JPH09133953A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH09133953A
JPH09133953A JP7313499A JP31349995A JPH09133953A JP H09133953 A JPH09133953 A JP H09133953A JP 7313499 A JP7313499 A JP 7313499A JP 31349995 A JP31349995 A JP 31349995A JP H09133953 A JPH09133953 A JP H09133953A
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gear
gear train
braking
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lever
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JP7313499A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Miura
康晶 三浦
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を増加させることなく検知手段の正
確な位置を保証し、かつ、ギヤ列のバックラッシュによ
る振動や角度ずれによる弊害を除去した動力伝達装置を
提供する。 【解決手段】 第1発明は、駆動部材(M)と、駆動部
材の動作を増速または減速するギヤ列(22、23)
と、ギヤ列により増速または減速された駆動部材の駆動
量を検知する検知手段(27)と、ギヤ列内の少なくと
も一つのギヤの回転に制動力を付与する制動部材(26
b、26f、26g)とを有し、制動部材が検知手段を
支持する支持部材(26)を兼ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ内部の動力
伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラ内部の駆動部材を増速
または減速した後の動作量をフォトカプラ等の検知手段
によって読み取り、制御する技術は広く使用されてい
る。例えば、絞り駆動装置では、レンズ側の絞りに連動
する部材をカメラ内部に設け、この動作を増速ギヤ列を
介してフォトカプラ等の絞り動作検知手段により読み取
り、所定の絞り値に達したときにギヤ列を停止させるマ
グネットを駆動させ、ギヤ列及び連動する絞りを停止す
ることにより、所望の絞り値を得るような機構が一般的
に採用されている。
【0003】また、自動合焦装置ではレンズの焦点面を
動作させる手段として、フォーカシングに連動するギヤ
列を設け、ギヤ列によって増幅されたフォーカシング動
作をやはり検知手段により検知し、レンズ焦点面を所定
の位置に制御する行う技術もよく知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような装置にお
いては増速または減速用のギヤ列を持つことが多いが、
これらのギヤ列には必ずバックラッシュが存在するため
位置制御の誤差として残ってしまう。また、絞り制御系
においては増速系のギヤ列が必ず使用されるが、これら
の慣性モーメントは必然的にかなり大きなものとなって
しまう。そのため撮影終了後の絞りの開放側への復帰時
に開放側制限に衝突時の反発によるバウンドが、なかな
か収束しないという問題もある。
【0005】一方、フォトカプラ等の絞り込み量の検知
手段は通常、ギヤ列内の適当な場所に設置される。この
際、フォトカプラ等の検知対象となるギヤまたはギヤに
連動する部材に対して正確に設置される必要がある。何
故なら、これらの検知手段はフォトカプラにしてもホー
ル素子にしても非常に位置精度の影響を受けやすいため
である。したがって、専用の検知手段支持部材を利用す
ることが多い。
【0006】しかしながら、これらの支持部材は検知手
段の周囲のスペースを占有してしまい、設計の自由度を
著しく損なうばかりでなく、部品点数の増加はコストア
ップにも直結するといった問題が生じてしまう。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、部品点数を増加させることなく検知手段の正確
な位置を保証し、かつ、ギヤ列のバックラッシュによる
振動や角度ずれによる弊害を除去した動力伝達装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の動力伝達装置は、第1発明は、駆動部材
