に
共通のものであり、今後解決の期待されるものであっ
た。
【0009】(発明の目的)本発明は上記問題点を解消
する電磁波検出装置を提供することを目的とする。
【0010】又、本発明は動画をリアルタイムで得るた
めに使用することができる電磁波検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】更に本発明は検出された電磁波情報を画像
処理して利用することができる電磁波検出装置を提供す
ることも目的とする。
【0012】加えて本発明は特別な縮小光学系を使用せ
ず、従来のフィルムカセットに代えて使用することが可
能な電磁波検出装置を提供することを目的とする。
【0013】又本発明は安価で高機能化が可能なX線の
ような電磁波検出装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の銀塩フ
ィルム、CCD等のセンサに置き替わる、まったく新し
い方法によるX線のような電磁波検出装置を提供するも
のである。
【0015】即ち、本発明は、X線のような電磁波の入
射方向にM組(M≧1)の金属層と絶縁層との組を配
し、該絶縁層側に半導体層を有するX線のような電磁波
の検出部を有する電磁波検出装置である。
【0016】また本発明は、上記電磁波検出装置におい
て、金属層がタングステン(W)、金(Au)、タンタ
ル(Ta)、鉛(Pb)からなる群から少なくとも一つ
から選択された原子を有する材料からなり、絶縁層がシ
リコンを母体とし窒素、炭素、酸素の少なくともいずれ
か一種を含有する非晶質材料、たとえば水素化アモルフ
ァス窒化シリコン膜、水素化アモルファスシリコンカー
ボン膜、シリコン酸化膜、金属酸化膜からなる群から少
なくとも一つ選択された材料からなり、半導体層が非単
結晶半導体膜、好適にはシリコン含有非単結晶半導体
膜、特に好適には水素化アモルファスシリコン膜を有す
る電磁波検出装置である。
【0017】また本発明は、上記電磁波検出装置におい
て、半導体がi型水素化アモルファスシリコン膜及びn
+ 型水素化アモルファスシリコン膜を有する電磁波検出
装置である。
【0018】また本発明は、上記電磁波検出装置におい
て、半導体がp+ 型水素化アモルファスシリコン膜、i
型水素化アモルファスシリコン膜及びn+ 型水素化アモ
ルファスシリコン膜を有する電磁波検出装置である。
【0019】また本発明は、上記電磁波検出装置におい
て、検出部と駆動部を有する画素を同一基板上に1次
元、あるいは2次元に配した構造を有する電磁波検出装
置である。
【0020】また本発明は、上記電磁波検出装置におい
て、金属層がX線発生管のターゲット材料と同じ材料を
有する電磁波検出装置である。
【0021】上記本発明は、銀塩フィルムを使うことで
は得られない動画をリアルタイムで手にすることがで
き、さらに得られた画像を画像処理して、さらに利用す
ることもできる、コンパクトなシステムを低コストで提
供する事ができる。また従来のものより感度の良いX線
のような電磁波検出装置を安価に作ることができ、いろ
いろなX線利用のX線検出装置として利用できるように
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】まず、本発明のX線のような電磁
波検出装置の原理について簡単に説明する。
【0023】図3(a)は検出素子の模式的断面図で、
801は金属層、802はi型水素化アモルファスシリ
コン層のような半導体層、803はn+ アモルファスシ
リコン層のようなオーミックコンタクト層、804は金
属層である。これら各層が順次積層され、電磁波は図中
矢印で示される方向、すなわち、半導体層802と接し
ている金属層801側から入射する。
【0024】図3(b)は図3(a)に示される構成の
場合の模式的エネルギーバンド図である。図中801は
金属層、802は半導体層、803はn+ 半導体層、8
04は電極層である。本発明に係わるX線検出装置のX
線検出の原理をまず説明する。金属層801と半導体層
802では一般に仕事関数が異なり、これらを接触させ
ると、その仕事関数の差が生じる。これがいわゆるバリ
アハイトφbである。この金属層801にエネルギーε
=hν≧φbの光が入射する場合を考える。金属層80
1に入射した光は金属層中の伝導帯の電子を励起する。
光のエネルギーが十分大きい場合には伝導帯ばかりでな
く、内殻電子をも励起する。これらの電子はε=hνの
エネルギーをもらって金属層から飛び出す。これが光電
効果である。この場合、電子はバリアハイトφb以上の
エネルギーを持っているので飛び出した電子はこのバリ
アを越えて半導体層802側に注入される。これを外部
から観測すると、電流として検出できる。
【0025】図4に金属層にタングステン、半導体層に
シリコンを用いた場合の光電効果特性の一例を示す。横
