JPH09128836A - 磁場校正用ディスク - Google Patents
磁場校正用ディスクInfo
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- JPH09128836A JPH09128836A JP7284183A JP28418395A JPH09128836A JP H09128836 A JPH09128836 A JP H09128836A JP 7284183 A JP7284183 A JP 7284183A JP 28418395 A JP28418395 A JP 28418395A JP H09128836 A JPH09128836 A JP H09128836A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光磁気ディスクのような磁気記録媒体の評価
装置や検査装置の磁場校正を、簡単且つ正確に行えるよ
うにする。 【解決手段】 磁場校正に、ディスク基板1に磁気セン
サ2が埋設された磁場校正用ディスクDを用いる。ここ
で、ディスク基板1は、反射膜を有していることが好ま
しい。また、磁気センサ2としては、ホール素子や磁気
抵抗効果素子を用いたものが好適である。
装置や検査装置の磁場校正を、簡単且つ正確に行えるよ
うにする。 【解決手段】 磁場校正に、ディスク基板1に磁気セン
サ2が埋設された磁場校正用ディスクDを用いる。ここ
で、ディスク基板1は、反射膜を有していることが好ま
しい。また、磁気センサ2としては、ホール素子や磁気
抵抗効果素子を用いたものが好適である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスクの
ような磁気記録媒体の評価装置や検査装置の磁場校正
を、簡単且つ正確に行うことを可能とする新規な磁場校
正用ディスクに関する。
ような磁気記録媒体の評価装置や検査装置の磁場校正
を、簡単且つ正確に行うことを可能とする新規な磁場校
正用ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクのような磁気記録媒体の
評価を行う評価装置、或いは検査を行う検査装置は、通
常、磁場を発生させて、実際に磁気記録媒体に対して記
録や消去を行い、これによって磁気記録媒体の評価や検
査を行う。
評価を行う評価装置、或いは検査を行う検査装置は、通
常、磁場を発生させて、実際に磁気記録媒体に対して記
録や消去を行い、これによって磁気記録媒体の評価や検
査を行う。
【0003】ここで、磁気記録媒体を正しく評価又は検
査するためには、当然の事ながら、評価装置や検査装置
による磁場が、正確に所定の大きさとなっている必要が
ある。そこで、一般に、評価装置や検査装置は、磁気記
録媒体の評価や検査を行う前に磁場校正を行う必要があ
る。すなわち、評価装置や検査装置は、磁気記録媒体の
評価や検査を行う前に、評価装置や検査装置による磁場
の大きさを測定し、もし、この磁場が所定の大きさにな
っていなければ、所定の大きさとなるように調整しなけ
ればならない。
査するためには、当然の事ながら、評価装置や検査装置
による磁場が、正確に所定の大きさとなっている必要が
ある。そこで、一般に、評価装置や検査装置は、磁気記
録媒体の評価や検査を行う前に磁場校正を行う必要があ
る。すなわち、評価装置や検査装置は、磁気記録媒体の
評価や検査を行う前に、評価装置や検査装置による磁場
の大きさを測定し、もし、この磁場が所定の大きさにな
っていなければ、所定の大きさとなるように調整しなけ
ればならない。
【0004】以下、このような磁場校正の従来の方法に
ついて、光磁気ディスクの評価を行う光磁気ディスク評
価装置を例にして説明する。なお、ここでは評価装置を
例にして説明するが、磁場校正は検査装置についても評
価装置と同様に行われる。
ついて、光磁気ディスクの評価を行う光磁気ディスク評
価装置を例にして説明する。なお、ここでは評価装置を
例にして説明するが、磁場校正は検査装置についても評
価装置と同様に行われる。
【0005】被評価対象の光磁気ディスクは、磁気光学
効果を有する希土類遷移金属非晶質合金薄膜等からなる
記録層が円盤状の透明な基板上に形成され、更に記録層
