JPH09131558A - 2液型接着剤の混合吐出装置 - Google Patents

2液型接着剤の混合吐出装置

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JPH09131558A
JPH09131558A JP29247495A JP29247495A JPH09131558A JP H09131558 A JPH09131558 A JP H09131558A JP 29247495 A JP29247495 A JP 29247495A JP 29247495 A JP29247495 A JP 29247495A JP H09131558 A JPH09131558 A JP H09131558A
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JP
Japan
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mixing
type adhesive
discharging device
cartridge
container
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Pending
Application number
JP29247495A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kurihara
洋一 栗原
Koji Goto
浩司 後藤
Tokutaro Ito
徳太郎 伊藤
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NIPPON SOSEE KOGYO KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
NIPPON SOSEE KOGYO KK
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートや岩盤に穿孔された孔に2液型接
着剤によってアンカーボルト等の固定部材を固定する際
に使用する混合吐出装置に於いて、狭いスペースでの使
用を可能とし、操作の簡便性と労力の軽減をはかる。 【解決手段】変形可能な容器1に主剤及び硬化剤を収容
したカートリッジA,Bを受け入れる受け部4とピスト
ン5からなる2つのカートリッジ収納部Cと、ピストン
5を移動させるネジ軸11a,ボールネジ11b,モーター
12からなる駆動装置Dをケース2に収納する。受け部4
の長手方向にピストン5の接続板5bを通す切欠部9を
形成し、該切欠部9を閉塞テープ10によって閉塞する。
スタティックミキサー機構18aを設けたハンドガンEと
カートリッジ収納部Cをホース3a,3bによって接続
する。ハンドガンEにスイッチ20、ボリューム22を設
け、モーター12の開閉,回転数を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートや岩
盤等に穿孔された孔にアンカーボルト等の固定部材を固
定する際に使用される2液型接着剤を混合しつつ吐出す
る2液型接着剤の混合吐出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】打設されたコンクリートや露出した岩盤
に穿孔し、該孔にアンカーボルト等の固定部材を配置す
ると共に2液型接着剤を使用して固定することが行われ
ている。前記孔に接着剤を充填する場合、現場調合式の
ものとハンドカートリッジ式のものとがある。
【0003】現場調合式は、夫々個別の容器に入った主
剤と硬化剤を現場で混合し、混合した接着剤を孔に注入
して固定部材を固定する方法である。しかし、この方法
では少量の接着剤を孔に注入することが困難であるとい
う問題がある。
【0004】ハンドカートリッジ式は、カートリッジの
主剤と硬化剤をハンドガン等に装着し、人力操作によっ
て適量づつ吐出させてスタティックミキサー等の混合ノ
ズルを介して混合すると共に、混合した接着剤を孔に注
入して固定部材を固定する方法である。
【0005】上記ハンドカートリッジ式吐出装置とし
て、例えば特開平1-210024号公報(第1公知例)に開示
