JPH09130830A - ビデオ信号のエラー検出装置 - Google Patents

ビデオ信号のエラー検出装置

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JPH09130830A
JPH09130830A JP7286177A JP28617795A JPH09130830A JP H09130830 A JPH09130830 A JP H09130830A JP 7286177 A JP7286177 A JP 7286177A JP 28617795 A JP28617795 A JP 28617795A JP H09130830 A JPH09130830 A JP H09130830A
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Susumu Nishizawa
晋 西沢
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和幸 武田
Takeo Tsutsui
健夫 筒井
Akihiko Kono
昭彦 児野
Ritsu Watanabe
立 渡辺
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READER DENSHI KK
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオ信号に含まれる周期的信号のエラー
を、フレーム内の位置に関連させてリアルタイムで検出
できるようにする。 【解決手段】 アドレス発生回路4は、ビデオ信号VIN
中のフレーム同期信号に同期しているフレーム・リセッ
ト信号SFRの発生毎にリセットされ、クロック発生回路
5からのクロックCLKをカウントしてアドレス信号A
DDを出力し、基準ビデオ信号VREFを基準信号発生回
路6から読み出す。ビデオ信号VREF及びVINが不一致
の場合、比較回路7からエラー検出信号SERRORがCP
U1に供給され、CPU1はエラー発生アドレス信号A
DDERROR及びデータ属性信号SAをメモリ13に供給し
て該信号SAを記憶させる。その後、メモリ13への書
き込みを停止させ、アラーム発生回路10から警報を発
生させる。CPU1の制御により、メモリ13に記憶さ
れたデータに基づいて、エラーが発生したライン等のデ
ータがディスプレイに表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、ビデオ信号中の周期的な
信号の振幅及び時間(位相)のエラー(誤り)を検出し
て、ビデオ信号のエラーを検出するための検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ビデオ信号を複数のビデオ機器の間でシ
リアルまたはパラレル形態でデジタル伝送する場合に、
該ビデオ信号中に含まれる水平及び垂直同期信号にエラ
ーがあると映像が乱れてしまい、重大な障害を生じてし
まうので、同期信号のエラーを検出してそれに対処する
ことが、非常に重要なことである。また、ビデオ信号中
の映像信号期間にエラーがある場合も、意図した映像が
得られないので、このようなエラーを検出することも、
重要なことである。そのため、デジタル・ビデオ信号を
伝送する場合、その伝送途中に検出装置を接続してビデ
オ信号を監視すれば、そのエラーを検出することがで
き、ビデオ信号の伝送が正常に行われなかったことを警
告することができる。また、ビデオ機器の出力端子に検
出装置を接続すれば、該ビデオ機器からのビデオ信号が
正常か異常か、ひいては該ビデオ機器に障害が生じてい
ないか否かを確認することができる。
【0003】このようなビデオ信号のエラーを検出する
ための従来例の検出装置として、ビデオ信号がデジタル
信号である場合に、以下のような装置が提案されてい
る。 (a)ビデオ機器のパラレル出力にロジック・アナライ
ザを接続して、ビデオ信号の振幅と時間とを監視する。
そして、オペレータが、得られた振幅及び時間(タイミ
ング)のデータを基準値を比較して、エラーが生じてい
るか否かを判定する。 (b)ビデオ機器のパラレル出力をD/Aコンバータを
介してオシロスコープに接続することにより、アナログ
信号としてビデオ信号の振幅と時間を測定する。そし