軸は入射した光のエネルギーを示す。縦軸は電流に対応
する量である。
【0026】入射フォトン数を一定とし、波長を変えて
つまりエネルギーを変えて測定している。入射する光の
エネルギーがφbを越えると上記の原理から、電流が流
れ始める。よって図4中A点はφbに対応し、0.65
Vとなる。実際のX線検出装置ではX線の波長を変化さ
せて強度を一定にして使う場合、X線の波長を一定に保
って、強度を変化させて利用する場合などがある。
【0027】たとえば金属層にタングステン、半導体に
水素化アモルファスシリコン層を用いても同様の効果が
得られるが、水素化アモルファスシリコン層の場合、膜
中の欠陥が多いため金属層と水素化アモルファスシリコ
ン層の界面では、この欠陥を介したトンネルリーク電流
が流れ易い。
【0028】そこで本発明者等は、さらにこの問題を解
決すべく、図1(b)に示すエネルギーバンド構造を考
えた。図中、102は金属層、103は絶縁層、104
は半導体層、105はn+ 半導体層、106は電極層で
ある。金属層102と半導体層104の間に、例えば水
素化アモルファス窒化シリコン層のような充分広いエネ
ルギーバンドギャップの層を挟み、MIS(Metal
/Insulator/Semiconductor)
構造とする。金属層102と水素化アモルファス窒化シ
リコン層103のバリアハイトφbは2から3eV程度
と十分あり、またこの厚さを適当に選べば、トンネルリ
ーク電流を非常に低く抑えることができる。X線のよう
な高エネルギー線の検知に用いる場合、このバリアハイ
トは極力高い方が望ましい。通常であればこのMIS構
造に紫外線までの光を当てても、光のエネルギーがこの
バリアハイトより低いため、光電効果による電流は流れ
ない。つまり紫外線以下のエネルギーの光に対しては、
感度はほとんどない。しかしながらX線はエネルギーが
非常に高いので、X線で励起された電子はこのバリアハ
イトを飛び越すに十分なエネルギーを持ち得る。この電
子は半導体層へ入り、光電流として検出することができ
る。つまりこの構造でX線に対しては感度を持つのであ
る。この考えを適用することにより、蛍光体を必要とせ
ず、X線を直接、感度良く、さらにS/Nの非常に良く
検出するX線検出装置を作り出すことができた。
【0029】以下、本発明の実施例について図面を用い
て説明する。 (実施例1)本発明の電磁波検出装置の好適な一例を図
1(a)に示す。本実施例では単体のX線検出装置を示
す。図1(a)に示した模式的断面構造を有する装置の
構造及び製造方法について説明する。
【0030】洗浄したガラス基板上101上に、まず金
属層102としてタングステンを1μmスパッター法に
より成膜する。この金属層102がX線の吸収層となる
ので(図中Xは入射X線を示す。)、材料としてはタン
グステン(W)、金(Au)、タンタル(Ta)、鉛
(Pb)などの原子量の重い元素からなるX線吸収係数
の大きいものを選ぶ。本実施例ではタングステンを使っ
た。次にSiH4 、NH 3 、H2 を用い絶縁層103と
して水素化アモルファス窒化シリコン膜をプラズマCV
D法により500Å堆積する。水素化アモルファス窒化
シリコンはバンドギャップが5eV近くあり、金属との
間に十分なバリアハイトを形成することができる。充分
高いバリアハイトが作れれば、基本的にどういう絶縁物
を持ってきても良い。
【0031】例えば、水素化アモルファス窒化シリコン
膜の他に、水素化アモルファスシリコンカーボン膜、水
素化アモルファスシリコン酸化膜、シリコン酸化膜、酸
化アルミニウム等の金属酸化膜を用いることができる。
また、水素化以外にもたとえばフッ素のようなハロゲン
原子でハロゲン化(好ましくはフッ素化)したものであ
ってもよく、所望の特性の膜が得られるのであれば必ず
しも水素化やハロゲン化が行なわれなくともよい。加え
て、窒素、炭素、酸素はそれらが単独にあるいはそれら
から選択された2種以上の原子を含有するのであっても
よい。この点については、後述する好ましい別の実施例
でも同様である。
【0032】次に半導体層104として非単結晶半導体
層、たとえばi型又は実質的i型水素化アモルファスシ
リコン層を原料ガスとしてたとえばSiH4 、H2 を用
いプラズマCVD法によりたとえば1000Å堆積し、
さらに原料ガスとしてたとえばSiH4 、PH3 、H2
を用い半導体層と電極とをオーミック接続するn+ 型水
素化アモルファスシリコン層105をプラズマCVD法
により500Å堆積する。一連の水素化アモルファスシ
リコン系の材料を用いると同じ装置を用いて容易に作製
することができる。またプラズマCVD方法は大面積で
かつ均一な膜作製ができることから、大面積なX線検出
装置を安価に作る場合には非常に有利である。
【0033】最後にアルミニウム電極106をスパッタ