された技術がある。この技術は、カートリッジを支持す
るフレームと、カートリッジの軸方向に移動するピスト
ンと、ピストンを移動させる送り機構とによって構成さ
れており、可動ハンドルを把持操作する毎にピストンを
間欠的に前進させて、カートリッジ内の主剤と硬化剤を
適量づつ吐出し得るように構成されている。前記ピスト
ンを前進させる送り機構は、ピストンの後面中央に長い
ロッドを取り付け、カートリッジの後方に位置する可動
ハンドルとピストンロッドの間に一方送り機構を設け、
可動ハンドルの操作毎にピストンロッドを介してピスト
ンを前進させるように構成されている。
【0006】また特公平5-18631 号公報(第2公知例)
に開示されたカートリッジガンは、先端にノズルを有し
且つ後端が開放された変形不能な筒状の容器にコーキン
グ材を充填したカートリッジを用い、該カートリッジの
後端側から押圧板を挿入し、握りハンドルを手動操作し
て押圧板を前進させることで、充填されたコーキング材
を押圧してノズルから吐出させるように構成されてい
る。この技術では、容器が変形不能であることから、押
圧板を前進させると同時に切断刃によって容器を切断
し、この切断部に押圧板と一体化されたプレートを進入
させるように構成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記第1公知例では、
ピストンの後面中央に長いロッドを取り付けるため、全
長が長くなり、押し出し始めにはロッドが後方に突き出
した状態となって作業性が悪く、且つ狭い場所での使用
が不可能であるという問題や、接着剤の吐出を手作業で
行うことから容量的にも重量的にも制限を受けることが
あるという問題、また接着剤の押し出しをカートリッジ
の後方位置に於いて行う構造であることから、可動ハン
ドルの把持操作毎に重心が移動してバランスが悪いとい
う問題がある。
【0008】上記第2公知例はコーキング材を押し出す
ものであって2液型接着剤を混合して吐出する思想はな
い。しかし、押し出し部にのみ限定して考慮すると、容
器を切断しつつ押圧板を前進させてコーキング材を押し
出すため、押し出しに要する力が大きくなって作業性が
悪く実用上使い難いという問題がある。
【0009】またハンドカートリッジ式のものでは、カ
ートリッジ中の主剤と硬化剤をハンドガンで同時に吐出
することから、配合比率の大きく異なるものには使い難
いという問題がある。
【0010】また天井等に形成された孔に接着剤を注入
する場合、液たれを防止するため予め接着剤のチクソト
ロピー性を上げる等の対策を施しており、ハンドルの把
持操作に大きな労力を必要とし、また油圧或いは空圧を
利用して機械的に押し出そうとしたとき、押出圧力が高
くなるため、容器の耐圧を向上させなければならないと
いう問題がある。
【0011】本発明の目的は、狭い場所でも使用するこ
とが出来、且つ作業性を向上させることが出来る2液型
接着剤の混合吐出装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る2液型接着剤の混合吐出装置は、容器内
に収容された2液型接着剤を容器外に押し出して混合吐
出する装置であって、2液型接着剤を構成する主剤及び
硬化剤を夫々収容する変形可能な容器からなる二つのカ
ートリッジと、受け部と該受け部内に移動可能な押圧部
材を有し前記各カートリッジを個別に収納するカートリ
ッジ収納部と、前記押圧部材を受け部の長手方向に移動
させる駆動装置と、前記カートリッジ収納部及び駆動装
置を収納するケースと、前記カートリッジ収納部に接続
され容器から押し出された主剤及び硬化剤を個別に移送
するホースと、前記ホースの先端に取り付けられ主剤及
び硬化剤を混合させる混合ノズル及び前記駆動装置の駆
動スイッチを設けたハンドガンとを有して構成されるも
のである。
【0013】上記混合吐出装置では、主剤と硬化剤から
なる2液型接着剤を変形可能な容器に収容したカートリ
ッジを夫々押圧部材を有するカートリッジ収納部に収納
し、ハンドガンに設けた駆動スイッチを操作して駆動装
置を駆動することで、押圧部材がカートリッジ収納部の
長手方向に移動してカートリッジを押圧して主剤及び硬
化剤を押し出すことが出来る。押し出された主剤と硬化
剤は、夫々個別にホースを通って該ホースの先端に取り
付けた混合ノズルに供給され、この混合ノズルで混合し
て吐出される。
【0014】またカートリッジ収納部と駆動装置をケー
スに収納すると共にカートリッジ収納部とハンドガンを
ホースを介して接続することで、接着剤の注入作業時に
はハンドガンのみを所持して作業を実施することが可能
となり、カートリッジの容量や重量に制限を付すること
なく、作業性を向上することが出来る。
【0015】上記混合吐出装置に於いて、受け部が円筒
状で且つ長手方向に沿って切欠部が形成され、前記押圧
部材が前記切欠部を通して駆動装置に連結されるピスト
ンであることが好ましい。このように構成した混合吐出
装置では、ピストンの後面にロッドを設ける必要がなく
小型化をはかることが出来る。
【0016】また受け部に形成された切欠部に沿って該
切欠部を閉塞する閉塞テープが配置され、前記押圧部材
が閉塞テープを通過させる穴又は閉塞テープを収納する
収納機構を有するピストンであることが好ましい。混合
吐出装置をこのように構成することによって、押圧部材
によって押圧されたカートリッジから押し出された主
剤,硬化剤がカートリッジ収納部に流入しても、切欠部
からの漏洩を防止することが出来る。
【0017】また受け部が長手方向に分割された分割体
からなり、各分割体を互いに係合させて円筒状に構成す
ることが好ましい。この場合、カートリッジ収納部に対
するカートリッジの装填が容易となり、且つ押圧部材に
よるカートリッジの押圧に伴って内圧が上昇しても、こ
の内圧に対抗することが出来る。
【0018】また駆動装置が電動モーターによって回転
するボールネジによる送り機構を有することが好まし
い。このように構成した混合吐出装置では、押圧部材に
よるカートリッジの押圧力を電動モーターによって付与
することが出来る。このため、作業員の労力を軽減させ
て作業性を向上することが出来る。またボールネジを用
いることによってエネルギーの損失を低減させることが
可能となり、小さな力で押し出すことが出来る。
【0019】また駆動装置の電源がバッテリーであるこ
とが好ましい。このように構成された混合吐出装置で
は、AC電源の有無に関わらず、如何なる場所であって
も使用することが出来る。
【0020】また混合ノズルがスタティックミキサー機
構を有することが好ましい。このように構成された混合
吐出装置では、外部エネルギーを付与して混合させるこ
となく、押圧部材による押圧力によってスタティックミ
キサー機構を通過することで主剤と硬化剤を混合させる
ことが出来る。
【0021】またハンドガンが主剤及び硬化剤の流量を
制御する流量制御指示部材を有することが好ましい。こ
のように構成された混合吐出装置では、前記流量制御指
示部材を適宜設定することで、主剤及び硬化剤の吐出量
を制御することが出来る。このため、安定した吐出量を
得ることが可能となり、接着された固定部材の接着強度
を安定させることが出来る。
【0022】またハンドガンが液たれ防止機構を有する
ことが好ましい。このように構成された混合吐出装置で
は、ハンドガン内部での接着剤の硬化を防止して常に安
定した状態で作業を開始することが出来る。
【0023】また変形可能な容器がフィルムチューブで
成形された容器であることが好ましい。このような容器
を用いることで、押圧部材によるカートリッジの押圧に
伴って容易に主剤及び硬化剤を押し出すことが出来る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、上記混合吐出装置の好まし
い実施形態について図を用いて説明する。図1は混合吐
出装置の全体構成を説明する模式斜視図、図2は混合吐
出装置をブロック的に説明する図、図3はカートリッジ
収納部及び駆動装置の一部を示す模式斜視図、図4はカ
ートリッジ収納部及びピストンと送り機構の関係を説明
する図、図5はカートリッジを押圧した状態を説明する
図、図6はハンドガンの構成を説明する側断面図、図7
はハンドガンの構成を説明する平断面図、図8は受け部
の構成を説明する斜視図である。
【0025】図に示す混合吐出装置は、変形可能な容器
1に主剤を収容したカートリッジA及び同様の容器1に
硬化剤を収容したカートリッジBを夫々個別に収納する
カートリッジ収納部Cと該収納部Cに設けた押圧部材と
なるピストン5を移動させる駆動装置Dをケース2に収