(M)と、駆動部材の動作を増速または減速するギヤ列
(22、23)と、ギヤ列により増速または減速された
駆動部材の駆動量を検知する検知手段(27)と、ギヤ
列内の少なくとも一つのギヤの回転に制動力を付与する
制動部材(26b、26f、26g)とを有し、制動部
材が検知手段を支持する支持部材(26)を兼ねるよう
に構成されている。
【0009】第2発明は、駆動部材(M)と、駆動部材
の動作を増速または減速するギヤ列(22、23)と、
ギヤ列内の少なくとも一つのギヤの回転に制動力を付与
する制動部材(26b、26f、26g)と、ギヤ列を
支持するギヤ列支持部材(26)とを有し、制動部材と
ギヤ列支持部材とを一体にするように構成されている。
【0010】第3発明は、駆動部材(M)と、駆動部材
の動作を増速または減速するギヤ列(22、23)と、
ギヤ列を支持するギヤ列支持部材(26)と、ギヤ列に
より増速または減速された駆動部材の駆動量を検知する
検知手段(27)と、検知手段を支持する検知手段支持
部材(26a)と、ギヤ列内の少なくとも一つのギヤの
回転に制動力を付与する制動部材(26b、26f、2
6g)とを有し、ギヤ列支持部材と検知手段支持部材と
制動部材とを一体にしたように構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1は、本発明による動力伝達装置の第1
実施例を示す斜視図であり、各部材は撮影動作開始前の
状態を示している。
【0013】図1において、レバー15は軸15aを中
心に回転可能に軸支される絞り連動レバーであり、ばね
19によって右旋性を与えられている。レバー15の一
端に設けられたピン15bが、後述するスタートレバー
31に係止されるため、撮影前には図1に示す位置に保
持される。また、このレバー15の他端にはローラ15
dが付設され、やはり後述するカム45のカムフォロワ
とされると共に、後述するような役割を果たすピン15
c、15e、および腕部15fをそれぞれ有している。
また、絞り連動レバー15上のピン15cに回転可能に
軸支される絞りレバー18は、ばね16によって図1の
反時計方向へ付勢されると共に、その一端18aがピン
15eに当接する位置で保持されている。
【0014】46はレンズ側絞り連動レバーであり、絞
りレバー18の先端部18bに係合すると共に、ばね4
7により絞り込み方向に付勢されて絞りレバー18に右
旋力が与えられている。この場合、この右旋力はばね1
6によって発生する左旋力よりも弱いため、撮影前には
絞り開放状態を維持する。
【0015】スタートレバー31は軸31aを中心に回
転可能に軸支され、かつばね32によって左旋性を与え
られると共に、前述のように一端31bが絞り連動レバ
ー15の右旋を阻止するようになっている。スタートレ
バー31は、一端31cが後述するレリーズレバー33
の端面33bに当接可能に配置されている。36は軸3
6aに回転可能に軸支されるレリーズマグネットリセッ
トレバーであり、リセットレバー38に対してばね37
によって立ち曲げ部38cに制限される位置に保持さ
れ、その先端36bは後述するレリーズレバー33の一
端33cに当接可能な位置まで伸ばされている。そし
て、撮影前の図1の状態では、レリーズレバー33の動
作を妨げることがないように構成されている。
【0016】リセットレバー38は、同じく軸36aに
回転可能に軸支され、かつばね40によって左旋力を与
えられており、この状態で腕部38bが後述するカム4
5上のピン45aに当接し、その動作が制限されるよう
になっている。
【0017】41は絞りマグネットリセットレバーであ
り、一端に設けられたピン41aはリセットレバー38
の長穴部38aに挿入され、かつばね39によって常時
は図1の下方に寄せられている。また、この絞りマグネ
ットリセットレバー41の他端には長穴部41bが設け
られ、固定ガイドピン42にガイドされることによっ
て、長手方向以外の動作を制限されている。ここで、こ
の絞りマグネットリセットレバー41の端面部41c
は、絞り停止レバー29の立ち曲げ部29bと当接可能
となっているが、撮影前にはその動作を制限するもので
はない。
【0018】一方、モータMは一方向(図1において時
計方向)にのみ回転駆動される一方向回転型のものが用
いられ、このモータMにはピニオンギヤ43が固着さ
れ、これがモータMの連動手段であるギヤ44と噛み合
うことにより、軸44bによって一体であるカム45を
回転可能としている。また、このギヤ44上に植設され
ているピン44aは、完了スイッチSWの一方の接点片
に当接して、これを開閉可能に構成されている。この完
了スイッチSWは、モータMに連動するギヤ44が所定
の位置にあるか否かを検出する検出手段となるものであ
る。
【0019】すなわち、モータMが回転を開始した後、
完了スイッチSWは一旦オフからオン状態となり、ギヤ
44がちょうど一回転して図示の位置に復帰した時点で
再びオンからオフとなり、この切り替わりをもってモー
タMの回転を停止せしめる。従ってモータMは一回の撮
影動作あたり一回転するように制御されるのである。カ
ム45にはピン45aが植設され、前述のようにリセッ
トレバー38の腕部38bに当接するように配置されて
いる。また、図1における撮影動作開始前の状態におい
ては、カム45は、ローラ15dの動作範囲から逃げて
おり、そのフォロワとなる絞り連動レバー15の動作を
制限することのないような状態になっている。
【0020】レリーズレバー33は図1から明らかなよ
うに、軸33aに回転可能に軸支され、ばね35によっ
て左旋力を与えられている。レリーズレバー33の一端
には、レリーズマグネットMg1に吸着されるアーマチ
ャ34が固定されているために、撮影動作前には図1に
示す位置に保持される。また、このレリーズレバー33
の端面33bは、前述のようにスタートレバー31の一
端31cと当接可能な状態となっている。なお、レリー
ズマグネットMg1は、その非通電時にはアーマチャ3
4を吸着し、通電時にはその吸着を解除するように構成
されている。
【0021】絞り停止レバー29は軸29aに回転可能
に軸支され、ばね30によって左旋力を与えられている
が、その一端には絞りマグネットMg2に吸着されるア
ーマチャ28が固定されているために、撮影動作前には
図1に示す位置に保持される。さらに、前述のように立
ち曲げ部29bは絞りマグネットリセットレバー41の
端面部41cと当接可能となっている。また、この絞り
停止レバー29の他端にはラチェット車23の円周部に
係合し、その回転を停止することが可能な係合部29c
を有している。絞りマグネットMg2も、前述したレリ
ーズマグネットMg1と同様に、その非通電時にはアー
マチャ28を吸着し、通電時にはその吸着を解除するよ
うに構成されている。
【0022】扇形ギヤ20は、絞り連動レバー15の回
転軸15aと同軸に独立に回転可能に軸支されている。
扇形ギヤ20には、絞り連動レバー15の腕部15fに
当接するピン20aが植設され、かつばね17によって
左旋力を与えられているため、後述のように絞り停止レ
バー29(係合部29c)がラチェット車23と係合し
ていない状態では、絞り連動レバー15と一体的に回転
する。
【0023】ギヤ22は、その小ギヤ部22aが扇形ギ
ヤ20と噛み合わされており、さらに大ギヤ部22cは
ラチェット車23の小ギヤ部23aに噛み合わされてい
る。ギヤ22の回転軸24には、抜け止め板26が装着
されているが、この構成については後述する。ギヤ22
の大ギヤ部22cと噛み合う小ギヤ部23aを有するラ
チェット車23は、回転軸25に対して回転可能であ
り、小穴群23bが開けられている。
【0024】27は公知のフォトカプラであり、ラチェ
ット車23の回転に伴い、小穴群23bの一個がフォト
カプラ27の中間部を通過した際に、所定の1パルスを
出力するようになっている。即ち、ラチェット車23の
回転角を、出力されるパルス数をカウントすることによ
って計測するように構成されている。また、前述したよ
うにラチェット車23は、その円周部と絞り停止レバー
29の係合部29cが係合することによって、回転を強
制的に停止させられるように構成されている。
【0025】図2は、ギヤ22およびラチェット車23
の支持構成の詳細を示した斜視図である。図2において
は理解を容易にするために、抜け止め板26を軸24お
よび25から取り外した状態を図示してある。
【0026】ギヤ22を回転可能に軸支する軸24に
は、その先端付近に溝部24aが設けられている。同様
にラチェット車23を回転可能に軸支する軸25にも、
その先端付近に溝部25aが設けられている。これらの
溝部24aおよび25aは、抜け止め板26のだるま穴
部26cおよび26dにそれぞれ係合するものであり、
図3および図4にてさらに詳細に図示したように、抜け
止め板26のだるま穴部26cおよび26dに軸24お
よび25をそれぞれ挿入し、軸方向位置を溝部24aお
よび25aに合わせた後、抜け止め板26を図2の上方
向にスライドさせ、溝部24aおよび25aと抜け止め