て、オペレータが、測定された振幅と時間とを基準値と
比較することにより、エラーが生じているか否かを判定
する。 (c)ビデオ機器用のプロトコル・アナライザを用い
て、CRCを利用した誤り検出を行い、かつエラー・レ
ートを測定して、所定の頻度で誤りが生じた場合は、ビ
デオ機器に障害が生じたものとする判定を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例(a)
の検出装置においては、ビデオ信号を一旦ロジック・ア
ナライザに取り込まなければならず、かつ、ロジック・
アナライザで得られたビデオ信号の振幅及び時間のデー
タを、オペレータが基準値と比較して判定しなければな
らないので、リアルタイムでエラー検出をすることがで
きないとともに、無人のエラー検出が不可能である。ま
た、上記した従来例(b)の検出装置においても、オペ
レータがエラー判定しているので、無人のエラー検出が
できない。さらに、上記従来例(c)の検出装置におい
ては、現存するプロトコル・アナライザが、SMPTE
RP165(EDH)に準拠したフィールド単位のC
RCによるエラー検出方法を採用しているため、エラー
発生位置の特定ができず、またEDHが伝送上で生じた
エラーを検出する方法であるため、伝送前のビデオ信号
にエラーがあるか否かを検出することができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するためになされたものであり、本発明のデジタル・
ビデオ信号に含まれる周期的信号のエラーを検出する検
出装置においては、ビデオ信号の1フレーム内に存在す
る周期的信号に対応している基準信号のデータを予め記
憶しており、アドレス信号によって該基準信号のデータ
が読み出される基準信号発生手段と、入力されたビデオ
信号に含まれるフレーム同期信号に同期して、フレーム
・リセット信号を出力するフレーム・リセット信号発生
回路と、上記フレーム・リセット信号発生手段からの上
記フレーム・リセット信号によりリセットされ、該フレ
ーム・リセット信号に同期した周期で、上記基準信号発
生手段にアドレス信号を反復出力してするアドレス発生
手段と、上記基準信号発生手段からの上記基準信号のデ
ータと入力されたビデオ信号に含まれる上記周期的信号
のデータとを比較し、該周期的信号のエラーを検出して
エラー検出情報を出力するための比較手段と、上記比較
手段から出力されたエラー検出情報を可視情報または可
聴情報として出力する出力手段と、上記検出装置全体の
制御を行うための制御手段とを備えていることを特徴と
している。本発明はこのような構成を有して、入力され
るビデオ信号に含まれるフレーム・サイクルと同一サイ
クルで基準信号を発生することができるので、ビデオ信
号の1フレーム内に存在する周期的信号部分のエラーを
検出でき、しかもリアルタイムで検出することができ
る。
【0006】本発明の好適な実施例においては、検出装
置はさらに、アドレス発生手段によってアドレス指定さ
れて、入力されたビデオ信号に含まれる周期的信号のデ
ータを記憶するためのメモリ手段を備えており、該メモ
リ手段は、制御手段の制御により、比較手段がエラー検
出情報を出力した場合には、エラーが発生した位置に対
応するアドレスにデータ修正信号が記憶されるよう構成
されている。なお、データ修正信号を記憶しないで、エ
ラーが生じたままの状態でのデータを記憶するようにす
ることもできる。このようなメモリ手段を備えた検出装
置において、出力手段はディスプレイ手段を含むことが
でき、制御手段が、比較手段がエラー検出情報を出力し
た場合には、それ以降のエラー検出動作を停止させ、か
つ、ディスプレイ手段に、メモリ手段に記憶されたデー
タを表示させるよう制御することができる。また、メモ
リ手段を備えた検出装置において、出力手段が比較手段
が出力したエラー検出情報の履歴を記憶する記憶手段を
含み、制御手段が、該記憶手段中のエラー検出情報の履
歴に基づいて、同一位置に一回あるいは複数回(例え
ば、2回)のエラーが生じた場合に、該エラーが発生し
た位置に対応するメモリ手段のアドレスに、データ修正
信号を記憶させるよう制御することができる。さらに、
上記のようなメモリ手段及び記憶手段を備えた検出装置
において、出力手段がさらに、警報を出力するアラーム