を覆うように保護層が形成された磁気記録媒体であり、
光磁気ディスクへの記録は、基板側から記録層にレーザ
光を照射するとともに、保護層側から記録層に磁界を印
加することによって行われる。
効果を有する希土類遷移金属非晶質合金薄膜等からなる
記録層が円盤状の透明な基板上に形成され、更に記録層
を覆うように保護層が形成された磁気記録媒体であり、
光磁気ディスクへの記録は、基板側から記録層にレーザ
光を照射するとともに、保護層側から記録層に磁界を印
加することによって行われる。
【0006】そして、このような光磁気ディスクの評価
を行う光磁気ディスク評価装置は、図4に示すように、
被評価対象の光磁気ディスク100に対して記録や消去
ができるように、記録及び消去用の磁石101と、上記
磁石101と対向するように配された光学ピックアップ
102とを備えている。
を行う光磁気ディスク評価装置は、図4に示すように、
被評価対象の光磁気ディスク100に対して記録や消去
ができるように、記録及び消去用の磁石101と、上記
磁石101と対向するように配された光学ピックアップ
102とを備えている。
【0007】そして、この光磁気ディスク評価装置で
は、被評価対象の光磁気ディスク100に対して実際に
記録や消去を行い、これによって光磁気ディスク100
の評価を行う。ここで、光磁気ディスク100に対する
記録や消去は、磁石101によって光磁気ディスク10
0に対して磁場B1を印加すると共に、光学ピックアッ
プ102から記録層100b上で焦点を結ぶようにレー
ザ光L1を照射することによって行われる。このとき、
磁石101による磁場B1は、光磁気ディスク100の
保護層100aの側から印加され、光学ピックアップ1
02からのレーザ光L1は、光磁気ディスク100の基
板100cの側から照射される。
は、被評価対象の光磁気ディスク100に対して実際に
記録や消去を行い、これによって光磁気ディスク100
の評価を行う。ここで、光磁気ディスク100に対する
記録や消去は、磁石101によって光磁気ディスク10
0に対して磁場B1を印加すると共に、光学ピックアッ
プ102から記録層100b上で焦点を結ぶようにレー
ザ光L1を照射することによって行われる。このとき、
磁石101による磁場B1は、光磁気ディスク100の
保護層100aの側から印加され、光学ピックアップ1
02からのレーザ光L1は、光磁気ディスク100の基
板100cの側から照射される。
【0008】このような光磁気ディスク評価装置の磁場
校正は、図5に示すように、磁場測定用の磁気センサで
あるガウスメータ110によって、磁石101による磁
場B1の大きさを測定して行う。ここで、磁石101に
よる磁場B1の大きさは、当然の事ながら、場所によっ
て大きく異なる。そして、磁場校正において測定すべき
磁場B1の大きさは、光磁気ディスク100に対して記
録や消去を行うときに記録層100bに印加される磁場
B1の大きさである。したがって、ガウスメータ110
で磁石101による磁場B1の大きさを測定する際は、
光磁気ディスク100に対して記録や消去を行ったとき
に記録層100b上で光学ピックアップ102からのレ
ーザ光L1が焦点を結ぶ位置に、ガウスメータ110の
センサ部111が来るようにガウスメータ110を配す
る必要がある。
校正は、図5に示すように、磁場測定用の磁気センサで
あるガウスメータ110によって、磁石101による磁
場B1の大きさを測定して行う。ここで、磁石101に
よる磁場B1の大きさは、当然の事ながら、場所によっ
て大きく異なる。そして、磁場校正において測定すべき
磁場B1の大きさは、光磁気ディスク100に対して記
録や消去を行うときに記録層100bに印加される磁場
B1の大きさである。したがって、ガウスメータ110
で磁石101による磁場B1の大きさを測定する際は、
光磁気ディスク100に対して記録や消去を行ったとき
に記録層100b上で光学ピックアップ102からのレ
ーザ光L1が焦点を結ぶ位置に、ガウスメータ110の
センサ部111が来るようにガウスメータ110を配す
る必要がある。
【0009】そこで、従来の磁場校正においては、ガウ
スメータ110をX-Y-Zステージ等に取り付け、これ
により、光学ピックアップ102からのレーザ光L1が
