JPH09132882A - 刺繍用地織物 - Google Patents
刺繍用地織物Info
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- JPH09132882A JPH09132882A JP3331611A JP33161191A JPH09132882A JP H09132882 A JPH09132882 A JP H09132882A JP 3331611 A JP3331611 A JP 3331611A JP 33161191 A JP33161191 A JP 33161191A JP H09132882 A JPH09132882 A JP H09132882A
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- woven fabric
- mol
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- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
- D01F8/00—Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof
- D01F8/04—Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof from synthetic polymers
- D01F8/14—Conjugated, i.e. bi- or multicomponent, artificial filaments or the like; Manufacture thereof from synthetic polymers with at least one polyester as constituent
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
- D01F6/00—Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
- D01F6/88—Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from mixtures of polycondensation products as major constituent with other polymers or low-molecular-weight compounds
- D01F6/92—Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from mixtures of polycondensation products as major constituent with other polymers or low-molecular-weight compounds of polyesters
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- Artificial Filaments (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】機械的な耐候性と加水分解性に優れた熱可塑性
樹脂の組成物を溶融紡糸した繊維から製織される地織物
上に刺繍をしたり、またはナイロンやポリエステル等の
網紗織物と本発明の地織物を重ねて機械刺繍する場合、
刺繍糸に損傷を与えず、溶解工程で本発明の繊維の織物
が加水分解される刺繍安定性並びに形態安定性が優れた
地織物を提供し、且つ排水の処理を容易化する。 【構成】アルカリ金属類またはアルカリ土金属類を含有
するジアシド化合物が全体ジアシド成分に対して2〜4
0モル%含有するポリエステル系、ポリエステルエテル
系及びポリエテル化合物中単独または二種類以上の混合
物からなる熱可塑性樹脂組成物を紡糸し織物とする。濃
度範囲が0.1〜2.0wt%であるアルカリ水溶液で
分解するもので、この繊維の高分子は加水分解して、刺
繍絲で用いられる繊維に損傷を与えない。
樹脂の組成物を溶融紡糸した繊維から製織される地織物
上に刺繍をしたり、またはナイロンやポリエステル等の
網紗織物と本発明の地織物を重ねて機械刺繍する場合、
刺繍糸に損傷を与えず、溶解工程で本発明の繊維の織物
が加水分解される刺繍安定性並びに形態安定性が優れた
地織物を提供し、且つ排水の処理を容易化する。 【構成】アルカリ金属類またはアルカリ土金属類を含有
するジアシド化合物が全体ジアシド成分に対して2〜4
0モル%含有するポリエステル系、ポリエステルエテル
系及びポリエテル化合物中単独または二種類以上の混合
物からなる熱可塑性樹脂組成物を紡糸し織物とする。濃
度範囲が0.1〜2.0wt%であるアルカリ水溶液で
分解するもので、この繊維の高分子は加水分解して、刺
繍絲で用いられる繊維に損傷を与えない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械的耐候性と加水分解
性とが優れた熱可塑性樹脂の組成物を溶融紡糸した繊維
から製造された刺繍用地織物に関するもので、特に網紗
刺繍及びケミカル刺繍用地織物に関するものである。
性とが優れた熱可塑性樹脂の組成物を溶融紡糸した繊維
から製造された刺繍用地織物に関するもので、特に網紗
刺繍及びケミカル刺繍用地織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の刺繍用地織物としてはポリビニル
アルコール(以下水溶性ビニロンと呼ぶ)繊維から製織
された織物がほとんど大部分を占めており、この水溶性
ビニロン繊維は改質されたポリビニルアルコールの重合
度が1700〜3500程度の樹脂を溶剤に溶かして乾
式紡糸後、乾熱処理、アセタル化して製造されたもので
ある。
アルコール(以下水溶性ビニロンと呼ぶ)繊維から製織
された織物がほとんど大部分を占めており、この水溶性
ビニロン繊維は改質されたポリビニルアルコールの重合
度が1700〜3500程度の樹脂を溶剤に溶かして乾
式紡糸後、乾熱処理、アセタル化して製造されたもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の水溶性ビニロン
繊維から製造された刺繍用地織物等は高温多湿な条件で
は強度および伸度等の基本的な機械的物性が弱くなる現
象がある。このような現象は、繊維の強度および伸度を
支配するのは分子間の結合力であり、水分と熱とによっ
て水溶性ビニロンの分子間若しくは分子内の水素結合が
切断されることが原因となって現れる。
繊維から製造された刺繍用地織物等は高温多湿な条件で
は強度および伸度等の基本的な機械的物性が弱くなる現
象がある。このような現象は、繊維の強度および伸度を
支配するのは分子間の結合力であり、水分と熱とによっ
て水溶性ビニロンの分子間若しくは分子内の水素結合が
切断されることが原因となって現れる。
【0004】その上、水分によってたやすく膨潤される
ので、織物の形態安定性が不良になる等、上記水溶性ビ
ニロン繊維から刺繍用地織物を製造したり、これを用い
て機械刺繍をするには適切な温度及び湿度の維持が要求
される問題点があった。
ので、織物の形態安定性が不良になる等、上記水溶性ビ
ニロン繊維から刺繍用地織物を製造したり、これを用い