出力手段及び印字出力を提供するプリンタ手段を含むこ
とができる。また、検出装置
【0007】本発明は、入力されるビデオ信号自身が1
フレームまたは2フレーム単位で周期的信号である場合
に適用でき、この場合、基準信号発生回路から発生され
る基準信号は、入力されるビデオ信号の1フレーム分に
対応する基準ビデオ信号となる。また、ビデオ信号に含
まれる水平及び垂直同期信号はどのようなビデオ信号で
も周期的信号であるので、本発明においては、これらの
同期信号のエラーを検出することもでき、この場合、基
準信号発生回路から発生される基準信号は、入力される
ビデオ信号の1フレーム分の水平及び垂直同期信号に対
応する基準同期信号となる。
【0008】
【実施の態様】図1は、本発明の一実施例である、デジ
タル・ビデオ信号のエラーを検出するための検出装置の
ブロック図を示している。この実施例においては、入力
されるビデオ信号自体が、周期的信号である場合に適用
可能である。図1において、1は検出装置全体の動作を
制御する制御回路(CPU)であり、IN及びOUT
は、ビデオ信号VINが入力及び出力される入力端子及び
出力端子である。なお、入力されるビデオ信号がシリア
ル形態である場合には、シリアル/パラレル変換回路
(不図示)を介して入力端子INに供給され、かつパラ
レル/シリアル変換回路(不図示)を介して出力端子O
UTから出力される。一方、ビデオ信号がパラレル形態
である場合には、ビデオ信号は直接入力端子INに供給
され、かつ直接出力端子OUTから出力される。また、
ビデオ信号がアナログ信号である場合には、A/D変換
器(不図示)を介して入力し、D/A変換器を介して出
力すればよいことは、言うまでもない。
【0009】入力されたビデオ信号VINは、同期分離回
路2に供給されて該ビデオ信号VIN中の同期信号が分離
され、そして、分離された同期信号中のフレーム同期信
号と同期するフレーム・リセット信号SFRがフレーム・
リセット信号発生回路3によって発生される。発生され
たフレーム・リセット信号SFRは、アドレス発生回路4
に供給されて該アドレス発生回路4をリセットする。ア
ドレス発生回路4は、水平カウンタと垂直カウンタとを
含み、水平カウンタは、リング・カウンタで構成され、
クロック発生回路5からのワード・クロックCLKをカ
ウントして、例えば0〜909のカウント値のワード・
アドレス信号(下位アドレス信号)ADDWをサイクリ
ックに出力し、一方、垂直カウンタは、水平カウンタの
出力を分周して、例えば0〜524カウント値のライン
・アドレス信号(上位アドレス信号)ADDLを出力す
る。したがって、アドレス発生回路4は、ワード・アド
レス信号とライン・アドレス信号との組み合わせからな
る、通常910×525のアドレス信号ADD(=AD
L+ADDW)を出力する。アドレス発生回路4中の水
平及び垂直カウンタは、フレーム・リセット信号SFR
出力された時点でゼロ・リセットされる。
【0010】アドレス発生回路4によって発生されたア
ドレス信号ADDは、CPU1に供給されるとともに、
ROM等のメモリで構成されている基準信号発生回路6
に供給される。基準信号発生回路6は、特定パターンの
基準ビデオ信号を予め記憶しており、アドレス信号AD
Dによって順次アドレス指定されて、基準ビデオ信号V
REFを比較回路7に供給する。比較回路7には入力され
たビデオ信号VINも供給されており、該比較回路7にお
いて、入力ビデオ信号VINと基準信号発生回路6からの
基準ビデオ信号VREFとが比較され、エラーが生じてい
る場合には、エラー検出信号SERRORをCPU1に供給
する。なお、アドレス発生回路4に含まれる水平カウン
タが、クロック発生回路5から出力されるワード・クロ
ックCLKをカウントしているため、アドレス信号AD
D(=ADDL+ADDW)は、該ワード・クロックCL
Kに同期して発生される。
【0011】CPU1は、比較回路7からのエラー検出
信号SERROR、及びその時点で供給されたアドレス信号
ADD、すなわち、エラーが発生した位置に対応してい
るアドレスを表すエラー発生アドレス信号ADDERROR
を、RAM等で構成されるメモリ8、プリンタ9に供給
するとともに、エラー発生信号をアラーム発生回路10
に供給して警報を発生させる。さらにCPU1は、エラ
ー発生アドレス信号ADDERROR及びデータ属性信号SA
を、アドレス切換回路(MPXADD)11及びデータ切
換回路(MPXDATA)12を介して、RAM等で構成さ
れるメモリ13に供給する。なお、メモリ13は、デー
タ信号を記憶するとともに、エラー情報を含むデータの
属性を表すデータ属性信号を記憶するよう構成されてお
り、CPU1からのデータ属性信号を、対応するデータ
信号と同一のアドレスに記憶する。また、メモリ8に
は、基準信号発生回路6と同一の基準信号データがあら
かじめ記憶されている。データ切換回路14は、入力ビ
デオ信号VIN及びメモリ13に記憶されたビデオ信号V
Mのいずれを、ディスプレイ15に供給して表示するか
を選択するためのものである。また、アドレス切換回路
11及びデータ切換回路12は、CPU1からの制御信
号によって同時に切り換えられ、データ切換回路14
は、CPU1からの別の制御信号によって切り換えられ
るが、CPU1からの制御線は省略してある。
【0012】アドレス発生回路4から出力されたアドレ
ス信号ADDはまた、アドレス切換回路11を介してメ
モリ13に供給され、それにより、入力ビデオ信号VIN
が、データ切換回路12を介してメモリ13の対応する
アドレスに記憶される。なお、ビデオ信号がコンポーネ
ント信号(例えば、NTSC方式のSMTE125M等
に準拠した信号)である場合には、1フレームで1画面
を構成しているので、メモリは1フレーム分の記憶容量
を有していればよく、かつ1フレーム分のアドレスを出
力するアドレス信号ADDをそのままメモリ13に供給
すればよい。一方、ビデオ信号がコンポジット信号(例
えば、SMPTE170Mまたは244Mに準拠した信
号)である場合には、2フレーム(A及びBフレーム)
で1画面を表している。したがって、メモリ13は2フ
レーム分のデータを記憶する容量を有している必要があ
り、したがって、この場合、メモリ13には2フレーム
分のアドレス信号を供給する必要がある。このため、図
1に示すように、スイッチ17及び記憶領域切換回路1
8を設けて、コンポジット信号である場合には、CPU
1からの制御信号によりスイッチ17をオンし、かつフ
レーム・リセット信号SFRが発生される毎にメモリ13
に対して記憶領域切換信号SRSWを出力することによ
り、Aフレーム中のデータとBフレームのデータとをメ
モリ13の別の記憶領域に記憶する。
【0013】比較回路7は、基準信号発生回路6で発生
された基準ビデオ信号VREFのデータを受け取ると、ビ
デオ信号の規格値に許容範囲がある場合(例えば、NT
SC方式のSMPTE170Mに準拠したコンポジット
信号)には、同期信号とバースト信号中のサブキャリア
との位相関係がライン毎に位相反転することを考慮し
て、そのタイミングで入力されるビデオ信号VINのデー
タが、 [VREF−α,VREF+α]または[−VREF−α,−V
REF+α] の範囲内であるかどうかを判定する。ただし、αは許容
誤差(例えば1IRE)である。そして、範囲外である
と判定すると、エラー検出信号SERRORをCPU1に供
給する。また、ビデオ信号が、その規格値に許容誤差が
ない(例えば、NTSC方式のSMPTE244Mに準
拠したコンポジット信号)の場合は、比較回路7は、ビ
デオ信号VINのデータが、VREFまたは−VREFに一致し
ているか否かを判定し、いずれにも一致していない場合
に、エラー検出信号SERRORをCPU1に出力する。比
較回路での比較タイミングは、CPU1からの制御信号
に基づいて制御される。
【0014】CPU1は、比較回路7からエラー検出信
号SERRORが供給されない限り、アドレス切換回路1
1、データ切換回路12及び14を図示の接続状態に保
持し、また、メモリ13に対して書込(W)信号を供給
する。これにより、メモリ13にデータ切換回路12を
介して入力ビデオ信号VINが供給され、かつアドレス発
生回路4からアドレス信号ADDがアドレス切換回路1
1を介して供給されるので、入力ビデオ信号VINがメモ
リ13に記憶される。このとき、データ切換回路14を
介して入力ビデオ信号VINがディスプレイ15に供給さ
れ、その信号波形が表示される。一方、比較回路7から
エラー検出信号SERRORが出力されると、CPU1は、
アドレス切換回路11及びデータ切換回路12を図示の
状態とは逆の接続状態に切り換え、かつ、エラー発生ア
ドレス信号ADDERROR及びデータ属性信号SAを発生
し、アドレス切換回路11及びデータ切換回路12を介
して、メモリ13に供給する。これにより、メモリ13
の、エラーが発生したピクセルに対応するアドレスに、
データ属性信号SAが書き込まれる。
【0015】CPU1から発生されるデータ属性信号S
Aは、ディスプレイ15上において、該当するピクセル
の表示を変更させるため等に使用され、例えば、該ピク
セルを赤色等に表示したり、輝度を変更したりすること
により、エラーが生じたピクセルをオペレータに対して
際立たせることができるようにするものである。なお、
エラーの発生がバースト的に生じたものである場合に
は、エラー表示を行ったりアラームを発生したりしてオ
ペレータに知らせる必要がないこともあるので、CPU
1は、メモリ8にエラー発生の履歴を記憶し、そしてそ
の履歴を監視して、同一ピクセルにエラーが一度でも生
じた場合、あるいは連続して複数回(例えば、2回以
上)または所定時間以内に複数回生じた場合に、エラー
発生アドレス信号ADDERROR及びデータ属性信号SA
発生し、かつアラーム発生回路10から警報を発生する
ように、制御することが好ましい。
【0016】CPU1は、メモリ13へのデータ属性信
号SAの書き込みが終了すると、アラーム発生回路10
から警報を発生すると同時に、あるいは一定時間経た後
に、メモリ13への書込(W)制御信号を停止して書き
込み動作を停止させる。そして、警報が発生されたこと
を知ったオペレータが、ビデオ信号中のどのピクセルに
エラーが生じたかを知るために、操作パネル16を操作
すると、CPU1の制御により、データ切換回路14が
図示の状態とは逆の接続状態に切り換えられる。さらに
CPU1は、メモリ13に対して読出(R)制御信号を
供給して読み出し動作モードに切り換え、メモリ13に
記憶されたビデオ信号の連続する複数ライン(例えば、
5ライン)分を読み出して、そのライン番号と共に、デ
ータ切換回路14を介してディスプレイ15に供給し表
示する。ディスプレイ15の表示は、オペレータが操作
パネル16を操作することによりスクロールされる。
【0017】なお、エラーが生じたピクセルを含んだラ
イン、すなわち、エラー発生アドレスADDERRORを含
んでいるラインの番号(エラー発生ライン番号)が分か
っているので、該ラインを最初に表示する複数ラインの
中に含ませるよう制御することが好ましい。また、オペ
レータの操作が無くても、CPU1の制御により自動的
に、ディスプレイ15にメモリ13の内容を表示するよ
うにしてもよい。さらに、エラー発生ライン中の複数の
ピクセル(例えば、10個のピクセル)のデータとアド
レスとを対応付けて、デイスプレイ15に表示できるよ
うにすることもできる。このように、エラーの発生がデ
ィスプレイ15に表示されると、オペレータの操作パネ
ル16の操作により、CPU1は、エラー発生位置に対
応するメモリ8のアドレスに記憶されている基準信号デ
ータを読み出し、修正データSMとしてエラー発生アド
レス信号ADDERRORとともに出力し、メモリ13中の
該アドレスに記憶されたデータを適正なデータに修正す
る。または、オペレータの入力により、任意のデータに
修正することもできる。そして、該修正されたデータを
含んだ信号を、必要に応じてメモリ13から読み出し
て、ディスプレイ15に表示しかつ出力端子OUTから
外部に出力するよう制御する。
【0018】上記説明においては、入力ビデオ信号VIN
全体の波形が1フレームまたは1フレーム単位で周期的
である場合に、該ビデオ信号の全体を基準ビデオ信号V
REFとリアルタイムで比較して、エラー検出をしてい
る。しかしながら、入力ビデオ信号中の水平同期信号及
び垂直同期信号は必ず周期的信号であるので、本発明に
よれば、これらの同期信号のみを基準のものと比較し
て、同期エラーが生じているか否かを検出することもで
きる。図2は、水平及び垂直同期信号のみの同期エラー
を検出するための検出装置であり、図1の検出装置と以
下の点で相違している。図2においては、アドレス発生
回路4′がライン・アドレス信号ADDLのみを供給
し、基準信号発生回路6′には水平及び垂直同期信号の
みに対応する基準水平/垂直同期信号H/VREFが予め
記憶されており、かつメモリ13′には2フレーム分の
水平及び垂直同期信号のデータのみが記憶される。図2
の検出装置は図1の検出装置と比べて、メモリ8及び1
3′の必要メモリ容量を極めて少なくすることでき、し
かも、ビデオ信号がフレーム毎に相違していても、水
平、垂直同期信号のエラーを確実に検出することができ
る。
【0019】図3は、図2に示したエラー検出装置の主
要部の出力波形を表している。(A)はフレーム・リセ
ット信号発生回路3から出力されるフレーム・リセット
信号SFR、(B)は基準信号発生回路6′から発生され
る基準水平/垂直同期信号H/VREFを表している。ま
た、(C)及び(D)は正常な入力ビデオ信号VIN及び
それに対応して比較回路7から出力されるエラー検出信
号SERRORを表し、(E)及び(F)は水平同期信号に
エラーが存在する場合の入力ビデオ信号VIN及びそれに
対応して比較回路7から出力されるエラー検出信号S
ERRORを表している。図3からも明らかなように、実際
に入力されたビデオ信号VINのフレーム同期信号に同期
して基準水平/垂直同期信号H/VREFが発生されるの
で、1フレーム中のビデオ信号に含まれる同期信号の時
間のズレが検出でき、また時間が一致している場合で
も、その振幅のエラーが検出できる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、入力されるビデオ信号に含まれる周期的信号が、該
ビデオ信号中のフレーム同期信号を基準として、振幅及
び時間に関してエラー検出でき、しかもリアルタイムで
エラー検出できる。また、オペレータがデイスプレイ等
を常に監視していなくても、エラー発生を即座に検出し
て警報を発生することができ、したがって、その後にオ
ペレータがデータの解析等を行うことにより、ビデオ機
器または伝送路等の故障箇所を検出修理することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のビデオ信号のエラーを検出
するための検出装置のブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例のビデオ信号に含まれる同
期信号のエラーを検出するための検出装置のブロック図
である。
【図3】図2に示された検出装置の主要部の信号波形を
示した波形図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西沢 晋 神奈川県横浜市港北区綱島東2−6−33 リーダー電子株式会社内 (72)発明者 武田 和幸 神奈川県横浜市港北区綱島東2−6−33 リーダー電子株式会社内 (72)発明者 筒井 健夫 東京都渋谷区神南2−2−1 日本放送協 会内 (72)発明者 児野 昭彦 東京都渋谷区神南2−2−1 日本放送協 会内 (72)発明者 渡辺 立 東京都渋谷区神南2−2−1 日本放送協 会内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル・ビデオ信号に含まれる周期的
    信号のエラーを検出する検出装置において、 ビデオ信号の1フレーム内に存在する周期的信号に対応
    している基準信号のデータを予め記憶しており、アドレ
    ス信号によって該基準信号のデータが読み出される基準
    信号発生手段と、 入力されたビデオ信号に含まれるフレーム同期信号に同
    期して、フレーム・リセット信号を出力するフレーム・
    リセット信号発生回路と、 上記フレーム・リセット信号発生手段からの上記フレー
    ム・リセット信号によりリセットされ、該フレーム・リ
    セット信号に同期した周期で、上記基準信号発生手段に
    アドレス信号を反復出力するアドレス発生手段と、 上記基準信号発生手段からの上記基準信号のデータと入
    力されたビデオ信号に含まれる上記周期的信号のデータ
    とを比較して、該周期的信号のエラーを検出してエラー
    検出情報を出力するための比較手段と、 上記比較手段から出力されたエラー検出情報を可視情報
    または可聴情報として出力する出力手段と、 上記検出装置全体の制御を行うための制御手段とを備え
