JPH09132851A - 不織布の形成方法および形成装置 - Google Patents

不織布の形成方法および形成装置

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JPH09132851A
JPH09132851A JP7314608A JP31460895A JPH09132851A JP H09132851 A JPH09132851 A JP H09132851A JP 7314608 A JP7314608 A JP 7314608A JP 31460895 A JP31460895 A JP 31460895A JP H09132851 A JPH09132851 A JP H09132851A
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fiber
forming
woven fabric
fibers
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JP7314608A
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Takehito Kuji
健仁 久慈
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Nippon Filcon Co Ltd
Original Assignee
Nippon Filcon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊維集合体の乱れ、飛散等を防止し、高速で
不織布を製造すると装置を提供する。 【解決手段】 繊維集合体を繊維支持搬送装置に供給
し、搬送しつつ繊維間を結合させて不織布を形成する不
織布の形成方法において、繊維集合体を搬送装置の組み
合わされた少なくとも2つの繊維支持搬送体の間に供給
し、該繊維支持搬送体によって挾持し拘束して搬送しつ
つ拘束状態で繊維間を結合させるとを特徴とする、不織
布の形成方法であり、またこれに使用する繊維集合体を
繊維支持搬送装置に供給する供給装置と、供給された繊
維集合体を挾持し拘束して搬送する対向して配設された
繊維支持搬送体からなる繊維支持搬送装置と、拘束状態
で搬送されている繊維集合体を繊維間を結合させる接合
装置とからなる、不織布の形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不織布の形成方法お
よび形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、繊維集合体を走行する無端状
のメッシュベルト上に供給し、搬送しながら不織布を形
成することが一般的に行われている。不織布の製法は、
非常に多くの種類があり、新しい技術も次々と開発され
てくるため明確に分類することは困難であるが、主に繊
維の結合方法で分類すれば代表的なものとして繊維集合
体に低融点繊維を併用したり、低融点樹脂を被覆した芯
鞘型の複合繊維を使用したり、低融点パウダーを混合し
た繊維集合体をメッシュベルト上に供給し、加熱した
り、超音波ウェルダーにより低融点繊維を溶かして繊維
間融着を起こさせ、不織布を形成させるサーマルボンド
製法、繊維集合体をメッシュベルト上に供給し、接着性
の樹脂を含浸した後、乾燥するレジンボンド製法、やケ
ミカルボンド製法、高圧水流で繊維を交絡させるスパン
レース製法、等がある。また、繊維集合体の供給方法で
分類すれば、乾式繊維を使用する方法として、カード機
を使用して供給するカーディング方式、解繊した繊維を
エアで供給するエアレイド製法や、予め形成された不織
布に形成される前の状態の繊維を使用するのではなく、
直接紡糸と言われる、繊維原料から糸状に紡糸しながら
メッシュベルト上に供給して、加熱等で繊維間融着させ
るスパンボンド製法、霧状に紡糸しながらメッシュベル
トに供給するメルトブロー製法等がある。
【0003】以上のように、種々の製法が存在し、製造
される不織布もそれぞれ特徴を有しており、例えば、サ
ーマルボンド製法は接着剤を使用せず衛生的なため、生
理用品等に広く使用されている。しかしながら、種々の
製法が存在し、新しい技術が開発されているが生産スピ
ードの点においては改善が進まず、生産性の向上が望ま
れる中、生産スピードの高速化が大きな問題となってい
る。不織布製造についても製紙技術を応用した湿式法に
よれば、1000m/minを超えるスピードでも実施
されている例があるが、他の不織布製造法では、平均的
に20〜60m/min程度であり、高速のものでも、
100m/min程度である。高速化が困難な原因は、
不織布に形成される前の繊維集合体がカード機等を使用
して予め形成された繊維を供給する場合、あるいは直接
紡糸の場合とを問わず、繊維間の結合力が極めて弱いた
め、マシンスピードを高速にすると、繊維集合体が乱れ
たり、飛散したり、地合が悪くなるという問題があるか
らである。サクションボックス等を設置して繊維集合体
を吸引して拘束する試みもなされているが、画期的なス
ピードアップにはつながっていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の従来の
問題に鑑みて、繊維集合体が乱れたり飛散したり、地合
を悪くすることなく、マシンを高速化して、生産スピー
ド、生産性を向上する、不織布の形成方法および形成装
置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. 繊維集合体を繊維支持搬送装置に供給し、搬送
しつつ繊維間を結合させて不織布を形成する不織布の形
成方法において、繊維集合体を搬送装置の組み合わされ
た少なくとも2つの繊維支持搬送体の間に供給し、該繊
維支持搬送体によって挾持し拘束して搬送しつつ拘束状
態で繊維間を結合させるとを特徴とする、不織布の形成
方法。 2. 繊維集合体の繊維間結合が、加熱により繊維間を
融着させる結合である、1項に記載された不織布の形成
方法。 3. 繊維間の融着をヒートロールおよび/または熱風
で行う、1項または2項に記載された不織布の形成方
法。 4. 繊維支持搬送体がロールに張架された2つの無端
状ベルトであり、繊維集合体をベルトの繊維と接する面
の反対側から加熱を行う、1項ないし3項のいずれか1
項に記載された不織布の形成方法。 5. 繊維支持搬送体がロールに張架された1つの無端
状ベルトと1または2以上のロールの組み合わせであ
る、1項ないし4項のいずれか1項に記載された不織布
の形成方法。 6. 繊維支持搬送体のロールの少なくとも1がヒート
ロールである、1項ないし5項のいずれか1項に記載さ
れた不織布の形成方法。 7. 繊維支持搬送体のロールの少なくとも1がエンボ
スロールである、1項ないし6項のいずれか1項に記載
された不織布の形成方法。 8. 繊維支持搬送装置が無端状ベルトと該ベルトを張
架するロール、無端状ベルトと該ベルトを被覆するシリ
ンダー、搬送ロール等からなる搬送装置である、1項な
いし7項のいずれか1項に記載された不織布の形成方
法。 9. 繊維集合体の繊維間結合が、繊維集合体にバイン
ダー樹脂を添加しこれにより繊維間を接合する結合であ
る、1項に記載された不織布の形成方法。 10. 繊維支持搬送装置の導入部が搬送物を下方から
上方に送り込む装置であり、繊維集合体を下方から上方
に向けて繊維支持搬送装置に供給する、1項ないし9項
のいずれか1項に記載された不織布の形成方法。 11. 繊維原料から糸状または霧状に紡糸しつつ直接
繊維支持搬送体の間に繊維集合体を供給する、1項ない
し10項のいずれか1項に記載された不織布の形成方
法。 12. 供給する繊維集合体が予め形成された繊維間結
合前の集合体である、1項ないし10項のいずれか1項
に記載された不織布の形成方法。 13. 繊維集合体を繊維支持搬送装置に供給する供給
装置と、供給された繊維集合体を挾持し拘束して搬送す
る対向して配設された繊維支持搬送体からなる繊維支持
搬送装置と、拘束状態で搬送されている繊維集合体を繊
維間を結合させる接合装置とからなる、不織布の形成装
置。 14. 対向して配設された繊維支持搬送体がロール間
に張架された無端状のベルト、ベルトを被覆したシリン
ダー、ロールから選ばれた1または2の組み合わせであ
る、13項に記載された、不織布の形成装置。 15. 接合装置が繊維を加熱して繊維間を融着させる
加熱装置である、13項または14項に記載された、不
織布の形成装置。 16. 対向して配設された繊維支持搬送体の少なくと
も1がロール間に張架された無端状のベルトであって、
加熱装置がベルトの繊維と接する面の反対面に配置され
ている、13項ないし15項のいずれか1項に記載され
た不織布の形成装置。 17. 対向して配設された繊維支持搬送体の少なくと
も1がヒートロールであって加熱装置を兼ねている、1
3項ないし16項のいずれか1項に記載された不織布の
形成装置。 18. 対向して配設された繊維支持搬送体の少なくと
も1がエンボスロールである、13項ないし17項のい
ずれか1項に記載された不織布の形成装置。 19. 繊維集合体を繊維支持搬送装置に供給する供給
装置が繊維原料を糸状または霧状に紡糸しつつ直接繊維
支持搬送体の間に供給する装置である、13項ないし1
8項のいずれか1項に記載された不織布の形成装置。 20. 繊維集合体を繊維支持搬送体に供給する供給装
置が予め形成された繊維間結合前の集合体を供給する装
置である、13項ないし18項のいずれか1項に記載さ
れた不織布の形成装置。 21. 繊維支持搬送装置の導入部が搬送物を下方から
上方に送り込む装置である、13項ないし29項のいず
れか1項に記載された不織布の形成装置。」に関する。
【0006】本発明で使用される不織布の製法の種類と
しては、特に限定されるものではなく、「従来の技術」
で前述したサーマルボンド製法、レジボンド製法、エア
レイド製法、ケミカルボンド製法、スパンレース製法、
スパンボンド製法、メルトブロー製法は、勿論、その他
の製法についても、繊維支持搬送体によって、挾持しな
がら繊維間を結合させることが可能であれば、いずれも
使用することが可能である。しかし、繊維支持搬送体に
よって挾持しながら繊維間を結合させることが第1の特
徴であるから、繊維集合体に直接高圧水流を吹き付ける
ことが能率的と考えられるスパンレース製法等よりも、
加熱融着によるスパンボンド製法、メルトブロー製法、
サーマルボンド製法、樹脂接着によるレジンボンド製
法、エアレイド製法、ケミカルボンド製法等が好適であ
る。
【0007】また、使用される繊維支持搬送体として
も、特に限定されることはなく、ロール間に張架された
無端状のベルト、ベルトを被覆したシリンダー、ロール
等が使用される。ベルトとしては、ポリエステルモノフ
ィラメントの経糸、緯糸を使用して織成した織網が好適
であるが、この他、線の材質ではポリアミド、ポリプロ
ピレン等のモノフィラメントやステンレスやブロンズ等
の金属線も使用される、線の形態としてもモノフィラメ
ントだけではなく、より線等も使用することができる。
【0008】また、織組織としても、特限定されるもの
ではなく、経糸緯糸一重織、経糸一重緯糸二重織、経糸
一重緯糸三重、経糸二重緯糸二重織等が使用される。ま
た、織網ではなく、スパイラル線材に旋回させつつ連結
したり、接触ピンによって連結したリンクベルトも使用
される。ロールとしては、普通のロールは勿論、発熱可
能でプレス可能なヒートロールや、エンボス加工したエ
ンボスロール等が使用される。ベルトをエンドレスにす
る方法としても、織継、ループを形成して接続ピンでエ
ンドレス化する方法等限定されない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、繊維集合体を供
給された直後に2つの繊維支持搬送体によって挾持し、
挾持した状態で搬送しつつ、繊維間結合を行うことであ
る。繊維集合体を供給直後に繊維支持搬送体によって挾
持することにより繊維集合体を拘束し、拘束した状態で
繊維間結合させることができるので、従来、マシンスピ
ードを高速にできなかった原因である、繊維集合体の乱
れや飛散が発生することがなく、地合等の問題もなくマ
シンの高速化が可能となるのである。
【0010】なお、挾み込んだ状態で繊維間結合を完了
してもよいことは言うまでもないが、繊維集合体が乱れ
たり、飛散し低舞うことがない程度に繊維間結合がなさ
れればよいのであるから、繊維集合体を供給された直後
に挾持して繊維間の仮結合を行い、後工程で完全な結合
を行うこともできる。例えば、繊維集合体に樹脂を含浸
したのみでも、繊維集合体が乱れたり飛散することがな
ければ、挾持した状態では樹脂を含浸するのみによる仮
結合を行い、後工程で従来より実施されている方法でド
ライヤーゾーンを通したりヒートロールを使用したりし
て、完全な繊維間結合を行うこともできるのである。
【0011】結合方法としては、不織布の製法によって
も異なるため、限定されるものではなく、種々の結合方
法が使用できる。例えば、スパンレース製法では高圧水
流により交絡させる結合方法であり、スパンボンド、メ
ルトブロー、サーマルボンド製法等では、加熱して繊維
間融着させる方法であって、熱風やヒートロールを使用
する。また、レジンボンド、エアレイド、ケミカルボン
ド製法等では、樹脂接着させる方法であって樹脂をスプ
レーしたり、ロールコーター等を使用したり、単に樹脂
の中を通過させる等して樹脂を含浸した後、加熱するの
である。なお、加熱させてキュアリングさせるだけでは
なく、紫外線硬化樹脂を使用して紫外線を照射する等も
利用でき、特に限定されない。また、熱風とヒートロー
ルを組み合わせて使用したり、ヒートロールを連続して
設けたり、色々と組み合わせて使用することが可能であ
る。
【0012】また、これらの繊維支持搬送体の組み合わ
せも限定されるものではなく、同じ種類の繊維集合体で
挾持しても良く、異なる繊維支持搬送体で挾持しても良
く、自由に選択できる。例えば、ロール間に張架された
無端状のベルト同士を組み合わせても良いし、ロール間
に張架された無端状のベルトとロール、ロールとロー
ル、を組み合わせても良いのである。また、ベルトと、
これで被覆したシリンダを利用することもできる。この
場合繊維集合体はベルトとシリンダーの間で挾持され
る。また、この組み合わせたものを多段階的に設けるこ
ともできる。例えば、ロール間に張架された対向する1
対の無端状のベルトを組み合わせた装置のすぐ後にロー
ルとロールを組み合わせた装置を設けることもできる。
【0013】ところで、不織布を形成する場合、柔軟性
や風合いを向上させるためベルトの模様を不織布に転写
するように模様を付与したり、エンボスロールにより模
様を付与することが従来より行われている。本発明にお
いても、ロール間に張架されて無端状のベルトを使用し
たりエンボスロールを使用することにより、模様を付与
することができる。ベルトの繊維と接する面の反対側か
らベルトを介してヒートロールや熱風によって加熱する
と鮮明に模様を付与することができる。また、無端状の
ベルト同士で挾持すると、表裏より模様を付与すること
ができる。また、ヒートロールを繊維支持搬送体として
使用すると、繊維集合体の挾持と、加熱を同時に行うこ
とができ、別に加熱装置等を設置する必要なく、設備的
に安価に実施することができる利点がある。勿論、ロー
ル間に張架された無端状のベルトや、ベルトとこれで被
覆したシリンダ、ヒートロール、エンボスロール等を組
み合わせて使用すれば容易に加熱や模様を付与すること
ができる。
【0014】また繊維集合体の供給も、従来は繊維集合
体を搬送ベルト上に上方から載置するように供給してい
たが、直接紡糸の場合に繊維に形成されずに溶融した樹
脂の状態で残ってしまった繊維原料が徐々に供給装置の
出口付近に蓄積され、ついにはベルト上に落下して、ベ
ルトを汚すという事故が多く発生していた。本発明で
は、繊維集合体を供給された直後に2つの繊維集合体に
よって挾持して拘束するため、繊維集合体を水平方向に
搬送するだけではなく、上下方向、斜め方向と自由に搬
送することができる。そして、搬送する方向を、下方か
ら上方にすることにより、繊維集合体の供給方向も下方
から上方にすることが可能となり、前述した繊維原料が
ベルト上に落下するという事故の発生は防止された。な
お、上下方向に搬送可能となったことにより、必要な搬
送距離を上下方向で得ることができるため、小さなスペ
ースにマシンを設置することができる利点がある。勿
論、これは直接紡糸の場合に限られることはなく、予め
形成された繊維を供給する場合にも使用できる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例について具体的に説明す
る。
【0016】図6は従来の一般的な不織布を製造すると
ころを示す説明図である。繊維供給装置2から繊維集合
体1がロール7に張架されている無端状のベルト3の上
に供給される。供給された繊維集合体1はサクションボ
ックス8によりベルト側に吸引されながら搬送され、ヒ
ートロール4によって加熱されて繊維間融着を起こし、
不織布が形成される。
【0017】図1は本発明の一実施例の製造方法を示す
説明図である。本実施例は、対向して設けた一対の繊維
支持搬送体としてロール間に張架された無端状のベルト
を使用した例である。ロールに張架された一対の無端状
のベルト3が左右に対向して、繊維集合体1を挾持して
上方に搬送可能なように配置されている。繊維集合体1
は、繊維供給装置2によって、上方に向けて、2つのベ
ルトが重なり合わされる導入部に供給される。供給され
た繊維集合体1はすぐに2つのベルトに挾持され、挾持
された状態で上方に搬送される。搬送される繊維集合体
1は、その途中で熱風装置5とヒートロール4によって
加熱され、繊維間融着によって不織布が形成される。本
実施例では、繊維間を結合させる結合装置として熱風装
置とヒートロールを併用したが、勿論これに限定される
ものではなく、ヒートロールを複数配置しても良いし、
製法によっては樹脂を含浸させた後、加熱させても良い
し、高圧水流を吹き付けて繊維を交絡させる装置を使用
しても良い。また、ベルトを張架するロールの配置につ
いても特に限定されないし、繊維集合体1を供給する方
向、搬送する方向も、斜め、横、下方向と、どの方向で
も良い。しかし、本実施例のように上方に供給して搬送
すると、供給装置の供給口付近にたまった原料樹脂が落
下してベルトを汚す危険性がなく、また装置を設置する
スペースが小さくて良いという利点がある。
【0018】図2は別の実施例の説明図である。本実施
例は、繊維支持搬送体の内1つはロール間に張架された
無端状のベルトを使用し、もう1つはロールを使用した
例である。ロール7に張架された無端状のベルト3がヒ
ートロール4を包み込むようにして配置されている。繊
維供給装置2は、上方に向けてベルトとヒートロールが
重なり合わされる導入部に繊維集合体を供給可能に配置
されている。本実施例は、繊維支持搬送体にヒートロー
ル4を使用しているため、繊維支持搬送体が加熱装置と
しての機能をも有しており、別に加熱装置等の結合装置
を設置する必要がなく、装置が簡略化できる利点があ
る。
【0019】図3は別の実施例の説明図である。本実施
例は2つの繊維支持搬送体にロールを使用した例であ
る。2つのヒートロール4が左右に対向して配置されて
いる。繊維供給装置2よりロール間に供給された繊維集
合体1が供給された直後に2つのヒートロール4によっ
て挾み込まれると同時に加熱され、不織布が形成され
る。本実施例では、2つともヒートロールを使用した
が、片方だけがヒートロールでも良いし、エンボスロー
ルを使用することもできるし、ベルトを被覆したシンリ
ンダを使用することもできる。
【0020】図4は別の実施例の説明図である。本実施
例は本発明を多段階に使用した例である。下側に配置さ
れた1つの繊維支持搬送体の上側に2つの繊維支持搬送
体が載置されるように連続して配置されている。本実施
例では、繊維支持搬送体は、全てロールに張架された無
端状のベルトを使用した。繊維供給装置2から横方向に
供給された繊維集合体1は、供給直後に下側のベルト3
と上側の最初のベルト3によって挾持され、ヒートロー
ル4によって加熱され、続いて2番目のベルト3によっ
て挾持され、熱風装置5、ヒートロール4によって加熱
され不織布が形成される。本実施例は、巻取直後まで挾
持して拘束しておく場合や、搬送する長さを長くする必
要がある場合、複数のベルトの模様を付与する場合等に
有効である。
【0021】図5は別の実施例の説明図である。本実施
例は、本発明の方法を使用して繊維の仮結合を行った
後、通常の方法で結合を実施した例である。繊維支持搬
送体はロールに張架されたベルトを使用した。繊維供給
装置2から供給された繊維集合体1は、供給直後に2つ
のベルト3によって挾持され、挾み込まれた状態で、ス
プレー装置6によって樹脂が吹き付けられ、樹脂が含浸
して、仮結合された状態となる。その後、挾持状態から
解放され、下側のベルト3によって搬送されながら、熱
風装置5やヒートロール4によって加熱され、樹脂が乾
燥キュアリングされ、繊維間の結合が完全となり、不織
布が形成される。仮結合の方法は、樹脂を含浸させる方
法に限定されるわけではなく、ヒートロールやその他の
方法でも良い。したがって、前述した他の実施例におい
ても、その後工程で通常の方法で加熱して、結合を強化
したりすることもできる。後の工程は必ずしも拘束され
た状態で行わなくても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明は、繊維集合体を供給直後に2つ
の繊維支持搬送体によって挾持し拘束した状態で不織布
を形成させることにより、繊維集合体の乱れや、飛散、
地合の悪化を防止して、不織布を製造するスピードを高
速化することができる効果を奏する。また、繊維集合体
を上下方向に搬送することが可能となるため、製造装置
を設置するスペースが小さくすることができ、場所の有
効利用ができる。また、繊維供給装置を上方に向けて設
置することも可能となるため、直接紡糸方法の場合に、
供給口付近にたまった繊維原料が落下してベルトを汚し
てしまうという問題も発生しないという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である不織布を形成するところ
を示す説明図である。
【図2】本発明の他の実施例である不織布を形成すると
ころを示す説明図である。
【図3】本発明の他の実施例である不織布を形成すると
ころを示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施例である不織布を形成すると
ころを示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施例てある不織布を形成すると
ころを示す説明図である。
【図6】従来の不織布を形成するところを示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 繊維集合体 2 繊維供給装置 3 ベルト 4 ヒートロール 5 熱風装置 6 スプレー装置 7 ロール

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維集合体を繊維支持搬送装置に供給
    し、搬送しつつ繊維間を結合させて不織布を形成する不
    織布の形成方法において、 繊維集合体を搬送装置の組み合わされた少なくとも2つ
    の繊維支持搬送体の間に供給し、該繊維支持搬送体によ
    って挾持し拘束して搬送しつつ拘束状態で繊維間を結合
    させるとを特徴とする、不織布の形成方法。
  2. 【請求項2】 繊維集合体の繊維間結合が、加熱により
    繊維間を融着させる結合である、請求項1に記載された
    不織布の形成方法。
  3. 【請求項3】 繊維間の融着をヒートロールおよび/ま
    たは熱風で行う、請求項1または2に記載された不織布
    の形成方法。
  4. 【請求項4】 繊維支持搬送体がロールに張架された2
    つの無端状ベルトであり、繊維集合体をベルトの繊維と
    接する面の反対側から加熱を行う、請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載された不織布の形成方法。
  5. 【請求項5】 繊維支持搬送体がロールに張架された1
    つの無端状ベルトと1または2以上のロールの組み合わ
    せである、請求項1ないし4のいずれか1項に記載され
    た不織布の形成方法。
  6. 【請求項6】 繊維支持搬送体のロールの少なくとも1
    がヒートロールである、請求項1ないし5のいずれか1
    項に記載された不織布の形成方法。
  7. 【請求項7】 繊維支持搬送体のロールの少なくとも1
    がエンボスロールである、請求項1ないし6のいずれか
    1項に記載された不織布の形成方法。
  8. 【請求項8】 繊維支持搬送装置が無端状ベルトと該ベ
    ルトを張架するロール、無端状ベルトと該ベルトを被覆
    するシリンダー、搬送ロール等からなる搬送装置であ
    る、請求項1ないし7のいずれか1項に記載された不織
    布の形成方法。
  9. 【請求項9】 繊維集合体の繊維間結合が、繊維集合体
    にバインダー樹脂を添加しこれにより繊維間を接合する
    結合である、請求項1に記載された不織布の形成方法。
  10. 【請求項10】 繊維支持搬送装置の導入部が搬送物を
    下方から上方に送り込む装置であり、繊維集合体を下方
    から上方に向けて繊維支持搬送装置に供給する、請求項
    1ないし9のいずれか1項に記載された不織布の形成方
    法。
  11. 【請求項11】 繊維原料から糸状または霧状に紡糸し
    つつ直接繊維支持搬送体の間に繊維集合体を供給する、
    請求項1ないし10のいずれか1項に記載された不織布
    の形成方法。
  12. 【請求項12】 供給する繊維集合体が予め形成された
    繊維間結合前の集合体である、請求項1ないし10のい
    ずれか1項に記載された不織布の形成方法。
  13. 【請求項13】 繊維集合体を繊維支持搬送装置に供給
    する供給装置と、供給された繊維集合体を挾持し拘束し
    て搬送する対向して配設された繊維支持搬送体からなる
    繊維支持搬送装置と、拘束状態で搬送されている繊維集
    合体を繊維間を結合させる接合装置とからなる、不織布
    の形成装置。
  14. 【請求項14】 対向して配設された繊維支持搬送体が
    ロール間に張架された無端状のベルト、ベルトを被覆し
    たシリンダー、ロールから選ばれた1または2の組み合
    わせである、請求項13に記載された、不織布の形成装
    置。
  15. 【請求項15】 接合装置が繊維を加熱して繊維間を融
    着させる加熱装置である、請求項13または14に記載
    された、不織布の形成装置。
  16. 【請求項16】 対向して配設された繊維支持搬送体の
    少なくとも1がロール間に張架された無端状のベルトで
    あって、加熱装置がベルトの繊維と接する面の反対面に
    配置されている、請求項13ないし15のいずれか1項
    に記載された不織布の形成装置。
  17. 【請求項17】 対向して配設された繊維支持搬送体の
    少なくとも1がヒートロールであって加熱装置を兼ねて
    いる、請求項13ないし16のいずれか1項に記載され
    た不織布の形成装置。
  18. 【請求項18】 対向して配設された繊維支持搬送体の
    少なくとも1がエンボスロールである、請求項13ない
    し17のいずれか1項に記載された不織布の形成装置。
  19. 【請求項19】 繊維集合体を繊維支持搬送装置に供給
    する供給装置が繊維原料を糸状または霧状に紡糸しつつ
    直接繊維支持搬送体の間に供給する装置である、請求項
    13ないし18のいずれか1項に記載された不織布の形
    成装置。
  20. 【請求項20】 繊維集合体を繊維支持搬送体に供給す
    る供給装置が予め形成された繊維間結合前の集合体を供
    給する装置である、請求項13ないし18のいずれか1
    項に記載された不織布の形成装置。
  21. 【請求項21】 繊維支持搬送装置の導入部が搬送物を
    下方から上方に送り込む装置である、請求項13ないし
    20のいずれか1項に記載された不織布の形成装置。
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