ー法により1μm堆積する。本実施例ではX線吸収層で
あるタングステン金属層102をまず最初に形成した
が、金属層と絶縁層と半導体層が接していればよいので
上述とは逆に、アルミニウム金属層から成膜し、最後に
タングステン金属層で終わる製造工程も可能である。
【0034】このようにして作成した本実施例のエネル
ギーバンド構造を図1(b)に示す。図1(b)中、φ
bは金属と水素化アモルファス窒化シリコンのバリアハ
イトである。本実施例の条件ではφbは2.5eVであ
る。図中、Eg(SiN)は水素化アモルファス窒化シ
リコンのバンドギャップである。図中、Eg(Si)は
水素化アモルファスシリコンのバンドギャップである。
図中Xは入射X線を示す。今回この単体X線検出装置の
特性を評価するために、X線発生管としてタングステン
ターゲットのクーリッジ管を使った。管電圧は140K
Vとし管電流をかえることにより、X線照射線量率を変
化させた。X線としては連続X線、タングステンの特性
X線を利用する。X線管のターゲットはX線検出装置の
金属層102と同じ材料とした。これは、タングステン
の特性X線の吸収効率を良くし、このとき励起される電
子によるオージェ過程を通してのオージェ電子の放出を
効率良くさせるためである。単純な光電効果による光電
子とオージェ過程を含む光電効果による光電子を利用で
き、感度の向上が期待される。管電圧を一定とすること
により、連続X線の最短波長は一定である。X線検出時
にタングステン側が負に、アルミニウム側が正に、更に
i型アモルファスシリコン層内の電界強度が適度になる
ように外部からバイアス電圧を加えた。X線照射線量率
はあらかじめX線照射線量計で、X線検出装置面上での
値を測定した。この構造でのトンネルリーク電流は10
-13 A程度と非常に低く抑えることができた。蛍光体を
必要とせず、X線を直接、感度良く検出するX線検出装
置を作り出すことができた。
【0035】図2に本実施例でのX線検出特性をAで示
す。図2は横軸にX線照射線量率、縦軸に単位面積当た
りの出力電流を示す。図2から明かなようにX線照射線
量率と出力電流はほぼ3桁から4桁のレンジにわたり良
好な直線性を示した。 (実施例2)金属層の厚さが厚ければ、X線の吸収率が
上がる。しかし金属層の厚さを厚くし過ぎるとX線の光
電効果により金属層中に発生したキャリアが半導体に届
くまで距離があり、半導体層へ届くまえに再結合する割
合が増え、結局半導体層への注入効率が下がる。この場
合金属層の膜厚には最適値がある。そこで金属層を最適
膜厚で設計し、これを多層に重ねることにより、X線の
利用効率をより一層向上させ、また半導体へのキャリア
の注入効率を向上させることができる。
【0036】実施例1では、金属層と絶縁層の組M=1
の場合について説明してきたが本実施例では、M=2の
場合について説明する。もちろんMは2以上(M≧2)
であってよい。図5(a)にM=2の場合、つまり金属
層102と絶縁層103の組を2組積層した場合を示
す。他の構成部分は実施例1の図1(a)と同じであ
る。この形態に対応するエネルギーバンド構造を図5
(b)に示す。
【0037】金属層102と絶縁層103を2組積層す
ることにより、第1の金属層に入射し、かつ透過したX
線を第2の金属層で吸収させることにより、同じ原理か
ら光電子を放出する。こうすることにより、X線の利用
効率を高め、その結果X線検出装置の感度を上げること
ができる。この場合何組積層するかはX線の入射強度、
光電子の半導体層への注入効率等によって設計的事項と
して最適積層数が決定される。この場合も、X線の入射
により発生したキャリア(電子)は絶縁層を越えて半導
体層中へ所望量注入できるように設計される。
【0038】また、図5(b)においては、金属層10
2、絶縁層103に全く同一材からなるものを用いた
が、金属層と絶縁層の間のバリアハイトφb、また絶縁
層のバンドギャップEgを各組で最適にするために、金
属層、絶縁層の材料をそれぞれの組で変えて構成するこ
ともできる。
【0039】本実施例では簡単のため単体の形態で作成
し、評価したが、後述するように画素分割しても良く、
またいろいろな形に加工して用いることも可能である。 (実施例3)実施例3の検出装置の概略的断面図を図6
(a)に示す。本実施例ではpin構造の内部電界型と
した。本実施例では単体のX線検出装置を示す。図に示
した本実施例の構造及び製造方法について説明する。
【0040】洗浄したガラス基板201上に、まず金属
層202としてタングステンを1μmスパッター法によ
り成膜する。この金属層202がX線の吸収層となるの
で、材料としてはタングステン(W)、金(Au)、タ
ンタル(Ta)、鉛(Pb)などの原子量の重い元素か
らなるX線吸収係数の大きいものを選ぶ。本実施例では
タングステンを使った。次に原料ガスとしてSiH4
