JPH09132747A - マーキングペン用金属光沢色インキ組成物 - Google Patents

マーキングペン用金属光沢色インキ組成物

Info

Publication number
JPH09132747A
JPH09132747A JP22451096A JP22451096A JPH09132747A JP H09132747 A JPH09132747 A JP H09132747A JP 22451096 A JP22451096 A JP 22451096A JP 22451096 A JP22451096 A JP 22451096A JP H09132747 A JPH09132747 A JP H09132747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metallic luster
marking pen
ink composition
ink
color ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22451096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3774514B2 (ja
Inventor
Masakazu Yokoi
正和 横井
Yasushi Yamazaki
裕史 山崎
Taiji Okuda
泰司 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakura Color Products Corp filed Critical Sakura Color Products Corp
Priority to JP22451096A priority Critical patent/JP3774514B2/ja
Publication of JPH09132747A publication Critical patent/JPH09132747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3774514B2 publication Critical patent/JP3774514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた金属光沢色を有し、長期間保存しても
金属光沢の変化、変色等がなく、保存中に分散物が沈殿
しても容易に再分散させることができる。 【解決手段】 下記〜を必須成分とし、必要に応じ
てを含有させてなるマーキングペン用金属光沢色イン
キ組成物。 表面を炭素数16〜22の飽和脂肪酸又はその塩で処
理された銅合金、アルミニウム、銅、亜鉛から選ばれ
る、平均粒度が4〜11μmの範囲にあるリーフィング
タイプの微細金属粉を、インキ全量に対して10〜38
重量%、 ヨウ素価が30(g/100g)以下である石油樹脂
をインキ全量に対して10〜30重量%、 少なくとも2種類の炭化水素系溶剤をインキ全量に対
して32〜80重量%、 顔料、油性染料、防錆剤、リーフィング性付与剤、顔
料分散剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マーキングペン用
金属光沢色インキに関するものである。詳しくは諸種の
筆記対象上に金色、銀色、銅色或いは赤色、青色等の金
属光沢を有し、鮮明且つ隠蔽性の堅牢な筆跡を与え、特
に長期間保存した後に於いても変質、変色等のトラブル
がなく、長期保存前と同様の反射性の金属光沢を発現
し、金属粉顔料の再分散性に優れたマーキングペン用金
属光沢色インキ組成物に関するものである。
【0002】マーキングペンとしては、例えば、内側が
インキ収容管である軸体と、この軸体の先端に挿着され
たペン体と、上記軸体からペン体にインキを供給するイ
ンキ流出調整装置を備えたものがある。ペン体としては
繊維収束体又はプラスチック棒体に孔が貫通されたもの
等を例示することができる。また、インキ流出調整装置
としては、押圧操作により弁を作動させてインキ収容管
からペン体にインキを供給する機構、或いはインキ収容
管から螺旋状の誘導芯を介在させてインキをペン体に誘
導するように構成された機構等を例示することができ
る。また、必要に応じて、インキ収容管内にインキ攪拌
用の球を具えたものが用いられている。
【0003】
【従来の技術】従来、マーキングペン用として、金属、
ガラス、プラスチック等の表面又は紙等に金属光沢を有
する文字、記号等を筆記する金属光沢色インキ組成物が
提供されている。
【0004】例えば、プラスチック箔に金属を蒸着した
ものを粉砕し、有機溶剤に樹脂を溶解したビヒクルに分