板26を係合して固定させ、ギヤ22およびラチェット
車23の軸方向への抜け止めとなすように構成される。
【0027】フォトカプラ27には2箇所にボス27e
(図2)が設けられており、抜け止め板26の2箇所の
穴部26e(図2)と嵌合するようになっている。さら
に、抜け止め板26の一端には挟み込み部26a(図
2)が設けられており、フォトカプラ27を挟み込むこ
とによって支持固定することが可能となっている。ま
た、抜け止め板26には、板ばね部26b(図2)が設
けられている。これは抜け止め板26が軸24に組み付
けられた状態にて、図1のように、ギヤ22の小径部2
2bに接して回転時の軽い負荷となるように構成され
る。なお、板ばね部26bによる負荷は、絞り込みの際
のばね19による絞り込みトルクや、絞り開放への復帰
時におけるばね17によるトルクよりも小さいものであ
る。
【0028】抜け止め板26の周辺の部品類は、以上の
ような構成となっているため、組み立て時には、まず、
抜け止め板26にフォトカプラ27を位置決めかつ固定
した後、だるま穴部26cおよび26dに軸24および
25をそれぞれ挿入し、上方向に抜け止め板26をスラ
イドさせて固定する。こうすることによってフォトカプ
ラ27とラチェット車の位置決めを完全に行い、板ばね
部26bによりギヤ22に軽い負荷をかけることによっ
てバックラッシュ除去効果を得ることが可能となる。
【0029】なお、図4に示したように、だるま穴部2
6dの軸25の挿入時の中心と組み込み完了時の中心と
の距離D1を、フォトカプラ27とラチェット車23の
重なり量D2よりも大きく設計しておくことによって、
組み立て時の作業が容易になる。
【0030】つぎに、これらの装置の実際の動作につい
て、以下に説明する。
【0031】図示を省略したレリーズ手段によるレリー
ズ信号の入力によって、レリーズマグネットMg1に通
電が行われ、その吸着力の解除が行われると、ばね35
の左旋力によってアーマチャ34は離反し、レリーズレ
バー33は左旋を開始する。この左旋に伴い、レリーズ
レバー33の端部33bは、絞り駆動機構を構成するス
タートレバー31の一端31cを蹴飛ばし、ばね32に
抗してこれを右旋させる。ギヤ22の右旋によって絞り
連動レバー15は、ピン15bでの係合状態が解除され
るために、ばね19および絞りレバー18を介して伝達
される撮影レンズ系のばね47の右旋力によって右旋、
つまり絞り込み動作を開始させる。
【0032】この絞り連動レバー15の右旋に伴って、
扇形ギヤ20も一体的に右旋し、ギヤ22を介してラチ
ェット車23は右旋を開始し、小穴群23bの通過によ
りフォトカプラ27からパルスが出力される。このパル
ス出力数と絞り連動レバー15の回転角すなわち絞り込
み量は一義的に決まるものであるから、図示を省略した
露出演算装置の指示するパルス数に達したときに、絞り
マグネットMg2に通電が行われ、そのアーマチャ28
との吸着状態が解除されると、ばね30の左旋力によっ
て絞り停止レバー29は左旋し係合部29cとラチェッ
ト車23の円周部の係合によってその回転が停止するこ
とで、所定の絞り値に制御することが可能となる。
【0033】これらの一連の絞り込み動作において抜け
止め板26の板ばね部26bは、ギヤ22の小径部22
bに常時接し、軽い負荷となっており、扇形ギヤ20と
小ギヤ部22aとの間のバックラッシュによる微振動を
防止する。これによって、偽パルスの発生を抑制する。
なお、偽パルスの防止効果をより上げるためには、板ば
ね部26bをラチェット車23に接するようにすればよ
い。
【0034】絞り込み動作の完了の後において、レリー
ズ信号発生時から計時を開始していた図示しないタイマ
回路の所定時間経過後にその信号が出力されると、図示
を省略したシャッタ先幕および後幕の走行が行われ、こ
れにより露光動作は完了する。また、シャッタ後幕の走
行に付随する信号、いわゆる後幕信号の出力がなされる
と、図示しないモータ駆動制御回路が動作し、モータM
は図1の時計方向に回転を開始することになる。それに
噛み合うギヤ44と一体となってカム45は、図1の反
時計方向に回転を開始する。それに伴いピン45aはリ
セットレバー38を右旋し、ばね37によってレリーズ
マグネットリセットレバー36も一体的に右旋し、その
先端36bが一端33cを押し上げ、レリーズレバー3
3を、アーマチャ34がレリーズマグネットMg1に吸
着するまで右旋させる。
【0035】この時、ばね37によるレリーズマグネッ
トリセットレバー36の先端36bとレリーズレバー3
3の一端33cの当接部での力量は、ばね35によるそ
れより大きくなるように構成されている。そして、アー
マチャ34とレリーズマグネットMg1の当接後は、ば
ね37の撓みによってそのオーバーチャージ分を吸収す
る。
【0036】さらに、リセットレバー38の右旋によっ
て絞りマグネットリセットレバー41はばね39に押さ
れ、端面41cが絞り停止レバー29の立ち曲げ部29
bに当接し、これをアーマチャ28が絞りマグネットM
g2に当接するまで右旋せしめた後、ピン41aが長穴
部38c中をばね39に抗して移動することによってオ
ーバーチャージ分を吸収する。
【0037】以上の一連のリセットレバー38の動作に
よって、レリーズマグネットMg1および絞りマグネッ
トMg2のリセット動作は完了し、撮影前の位置に復帰
する。
【0038】カム45の回転に伴ってカムフォロワであ
るローラ15dが押し上げられることによって、絞り連
動レバー15は、ばね19およびばね47の右旋力に抗
して徐々に左旋され、ピン15bがスタートレバー31
の係合部31bに係合することでレンズ絞りの開放への
復帰動作を完了する。この絞り開放動作の開始後、前述
したように、絞り停止レバー29とラチェット車23の
係合が解除されるために、絞り連動レバー15の左旋に
伴い、ばね17の左旋力でラチェット車23、ギヤ2
2、および扇形ギヤ20は、絞り連動レバー15に従動
する形で復帰動作を開始する。
【0039】ギヤ列の復帰の最終段階では、扇形ギヤ2
0のピン20aと絞り連動レバー15の腕部15fの当
接部において衝突が発生し、ばね17の左旋力に抗して
ギヤ系のバウンドが生ずることがあるが、抜け止め板2
6の板ばね部26bとギヤ22の小径部22bの接触部
分でバウンドのエネルギを摩擦エネルギに変換すること
でバウンドを早く終了させることができる。
【0040】ここで完了スイッチSWに着目すれば、完
了スイッチSWはカム45と一体のギヤ44の左旋に伴
い、ピン44aが完了スイッチSWの接点片から外れる
ために一旦オンになるが、この時点では停止命令は出力
されず、さらに左旋を続け再びピン44aによりオフと
なった時点で不図示のモータ駆動制御回路に司令を送
り、これを停止することで図示の撮影前の状態に全て復
帰し、これによって一連の露光動作を全て終了する。
【0041】図5は、本発明による動力伝達装置の第2
実施例を示す斜視図である。図中、図1〜図4と同じ構
成部分には同じ参照番号を付して重複した説明を省略す
る。
【0042】第2実施例では、第1実施例における板ば
ね部26b(図2)を板ばね部26fおよび26gに変
更したものである。即ち、第1実施例における板ばね部
26bは、回転軸24の中心軸に対して直角方向に接す
ることで、ギヤ22の小径部22bに回転時の軽い負荷
となるように構成されていたが、第2実施例では板ばね
部26fおよび26gがラチェット車23の側面(図5
の右側)に接することで、回転軸25に回転時の軽い負
荷となるように構成されている。板ばね部26fおよび
26gによる負荷は、第1実施例と同様に、絞り込みの
際のばね19による絞り込みトルクや、絞り開放への復
帰時におけるばね17によるトルクよりも小さいもので
ある。
【0043】図6および図7は、本発明による動力伝達
装置の第3実施例を示す正面図である。図中、図1〜図
4と同じ構成部分には同じ参照番号を付して重複した説
明を省略する。
【0044】第3実施例では、第1実施例におけるだる
ま穴部26cおよび26d(図3および図4)の形状を
変更したものである。即ち、第1実施例における板ばね
部26bは、丸穴部と長穴部とで構成されていたが、第
3実施例のだるま穴部26hおよび26iは、2つの丸
穴部と1つの長穴部とで構成されている。下側(図6)
の丸穴部は上側の丸穴部よりも小さく形成され、回転軸
24および25を挿入した際に、回転軸24および25
をより確実に保持することができる。なお、図7に示す
ように、だるま穴部26iに軸25を挿入する時の中心
と組み込み完了時の中心との距離D1を、フォトカプラ
27とラチェット車23の重なり量D2よりも大きく設
計しておくことによって、組み立て時の作業が容易にな
る点は、第1実施例と同様である。
【0045】以上で説明した実施例によれば、ギヤ列を
有する駆動量制御機構において、駆動量の検知を行う検
知手段の支持、位置決めを簡便に行う手段と、ギヤ列内
のバックラッシュによる微振動防止効果、急停止時のバ
ウンド抑制効果を達成するためのギヤ列内のギヤに常時
接するような手段をギヤ列の抜け止め部材に一体的に構
成することによって、カメラ内のスペースに余裕を持た