焦点を結ぶ位置にガウスメータ110のセンサ部111
が来るように、ガウスメータ110を移動させた上で、
磁石101による磁場B1の大きさを測定していた。
スメータ110をX-Y-Zステージ等に取り付け、これ
により、光学ピックアップ102からのレーザ光L1が
焦点を結ぶ位置にガウスメータ110のセンサ部111
が来るように、ガウスメータ110を移動させた上で、
磁石101による磁場B1の大きさを測定していた。
【0010】ここで、光学ピックアップ102からのレ
ーザ光L1が焦点を結ぶ位置は、通常、磁石101の中
心軸上となる。したがって、換言すれば、従来の磁場校
正においては、センサ部111の位置が、光磁気ディス
ク100の記録層100bと同じ高さ、且つ磁石101
の中心軸上となるように、X-Y-Zステージ等によって
ガウスメータ110の位置を調整した上で、磁石101
による磁場B1の大きさを測定していた。
ーザ光L1が焦点を結ぶ位置は、通常、磁石101の中
心軸上となる。したがって、換言すれば、従来の磁場校
正においては、センサ部111の位置が、光磁気ディス
ク100の記録層100bと同じ高さ、且つ磁石101
の中心軸上となるように、X-Y-Zステージ等によって
ガウスメータ110の位置を調整した上で、磁石101
による磁場B1の大きさを測定していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、ガウスメータ110をX-Y-Zステージ等に取り付
けて移動させることによってセンサ部111の位置を調
整する方法では、ガウスメータ110の位置決めに非常
に時間がかかってしまい、効率良く磁場校正を行うこと
ができなかった。
に、ガウスメータ110をX-Y-Zステージ等に取り付
けて移動させることによってセンサ部111の位置を調
整する方法では、ガウスメータ110の位置決めに非常
に時間がかかってしまい、効率良く磁場校正を行うこと
ができなかった。
【0012】しかも、このような方法では、ガウスメー
タ110のセンサ部111の位置を、光磁気ディスク1
00の記録層100bと同じ高さ、且つ磁石101の中
心軸上となるように正確に合わせることは非常に困難で
あり、そのため、従来の方法では正確な磁場校正は望め
なかった。すなわち、従来の方法では、ガウスメータ1
10のセンサ部111の位置を正確に定めることができ
ないため、ガウスメータ110によって測定された磁石
101による磁場B1の大きさの値、すなわち磁場B1
の校正値にばらつきが生じてしまい、そのために、正確
な磁場校正ができなかった。
タ110のセンサ部111の位置を、光磁気ディスク1
00の記録層100bと同じ高さ、且つ磁石101の中
心軸上となるように正確に合わせることは非常に困難で
あり、そのため、従来の方法では正確な磁場校正は望め
なかった。すなわち、従来の方法では、ガウスメータ1
10のセンサ部111の位置を正確に定めることができ
ないため、ガウスメータ110によって測定された磁石
101による磁場B1の大きさの値、すなわち磁場B1
の校正値にばらつきが生じてしまい、そのために、正確
な磁場校正ができなかった。
【0013】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、磁気記録媒体の評価装置や検査
装置の磁場校正を、簡単且つ正確に行うことを可能とす
ることを目的としている。
提案されたものであり、磁気記録媒体の評価装置や検査
装置の磁場校正を、簡単且つ正確に行うことを可能とす
ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の目的
を達成するために研究を重ねた結果、ディスク基板に磁
気センサが埋設された磁場校正用ディスクを発明した。
ここで、ディスク基板は、反射膜を有していた方が好ま
しい。また、磁気センサとしては、ホール素子や磁気抵
抗効果素子を用いた磁気センサが好適である。
を達成するために研究を重ねた結果、ディスク基板に磁
気センサが埋設された磁場校正用ディスクを発明した。
ここで、ディスク基板は、反射膜を有していた方が好ま
しい。また、磁気センサとしては、ホール素子や磁気抵
抗効果素子を用いた磁気センサが好適である。
【0015】このような磁場校正用ディスクを用いれ
ば、検査装置や評価装置の磁場校正を容易且つ正確に行
うことができる。すなわち、検査装置や評価装置の磁場
校正を行う際に、検査装置や評価装置に光磁気ディスク
をセットするときと同様に、本発明に係る磁場校正用デ
ィスクを検査装置や評価装置にセットするだけで、磁場
測定をすべき所定の位置に磁気センサを配することが可
能となる。
ば、検査装置や評価装置の磁場校正を容易且つ正確に行
うことができる。すなわち、検査装置や評価装置の磁場
校正を行う際に、検査装置や評価装置に光磁気ディスク
をセットするときと同様に、本発明に係る磁場校正用デ
ィスクを検査装置や評価装置にセットするだけで、磁場
測定をすべき所定の位置に磁気センサを配することが可
能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、形状や材質等を
任意に変更することが可能であることは言うまでもな
い。
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、形状や材質等を
任意に変更することが可能であることは言うまでもな
い。
【0017】本実施の形態に係る磁場校正用ディスク
は、光磁気ディスクの評価を行う評価装置や、光磁気デ
ィスクの検査を行う検査装置等の磁場校正に用いられる
磁場校正用ディスクである。
は、光磁気ディスクの評価を行う評価装置や、光磁気デ
ィスクの検査を行う検査装置等の磁場校正に用いられる
磁場校正用ディスクである。
【0018】図1に示すように、本実施の形態に係る磁
場校正用ディスクDは、評価や検査の対象となる光磁気
ディスクと略同形状のディスク基板1と、ディスク基板
1に埋設された磁気センサ2とを備えている。
場校正用ディスクDは、評価や検査の対象となる光磁気
ディスクと略同形状のディスク基板1と、ディスク基板
1に埋設された磁気センサ2とを備えている。
【0019】ここで、ディスク基板1は、評価や検査の
対象となる光磁気ディスクと同形状の光磁気ディスクを
流用したものである。すなわち、このディスク基板1
は、円盤状の透明な基板上に記録層が形成され、更に記
録層を覆うように保護層が形成されて構成される。ここ
で、ディスク基板1の記録層は反射率が高く、後述する
ように磁場校正を行うために磁気センサ2の位置決めを
行う際に、反射膜として機能する。なお、ディスク基板
1は、このように光磁気ディスクを流用したものでなく
ても、評価や検査の対象となる光磁気ディスクと略同形
状であればよく、例えば、単板の基板だけからなるもの
であってもよい。
対象となる光磁気ディスクと同形状の光磁気ディスクを
流用したものである。すなわち、このディスク基板1
は、円盤状の透明な基板上に記録層が形成され、更に記
録層を覆うように保護層が形成されて構成される。ここ
で、ディスク基板1の記録層は反射率が高く、後述する
ように磁場校正を行うために磁気センサ2の位置決めを
行う際に、反射膜として機能する。なお、ディスク基板
1は、このように光磁気ディスクを流用したものでなく
ても、評価や検査の対象となる光磁気ディスクと略同形
状であればよく、例えば、単板の基板だけからなるもの
であってもよい。
【0020】そして、このディスク基板1の保護層側の
主面には、磁気センサ2を埋設するための凹部である磁
気センサ埋設部1aが形成されている。ここで、磁気セ
ンサ埋設部1aの深さは、磁気センサ埋設部1aに埋設
される磁気センサ2の感磁面と、ディスク基板1の記録
層とが同一平面内となるような深さとする。具体的に
は、磁気センサ埋設部1aの深さは、磁気センサ2の大
きさや種類によって異なるが、およそ0.1〜0.6m
m程度とされる。なお、このような磁気センサ埋設部1
aのディスク径方向における位置Rは、特に限定される
ものではなく、自由に設定することが可能である。
主面には、磁気センサ2を埋設するための凹部である磁
気センサ埋設部1aが形成されている。ここで、磁気セ
ンサ埋設部1aの深さは、磁気センサ埋設部1aに埋設
される磁気センサ2の感磁面と、ディスク基板1の記録
層とが同一平面内となるような深さとする。具体的に
は、磁気センサ埋設部1aの深さは、磁気センサ2の大
きさや種類によって異なるが、およそ0.1〜0.6m
m程度とされる。なお、このような磁気センサ埋設部1
aのディスク径方向における位置Rは、特に限定される
ものではなく、自由に設定することが可能である。
【0021】このような磁気センサ埋設部1aに埋設さ
れた磁気センサ2は、図1中Aの部分を拡大した図2に
示すように、板状のホール素子10を備えており、この
ホール素子10からは、プラス端子11及びマイナス端
子12、並びに一対の電圧測定用端子13,14が導出
されている。ここで、ホール素子10は、ホール効果を
応用して磁場Bを検出する素子である。この磁気センサ
2で磁場Bの大きさを測定する際は、プラス端子11及
びマイナス端子12を直流電源に接続してホール素子1
0に直流電流Iを流すとともに、一対の電圧測定用端子
13,14をそれぞれ電圧計に接続してホール素子10
に発生するホール電圧を測定する。すなわち、この磁気
センサ2では、ホール素子10に発生するホール電圧の
大きさから、ホール素子10に印加している磁場Bの大
きさを測定する。
れた磁気センサ2は、図1中Aの部分を拡大した図2に
示すように、板状のホール素子10を備えており、この
ホール素子10からは、プラス端子11及びマイナス端
子12、並びに一対の電圧測定用端子13,14が導出
されている。ここで、ホール素子10は、ホール効果を
応用して磁場Bを検出する素子である。この磁気センサ
2で磁場Bの大きさを測定する際は、プラス端子11及
びマイナス端子12を直流電源に接続してホール素子1
0に直流電流Iを流すとともに、一対の電圧測定用端子
13,14をそれぞれ電圧計に接続してホール素子10
に発生するホール電圧を測定する。すなわち、この磁気
センサ2では、ホール素子10に発生するホール電圧の
大きさから、ホール素子10に印加している磁場Bの大
きさを測定する。
【0022】なお、ここでは磁気センサ2にホール素子
10を用いたが、磁気センサ2は磁場の大きさを検出で
きるものであればよく、例えば、磁気抵抗効果素子を用
いたものであってもよい。磁気抵抗効果素子は、Ni合
金等からなる強磁性薄膜の磁気抵抗効果を応用した磁電
変換素子であり、磁場の大きさに応じて抵抗値が変化す
る特性を持った素子である。すなわち、磁気抵抗効果素
子を用いた磁気センサでは、磁気抵抗効果素子の抵抗値
を検出することにより、磁場の大きさが検出されること
となる。
10を用いたが、磁気センサ2は磁場の大きさを検出で
きるものであればよく、例えば、磁気抵抗効果素子を用
いたものであってもよい。磁気抵抗効果素子は、Ni合
金等からなる強磁性薄膜の磁気抵抗効果を応用した磁電
変換素子であり、磁場の大きさに応じて抵抗値が変化す
る特性を持った素子である。すなわち、磁気抵抗効果素
子を用いた磁気センサでは、磁気抵抗効果素子の抵抗値
を検出することにより、磁場の大きさが検出されること
となる。
【0023】つぎに、以上のような磁場校正用ディスク
Dを用いた磁場校正における磁気センサ2の位置決めに
ついて説明する。なお、以下の説明では、光磁気ディス
ク評価装置の磁場校正を例にして説明するが、当然の事
ながら、上記磁場校正用ディスクDを用いた磁場校正は
光磁気ディスク検査装置についても同様に行うことがで
きる。
Dを用いた磁場校正における磁気センサ2の位置決めに
ついて説明する。なお、以下の説明では、光磁気ディス
ク評価装置の磁場校正を例にして説明するが、当然の事
ながら、上記磁場校正用ディスクDを用いた磁場校正は
光磁気ディスク検査装置についても同様に行うことがで
きる。
【0024】磁場校正用ディスクDで光磁気ディスク評
価装置の磁場校正を行うときには、図3に示すように、
磁場校正用ディスクDの磁気センサ2の位置が、光磁気
ディスク評価装置の光学ピックアップ20からのレーザ
光Lが焦点を結ぶ位置となるようにしなければならな
い。換言すれば、磁場校正用ディスクDの磁気センサ2
の位置は、光磁気ディスク評価装置に被評価対象の光磁
気ディスクをセットしたときに、被評価対象の光磁気デ
ィスクの記録層が来る高さとなり、且つ、光磁気ディス
ク評価装置の記録及び消去用の磁石21の中心軸上に一
致するようしなければならない。
価装置の磁場校正を行うときには、図3に示すように、
磁場校正用ディスクDの磁気センサ2の位置が、光磁気
ディスク評価装置の光学ピックアップ20からのレーザ
光Lが焦点を結ぶ位置となるようにしなければならな
い。換言すれば、磁場校正用ディスクDの磁気センサ2
の位置は、光磁気ディスク評価装置に被評価対象の光磁
気ディスクをセットしたときに、被評価対象の光磁気デ
ィスクの記録層が来る高さとなり、且つ、光磁気ディス
ク評価装置の記録及び消去用の磁石21の中心軸上に一
致するようしなければならない。
【0025】そして、このような磁気センサ2の位置決
めを行う際は、先ず、第1の操作として、光磁気ディス
ク評価装置に被評価対象の光磁気ディスクをセットする
ときと同様に、光磁気ディスク評価装置のスピンドル台
に上記磁場校正用ディスクDをセットし固定する。ここ
で、磁場校正用ディスクDの磁気センサ2の感磁面は、
記録層と同一平面内とされているので、磁気センサ2の
高さ方向の位置調整は、このように磁場校正用ディスク
Dをスピンドル台に固定するだけで完了したこととな
る。
めを行う際は、先ず、第1の操作として、光磁気ディス
ク評価装置に被評価対象の光磁気ディスクをセットする
ときと同様に、光磁気ディスク評価装置のスピンドル台
に上記磁場校正用ディスクDをセットし固定する。ここ
で、磁場校正用ディスクDの磁気センサ2の感磁面は、
記録層と同一平面内とされているので、磁気センサ2の
高さ方向の位置調整は、このように磁場校正用ディスク
Dをスピンドル台に固定するだけで完了したこととな
る。
【0026】次に、第2の操作として、磁場校正用ディ
スクDのディスク径方向にスピンドル台を移動させ、磁
気センサ2のディスク径方向の位置と、磁石21の中心
軸のディスク径方向の位置とを一致させる。
スクDのディスク径方向にスピンドル台を移動させ、磁
気センサ2のディスク径方向の位置と、磁石21の中心
軸のディスク径方向の位置とを一致させる。
【0027】ここで、通常の光磁気ディスク評価装置
は、被評価対象の光磁気ディスクのディスク径方向の位
置をスピンドル台の位置によって把握できるように、マ
グネスケール等が付属されている。そこで、磁気センサ
2のディスク径方向の位置と、磁石21の中心軸のディ
スク径方向の位置とを一致させるには、磁気センサ2の
ディスク径方向の位置を予め測定しておき、光磁気ディ
スク評価装置に付属されているマグネスケール等を参照
しながら、磁気センサ2のディスク径方向の位置と、磁
石21の中心軸のディスク径方向の位置とが一致するよ
うにスピンドル台を移動すればよい。このように光磁気
ディスク評価装置に付属しているマグネスケール等を利
用することにより、磁気センサ2のディスク径方向の位
置決めを非常に容易に行うことができる。
は、被評価対象の光磁気ディスクのディスク径方向の位
置をスピンドル台の位置によって把握できるように、マ
グネスケール等が付属されている。そこで、磁気センサ
2のディスク径方向の位置と、磁石21の中心軸のディ
スク径方向の位置とを一致させるには、磁気センサ2の
ディスク径方向の位置を予め測定しておき、光磁気ディ
スク評価装置に付属されているマグネスケール等を参照
しながら、磁気センサ2のディスク径方向の位置と、磁
石21の中心軸のディスク径方向の位置とが一致するよ
うにスピンドル台を移動すればよい。このように光磁気
ディスク評価装置に付属しているマグネスケール等を利
用することにより、磁気センサ2のディスク径方向の位
置決めを非常に容易に行うことができる。
【0028】なお、光磁気ディスク評価装置が、このよ
うなマグネスケール等を備えていない場合には、このよ
うな機能を光磁気ディスク評価装置に増設した方が好ま
しいことは言うまでもない。
うなマグネスケール等を備えていない場合には、このよ
うな機能を光磁気ディスク評価装置に増設した方が好ま
しいことは言うまでもない。
【0029】次に、第3の操作として、磁場校正用ディ
スクDを回転させ、磁気センサ2のディスク周方向の位
置と、磁石21の中心軸のディスク周方向の位置とを一
致させる。このとき、磁気センサ2のディスク径方向の
位置と、磁石21の中心軸のディスク径方向の位置と
は、既に第2の操作によって一致しているので、この第
3の操作により、磁気センサ2の位置と、磁石21の中
心軸とが完全に一致することとなる。
スクDを回転させ、磁気センサ2のディスク周方向の位
置と、磁石21の中心軸のディスク周方向の位置とを一
致させる。このとき、磁気センサ2のディスク径方向の
位置と、磁石21の中心軸のディスク径方向の位置と
は、既に第2の操作によって一致しているので、この第
3の操作により、磁気センサ2の位置と、磁石21の中
心軸とが完全に一致することとなる。
【0030】ここで、磁場校正用ディスクDのディスク
基板1は、上述したように反射膜として機能する反射率
の高い記録層を備えているので、磁場校正用ディスクD
は、磁気センサ2の部分の反射率が低くなっており、そ
の他の部分の反射率は高くなっている。したがって、磁
気センサ2のディスク周方向の位置と、磁石21の中心
軸のディスク周方向の位置とを一致させるには、例え
ば、光学ピックアップ20からレーザ光Lを磁場校正用
ディスクDに照射して、その反射光の強度をディテクタ
等によって検出しながら、磁場校正用ディスクDを回転
させて行えばよい。すなわち、磁場校正用ディスクDか
らの反射光強度は、磁気センサ2の部分で変化するの
で、磁場校正用ディスクDからの反射光強度が変化する
位置を検出することにより、磁気センサ2のディスク周
方向の位置を容易に把握することができる。
基板1は、上述したように反射膜として機能する反射率
の高い記録層を備えているので、磁場校正用ディスクD
は、磁気センサ2の部分の反射率が低くなっており、そ
の他の部分の反射率は高くなっている。したがって、磁
気センサ2のディスク周方向の位置と、磁石21の中心
軸のディスク周方向の位置とを一致させるには、例え
ば、光学ピックアップ20からレーザ光Lを磁場校正用
ディスクDに照射して、その反射光の強度をディテクタ
等によって検出しながら、磁場校正用ディスクDを回転
させて行えばよい。すなわち、磁場校正用ディスクDか
らの反射光強度は、磁気センサ2の部分で変化するの
で、磁場校正用ディスクDからの反射光強度が変化する
位置を検出することにより、磁気センサ2のディスク周
方向の位置を容易に把握することができる。
【0031】なお、このような磁場校正用ディスクDの
回転は、例えば、磁気センサ2のディスク周方向の位置
と、磁石21の中心軸のディスク周方向の位置とが一致
する辺りで、磁場校正用ディスクDに手を添えて回すこ
とによって行ってもよいし、或いは、低回転数でスピン
ドルモータを回転させることによって行ってもよい。
回転は、例えば、磁気センサ2のディスク周方向の位置
と、磁石21の中心軸のディスク周方向の位置とが一致
する辺りで、磁場校正用ディスクDに手を添えて回すこ
とによって行ってもよいし、或いは、低回転数でスピン
ドルモータを回転させることによって行ってもよい。
【0032】以上の操作により、磁場校正用ディスクD
の磁気センサ2の位置決めが完了する。すなわち、第1
の操作により、磁場校正用ディスクDの磁気センサ2の
高さが、光磁気ディスク評価装置に被評価対象の光磁気
ディスクをセットしたときに、被評価対象の光磁気ディ
スクの記録層が来る高さに一致し、また、第2の操作及
び第3の操作により、磁場校正用ディスクDの磁気セン
サ2の位置が、光磁気ディスク評価装置の磁石21の中
心軸に一致する。
の磁気センサ2の位置決めが完了する。すなわち、第1
の操作により、磁場校正用ディスクDの磁気センサ2の
高さが、光磁気ディスク評価装置に被評価対象の光磁気
ディスクをセットしたときに、被評価対象の光磁気ディ
スクの記録層が来る高さに一致し、また、第2の操作及
び第3の操作により、磁場校正用ディスクDの磁気セン
サ2の位置が、光磁気ディスク評価装置の磁石21の中
心軸に一致する。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る磁場校正用ディスクでは、磁気記録媒体の評価装
置や検査装置の磁場校正を行う際に、磁気センサの位置
決めを非常に容易且つ正確に行うことができる。
に係る磁場校正用ディスクでは、磁気記録媒体の評価装
置や検査装置の磁場校正を行う際に、磁気センサの位置
決めを非常に容易且つ正確に行うことができる。
【0034】したがって、本発明によれば、非常に短時
間に、しかも非常に正確に磁場校正を行うことができ
る。
間に、しかも非常に正確に磁場校正を行うことができ
る。
【図1】本発明を適用した磁場校正用ディスクの一例を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1に示した磁場校正用ディスクの磁気センサ
近傍を拡大して示す斜視図である。
近傍を拡大して示す斜視図である。
【図3】図1に示した磁場校正用ディスクを用いた磁場
校正の様子を示す模式図である。
校正の様子を示す模式図である。
【図4】光磁気ディスク評価装置の一例を示す模式図で
ある。
ある。
【図5】従来の磁場校正の様子を示す模式図である。
D 磁場校正用ディスク 1 ディスク基板 1a 磁気センサ埋設部 2 磁気センサ
Claims (4)
- 【請求項1】 ディスク基板に磁気センサが埋設された
磁場校正用ディスク。 - 【請求項2】 前記ディスク基板が反射膜を有している
ことを特徴とする請求項1記載の磁場校正用ディスク。 - 【請求項3】 前記磁気センサがホール素子を使用して
いることを特徴とする請求項1記載の磁場校正用ディス
ク。 - 【請求項4】 前記磁気センサが磁気抵抗効果素子を使
用していることを特徴とする請求項1記載の磁場校正用
ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7284183A JPH09128836A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 磁場校正用ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7284183A JPH09128836A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 磁場校正用ディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09128836A true JPH09128836A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17675256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7284183A Withdrawn JPH09128836A (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | 磁場校正用ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09128836A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009069005A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Fujikura Ltd | 磁界校正方法 |
JP2009192510A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Fujikura Ltd | 磁界校正方法 |
CN113687290A (zh) * | 2021-10-27 | 2021-11-23 | 山西大学 | 基于自旋噪声谱的霍尔磁强计测弱场的标校装置和方法 |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP7284183A patent/JPH09128836A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009069005A (ja) * | 2007-09-13 | 2009-04-02 | Fujikura Ltd | 磁界校正方法 |
JP2009192510A (ja) * | 2008-02-18 | 2009-08-27 | Fujikura Ltd | 磁界校正方法 |
CN113687290A (zh) * | 2021-10-27 | 2021-11-23 | 山西大学 | 基于自旋噪声谱的霍尔磁强计测弱场的标校装置和方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |