JPH091303A - 溶接熱影響部ctod特性の優れた低温用鋼材の製造方法 - Google Patents
溶接熱影響部ctod特性の優れた低温用鋼材の製造方法Info
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- JPH091303A JPH091303A JP17557095A JP17557095A JPH091303A JP H091303 A JPH091303 A JP H091303A JP 17557095 A JP17557095 A JP 17557095A JP 17557095 A JP17557095 A JP 17557095A JP H091303 A JPH091303 A JP H091303A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小中入熱から大入熱までの広範囲な入熱量の
溶接の溶接熱影響部において、低温でのCTOD特性の
優れた鋼材の製造方法を得る。 【構成】 溶存酸素量を調整した溶鋼をTiで脱酸した
後にAlを添加し、C、Si、Mn、P、S、N、Mg
を特定量とした溶鋼を鋳造する際、未凝固率が特定の割
合の鋳片を面で圧下して鋳造し、圧延することにより、
析出物を増加させて溶接熱影響部の組織を微細化し、さ
らに中心偏析を生成させないことによって靭性を向上さ
せる。 【効果】 小中入熱および大入熱溶接の溶接熱影響部に
おいて、−50℃でのCTOD試験において限界CTO
D値0.1mm以上の優れた靭性を示す鋼板が得られ
る。
溶接の溶接熱影響部において、低温でのCTOD特性の
優れた鋼材の製造方法を得る。 【構成】 溶存酸素量を調整した溶鋼をTiで脱酸した
後にAlを添加し、C、Si、Mn、P、S、N、Mg
を特定量とした溶鋼を鋳造する際、未凝固率が特定の割
合の鋳片を面で圧下して鋳造し、圧延することにより、
析出物を増加させて溶接熱影響部の組織を微細化し、さ
らに中心偏析を生成させないことによって靭性を向上さ
せる。 【効果】 小中入熱および大入熱溶接の溶接熱影響部に
おいて、−50℃でのCTOD試験において限界CTO
D値0.1mm以上の優れた靭性を示す鋼板が得られ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋構造物等に使用さ
れる溶接熱影響部(以下HAZと称す)CTOD(Crac
k Tip Opening Displacement)特性に優れた溶接構造用
鋼材の製造方法に関するものである。
れる溶接熱影響部(以下HAZと称す)CTOD(Crac
k Tip Opening Displacement)特性に優れた溶接構造用
鋼材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギー需要の増大から海底石
油・天然ガス資源の開発が活発に進められている。その
開発海域も、より豊富な石油資源を求めて、北海、北極
海等の寒冷海域で大型な海洋構造物が設置されるように
なり、破壊がもたらす被害の大きさおよび社会不安の大
きさから脆性破壊の危険性に対する考慮が払われ、鋼材
自身の靭性だけでなくHAZの靭性への要求も厳しさを
増し、CTOD値が要求されるようになっている。
油・天然ガス資源の開発が活発に進められている。その
開発海域も、より豊富な石油資源を求めて、北海、北極
海等の寒冷海域で大型な海洋構造物が設置されるように
なり、破壊がもたらす被害の大きさおよび社会不安の大
きさから脆性破壊の危険性に対する考慮が払われ、鋼材
自身の靭性だけでなくHAZの靭性への要求も厳しさを
増し、CTOD値が要求されるようになっている。
【0003】例えば、北極海で使用される海洋構造物で
は−30℃でのCTOD試験で限界CTOD値0.25
mm以上が要求されている。この限界CTOD値0.2
5mmはBSI(British Standard Institution)の欠
陥評価基準で採用されている手法により算定された海洋
構造物用鋼材に対する要求値である。近年、開発が計画
されているサハリン沖の石油・天然ガス開発プロジェク
トでは要求されている限界CTOD値は0.1mm以上
と低いものの、靭性保証温度は−50℃とさらに低くな
り、より厳しい条件となっている。
は−30℃でのCTOD試験で限界CTOD値0.25
mm以上が要求されている。この限界CTOD値0.2
5mmはBSI(British Standard Institution)の欠
陥評価基準で採用されている手法により算定された海洋
構造物用鋼材に対する要求値である。近年、開発が計画
されているサハリン沖の石油・天然ガス開発プロジェク
トでは要求されている限界CTOD値は0.1mm以上
と低いものの、靭性保証温度は−50℃とさらに低くな
り、より厳しい条件となっている。
【0004】CTOD特性を向上させる方法は、例え
ば、特公平4−14179号公報や特開平4−1161