NH3 、H2 を用い絶縁層203として水素化アモルフ
ァス窒化シリコン膜をプラズマCVD法により500Å
堆積する。水素化アモルファス窒化シリコンはバンドギ
ャップが5eV近くあり、金属との間に十分なバリアハ
イトを形成することができる。充分高いバリアハイトが
作れれば、基本的にどういう絶縁物を持ってきても良
い。次に、p+ 型水素化アモルファスシリコン層204
をSiH4 、B2 6 、H2 を用いプラズマCVD法に
より200Å堆積する。本実施例の特徴はp+ 型層であ
り、これとn+ 型層により、実施例1と違って、i型半
導体層中に内部電界を作り出すことができる。この内部
電界によりキャリアを効率良く電極へ移動させ、さらに
感度向上をはかることができる。この次にi型半導体層
205としてi型水素化アモルファスシリコン層を原料
ガスとしてSiH4 、H2 を用いプラズマCVDにより
1000Å堆積し、さらに原料ガスとしてSiH4 、P
3 、H2 を用いn+ 型水素化アモルファスシリコン層
206をプラズマCVD法により500Å堆積する。一
連の水素化アモルファスシリコン系の材料を用いると同
じ装置を用いて容易に作成することができ、また大面積
均一な膜作成ができることから、大面積なX線検出装置
を安価に作る場合には非常に有利である。最後にアルミ
ニウム電極層207をスパッター法により1μm堆積す
る。本実施例ではX線吸収層であるタングステン金属層
をまず最初に形成したが、金属層と絶縁層と半導体層が
接していればよいので、アルミニウム金属層から成膜
し、最後にタングステン金属層で終わる製造工程も可能
である。
【0041】このようにして作成した本実施例のエネル
ギーバンド構造を図6(b)に示す。図中φbは金属と
水素化アモルファス窒化シリコンのバリアハイトであ
る。本実施例の条件ではφbは2.5eVである。図中
Xは入射X線を示す。今回この単体X線検出装置の特性
を評価するために、本実施例でもX線発生管としてタン
グステンターゲットのクーリッジ管を使った。管電圧は
140KVとし管電流をかえることにより、X線照射線
量率を変化させた。X線としては連続X線、タングステ
ンの特性X線を利用する。X線管のターゲットはX線検
出装置の金属層202と同じ材料とした。これは、タン
グステンの特性X線の吸収効率を良くし、このとき励起
される電子によるオージェ過程を通してのオージェ電子
の放出を効率良くさせるためである。単純な光電効果に
よる光電子とオージェ過程を含む光電効果による光電子
を利用でき、感度の向上が期待される。管電圧を一定と
することにより、連続X線の最短波長は一定である。X
線検出時にタングステン側が負に、アルミニウム側が正
に、更にi型アモルファスシリコン層内の電界強度が適
度になるように外部からバイアス電圧を加えた。X線照
射線量率はあらかじめX線照射線量計で、X線検出装置
面上での値を測定した。この構造でもトンネルリーク電
流は10-13 A程度と非常に低く抑えることができた。
さらにこの構造では半導体内に内部電界が形成されてお
り、この空乏領域でのキャリアの再結合を低く抑えるこ
とができ、より感度を上げることができた。蛍光体を必
要とせず、X線を直接、感度良く検出するX線検出装置
を作り出すことができた。
【0042】図2に本実施例でのX線検出特性をBで示
す。横軸にX線照射線量率、縦軸に単位面積当たりの出
力電流を示す。図から明かなようにX線照射線量率と出
力電流はほぼ3桁から4桁のレンジにわたり良好な直線
性を示した。感度は実施例1より、上であった。 (実施例4)実施例3では金属層と絶縁層の組の数が1
つの場合、すなわちM=1の場合について説明してき
た。本実施例では、M≧2の場合について説明する。図
7(a)にM=2の場合、つまり金属層202と絶縁層
203の組を2組積層した場合の模式的断面図を示す。
他の構成部分は図6(a)と同じである。この形態に対
応するエネルギーバンド構造を図7(b)に示す。
【0043】金属層202と絶縁層203を2組積層す
ることにより、第1の金属層に入射し、かつ透過したX
線を第2の金属層で吸収させることにより、同じ原理か
ら光電子を放出する。こうすることにより、X線の利用
効率をさらに高め、その結果X線検出装置の感度をいっ
そう上げることができる。この場合何組積層するかはX
線の入射強度、光電子の半導体層への注入効率等によっ
て設計的事項として最適積層数が決定される。
【0044】また、図7(b)においては、金属層20
2、絶縁層203に全く同一材からなるものを用いた
が、金属層と絶縁層の間のバリアハイトφb、また絶縁
層のバンドギャップEgを各組で最適にするために、金
属層、絶縁層の材料をそれぞれの組で変えて構成するこ
ともできる。
【0045】本実施例では簡単のため単体の形態で作成
し、評価したが、後述するように画素分割しても良く、