て機械刺繍をするには適切な温度及び湿度の維持が要求
される問題点があった。
【0005】水溶性ビニロン繊維は沸水中溶解性が優れ
る反面、溶解の際、水溶性ビニロンの高分子結合が切断
されずに完全な高分子の状態で水和されるので、廃水処
理の場合、低分子の状態に比べてBOD(生物学的酸素
要求量)及びCOD(化学的酸素要求量)の値が高くな
って廃水処理の費用が増加する。
る反面、溶解の際、水溶性ビニロンの高分子結合が切断
されずに完全な高分子の状態で水和されるので、廃水処
理の場合、低分子の状態に比べてBOD(生物学的酸素
要求量)及びCOD(化学的酸素要求量)の値が高くな
って廃水処理の費用が増加する。
【0006】特に、網紗刺繍及びケミカル刺繍後、溶解
工程で水和された水溶性ビニロンの高分子が主に刺繍糸
に用いられるレーヨンの表面に再び附着して残留する水
溶性ビニロン高分子などが漂白工程でラジカル反応によ
って硬化されるので、刺繍織物のドレープ(Drap
e)性が低下する問題点があった。
工程で水和された水溶性ビニロンの高分子が主に刺繍糸
に用いられるレーヨンの表面に再び附着して残留する水
溶性ビニロン高分子などが漂白工程でラジカル反応によ
って硬化されるので、刺繍織物のドレープ(Drap
e)性が低下する問題点があった。
【0007】本発明ではこのような問題点を解決するた
め、機械的な耐候性と加水分解性に優れた熱可塑性樹脂
の組成物を溶融紡糸した繊維から製織される地織物上に
刺繍をしたり、またはナイロンやポリエステル等の網紗
織物と本発明の地織物を重ねて機械刺繍する場合、刺繍
糸に損傷を与えずに、溶解工程で本発明の繊維の織物が
加水分解されるような、刺繍安定性並びに形態安定性が
優れた地織物を提供することを目的とする。
め、機械的な耐候性と加水分解性に優れた熱可塑性樹脂
の組成物を溶融紡糸した繊維から製織される地織物上に
刺繍をしたり、またはナイロンやポリエステル等の網紗
織物と本発明の地織物を重ねて機械刺繍する場合、刺繍
糸に損傷を与えずに、溶解工程で本発明の繊維の織物が
加水分解されるような、刺繍安定性並びに形態安定性が
優れた地織物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は弱アルカリ濃度
の条件でたやすく加水分解し、その物理的な性質が優れ
ているばかりでなく、熱可塑性としては通常の設備で溶
融紡糸が出来る繊維高分子素材を用いて刺繍地織物を製
造するものである。
の条件でたやすく加水分解し、その物理的な性質が優れ
ているばかりでなく、熱可塑性としては通常の設備で溶
融紡糸が出来る繊維高分子素材を用いて刺繍地織物を製
造するものである。
【0009】本発明に用いられる繊維はその組成物が熱
可塑性樹脂の組成物として、ポリエステル系、ポリエス
テルエテル系、ポリエテル系化合物で組成し、この中に
ポリエステル系またはポリエステルエテル系樹脂はアル
カリ金属類またはアルカリ土金属類ジアシド(diac
id)化合物はジアシド成分に対して2〜40モル%含
有することを特徴として、この樹脂を単独または二種類
以上の混合物として用いる。
可塑性樹脂の組成物として、ポリエステル系、ポリエス
テルエテル系、ポリエテル系化合物で組成し、この中に
ポリエステル系またはポリエステルエテル系樹脂はアル
カリ金属類またはアルカリ土金属類ジアシド(diac
id)化合物はジアシド成分に対して2〜40モル%含
有することを特徴として、この樹脂を単独または二種類
以上の混合物として用いる。
【0010】この際、2モル%未満の場合はアルカリ水
溶液中で完全分解されないかあるいは分解時間が長くな
る。40モル%以上では繊維製造工程性が不良となり、
繊維の強度が低下するなどの問題が発生するので不適当
である。
溶液中で完全分解されないかあるいは分解時間が長くな
る。40モル%以上では繊維製造工程性が不良となり、
繊維の強度が低下するなどの問題が発生するので不適当
である。
【0011】上記繊維を分解するアルカリ加水分解条件
は2wt%以下のアルカリ水溶液中で70〜100℃で
30分以内に分解されるのが好ましく、沸水中アルカリ
濃度が2wt%以上では刺繍糸として主として用いられ
るレーヨン繊維の脆化現象が起きるので、アルカリ濃度
が2wt%以下で分解される繊維を地織物の繊維として
用いなければならない。
は2wt%以下のアルカリ水溶液中で70〜100℃で
30分以内に分解されるのが好ましく、沸水中アルカリ
濃度が2wt%以上では刺繍糸として主として用いられ
るレーヨン繊維の脆化現象が起きるので、アルカリ濃度
が2wt%以下で分解される繊維を地織物の繊維として
用いなければならない。
【0012】また、高温多湿な環境で保管安定性及び刺
繍工程性を向上させるためには、分解浴の条件が0.1
wt%以上のアルカリ濃度が好ましい。ここでアルカリ
というのは苛性ソーダまたはソーダ灰をいう。
繍工程性を向上させるためには、分解浴の条件が0.1
wt%以上のアルカリ濃度が好ましい。ここでアルカリ
というのは苛性ソーダまたはソーダ灰をいう。
【0013】アルカリ濃度が0.1wt%以下で分解さ
れる熱可塑性繊維は高温多湿な条件で繊維の弛緩現象が
たやすく起きて、降伏強度が低下し、繊維の形態安定性
が未洽し引張強度が低下するのである。
れる熱可塑性繊維は高温多湿な条件で繊維の弛緩現象が
たやすく起きて、降伏強度が低下し、繊維の形態安定性
が未洽し引張強度が低下するのである。
【0014】このような分解の条件では刺繍糸としてレ
ーヨンばかりでなくナイロン糸、綿糸、ポリエステル
糸、アクリル糸、絹糸等を用いても刺繍糸の物性には影
響を及ぼさない。
ーヨンばかりでなくナイロン糸、綿糸、ポリエステル
糸、アクリル糸、絹糸等を用いても刺繍糸の物性には影
響を及ぼさない。
【0015】本発明の刺繍用地織物を分解する場合にお
いて、界面活性剤を添加するのが効率的な理由は、分解
物の中で水に解けない成分を乳化分散させ、機械装置内
に沈積されるのを防止することと、加水分解を促進する
役割をするからである。
いて、界面活性剤を添加するのが効率的な理由は、分解
物の中で水に解けない成分を乳化分散させ、機械装置内
に沈積されるのを防止することと、加水分解を促進する
役割をするからである。
【0016】刺繍後地織物を分離して除去するのは、従
来の繊維高分子の水和溶解と違って、繊維高分子を加水
分解して低分子状態として溶解したり、オリゴマを乳化
分散させる方法なので廃水処理の処理時間が短縮され費
用が軽減されるばかりでなく、引張強度及び引裂強度が
優れ、高温多湿な環境でも物性の変化がなく、刺繍工程
の安定性と形態安定性が優秀な高付加価値の網紗刺繍お
よびケミカル刺繍用地織物が提供できる。
来の繊維高分子の水和溶解と違って、繊維高分子を加水
分解して低分子状態として溶解したり、オリゴマを乳化
分散させる方法なので廃水処理の処理時間が短縮され費
用が軽減されるばかりでなく、引張強度及び引裂強度が
優れ、高温多湿な環境でも物性の変化がなく、刺繍工程
の安定性と形態安定性が優秀な高付加価値の網紗刺繍お
よびケミカル刺繍用地織物が提供できる。
【0017】本発明は上記用途の他にも漁網製造の分離
素材としても用いることが出来る。
素材としても用いることが出来る。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例および比較例について説
明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるもので
はない。
明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるもので
はない。
【0019】熔融重合:エステル交換触媒としてカルシ
ムアセテイトを用いて240℃でエステル交換反応後、
重縮合反応を真空度0.1mmHgで三酸化アンチモニ
を触媒として重合度が100程度である高分子を合成し
た。
ムアセテイトを用いて240℃でエステル交換反応後、
重縮合反応を真空度0.1mmHgで三酸化アンチモニ
を触媒として重合度が100程度である高分子を合成し
た。
【0020】熔融紡糸:真空乾燥機で110℃、2時間
結晶化後、160℃で10時間真空乾燥してチップ(c
hip)の水分率が0.005%程度になるまで乾燥し
た後、270℃、1200m/minで溶融紡糸し、ヒ
ートプレイト温度180℃で3倍延伸した。
結晶化後、160℃で10時間真空乾燥してチップ(c
hip)の水分率が0.005%程度になるまで乾燥し
た後、270℃、1200m/minで溶融紡糸し、ヒ
ートプレイト温度180℃で3倍延伸した。
【0021】(実施例1)全体ジアシド成分中、15モ
ル%を5−ソジウムスルホネイトジメチルテレフタルレ
ートを含有したジメチルテルフタルレートとエチレング
リコールを溶融重合として製造したポリエステル共重合
物を常法の溶融重合として製造した40D/24F繊維
から経糸110本、緯糸90本平織で製織した織物を、
レーヨンで刺繍した後、ソーダ灰0.5wt%水溶液で
100℃,20分間分解した。
ル%を5−ソジウムスルホネイトジメチルテレフタルレ
ートを含有したジメチルテルフタルレートとエチレング
リコールを溶融重合として製造したポリエステル共重合
物を常法の溶融重合として製造した40D/24F繊維
から経糸110本、緯糸90本平織で製織した織物を、
レーヨンで刺繍した後、ソーダ灰0.5wt%水溶液で
100℃,20分間分解した。
【0022】(実施例2)ポリエステル共重合体中、5
−ソジウムスルホネイトジメチルテルフタルレートが全
体ジアシト成分中4モル%であるポリエチレンテレフタ
ルレート65wt%と、重量平均分子量が1000であ
るポリエチレングリコールビスヒトロツシジエチルテレ
フタルレートに対して40wt%を含有したポリジメチ
ルテルフタルレートポリエテル共重合体が35wt%で
ある樹脂組成物で常法の溶融紡糸法で製糸した40D/
24F繊維から経糸95本、緯糸80本平織で製織した
織物をレーヨンで刺繍した後、1.0wt%苛性ソーダ
及び界面活性剤0.1wt%水溶液で100℃、20分
間分解した。
−ソジウムスルホネイトジメチルテルフタルレートが全
体ジアシト成分中4モル%であるポリエチレンテレフタ
ルレート65wt%と、重量平均分子量が1000であ
るポリエチレングリコールビスヒトロツシジエチルテレ
フタルレートに対して40wt%を含有したポリジメチ
ルテルフタルレートポリエテル共重合体が35wt%で
ある樹脂組成物で常法の溶融紡糸法で製糸した40D/
24F繊維から経糸95本、緯糸80本平織で製織した
織物をレーヨンで刺繍した後、1.0wt%苛性ソーダ
及び界面活性剤0.1wt%水溶液で100℃、20分
間分解した。
【0023】(実施例3)ポリエステル共重合体中、5
−ソジウムスルホネイトジメチルテルフタルレートが全
体ジアシド成分中7モル%であるポリエチレンテレフタ
ルレート50wt%と、ポリエステルエテル共重合体中
全体ジオル成分中重量平均分子量が1000であるポリ
エチレングリコールがビスヒトロツシジエチルテレフタ
ルレートに対して40wt%を含有したポリジメチルテ
ルフタルレートポリエテル共重合体25wt%と、重量
平均分子量3000であるポリエチレングリコールが2
5wt%である樹脂組成物で常法の溶融紡糸法で製糸し
た40D/24F繊維から経糸100本、緯糸75本平
織で製織した織物をレーヨンで刺繍した後、ソーダ灰
0.2wt%及び界面活性剤0.1wt%水溶液で10
0℃、20分間分解した。
−ソジウムスルホネイトジメチルテルフタルレートが全
体ジアシド成分中7モル%であるポリエチレンテレフタ
ルレート50wt%と、ポリエステルエテル共重合体中
全体ジオル成分中重量平均分子量が1000であるポリ
エチレングリコールがビスヒトロツシジエチルテレフタ
ルレートに対して40wt%を含有したポリジメチルテ
ルフタルレートポリエテル共重合体25wt%と、重量
平均分子量3000であるポリエチレングリコールが2
5wt%である樹脂組成物で常法の溶融紡糸法で製糸し
た40D/24F繊維から経糸100本、緯糸75本平
織で製織した織物をレーヨンで刺繍した後、ソーダ灰
0.2wt%及び界面活性剤0.1wt%水溶液で10
0℃、20分間分解した。
【0024】(比較例1)水溶性ビニロン繊維から製造
された経糸105本、緯糸98本平織物を刺繍した後、
水溶液で100℃、20分間溶解した。
された経糸105本、緯糸98本平織物を刺繍した後、
水溶液で100℃、20分間溶解した。
【0025】(比較例2)ポリエチレンテレフタレート
40D/24F繊維から経糸100本、緯糸80本平織
で製織した織物をレーヨンで刺繍した後、苛性ソーダ
2.0wt%及び界面活性剤0.1wt%水溶液で10
0℃、20分間処理した。
40D/24F繊維から経糸100本、緯糸80本平織
で製織した織物をレーヨンで刺繍した後、苛性ソーダ
2.0wt%及び界面活性剤0.1wt%水溶液で10
0℃、20分間処理した。
【0026】表1に本発明の実施例と比較例を示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の刺繍用地織物は機械的耐候性と
加水分解性とにすぐれ、容易に加水分解するので、刺繍
糸に用いられる繊維に損傷を与えず、加水工程の安定性
と形態の安定性が得られる効果がある。また、刺繍後、
地素材を分離して除去する工程でも、従来の繊維高分子
の水和溶解と違って繊維高分子を加水分解して低分子状
態で溶解したり、オリゴマを乳化分散させる方法なの
で、廃水処理が簡単となるなどの効果が得られる。
加水分解性とにすぐれ、容易に加水分解するので、刺繍
糸に用いられる繊維に損傷を与えず、加水工程の安定性
と形態の安定性が得られる効果がある。また、刺繍後、
地素材を分離して除去する工程でも、従来の繊維高分子
の水和溶解と違って繊維高分子を加水分解して低分子状
態で溶解したり、オリゴマを乳化分散させる方法なの
で、廃水処理が簡単となるなどの効果が得られる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月28日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 刺繍用地織物
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械的耐候性と加水分解
性とが優れた熱可塑性樹脂の組成物を溶融紡糸した繊維
から製造された刺繍用地織物に関するもので、特に網紗
刺繍及びケミカル刺繍用地織物ないし不織布などの地素
材に関するものである。
性とが優れた熱可塑性樹脂の組成物を溶融紡糸した繊維
から製造された刺繍用地織物に関するもので、特に網紗
刺繍及びケミカル刺繍用地織物ないし不織布などの地素
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の刺繍用地素材としてはポリビニル
