JPH09128060A - 定圧制御バルブ - Google Patents

定圧制御バルブ

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JPH09128060A
JPH09128060A JP28156795A JP28156795A JPH09128060A JP H09128060 A JPH09128060 A JP H09128060A JP 28156795 A JP28156795 A JP 28156795A JP 28156795 A JP28156795 A JP 28156795A JP H09128060 A JPH09128060 A JP H09128060A
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JP
Japan
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pressure
water
main valve
valve
piston
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JP28156795A
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Inventor
Nobuo Hoshino
伸郎 星野
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Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のパイロット水圧を調整する圧力調整器を
不用にし圧力調整器の戻し管を設けなくとも所定の給水
圧に制御でき、また従来のポンプ停止後に使用する高圧
給水の問題をなくし、配管系を常に定圧に制御する。 【構成】本発明は、ポンプの吐き出し側に接続して流体
の圧力を一定に制御するバルブであって、吸い込み口水
路と吐き出し口水路と圧力流体封入室を有し、バルブ本
体内に設けた吸い込み口水路と吐き出し口水路とに区割
りする弁口と、弁口を開閉し吐き出し口水路の圧力を一
定に制御する主弁体と、主弁体の反対側に主弁体と連結
した弁棒と、弁棒に連結した釣り合いピストンと、釣り
合いピストンの反対側に作用させる前記水路と独立した
圧力流体封入室とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル設備等におけ
るポンプ給水ユニットに使用して、二次側配管系の圧力
を所定の圧力に制御し蛇口等に給水するための定圧制御
バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭57−35483号公報に
開示された図4のごとくの制御バルブが知られている。
この制御バルブ14の作動は、まずポンプ10が停止状
態で、圧力タンク16が加圧された水を保有し二次側の
配管系24、28が高圧状態に維持されている。この状
態から配管系の蛇口30が開かれて水が使用されると、
圧力タンク16内の空気圧によりタンク内の水が押し出
される。更に蛇口30から水が使用されるとタンク内が
減圧し、配管系24、28の圧力は圧力スイッチ18の
作動設定値まで低下して圧力スイッチ18がモータ1
2、ポンプ10を作動させる。
【0003】ポンプ10の起動によって吐き出された水
は吸い込み口水路40を通り制御バルブ14内に入る。
水の一部はピストン72のオリフィス80を経由してピ
ストンの下部室84に流れる。下部室84内の水は圧力
調整器38によってピストン72の下面側に加えるパイ
ロット圧力の大きさを一定に行う。ピストン72の下面
側に加える上記のパイロット圧力が上部室90内に生じ
ている配管系の圧力を越えると、バルブ部材36は上方
に動いてスロットル弁74が開き吐き出し口水路46を
経由して配管系に水が流れる。このようにして上部室9
0と下部室84の間の圧力差によりスロットル弁の開度
が決定されて2次側配管系内の圧力が一定に制御され
る。
【0004】圧力調整器38は図5に示すごとく、下部