またいろいろ形に加工して用いることも可能である。 (実施例5)本実施例は電磁波検出装置が複数画素に分
割され、それら画像が2次元に配されたX線検出装置と
した場合を示す。本実施例の1画素分の模式的平面図を
図8(a)に示す。図8(b)にその模式的A−B断面
構造を示す。各画素は配線部を通して外部の駆動回路に
より駆動されて、各画素での信号は1画素ずつ外部へ読
み出される。本実施例ではX線検出装置は各画素に分割
され、各画素夫々は実施例1で述べたMIS型X線セン
サを用いたX線センサ部と配線部と蓄積コンデンサ部と
センサ駆動用薄膜トランジスタを有する。本実施例では
これらはすべて金属層、絶縁層、半導体層の層構成を持
ち、同一の材料で、同一プロセスを用いて一体的に作成
することができる。本実施例ではこの利点をいかし、製
作プロセスが簡略化された分、低コストの大面積の2次
元X線検出装置を製作することができた。
【0046】図8(a)及び図8(b)を用いて本実施
例について説明する。
【0047】洗浄したガラス基板401上に、まず金属
層としてタングステンを1μmスパッターにより成膜す
る。この金属層がX線の吸収層となるので、材料として
はタングステン(W)、金(Au)、タンタル(T
a)、鉛(Pb)などの原子量の重い元素からなるX線
吸収係数の大きいものを選ぶ。本実施例ではタングステ
ンを使った。この金属層上に所望の形状のレジストパタ
ーンを作成し、エッチングにより、不要な金属層を除去
した。レジストを剥離洗浄し、X線センサの下電極40
2、薄膜トランジスタのゲート電極403を形成した。
次に原料ガスとしてSiH4 、NH3 、H2 を用い絶縁
層として水素化アモルファス窒化シリコン膜404をプ
ラズマCVD法により500Å堆積する。水素化アモル
ファス窒化シリコンはバンドギャップが5eV近くあ
り、金属との間に十分なバリアを形成することができ
る。次に半導体層405としてi型水素化アモルファス
シリコン層を原料ガスとしてSiH4 、H2 を用いプラ
ズマCVD法により1000Å堆積し、さらに原料ガス
としてSiH4 、PH3 、H2 を用いn+ 型水素化アモ
ルファスシリコン層406をプラズマCVD法により5
00Å堆積する。一連の水素化アモルファスシリコン系
の材料を用いると同じ装置を用いて容易に作成すること
ができ、また大面積均一な膜作成ができることから、大
面積なX線検出装置を安価に作る場合には非常に有利で
ある。次に所望の形状のレジストコンタクトホールパタ
ーンを作成し、ドライエッチングにより、不要な絶縁
層、半導体層、n + 層を除去した。レジストを剥離洗浄
し、コンタクトホールを形成した。アルミニウムをスパ
ッター法により1μm堆積する。次に所望の形状のレジ
ストパターンを作成し、エッチングにより、不要なアル
ミニウムを除去した。レジストを剥離洗浄し、X線セン
サの上電極407、薄膜トランジスタのソース、ドレイ
ン電極408,409を形成した。つぎにこのアルミニ
ウムパターンをマスクに用いて、ドライエッチングによ
り、薄膜トランジスタのチャネル部のn+ 層406を除
去した。最後に原料ガスとしてSiH4 、NH3 、H2
を用いパッシベーション層410として水素化アモルフ
ァス窒化シリコン膜をプラズマCVD法により3000
Å堆積した。本実施例ではX線吸収層であるタングステ
ン金属層をまず最初に形成したが、金属層と絶縁層と半
導体層が接していればよいので、アルミニウム金属層か
ら成膜し、最後にタングステン金属層で終わる製造工程
も可能である。
【0048】この構造でのトンネルリーク電流は10
-13 A程度と非常に低く抑えることができた。蛍光体を
必要とせず、X線を直接、感度良く検出するX線検出装
置を作り出すことができた。
【0049】本実施例での各画素でのX線センサのX線
検出特性は実施例1におけるものと同様である。実施例
2のセンサ構造をとってももちろん良い。しかしこの場
合薄膜トランジスタと層構成が異なり、若干プロセスが
複雑になる。
【0050】図9に1画素分の等価回路を示す。図10
は本実施例の全体回路を示す。図11に1画素等価回路
でのタイミングチャートを示す。
【0051】図9において、S11はX線センサ、T1
1は信号出力用のトランジスタ、TR11はリフレッシ
ュ用のトランジスタ、VsはX線センサに印加される電
圧である。図10に示すように、画素は3×3に配列さ
れ、各画素の行方向の信号出力用のトランジスタ(T1
1〜T13、T21〜T23、T31〜T33)はシフ
トレジスタSR1により制御され、各画素の列方向のリ
フレッシュ用のトランジスタ(TR11〜TR31、T
R12〜TR32、TR13〜TR33)はシフトレジ
スタSR2により制御される。また行方向の各画素から
出力された信号はシフトレジスタSR3によって制御さ
