JPH09132542A - 塔型反応器を用いた連続製造方法 - Google Patents
塔型反応器を用いた連続製造方法Info
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- JPH09132542A JPH09132542A JP21878496A JP21878496A JPH09132542A JP H09132542 A JPH09132542 A JP H09132542A JP 21878496 A JP21878496 A JP 21878496A JP 21878496 A JP21878496 A JP 21878496A JP H09132542 A JPH09132542 A JP H09132542A
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Abstract
造方法を提供する。 【解決手段】互いに溶解せず比重が異なる2種の原料を
反応させて、原料の一方または両方と溶解しうる生成
物、または、原料よりも比重が大である生成物を得る反
応において、塔型反応器を用い、比重が小である原料を
充填した反応器の上部に比重が大である原料を連続供給
して反応させ、反応器下部から生成物を連続して抜き出
す。
Description
して実用性に優れた連続製造方法に関する。
拌装置を備えたオートクレーブに原料を連続供給する方
法が汎用されている。また、Rf2(CH2 )2 CH(R
3 )−OH(Rf2は炭素数1〜20のポリフルオロアル
キル基、R3 は水素原子または炭素数1〜5のアルキル
基。)で表されるポリフルオロアルキルアルコールを製
造する方法としては、(1)加圧式反応器を用いて、R
f2CH=CH2 、アルカノール、および遊離基開始剤を
一括に仕込んで反応させる方法、(2)加圧式反応器
に、アルカノールを仕込んだ後に、Rf2CH=CH2 と
遊離基開始剤を連続添加する方法、が提案されている
(USP5227540)。
と副反応を起こす場合の反応を撹拌装置を備えたオート
クレーブで実施した場合、原料を連続供給するとその原
料組成が反応部の組成ともなる。したがって高選択で反
応を進行させようとすると容積効率が低くなる欠点があ
った。原料を一括で仕込み、バッチ式で反応を進行させ
ようとしても、同様に容積効率が低くなる欠点があっ
た。
選択率は、アルカノールとRf2CH=CH2 の全フィー
ド量との比率によって支配されるため、反応が進行し
て、ポリフルオロアルキルアルコール濃度が高くなる
と、生成物とRf2CH=CH2 が副反応をおこし、選択
率を低下させる欠点があり、一方、選択率を高くしよう
とすると容積効率が0.2kg/リットル程度になる問
題が認められた。
応が進行するにつれて副反応の反応速度が大きくなり、
選択率を下げる欠点があった。さらに、(1)および
(2)のいずれの方法においても、高い選択率を維持し
ようとしてアルカノールの比率を高くすると容積効率が
下がるため、工業的に不利なプロセスであった。
含フッ素アルコール(2)等の工業的製造方法について
検討した結果、高効率で含フッ素アルコールを製造しう
る連続製造方法を見いだした。さらに、該製造方法が種
々の化合物の連続製造方法としても適用可能であること
を見いだし本発明に到達した。
が異なる2種の原料を反応させて、原料の一方または両
方と溶解しうる生成物、または、原料よりも比重が大で
ある生成物を得る反応において、塔型反応器を用い、比
重が小である原料を充填した反応器の上部に比重が大で
ある原料を連続供給して反応させ、反応器下部から生成
物を連続して抜き出すことを特徴とする連続製造方法を
提供する。
種の原料は、互いに溶解せず比重が異なることが必要で
ある。2種の原料が互いに溶解するものである場合、原
料の比重が同じである場合には、反応の場における原料
の量が不足して転化率が低下する。2種の原料の比重差
は0.2g/cm3 以上であるのが好ましく、特に0.