アルコール(以下水溶性ビニロンと呼ぶ)繊維から製織
された織物もしくは不織布がほとんど大部分を占めてお
り、この水溶性ビニロン繊維は改質されたポリビニルア
ルコールの重合度が1700〜3500程度の樹脂を溶
剤に溶かして乾式紡糸後、乾熱処理、アセタル化して製
造されたものである。
アルコール(以下水溶性ビニロンと呼ぶ)繊維から製織
された織物もしくは不織布がほとんど大部分を占めてお
り、この水溶性ビニロン繊維は改質されたポリビニルア
ルコールの重合度が1700〜3500程度の樹脂を溶
剤に溶かして乾式紡糸後、乾熱処理、アセタル化して製
造されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の水溶性ビニロン
繊維から製造された刺繍用地織物等の地素材は高温多湿
な条件では強度および伸度等の基本的な機械的物性が弱
くなる現象がある。このような現象は、繊維の強度およ
び伸度を支配するのは分子間の結合力であり、水分と熱
とによって水溶性ビニロンの分子間若しくは分子内の水
素結合が切断されることが原因となって現れる。
繊維から製造された刺繍用地織物等の地素材は高温多湿
な条件では強度および伸度等の基本的な機械的物性が弱
くなる現象がある。このような現象は、繊維の強度およ
び伸度を支配するのは分子間の結合力であり、水分と熱
とによって水溶性ビニロンの分子間若しくは分子内の水
素結合が切断されることが原因となって現れる。
【0004】その上、水分によってたやすく膨潤される
ので、織物の形態安定性が不良になる等、上記水溶性ビ
ニロン繊維から刺繍用地織物を製造したり、これを用い
て機械刺繍をするには適切な温度及び湿度の維持が要求
される問題点があった。
ので、織物の形態安定性が不良になる等、上記水溶性ビ
ニロン繊維から刺繍用地織物を製造したり、これを用い
て機械刺繍をするには適切な温度及び湿度の維持が要求
される問題点があった。
【0005】水溶性ビニロン繊維は沸水中溶解性が優れ
る反面、溶解の際、水溶性ビニロンの高分子結合が切断
されずに完全な高分子の状態で水和されるので、廃水処
理の場合、低分子の状態に比べてBOD(生物学的酸素
要求量)及びCOD(化学的酸素要求量)の値が高くな
って廃水処理の費用が増加する。
る反面、溶解の際、水溶性ビニロンの高分子結合が切断
されずに完全な高分子の状態で水和されるので、廃水処
理の場合、低分子の状態に比べてBOD(生物学的酸素
要求量)及びCOD(化学的酸素要求量)の値が高くな
って廃水処理の費用が増加する。
【0006】特に、網紗刺繍及びケミカル刺繍後、溶解
工程で水和された水溶性ビニロンの高分子が主に刺繍糸
に用いられるレーヨンの表面に再び附着して残留する水
溶性ビニロン高分子などが漂白工程でラジカル反応によ
って硬化されるので、刺繍織物のドレープ(Drap
e)性が低下する問題点があった。
工程で水和された水溶性ビニロンの高分子が主に刺繍糸
に用いられるレーヨンの表面に再び附着して残留する水
溶性ビニロン高分子などが漂白工程でラジカル反応によ
って硬化されるので、刺繍織物のドレープ(Drap
e)性が低下する問題点があった。
【0007】本発明ではこのような問題点を解決するた
め、機械的な耐候性と加水分解性に優れた熱可塑性樹脂
の組成物を溶融紡糸した繊維から製織される地織物上に
刺繍をしたり、またはナイロンやポリエステル等の網紗
織物と本発明の地素材を重ねて機械刺繍する場合、刺繍
糸に損傷を与えずに、溶解工程で本発明の繊維の織物が
加水分解されるような、刺繍安定性並びに形態安定性が
優れた地素材を提供することを目的とする。
め、機械的な耐候性と加水分解性に優れた熱可塑性樹脂
の組成物を溶融紡糸した繊維から製織される地織物上に
刺繍をしたり、またはナイロンやポリエステル等の網紗
織物と本発明の地素材を重ねて機械刺繍する場合、刺繍
糸に損傷を与えずに、溶解工程で本発明の繊維の織物が
加水分解されるような、刺繍安定性並びに形態安定性が
優れた地素材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は弱アルカリ濃度
の条件でたやすく加水分解し、その物理的な性質が優れ
ているばかりでなく、熱可塑性としては通常の設備で溶
融紡糸が出来る繊維高分子素材を用いて刺繍地素材を製
造するものである。
の条件でたやすく加水分解し、その物理的な性質が優れ
ているばかりでなく、熱可塑性としては通常の設備で溶
融紡糸が出来る繊維高分子素材を用いて刺繍地素材を製
造するものである。
【0009】本発明に用いられる繊維はその組成物が熱
可塑性樹脂の組成物として、ポリエステル系、ポリエス
テルエテル系、ポリエテル系化合物で組成し、この中に
ポリエステル系またはポリエステルエテル系樹脂はアル
カリ金属類またはアルカリ土金属類ジアシド(diac
id)化合物はジアシド成分に対して2〜40モル%含
有することを特徴として、この樹脂を単独または二種類
以上の混合物として用いる。
可塑性樹脂の組成物として、ポリエステル系、ポリエス
テルエテル系、ポリエテル系化合物で組成し、この中に
ポリエステル系またはポリエステルエテル系樹脂はアル
カリ金属類またはアルカリ土金属類ジアシド(diac
id)化合物はジアシド成分に対して2〜40モル%含
有することを特徴として、この樹脂を単独または二種類
以上の混合物として用いる。
【0010】この際、2モル%未満の場合はアルカリ水
溶液中で完全分解されないかあるいは分解時間が長くな
る。40モル%以上では繊維製造工程性が不良となり、
繊維の強度が低下するなどの問題が発生するので不適当
である。
溶液中で完全分解されないかあるいは分解時間が長くな
る。40モル%以上では繊維製造工程性が不良となり、
繊維の強度が低下するなどの問題が発生するので不適当
である。
【0011】上記繊維を分解するアルカリ加水分解条件
は2wt%以下のアルカリ水溶液中で70〜100℃で
30分以内に分解されるのが好ましく、沸水中アルカリ
濃度が2wt%以上では刺繍糸として主として用いられ
るレーヨン繊維の脆化現象が起きるので、アルカリ濃度
が2wt%以下で分解される繊維を地素材の繊維として
用いなければならない。
は2wt%以下のアルカリ水溶液中で70〜100℃で
30分以内に分解されるのが好ましく、沸水中アルカリ
濃度が2wt%以上では刺繍糸として主として用いられ
るレーヨン繊維の脆化現象が起きるので、アルカリ濃度
が2wt%以下で分解される繊維を地素材の繊維として
用いなければならない。
【0012】また、高温多湿な環境で保管安定性及び刺
繍工程性を向上させるためには、分解浴の条件が0.1
wt%以上のアルカリ濃度が好ましい。ここでアルカリ
というのは苛性ソーダまたはソーダ灰をいう。
繍工程性を向上させるためには、分解浴の条件が0.1
wt%以上のアルカリ濃度が好ましい。ここでアルカリ
というのは苛性ソーダまたはソーダ灰をいう。
【0013】アルカリ濃度が0.1wt%以下で分解さ
れる熱可塑性繊維は高温多湿な条件で繊維の弛緩現象が
たやすく起きて、降伏強度が低下し、繊維の形態安定性
が未洽し引張強度が低下するのである。
れる熱可塑性繊維は高温多湿な条件で繊維の弛緩現象が
たやすく起きて、降伏強度が低下し、繊維の形態安定性
が未洽し引張強度が低下するのである。
【0014】このような分解の条件では刺繍糸としてレ
ーヨンばかりでなくナイロン糸、綿糸、ポリエステル
糸、アクリル糸、絹糸等を用いても刺繍糸の物性には影