せると共に、部品点数を増加させることなく、前述の目
的を達成するという効果が得られる。
【0046】なお、本発明の実施例においては絞り駆動
制御系を例にとって説明を行ったが、ギヤ列を有する位
置検出系、例えば自動焦点駆動制御系、フィルム給送系
等、他の機構にも応用可能であるのはいうまでもないこ
とである。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の動力伝達装置に
よれば、駆動部材の動作を増速または減速するギヤ列内
の少なくとも一つのギヤの回転に制動力を付与する制動
部材を設け、駆動部材の駆動量を検知する検知手段を支
持する支持部材と制動部材とを兼用するようにしたの
で、部品点数を増加させることなく検知手段の正確な位
置を保証し、かつ、ギヤ列のバックラッシュによる振動
や角度ずれによる弊害を除去した動力伝達装置を提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動力伝達装置の第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】本発明による動力伝達装置の第1実施例を示す
斜視図である。
【図3】本発明による動力伝達装置の第1実施例を示す
正面図である。
【図4】本発明による動力伝達装置の第1実施例を示す
正面図である。
【図5】本発明による動力伝達装置の第2実施例を示す
斜視図である。
【図6】本発明による動力伝達装置の第3実施例を示す
正面図である。
【図7】本発明による動力伝達装置の第3実施例を示す
正面図である。
【符号の説明】
15 絞り連動レバー 18 絞りレバー 20 扇形ギヤ 22 ギヤ 23 ラチェット車 26 抜け止め板 27 フォトカプラ 29 絞り停止レバー 31 スタートレバー 33 レリーズレバー 36 レリーズマグネットリセットレバー 38 リセットレバー 41 絞りマグネットリセットレバー 42 固定ガイドピン 43 ピニオンギヤ 44 ギヤ 45 カム 46 レンズ側絞り連動レバー Mg1 レリーズマグネット Mg2 絞りマグネット M モータ SW 完了スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動部材と、 前記駆動部材の動作を増速または減速するギヤ列と、 前記ギヤ列により増速または減速された前記駆動部材の
    駆動量を検知する検知手段と、 前記ギヤ列内の少なくとも一つのギヤの回転に制動力を
    付与する制動部材とを有し、 前記制動部材が前記検知手段を支持する支持部材を兼ね
    ることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 【請求項2】駆動部材と、 前記駆動部材の動作を増速または減速するギヤ列と、 前記ギヤ列内の少なくとも一つのギヤの回転に制動力を
    付与する制動部材と、 前記ギヤ列を支持するギヤ列支持部材とを有し、 前記制動部材と前記ギヤ列支持部材とを一体にしたこと
    を特徴とする動力伝達装置。
  3. 【請求項3】駆動部材と、 前記駆動部材の動作を増速または減速するギヤ列と、 前記ギヤ列を支持するギヤ列支持部材と、 前記ギヤ列により増速または減速された前記駆動部材の
    駆動量を検知する検知手段と、 前記検知手段を支持する検知手段支持部材と、 前記ギヤ列内の少なくとも一つのギヤの回転に制動力を
    付与する制動部材とを有し、 前記ギヤ列支持部材と前記検知手段支持部材と前記制動
    部材とを一体にしたことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3において、 前記制動部材は、前記ギヤ列内の高速側の少なくとも一
    つのギヤの回転に制動力を付与することを特徴とする動
    力伝達装置。
  5. 【請求項5】請求項1および請求項3において、 前記検知手段が、フォトインタラプタであることを特徴
    とする動力伝達装置。
JP7313499A 1995-11-07 1995-11-07 動力伝達装置 Pending JPH09133953A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018511348A (ja) * 2015-04-01 2018-04-26 プラーン(ソシエテ アノ二ム) 旋回切削ブレードを保持するための装置

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