れるスイッチM1〜M2によって順次選択されて出力さ
れる。
【0052】次に図9に示した本実施例の動作を図11
を用いて説明する。まずトランジスタTR11のゲート
電極に正の電位をあたえ、ONさせる。X線センサS1
1中の残電荷はリフレッシュされる。トランジスタTR
11のゲート電極に負の電位を与えOFFさせる。つぎ
にX線発生管をONさせて、適当な時間X線を照射す
る。このときX線量に応じた電流が流れ、コンデンサを
兼ねるセンサに蓄積される。X線照射終了後、トランジ
スタT11のゲート電極に正の電位を与え、ONさせ
る。するとこの蓄積された電荷はトランジスタT11を
通して、信号として取り出される。
【0053】たとえば本実施例を医療用のX線検出装置
として用いることにより、リアルタイムにX線画像が得
られ、また動画も得られ、そのデータを画像処理するこ
とで、様々な情報を得る事ができるようになった。また
特別な光学系を何等必要とせず、従来のフィルムカセッ
ト用の検出装置とすることで、使い勝手もよく、システ
ム全体を小型軽量化する事ができ、コストも大幅に削減
でき、従来高価な高級機でしか得られなかった機能をよ
り高機能で安価な普及機装置として提供することができ
た。さらに蛍光体を用いず、X線を直接利用するので、
X線の利用効率よく、少ないX線でも感度よく検出する
ことができるようになった。 (実施例6及び実施例7)実施例6を図12(a)及び
実施例7を図12(b)を用いて説明する。本実施例は
薄膜トランジスタ型の典型的な構成例である。
【0054】本実施例では単体のX線検出装置であり、
TFT型センサのゲート電極をX線吸収材として利用
し、X線の強度に応じて、ゲート電極から注入された電
荷をソース・ドレイン電極間の電流として取り出す構成
をとった。
【0055】図12(a)は逆スタガー型であり、図1
2(b)はコプラナ型の場合である。
【0056】図12(a)ではX線は基板側から照射す
ることになり、図12(b)では基板と反対側からの照
射となる。
【0057】図12(a)においては、基板でのX線の
吸収を抑えるために、X線吸収率の小さい樹脂基板やガ
ラス基板等を用いる方が好適である。実施例6の図12
(a)に示される装置においては0.5mmの厚さのガ
ラス基板を用いた。図12(b)は基板を自由に選べる
点で好適な構成である。実施例7の図12(b)に示さ
れる装置においては1mm厚のガラス基板を用いた。
【0058】図12(a)及び図12(b)において、
図中1302はX線を吸収し光電変換を行い、かつゲー
ト電極として機能する金属層である。実施例6及び7で
は、タングステンを用いた。この金属層としてはタング
ステンのほか、金(Au)、タンタル(Ta)、鉛(P
b)等のX線吸収率の大きい金属を用いることができ
る。さらにこれらの合金を用いることもできる。130
3は水素化アモルファス窒化シリコンを用いた絶縁層、
1304は水素化アモルファスシリコンを用いた半導体
層、1305はn+ 型水素化アモルファスシリコン、1
306は信号取りだしのためのアルミニウムを用いたソ
ース電極、1307はドレイン電極である。
【0059】図12(a)及び図12(b)に示される
実施例の製造方法は、基本的な実施例1のMIS型のセ
ンサを作成する場合と同じである。ただし、実施例6及
び実施例7では、第2の電極層をTFT型センサの信号
取りだしの電極として利用するため、ソース電極とドレ
イン電極が形成される。
【0060】尚、図12(a)と図12(b)では各層
の作成順序が逆になる部分があるが、基本的な作製は他
の実施例と同じである。
【0061】図13に本実施例におけるエネルギーバン
ド図を示す。
【0062】φb(金属と水素化アモルファス窒化シリ
コンのバリアハイト)は、本実施例の条件では2.5e
Vである。
【0063】今回この単体X線検出装置の特性を評価す
るために、X線発生管としてタングステンターゲットの
クーリッジ管を使った。管電圧は140KVとし管電流
2mA、20mA、200mAと変化させ、X線照射線
量率(照度)を1、10、100(任意単位)と変え
た。X線としては連続X線、タングステンの特性X線を
利用する。また管電圧を一定とすることにより、連続X
線の最短波長は一定である。
【0064】X線検出時にタングステンゲート電極に電
圧Vgを、ドレイン電極側に、電圧Vdを12V印加
し、ソース電極をアースとした。
【0065】図14に本実施例でのX線検出特性を示
す。横軸にゲート電圧、縦軸にドレイン電流Idを示
す。X線照度を変化させるにつれ(この時の照度を1、
10、100と一桁ずつ変化させる。ただし任意単位
(A.U.)である)、各ゲート電圧でのドレイン電流
が照度に応じて、変化しているのが判る。
【0066】Vg=−2VのときのIdのX線照度依存
を図15に示す。ガンマ(γ)は、ほぼ1で、照度に対