35号公報等に開示されるように成分を規制することに
よってCTOD特性を支配している島状マルテンサイト
の析出状態を制御する方法がある。特に特公平4−14
179号公報で開示されているように連続鋳造で鋳片を
製造する場合、最後に凝固する中心偏析部は成分の濃縮
によって焼入れ性が高く、島状マルテンサイトが生成し
易い。従って特公平4−14179号公報では中心偏析
部の成分分析値の上限を規制して、島状マルテンサイト
の生成を抑制することを開示している。しかし、近年の
−50℃で限界CTOD値0.1mm以上という要求は
満足することができず、要求を満足するためには抜本的
に中心偏析をなくすことが必要である。
ば、特公平4−14179号公報や特開平4−1161
35号公報等に開示されるように成分を規制することに
よってCTOD特性を支配している島状マルテンサイト
の析出状態を制御する方法がある。特に特公平4−14
179号公報で開示されているように連続鋳造で鋳片を
製造する場合、最後に凝固する中心偏析部は成分の濃縮
によって焼入れ性が高く、島状マルテンサイトが生成し
易い。従って特公平4−14179号公報では中心偏析
部の成分分析値の上限を規制して、島状マルテンサイト
の生成を抑制することを開示している。しかし、近年の
−50℃で限界CTOD値0.1mm以上という要求は
満足することができず、要求を満足するためには抜本的
に中心偏析をなくすことが必要である。
【0005】さらに、近年では溶接の効率化を促進する
ためにフラックス−銅バッキング(以下FCBと称す)
溶接に代表される片面1パス溶接のような大入熱溶接法
の適用が希望されており、小入熱から大入熱溶接まで適
用できる鋼材が必要とされている。その場合、島状マル
テンサイトを制御するだけでは不十分である。
ためにフラックス−銅バッキング(以下FCBと称す)
溶接に代表される片面1パス溶接のような大入熱溶接法
の適用が希望されており、小入熱から大入熱溶接まで適
用できる鋼材が必要とされている。その場合、島状マル
テンサイトを制御するだけでは不十分である。
【0006】大入熱溶接時の鋼材のHAZ靭性に注目し
た提案は従来から数多くあり、例えば、特公昭55−2
6164号公報等に開示されるように、微細なTi窒化
物を鋼中に確保することによって、HAZのオーステナ
イト粒を小さくし、靭性を向上させる方法がある。ま
た、特開平3−264614号公報ではTi窒化物とM
nSの複合析出物をフェライトの変態核として活用し、
HAZの靭性を向上させる方法が提案されている。
た提案は従来から数多くあり、例えば、特公昭55−2
6164号公報等に開示されるように、微細なTi窒化
物を鋼中に確保することによって、HAZのオーステナ
イト粒を小さくし、靭性を向上させる方法がある。ま
た、特開平3−264614号公報ではTi窒化物とM
nSの複合析出物をフェライトの変態核として活用し、
HAZの靭性を向上させる方法が提案されている。
【0007】しかしながら、Ti窒化物は、HAZのう
ち最高到達温度が1400℃を超える溶接金属との境界
(溶接ボンド部と称する)近傍ではほとんど固溶してし
まうので靭性劣化抑制効果が低下してしまうという問題
があり、近年の厳しい鋼材特性への要求を達成すること
が困難である。
ち最高到達温度が1400℃を超える溶接金属との境界
(溶接ボンド部と称する)近傍ではほとんど固溶してし
まうので靭性劣化抑制効果が低下してしまうという問題
があり、近年の厳しい鋼材特性への要求を達成すること
が困難である。
【0008】この溶接ボンド部近傍の靭性を改善する方
法としては特開昭61−79745号公報等に開示され
ているようにTi酸化物を粒内フェライトの変態核とし
て活用する方法があう。1400℃以上の高温域でも酸
化物は安定であり、窒化物のように固溶してしまうとい
う問題はない。しかしながら、粒内フェライトの変態核
として有効とされる数μm以下のTi酸化物を鋼中に均
一に分散させることは、非常に困難であり、特に板厚中
心部では酸化物の個数が少なくなり、要求されている靭
性を満足することはできない。
法としては特開昭61−79745号公報等に開示され
ているようにTi酸化物を粒内フェライトの変態核とし
て活用する方法があう。1400℃以上の高温域でも酸
化物は安定であり、窒化物のように固溶してしまうとい
う問題はない。しかしながら、粒内フェライトの変態核
として有効とされる数μm以下のTi酸化物を鋼中に均
一に分散させることは、非常に困難であり、特に板厚中
心部では酸化物の個数が少なくなり、要求されている靭
性を満足することはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明はこれら
の現状を踏まえ、Al−Ti−Mg複合酸化物を活用し
て溶接ボンド部近傍の組織を改善し、さらに鋳造に際し
て面で圧下を加えることによって中心偏析をなくし島状
マルテンサイトの生成を抑制して靭性を向上させ、前記
の大型溶接構造物のHAZで要求されている靭性を安定
して満足させる溶接構造物用鋼材の製造方法を提供する
ことを課題とするものである。
の現状を踏まえ、Al−Ti−Mg複合酸化物を活用し
て溶接ボンド部近傍の組織を改善し、さらに鋳造に際し
て面で圧下を加えることによって中心偏析をなくし島状
マルテンサイトの生成を抑制して靭性を向上させ、前記
の大型溶接構造物のHAZで要求されている靭性を安定
して満足させる溶接構造物用鋼材の製造方法を提供する
ことを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、重量%で、C:0.03〜0.09% Si:≦0.50% Mn:0.50〜1.8% P:≦0.02% S:0.002〜0.010% Al:0.005〜0.020% Ti:0.005〜0.020% N:0.0020〜0.0060% Mg:≦0.0010%を含有し、残部が鉄および不可
避的不純物からなる溶鋼を溶製するにあたり、溶存酸素
量を20〜100ppmに調整した溶鋼中に最終含有量
が0.005〜0.020%となるTiを添加して脱酸
した後、最終含有量として0.005〜0.020%と
なるAlを添加し、その後に最終成分調整を行い、さら
にその溶鋼を連続鋳造するにあたり、凝固率が85%以
上99%以下の凝固途中にある鋳片を面によって圧下し
て鋳片板厚中心部に中心偏析のない鋳片を鋳造した後圧
延することを特徴とする溶接熱影響部CTOD特性の優
れた低温用鋼材の製造方法を第1手段とし、重量%で、
C:0.03〜0.09% Si:≦0.50% Mn:0.50〜1.8% P:≦0.02% S:0.002〜0.010% Al:0.005〜0.020% Ti:0.005〜0.020% N:0.0020〜0.0060% Mg:≦0.0010%を基本成分とし、さらにCu:
≦1.0% Ni:≦1.5% Nb:≦0.030% V:≦0.1% Cr:≦0.6% Mo:≦0.6% B:0.0005〜0.0020%の1種または2種以
上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる溶
鋼を溶製するにあたり、溶存酸素量を20〜100pp
mに調整した溶鋼中に最終含有量が0.005〜0.0
20%となるTiを添加して脱酸した後、最終含有量と
して0.005〜0.020%となるAlを添加し、そ
の後に最終成分調整を行い、さらにその溶鋼を連続鋳造
するにあたり、凝固率が85%以上99%以下の凝固途
中にある鋳片を面によって圧下して鋳片板厚中心部に中
心偏析のない鋳片を鋳造した後圧延することを特徴とす
る溶接熱影響部CTOD特性の優れた低温用鋼材の製造
方法を第2の手段とする。
決するために、重量%で、C:0.03〜0.09% Si:≦0.50% Mn:0.50〜1.8% P:≦0.02% S:0.002〜0.010% Al:0.005〜0.020% Ti:0.005〜0.020% N:0.0020〜0.0060% Mg:≦0.0010%を含有し、残部が鉄および不可
避的不純物からなる溶鋼を溶製するにあたり、溶存酸素
量を20〜100ppmに調整した溶鋼中に最終含有量
が0.005〜0.020%となるTiを添加して脱酸
した後、最終含有量として0.005〜0.020%と
なるAlを添加し、その後に最終成分調整を行い、さら
にその溶鋼を連続鋳造するにあたり、凝固率が85%以
上99%以下の凝固途中にある鋳片を面によって圧下し
て鋳片板厚中心部に中心偏析のない鋳片を鋳造した後圧
延することを特徴とする溶接熱影響部CTOD特性の優
れた低温用鋼材の製造方法を第1手段とし、重量%で、
C:0.03〜0.09% Si:≦0.50% Mn:0.50〜1.8% P:≦0.02% S:0.002〜0.010% Al:0.005〜0.020% Ti:0.005〜0.020% N:0.0020〜0.0060% Mg:≦0.0010%を基本成分とし、さらにCu:
≦1.0% Ni:≦1.5% Nb:≦0.030% V:≦0.1% Cr:≦0.6% Mo:≦0.6% B:0.0005〜0.0020%の1種または2種以
上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる溶
鋼を溶製するにあたり、溶存酸素量を20〜100pp
mに調整した溶鋼中に最終含有量が0.005〜0.0
20%となるTiを添加して脱酸した後、最終含有量と
して0.005〜0.020%となるAlを添加し、そ
の後に最終成分調整を行い、さらにその溶鋼を連続鋳造
するにあたり、凝固率が85%以上99%以下の凝固途
中にある鋳片を面によって圧下して鋳片板厚中心部に中
心偏析のない鋳片を鋳造した後圧延することを特徴とす
る溶接熱影響部CTOD特性の優れた低温用鋼材の製造
方法を第2の手段とする。
【0011】本発明における、Al、Ti、C、Si、
Mn、P、S、N、Mg、Cu、Ni、Nb、Vの限定
量とその理由を以下に述べる。
Mn、P、S、N、Mg、Cu、Ni、Nb、Vの限定
量とその理由を以下に述べる。
【0012】AlはTiで脱酸した後に、余分な溶存酸
素を脱酸し、Ti酸化物の成長を抑制するため0.00
5%下限とし、添加量が多すぎるとTi酸化物を還元し
てしまうので、0.020%を上限とした。
素を脱酸し、Ti酸化物の成長を抑制するため0.00
5%下限とし、添加量が多すぎるとTi酸化物を還元し
てしまうので、0.020%を上限とした。
【0013】TiはTi酸化物及びTi窒化物の生成を
目的として添加するため0.005%を下限とし、添加
量が多すぎると炭化物(TiC)を生成して靭性を低下
させるため、0.020%を上限とした。
目的として添加するため0.005%を下限とし、添加
量が多すぎると炭化物(TiC)を生成して靭性を低下
させるため、0.020%を上限とした。
【0014】Cは強度を得るために重要であることから
下限を0.03%とし、特に低温でのHAZ靭性のため
には低いことが望ましいことから0.09%を上限とし
た。
下限を0.03%とし、特に低温でのHAZ靭性のため
には低いことが望ましいことから0.09%を上限とし
た。
【0015】Siは溶鋼の予備脱酸のために添加してい
るが、HAZの硬化により靭性が低下するのを防止する
ために0.5%を上限とした。
るが、HAZの硬化により靭性が低下するのを防止する
ために0.5%を上限とした。
【0016】Mnは鋼材の強度の向上および粒内フェラ
イト変態核を形成させる成分として0.5%以上の添加
が必要であり、過剰な含有量では焼入れ法が増加して溶
接性、HAZ靭性が低下するため、1.8%を上限とし
た。
イト変態核を形成させる成分として0.5%以上の添加
が必要であり、過剰な含有量では焼入れ法が増加して溶
接性、HAZ靭性が低下するため、1.8%を上限とし
た。
【0017】Pは含有量が少ないほど望ましいが、これ
を工業的に低下させるためには多大なコストがかかるこ
とから、0.020%を上限とした。
を工業的に低下させるためには多大なコストがかかるこ
とから、0.020%を上限とした。
【0018】Sはフェライト変態の核となるMnSを形
成させるため0.0020%を下限とし、含有量が多く
なると鋼材の異方性の増加や靭性の低下を招くため、
0.010%を上限とした。
成させるため0.0020%を下限とし、含有量が多く
なると鋼材の異方性の増加や靭性の低下を招くため、
0.010%を上限とした。
【0019】NはTiN析出物生成に必要であることか
ら0.0020%を下限とするが、固溶Nの増加はHA
Z靭性の低下を招くことから0.0060%を上限とし
た。
ら0.0020%を下限とするが、固溶Nの増加はHA
Z靭性の低下を招くことから0.0060%を上限とし
た。
【0020】Mgは本発明で特に重要な役割を持つ。特
開昭61−79745号公報に記載されるように、溶鋼
中のAl量が増加すると酸化物は主としてアルミナにな
るため、Ti系酸化物は生成しにくくなる。しかし、本
発明者らの知見により、溶鋼中にMgが存在すると、A
l量が多くてもアルミナが減少してTi系酸化物が増
え、Al−Ti−Mg複合酸化物が生成することが明ら
かとなった。しかし、Mg量が多すぎるとTi系酸化物
がMgによって還元され、Al−Ti−Mg複合酸化物
が生成しにくくなるため、上限を10ppmとした。
開昭61−79745号公報に記載されるように、溶鋼
中のAl量が増加すると酸化物は主としてアルミナにな
るため、Ti系酸化物は生成しにくくなる。しかし、本
発明者らの知見により、溶鋼中にMgが存在すると、A
l量が多くてもアルミナが減少してTi系酸化物が増
え、Al−Ti−Mg複合酸化物が生成することが明ら
かとなった。しかし、Mg量が多すぎるとTi系酸化物
がMgによって還元され、Al−Ti−Mg複合酸化物
が生成しにくくなるため、上限を10ppmとした。
【0021】Cuは鋼材の強度を向上させるために有効
であるが、1.0%を超えるとHAZ靭性を低下させる
ことから、1.0%を上限とした。
であるが、1.0%を超えるとHAZ靭性を低下させる
ことから、1.0%を上限とした。
【0022】Niは鋼材の強度及び靭性を向上させるた
めに有効であるが、1.5%を超えるとHAZ靭性を低
下させることから、1.5%を上限とした。
めに有効であるが、1.5%を超えるとHAZ靭性を低
下させることから、1.5%を上限とした。
【0023】Nbは焼入れ性を向上させることにより母
材の強度及び靭性を向上させるために非常に有効な元素
であるが、HAZ部においては過剰な添加は靭性を著し
く低下させるため、0.030%を上限とした。
材の強度及び靭性を向上させるために非常に有効な元素
であるが、HAZ部においては過剰な添加は靭性を著し
く低下させるため、0.030%を上限とした。
【0024】V、Cr、MoについてもNbと同様な効
果を有することから、それぞれ0.10%、0.60
%、0.60%を上限とした。
果を有することから、それぞれ0.10%、0.60
%、0.60%を上限とした。
【0025】BはHAZ靭性に有害な粒界フェライト、
フェライトサイドプレートの成長抑制と、BN析出によ
る固溶Nの固定から0.0005%以上0.002%以
下とした。
フェライトサイドプレートの成長抑制と、BN析出によ
る固溶Nの固定から0.0005%以上0.002%以
下とした。
【0026】また鋼材の圧延方法、加速冷却の方法およ
び焼入れ焼き戻しの方法においては、当該分野において
従来から適用されている方法を用いてもHAZ靭性に関
しては何ら影響を及ぼさないため、従来の方法を適用で
きる。
び焼入れ焼き戻しの方法においては、当該分野において
従来から適用されている方法を用いてもHAZ靭性に関
しては何ら影響を及ぼさないため、従来の方法を適用で
きる。
【0027】
【作用】本発明者等は前記従来技術が有する課題を解消
するために、まずHAZ組織を微細化するために、析出
物量を変化させることを目的に種々の脱酸実験を行っ
た。その結果、次の(1)、(2)に述べる知見を見い
だした。 (1)Ti脱酸後に適量のAlを投入すると酸化物個数
が増加し、さらにTi窒化物の析出個数も増加する。 (2)酸化物を多く得るためには、Ti脱酸前の溶存酸
素量は20〜100ppmの範囲が適切である。
するために、まずHAZ組織を微細化するために、析出
物量を変化させることを目的に種々の脱酸実験を行っ
た。その結果、次の(1)、(2)に述べる知見を見い
だした。 (1)Ti脱酸後に適量のAlを投入すると酸化物個数
が増加し、さらにTi窒化物の析出個数も増加する。 (2)酸化物を多く得るためには、Ti脱酸前の溶存酸
素量は20〜100ppmの範囲が適切である。
【0028】以下に上記2項目について詳細に検討した
結果を述べる。
結果を述べる。
【0029】上記(1)項について、Ti脱酸後に投入
するAlの効果について検討した結果、Al投入によっ
てTi酸化物が一部還元され、かつ微細化していること
が明らかとなった。また、Ti酸化物個数が増加したの
は、Al添加によって溶存酸素量が低下したためにTi
酸化物が成長しにくくなり微細化したため、浮上しにく
くなったためだと考えられる。さらに最適なAlの範囲
を明確にするために実験を行った結果、Al量が0.0
05%よりも少ないとTi酸化物の還元および溶存酸素
量の低下が十分でなく、Ti酸化物が粗大化してしま
い、0.020%を超えるとTi酸化物を還元してしま
い、Ti酸化物個数が減少してしまうことが明らかとな
った。また、Ti窒化物が増加した原因についてはまだ
明らかではないが、Ti窒化物中に核と思われる析出物
が観察され、その析出物を分析すると酸素が検出される
ことから、微細なTi酸化物を核にTi窒化物が生成
し、酸化物が存在しない場合よりも析出個数が増加した
と考えられる。
するAlの効果について検討した結果、Al投入によっ
てTi酸化物が一部還元され、かつ微細化していること
が明らかとなった。また、Ti酸化物個数が増加したの
は、Al添加によって溶存酸素量が低下したためにTi
酸化物が成長しにくくなり微細化したため、浮上しにく
くなったためだと考えられる。さらに最適なAlの範囲
を明確にするために実験を行った結果、Al量が0.0
05%よりも少ないとTi酸化物の還元および溶存酸素
量の低下が十分でなく、Ti酸化物が粗大化してしま
い、0.020%を超えるとTi酸化物を還元してしま
い、Ti酸化物個数が減少してしまうことが明らかとな
った。また、Ti窒化物が増加した原因についてはまだ
明らかではないが、Ti窒化物中に核と思われる析出物
が観察され、その析出物を分析すると酸素が検出される
ことから、微細なTi酸化物を核にTi窒化物が生成
し、酸化物が存在しない場合よりも析出個数が増加した
と考えられる。
【0030】上記(2)項について、Ti投入前の溶存
酸素量について調査した結果、溶存酸素量が20ppm
よりも少なくなるとHAZ靭性を確保するために必要な
量のTi酸化物が形成されず、100ppmを超えても
Ti酸化物の個数が少なくなることが明らかとなった。
100ppmを超えてTi酸化物が減少するのは、Ti
が投入された溶鋼の近傍で局所的に過飽和度が高くな
り、核生成頻度が増大して狭い領域に酸化物が多量に生
成しこれが直ちに凝集して浮上し易くなったためである
と考えられる。以上よりTi投入前の溶存酸素量は20
〜100ppmの範囲が適切であることが明らかとなっ
た。
酸素量について調査した結果、溶存酸素量が20ppm
よりも少なくなるとHAZ靭性を確保するために必要な
量のTi酸化物が形成されず、100ppmを超えても
Ti酸化物の個数が少なくなることが明らかとなった。
100ppmを超えてTi酸化物が減少するのは、Ti
が投入された溶鋼の近傍で局所的に過飽和度が高くな
り、核生成頻度が増大して狭い領域に酸化物が多量に生
成しこれが直ちに凝集して浮上し易くなったためである
と考えられる。以上よりTi投入前の溶存酸素量は20
〜100ppmの範囲が適切であることが明らかとなっ
た。
【0031】Ti投入後にAlを投入する技術は特公昭
59−190313号公報や特開平4−9448号公報
に示されている。本発明は上記したようにTiとAlの
投入順だけでなく、投入間隔や、投入量が重要であり、
特公昭59−190313号公報に示されているように
単にTiとAlの投入順を規制しただけでは達成できな
い。また、特開平4−9448号公報に示されているA
lをタンディッシュあるいは鋳型で投入する方法では、
Tiを投入してからAlを投入するまでの時間が長くな
り、Ti酸化物が減少してしまうため適切ではない。
59−190313号公報や特開平4−9448号公報
に示されている。本発明は上記したようにTiとAlの
投入順だけでなく、投入間隔や、投入量が重要であり、
特公昭59−190313号公報に示されているように
単にTiとAlの投入順を規制しただけでは達成できな
い。また、特開平4−9448号公報に示されているA
lをタンディッシュあるいは鋳型で投入する方法では、
Tiを投入してからAlを投入するまでの時間が長くな
り、Ti酸化物が減少してしまうため適切ではない。
【0032】次に、小中入熱溶接時に中心偏析部で生成
し易い島状マルテンサイトの生成を抑制するためには、
抜本的に中心偏析を生成させないことが必要であると考
え、中心偏析を生成させない鋳造方法を検討した。成分
の濃化した未凝固溶鋼を凝固率の低い未凝固部に押し出
すことができれば中心偏析を生成させないことができる
という考えの基、圧下方法を検討し実験した結果、面で
圧下することが有効であるということが明らかになっ
た。従来から中心偏析を軽減する方法として実施されて
いるロールで圧下する方法では鋳片と接する部分が線で
あるため制御が非常に難しく未凝固溶鋼を十分に押し出
すことができない。それに対し面で圧下する方法は鋳片
と広い面積で接するので制御が容易である。さらに最適
な圧下条件について調査を進め、凝固率が85%以上9
9%以下の凝固途中の鋳片を面で圧下することによって
中心偏析のない鋳片を得ることができることを知見し
た。凝固率が85%以下では圧下しても再度、溶鋼は濃
化して中心偏析が生成し、99%を超えるとすでに濃化
した溶鋼の一部は凝固して中心偏析が生成してしまい、
図1に示すように85%以上99%以下の範囲で中心偏
析が生成しないことが明らかになった。
し易い島状マルテンサイトの生成を抑制するためには、
抜本的に中心偏析を生成させないことが必要であると考
え、中心偏析を生成させない鋳造方法を検討した。成分
の濃化した未凝固溶鋼を凝固率の低い未凝固部に押し出
すことができれば中心偏析を生成させないことができる
という考えの基、圧下方法を検討し実験した結果、面で
圧下することが有効であるということが明らかになっ
た。従来から中心偏析を軽減する方法として実施されて
いるロールで圧下する方法では鋳片と接する部分が線で
あるため制御が非常に難しく未凝固溶鋼を十分に押し出
すことができない。それに対し面で圧下する方法は鋳片
と広い面積で接するので制御が容易である。さらに最適
な圧下条件について調査を進め、凝固率が85%以上9
9%以下の凝固途中の鋳片を面で圧下することによって
中心偏析のない鋳片を得ることができることを知見し
た。凝固率が85%以下では圧下しても再度、溶鋼は濃
化して中心偏析が生成し、99%を超えるとすでに濃化
した溶鋼の一部は凝固して中心偏析が生成してしまい、
図1に示すように85%以上99%以下の範囲で中心偏
析が生成しないことが明らかになった。
【0033】本発明は、以上の知見に基づく新しい作用
の適用によりなされたもので、これにより本発明の課題
を達成したのである。
の適用によりなされたもので、これにより本発明の課題
を達成したのである。
【0034】
【実施例】表1に本発明鋼および比較鋼のTi、Al投
入前の溶鋼の化学成分、表2に脱酸条件、圧下時の凝固
率および中心偏析の有無、表3に最終製品の化学成分、
表4にHAZの限界CTOD値を示す。
入前の溶鋼の化学成分、表2に脱酸条件、圧下時の凝固
率および中心偏析の有無、表3に最終製品の化学成分、
表4にHAZの限界CTOD値を示す。
【0035】本発明の1,2,3,4,5,6,7,8
は、何れもSAW溶接多層盛およびFCB溶接のCTO
D試験−30℃で限界CTOD値0.25mm以上を示
し、−0.50℃で限界CTOD値0.1mm以上の優
れた特性を示した。
は、何れもSAW溶接多層盛およびFCB溶接のCTO
D試験−30℃で限界CTOD値0.25mm以上を示
し、−0.50℃で限界CTOD値0.1mm以上の優
れた特性を示した。
【0036】一方、比較例9、10は圧下時の凝固率が
不適のため、ともにFCB溶接のCTOD試験−30℃
で限界CTOD値0.25mm以上および−50℃で限
界CTOD値0.1mm以上を示したものの、SAW溶