散させたものが提供されている。しかし、金属光沢を付
与するために金属蒸着プラスチック箔粉砕物を用いたイ
ンキで筆記した文字、記号等(以下筆記した文字、記号
等を筆跡という)は金属光沢の乏しいものであった。
【0005】これを改良するため、形状を鱗片状にし、
高級脂肪酸又は高級脂肪酸の塩で表面を処理して金属光
沢付与作用を高めた微細金属粉、いわゆるリーフィング
タイプの微細金属粉が用いられるようになった。例えば
特公平1−56109号公報には、炭化水素系樹脂又は
キシレン樹脂を芳香族炭化水素、脂肪族又は脂環族炭化
水素、ケトン、エステル類から選んだ有機溶剤に溶解し
た溶液にパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の
脂肪酸で表面を処理したアルミニウム、銅、亜鉛、銅合
金から選ばれたリーフィングタイプの微細金属粉を分散
した組成のインキが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特公平1−56109
号公報には、アルキルフェノール変性キシレン樹脂、キ
シレン樹脂又は石油樹脂を、芳香族系溶剤のミネラルス
ピリット又はキシロールとメチルイソブチルケトン、n
−ヘキサン又はメチルシクロヘキサンとの混合溶剤に溶
解した溶液にリーフィングタイプの金属粉を分散し、防
錆剤、分散剤を添加した組成の金属光沢インキが示され
ている。上記組成のインキで筆記した筆跡は鮮明で反射
性の大きい金属光沢色を持っているが、マーキングペン
に充填したまま長期間、例えば3月間保存した後に筆記
した筆跡は保存前の筆跡と比較して反射性が低下し、金
属光沢が殆どなくなり、単に金属色を示すようになるこ
とがある。このように、リーフィングタイプの金属粉を
使用したインキは保存中に変質して筆跡の品質が低下す
ることがあり、耐保存変質性が十分ではなかった。ま
た、金属粉の再分散性も問題があった。
【0007】本発明の課題は、長期間保存しても変質、
変色することが殆どなく、初期と同様の筆記対象上に、
金色、銀色、銅色などの金属光沢を有し、鮮明かつ反射
性の金属光沢を充分発現し、金属粉顔料の再分散性にす
ぐれたマーキングペン用金属光沢色インキを提供すると
ころにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、鋭意検討した結果、発明者は、使用する樹脂及び溶
剤がリーフィングタイプ金属粉の表面処理剤に影響を及
ぼして、保存中に金属粉のリーフィング特性を変えるこ
とを見出だし、本発明を完成させた。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明は、下記
〜を必須成分とし、必要に応じてを含有させてなる
マーキングペン用金属光沢色インキ組成物である。 表面を炭素数16〜22の飽和脂肪酸又はその塩で処
理された銅合金、アルミニウム、銅、亜鉛から選ばれ
る、平均粒度が4〜11μmの範囲にあるリーフィング
タイプの微細金属粉を、インキ全量に対して10〜38
重量%、 ヨウ素価が30(g/100g)以下である石油樹脂
をインキ全量に対して10〜30重量%、 少なくとも2種類の炭化水素系溶剤をインキ全量に対
して32〜80重量%、 顔料、油性染料、防錆剤、リーフィング性付与剤、顔
料分散剤
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に使用するリーフィングタ
イプ微細金属粉は、具体的には、パルミチン酸、ステア
リン酸等の炭素数16〜22の飽和高級脂肪酸又はその
金属塩で表面を処理され、平均粒度が4〜11μmであ
るものを使用している。そして、このリーフィングタイ
プ微細金属粉がインキに配合されており、筆記されたと
き筆跡の表面に浮き出る性質が付与され、反射性が大き
くなって金属光沢色を発現するようにしている。
【0011】また、本発明に使用する石油樹脂は、例え
ば、石油のクラッキングの際に副生する芳香族系石油樹
脂や脂肪族系樹脂のほか、高級不飽和炭化水素を原料に
し、酸性触媒を用いて重合した石油樹脂を水素添加して
得る水添石油樹脂を例示することができる。その化学構
造は複雑であり、構造の大部分は、長鎖の脂肪族飽和炭
化水素鎖に飽和炭化水素の環がペンダントしている。そ
して、芳香族系、脂肪族系樹脂を問わず、一部の炭素−
炭素結合が不飽和結合になっている。不飽和結合の含有
量は、石油樹脂の水素添加の程度によっても変わるが、
本発明ではこの不飽和結合の含有量を極力少ない石油樹
脂を用いて行っている。
【0012】このように、不飽和結合の含有量が極力少
ない石油樹脂を用いたのは、金属光沢色インキの製造に
