JPH09131215A - 櫛 - Google Patents

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JPH09131215A
JPH09131215A JP7314797A JP31479795A JPH09131215A JP H09131215 A JPH09131215 A JP H09131215A JP 7314797 A JP7314797 A JP 7314797A JP 31479795 A JP31479795 A JP 31479795A JP H09131215 A JPH09131215 A JP H09131215A
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comb
hair
teeth
comb teeth
tip
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JP7314797A
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Hidetama Haaku
英珠 波握
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PAAKUUEI KK
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PAAKUUEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 髪の毛に対してコームが斜めになった場合で
も、引っかかることなく、スムーズにコームを引いて髪
の毛をとかすことができるコームを提供する。 【解決手段】 複数本の櫛歯3が櫛本体2の内側面に並
列に植設された櫛1において、櫛歯3が実質的に円柱形
状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、髪の毛や眉毛など
を整える際などに用いられる櫛(以下、「コーム」とい
う。)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図11に示すようなコーム100
や図15に示すようなコーム200が一般に知られてい
る。図11に示すコーム100は、通称「カットコー
ム」或いは「バーバーコーム」などと呼ばれ、主として
髪をカットする時やとかす時などに用いられることが多
い。このコーム100は、櫛本体101の内側面(図示
の例では下面)に複数本の櫛歯102が並列に植設され
た構成になっている。そして、従来のコーム100で
は、櫛歯102を側面から見ると、図12に示すように
櫛歯102の先端(図示の例では下端)に行くほど細く
なった先細りの三角形状になっており、また、櫛歯10
2の横断面形状は、図13に示すように略長方形状に形
成されている。このように、従来のカットコームの櫛歯
は、断面が長方形の先細りの角錐形状に形成されている
のが一般的である。
【0003】一方、図15に示すコーム200は、横か
ら見た格好がテールコート(燕尾服)に似ていることか
ら、通称「テールコーム」と呼ばれている。このコーム
200は、パーマをかける場合やカールを形成しようと
する場合にロットやローラー、網カーラー、ホットカー
ラーなどに巻く髪をそろえたり、あるいは、女性の髪を
束ねたり、アップスタイルにするときなどにも使用され
る。このコーム200は、櫛本体201の基端側が把持
用のテール部202に形成されており、櫛本体201の
内側面(図示の例では下面)には複数本の櫛歯203が
並列に植設された構成になっている。そして、従来のコ
ーム200では、隣接する櫛歯203同士の間隔Lは何
れも等しくなっているのが一般的である。
【0004】かようなコーム200を用いて行われるパ
ーマ処理は、例えば次のような工程によって行われてい
る。即ち、先ず洗髪、カット等をした後、テール部20
2の先端(図15において右端)で適当数の髪の毛を区
分けし、その区分けした髪の毛をコーム200の櫛歯2
03でそろえてロットに巻き付ける。ロットに髪の毛を
巻き付ける場合、髪の毛のそれぞれにほぼ同程度のテン
ション(緊張力)を加えることが好ましい。もしテンシ
ョンが不揃いの状態で複数本の髪の毛をロットに巻き付
けると、髪の毛全体に均一なカールを形成するようなパ
ーマ処理ができず、仕上がりが綺麗にならなくなる。そ