して出力のリニアリティは十分得られている。
【0067】その結果本実施例では蛍光体を必要とせ
ず、X線を直接、感度良く検出するX線検出装置を作り
出すことができた。
【0068】本実施例では簡単なため単体の形態で作成
し、評価したが、実施例5で詳述するように画素分割し
ても良く、またいろいろな形に加工して用いることも可
能である。
【0069】また本実施例でも金属層の厚さを最適膜厚
で設計し、これを多層に重ねることにより、X線の利用
効率が上がりまた半導体へのキャリアの注入効率も上が
るのでより好適である。
【0070】このように、半導体層の金属層と絶縁層と
の組を設けた側と同じ側あるいは反対側に該半導体層と
オーミックに接続した少なくとも一対の電極を設けるこ
とでより最適化設計が容易になる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高感度で、銀塩フィルムを使うことでは得られない動画
をリアルタイムで手にすることができ、得られた画像を
画像処理して、さらに利用することもできる。
【0072】また特別な縮小光学系を必要とせず、従来
のフィルムカセット用の検出装置に代えるだけで使用し
得、使い勝手もよく、コンパクトなシステムを低コスト
で提供する事ができた。
【0073】更に従来高価な高級機でしか得られなかっ
た機能より高機能のX線検出装置を安価に作ることがで
き、いろいろなX線利用のX線検出装置として利用でき
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は電磁波検出装置の一例を説明するため
の概略的断面構成図、(b)は電磁波検出装置の一例の
概略的エネルギーバンド図である。
【図2】本発明の一実施例の特性を説明するための図で
ある。
【図3】(a)は電磁波検出装置の一例を説明するため
の概略的断面構成図、(b)は電磁波検出装置の一例の
概略的エネルギーバンド図である。
【図4】光電効果特性を説明するための図である。
【図5】(a)は電磁波検出装置の一例を説明するため
の概略的断面構成図、(b)は電磁波検出装置の一例の
概略的エネルギーバンド図である。
【図6】(a)は電磁波検出装置の一例を説明するため
の概略的断面構成図、(b)は電磁波検出装置の一例の
概略的エネルギーバンド図である。
【図7】(a)は電磁波検出装置の一例を説明するため
の概略的断面構成図、(b)は電磁波検出装置の一例の
概略的エネルギーバンド図である。
【図8】(a)は電磁波検出装置の一検出単位(画素)
の概略的平面図、(b)は電磁波検出装置の一例を説明
するための概略的断面構成図である。
【図9】電磁波検出装置の一検出単位の等価回路の一例
を説明するための概略的回路図である。
【図10】検出単位をマトリクス状に配置した場合の回
路の一例を説明するための概略的回路図である。
【図11】駆動の一例を説明するための概略的タミング
チャートである。
【図12】(a)は電磁波検出装置の一例を説明するた
めの概略的断面構成図、(b)は電磁波検出装置の一例
を説明するための概略的断面構成図である。
【図13】電磁波検出装置の一例の概略的エネルギーバ
ンド図である。
【図14】本発明の一実施例の特性を説明するための図
である。
【図15】本発明の一実施例の特性を説明するための図
である。
【図16】(a)はX線撮像装置の基本構成を説明する
ための概略的構成図、(b)はX線撮像装置の基本構成
を説明するための概略的構成図である。
【符号の説明】
X X線 101,201,401 ガラス基板 102,202,402,801,804 金属層 103,203,404 絶縁層 204 p+ 型水素化アモルファスシリコン層 104,205,405,802 半導体層 105,206,406,803 オーミックコンタク
ト層(n+ 半導体層) 106,207 電極層 901 X線発生管 902 撮像の対象物 903 蛍光体 904 フィルム 905 縮小光学系 906 CCDセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 慎市 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 亀島 登志男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 遠藤 忠夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波入射方向にM組(M≧1)の金属
    層と絶縁層との組を配し、絶縁層側に半導体層を有する
    電磁波検出部を有する電磁波検出装置。
  2. 【請求項2】 前記金属層がタングステン(W)、金
    (Au)、タンタル(Ta)、鉛(Pb)からなる群か
    ら選択される少なくとも一つの原子を有する材料からな
    る請求項1に記載の電磁波検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記絶縁層はシリコンを母体とし、窒素、炭素及び
    酸素からなる群より選択された少なくとも一種の原子を
    含有する非晶質材料を有する電磁波検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記非晶質材料は水素化及び/又はハロゲン化アモ
    ルファス窒化シリコン膜、水素化及び/又はハロゲン化
    アモルファスシリコンカーボン膜、水素化及び/又はハ
    ロゲン化アモルファスシリコン酸化膜からなる群から選
    択される少なくとも1つを有する電磁波検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記絶縁層は、シリコン酸化膜又は金属酸化膜を有
    する電磁波検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記半導体層は非単結晶半導体を有する電磁波検出
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記非単結晶半導体はアモルファスシリコンを含む
    電磁波検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記半導体層はi型半導体層を有する電磁波検出装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の電磁波検出装置におい
    て、前記半導体層は前記絶縁層とは反対側にn+ 層と接
    している電磁波検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記半導体層は前記絶縁層とは反対側で電極とオ
    ーミックコンタクトしている電磁波検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記半導体層はi型層領域とn型層領域を有する
    電磁波検出装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記半導体層はp型層領域、i型層領域、n型層
    領域を絶縁層側から有する電磁波検出装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記金属層と絶縁層との組の数Mが2以上であ
    り、各組の金属層及び絶縁層は夫々同じ材質で形成され
    ている電磁波検出装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記半導体層にオーミックに接続された一対の電
    極を有する電磁波検出装置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記金属層と絶縁層との組が設けられている面側
    の前記半導体層にオーミックに接続された少なくとも一
    対の電極を有する電磁波検出装置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記金属層と絶縁層との組が設けられている面側
    とは反対側の前記半導体層にオーミックに接続された少
    なくとも一対の電極を有する電磁波検出装置。
  17. 【請求項17】 請求項6に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記非単結晶半導体はシリコン原子を有する電磁
    波検出装置。
  18. 【請求項18】 請求項7に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記アモルファスシリコンは水素化アモルファス
    シリコンである電磁波検出装置。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記絶縁層は少なくとも500Åの厚さを有する
    電磁波検出装置。
  20. 【請求項20】 前記検出部と駆動部からなる画素を同
    一基板上に1次元、あるいは2次元に配した請求項1に
    記載の電磁波検出装置。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の電磁波検出装置にお
    いて、前記電磁波はX線を含む電磁波検出装置。
  22. 【請求項22】 前記金属層が前記X線を発生するX線
    発生管のターゲット材料と同じ材料を有する請求項21
    に記載の電磁波検出装置。
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