響を及ぼさない。
ーヨンばかりでなくナイロン糸、綿糸、ポリエステル
糸、アクリル糸、絹糸等を用いても刺繍糸の物性には影
響を及ぼさない。
【0015】本発明の刺繍用地素材を分解する場合にお
いて、界面活性剤を添加するのが効率的な理由は、分解
物の中で水に解けない成分を乳化分散させ、機械装置内
に沈積されるのを防止することと、加水分解を促進する
役割をするからである。
いて、界面活性剤を添加するのが効率的な理由は、分解
物の中で水に解けない成分を乳化分散させ、機械装置内
に沈積されるのを防止することと、加水分解を促進する
役割をするからである。
【0016】刺繍後地素材を分離して除去するのは、従
来の繊維高分子の水和溶解と違って、繊維高分子を加水
分解して低分子状態として溶解したり、オリゴマを乳化
分散させる方法なので廃水処理の処理時間が短縮され費
用が軽減されるばかりでなく、引張強度及び引裂強度が
優れ、高温多湿な環境でも物性の変化がなく、刺繍工程
の安定性と形態安定性が優秀な高付加価値の網紗刺繍お
よびケミカル刺繍用地織物が提供できる。本発明は上記
用途の他にも漁網製造の分離素材としても用いることが
出来る。
来の繊維高分子の水和溶解と違って、繊維高分子を加水
分解して低分子状態として溶解したり、オリゴマを乳化
分散させる方法なので廃水処理の処理時間が短縮され費
用が軽減されるばかりでなく、引張強度及び引裂強度が
優れ、高温多湿な環境でも物性の変化がなく、刺繍工程
の安定性と形態安定性が優秀な高付加価値の網紗刺繍お
よびケミカル刺繍用地織物が提供できる。本発明は上記
用途の他にも漁網製造の分離素材としても用いることが
出来る。
【0017】本発明の刺繍用地素材に用いられる繊維
は、その組成物が熱可塑性樹脂の組成物として、特に、
5−ソジウムスルホナートジメチルイソフタルレートが
全体のエステル交換反応性ジアシド(diacid)に
対して2〜7モル%含有したことを特徴とするポリエス
テル系及び/またはポリエステルエテル系が80〜93
重量%で、数平均分子量が2500〜20000の水溶
性ポリアルキレンオキサイド成分が7〜20重量%の混
合物である。
は、その組成物が熱可塑性樹脂の組成物として、特に、
5−ソジウムスルホナートジメチルイソフタルレートが
全体のエステル交換反応性ジアシド(diacid)に
対して2〜7モル%含有したことを特徴とするポリエス
テル系及び/またはポリエステルエテル系が80〜93
重量%で、数平均分子量が2500〜20000の水溶
性ポリアルキレンオキサイド成分が7〜20重量%の混
合物である。
【0018】この際、5−ソジウムスルホナートジメチ
ルイソフタルレートが全体のエステル交換反応性ジアシ
ドに対して成分比が2モル%未満の場合はたやすく分解
されないので、溶解工程でアルカリの添加量が増加する
ようになって刺繍糸に損傷が生じるので不適当であり、
7モル%超過の場合は繊維形成性高分子として製造及び
製糸工程が不良になるので非経済的である。
ルイソフタルレートが全体のエステル交換反応性ジアシ
ドに対して成分比が2モル%未満の場合はたやすく分解
されないので、溶解工程でアルカリの添加量が増加する
ようになって刺繍糸に損傷が生じるので不適当であり、
7モル%超過の場合は繊維形成性高分子として製造及び
製糸工程が不良になるので非経済的である。
【0019】そして、水溶性ポリアルキレンオキサイド
成分が7重量%未満の場合は溶解加工の工程が長くなる
ために不適当であり、20重量%超過の場合は繊維製造
工程が不良になる。
成分が7重量%未満の場合は溶解加工の工程が長くなる
ために不適当であり、20重量%超過の場合は繊維製造
工程が不良になる。
【0020】また、本発明の繊維から製造された刺繍地
素材が分解/溶解される加工条件はアルカリ0.3〜2
重量%と陰イオン界面活性剤若しくは陰イオンと非イオ
ン界面活性剤の混合物をCMC(臨界ミセル濃度)量で
調整した70〜98℃の水溶液で30分以内に溶解/分
解されるのが好ましい。ここでアルカリ濃度が2重量%
超過の場合は刺繍糸に損傷が生じて不適当であり、0.
3重量%未満の場合は分解/溶解される時間が長くな
る。
素材が分解/溶解される加工条件はアルカリ0.3〜2
重量%と陰イオン界面活性剤若しくは陰イオンと非イオ
ン界面活性剤の混合物をCMC(臨界ミセル濃度)量で
調整した70〜98℃の水溶液で30分以内に溶解/分
解されるのが好ましい。ここでアルカリ濃度が2重量%
超過の場合は刺繍糸に損傷が生じて不適当であり、0.
3重量%未満の場合は分解/溶解される時間が長くな
る。
【0021】本発明の刺繍用地素材を溶解/分解する際
に、界面活性剤を添加するのが効率的な理由は、分解物
の中で水に解けない成分を乳化分散させ、機械装置内に
沈積されるのを防止することと、加水分解を促進させる
からである。このような分解/溶解の条件では刺繍糸と
してレーヨンばかりでなくナイロン糸、綿糸、ポリエス
テル糸、アクリル糸、絹糸等を用いても刺繍糸の物性に
は影響を及ぼさない。
に、界面活性剤を添加するのが効率的な理由は、分解物
の中で水に解けない成分を乳化分散させ、機械装置内に
沈積されるのを防止することと、加水分解を促進させる
からである。このような分解/溶解の条件では刺繍糸と
してレーヨンばかりでなくナイロン糸、綿糸、ポリエス
テル糸、アクリル糸、絹糸等を用いても刺繍糸の物性に
は影響を及ぼさない。
【0022】本発明の刺繍用地素材は弱アルカリ濃度の
条件でたやすく加水分解し、その物理的な性質が優れて
いるばかりでなく、熱可塑性としては通常の設備で溶融
紡糸が出来る繊維高分子素材を用いている。また、本発
明にしたがって製造された地素材は、網紗刺繍およびケ
ミカル刺繍用地素材の用途の他にも漁網製造の分離素
材、パイル織物の製造の際の副資材、綿混紡による細番
数綿糸、もしくは柔らかい風合いをもつ綿糸の製造の副
資材としても用いることが出来る。
条件でたやすく加水分解し、その物理的な性質が優れて
いるばかりでなく、熱可塑性としては通常の設備で溶融
紡糸が出来る繊維高分子素材を用いている。また、本発
明にしたがって製造された地素材は、網紗刺繍およびケ
ミカル刺繍用地素材の用途の他にも漁網製造の分離素
材、パイル織物の製造の際の副資材、綿混紡による細番
数綿糸、もしくは柔らかい風合いをもつ綿糸の製造の副
資材としても用いることが出来る。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例および比較例について説
明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるもので
はない。実施例1から3までは下記の方法により溶融重
合、溶融紡糸を行った。
明する。但し、本発明はこの実施例に限定されるもので
はない。実施例1から3までは下記の方法により溶融重
合、溶融紡糸を行った。
【0024】熔融重合:エステル交換触媒としてカルシ
ムアセテイトを用いて240℃でエステル交換反応後、
重縮合反応を真空度0.1mmHgで三酸化アンチモニ
を触媒として重合度が100程度である高分子を合成し
た。
ムアセテイトを用いて240℃でエステル交換反応後、
重縮合反応を真空度0.1mmHgで三酸化アンチモニ
を触媒として重合度が100程度である高分子を合成し
た。
【0025】熔融紡糸:真空乾燥機で110℃、2時間
結晶化後、160℃で10時間真空乾燥してチップ(c
hip)の水分率が0.005%程度になるまで乾燥し