接多層盛のCTOD試験−30℃で限界CTOD値0.
25mm未満および−50℃で限界CTOD値0.1m
m未満の低い靭性しか示さなかった。比較例の11、1
2は溶存酸素濃量が不適のため、13、14はAl量が
不適のため、15、16はTiとAlとの添加順序が逆
のため、何れもSAW溶接多層盛のCTOD試験−30
℃で限界CTOD値0.25mm以上および−50℃で
限界CTOD値0.1mm以上を示したもののFCB溶
接のCTOD試験−30℃で限界CTOD値0.25m
m未満および−50℃で限界CTOD0.1mm未満の
低い靭性しか示さなかった。
不適のため、ともにFCB溶接のCTOD試験−30℃
で限界CTOD値0.25mm以上および−50℃で限
界CTOD値0.1mm以上を示したものの、SAW溶
接多層盛のCTOD試験−30℃で限界CTOD値0.
25mm未満および−50℃で限界CTOD値0.1m
m未満の低い靭性しか示さなかった。比較例の11、1
2は溶存酸素濃量が不適のため、13、14はAl量が
不適のため、15、16はTiとAlとの添加順序が逆
のため、何れもSAW溶接多層盛のCTOD試験−30
℃で限界CTOD値0.25mm以上および−50℃で
限界CTOD値0.1mm以上を示したもののFCB溶
接のCTOD試験−30℃で限界CTOD値0.25m
m未満および−50℃で限界CTOD0.1mm未満の
低い靭性しか示さなかった。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【発明の効果】本発明は、大入熱溶接法を適用した、海
洋構造物、船舶、貯蔵タンク等の大型溶接構造物の破壊
に対する厳しい靭性要求を満足する鋼板を供給するもの
であり、この種の産業分野にもたらす効果は極めて大き
く、さらに構造物の安全性の意味から社会に対する貢献
も非常に大きい。
洋構造物、船舶、貯蔵タンク等の大型溶接構造物の破壊
に対する厳しい靭性要求を満足する鋼板を供給するもの
であり、この種の産業分野にもたらす効果は極めて大き
く、さらに構造物の安全性の意味から社会に対する貢献
も非常に大きい。
【図1】面圧下時の鋳片の凝固率と中心偏析の有無を調
査したものであり、圧下時の凝固率が85%以上99%
以下の場合に中心偏析が生成しないことを示す図であ
る。
査したものであり、圧下時の凝固率が85%以上99%
以下の場合に中心偏析が生成しないことを示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/00 301 C22C 38/00 301B 38/14 38/14 38/58 38/58 (72)発明者 石川 忠 大分市大字西ノ州1番地 新日本製鐵株式 会社大分製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.03〜0.09% Si:≦0.50% Mn:0.50〜1.8% P:≦0.02% S:0.002〜0.010% Al:0.005〜0.020% Ti:0.005〜0.020% N:0.0020〜0.0060% Mg:≦0.0010%を含有し、残部が鉄および不可
避的不純物からなる溶鋼を溶製するにあたり、溶存酸素
量を20〜100ppmに調整した溶鋼中に最終含有量
が0.005〜0.020%となるTiを添加して脱酸
した後、最終含有量として0.005〜0.020%と
なるAlを添加し、その後に最終成分調整を行い、さら
にその溶鋼を連続鋳造するにあたり、凝固率が85%以
上99%以下の凝固途中にある鋳片を面によって圧下し
て鋳片板厚中心部に中心偏析のない鋳片を鋳造した後圧
延することを特徴とする溶接熱影響部CTOD特性の優
れた低温用鋼材の製造方法。 - 【請求項2】 重量%で、C:0.03〜0.09% Si:≦0.50% Mn:0.50〜1.8% P:≦0.02% S:0.002〜0.010% Al:0.005〜0.020% Ti:0.005〜0.020% N:0.0020〜0.0060% Mg:≦0.0010%を基本成分とし、さらにCu:
≦1.0% Ni:≦1.5% Nb:≦0.030% V:≦0.1% Cr:≦0.6% Mo:≦0.6% B:0.0005〜0.0020%の1種または2種以
上を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる溶
鋼を溶製するにあたり、溶存酸素量を20〜100pp
mに調整した溶鋼中に最終含有量が0.005〜0.0
20%となるTiを添加して脱酸した後、最終含有量と
して0.005〜0.020%となるAlを添加し、そ
の後に最終成分調整を行い、さらにその溶鋼を連続鋳造
するにあたり、凝固率が85%以上99%以下の凝固途
中にある鋳片を面によって圧下して鋳片板厚中心部に中
心偏析のない鋳片を鋳造した後圧延することを特徴とす
る溶接熱影響部CTOD特性の優れた低温用鋼材の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17557095A JPH091303A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 溶接熱影響部ctod特性の優れた低温用鋼材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17557095A JPH091303A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 溶接熱影響部ctod特性の優れた低温用鋼材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH091303A true JPH091303A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15998398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17557095A Pending JPH091303A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 溶接熱影響部ctod特性の優れた低温用鋼材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH091303A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002542034A (ja) * | 1999-04-15 | 2002-12-10 | ユジノール | アルミニウムキルド連続鋳造鋼の鋳造性を改良するための処理 |
WO2013051231A1 (ja) | 2011-10-03 | 2013-04-11 | Jfeスチール株式会社 | 溶接熱影響部の低温靭性に優れた高張力鋼板およびその製造方法 |
WO2013077022A1 (ja) | 2011-11-25 | 2013-05-30 | 新日鐵住金株式会社 | 溶接用鋼材 |
US9403242B2 (en) | 2011-03-24 | 2016-08-02 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Steel for welding |
KR20210089062A (ko) | 2020-01-07 | 2021-07-15 | 가부시끼가이샤 니혼 세이꼬쇼 | 용접 열영향부의 인성이 우수한 Cu 함유 저합금강 및 그 제조 방법 |
-
1995
- 1995-06-20 JP JP17557095A patent/JPH091303A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002542034A (ja) * | 1999-04-15 | 2002-12-10 | ユジノール | アルミニウムキルド連続鋳造鋼の鋳造性を改良するための処理 |
US9403242B2 (en) | 2011-03-24 | 2016-08-02 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Steel for welding |
WO2013051231A1 (ja) | 2011-10-03 | 2013-04-11 | Jfeスチール株式会社 | 溶接熱影響部の低温靭性に優れた高張力鋼板およびその製造方法 |
US9945015B2 (en) | 2011-10-03 | 2018-04-17 | Jfe Steel Corporation | High-tensile steel plate giving welding heat-affected zone with excellent low-temperature toughness, and process for producing same |
WO2013077022A1 (ja) | 2011-11-25 | 2013-05-30 | 新日鐵住金株式会社 | 溶接用鋼材 |
CN103946410A (zh) * | 2011-11-25 | 2014-07-23 | 新日铁住金株式会社 | 焊接用钢材 |
CN105750760A (zh) * | 2011-11-25 | 2016-07-13 | 新日铁住金株式会社 | 焊接用钢材 |
CN105750760B (zh) * | 2011-11-25 | 2018-06-08 | 新日铁住金株式会社 | 焊接用钢材 |
KR20210089062A (ko) | 2020-01-07 | 2021-07-15 | 가부시끼가이샤 니혼 세이꼬쇼 | 용접 열영향부의 인성이 우수한 Cu 함유 저합금강 및 그 제조 방법 |
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