のため、ロットに髪の毛を巻き付ける際には、コーム2
00のテール部202を指で握りながら髪の毛を櫛歯2
03で数回とかすことにより、髪の毛を全体的に引っ張
ってテンションを一定にそろえてからロットに巻き付け
ることが行われている。そして、パーマ液などを利用し
て髪の毛に所望のカールを形成した後、ロットを取り外
して洗浄することによってパーマ処理が終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来のコーム
は次のような解決課題を抱えている。先ず、従来のカッ
トコームは、髪の毛に対してコームが直角(90゜)に
なった状態で髪をとかしている場合はコームをスムーズ
に引くことができるが、髪の毛に対してコームが斜めに
なると髪の毛がコームに引っかかってしまい、コームを
スムーズに引くことができなくなるという問題を生じ
た。特に、髪の長い女性などにとってはコームを髪の毛
に対して常に直角な状態を保持したまま髪をとかすこと
は困難な場合が多く、従来のカットコームは、とかして
いる途中で髪がコームに引っかかりやすく、使いづらい
点があった。また、コームが引っかかってスムーズに引
けないと髪の毛にもダメージを与えてしまう。
【0006】ここで図14は、従来のカットコームを用
いて髪をとかしている状態を示す説明図である。図14
において、状態Xは、髪の毛a(実際には髪の毛の束で
ある(以下同じ))に対してコーム100が直角(90
゜)になっている状態を示し、状態Yは、髪の毛aに対
してコーム100が斜めになっている状態を示してい
る。本発明者の考察によれば、図示の状態Xのように髪
の毛aに対してコーム100が直角の場合は問題がない
が、状態Yのように髪の毛aに対してコーム100が斜
めになった場合は、従来のコーム100の櫛歯102が
長方形の断面形状を有するがゆえに、髪の毛aが櫛歯1
02と当接する位置で折れ曲がるようになり、これに起
因して髪の毛aがコーム100に引っかかってしまい、
コーム100をスムーズに引けなくなるということが判
明した。
【0007】次に、従来のテールコームは、ロット、ロ
ーラー、網カーラー、ホットカーラーなどに巻く髪をそ
ろえたりする場合に、テール部に近い櫛本体の基端側
(図15においてテール部202が設けられている側)
では把持部分から近いこともあって力が入れやすいの
で、髪の毛を引っ張りやすくテンションを加えやすい
が、逆にテール部から遠い櫛本体の先端側(図15にお
いて櫛本体201の左端側)の部分では髪の毛が櫛歯の
間から抜けやすいため、髪の毛に十分なテンションを加
えにくいといった問題があった。このため、従来のテー
ルコームを用いて髪の毛をロットなどに巻き付ける場合
は、均一なテンションを加えられる容易なるまで髪の毛
を何回もとかす必要があり、作業に長時間を要してい
た。
【0008】従って、本発明の第一の目的は、髪の毛に
対してコームが斜めになった場合でも、引っかかること
なく、スムーズにコームを引いて髪の毛をとかすことが
できるコームを提供することにある。また、本発明の第
二の目的は、把持部分から遠い櫛本体の先端側でも髪の
毛に十分なテンションを加えることができるコームを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
本の櫛歯が櫛本体の内側面に並列に植設された櫛におい
て、前記櫛歯が実質的に円柱形状に形成されていること
を特徴とする。この請求項1の発明において、請求項2
に記載したように、前記櫛本体の内側面において隣接す
る前記櫛歯の基端同士の間が凹状の円曲面に形成されて
いることが好ましい。また、請求項3に記載したよう
に、少なくとも前記櫛本体の一端側近傍に孔が設けられ
ていることが好ましい。
【0010】また、請求項4の発明は、基端側が把持用
のテール部に形成された櫛本体の内側面に複数本の櫛歯
が並列に植設された櫛において、隣接する前記櫛歯の間
隔が前記櫛本体の先端側に行くに従って次第に狭くなる
ように構成されていることを特徴とする。この請求項4
の発明において、請求項5に記載したように、前記テー
ル部は全体的に太さがほぼ一定であり、円または楕円の
断面形状を有しているように構成することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1は請求項1〜3の発
明の実施の形態にかかるコーム1の正面図、図2は図1
におけるA−A断面矢視拡大図、図3は図2におけるB
−B断面矢視図である。
【0012】この図1〜3に示したコーム1は、通称
「カットコーム」或いは「バーバーコーム」などと呼ば
れ、主として髪をカットする時やとかす時などに用いら
れる。このコーム1は、櫛本体2の内側面(図1では下
面)に複数本の櫛歯3が並列に植設された構成になって
いる。図示の例では、櫛本体2の基端(図1において右
端)2aと先端(図1において左端)2bに屈曲部4
a、4bが一体的に形成されており、それら屈曲部4
a、4bの間に渡って櫛歯3が並列に取り付けられた構
成になっている。このコーム1は、静電気防止素材など
を例えば射出成形(Injection molding)することによ
って、一体的に形成されている。
【0013】図3に示すように、櫛歯3は円形断面を有
しており、櫛歯3は何れもその上端から下端近傍まで太
さが一定の寸胴の円筒形状に形成されている。櫛歯3の
下端は球形状に面取りされている。また、櫛歯3の基端
(上端)が取り付けられている櫛本体2の内側面は、隣
接する櫛歯3の基端同士の間が凹状の円曲面5となるよ
うに形成されている。また、櫛本体2の先端2b側の屈
曲部4bに最も近い櫛歯3’は、他の複数の櫛歯3より
も短く形成されている。なお、この短く形成された櫛歯
3’が、屈曲部4bから0.3〜10mmの範囲内に位
置するように構成されている。
【0014】櫛本体2には、図1に示すように、複数の
孔6が設けられている。孔6は何れも横長の楕円形状を
有しており、図示の例では、孔6は櫛本体2の基端2a
側と先端2b側の対象位置に配置されている。
【0015】さて、図4は以上のように構成された本発
明の実施の形態にかかるコーム1を用いて髪をとかして
いる状態を示す説明図である。図4において、状態X
は、髪の毛a(実際には髪の毛の束である(以下同じ))
に対してコーム1が直角(90゜)になっている状態を
示し、状態Yは、髪の毛aに対してコーム1が斜めにな
っている状態を示している。先ず、図示の状態Xのよう
に髪の毛aに対してコーム1が直角の場合は、何の問題
もなくコーム1を引くことによって髪をとかすことがで
きる。そして、状態Yのように髪の毛aに対してコーム
1が斜めになった場合においても、このコーム1の櫛歯
3は円柱形状であるがゆえに、髪の毛aが折れ曲がるこ
とがほとんどなく、髪の毛aがコーム1に引っかかるこ
となくてスムーズに引くことが可能である。このよう
に、本発明のコーム1は方向が多少斜めになっても髪の
毛にダメージを与えることなくスムーズにとくことがで
きるので、特に髪の長い女性などにとって便利である。
【0016】更に、図示のコーム1は、櫛歯3の下端が
球形状に面取りされており、また、櫛歯3の基端が取り
付けられている櫛本体2の内側面は、隣接する櫛歯3の
基端同士の間が凹状の円曲面5に形成されているので、
とかした際にコーム1によって髪の毛に与えるダメージ
が著しく少なくて済み、髪の生え際に櫛歯3を斜めから
あてがうような場合であっても、頭皮や髪を傷損させな
い。
【0017】そして、図示のコーム1で髪に分け目を入
れる場合には、櫛本体2の先端2b側の屈曲部4bに最
も近い櫛歯3’が短くなっていることにより、屈曲部4
bの下端で髪の毛をかき分け易く、所望の位置に正確に
かつ綺麗に分け目を形成することができる。
【0018】一方、図示のコーム1は、櫛本体2に複数
の孔6が設けられているので、硬質の材料でコーム1が
形成されているような場合であっても、十分な柔軟性を
持たせることができ、髪をとかす際に頭皮への当たりが
柔らかくて頭皮を傷つけることもない。また、硬質の材
料でコーム1が形成されている場合は櫛歯3を含めてコ
ーム1全体に弾力を持たせることによって折損も防ぐこ
とができるようになる。また、櫛本体2に設けられてい
る複数の孔6は好適な指掛りとなるので、濡れた手や整
髪料が付着した手でコーム1を把持しても滑りにくいと
いった利点がある。
【0019】また、少なくとも櫛本体2の一端側近傍
(基端2a側近傍もしくは先端2b側近傍)に孔6を設
けることによって、コーム1の強度を向上させることが
できるといった効果を奏する。通常、コーム1の製造は
図5に示すように、内部にコーム1の形状の空洞部10
が形成されている割型11に成形材料を圧入し、固化
後、割型11を離すことによる射出成形によって行われ
る場合が多い。また、成形材料の圧入を行うための圧入
口12は櫛本体2の何れか一端(基端2aもしくは先端
2b)に相当する位置に設けられているのが一般的であ
る。図5に示すように圧入口12が櫛本体2の基端2a
に相当する位置に設けられている場合を例にとって説明
すると、ここでもし図6に示すように基端2a側近傍に
孔6が設けられていないとすると、圧入口12から圧入
された成形材料は割型11内の空洞部10に円滑に流れ
込むことができるので、基端2a側近傍に孔6がない場
合は、圧入の最後の部分(図示の例でいえば、櫛本体2
の基端2a側近傍)の樹脂の詰まりが粗くなり、折れや
すいコーム1が製造されることが多かった。また、樹脂
の詰まりを高くしようとして成形材料をあまり強く圧入
すると、割型11がパンクする心配があった。
【0020】これに対して、基端2a側近傍に孔6を設
ける場合は、図7に示すように、孔6を形成するための
ピン13が割型11内の空洞部10に配置されることに
なる。すると、圧入口12から圧入された成形材料が空
洞部10に流れ込む際に、このピン13に当たることと
なって、成形材料の流れにピン13によって抵抗を加え
ることができ、入口部分である櫛本体2の基端2a側近
傍の樹脂の詰まりが密になり、折れにくいコーム1を製
造できるようになる。なお、孔6の位置が圧入口12か
らあまり離れていたのでは以上のような効果を享受する
ことは困難となる。コーム1の強度を向上させるために
は、成形材料の入口部分となる櫛本体2の一端(基端2
aもしくは先端2b)から例えば10mm以内程度の範
囲に少なくとも一つの孔6を配置することのがよい。そ
の場合、孔6の形状は丸や楕円が好ましい。
【0021】次に、図8は請求項4、5の発明の実施の
形態にかかるコーム50の正面図である。この図8に示
したコーム50は、通称「テールコーム」と呼ばれ、パ
ーマをかける場合やカールを形成しようとする場合にロ
ットやローラー、網カーラー、ホットカーラーなどに巻
く髪をそろえたり、あるいは、女性の髪を束ねたり、ア
ップスタイルにするときなどに髪をそろえるために用い
られる。このコーム50は、櫛本体51の基端51a側
(図示の例では右側)が把持用のテール部52に形成さ
れている。櫛本体51の内側面(図示の例では下面)に
は複数本の櫛歯Tが並列に植設されている。これら櫛歯
Tの左右両側を囲むようにして、屈曲部53a、53b
が形成されており、屈曲部53aは櫛本体51の基端5
1a側に位置し、屈曲部53bは櫛本体51の先端51
b(図1において左端)に位置している。このコーム5
0も、先に説明したコーム1と同様に、静電気防止素材
などを用いて例えば射出成形により形成される。
【0022】このコーム50は、隣接する櫛歯T同士の
間隔が櫛本体51の基端51a側から先端51bに行く
に従って次第に狭くなるように構成されていることが特
徴である。即ち、説明のため櫛歯Tのうち最も基端51
a側(右側)に位置するものを櫛歯T1、櫛歯T1の先端
51b側(左側)隣に位置するものを櫛歯T2、以下順
番に櫛歯T3、・・・、櫛歯Tn-2、櫛歯Tn-1、櫛歯Tn
(櫛歯Tnは最も先端51b側に位置する櫛歯Tであ
る)と定義して具体的に説明すると、このコーム50に
おいては、櫛歯T1と櫛歯T2の間隔L1よりも櫛歯T2
櫛歯T3の間隔L2が狭く、更に、櫛歯T2と櫛歯T3の間
隔L2よりも櫛歯T3と櫛歯T4の間隔L3が狭く、・・
・、櫛歯Tn-3と櫛歯Tn-2の間隔Ln-3よりも櫛歯Tn-2
と櫛歯Tn-1の間隔Ln-2が狭く、更に、櫛歯Tn-2と櫛
歯Tn-1の間隔Ln-2よりも櫛歯Tn-1と櫛歯Tnの間隔L
n-1が狭くなるように構成されている。
【0023】そして、先に図1等で説明したコーム1と
同様に、このコーム50においても屈曲部53bに最も
近い櫛歯Tnは、他の櫛歯T1〜Tn-1よりも短く形成さ
れている。また、櫛本体51には複数の孔54が設けら
れると共に、更にこのコーム50は、櫛本体51の基端
51a側に位置する屈曲部53aにも複数個の指掛かり
用の凹溝55が形成されている。そしてまた、屈曲部5
3aとテール部52との連結部分には、波形状の歯部5
6が形成されている。
【0024】このコーム50のテール部52は、全体的
に太さがほぼ一定になっている。また、テール部52の
断面形状は、図9(a)〜(e)に示すように、円また
は楕円になっている。即ち、図9(a)は、テール部5
2の断面形状を円に形成したコーム50の左側面図であ
る。一方、図9(b)〜(e)は、何れもテール部52
の断面形状を楕円に形成したコーム50の左側面図であ
り、図9(b)のコーム50は、テール部52断面の楕
円の長軸52’の方向が屈曲部53a(櫛歯T)の長手
方向と一致し、図9(c)のコーム50は、テール部5
2断面の楕円の長軸52’の方向が屈曲部53a(櫛歯
T)の長手方向と直交するように構成されている。ま
た、図9(d)のコーム50は、テール部52断面の楕
円の長軸52’の方向が屈曲部53a(櫛歯T)の長手
方向から反時計回転方向に45゜傾斜し、図9(e)の
コーム50は、テール部52断面の楕円の長軸52’の
方向が屈曲部53a(櫛歯T)の長手方向から時計回転
方向に45゜傾斜するように構成されている。このよう
に、テール部52の断面形状は円または楕円の断面形状
とするのが好ましく、また、テール部52を楕円の断面
形状にする場合は、その楕円の長軸方向を任意の方向に
設定することが可能である。
【0025】さて、図10は以上のように構成された本
発明請求項4のコーム50を用いてロット60に髪の毛
aを巻き付けようとしている状態を示す説明図である。
ロット60に髪の毛aを巻き付ける際には、先ず、ロッ
ト60に巻こうとする髪の毛(実際には髪の毛の束)a
をコーム50のテール部52先端で区分けした後、図示
のように、指61でテール部52を握るように持ち直
し、櫛歯Tを用いてその区分けした髪の毛aを全体的に
引っ張ってテンションを一定にそろえる必要がある。テ
ンションが不揃いであると、パーマ処理をした場合に髪
の毛全体に均一なカールを形成できなくなり、仕上がり
が綺麗にならない。
【0026】本発明のコーム50を用いた場合は、テー
ル部52から遠い櫛本体51の先端51b側では櫛歯T
の間隔が狭くなっているので、髪の毛aが櫛歯Tの間か
ら抜けにくく、従って、テール部52から遠い櫛本体5
1の先端位置においても髪の毛aを引っ張ることがで
き、十分なテンションを加えることが可能である。ま
た、テール部52に近い櫛本体51の基端51a側では
把持部分から近いこともあって櫛歯Tの間隔が多少広く
ても力を入れやすく、仮に髪の毛aが櫛歯Tの間から抜
けたような場合であっても抜けた髪の毛をテール部52
を握っている指61で押さえることができるので、髪の
毛aに十分なテンションを加えることができる。このよ
うに本発明のコーム50を用いた場合は、ロット60に
巻こうとする髪の毛a全体に十分かつ均一なテンション
を簡単に加えることができるようになる。
【0027】また、人間の髪の毛は頭皮に対して均一に
生えているわけではなく、密に生えている箇所もあれば
逆に粗く生えている箇所もある。図示のコーム50は、
櫛歯Tの間隔が密な部分と粗の部分があるので、髪の毛
の密度に応じて櫛歯Tの間隔の密な部分と粗の部分を適
宜使い分けることも可能である。このように、本発明の
コーム50は、髪の毛の性質に対応した使い分けもでき
る。
【0028】そして、このコーム50のテール部52は
全体的に太さがほぼ一定になっているので、従来のテー
ルコームに比べてロット60に巻く髪の毛a全体に十分
なテンションを加え易いといった特徴がある。即ち、先
に図15で説明した従来のテールコーム200は、テー
ル部202が先端(図15において右端)に行くに従っ
て次第に細くなっているのが一般的である。そのような
従来のコーム200は、テール部202の先端近傍を把
持した場合は、細い部分を把持しているためにコーム2
00全体に十分なトルクを伝達することが困難であり、
髪の毛aを全体的を均一に引っ張ってテンションを一定
にそろえることが難しかった。これに対して、本発明の
コーム50は、テール部52の太さが一定であるので、
テール部52の先端近傍を把持した場合でも、テール部
52の基端近傍を把持した場合と同様のトルクをコーム
50の全体に伝達することが可能であり、操作性能が従
来のテールコームに比べて格段によい。本発明のコーム
50によれば、例えばロットや網カーラー越しに髪の毛
aをとかさなければならないような場合にも、テール部
52の先端近傍を把持して髪の毛aのテンションを一定
にそろえることが可能である。なお、テール部52の断
面形状は、先に図9(a)に示したような円形状にする
ことが最も好ましいが、図9(b)〜(e)に示したよ
うな楕円形状にしても良い。テール部52の断面形状を
楕円形状にする場合は、その楕円の長軸方向を櫛歯Tの
長手方向と一致させたり、直交させたり、あるいは傾斜
させても良く、任意の方向に設定することが可能であ
る。このようにテール部52の傾斜角度を自由に設定す
ることによって、例えば右利きの人にとって使いやすい
テールコームや左利きの人にとって使いやすいテールコ
ームなどをていきょうできるようになる。
【0029】更に、図示のコーム50も先に説明したコ
ーム1と同様に、櫛本体51に複数の孔54が設けられ
ているので、コーム50全体に十分な柔軟性を持たせる
ことができ、また、屈曲部53aに設けられた凹溝55
と共に孔54は好適な指掛りとなり、濡れた手や整髪料
が付着した手でコーム50を把持した場合の滑りを防止
することができる。更にまた、屈曲部53aとテール部
52の連結部分に形成された波形状の歯部56は、逆毛
を立てる場合に指掛りとなり、また、コーム50が指6
1の中で空回転りすることを防止する。そして、図示の
コーム50も先に説明したコーム1と同様に、屈曲部5
3bに最も近い先端の櫛歯Tnが他の櫛歯T1〜Tn-1
りも短いので、屈曲部53bの下端で髪の毛をかき分け
易く、所望の位置に正確にかつ綺麗に分け目を形成する
ことが可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1によれば、髪の毛に対してコー
ムが斜めになった場合でも、引っかかることなく、スム
ーズにコームを引いて髪の毛をとかすことができるよう
になる。そして、請求項2によれば、とかした際にコー
ムによって髪の毛に与えるダメージを著しく少なくで
き、また、請求項3によれば、射出成形によって製造さ
れたコームの強度を向上させることができるといった効
果を奏する。
【0031】請求項4によれば、把持部分から遠い櫛の
先端側でも髪の毛に十分なテンションを加えることがで
きるので、例えばパーマ処理を行う際にロットに巻こう
とする髪の毛全体に十分かつ均一なテンションを簡単に
加えることができるようになる。また、請求項5によれ
ば、テール部の先端近傍を把持した場合でも、テール部
の基端近傍を把持した場合と同様のトルクをコーム全体
に伝達でき、ロットや網カーラー越でも髪の毛をとかす
ことができるので、操作性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3の発明の実施の形態にかかるコー
ム1の正面図である。
【図2】図1におけるA−A断面矢視拡大図である。
【図3】図2におけるB−B断面矢視図である。
【図4】コーム1を用いて髪をとかしている状態を示す
説明図である。
【図5】コーム1を製造する射出成型用の割型11の平
面図である。
【図6】基端側近傍に孔が設けられていない場合の成形
材料の圧入状態を示す説明図である。
【図7】基端側近傍に孔が設けられている場合の成形材
料の圧入状態を示す説明図である。
【図8】請求項4、5の発明の実施の形態にかかるコー
ム50の正面図である。
【図9】コーム50の左側面図である。
【図10】コーム50の使用状態を示す斜視図である。
【図11】従来のカットコームの正面図である。
【図12】図11におけるC−C断面矢視拡大図である
【図13】図11におけるD−D断面矢視図である
【図14】従来のカットコームを用いて髪をとかしてい
る状態を示す説明図である。
【図15】従来のテールコームの正面図である。
【符号の説明】
1、50 コーム 2、51 櫛本体 3、T 櫛歯 6、54 孔 52 テール部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の櫛歯が櫛本体の内側面に並列に
    植設された櫛において、 前記櫛歯が実質的に円柱形状に形成されていることを特
    徴とする櫛。
  2. 【請求項2】 前記櫛本体の内側面において隣接する前
    記櫛歯の基端同士の間が凹状の円曲面に形成されている
    請求項1に記載の櫛。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記櫛本体の一端側近傍に孔
    が設けられている請求項1または2に記載の櫛。
  4. 【請求項4】 基端側が把持用のテール部に形成された
    櫛本体の内側面に複数本の櫛歯が並列に植設された櫛に
    おいて、 隣接する前記櫛歯の間隔が前記櫛本体の先端側に行くに
    従って次第に狭くなるように構成されていることを特徴
    とする櫛。
  5. 【請求項5】 前記テール部は全体的に太さがほぼ一定
    であり、円または楕円の断面形状を有している請求項4
    に記載の櫛。
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