た後、270℃、1200m/minで溶融紡糸し、ヒ
ートプレイト温度180℃で3倍延伸した。
結晶化後、160℃で10時間真空乾燥してチップ(c
hip)の水分率が0.005%程度になるまで乾燥し
た後、270℃、1200m/minで溶融紡糸し、ヒ
ートプレイト温度180℃で3倍延伸した。
【0026】(実施例1)全体ジアシド成分中、15モ
ル%を5−ソジウムスルホネイトジメチルテレフタルレ
ートを含有したジメチルテルフタルレートとエチレング
リコールを溶融重合として製造したポリエステル共重合
物を常法の溶融重合として製造した40D/24F繊維
から経糸110本、緯糸90本平織で製織した織物を、
レーヨンで刺繍した後、ソーダ灰0.5wt%水溶液で
100℃,20分間分解した。
ル%を5−ソジウムスルホネイトジメチルテレフタルレ
ートを含有したジメチルテルフタルレートとエチレング
リコールを溶融重合として製造したポリエステル共重合
物を常法の溶融重合として製造した40D/24F繊維
から経糸110本、緯糸90本平織で製織した織物を、
レーヨンで刺繍した後、ソーダ灰0.5wt%水溶液で
100℃,20分間分解した。
【0027】(実施例2)ポリエステル共重合体中、5
−ソジウムスルホネイトジメチルテルフタルレートが全
体ジアシト成分中4モル%であるポリエチレンテレフタ
ルレート65wt%と、重量平均分子量が1000であ
るポリエチレングリコールビスヒトロツシジエチルテレ
フタルレートに対して40wt%を含有したポリジメチ
ルテルフタルレートポリエテル共重合体が35wt%で
ある樹脂組成物で常法の溶融紡糸法で製糸した40D/
24F繊維から経糸95本、緯糸80本平織で製織した
織物をレーヨンで刺繍した後、1.0wt%苛性ソーダ
及び界面活性剤0.1wt%水溶液で100℃、20分
間分解した。
−ソジウムスルホネイトジメチルテルフタルレートが全
体ジアシト成分中4モル%であるポリエチレンテレフタ
ルレート65wt%と、重量平均分子量が1000であ
るポリエチレングリコールビスヒトロツシジエチルテレ
フタルレートに対して40wt%を含有したポリジメチ
ルテルフタルレートポリエテル共重合体が35wt%で
ある樹脂組成物で常法の溶融紡糸法で製糸した40D/
24F繊維から経糸95本、緯糸80本平織で製織した
織物をレーヨンで刺繍した後、1.0wt%苛性ソーダ
及び界面活性剤0.1wt%水溶液で100℃、20分
間分解した。
【0028】(実施例3)ポリエステル共重合体中、5
−ソジウムスルホネイトジメチルテルフタルレートが全
体ジアシド成分中7モル%であるポリエチレンテレフタ
ルレート50wt%と、ポリエステルエテル共重合体中
全体ジオル成分中重量平均分子量が1000であるポリ
エチレングリコールがビスヒトロツシジエチルテレフタ
ルレートに対して40wt%を含有したポリジメチルテ
ルフタルレートポリエテル共重合体25wt%と、重量
平均分子量3000であるポリエチレングリコールが2
5wt%である樹脂組成物で常法の溶融紡糸法で製糸し
た40D/24F繊維から経糸100本、緯糸75本平
織で製織した織物をレーヨンで刺繍した後、ソーダ灰
0.2wt%及び界面活性剤0.1wt%水溶液で10
0℃、20分間分解した。
−ソジウムスルホネイトジメチルテルフタルレートが全
体ジアシド成分中7モル%であるポリエチレンテレフタ
ルレート50wt%と、ポリエステルエテル共重合体中
全体ジオル成分中重量平均分子量が1000であるポリ
エチレングリコールがビスヒトロツシジエチルテレフタ
ルレートに対して40wt%を含有したポリジメチルテ
ルフタルレートポリエテル共重合体25wt%と、重量
平均分子量3000であるポリエチレングリコールが2
5wt%である樹脂組成物で常法の溶融紡糸法で製糸し
た40D/24F繊維から経糸100本、緯糸75本平
織で製織した織物をレーヨンで刺繍した後、ソーダ灰
0.2wt%及び界面活性剤0.1wt%水溶液で10
0℃、20分間分解した。
【0029】(比較例1)水溶性ビニロン繊維から製造
された経糸105本、緯糸98本平織物を刺繍した後、
水溶液で100℃、20分間溶解した。
された経糸105本、緯糸98本平織物を刺繍した後、
水溶液で100℃、20分間溶解した。
【0030】(比較例2)ポリエチレンテレフタレート
40D/24F繊維から経糸100本、緯糸80本平織
で製織した織物をレーヨンで刺繍した後、苛性ソーダ
2.0wt%及び界面活性剤0.1wt%水溶液で10
0℃、20分間処理した。
40D/24F繊維から経糸100本、緯糸80本平織
で製織した織物をレーヨンで刺繍した後、苛性ソーダ
2.0wt%及び界面活性剤0.1wt%水溶液で10
0℃、20分間処理した。
【0031】表1に本発明の実施例1〜3と比較例1,
2を示す。
2を示す。
【0032】
【表1】
【0033】本発明の他の実施例につて説明する。実験
に用いた繊維は、ジアシド及びジオルの主成分としてジ
メチルテレフタルレートとエチレングリコールとを用
い、共単量体として5−ソジウムスルホナートジメチル
イソフタルレート適量とジオル共単量体の適量を反応槽
に添加した後、酢酸カルシウム2水鹽、酢酸ナトリウム
3水鹽等を添加して窒素雰囲気で150℃から240℃
までを5時間にわたって昇温させながら生成されるメタ
ノールを系外に流出させエステル交換反応を行った。
に用いた繊維は、ジアシド及びジオルの主成分としてジ
メチルテレフタルレートとエチレングリコールとを用
い、共単量体として5−ソジウムスルホナートジメチル
イソフタルレート適量とジオル共単量体の適量を反応槽
に添加した後、酢酸カルシウム2水鹽、酢酸ナトリウム
3水鹽等を添加して窒素雰囲気で150℃から240℃
までを5時間にわたって昇温させながら生成されるメタ
ノールを系外に流出させエステル交換反応を行った。
【0034】理論量のメタノールが流出されると滴定の
分子量のポリアルキレンオキサイドを添加してトリメチ
ル燐酸、三酸化アンチモンを添加した後重合反応系を徐
々に減圧しながら昇温して2時間にわたって1.0mm
Hg、280℃で維持させ、重合反応物が目標の重合度
に至るまで重合させた後、反応を終了した。
分子量のポリアルキレンオキサイドを添加してトリメチ
ル燐酸、三酸化アンチモンを添加した後重合反応系を徐
々に減圧しながら昇温して2時間にわたって1.0mm
Hg、280℃で維持させ、重合反応物が目標の重合度
に至るまで重合させた後、反応を終了した。
【0035】このように製造させた樹脂を120℃で3
時間予備乾燥の後、140℃で12時間減圧、乾燥して
水分を除去し、40D/12F、もしくは、1.3デニ
ール44mmの短繊維として溶融紡糸、延伸した。
時間予備乾燥の後、140℃で12時間減圧、乾燥して
水分を除去し、40D/12F、もしくは、1.3デニ
ール44mmの短繊維として溶融紡糸、延伸した。
【0036】紡糸条件は溶融温度を280℃とし、延伸
条件は長繊維は延伸倍率3.0、延伸ローラ温度80
℃、延伸ヒートプレート(Heat plate)温度
170℃で、短繊維は延伸水槽の温度を60℃、セット
ローラ温度を120℃、総延伸倍率4.0、クリムプ数
は15個にした。
条件は長繊維は延伸倍率3.0、延伸ローラ温度80
℃、延伸ヒートプレート(Heat plate)温度
170℃で、短繊維は延伸水槽の温度を60℃、セット
ローラ温度を120℃、総延伸倍率4.0、クリムプ数
は15個にした。
【0037】上記のように製造された繊維を長繊維の場
合、経糸105本、緯糸85本の平織物を製造し、短繊
維の場合樹脂接着方式として40g/m2、0.2mm
厚さの不織布を製造して実施例4〜9及び比較例3〜6
に用いた。
合、経糸105本、緯糸85本の平織物を製造し、短繊
維の場合樹脂接着方式として40g/m2、0.2mm
厚さの不織布を製造して実施例4〜9及び比較例3〜6
に用いた。
【0038】(実施例4)5−ソジウムスルホナートジ
メチルイソフタルレートが4モル%、ジメチルイソフタ
ルレート1モル%、ジメチルテレフタルレート95モル
%である全体ジアシド成分とエチレングリコール100
モル%とのエステル交換反応後、数平均分子量が300
0のポリエチレングリコールを10重量%添加して製造
された長繊維の平織物にレーヨン刺繍糸で機械刺繍した
後、苛性ソーダが1.0重量%、陰イオン界面活性剤が
0.1重量%の水溶液で80℃、30分間分解/溶解し
た。
メチルイソフタルレートが4モル%、ジメチルイソフタ
ルレート1モル%、ジメチルテレフタルレート95モル
%である全体ジアシド成分とエチレングリコール100
モル%とのエステル交換反応後、数平均分子量が300
0のポリエチレングリコールを10重量%添加して製造
された長繊維の平織物にレーヨン刺繍糸で機械刺繍した
後、苛性ソーダが1.0重量%、陰イオン界面活性剤が
0.1重量%の水溶液で80℃、30分間分解/溶解し
た。
【0039】(実施例5)5−ソジウムスルホナートジ
メチルイソフタルレートが7モル%、ジメチルテレフタ
ルレート93モル%である全体ジアシド成分と、繰り返
し単位4のエチレングリコール重合体1モル%およびエ
チレングリコール99モル%とのエステル交換反応後、
分子量が6000のポリエチレングリコールを18重量
%添加して製造された短繊維の不織布にレーヨン刺繍糸
で機械刺繍した後、ソーダ灰が1.5重量%、陰イオン
界面活性剤が0.1重量%の水溶液で95℃、30分間
分解/溶解した。
メチルイソフタルレートが7モル%、ジメチルテレフタ
ルレート93モル%である全体ジアシド成分と、繰り返
し単位4のエチレングリコール重合体1モル%およびエ
チレングリコール99モル%とのエステル交換反応後、
分子量が6000のポリエチレングリコールを18重量
%添加して製造された短繊維の不織布にレーヨン刺繍糸
で機械刺繍した後、ソーダ灰が1.5重量%、陰イオン
界面活性剤が0.1重量%の水溶液で95℃、30分間
分解/溶解した。
【0040】(実施例6)5−ソジウムスルホナートジ
メチルイソフタルレートが5モル%、ジメチルテレフタ
ルレート95モル%である全体ジアシド成分とエチレン
グリコール100モル%とのエステル交換反応後、数平
均分子量が10000のポリエチレングリコールを7重
量%添加して製造された長繊維の平織物にレーヨン刺繍
糸で機械刺繍した後、苛性ソーダが1.2重量%、陰イ
オン界面活性剤が0.1重量%の水溶液で85℃、30
分間分解/溶解した。
メチルイソフタルレートが5モル%、ジメチルテレフタ
ルレート95モル%である全体ジアシド成分とエチレン
グリコール100モル%とのエステル交換反応後、数平
均分子量が10000のポリエチレングリコールを7重
量%添加して製造された長繊維の平織物にレーヨン刺繍
糸で機械刺繍した後、苛性ソーダが1.2重量%、陰イ
オン界面活性剤が0.1重量%の水溶液で85℃、30
分間分解/溶解した。
【0041】(実施例7)5−ソジウムスルホナートジ
メチルイソフタルレートが2モル%、ジメチルテレフタ
ルレート98モル%である全体ジアシド成分と繰り返し
単位4のエチレングリコール重合体2モル%およびエチ
レングリコール98モル%とのエステル交換反応後、分
子量が6000のポリエチレングリコールを18重量%
添加して製造された短繊維の不織布にレーヨン刺繍糸で
機械刺繍した後、苛性ソーダが0.5重量%、陰イオン
界面活性剤が0.1重量%の水溶液で95℃、30分間
分解/溶解した。
メチルイソフタルレートが2モル%、ジメチルテレフタ
ルレート98モル%である全体ジアシド成分と繰り返し
単位4のエチレングリコール重合体2モル%およびエチ
レングリコール98モル%とのエステル交換反応後、分
子量が6000のポリエチレングリコールを18重量%
添加して製造された短繊維の不織布にレーヨン刺繍糸で
機械刺繍した後、苛性ソーダが0.5重量%、陰イオン
界面活性剤が0.1重量%の水溶液で95℃、30分間
分解/溶解した。
【0042】(実施例8)5−ソジウムスルホナートジ
メチルイソフタルレートが3モル%、ジメチルイソフタ
ルレート1.5モル%、ジメチルテレフタルレート9
5.5モル%である全体ジアシド成分とエチレングリコ
ール100モル%とのエステル交換反応後、数平均分子
量が20000のポリエチレングリコールを10重量%
添加して製造された長繊維の平織物にレーヨン刺繍糸で
機械刺繍した後、苛性ソーダが1.2重量%、陰イオン
界面活性剤が0.1重量%の水溶液で98℃、30分間
分解/溶解した。
メチルイソフタルレートが3モル%、ジメチルイソフタ
ルレート1.5モル%、ジメチルテレフタルレート9
5.5モル%である全体ジアシド成分とエチレングリコ
ール100モル%とのエステル交換反応後、数平均分子
量が20000のポリエチレングリコールを10重量%
添加して製造された長繊維の平織物にレーヨン刺繍糸で
機械刺繍した後、苛性ソーダが1.2重量%、陰イオン
界面活性剤が0.1重量%の水溶液で98℃、30分間
分解/溶解した。
【0043】(実施例9)5−ソジウムスルホナートジ
メチルイソフタルレートが5モル%、ジメチルテレフタ
ルレート95モル%である全体ジアシド成分とエチレン
グリコール100モル%とのエステル交換反応後、数平
均分子量が4000のポリエチレングリコールを15重
量%添加して製造された長繊維の平織物にレーヨン刺繍
糸で機械刺繍した後、苛性ソーダが1.5重量%、陰イ
オン界面活性剤が0.1重量%の水溶液で95℃、30
分間分解/溶解した。
メチルイソフタルレートが5モル%、ジメチルテレフタ
ルレート95モル%である全体ジアシド成分とエチレン
グリコール100モル%とのエステル交換反応後、数平
均分子量が4000のポリエチレングリコールを15重
量%添加して製造された長繊維の平織物にレーヨン刺繍
糸で機械刺繍した後、苛性ソーダが1.5重量%、陰イ
オン界面活性剤が0.1重量%の水溶液で95℃、30
分間分解/溶解した。
【0044】(比較例3)5−ソジウムスルホナートジ
メチルイソフタルレートが2モル%、ジメチルイソフタ
ルレート1モル%、ジメチルテレフタルレート 97モ
ル%である全体ジアシド成分とエチレングリコール10
0モル%とのエステル交換反応及び重縮合反応から製造
された長繊維の平織物にレーヨン刺繍糸で機械刺繍した
後、苛性ソーダが3.0重量%で、陰イオン界面活性剤
が0.1重量%の水溶液で98℃、30分間分解/溶解
した。
メチルイソフタルレートが2モル%、ジメチルイソフタ
ルレート1モル%、ジメチルテレフタルレート 97モ
ル%である全体ジアシド成分とエチレングリコール10
0モル%とのエステル交換反応及び重縮合反応から製造
された長繊維の平織物にレーヨン刺繍糸で機械刺繍した
後、苛性ソーダが3.0重量%で、陰イオン界面活性剤
が0.1重量%の水溶液で98℃、30分間分解/溶解
した。
【0045】(比較例4)5−ソジウムスルホナートジ
メチルイソフタルレートが7モル%、ジメチルテレフタ
ルレート93モル%である全体ジアシド成分と繰り返し
単位4のエチレングリコール重合体1モル%およびエチ
レングリコール99モル%とのエステル交換反応後、分
子量が6000のポリエチレングリコールを5重量%添
加して製造された短繊維の不織布にレーヨン刺繍糸で機
械刺繍した後、苛性ソーダが3.0重量%、陰イオン界
面活性剤が0.1重量%の水溶液で98℃、30分間分
解/溶解した。
メチルイソフタルレートが7モル%、ジメチルテレフタ
ルレート93モル%である全体ジアシド成分と繰り返し
単位4のエチレングリコール重合体1モル%およびエチ
レングリコール99モル%とのエステル交換反応後、分
子量が6000のポリエチレングリコールを5重量%添
加して製造された短繊維の不織布にレーヨン刺繍糸で機
械刺繍した後、苛性ソーダが3.0重量%、陰イオン界
面活性剤が0.1重量%の水溶液で98℃、30分間分
解/溶解した。
【0046】(比較例5)ジメチルテレフタルレート1
00モル%である全体ジアシド成分とエチレングリコー
ル100モル%とのエステル交換反応後、数平均分子量
が100000のポリエチレングリコールを20重量%
添加して製造された短繊維の不織布にレーヨン刺繍糸で
機械刺繍した後、苛性ソーダが3.0重量%、陰イオン
界面活性剤が0.1重量%の水溶液で98℃、30分間
分解/溶解した。
00モル%である全体ジアシド成分とエチレングリコー
ル100モル%とのエステル交換反応後、数平均分子量
が100000のポリエチレングリコールを20重量%
添加して製造された短繊維の不織布にレーヨン刺繍糸で
機械刺繍した後、苛性ソーダが3.0重量%、陰イオン
界面活性剤が0.1重量%の水溶液で98℃、30分間
分解/溶解した。
【0047】(比較例6)レーヨン刺繍糸を水溶液で9
8℃、10分間分解/溶解した。上記実施例及び比較例
で刺繍糸の湿潤強度は分解/溶解工程でレーヨンを用い
て測定した。分解/溶解率は残留刺繍地繊維の量を測定
して以下の表2にその結果を示す。
8℃、10分間分解/溶解した。上記実施例及び比較例
で刺繍糸の湿潤強度は分解/溶解工程でレーヨンを用い
て測定した。分解/溶解率は残留刺繍地繊維の量を測定
して以下の表2にその結果を示す。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明の刺繍用地素材は機械的耐候性と
加水分解性とにすぐれ、容易に加水分解するので、刺繍
糸に用いられる繊維に損傷を与えず、加水工程の安定性
と形態の安定性が得られる効果がある。また、刺繍後、
地素材を分離して除去する工程でも、従来の繊維高分子
の水和溶解と違って繊維高分子を加水分解して低分子状
態で溶解したり、オリゴマを乳化分散させる方法なの
で、廃水処理が簡単となるなどの効果が得られる。
加水分解性とにすぐれ、容易に加水分解するので、刺繍
糸に用いられる繊維に損傷を与えず、加水工程の安定性
と形態の安定性が得られる効果がある。また、刺繍後、
地素材を分離して除去する工程でも、従来の繊維高分子
の水和溶解と違って繊維高分子を加水分解して低分子状
態で溶解したり、オリゴマを乳化分散させる方法なの
で、廃水処理が簡単となるなどの効果が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 濃度範囲が0.1〜2.0wt%である
アルカリ水溶液で分解される熱可塑性樹脂組成物で溶融
紡糸した繊維からなることを特徴とする刺繍用地織物。 - 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂組成物はポリエステル
系、ポリエステルエテル系、ポリエテル系化合物中、単
独または二種類以上の混合物であることを特徴とする請
求項1記載の刺繍用地織物。 - 【請求項3】 前記ポリエステル系及びポリエステルエ
テル系化合物はアルカリ金属類またはアルカリ土金属類
ジアシド化合物が全体ジアシド成分に対して2〜40モ
ル%含有することを特徴とする請求項2記載の刺繍用地
織物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
KR1990P19963 | 1990-12-05 | ||
KR900019963 | 1990-12-05 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132882A true JPH09132882A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=19307088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3331611A Pending JPH09132882A (ja) | 1990-12-05 | 1991-11-21 | 刺繍用地織物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09132882A (ja) |
KR (1) | KR930007831B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10151821A1 (de) * | 2001-10-20 | 2003-05-08 | Thueringisches Inst Textil | Verfahren zum Trennen eines aus zwei oder mehreren Komponenten bestehenden Textilgutes |
KR100827029B1 (ko) * | 2007-03-22 | 2008-05-02 | 송현경 | 자수용 바탕감 제조방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55112354A (en) * | 1979-02-16 | 1980-08-29 | Kuraray Co | Producteon of embroidered lace |
JPS63109896A (ja) * | 1986-10-28 | 1988-05-14 | ブラザー工業株式会社 | ミシンの糸調子切換装置 |
-
1991
- 1991-10-01 KR KR1019910017235A patent/KR930007831B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1991-11-21 JP JP3331611A patent/JPH09132882A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55112354A (en) * | 1979-02-16 | 1980-08-29 | Kuraray Co | Producteon of embroidered lace |
JPS63109896A (ja) * | 1986-10-28 | 1988-05-14 | ブラザー工業株式会社 | ミシンの糸調子切換装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR920012562A (ko) | 1992-07-27 |
KR930007831B1 (ko) | 1993-08-20 |
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