リーフィングタイプ微細金属粉とヨウ素価の高い石油樹
脂、言い換えれば不飽和結合の含有量の多い石油樹脂を
用いた場合、微細金属粉、及び微細金属粉に表面処理さ
れた飽和高級脂肪酸と樹脂の二重結合との間で電子の授
受が行われ、微細金属粉の酸化とリーフィング性損失な
どの変質が発生し、結果として金属光沢色が損なわれる
等の変質、変色がインキに発生すると考えられるからで
ある。
【0013】そこで、保存中の金属光沢の低下、変色を
防止するには、微細金属粉又は微細金属粉の表面処理に
用いた飽和高級脂肪酸と電子の授受が行われる樹脂中の
不飽和結合を減ずればよいとの知見から、飽和した石油
樹脂を使用したところ、変色、変質を防止し得るインキ
組成物となることが確認できた。そこで、この作用効果
が実質的に得られる樹脂の最低限度の二重結合量を鋭意
検討した結果、ヨウ素価は30(g/100g)以下は
必要であることを見いだした。なお、ヨウ素価は30
(g/100g)以下であればよいが、特に15(g/
100g)以下にした石油樹脂がさらに好ましい。実際
には、ヨウ素価0〜30(g/100g)、特にヨウ素
価が0〜15(g/100g)のものが好適に使用でき
る。なお、ヨウ素価の調整は、水素添加によってするこ
とができる。
【0014】また、芳香族系石油樹脂としては、特に、
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンとα−
メチルスチレンの共重合体等の樹脂が有効であり、その
ヨウ素価は15(g/100g)以下、好ましくは0〜
10(g/100g)であることが望ましい。特にヨウ
素価が0〜5(g/100g)のものが最適である。
【0015】また、芳香族系熱石油樹脂の中でも、高純
度のモノマーの重合によって得られる樹脂が好ましい。
スチレンの場合、普通のポリスチレンよりかなり小さな
分子量、具体的には300〜1000の分子量で、ヨウ
素価が0〜10(g/100g)に調節されたスチレン
ベースの化合物が最適である。例えば理化ハーキュレス
社製の商品名「ピコラスチックA5」や「ピコラスチッ
ク75」などが好適に用いられる。また、α−メチルス
チレンの場合も、例えば分子量600〜1100の小さ
い分子量のものが好適であり、ヨウ素価0〜5(g/1
00g)のものが最適である。例えば理化ハーキュレス
社製の商品名「クリスタレックス3085」や「クリス
タレックス3100」が好適である。ビニルトルエンと
α−メチルスチレンの共重合体の場合は、分子量が90
0〜4000で、ヨウ素価0〜5(g/100g)のも
のが好適である。例えば理化ハーキュレス社製の商品名
「ピコテックスLC」が最適である。
【0016】一方、上述した本発明の金属光沢色インキ
をマーキングペンに充填して放置していると、その間
に、有機溶剤中に分散していた微細金属粉が沈殿するた
め、使用に際しては、マーキングペンを振ることにより
インキ収容管内の球を動揺させてインキを攪拌し、沈殿
していた微細金属粉を再分散させることが必要となる
が、長期にわたる場合は再分散性は低下する。そこで、
この発明は、この再分散性を改善するため、蒸気圧が異
なる2種類以上の溶剤を混合して用い、重量比率で蒸気
圧の低い方の溶剤重量100に対して高い方の溶剤重量
を25〜400の比率にした場合には、溶剤の対流が生
じてリーフィングタイプ微細金属粉の沈降が抑制され、
沈降して塊化しにくくなり、再分散性が向上する。溶剤
が1種類の場合あるいは2種類以上使用しても混合比率
が上記に示す100:25〜400の範囲を外れた場合
は微細金属粉が沈降して塊化しやすくなる。
【0017】リーフィングタイプ微細金属粉の配合量が
過少の場合は、筆跡の濃度が不足したり、隠蔽性が悪く
なったりし、過剰の場合は、インキの流出不良が生じた
り、長期保存中に沈殿して固化したりする。好適な配合
量はインキ全量の10〜38重量%、さらに好適な範囲
は31〜35重量%である。
【0018】石油樹脂の配合量は、インキ全量の10〜
30重量%、好ましくは15〜27重量%である。10
重量%未満の場合は、保存時の再分散性が悪化し、金属
光沢を悪くしたり、被筆対象物への筆跡の接着性が悪く
なって筆跡が消えたりし、31重量%より多くなるとイ
ンキの粘度が上昇してインキの流出不良が生じる。
【0019】溶剤の配合量が過少の場合は、インキの流
出不良が生じたり、長期保存中に沈殿して固まったり
し、過剰の場合は、筆跡の濃度が不足し、隠蔽性が悪く
なる。配合量は溶剤の樹脂溶解力、蒸気圧によって調整
されるが、インキ全量の32〜80重量%の範囲が好適
であり、脂環族飽和炭化水素系溶剤が用いられる場合は
40〜60重量%が好適である。
