JPH0913006A - ジョイントシート - Google Patents
ジョイントシートInfo
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- JPH0913006A JPH0913006A JP16567695A JP16567695A JPH0913006A JP H0913006 A JPH0913006 A JP H0913006A JP 16567695 A JP16567695 A JP 16567695A JP 16567695 A JP16567695 A JP 16567695A JP H0913006 A JPH0913006 A JP H0913006A
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- JP
- Japan
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- aromatic polyamide
- rubber
- fiber
- joint sheet
- fibers
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Abstract
(57)【要約】
【構成】基材繊維、充填剤および結合材としてのゴム成
分を含むジョイントシートであって、該基材繊維として
芳香族ポリアミドパルプ6〜14重量%および繊維長が
0.3〜2.0mmのゴムに対する接着性を高める表面
処理がされた芳香族ポリアミド短繊維0.5〜6重量
%、充填剤40〜80重量%および結合材としてのゴム
成分8〜22重量%を配合して得られることを特徴とす
るジョイントシート。 【効果】引張強さなどの強度が高く、繊維の分散性にも
優れているので、自動車および化学工業などの各種産業
機器、装置などのシール性に優れたガスケット材の用途
に有効に利用することができる。
分を含むジョイントシートであって、該基材繊維として
芳香族ポリアミドパルプ6〜14重量%および繊維長が
0.3〜2.0mmのゴムに対する接着性を高める表面
処理がされた芳香族ポリアミド短繊維0.5〜6重量
%、充填剤40〜80重量%および結合材としてのゴム
成分8〜22重量%を配合して得られることを特徴とす
るジョイントシート。 【効果】引張強さなどの強度が高く、繊維の分散性にも
優れているので、自動車および化学工業などの各種産業
機器、装置などのシール性に優れたガスケット材の用途
に有効に利用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車或いは化学工業
などで用いられる各種産業機械、装置などに利用されて
いるガスケットの基材に用いられるジョイントシートお
よびその製造方法に関する。
などで用いられる各種産業機械、装置などに利用されて
いるガスケットの基材に用いられるジョイントシートお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石綿の人体に及ぼす有害性の問題から、
ガスケットの基材繊維として、石綿を用いない非石綿系
のガスケットの開発が進められてきている。非石綿系の
ガスケットは、5〜40重量%の基材繊維、5〜20重
量%の結合材、40〜70重量%の充填剤および1〜5
重量%のゴム薬品などからなることが知られている。非
石綿系のガスケットに用いられる基材繊維としては、岩
綿、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、ウォラス
トナイトなどの無機繊維およびポリアクリロニトリル繊
維、セルロース繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポ
リアミド繊維から得られるパルプ、フェノール繊維など
の有機繊維が知られ、これらの繊維は単独或いは2種以
上の繊維が混合して使用されている。
ガスケットの基材繊維として、石綿を用いない非石綿系
のガスケットの開発が進められてきている。非石綿系の
ガスケットは、5〜40重量%の基材繊維、5〜20重
量%の結合材、40〜70重量%の充填剤および1〜5
重量%のゴム薬品などからなることが知られている。非
石綿系のガスケットに用いられる基材繊維としては、岩
綿、ガラス繊維、炭素繊維、セラミック繊維、ウォラス
トナイトなどの無機繊維およびポリアクリロニトリル繊
維、セルロース繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポ
リアミド繊維から得られるパルプ、フェノール繊維など
の有機繊維が知られ、これらの繊維は単独或いは2種以
上の繊維が混合して使用されている。
【0003】そして、芳香族ポリアミド繊維から得られ
るパルプ(以下、芳香族ポリアミドパルプということが
ある)を基材繊維として使用した場合、比較的高強度の
ジョイントシートが得られることから、芳香族ポリアミ
ドパルプが非石綿系のジョイントシートの主要基材繊維
となっている。
るパルプ(以下、芳香族ポリアミドパルプということが
ある)を基材繊維として使用した場合、比較的高強度の
ジョイントシートが得られることから、芳香族ポリアミ
ドパルプが非石綿系のジョイントシートの主要基材繊維
となっている。
【0004】芳香族ポリアミドパルプを基材繊維として
用いたジョイントシートで、高強度のものが得られる理
由としては、芳香族ポリアミドパルプが高度にフィブリ
ル化した構造をとっていて、これらがジョイントシート
の強度を高めるためと考えられている。
用いたジョイントシートで、高強度のものが得られる理
由としては、芳香族ポリアミドパルプが高度にフィブリ
ル化した構造をとっていて、これらがジョイントシート
の強度を高めるためと考えられている。
【0005】芳香族ポリアミドパルプは、上記のとお
り、ジョイントシートの基材繊維として有効だが、さら
に高強度を達成するためにその添加量を増すと、パルプ
の絡み合いが起こり、強度の向上が望めないばかりか、
パルプの分散性の劣ったシール性の悪いガスケット材と
なることから、実用的には芳香族ポリアミドパルプの配
合量は、約15重量%程度までの濃度範囲に限られて使
用されているのが現状である。そこで、分散性がよく、
さらに高強度が得られるジョイントシート用基材繊維の
開発が待たれていた。
り、ジョイントシートの基材繊維として有効だが、さら
に高強度を達成するためにその添加量を増すと、パルプ
の絡み合いが起こり、強度の向上が望めないばかりか、
パルプの分散性の劣ったシール性の悪いガスケット材と
なることから、実用的には芳香族ポリアミドパルプの配
合量は、約15重量%程度までの濃度範囲に限られて使
用されているのが現状である。そこで、分散性がよく、
さらに高強度が得られるジョイントシート用基材繊維の
開発が待たれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明の目的は、芳香族ポリアミドパルプを基材繊維とし
て用いるジョイントシートにおいて、芳香族ポリアミド
パルプを単独で用いた場合と比べて、基材繊維の分散性
が良く、しかも、さらに高強度が得られるジョイントシ
ートを提供することにある。
発明の目的は、芳香族ポリアミドパルプを基材繊維とし
て用いるジョイントシートにおいて、芳香族ポリアミド
パルプを単独で用いた場合と比べて、基材繊維の分散性
が良く、しかも、さらに高強度が得られるジョイントシ
ートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明はつぎの発明からなる。
を達成すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明はつぎの発明からなる。
【0008】〔1〕基材繊維、充填剤、および結合材と
してのゴム成分を含むジョイントシートであって、該基
材繊維として芳香族ポリアミドパルプ6〜14重量%お
よび繊維長が0.3〜2.0mmのゴムに対する接着性
を高める表面処理がされた芳香族ポリアミド短繊維0.
5〜6重量%、充填剤40〜80重量%、および結合材
としてのゴム成分8〜22重量%を配合して得られるこ
とを特徴とするジョイントシート。
してのゴム成分を含むジョイントシートであって、該基
材繊維として芳香族ポリアミドパルプ6〜14重量%お
よび繊維長が0.3〜2.0mmのゴムに対する接着性
を高める表面処理がされた芳香族ポリアミド短繊維0.
5〜6重量%、充填剤40〜80重量%、および結合材
としてのゴム成分8〜22重量%を配合して得られるこ
とを特徴とするジョイントシート。
【0009】〔2〕前記の繊維長が0.3〜2.0mm
のゴムに対する接着性を高める表面処理がされた芳香族
ポリアミド短繊維が、芳香族ポリアミドの長繊維を撚糸
或いは織布といった加工処理を施すことなくそのままエ
ポキシ液で処理し、ついで、レゾルシン−ホルムアルデ
ヒド樹脂/ゴムラテックス液または2,6−ビス
(2’,4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロ
ロフェノールを含むレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂
/ゴムラテックス液で処理した後、0.3〜2.0mm
の長さに切断して得られる短繊維である前記項〔1〕記
載のジョイントシート。
のゴムに対する接着性を高める表面処理がされた芳香族
ポリアミド短繊維が、芳香族ポリアミドの長繊維を撚糸
或いは織布といった加工処理を施すことなくそのままエ
ポキシ液で処理し、ついで、レゾルシン−ホルムアルデ
ヒド樹脂/ゴムラテックス液または2,6−ビス
(2’,4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロ
ロフェノールを含むレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂
/ゴムラテックス液で処理した後、0.3〜2.0mm
の長さに切断して得られる短繊維である前記項〔1〕記
載のジョイントシート。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
ジョイントシートでは、ガスケットの基材繊維として、
芳香族ポリアミドパルプと結合材として使用されるゴム
に対して接着性を高めた表面処理をされた繊維長が0.
3〜2.0mm好ましくは0.5〜1.5mmの芳香族
ポリアミド短繊維を併用することを特徴とする。
ジョイントシートでは、ガスケットの基材繊維として、
芳香族ポリアミドパルプと結合材として使用されるゴム
に対して接着性を高めた表面処理をされた繊維長が0.
3〜2.0mm好ましくは0.5〜1.5mmの芳香族
ポリアミド短繊維を併用することを特徴とする。
【0011】このように、芳香族ポリアミドパルプと結
合材として使用されるゴムに対して接着性を高めた表面
処理をされた芳香族ポリアミド短繊維を併用することに
より、従来から知られる芳香族ポリアミドパルプを単独
で使用した場合と比べて基材繊維の分散性が良く、しか
も強度の高いジョイントシートを製造することが可能で
あることがわかった。
合材として使用されるゴムに対して接着性を高めた表面
処理をされた芳香族ポリアミド短繊維を併用することに
より、従来から知られる芳香族ポリアミドパルプを単独
で使用した場合と比べて基材繊維の分散性が良く、しか
も強度の高いジョイントシートを製造することが可能で
あることがわかった。
【0012】本発明において芳香族ポリアミド繊維と
は、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド、ポリ−p
−ベンズアミド、ポリ−m−ベンズアミド、ポリ−m−
フェニレンイソフタルアミドまたはこれらの構造を50
重量%以上含む繊維状の材料であるが、なかでも高強度
が要求される本発明のジョイントシートでは、ポリ−p
−フェニレンテレフタルアミドの繊維が特に好ましい。
は、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド、ポリ−p
−ベンズアミド、ポリ−m−ベンズアミド、ポリ−m−
フェニレンイソフタルアミドまたはこれらの構造を50
重量%以上含む繊維状の材料であるが、なかでも高強度
が要求される本発明のジョイントシートでは、ポリ−p
−フェニレンテレフタルアミドの繊維が特に好ましい。
【0013】本発明で使用される芳香族ポリアミドパル
プとしては、トワロン(アクゾ社製)、ケブラー(デュ
ポン社製)またテクノーラ(帝人社製)という商品名で
市販されている芳香族ポリアミドパルプを用いることが
できる。
プとしては、トワロン(アクゾ社製)、ケブラー(デュ
ポン社製)またテクノーラ(帝人社製)という商品名で
市販されている芳香族ポリアミドパルプを用いることが
できる。
【0014】本発明で使用される表面処理された繊維長
が0.3〜2.0mmの芳香族ポリアミド短繊維は、例
えば、特開平6−158547号公報に記載の方法に従
って製造することができる。
が0.3〜2.0mmの芳香族ポリアミド短繊維は、例
えば、特開平6−158547号公報に記載の方法に従
って製造することができる。
【0015】すなわち、本発明で使用される表面処理さ
れた繊維長が0.3〜2.0mmの芳香族ポリアミド短
繊維は、芳香族ポリアミドの長繊維を撚糸あるいは織布
といった加工処理を施すことなく、そのままエポキシ処
理液で処理し、次いで、レゾルシン−ホルムアルデヒド
樹脂/ゴムラテックス液、または、2,6−ビス
(2’,4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロ
ロフェノールを含むレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂
/ゴムラテックス液で処理してから、0.3〜2.0m
mの長さに切断して得られる短繊維である。
れた繊維長が0.3〜2.0mmの芳香族ポリアミド短
繊維は、芳香族ポリアミドの長繊維を撚糸あるいは織布
といった加工処理を施すことなく、そのままエポキシ処
理液で処理し、次いで、レゾルシン−ホルムアルデヒド
樹脂/ゴムラテックス液、または、2,6−ビス
(2’,4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロ
ロフェノールを含むレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂
/ゴムラテックス液で処理してから、0.3〜2.0m
mの長さに切断して得られる短繊維である。
【0016】このように、芳香族ポリアミド短繊維の製
造において、芳香族ポリアミドの長繊維を撚糸或いは織
布といった加工処理を施すことなく接着性処理を行な
い、その後、該接着性処理された芳香族ポリアミドの長
繊維を切断して短繊維化することにより、分散性に優れ
る高性能の短繊維を得ることができる。
造において、芳香族ポリアミドの長繊維を撚糸或いは織
布といった加工処理を施すことなく接着性処理を行な
い、その後、該接着性処理された芳香族ポリアミドの長
繊維を切断して短繊維化することにより、分散性に優れ
る高性能の短繊維を得ることができる。
【0017】ここで、エポキシ処理液とは、エポキシ化
合物を含む液であり、通常、エポキシ化合物を水に溶解
或いは分散させた状態で用いられるものである。また、
必要に応じて、乳化剤、分散剤、エポキシ化合物の硬化
剤或いは有機溶媒などが混合されて用いられるが、従来
から知られるブロックドイソシアネート類を併用して用
いることも可能である。
合物を含む液であり、通常、エポキシ化合物を水に溶解
或いは分散させた状態で用いられるものである。また、
必要に応じて、乳化剤、分散剤、エポキシ化合物の硬化
剤或いは有機溶媒などが混合されて用いられるが、従来
から知られるブロックドイソシアネート類を併用して用
いることも可能である。
【0018】該エポキシ化合物としては、1分子中に2
個以上のエポキシ基を有する化合物が好ましく、グリセ
リンポリグリシジルエーテル、ポリグリセリンポリグリ
シジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテルおよびテトラグリ
シジルジアミノジフェニルメタンなどが挙げられる。
個以上のエポキシ基を有する化合物が好ましく、グリセ
リンポリグリシジルエーテル、ポリグリセリンポリグリ
シジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテ
ル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ビ
スフェノールAジグリシジルエーテルおよびテトラグリ
シジルジアミノジフェニルメタンなどが挙げられる。
【0019】エポキシ処理液中のエポキシ化合物の濃度
は、好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは1
〜5重量%である。濃度がこの下限未満では接着性が不
十分となり、上限を超えると短繊維の分散性が劣るよう
になる。
は、好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは1
〜5重量%である。濃度がこの下限未満では接着性が不
十分となり、上限を超えると短繊維の分散性が劣るよう
になる。
【0020】エポキシ処理液による処理工程としては、
芳香族ポリアミド長繊維を該エポキシ処理液に浸漬した
後、120〜180℃程度の温度で1〜20分熱処理す
ることにより溶媒或いは水の除去を目的とした乾燥を行
ない、続いて180〜260℃程度で1〜20分熱処理
することにより硬化が行われる。
芳香族ポリアミド長繊維を該エポキシ処理液に浸漬した
後、120〜180℃程度の温度で1〜20分熱処理す
ることにより溶媒或いは水の除去を目的とした乾燥を行
ない、続いて180〜260℃程度で1〜20分熱処理
することにより硬化が行われる。
【0021】続いて行われるレゾルシン−ホルムアルデ
ヒド樹脂/ゴムラテックス液または2,6−ビス
(2’,4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロ
ロフェノールを含むレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂
/ゴムラテックス液による処理において用いられるレゾ
ルシン−ホルムアルデヒド樹脂としては、レゾルシン−
ホルムアルデヒドを0.5/1〜3.0/1のモル比で
酸もしくはアルカリ触媒の存在下、または無触媒下に反
応させた縮合物が好適に用いられるが、レゾルシン−ホ
ルムアルデヒド初期縮合物として市販されているものも
用いることができる。
ヒド樹脂/ゴムラテックス液または2,6−ビス
(2’,4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロ
ロフェノールを含むレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂
/ゴムラテックス液による処理において用いられるレゾ
ルシン−ホルムアルデヒド樹脂としては、レゾルシン−
ホルムアルデヒドを0.5/1〜3.0/1のモル比で
酸もしくはアルカリ触媒の存在下、または無触媒下に反
応させた縮合物が好適に用いられるが、レゾルシン−ホ
ルムアルデヒド初期縮合物として市販されているものも
用いることができる。
【0022】また、ゴムラテックスとしては、結合材と
して使用されるゴムに従って、スチレン−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジンゴム、クロ
ロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、ニトリ
ルゴム、水素化ニトリルゴムおよびクロロプレンゴムな
どのラテックス類を、1種または2種以上混合して使用
できる。
して使用されるゴムに従って、スチレン−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエン−ビニルピリジンゴム、クロ
ロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、ニトリ
ルゴム、水素化ニトリルゴムおよびクロロプレンゴムな
どのラテックス類を、1種または2種以上混合して使用
できる。
【0023】ゴムラテックスに対するレゾルシン−ホル
ムアルデヒド樹脂の使用量は、固形分重量比で10/1
00〜30/100の範囲で使用することができる。ま
た、接着力を高めるため、2,6−ビス(2’,4’−
ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロロフェノールを
レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂/ゴムラテックス液
に混合して用いることができる。2,6−ビス(2’,
4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロロフェノ
ール液としては、ナガセ化成工業(株)からデナボンド
の商品名で市販されているものを用いることができる。
ムアルデヒド樹脂の使用量は、固形分重量比で10/1
00〜30/100の範囲で使用することができる。ま
た、接着力を高めるため、2,6−ビス(2’,4’−
ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロロフェノールを
レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂/ゴムラテックス液
に混合して用いることができる。2,6−ビス(2’,
4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロロフェノ
ール液としては、ナガセ化成工業(株)からデナボンド
の商品名で市販されているものを用いることができる。
【0024】2,6−ビス(2’,4’−ジヒドロキシ
フェニルメチル)4−クロロフェノールの配合量は、レ
ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂およびゴムラテックス
の固形分合計100重量部に対して、20〜150重量
部、好ましくは50〜100重量部の範囲で使用するこ
とができる。レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂/ゴム
ラテックス液或いは2,6−ビス(2’,4’−ジヒド
ロキシフェニルメチル)4−クロロフェノールを含むレ
ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂/ゴムラテックス液
は、通常水分散系で使用され、全固形分濃度は3〜25
重量%が好ましく、5〜20重量%がより好ましい。
フェニルメチル)4−クロロフェノールの配合量は、レ
ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂およびゴムラテックス
の固形分合計100重量部に対して、20〜150重量
部、好ましくは50〜100重量部の範囲で使用するこ
とができる。レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂/ゴム
ラテックス液或いは2,6−ビス(2’,4’−ジヒド
ロキシフェニルメチル)4−クロロフェノールを含むレ
ゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂/ゴムラテックス液
は、通常水分散系で使用され、全固形分濃度は3〜25
重量%が好ましく、5〜20重量%がより好ましい。
【0025】エポキシ処理した芳香族ポリアミド繊維を
これらの処理液に浸漬し、次いで120〜180℃程度
で1〜20分間熱処理することにより乾燥を行ない、続
いて180〜260℃程度で1〜20分間熱処理するこ
とにより硬化させる。
これらの処理液に浸漬し、次いで120〜180℃程度
で1〜20分間熱処理することにより乾燥を行ない、続
いて180〜260℃程度で1〜20分間熱処理するこ
とにより硬化させる。
【0026】本発明で使用される芳香族ポリアミドパル
プの使用量は、6〜14重量%、好ましくは8〜12重
量%の範囲である。芳香族ポリアミドパルプの使用量が
6重量%未満では、強度が低く、実用性のあるガスケッ
ト材が得られ難く、14重量%を超えると繊維の分散性
の劣ったシールドの悪いガスケット材となり易い。
プの使用量は、6〜14重量%、好ましくは8〜12重
量%の範囲である。芳香族ポリアミドパルプの使用量が
6重量%未満では、強度が低く、実用性のあるガスケッ
ト材が得られ難く、14重量%を超えると繊維の分散性
の劣ったシールドの悪いガスケット材となり易い。
【0027】また、芳香族ポリアミドパルプとともに用
いられる、結合材として使用されるゴムに対して接着性
を高めた処理をした後、切断された芳香族ポリアミド繊
維の短繊維としては、繊維長が0.3〜2.0mmのも
ので、好ましくは0.5〜1.5mmの繊維長のもので
ある。繊維長が0.3mm未満のものは、分散性は良好
だが、強度の高いガスケット材が得難く、また2.0m
mを超えると分散性が劣るのみならず、高強度のガスケ
ット材が作り難い。
いられる、結合材として使用されるゴムに対して接着性
を高めた処理をした後、切断された芳香族ポリアミド繊
維の短繊維としては、繊維長が0.3〜2.0mmのも
ので、好ましくは0.5〜1.5mmの繊維長のもので
ある。繊維長が0.3mm未満のものは、分散性は良好
だが、強度の高いガスケット材が得難く、また2.0m
mを超えると分散性が劣るのみならず、高強度のガスケ
ット材が作り難い。
【0028】該短繊維の使用量は0.5〜6重量%、好
ましくは1〜4重量%の範囲である。0.5重量%未満
では添加効果が現れ難く、6重量%を超えると短繊維の
繊維長にもよるが、繊維の分散性の悪いガスケット材と
なり易いためである。
ましくは1〜4重量%の範囲である。0.5重量%未満
では添加効果が現れ難く、6重量%を超えると短繊維の
繊維長にもよるが、繊維の分散性の悪いガスケット材と
なり易いためである。
【0029】本発明の方法においては、上記した基材繊
維の他に、通常、非石綿系ガスケットの基材繊維として
知られている無機および有機繊維を必要に応じて混合し
て用いることも可能である。
維の他に、通常、非石綿系ガスケットの基材繊維として
知られている無機および有機繊維を必要に応じて混合し
て用いることも可能である。
【0030】結合材として使用されるゴム材料として
は、ニトリルゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴ
ム(SBR)、アクリルゴム(AR)、エチレン−プロ
ピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム
(CR)などで、固形ゴムおよびゴムラテックスが使用
でき、通常トルエンに溶解して使用される。結合材とし
てのゴム成分の配合量は8〜22重量%である。
は、ニトリルゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴ
ム(SBR)、アクリルゴム(AR)、エチレン−プロ
ピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム
(CR)などで、固形ゴムおよびゴムラテックスが使用
でき、通常トルエンに溶解して使用される。結合材とし
てのゴム成分の配合量は8〜22重量%である。
【0031】結合材として使用されるゴム材料には、通
常、各種のゴム薬品が配合される。ゴム薬品としては、
結合材として使用されるゴムの種類に従って公知のゴム
薬品が使用でき、例えば、硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネ
シウム、ステアリン酸、グァニジン系加硫促進剤、チア
ゾール系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、
チオ尿素系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオ
カルバメート系促進剤などが用いられる。
常、各種のゴム薬品が配合される。ゴム薬品としては、
結合材として使用されるゴムの種類に従って公知のゴム
薬品が使用でき、例えば、硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネ
シウム、ステアリン酸、グァニジン系加硫促進剤、チア
ゾール系加硫促進剤、スルフェンアミド系加硫促進剤、
チオ尿素系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、ジチオ
カルバメート系促進剤などが用いられる。
【0032】また、充填剤としてはタルク、クレー、硫
酸バリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、複合亜鉛華、グラファイト、
シリカなどの充填剤が使用できる。充填剤の配合量は4
0〜80重量%である。
酸バリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、酸化
マグネシウム、酸化亜鉛、複合亜鉛華、グラファイト、
シリカなどの充填剤が使用できる。充填剤の配合量は4
0〜80重量%である。
【0033】次に本発明のジョイントシートの製造方法
について説明する。但し、これは一例であり、これに限
定されず種々の方法を用いることができる。基材繊維、
充填剤およびゴム薬品の混合物に、予めトルエンを加え
て溶解させたゴムを加えて混合し、さらに必要に応じて
エタノールを加えて混合し、ジョイントシート用コンパ
ウンドを得る。得られたジョイントシート用コンパウン
ドを熱ロールと冷ロールからなるジョイントシート製造
用カレンダーロールに供給し、熱ロール表面に巻き付か
せて積層形成させ、加硫させた後、シートを切り出して
ジョイントシートを得る。
について説明する。但し、これは一例であり、これに限
定されず種々の方法を用いることができる。基材繊維、
充填剤およびゴム薬品の混合物に、予めトルエンを加え
て溶解させたゴムを加えて混合し、さらに必要に応じて
エタノールを加えて混合し、ジョイントシート用コンパ
ウンドを得る。得られたジョイントシート用コンパウン
ドを熱ロールと冷ロールからなるジョイントシート製造
用カレンダーロールに供給し、熱ロール表面に巻き付か
せて積層形成させ、加硫させた後、シートを切り出して
ジョイントシートを得る。
【0034】
【実施例】次に、実施例にて本発明を具体的に説明する
が、これらによって本発明が限定されるものではない。
が、これらによって本発明が限定されるものではない。
【0035】実施例1 ポリ−p−フェニレンテレフタルアミドの長繊維(アク
ゾ社製、商品名、トワロン1000、3000デニー
ル)を特別な加工処理を施すことなしに、実質的にその
まま、コードディップ処理機を用いて、500gの張力
下に連続的に下記のエポキシ処理液に浸漬し、次いで1
50℃および240℃のオーブン中に、それぞれ2分間
通過させ、乾燥および硬化を行なった。
ゾ社製、商品名、トワロン1000、3000デニー
ル)を特別な加工処理を施すことなしに、実質的にその
まま、コードディップ処理機を用いて、500gの張力
下に連続的に下記のエポキシ処理液に浸漬し、次いで1
50℃および240℃のオーブン中に、それぞれ2分間
通過させ、乾燥および硬化を行なった。
【0036】ここで用いたエポキシ処理液は、エポキシ
化合物として、グリセリンポリグリシジルエーテル(ナ
ガセ化成工業(株)製、商品名:デナコールEX−31
3)2.0重量部、ピペラジン(無水)0.044重量
部、ジイソオクチルソジウムスルホサクシネート(和光
純薬(株)製、商品名エーロゾルOT(75%)0.1
3重量部および純水97.8重量部からなるものであっ
た。
化合物として、グリセリンポリグリシジルエーテル(ナ
ガセ化成工業(株)製、商品名:デナコールEX−31
3)2.0重量部、ピペラジン(無水)0.044重量
部、ジイソオクチルソジウムスルホサクシネート(和光
純薬(株)製、商品名エーロゾルOT(75%)0.1
3重量部および純水97.8重量部からなるものであっ
た。
【0037】続いて、下記の処理液に浸漬し、前記エポ
キシ処理と同様の条件で乾燥および硬化を行なった後、
1mmの繊維長に切断し、芳香族ポリアミド短繊維を製
造した。
キシ処理と同様の条件で乾燥および硬化を行なった後、
1mmの繊維長に切断し、芳香族ポリアミド短繊維を製
造した。
【0038】ここで用いた処理液は以下のとおり調製し
た。まず、ガラス製反応器に純水62.0g、レゾルシ
ン5.0gおよび37%ホルムアルデヒド液2.8gを
混合し、20℃で2時間反応させた後、ビニルピリジン
ラテックス(住友ダウ(株)社製、商品名ピラテックス
(41%))62.0gと純水18.2gの混合液を攪
拌しながら加え、20℃で2日間熟成してRFL液を調
製した。
た。まず、ガラス製反応器に純水62.0g、レゾルシ
ン5.0gおよび37%ホルムアルデヒド液2.8gを
混合し、20℃で2時間反応させた後、ビニルピリジン
ラテックス(住友ダウ(株)社製、商品名ピラテックス
(41%))62.0gと純水18.2gの混合液を攪
拌しながら加え、20℃で2日間熟成してRFL液を調
製した。
【0039】次に上記RFL液に2,6−ビス(2’,
4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロロフェノ
ール溶液(ナガセ化成工業(株)製、商品名:デナボン
ド(20%))100gと純水250gを攪拌しながら
加え、固形分濃度が10重量%の処理液を調製した。
4’−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロロフェノ
ール溶液(ナガセ化成工業(株)製、商品名:デナボン
ド(20%))100gと純水250gを攪拌しながら
加え、固形分濃度が10重量%の処理液を調製した。
【0040】ジョイントシート用コンパウンドは以下の
とおり作成した。MTIミキサー(月島機械(株)製、
EM25B型、総容量30L)に、硫酸バリウム(バラ
イト工業(株)製、商品名:硫酸バリウムUD)340
g、複合亜鉛華(米庄石灰工業(株)製、商品名:マル
チ−Z)200g,炭酸カルシウム(米庄石灰工業
(株)製、商品名:ミクローン200)400g、シリ
カ(日本シリカ工業(株)製、商品名:ニップシルE
R)260g、クレー(土屋カオリン工業(株)製、商
品名:カタルポ)200gおよびゴム薬品60g(亜鉛
華21g、硫黄9g、テトラメチルチウラムジスルフィ
ド(住友化学工業(株)製、商品名:ソクシノールT
T)18g、ジベンゾチアジルジスルフィド(住友化学
工業(株)製、商品名:ソクシノールDM)6gおよび
ジフェニルグアニジン(住友化学工業(株)製、商品
名:ソクシノールD)6g)を仕込み、アジテーター回
転数200rpm、チョッパー回転数3000rpmの
条件下で(以下同じ回転数で混合)、1分間混合した。
とおり作成した。MTIミキサー(月島機械(株)製、
EM25B型、総容量30L)に、硫酸バリウム(バラ
イト工業(株)製、商品名:硫酸バリウムUD)340
g、複合亜鉛華(米庄石灰工業(株)製、商品名:マル
チ−Z)200g,炭酸カルシウム(米庄石灰工業
(株)製、商品名:ミクローン200)400g、シリ
カ(日本シリカ工業(株)製、商品名:ニップシルE
R)260g、クレー(土屋カオリン工業(株)製、商
品名:カタルポ)200gおよびゴム薬品60g(亜鉛
華21g、硫黄9g、テトラメチルチウラムジスルフィ
ド(住友化学工業(株)製、商品名:ソクシノールT
T)18g、ジベンゾチアジルジスルフィド(住友化学
工業(株)製、商品名:ソクシノールDM)6gおよび
ジフェニルグアニジン(住友化学工業(株)製、商品
名:ソクシノールD)6g)を仕込み、アジテーター回
転数200rpm、チョッパー回転数3000rpmの
条件下で(以下同じ回転数で混合)、1分間混合した。
【0041】次に芳香族ポリアミドパルプ(アクゾ社
製、商品名:トワロン1095)200gおよび前記の
繊維長1mmの芳香族ポリアミド短繊維40gを仕込
み、3分間混合した後、予めトルエン890gに溶解さ
せたニトリルゴム(日本ゼオン(株)製、商品名:ニポ
ール1042)300gを加え、8分間混合した。さら
に、エタノール200gを加え、3分間混合し、ジョイ
ントシート用コンパウンドを作成した。
製、商品名:トワロン1095)200gおよび前記の
繊維長1mmの芳香族ポリアミド短繊維40gを仕込
み、3分間混合した後、予めトルエン890gに溶解さ
せたニトリルゴム(日本ゼオン(株)製、商品名:ニポ
ール1042)300gを加え、8分間混合した。さら
に、エタノール200gを加え、3分間混合し、ジョイ
ントシート用コンパウンドを作成した。
【0042】作成したジョイントシート用コンパウンド
を熱ロール温度150℃、冷ロール温度15℃のカレン
ダーロールに供給し、熱ロール表面に巻き付かせて、厚
さ約1.5mmのシートを形成させた後、10分間カレ
ンダーロールを継続運転して加硫させたのち、シートを
切り出してジョイントシートを得た。
を熱ロール温度150℃、冷ロール温度15℃のカレン
ダーロールに供給し、熱ロール表面に巻き付かせて、厚
さ約1.5mmのシートを形成させた後、10分間カレ
ンダーロールを継続運転して加硫させたのち、シートを
切り出してジョイントシートを得た。
【0043】得られたジョイントシートの物性をJIS
−R3453に準拠した方法に従って求めたところ、引
張強さ1.35kg/mm2 、圧縮率7%、復元率64
%で、目視による繊維の分散性も良好であった。
−R3453に準拠した方法に従って求めたところ、引
張強さ1.35kg/mm2 、圧縮率7%、復元率64
%で、目視による繊維の分散性も良好であった。
【0044】実施例2 実施例1で、芳香族ポリアミド短繊維の使用量を80g
とし、一方クレーの使用量を160gとしたほかは実施
例1と同様に行なった。得られたジョイントシートの物
性は、引張強さ1.41kg/mm2 、圧縮率8%、復
元率65%で、目視による繊維の分散性も良好であっ
た。
とし、一方クレーの使用量を160gとしたほかは実施
例1と同様に行なった。得られたジョイントシートの物
性は、引張強さ1.41kg/mm2 、圧縮率8%、復
元率65%で、目視による繊維の分散性も良好であっ
た。
【0045】比較例1 実施例2で、芳香族ポリアミド短繊維として、ゴムに対
する接着性を高めた処理をしていない未処理の長繊維を
1mmの繊維長に切断した短繊維を用いたほかは実施例
2と同様に行なった。得られたジョイントシートの物性
は、引張強さ1.14kg/mm2 、圧縮率9%、復元
率64%で、目視による繊維の分散性は良好だが引張強
さが劣っていた。
する接着性を高めた処理をしていない未処理の長繊維を
1mmの繊維長に切断した短繊維を用いたほかは実施例
2と同様に行なった。得られたジョイントシートの物性
は、引張強さ1.14kg/mm2 、圧縮率9%、復元
率64%で、目視による繊維の分散性は良好だが引張強
さが劣っていた。
【0046】比較例2 実施例2で、芳香族ポリアミド短繊維を用いずに芳香族
ポリアミドパルプの使用量を280gとしたほかは実施
例2と同様に行なった。得られたジョイントシートの物
性は、引張強さ1.17kg/mm2 、圧縮率9%、復
元率65%で、目視による繊維の分散性は良好だが引張
強さが劣っていた。
ポリアミドパルプの使用量を280gとしたほかは実施
例2と同様に行なった。得られたジョイントシートの物
性は、引張強さ1.17kg/mm2 、圧縮率9%、復
元率65%で、目視による繊維の分散性は良好だが引張
強さが劣っていた。
【0047】比較例3 実施例2で、芳香族ポリアミド短繊維として、繊維長が
3mmのものを用いたほかは実施例2と同様に行なっ
た。得られたジョイントシートの物性は、引張強さ1.
18kg/mm2 、圧縮率7%、復元率68%で、目視
による繊維の分散性および引張強さが劣っていた。
3mmのものを用いたほかは実施例2と同様に行なっ
た。得られたジョイントシートの物性は、引張強さ1.
18kg/mm2 、圧縮率7%、復元率68%で、目視
による繊維の分散性および引張強さが劣っていた。
【0048】
【発明の効果】本発明のジョイントシートは、引張強さ
などの強度が高く、繊維の分散性にも優れていることか
ら、自動車および化学工業などの各種産業機器、装置な
どのシール性に優れたガスケット材の用途に有効に利用
することができる。
などの強度が高く、繊維の分散性にも優れていることか
ら、自動車および化学工業などの各種産業機器、装置な
どのシール性に優れたガスケット材の用途に有効に利用
することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】基材繊維、充填剤、および結合材としての
ゴム成分を含むジョイントシートであって、該基材繊維
として芳香族ポリアミドパルプ6〜14重量%および繊
維長が0.3〜2.0mmのゴムに対する接着性を高め
る表面処理がされた芳香族ポリアミド短繊維0.5〜6
重量%、充填剤40〜80重量%、および結合材として
のゴム成分8〜22重量%を配合して得られることを特
徴とするジョイントシート。 - 【請求項2】前記の繊維長が0.3〜2.0mmのゴム
に対する接着性を高める表面処理がされた芳香族ポリア
ミド短繊維が、芳香族ポリアミドの長繊維を撚糸或いは
織布といった加工処理を施すことなくそのままエポキシ
液で処理し、ついで、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹
脂/ゴムラテックス液または2,6−ビス(2’,4’
−ジヒドロキシフェニルメチル)4−クロロフェノール
を含むレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂/ゴムラテッ
クス液で処理した後、0.3〜2.0mmの長さに切断
して得られる短繊維である請求項1記載のジョイントシ
ート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16567695A JPH0913006A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ジョイントシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16567695A JPH0913006A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ジョイントシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0913006A true JPH0913006A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15816925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16567695A Pending JPH0913006A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ジョイントシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0913006A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004005774A1 (ja) * | 2002-07-05 | 2004-01-15 | Nippon Leakless Industry Co., Ltd. | ガスケット素材 |
JP2006194295A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Nichias Corp | 非石綿系シート状ガスケット |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16567695A patent/JPH0913006A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004005774A1 (ja) * | 2002-07-05 | 2004-01-15 | Nippon Leakless Industry Co., Ltd. | ガスケット素材 |
CN100422604C (zh) * | 2002-07-05 | 2008-10-01 | 日本利克雷斯工业株式会社 | 垫片材料 |
JP2006194295A (ja) * | 2005-01-12 | 2006-07-27 | Nichias Corp | 非石綿系シート状ガスケット |
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