納し、且つ駆動装置Dを駆動制御するスイッチ20及びス
タティックミキサー機構18aをを有するノズル18設けた
ハンドガンEと各カートリッジ収納部Cをホース3a,
3bによって接続して構成したものである。
【0026】上記混合吐出装置では、カートリッジ収納
部C,駆動装置Dをケース2に収納して設置すると共に
該ケース2と作業員が把持して操作するハンドガンEと
をホース3a,3bによって接続することで、カートリ
ッジA.Bの容量及び重量に関わらずハンドガンEの重
量を低減させることが可能である。そしてハンドガンE
の軽量化に伴って作業性の向上と労力の軽減をはかるこ
とが可能である。
【0027】2液型接着剤としては、不飽和ポリエステ
ル,エポキシアクリレート,ポリエステルアクリレー
ト,エポキシ,ウレタン等の樹脂を主剤とし、液状の硬
化剤が用いられる。本発明では主剤及び硬化剤を限定す
るものではない。しかし、コンクリートや岩盤に穿孔し
た孔に固定部材を固定する際に使用する場合、硬化時間
や取り扱い性に優れるものとして、主剤がエポキシアク
リレート樹脂,反応性単量体及びフィラーからなり、硬
化剤が有機過酸化物,乳化剤及びフィラーからなる2液
型接着剤であることが好ましい。
【0028】主剤及び硬化剤は変形可能で且つ円筒状の
容器1に収容されており、該容器1の両端をクリップ1
aによって閉止(図4参照)することでカートリッジ
A,Bを構成している。従って、主剤及び硬化剤はカー
トリッジA,Bの何れに収容されていても良い。変形可
能な容器1としては、例えば軟質プラスチック製の容器
やソーセージ状のフィルムチューブを用いることが可能
である。特に、容器1は使い捨てとなるため、廃棄物が
少なくなるフィルムチューブであることが好ましい。
【0029】カートリッジA,Bの太さ及び長さは特に
限定するものではなく、取り扱いが容易な大きさ及び重
量であれば良い。しかし、両者の長さは等しいことが必
要である。
【0030】カートリッジ収納部Cは、カートリッジ
A,Bを収納する2つの受け部4と、夫々の受け部4に
配置され該受け部4の長手方向に沿って移動可能に構成
されたピストン5とによって構成されている。前記受け
部4及びピストン5は夫々同一に構成されている。
【0031】受け部4はカートリッジA,Bの太さに対
応する内径を持った円筒状に形成されている。しかし、
受け部4が単に円筒状に形成される場合、主剤や硬化剤
を押し出した後の容器1の排除及びカートリッジA,B
を装填する際の作業が複雑となる虞がある。このため、
図8に示すように、受け部4を長手方向に分割して本体
4aと蓋体4bを形成し、本体4aの分割縁に沿って所
定の間隔で複数の係止部4cを形成すると共に蓋体4b
の分割縁に沿って複数の係合部4dを形成し、本体4a
に蓋体4bを被せて移動させることで係止部4dを係合
部4cに係合させて一体化し、これにより円筒状の受け
部4を形成するように構成している。
【0032】受け部4の先端には吐出口6が形成されて
おり、夫々の吐出口にホース3a,3bが差し込まれ、
図示しないホースバンドによって固定されている。受け
部4の先端であって吐出口6の反対側には、カートリッ
ジA,Bに於けるクリップ1aの周囲の容器1と当接
し、ピストン5による押圧に伴って容器1を切断する突
起7が形成されている。また受け部4の先端側の内部に
はカートリッジA,Bの端部を嵌合して保持する口金8
が設けられている。
【0033】受け部4を構成する本体4aには長手方向
に沿って長穴状の切欠部9が形成されており、この切欠
部9の全長にわたって該切欠部9の幅よりも広い幅を持
った閉塞テープ10が配置されている。
【0034】閉塞テープ10は、受け部4の先端側からピ
ストン5までの間の切欠部9を閉塞して押し出された主
剤或いは硬化剤の漏洩を防止する機能を有するものであ
る。このため、閉塞テープ10としては、適度な強度と可
撓性を有するものが用いられている。このような材料と
しては、金属,プラスチック或いは繊維強化プラスチッ
ク等を用いることが可能である。本例ではSUS304
の薄板によって閉塞テープ10を構成しており、該テープ
10は受け部4の先端側から後端側に配置されて受け部4
に接着或いはビス等によって固定されている。
【0035】ピストン5は受け部4の長手方向に移動し
てカートリッジA,Bを押圧することで主剤,硬化剤を
押し出す機能を有するものであり、カートリッジA,B
の端面と当接して押圧する押圧板5aと、押圧板5aと
一体的に形成され一部が受け部4の切欠部9を通って外
部に配置されて駆動装置Dを構成するボールネジ11bに
接続される接続板5bとによって構成されている。
【0036】押圧板5aは受け部4の内径と略等しい直
径を持って形成されており、外周面の一部によって閉塞
テープ10を受け部4の内周面に圧接させるように構成さ
れ、且つ中央にはカートリッジA,Bを閉止するクリッ
プ1aを受け入れる凹部5cが形成されている。
【0037】また接続板5bの一部が切欠部9から外部
に突出するため、接続板5bの前後では閉塞テープ10を
切欠部9から回避させることが必要である。このため、
本例では、接続板5bの切欠部9と対向する位置には閉
塞テープ10を通過させる穴5dが形成されており、該穴
5dに閉塞テープ10を挿通して切欠部9から離隔させる
ことで、接続板5bの一部を切欠部9から外部に突出さ
せている。
【0038】尚、接続板5bの前後で閉塞テープ10を切
欠部9から回避させるには、上記の如く接続板5bに穴
5dを形成する以外にピストン5に閉塞テープ10を収納
する収納機構(図示せず)を設けても良い。このような
機構としては、例えば、押圧板5aと接続板5bの間に
ゼンマイバネ等によって常に閉塞テープ10を巻き取る方
向に付勢された軸を配置し、この軸に閉塞テープ10の端
部を固定することで、接続板5bを切欠部9から突出さ
せるのに支障を与えることなく、且つピストン5の移動
に伴って閉塞テープ10を軸に巻き付け或いは繰り出して
切欠部9を閉塞することが可能である。
【0039】上記の如く構成されたカートリッジ収納部
Cは、夫々の受け部4を平行に且つ該受け部4に形成さ
れた切欠部9を対向させて配置されている。
【0040】駆動装置Dは、2つのカートリッジ収納部
Cの間に配置された送り機構11と、可逆回転可能な電動
モーター12とを有して構成されている。送り機構11は、
カートリッジ収納部Cを構成する受け部4と平行に配置
されたネジ軸11aと、ネジ軸11aに螺合するボールネジ
11bとによって構成されている。前記ボールネジ11bに
は、受け部4の切欠部4から突出したピストン5の接続
板5bが固着されている。
【0041】ネジ軸11aと電動モーター12はクラッチ13
によって接続されている。電動モーター12の電源は、A
C100V,バッテリーの何れか或いは両方であって良
い。本例では、工事現場で使用する場合にAC電源を利
用し得ないことを想定してバッテリー14を電源としてお
り、該バッテリー14はケース2の内部に装着されてい
る。バッテリー14としては、鉛,ニッケル−水素,ニッ
ケル−カドミウム等があり、これらを選択的に用いるこ
とが可能である。しかし、パワー及び持続時間の観点か
らニッケル−カドミウム電池を用いることが好ましい。
【0042】上記の如く構成されたカートリッジ収納部
Cと駆動装置Dはケース2に収納されている。このケー
ス2はキャスター15を有しており、作業員によって押し
引きされて所望の位置に移動し得るように構成されてい
る。またケース2の所定位置には電源スイッチや他の制
御スイッチ類を設けた制御パネル16が取り付けられ、且
つ内蔵されたバッテリー14に対応する位置にバッテリー
交換用の蓋17が設けられている。
【0043】ハンドガンEは、内部に螺旋状のスタティ
ックミキサー機構18aを有するノズル18と、本体19とを
有して構成されている。スタティックミキサー機構18a
は、該機構18aを主剤と硬化剤が流通する過程で両者を
良好な状態で混合することが可能なように構成されてい
る。
【0044】本体19には、駆動装置Dを構成する電動モ
ーター12のオン・オフを制御するマイクロスイッチ20、
バネ21aによってマイクロスイッチ20から離隔する方向
に付勢され押し操作されたとき該スイッチ20を駆動する
ボタン21、電動モーター12の回転数を設定するボリュー
ム22及び電動モーター22の回転方向を設定する図示しな
いスイッチが設けられている。
【0045】また本体19には、梃子23aを介してボタン
21に接続され該ボタン21の押し操作と連動して開放し、
押し操作の解除に伴って閉鎖するサックバックバルブ23
が設けられており、このサックバックバルブ23によって
液たれを防止することが可能なように構成されている。
またサックバックバルブ23の入口側にはホース3a,3
bが接続され、出口側にマニフォールド24が設けられて
いる。そしてマニフォールド24の吐出側にノズル18が袋
ナット25によって固着されている。
【0046】上記の如く構成された混合吐出装置では、
2つのカートリッジ収納部CにカートリッジA,Bを収
納し、作業員がハンドガンEを把持して所定の孔に対向
させ、この状態でボタン21を押し操作すると、マイクロ
スイッチ20が作動して電動モーター12が回転し、同時に
サックバックバルブ23が開放する。
【0047】電動モーター12の回転に伴ってネジ軸11a
が回転し、ボールネジ11b,ピストン5を前進させる。
ピストン5が前進して押圧板5aがカートリッジA,B
を押圧すると、該カートリッジA,Bの先端側が受け部
4に設けた突起7に圧接し、容器1のクリップ1aの周
辺が切断され、収容された主剤,硬化剤が押し出され吐
出口6,ホース3a,3bを経てハンドガンEの本体19
に設けたサックバックバルブ23からマニフォールド24を
介してノズル18に供給される。マニフォールド24まで個
別に供給された主剤と硬化剤はノズル18のスタティック
ミキサー機構18aによって混合されて該ノズル18から外
部に吐出される。
【0048】ピストン5の引き続く前進によりカートリ
ッジA,Bの主剤及び硬化剤が押し出され、これに伴っ
て容器1は図5に示すように変形する。従って、収容さ
れた主剤及び硬化剤を無駄なく押し出すことが可能であ
る。
【0049】カートリッジA,Bに対する押圧によって
受け部4を構成する本体4a及び蓋体4bには1平方セ
ンチメートル当たり5kg〜10kgの内圧が作用する。この
ため、受け部4は作用する内圧に対抗し得る材料を用い
て構成されている。またカートリッジA,Bから押し出
された主剤或いは硬化剤が受け部4に流入する虞があ
る。しかし、受け部4に形成された切欠部9が閉塞テー
プ10によって閉塞され、且つ該テープ10は作用する内圧
に応じて受け部4の内壁に圧接していることから、流入
した主剤或いは硬化剤が外部に漏洩することはない。
【0050】カートリッジA,Bに収容された主剤及び
硬化剤が全て押し出されたとき、ハンドガンE或いはケ
ース2の制御パネル16に設けた図示しない電動モーター
12の回転方向の切り替えスイッチを操作して該モーター
12を回転させることでピストン5を後退させ、その後、
受け部4を構成する蓋体4bを本体4aから取り外し空
の容器1を取り出して新たなカートリッジA,Bを装填
することで、再度主剤及び硬化剤を押し出すことが可能
である。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
混合吐出装置では、コンクリートや岩盤に穿孔された孔
に2液型接着剤を注入するに際し、作業員はハンドガン
Eのみを把持して操作することで作業を実施することが
出来る。このため、カートリッジA,Bの重量や容量に
関わらず作業性の向上をはかることが出来、且つ狭い場
所でも容易に注入作業を行うことが出来る。
【0052】また電動モーターによって駆動される送り
機構を有するため、ピストンによってカートリッジを押
圧する際に作業員の労力を軽減させることが可能とな
り、操作の簡便性とあいまって作業効率を向上させるこ
とが出来る等の特徴を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】混合吐出装置の全体構成を説明する模式斜視図
である。
【図2】混合吐出装置をブロック的に説明する図であ
る。
【図3】カートリッジ収納部及び駆動装置の一部を示す
模式斜視図である。
【図4】カートリッジ収納部及びピストンと送り機構の
関係を説明する図である。
【図5】カートリッジを押圧した状態を説明する図であ
る。
【図6】ハンドガンの構成を説明する側断面図である。
【図7】ハンドガンの構成を説明する平断面図である。
【図8】受け部の構成を説明する斜視図である。
【符号の説明】
A,B カートリッジ C カートリッジ収納部 D 駆動装置 E ハンドガン 1 容器 1a クリップ 2 ケース 3a,3b ホース 4 受け部 4a 本体 4b 蓋体 4c 係止部 4d 係合部 5 ピストン 5a 押圧板 5b 接続板 5c 凹部 5d 穴 6 吐出口 7 突起 8 口金 9 切欠部 10 閉塞テープ 11 送り機構 11a ネジ軸 11b ボールネジ 12 電動モーター 13 クラッチ 14 バッテリー 15 キャスター 16 制御パネル 17 蓋 18 ノズル 18a スタティックミキサー 19 本体 20 マイクロスイッチ 21 ボタン 22 ボリューム 23 サックバックバルブ 24 マニフォールド 25 袋ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 徳太郎 愛知県桑名市藤が丘3丁目 417番地

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に収容された2液型接着剤を容器
    外に押し出して混合吐出する装置であって、2液型接着
    剤を構成する主剤及び硬化剤を夫々収容する変形可能な
    容器からなる二つのカートリッジと、受け部と該受け部
    内に移動可能な押圧部材を有し前記各カートリッジを個
    別に収納するカートリッジ収納部と、前記押圧部材を受
    け部の長手方向に移動させる駆動装置と、前記カートリ
    ッジ収納部及び駆動装置を収納するケースと、前記カー
    トリッジ収納部に接続され容器から押し出された主剤及
    び硬化剤を個別に移送するホースと、前記ホースの先端
    に取り付けられ主剤及び硬化剤を混合させる混合ノズル
    及び前記駆動装置の駆動スイッチを設けたハンドガン
    と、を有することを特徴とする2液型接着剤の混合吐出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記受け部が円筒状で且つ長手方向に沿
    って切欠部が形成され、前記押圧部材が前記切欠部を通
    して駆動装置に連結されるピストンであることを特徴と
    する請求項1に記載した2液型接着剤の混合吐出装置。
  3. 【請求項3】 前記受け部に形成された切欠部に沿って
    該切欠部を閉塞する閉塞テープが配置され、前記押圧部
    材が閉塞テープを通過させる穴又は閉塞テープを収納す
    る収納機構を有するピストンであることを特徴とする請
    求項2に記載した2液型接着剤の混合吐出装置。
  4. 【請求項4】 前記受け部が長手方向に分割された分割
    体からなり、各分割体を互いに係合させて円筒状に構成
    することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載し
    た2液型接着剤の混合吐出装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置が電動モーターによって回
    転するボールネジによる送り機構を有することを特徴と
    する請求項1乃至4の何れかに記載した2液型接着剤の
    混合吐出装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動装置の電源がバッテリーである
    ことを特徴とする請求項5に記載した2液型接着剤の混
    合吐出装置。
  7. 【請求項7】 前記混合ノズルがスタティックミキサー
    機構を有することを特徴とする請求項1乃至6の何れか
    に記載した2液型接着剤の混合吐出装置。
  8. 【請求項8】 前記ハンドガンが主剤及び硬化剤の流量
    を制御する流量制御指示部材を有することを特徴とする
    請求項1乃至7の何れかに記載した2液型接着剤の混合
    吐出装置。
  9. 【請求項9】 前記ハンドガンが液たれ防止機構を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載した
    2液型接着剤の混合吐出装置。
  10. 【請求項10】 前記変形可能な容器がフィルムチューブ
    で成形された容器であることを特徴とする請求項1乃至
    9の何れかに記載した2液型接着剤の混合吐出装置。
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