【0020】なお、この発明のインキ組成物には、上記
作用効果を阻害しない範囲で、必要に応じて、油性染
料、防錆剤、リーフィング性付与剤、顔料分散剤等の各
種添加剤、顔料、前記有機溶剤に可溶な染料等の着色剤
などを配合することができる。
【0021】
【実施例】表1及び表2に示す処方(重量比率)に従っ
て、樹脂を溶剤に加えて50℃に加熱しながら攪拌して
溶解した後、室温まで冷却してから微細金属を加え、攪
拌分散してマーキングペン用金属光沢色インキ組成物を
得る。
【0022】次に、このインキ組成物をマーキングペン
に使用して、筆跡の金属光沢、長期間保存後の筆跡の金
属光沢及び長期間保存後の再分散性について評価した。
その結果を表1および表2に示す。
【0023】なお、ここで使用したマーキングペンは、
サクラクレパス社製の「ペイントマーカー細字」組立品
である。その構造を説明すると、内側がインキ収容管に
なっている軸体と、この軸体の先端に装着した繊維収束
体のペン体と、このペン体とインキ収容管の間に設けた
インキ流出調整装置を備えている。そして、このインキ
流出調整装置は、押圧操作により弁を作動させてインキ
収容管からペン体にインキを供給する。またインキ収容
管内には攪拌用剛球が封入されている。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】表1及び表2で用いた配合剤の詳細を下記
に示す。 (1) SUPER 3000: ECKART−WERKE社製、STANDART BRON
ZE POWDER SUPER 3000RICHGOLD(ステアリン酸表面処
理、平均粒度 4μm、リーフィングタイプ微 細銅合
金粉) (2) ROTOFLEX:ECKART WERKE社製、STANDART BRONZE PO
WDER ROTOFLEX RICHGOLD(ステアリン酸表面処理、平均
粒度 5μm、リーフィングタイプ微細銅合金粉) (3) RESIST ROTOFLEX: ECKART WERKE社製、STANDART
BRONZE POWDER RESISTROTOFLEX RICHGOLD (ステアリン
酸表面処理、平均粒度 5μm、ノンリーフィングタイプ
微細銅合粉) (4) CHROMAL X: ECKART WERKE社製、STANDART ALMINI
UM POWDER CHROMAL X(ステアリン酸表面処理、平均粒
度 9μm、リーフィングタイプ微細アルミニウム粉) (5) アルペースト 1230M: 東洋アルミ社製、アルペー
スト 1230M (パルミチン酸表面処理、平均粒度10μ
m、ノンリーフィングタイプ微細アルミニウム粉) (6) マルカレッツ H925: 丸善石油化学社製、マルカ
レッツ H925(石油樹脂、ヨウ素価 10g/100g) (7) マルカレッツ H505: 丸善石油化学社製、マルカ
レッツ H505(石油樹脂、ヨウ素価 30g/100g) (8) ネオポリマー170S: 日本石油社製、日石ネオポリ
マー170S(石油樹脂、ヨウ素価 47g/100g) (9) マルカレッツ M845: 丸善石油化学社製、マルカ
レッツ M845(脂環族系炭化水素樹脂、ヨウ素価 190g/
100g) (10)マルカレッツ S100A:丸善石油化学社製、マルカレ
ッツ S100A(脂肪族系炭化水素樹脂、ヨウ素価 150g/1
00g) (11)リガライト R-90:理化ハーキュレス社製、リガラ
イト R-90 (脂環族系石油 樹脂、ヨウ素価1.6
(g/100g)未満) (12)ピコラスチック A75:理化ハーキュレス社製、ピコ
ラスチック A75(スチレン樹脂、ヨウ素価3.2(g/
100g)) (13)ピコテックス LC:理化ハーキュレス社製、ピコテ
ックス LC(ビニルトルエン及びα−メチルスチレン重
合体、ヨウ素価3.2(g/100g)) (14)クリスタレックス 3085:理化ハーキュレス社製、
クリスタレックス 3085(α−メチルスチレン樹脂、ヨ
ウ素価4.8(g/100g)) (15)MCH: 丸善石油化学社製、メチルシクロヘキサ
ン、22.0℃における蒸気圧 40 mmHg:脂環族飽和炭化水
素系溶剤) (16)ECH: 丸善石油化学社製、エチルシクロヘキサ
ン、20.6℃における蒸気圧 10 mmHg:脂環族飽和炭化水
素系溶剤)
【0027】評価は下記のようにして行なった。初期金
属光沢は、インキをマーキングペンに封入したその日
に、黒アート紙に筆記して目視で評価し、期待したレベ
ルに達したと判断されたものを○、達しないものを×、
達していないが,かなり良好と判断したものを△で示し
た。長期保存後金属光沢は、インキを封入したマーキン
グペンを温度50℃で1月間保存した後、マーキングペ
ンを振ってインキ収容管内の鋼球を動揺攪拌させ、沈殿
していた微細金属粉を再分散させた後、初期金属光沢評
価と同様にして行った。
【0028】再分散性は、上記の温度50℃で1月間保
存したマーキングペンを振って微細金属粉を再分散させ
るとき、インキ収容管内の鋼球が動きだすまでの振り回
数が10回以下のものを○、10回を越えるものを×で
示した。
【0029】比較例1、2及び3は、ヨウ素価が30
(g/100g)より大きい石油樹脂を用いた例であっ
て、初期の金属光沢はよいが、長期保存後悪くなってい
る。特にヨウ素価が190のマルカレッツM−845を
使用した比較例2は著しく悪化している。比較例4と5
はノンリーフィングタイプの微細金属粉を使用した例で
あって初期の金属光沢が悪い。比較例6と7は使用した
溶剤が1種類のみの例であり、比較例8と9は2種類の
溶剤を使用しているが、一方に偏った例であり、いずれ
も長期保存後の再分散性が悪い。これに対して、実施例
のインキはいずれも初期金属光沢及び長期保存後金属光
沢が良好である。また長期保存後再分散性も良好であ
る。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、この発明のマーキングペン
用金属光沢色インキ組成物は、反射性に優れた金属光沢
を持ち、長期間保存しても変色、金属光沢の低下等の変
質がなく、金属粉が沈殿しても容易に再分散させること
ができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記〜を必須成分とし、必要に応じ
    てを含有させてなるマーキングペン用金属光沢色イン
    キ組成物。 表面を炭素数16〜22の飽和脂肪酸又はその塩で処
    理された銅合金、アルミニウム、銅、亜鉛から選ばれ
    る、平均粒度が4〜11μmの範囲にあるリーフィング
    タイプの微細金属粉を、インキ全量に対して10〜38
    重量%、 ヨウ素価が30(g/100g)以下である石油樹脂
    をインキ全量に対して10〜30重量%、 少なくとも2種類の炭化水素系溶剤をインキ全量に対
    して32〜80重量%、 顔料、油性染料、防錆剤、リーフィング性付与剤、顔
    料分散剤
  2. 【請求項2】 石油樹脂のヨウ素価が0〜15である請
    求項1記載のマーキングペン用金属光沢色インキ組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記記載のインキに配合される炭化水素
    系溶剤は蒸気圧の異なる2種類の炭化水素系溶剤である
    請求項1又は2記載のマーキングペン用金属光沢色イン
    キ組成物。
  4. 【請求項4】 蒸気圧が異なる2種類の炭化水素系溶剤
    の混合重量比率は、蒸気圧が低い方の溶剤100に対し
    て高い方が25〜400である請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のマーキングペン用金属光沢色インキ組成物。
  5. 【請求項5】 炭化水素系溶剤が脂環族飽和炭化水素系
    溶剤である請求項1乃至4のいずれかに記載のマーキン
    グペン用金属光沢色インキ組成物。
  6. 【請求項6】 2種類の炭化水素系溶剤がメチルシクロ
    ヘキサン及びエチルシクロヘキサンである請求項1乃至
    5のいずれかに記載のマーキングペン用金属光沢色イン
    キ組成物。
JP22451096A 1995-09-08 1996-08-06 マーキングペン用金属光沢色インキ組成物 Expired - Fee Related JP3774514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22451096A JP3774514B2 (ja) 1995-09-08 1996-08-06 マーキングペン用金属光沢色インキ組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-256992 1995-09-08
JP25699295 1995-09-08
JP22451096A JP3774514B2 (ja) 1995-09-08 1996-08-06 マーキングペン用金属光沢色インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09132747A true JPH09132747A (ja) 1997-05-20
JP3774514B2 JP3774514B2 (ja) 2006-05-17