室84の水圧を通水口31を経て受けるダイヤフラム4
1と、ダイヤフラム41によって入口が開閉される戻し
通路42と、戻し通路の入口を閉じるようにダイヤフラ
ムを付勢するバネ43と、バネの力を加減する調節ねじ
44とからなり、制御弁の下部室84に連通するよう一
体に横向きに形成されている。下部室84の内の水圧が
バネ43の弾性力を越えるとダイヤフラム41は戻し通
路42の入口を開き、戻し通路42から戻し管9を通っ
てポンプ10の一次側配管8あるいは貯水槽へ戻され
る。この様にしてポンプ10の水圧をオリフィス80を
経由して圧力調整器38で下部室84内のパイロット水
圧を一定にし、調整器38で調整された水はポンプ10
の一次側配管に戻している。
【0005】蛇口30が閉じ水の使用が行われなくなる
と、配管系内の圧力がピストン72にかかる圧力よりも
大きくなるまで上昇し、バルブ部材36が下方に動く。
上部室内90の圧力はスロットルバルブ74を完全に閉
止するまで次第に増加し、スロットルバルブ74が閉止
すると次に一次側の水は通口106を通って逆止弁98
を押し上げ、圧力タンク16内へ流れる。圧力タンク1
6が満たされて配管系24、28の圧力が圧力スイッチ
18の遮断圧力に達すると、圧力スイッチ18が作動し
てモータ12、ポンプ10が停止する。続いて逆止弁9
8は弁座100に接触して上部室90から中央室82に
水が逆流するのを防止する。このように水の使用が停止
すると圧力スイッチ18の遮断圧力まで二次側配管系内
の圧力が上昇した状態でポンプの運転が停止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ポ
ンプ10の水圧を圧力調整器40に導き、圧力調整器で
調整された水はポンプ10の一次側配管、あるいはポン
プの一次側貯水槽へ戻さなければならないので必ずこの
戻し配管9が必要で、配管のスペースや配管の管理上の
問題点がある。又例えば近年ビル、集合住宅等で、貯水
槽を設けないで水道元本管にポンプを直結して給水する
水道直結給水システムが開発されている。このシステム
の場合、圧力調整器40で調整された水を戻し管9でポ
ンプの一次側に配管した場合、ポンプの一次側圧力は水
道元本管の圧力が加わっており、ダイヤフラム41が受
ける下部室84の水圧と戻し通路42の水圧との差圧、
即ち圧力調整器40で調整する調整圧力との差が少なく
なり、バネ33を調整しても所定の調整圧力を得るのは
難しくなる。更に水道元本管の圧力は生活時間帯によっ
て大きく変動し、例えば午前、午後の6時〜8時の水圧
は通常時の半分にまで低下する場合があり、圧力調整器
40で常に一定の調整圧力が得られず、従ってポンプの
二次側に制御バルブを設けてあっても所定の給水圧で給
水できない問題点がある。
【0007】更にポンプ10の停止は、配管系内の圧力
タンク16に水が加圧されてポンプ停止圧力になるまで
停止しない。従ってポンプ停止後の最初に蛇口から使用
する給水圧力は、通常定圧制御されている使用状態での
給水圧力よりもかなり高く、使用者にとって種々の問題
が生じる。これを解決するには、圧力スイッチのポンプ
遮断設定圧力をポンプ起動設定圧力に近づけてデファレ
ンシャル圧を小さくすればよいが、極端に小さくすると
ポンプが起動停止を繰り返すチャタリング現象を起こ
す。またデファレンシャル圧が小さいと、圧力スイッチ
の性能上設定圧力に変動差があるので、スイッチが起動
されなかったり遮断が行われなかったりして働かなくな
る恐れがある。このために水の使用水量が小になったら
圧力タンク16内に水を保有させてポンプ起動と遮断の
設定圧力差をかせいでいるが、ポンプ停止後の最初に使
用する給水圧力が通常使用する給水圧力より高圧の水が
供給される問題がある。本発明は給水装置のポンプユニ
ットに使用して、従来のパイロット水圧を調整する圧力
調整器を不用にし圧力調整器の戻し管を設けなくとも所
定の給水圧に制御でき、また従来のポンプ停止後に使用
する高圧給水の問題をなくし、配管系を常に定圧に制御
する定圧制御バルブを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ポンプ
の吐き出し側に接続して流体の圧力を一定に制御するバ
ルブであって、吸い込み口水路と吐き出し口水路と圧力
流体封入室を有し、バルブ本体内に設けた吸い込み口水
路と吐き出し口水路とに区割りする弁口と、この弁口を
開閉し吐き出し口水路の圧力を一定に制御する主弁体
と、この主弁体の反対側に主弁体と連結した弁棒と、弁
棒に連結した釣り合いピストンと、釣り合いピストンの
反対側に作用させる前記水路と独立した圧力流体封入室
とからなることを特徴とする定圧制御バルブである。上
記において、前記圧力流体封入室は釣り合いピストンの
反対側に圧力を作用させる所定の容積を持った空気圧室
で形成することができる。また上記において、前記圧力
流体封入室は釣り合いピストンの反対側に圧力を作用さ
せる水圧室で形成することができる。更に上記におい
て、主弁体にマグネットを設けると共に、主弁体が弁口
を閉止する近傍位置に主弁体に設けたマグネットの磁力
線を感知して作動するリードスイッチをバルブ本体に設
け、リードスイッチの信号によりポンプを制御すること
ができる。
【0009】
【作用】本発明は上記の構成であるから、前記したごと
くポンプ給水システムにおいて、ポンプから吐き出され
た水は制御バルブ内の主弁体と釣り合いピストン間に入
り、釣り合いピストンの反対側に作用する圧力流体封入
室の圧力と主弁体の二次側に作用する給水圧とのバラン
スによって主弁体の開度が決定する。給水栓が開いて水
が使われると、圧力流体封入室の圧力が主弁体に生じて
いる二次側給水配管系圧力を越えるので、この配管系圧
力と釣り合いピストンに作用する圧力流体封入室との圧
力差によって二次側圧力を所定圧に保つように主弁体が
吐き出し口側に移動して弁口から離れ、使用流量に応じ
た水を二次側配管系に流す。この様にして主弁体と弁口
の開度が決定されて使用流量分の水が流れて二次側配管
系の圧力を定圧に保つ。
【0010】水の使用が順次少なくなると、二次側配管
系内の圧力がピストンの背面側に加わる圧力流体封入室
の圧力よりも上昇するので、主弁体が弁口を閉止する側
に移動して弁口との開度が減少する。二次側配管系の圧
力が圧力流体封入室の圧力に次第に接近すると、主弁体
が弁口を閉止するまで使用状態に応じた水が流れ、やが
て二次側配管系の水が使用されなくなると主弁体が弁口
に当接して弁口を完全に閉止する。この様にしてピスト
ンの背面に作用する圧力流体封入室の圧力と二次側配管
系の圧力との圧力差によって主弁体と弁口の開度が決定
されて一次側の水を二次側配管系に流しながら二次側配
管系内の圧力を定圧に制御する。
【0011】圧力流体封入室の流体は例えば所定の容積
内に封入した空気等の気体、又は所定の圧力になった水
等の液体が用いられる。空気等の気体の場合、主弁体が
開くとピストンの背面側の圧力流体封入室の容積が大き
くなりピストンに作用する圧力が低下するが、二次側配
管系給水圧の設定許容差によって圧力流体封入室の容積
をどの程度の大きさの容積にしたらよいかをボイルの法
則によって算出することができる。又水等の液体の場合
は、液体の膨張収縮がないので液体に所定の圧力、例え
ば液体に重りによる重力を作用させた圧力液を加えるこ
とによって、ピストンが移動して背圧室の容積が変動し
てもピストンに作用する圧力が変わらず、常に所定圧を
ピストンに作用させることができる。
【0012】またこの主弁体が弁口を閉止する際、主弁
体に設けたマグネットがバルブ本体に設けたリードスイ
ッチに接近して、マグネットの磁力線によってリードス
イッチが作動し、リードスイッチの作動信号によってポ
ンプが停止する。このように二次側配管系内の圧力が一
定に制御されると共にポンプが停止するので、定圧制御
状態でポンプが停止し、従来のように水が使われなくな
ってからもポンプが作動して配管系内を通常の定圧制御
より高圧に保持する問題が生じない。又ポンプの運転時
間が節約され、電力費が節約される。
【0013】
【発明の実施形態】以下本発明の実施例について図面を
参照して説明する。図1は一実施例の定圧制御バルブを
示す主弁体が閉止状態と開状態の断面図で、図2は他の
実施例の要部を示す断面図で、図3は更に他の実施例の
要部を示す断面図である。図1において下部にポンプ直
上へ連結する流入口水路51を設け、中央室52と左側
に吐き出し口水路53と右側にピストン室54を本体5
0内にケース55を装着して同軸線上に設けてある。ケ
ース55は中央開口部56が中央室52と連通してお
り、左右のつば部57、58が本体内面と密封して中央
室52と吐き出し口水路53を隔離している。ケース5
5には主弁体59と弁棒60とピストン61を連結した
制御弁体62を装着してある。
【0014】ピストン室54の端部にはピストン室54
と連通してエアチャンバー63を設けてあり、エアチャ
ンバー63とピストン室54の空間には所定の圧力空気
を封入してある。エアチャンバー63によりピストン室
54内の圧力を所定の圧力に維持し、ピストン61の端
部側に圧力を作用させている。85はケース55と一体
の弁棒60を支持する弁棒受け部である。ケース55の
左端部は弁口86となっており、主弁体59と当接して
シールする弁座87を設けてある。
【0015】弁座87の内周側には弁口86の内面と摺
動するスライド筒89を弁座87から所定量伸長するよ
うに装着してあり、スライド筒89の外周面に摺動伸張
量を規制するキー溝75を設けてあり、このキー溝75
に弁口に固着したピン77をはめ合わせてある。スライ
ド筒89と弁口86との摺動部はシール状態とする必要
はなく、摺動がスムースに行われるように適宜の隙間を
設けて緩く勘合してある。尚スライド筒89の主弁体5
9との当接面には、水が中央室52から吐き出し口水路
側へ流れるように適宜の流通溝78を設け、この流通溝
78から少量の水が流れるようにしても良い。またスラ
イド筒89は弁口86の外周側で摺動するように設けて
あっても良い。
【0016】主弁体59には弁座87とシールする弁シ
ート93及び側部にリング状のマグネット94を装着し
てある。そして主弁体59に対応する本体50の側部に
は本体のねじ孔にスイッチ保持プラグ95を装着してあ
り、スイッチ保持プラグ95の端部にリードスイッチ9
6を装着してある。このリードスイッチ96は主弁体5
9が弁座87に当接して閉止する近傍位置で、マグネッ
ト94の磁力でON、OFF作動するように配置してあ
る。97はリードスイッチのケーブルで、ポンプの制御
部に接続される。
【0017】このリードスイッチの取り付けは、本体5
0の材質を樹脂、ステンレス鋼、銅合金等の非磁性体で
設け、この本体50の外周面にリードスイッチ96を設
けてもよい。この場合,本体50が非磁性体のため、主
弁体59に設けたマグネット94の磁力線が本体側壁を
通過して本体外周面のリードスイッチ96に作用し、主
弁体59移動によってリードスイッチ96が作動する。
この様に本体50の外部にリードスイッチ96を固定す
ると、リードスイッチ96を調節したり取り替えたりす
るメンテナンスが行い易い。
【0018】ポンプから吐き出された水は制御バルブ内
の中央室52に入り、主弁体59とピストン61に作用
する。他方ピストン61の下面側にはエアーチャンバー
63内の圧力空気によって一定の圧力が加わっている。
吐き出し口水路53側に配管した給水栓が開いて水が使
われ、このエアーチャンバー側の空気圧力が主弁体59
に生じている吐き出し口水路53側の配管系圧力を越え
ると、二次側配管系の吐き出し口水路53側圧力とピス
トン室54の空気圧力との圧力差によって二次側配管系
の圧力を所定圧に保つように主弁体59が吐き出し口5
3側に移動して弁口86から離れ、弁口に設けたスライ
ド筒89と主弁体59との間から使用流量に応じた水が
二次側配管系に流れる。このときスライド筒89は主弁
体59との間で上記二次側圧力を一定に保つと共に使用
流量分の間隔を保って主弁体59に追随しながら吐き出
し口側に伸長摺動する。使用水量が更に増すと、スライ
ド筒89の弁口からの伸長量がキー溝75で規定された
最大伸長量に達してスライド筒89の伸長は停止し、次
に主弁体59のみが移動してスライド筒89から離れ、
所定圧力の所定水量が流れる間隔を保つ。
【0019】二次側給水栓の水の使用が順次少なくなる
と、配管系内の圧力がピストン室54のピストン61に
かかる空気圧力よりも上昇するので、主弁体59が弁口
86を閉止する側に移動して伸長状態のスライド筒89
に接近し、スライド筒89との開度が減少する。二次側
配管の圧力がパイロット圧力に次第に接近すると、主弁
体59が更に弁口86側に近づいて主弁体59とスライ
ド筒89間の開度が減少し、弁口を閉止するまで主弁体
とスライド筒間から使用流量に応じた水が二次側配管に
流れる。やがて二次側配管系の水が使用されなくなる
と、主弁体59が弁口の弁座87に当接して弁口86を
完全に閉止する。この様にしてピストン室54に封入し
た空気のパイロット圧力と使用流量に応じた二次側圧力
との圧力差によってスライド筒89と主弁体59との開
度が決定されて二次側配管系内の圧力を一定に制御す
る。この主弁体が弁口を閉止する際、主弁体59に設け
たマグネット94がバルブ本体50の側部に設けたリー
ドスイッチ96に接近して、マグネット94の磁力線に
よってリードスイッチ96が作動する。このリードスイ
ッチ96の作動信号によってポンプが停止される。
【0020】弁口に所定量伸長するスライド筒を設けた
ことによって、小流量域での主弁体の移動距離が長くな
ると共に、弁口を閉止するときの主弁体の移動速度が緩
慢になるので、リードスイッチの作動範囲幅を確実に横
切ることが出来、リードスイッチを確実に作動させるこ
とができる。又マグネットとリードスイッチの接近運動
関係は、いわゆる近接した状態での平行移動によって行
われるので、マグネットの磁力線を横切り易く磁力線を
受け易いのでリードスイッチの作動がより確実に行われ
る。このためリードスイッチがON、OFFを繰り返す
ようなチャタリング現象が生じない。又リードスイッチ
は本体の側部に設けてあり、流路を横切らないので圧力
損失がなく、リードスイッチの保守も容易である。
【0021】エアーチャンバー63の大きさは設計上温
度変化を無視して考えるとボイルの法則によって次のご
とく求めることができる。即ち、制御時の主弁体が開い
た全開ピストン室54とチャンバー63を含む空気室の
容積をV1 、この空気室V1 時の空気圧力(水圧側52
と空圧側54のシリンダー径が同じならば設定制御圧
力)をP1 、ピストン61が全開と全閉するシリンダー
室54の変動分容積をV2 、ピストン61がV2 変化し
た時の変動圧力(水圧変化と空気圧変化が同じならば設
定制御圧力変動巾)をP2 とすると、V*P1 =(V1
−V2 )(P1 +P2 )・・・(1)の式が成り立つ。
(1)式より、V1 =V2 (P1 +P2 )/P2 ・・・
(2)式が成り立ち、V2 =50mm3 、P1 =3Kg/Cm
2 、P2 =0、3Kg/Cm2 とすると、(2)式より、V
1 =50(3+1、033+0、3)/0、3=716
mm3となり、チャンバー63の容積が約1リットルあれ
ば充分定圧制御の性能を満足することが解る。
【0022】図2は本発明の第2実施例を示すもので、
前記第1実施例のピストン室54を薄板ステンレス又は
樹脂製の蛇腹筒64で形成してピストン61と密封的に
固着し、ピストン室54を形成する蛇腹筒64自体が長
手方向に伸縮するようにしたものである。この場合ピス
トン61の両面に作用する圧力差によって蛇腹筒64が
伸縮し、ピストン61が左右に移動して主弁体59を制
御する。この実施例ではピストン室54の圧力空気が外
部に漏れる心配がなく、長期に亘り所定の空気圧を保持
することができる。
【0023】図3は本発明の第3実施例を示すもので、
ピストン室54に所定の圧力水を充満してある。即ちピ
ストン室54に通じる水路65を設け、水路65の端部
は加圧室66に導き、加圧室66内で水位の上面を密封
的に加圧する重錘67を設けたものである。この実施例
では常にピストン61の端部側に一定の力を加えること
ができる。即ち水は非圧縮流体であり、加圧室66の水
位が変動しても常時重錘67による重力が加わっている
ため、ピストン61が左右に移動してピストン室54の
容積が変動しても、このピストン室54の容積変動分を
補う分の加圧室66内に水量があれば、ピストン61に
対して常に一定の力を作用させることができ、このため
前記第2実施例の加圧空気を設けるものに比べて更に精
度よく定圧制御できる。尚図3ではピストン61がピス
トン室54内ですべり移動する第1実施例のタイプのも
のを示したが、第2実施例のごとくピストン室54をピ
ストン61と密封的に長手方向に伸縮する蛇腹筒64で
形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】このようにして二次側配管系内の圧力が
一定に制御されるとともにポンプの制御が行われるの
で、従来技術のような一時側圧力からパイロット圧力を
作り出す圧力調整器が不要で、ポンプサクション側へ圧
力調整器で調整された水を戻す配管を設置する必要がな
く、このため例えば水道元管と直結して給水する場合の
ポンプに設置して給水圧力を定圧に制御することがで
き、戻し配管の管理や戻し水のメンテナンスが不要にな
る。更にバルブの定圧制御とほぼ同じ圧力状態でポンプ
が停止し、ポンプ停止時の二次側配管内の圧力は従来の
ごとく上昇せず、従来の水が使われなくなってからもポ
ンプが作動して、ポンプ停止までの間に二次側配管系を
高圧に上昇させて配管系内を高圧に保持する問題が生じ
ない。また水が使われなくなると主弁体が閉止しポンプ
も停止するので、ポンプの運転時間がそれだけ少なくな
り、電力費が節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す主弁体が閉止と開
状態を示す断面図である。
【図2】 本発明の第2実施例を示すピストン室54を
示す要部拡大断面図である。
【図3】 本発明の第3実施例を示す加圧水室を示す要
部拡大断面図である。
【図4】 従来の定圧制御弁を用いたポンプ給水システ
ム図である。
【図5】 従来の定圧制御弁の圧力調整器38を示す断
面図である。
【符号の説明】
50 制御バルブ本体 51 流入口水
路 52 中央室 53 吐き出し
口水路 54 ピストン室 55 ケース 56 中央開口部 57、58 つ
ば部 59 主弁体 60 弁棒 61 ピストン 62 制御弁体 63 エアーチャンバー 64 蛇腹筒 65 水路 66 加圧室 67 重錘 75 キー溝 77 ピン 78 流通溝 85 弁棒受け部 86 弁口 87 弁座 89 スライド
筒 93 弁シート 94 マグネッ
ト 95 スイッチ保持プラグ 96 リードス
イッチ 97 ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプの吐き出し側に接続して流体の圧
    力を一定に制御するバルブであって、吸い込み口水路と
    吐き出し口水路と圧力流体封入室を有し、バルブ本体内
    に設けた吸い込み口水路と吐き出し口水路とに区割りす
    る弁口と、この弁口を開閉し吐き出し口水路の圧力を一
    定に制御する主弁体と、この主弁体の反対側に主弁体と
    連結した弁棒と、弁棒に連結した釣り合いピストンと、
    釣り合いピストンの反対側に作用させる前記水路と独立
    した圧力流体封入室とからなることを特徴とする定圧制
    御バルブ。
  2. 【請求項2】 前記圧力流体封入室は釣り合いピストン
    の反対側に圧力を作用させる所定の容積を持った空気圧
    室からなることを特徴とする請求項1記載の定圧制御バ
    ルブ。
  3. 【請求項3】 前記圧力流体封入室は釣り合いピストン
    の反対側に圧力を作用させる水圧室からなることを特徴
    とする請求項1記載の定圧制御バルブ。
  4. 【請求項4】 前記主弁体にマグネットを設けると共
    に、主弁体が弁口を閉止する近傍位置で主弁体に設けた
    マグネットの磁力線を感知して作動するリードスイッチ
    をバルブ本体に設け、リードスイッチの信号によりポン
    プの運転を制御することを特徴とする請求項1ないし3
    記載の定圧制御バルブ。
JP28156795A 1995-10-30 1995-10-30 定圧制御バルブ Pending JPH09128060A (ja)

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