5〜1.0g/cm3 が好ましい。2種の原料は、液体
または気体であるのが好ましいく、特にいずれもが液体
であるのが好ましい。
されず、特に内部に静止混合エレメントを有する反応器
が好ましい。また、本発明における反応器は、駆動型の
混合器を有すると、比重差による物質の移動が妨げられ
るため好ましくない。特に生成物と原料が副反応をおこ
す反応系においては比重差による物質移動よりも激しい
物質移動がおこりうる駆動型の混合器による撹拌は好ま
しくない。
ティックミキサーの混合エレメントとして知られている
エレメントであれば採用できる。たとえば、原料の流れ
を複数に分割する混合エレメント(分割混合エレメン
ト)、または、通常の充填塔に用いられる充填物が好ま
しく採用できる。
内に比重が小である原料を充填しておく。反応器内に
は、比重が小である原料のみを充填しておいてもよく、
また、該原料とともに他の物質を充填してもよい。他の
物質としては、反応に必要な触媒、開始剤等や、反応に
影響を及ぼさない希釈剤等が挙げられる。
部に連続供給する。反応器の上部とは、塔型反応器の高
さを2等分した場合の1/2以上の上の部分をいい、反
応器の下部とはそれより下の部分をいう。反応器上部と
しては、反応器の頂部が好ましく、反応器下部として
は、反応器の底部が好ましい。
供給され、自然に下部に移動しながら反応する。そし
て、比重が大である原料は、比重が小である原料を大過
剰含む反応器内に導入されるため高転化率で反応し、高
選択率で生成物となる。通常の反応においては、比重が
小である原料は連続的な相となる。
原料の一方または両方と溶解しうる生成物、または、原
料よりも比重が大である生成物である。原料の両方と溶
解せず、かつ、原料よりも比重が小である生成物である
と、反応器上部に生成物が滞留し、連続製造が不可能と
なる。原料よりも比重が大である生成物において、比重
が大である原料と生成物との比重差が0.2g/cm3
以上であるのが好ましく、特に0.5〜1.0g/cm
3 が好ましい。
増加により反応速度が低下する反応系や、生成物が原料
とさらに反応するような反応系に適用するのが特に好ま
しい。特に、比重が大である原料と生成物との副反応が
起こりうる反応系に適用する場合には、副反応を回避し
高選択率を達成できる。
しては、付加反応、縮合反応等が好ましい。具体的に
は、後述の含フッ素アルコール(2)を製造する反応
や、Rf3CH=CH2 (Rf3は、炭素数1〜20の含フ
ッ素有機基。)にR4 OM(R4 はアルキル基。Mはア
ルカリ金属。)を付加させてRf3CH2 CH2 OR4 と
する反応等に適用できる。
ともに反応を効率的に進行させるための反応副資材とし
て、反応触媒、遊離基開始剤などの反応促進剤、溶媒、
希釈ガス等を存在させてもよいが、これらの反応副資材
は、必要最低限にするのが好ましい。
す。抜き出しの速度は、反応の滞留時間を考慮して適宜
選定すればよい。
を満たす原料から特定条件を満たす生成物を生じる製造
方法であれば、種々の製造方法に採用できるが、特に含
フッ素不飽和化合物(1)とアルカノール(3)とを反
応させて含フッ素アルコール(2)を製造する方法にお
いて採用するのが好ましい。
アルカノール(3)とを遊離基開始剤の存在下に反応さ
せて含フッ素アルコール(2)を製造する方法におい
て、該アルカノール(3)を充填した反応器の上部に該
含フッ素不飽和化合物(1)を連続供給して反応させ、
反応器下部から該含フッ素アルコール(2)を含む生成
物を連続して抜き出すことを特徴とする含フッ素アルコ
ール(2)の連続製造方法に採用するのが好ましい。
機基であり、Qは単結合または2価の有機基であり、R
1 およびR2 は、それぞれ、水素原子または炭素数1〜
5のアルキル基であり、R1 とR2 の炭素数の和は0〜
5である。
f は炭素数1〜20の含フッ素有機基を示す。本明細書
における「含フッ素有機基」とは、フッ素原子を1個以
上含む有機基を意味する。含フッ素有機基としては、炭
化水素基の水素原子の1個以上がフッ素原子に置換され
た基である「含フッ素炭化水素基」が好ましい。
化水素基の水素原子の1個以上がフッ素原子に置換され
た「含フッ素芳香族炭化水素基」、または、脂肪族炭化
水素基の水素原子の1個以上がフッ素原子に置換された
「含フッ素脂肪族炭化水素基」のいずれでもよく、含フ
ッ素脂肪族炭化水素基が好ましい。含フッ素脂肪族炭化
水素基の炭素数は、1〜18程度が好ましく、特に、1
〜12が好ましい。また、含フッ素芳香族炭化水素基
は、水素原子の1個以上がアルキル基などの炭化水素基
に置換されていてもよい。含フッ素芳香族炭化水素基の
炭素数は6〜12程度が好ましく、特に6〜8が好まし
い。
記の含フッ素脂肪族炭化水素基の炭素−炭素結合間に1
個以上のエーテル性の酸素原子またはチオエーテル性の
硫黄原子が挿入されていてもよい。
ある場合、アルキル基の水素原子の1個以上がフッ素原
子に置換された「含フッ素アルキル基」が好ましく、特
にアルキル基の水素原子の2個以上がフッ素原子に置換
された「ポリフルオロアルキル基」が好ましい。また、
含フッ素脂肪族炭化水素基のQと結合する末端側の炭素
には、1〜3個のフッ素原子が結合しているのが好まし
い。
20程度が好ましく、特に、1〜15が好ましく、さら
に6〜12が好ましい。また、該ポリフルオロアルキル
基は、アルキル基の炭素−炭素結合間に1個以上のエー
テル性の酸素原子またはチオエーテル性の硫黄原子が挿
入されていてもよい。
合、ポリフルオロアルキル基中のフッ素原子の割合、す
なわち、[(ポリフルオロアルキル基中のフッ素原子
数)/(ポリフルオロアルキル基に対応する同一炭素数
のアルキル基の水素原子数)]×100(%)は、60
%以上が好ましく、特に80%以上が好ましく、さらに
実質的に100%である場合のペルフルオロアルキル基
が好ましい。
も分岐の構造でもよく、直鎖の構造が好ましい。分岐の
構造である場合には、分岐部分が炭素数1〜3程度の短
鎖である場合が好ましい。また、ポリフルオロアルキル
基は、末端に水素原子が存在していてもよい。
素基である場合、フェニル基などのアリール基、ベンジ
ル基などのアルアルキル基、またはこれらの基に低級ア
ルキル基が置換した基、における水素原子の1個以上が
フッ素原子に置換した基が好ましい。
られるがこれらに限定されない。なお、以下の例におい
ては、同一分子式を有する構造の異なる基である「構造
異性の基」を含むものとする。
2 )2 −、および(CF3 )2 CF−の両者を含
む。]、C4 F9 −[CF3 (CF2 )3 −、(CF
3 )2 CFCF2 −、(CF3 )3 C−、CF3 CF2
CF(CF3 )−を含む]、C5 F11−[CF3 (CF
2 )4 −、(CF3 )2 CF(CF2 )2 −、(CF
3 )3 CCF2 −、CF3 CF2 CF(CF3 )CF2
−などの構造異性の基を含む]、C6 F13−[CF3
(CF2 )2 C(CF3 )2 −などの構造異性の基を含
む]、C8 F17−、C10F21−、C12F25−、C15F31
−、HCq F2q−(ここで、qは1〜20の整数であ
る。)、(CF3 )2 CFCr F2r−(ここで、rは1
〜17の整数である。)など。
F[CF(CF3 )CF2 O]s CF(CF3 )CF2
CF2 −、F[CF(CF3 )CF2 O]t CF(CF
3 )−、F[CF(CF3 )CF2 O]u CF2 CF2
−、F(CF2 CF2 CF2O)v CF2 CF2 −、F
(CF2 CF2 O)w CF2 CF2 −、C6 F5 −、C
6 F5 CF=CF−、CH2 =CHC6 F12−(ただ
し、sは1〜5の整数、tは1〜6の整数、uは2〜6
の整数、vは1〜6の整数、wは1〜9の整数であ
る。)など。
は、単結合または2価の有機基を示し、単結合が好まし
い。Qが単結合である場合、一般式(1)におけるRf
とCH=CH2 は直接結合していることを示す。また、
一般式(2)においても、同様にRf とCH2 −CH2
−CR1 R2 −OHは直接結合していることを示す。
原子を含まないのが好ましい。また、Qは炭素数1〜8
の2価の炭化水素基、または、本発明の反応において不
活性な原子を含む2価の炭化水素基が好ましい。さらに
Qは、炭素数1〜8のアルキレン基が好ましく、特に炭
素数1〜5のアルキレン基が好ましい。また、アルキレ
ン基は、直鎖のアルキレン基、または分岐を有するアル
キレン基のいずれでもよく、直鎖のアルキレン基が好ま
しく、分岐部分を有する場合には、分岐部分の炭素数が
1〜3程度の短鎖である場合が好ましい。
水素基である場合、エーテル性の酸素原子、チオエーテ
ル性の硫黄原子、または水素原子が結合しない窒素原子
を含む2価の炭化水素基等が挙げられる。たとえば、−
(CH2 )2 O(CH2 )3−、−CH2 O(CH2 )3
−、−(CH2 )2 S(CH2 )3 −、−SO2 NR
−(ただしRは、炭素数1〜3のアルキル基を示す。)
などが挙げられる。
とえば以下の例が挙げられる。
2 CH=CH2 、CF3 (CF2 )3 CH=CH2 、C
F3 (CF2 )4 CH=CH2 、CF3 (CF2 )5 C
H=CH2 、CF3 (CF2 )7 CH=CH2 、CF3
(CF2 )9 CH=CH2 、CF3 (CF2 )11CH=
CH2 、H(CF2 )4 CH=CH2 、H(CF2 )6
CH=CH2 、H(CF2 )8 CH=CH2 、H(CF
2 )10CH=CH2 、H(CF2 )12CH=CH2 、
(CF3 )2 CF(CF2 )2 CH=CH2 、(CF
3 )2 CF(CF2 )4 CH=CH2 、(CF2 )2 C
F(CF2 )6 CH=CH2 、(CF3 )2 CF(CF
2 )8 CH=CH2 、(CF3 )2 CF(CF2 )10C
H=CH2 、(CF3 )2 CF(CF2 )12CH=CH
2 等。
タノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパ
ノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパノー
ル、2−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、1
−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノー
ル、2,2−ジメチル−1−プロパノール、3−メチル
−1−ブタノール、2−メチル−1−ブタノール、4−
メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノー
ル、2−メチル−1−ペンタノール、1−ヘキサノール
等が挙げられ、好ましくはメタノール、エタノール、2
−プロパノールである。このアルカノール(3)は、直
鎖または分岐のいずれの構造であってもよい。
合物のいずれでもよい。たとえば、通常のラジカル発生
剤として用いられるペルオキシ化合物、アゾ化合物等が
挙げられる。これらのうち、本発明の反応においては、
有機のペルオキシ化合物が好ましい。
ルヒドロペルオキシ化合物、ジアルキルペルオキシ化合
物、ペルオキシケタール、ジアシルペルオキシ化合物、
ペルオキシカルボン酸エステル、ペルオキシカルボン酸
またはペルオキシカーボネート等が好ましい。具体的に
は、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブ
チルペルオキシ)シクロヘキサン、t−ブチルペルオキ
シイソプロピルカーボネート、t−ブチルペルオキシイ
ソブチレート、t−ブチルペルオキシピバレート、ジ−
t−ブチルペルオキシド、およびt−ブチルヒドロペル
オキシド等が挙げられる。無機の遊離基開始剤として
は、たとえば過硫酸アンモニウムなどが挙げられる。
充填した反応器の上部から含フッ素不飽和化合物(1)
を連続供給する。
合物(1)は反応器の上部において、アルカノール
(3)より比重が大きいためにアルカノール(3)中を
下方に落下する。含フッ素不飽和化合物(1)とアルカ
ノール(3)は、反応前は相分離しているが生成物
(2)の割合が増加すると均一溶液となる。
るために遊離基開始剤は反応器中部に連続供給してもよ
く、上部に連続供給してもよく、予め反応器内に存在さ
せておいてもよく、上部に連続供給するのが好ましい。
なくてもよく、生成物の量や反応時間に応じて適宜変更
すればよい。アルカノール(3)を連続供給する場合に
は、含フッ素不飽和化合物(1)とは別の位置から反応
器に供給する方法が好ましく、特に遊離基開始剤ととも
に含フッ素不飽和化合物(1)とは別の位置から反応器
に供給する方法が好ましい。
フッ素不飽和化合物(1)、アルカノール(3)、およ
び遊離基開始剤の比は、1:(1〜100):(0.0
02〜0.5)のモル比にすることが好ましく、特に
1:(3〜80):(0.05〜0.3)のモル比にす
ることが好ましく、さらに1:(55〜80):(0.
1〜0.3)のモル比にすることが好ましい。
が、フィード量から計算される滞留時間が1〜360分
になる量を供給することが好ましく、特に10〜200
分となる量を供給することが好ましい。
レメントを有する反応器が好ましく、特に分割混合エレ
メントを持つ反応器が好ましい。静止混合エレメントを
有する反応器を用いた場合には含フッ素不飽和化合物
(1)は微粒子に分散され、アルカノール(3)が充分
にある反応場で反応を行うため、反応率および選択率の
両方において高い結果が得られる。
開始剤の1分間の半減期温度より100℃低い温度〜該
半減期温度より100℃高い温度の範囲が好ましく、特
に好ましくは該半減期温度より80℃低い温度〜該半減
期温度より10℃高い温度の範囲である。
応温度における含フッ素不飽和化合物(1)の蒸気圧ま
たはアルカノール(3)の蒸気圧のいずれか高い方の蒸
気圧以上で一定に制御することが好ましく、特に反応温
度における含フッ素不飽和化合物(1)の蒸気圧または
アルカノール(3)の蒸気圧のいずれか高い方の蒸気圧
より0〜5kg/cm2 高い圧力で一定に制御すること
が好ましい。
たはこれを含む反応生成物は反応器下部から連続的に系
外に抜き出す。該反応においては、反応生成物中には、
アルカノール(3)および/または含フッ素不飽和化合
物(2)が含まれていてもよい。この反応生成物の抜き
出し量は、前記滞留時間を考慮して適宜選定すればよ
い。抜き出された反応生成物は、適宜蒸留等の精製方法
で精製し、純度の高いものにすればよい。
は、下記化合物等が挙げられる。ただし、Rf は、上記
と同じ意味を示す。
(CH3 )OH、Rf (CH2 )2 CH(CH2 CH
3 )OH、Rf (CH2 )2 CH(CH2 CH2 CH
3 )OH、Rf (CH2 )5 OH、Rf (CH2 )4 C
H(CH3 )OH、Rf (CH2 )4 CH(CH2 CH
3 )OH、Rf (CH2 )4 CH(CH2 CH2 CH
3 )OH、Rf (CH2 )2 O(CH2 )4 OH、Rf
(CH2 )2 O(CH2 )3 CH(CH3 )OH、Rf
(CH2 )2 O(CH2 )3 CH(CH2 CH3 )O
H、Rf (CH2 )2 O(CH2 )3 CH(CH2 CH
2 CH3 )OH、Rf (CH2 )3 O(CH2 )4 O
H、Rf (CH2 )3 O(CH2 )3 CH(CH3 )O
H、Rf (CH2 )3 O(CH2 )3 CH(CH2 CH
3 )OH、Rf (CH2 )3 O(CH2 )3 CH(CH
2 CH2 CH3 )OH。
薬中間体、機能性材料の中間体として有用な化合物であ
る。
明確ではないが、比重が小である原料を反応器内に充填
させておき、そこへ原料を導入すると、原料の比重差に
より比重が大である原料は上部から下部に移動しながら
反応し、比重が小である原料の供給比率を下げて容積効
率を上げることができる。
る場合には、反応器の下方向に比重差により移動し、ま
た、原料と溶解する生成物の場合には、連続抜き出しに
伴って移動するために、反応の場における副反応が抑制
され、結果として高選択率を達成できるものと考えられ
る。
用のジャケットを有する内径40mmで長さ650mm
のステンレス製二重管の塔型反応器(住友スルーザー社
製、実内容積800ml)のジャケット側に138℃の
熱媒を流し昇温後、メタノールを反応器下部から導入
し、反応器上部からメタノールが流出したところで止め
た。このときに要したメタノールの量は672gであっ
た。
ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート(1分間の
半減期温度:158℃)を264:1のモル比で混合し
た溶液を14.3g/分の速度で供給し、同時に反応器
上部からペルフルオロ(n−オクチル)エチレンを2.
89g/分の速度で3時間別々の箇所から供給した。3
時間後のペルフルオロ(n−オクチル)エチレン/メタ
ノール/t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネー
トのモル比は1/72.6/0.27であり、反応器内
の温度は127〜131℃であった。
(メタノールの蒸気圧より1.8kg/cm2 高い圧
力)にコントロールして反応液は反応器下部から連続的
に流出させ冷却器を介して粗液タンクに回収した。3時
間後供給を停止し、反応器内に残存している液を抜き出
し流出液と混合し、ガスクロマトグラフィーにより定量
したところ、生成したペルフルオロ(n−オクチル)プ
ロパノールの選択率は87%であり、反応率はオレフィ
ン基準で90%であった。このときの生成物の生成速度
は145g/時であった。
い、メタノールの代わりにイソプロパノールを用いた。
イソプロパノールとt−ブチルペルオキシイソプロピル
カーボネートを264:1のモル比で混合した溶液を2
6.5g/分の速度で供給し、実施例1と同様に反応さ
せた。圧力は、イソプロパノールの蒸気圧よりも4.7
kg/cm2高い圧力であった。生成した3−ペルフル
オロ(n−オクチル)−1,1−ジメチルプロパノール
の選択率は95%であり、反応率はオレフィン基準で9
5%であった。また、生成物の生成速度は177g/時
であった。
付きオートクレーブにメタノールを450g仕込み、内
温を120℃に昇温した後、ペルフルオロ(n−オクチ
ル)エチレンとt−ブチルペルオキシイソプロピルカー
ボネートを1:0.27のモル比で混合した溶液を0.
573g/分の速度で連続的に3時間供給した。3時間
後のペルフルオロ(n−オクチル)エチレン/メタノー
ル/t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネートの
モル比は1/72.6/0.27であり、反応器内の圧
力の最大値は6.6kg/cm2 ・Gであった。
液を抜き出しガスクロマトグラフィーにより定量したと
ころ、生成したペルフルオロ(n−オクチル)プロパノ
ールの選択率は87%であり、反応率はオレフィン基準
で92%であった。このときの生成物の生成速度は33
g/時であった。
生成物の比重の差を利用して反応の場における生成物の
濃度を速やかに低下させうるため、高選択率で高容積効
率で目的物を連続製造できる。特に、本発明方法は工業
的な大容量の製造方法として優れた方法である。
Claims (8)
- 【請求項1】互いに溶解せず比重が異なる2種の原料を
反応させて、原料の一方または両方と溶解しうる生成
物、または、原料よりも比重が大である生成物を得る反
応において、塔型反応器を用い、比重が小である原料を
充填した反応器の上部に比重が大である原料を連続供給
して反応させ、反応器下部から生成物を連続して抜き出
すことを特徴とする連続製造方法。 - 【請求項2】比重が大である原料が、生成物と反応しう
る原料である請求項1の連続製造方法。 - 【請求項3】塔型反応器が内部に静止混合エレメントを
有する反応器である請求項1または2の連続製造方法。 - 【請求項4】下式で表される含フッ素不飽和化合物
(1)と下式で表されるアルカノール(3)を遊離基開
始剤の存在下に反応させて下式で表される含フッ素アル
コール(2)を製造する方法において、塔型の反応器を
用い、該アルカノール(3)を充填した反応器の上部に
該含フッ素不飽和化合物(1)を連続供給して反応さ
せ、反応器下部から該含フッ素アルコール(2)を含む
生成物を連続して抜き出すことを特徴とする含フッ素ア
ルコール(2)の連続製造方法。 【化1】 Rf −Q−CH=CH2 (1) Rf −Q−CH2 CH2 CR1 R2 −OH (2) R1 R2 CH−OH (3) (式中、Rf は炭素数1〜20の含フッ素有機基であ
り、Qは単結合または2価の有機基であり、R1 および
R2 は、それぞれ、水素原子または炭素数1〜5のアル
キル基であり、R1 とR2 の炭素数の和は0〜5であ
る。) - 【請求項5】アルカノール(3)および遊離基開始剤
を、含フッ素不飽和化合物(1)と異なる位置から反応
器に連続供給する請求項4の含フッ素アルコール(2)
の連続製造方法。 - 【請求項6】反応器の圧力を、反応温度における含フッ
素不飽和化合物(1)の蒸気圧またはアルカノール
(3)の蒸気圧のいずれか高い蒸気圧以上で一定に制御
する請求項4または5の含フッ素アルコール(2)の連
続製造方法。 - 【請求項7】Rf が、炭素数4〜12のポリフルオロア
ルキル基である請求項4、5または6の製造方法。 - 【請求項8】アルカノール(3)が、メタノールまたは
イソプロパノールである請求項4、5、6または7の製
造方法。
Priority Applications (1)
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