    ていることを特徴とする検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の検出装置において、 該検出装置はさらに、上記アドレス発生手段によってア
    ドレス指定されて、入力されたビデオ信号に含まれる周
    期的信号のデータ及びエラー情報を含むデータの属性を
    表すデータ属性信号を記憶するためのメモリ手段を備え
    ており、 該メモリ手段は、上記比較手段がエラー検出情報を出力
    した場合には、エラーが発生した位置に対応するアドレ
    スにデータ属性信号が記憶されるよう、上記制御手段に
    より制御されることを特徴とする検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の検出装置において、 上記出力手段はディスプレイ手段を含んでおり、 上記制御手段は、上記比較手段がエラー検出情報を出力
    した場合には、それ以降のエラー検出動作を停止させ、
    かつ、ディスプレイ手段に、上記メモリ手段に記憶され
    たデータを表示させるよう制御することを特徴とする検
    出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の検出装置において、 上記出力手段は、上記比較手段が出力したエラー検出情
    報の履歴を記憶する記憶手段を含んでおり、 上記制御手段は、上記記憶手段中のエラー検出情報の履
    歴に基づいて、エラーが一回でも生じた場合、あるいは
    同一位置に複数回のエラーが生じた場合に、該エラーが
    発生した位置に対応する上記メモリ手段のアドレスに、
    データ属性信号を記憶させることを特徴とする検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の検出装置において、上記
    出力手段はさらに、警報を出力するアラーム出力手段及
    び印字出力を提供するプリンタ手段を含んでいることを
    特徴とする検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5いずれかに記載の検出装置
    において、上記基準信号発生回路から発生される基準信
    号が、入力されるビデオ信号の1フレーム分に対応する
    基準ビデオ信号であることを特徴とする検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5いずれかに記載の検出装置
    において、上記基準信号発生回路から発生される基準信
    号は、入力されるビデオ信号の1フレーム分の水平及び
    垂直同期信号に対応する基準同期信号であることを特徴
    とする検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の検出装置において、上記
    比較手段は、 入力されたビデオ信号の規格値に許容幅を有している場
    合は、基準ビデオ信号をVREFとし、許容誤差をαとす
    るとき、入力されたビデオ信号が[VREF−α,VREF
    α]または[−VREF−α,−VREF+α]の範囲内か否
    かを判定し、いずれの範囲にも属さない場合にエラー検
    出信号を出力し、 入力されたビデオ信号の規格値に許容幅がない場合は、
    入力されたビデオ信号がVREFまたは−VREFと一致して
    いるか否かを判定し、いずれにも一致していない場合に
    エラー検出信号を出力することを特徴とする検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の検出装置において、 上記記憶手段は、上記基準信号発生手段と同一の基準信
    号データを記憶しており、 上記制御手段は、エラーが発生した位置に対応する上記
    メモリ手段のアドレスに、上記記憶手段に記憶された基
    準信号データを読み出して、修正データ信号として記憶
    させることにより、エラーを有するデータを修正し、 上記検出装置はさらに、上記メモリ手段に記憶されたデ
    ータを再生して、上記ディスプレイ手段または検出装置
    の外部に供給する手段を備えていることを特徴とする検
    出装置。
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