Family

ID=26526104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22451096A Expired - Fee Related JP3774514B2 (ja) 1995-09-08 1996-08-06 マーキングペン用金属光沢色インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3774514B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001240787A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 The Inctec Inc インキ組成物
JP2005029730A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Shachihata Inc 水性メタリックカラーインキ
JP2011046889A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Taisei:Kk 金属光沢色インキ並びに筆記可能なマーキングペン
JP2014009263A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Sakura Color Products Corp マーキングペン用油性銅光沢インキ組成物
JP2015507681A (ja) * 2011-12-29 2015-03-12 サンフォード エル.ピー. 金属インク組成物及びこれを被覆するための筆記具
JP2017171712A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 シヤチハタ株式会社 油性メタリックカラーインキ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001240787A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 The Inctec Inc インキ組成物
JP2005029730A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Shachihata Inc 水性メタリックカラーインキ
JP2011046889A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Taisei:Kk 金属光沢色インキ並びに筆記可能なマーキングペン
JP2015507681A (ja) * 2011-12-29 2015-03-12 サンフォード エル.ピー. 金属インク組成物及びこれを被覆するための筆記具
JP2014009263A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Sakura Color Products Corp マーキングペン用油性銅光沢インキ組成物
JP2017171712A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 シヤチハタ株式会社 油性メタリックカラーインキ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3774514B2 (ja) 2006-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100224385B1 (ko) 마킹펜용 금속광택색 잉크 조성물
CA2240143C (en) Method of preparation of inks
JP2011195803A (ja) 筆記具用液体インク組成物
US6083311A (en) Water based ink having metallic luster adapted for direct-filling in ball-point pen
JP2004506809A (ja) 非水性溶剤中の顔料分散に基づいた筆記具用の溶剤ベース非蛍光インク
US6114412A (en) Water-based ink with metallic gloss for direct fill in ball-point pen
JPH09132747A (ja) マーキングペン用金属光沢色インキ組成物
JP7194582B2 (ja) 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具
US6117225A (en) Method of preparation of inks
JP2014198757A (ja) ボールペン用インキ組成物
JP6559480B2 (ja) 筆記具用水性インキ組成物、およびそれを用いた筆記具
JPH10158568A (ja) W/o型分散インキ
JP2001139866A (ja) 油性ボールペン用インキ及びそのインキを用いたボールペン
JP3737219B2 (ja) ボールペン用水性金属光沢色インキ組成物
JPH0680923A (ja) 改質炭素を含む記録材料
JP3161161B2 (ja) 金属光沢色水性インキ組成物
JP2001329204A (ja) 油性インキ組成物
JPH04126782A (ja) マーキングペン用金属光沢色インキ
JP2001262036A (ja) 光沢性カラー用インキ組成物及びその製造方法
JP4972303B2 (ja) 色材組成物
JP3486688B2 (ja) ボールペン用水性金属光沢色インキ
JP5909415B2 (ja) マーキングペン用油性銅光沢インキ組成物
JP4493777B2 (ja) 光輝性固形描画材
JP2011046889A (ja) 金属光沢色インキ並びに筆記可能なマーキングペン
JP5645384B2 (ja) インク

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090224

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100224

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110224

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120224

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130224

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140224

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees