JPH0912774A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0912774A
JPH0912774A JP16898295A JP16898295A JPH0912774A JP H0912774 A JPH0912774 A JP H0912774A JP 16898295 A JP16898295 A JP 16898295A JP 16898295 A JP16898295 A JP 16898295A JP H0912774 A JPH0912774 A JP H0912774A
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貴哉 佐藤
Yasuhide Teramatsu
泰英 寺松
Hironobu Nanbu
宏暢 南部
Katsuyasu Nakada
勝康 中田
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Taiyo Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露を生じにくいフィルムやしっとりとした
質感を有する合成皮革を得るのに好適な、水分呼吸性に
優れた樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 合成樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリウレタ
ン樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、エポキシ樹脂等)100重量部に対し、アルギン
酸の多価金属塩(アルギン酸カルシウム等)0.01〜
100重量部、および、更に必要に応じて気泡形成剤
0.001〜50重量部を配合して、樹脂組成物とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂にアルギ
ン酸の多価金属塩を含有させた樹脂組成物に関するもの
である。詳しくは、本発明は、良好な水分呼吸性、即
ち、高い吸湿性と速やかな放湿性を兼ね備えており、包
装材料、衣料用材料、合成皮革等に好適に用いられる樹
脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、
エポキシ樹脂などの合成樹脂は、フィルムとして包装
材、衣服、被覆材など様々な用途に用いられている。
【0003】しかし、これらの樹脂は一般に、疎水性が
強く水分呼吸性は高くない。ここで、水分呼吸性とは、
樹脂の吸湿性および放湿性に関する物性で、高湿度条件
下では速やかに且つ多くの水分を樹脂の中に取込み、低
湿度条件下では速やかに水分を放出する能力をいう。
【0004】上述した合成樹脂は、この水分呼吸性が低
いために、外界の湿度変化に追随できず、樹脂表面で水
分結露が生じるという不都合を引き起こす。これらの樹
脂は、フィルムとして包装材料、衣料用材料、被覆材料
等に用いられる場合が多いため、結露が生じやすいとい
う欠点は致命的であり、その改良が強く望まれている。
【0005】また、これらの合成樹脂は、合成皮革とし
て用いられることも多い。ここで、合成皮革とは織布、
編布、紙、不織布などの支持体上に天然皮革状の表面層
を高分子物質で構成したもので、その大部分はポリ塩化
ビニル、ポリアミド、またはポリウレタンの微細多孔質
体の表面に変性ポリアミド、ポリウレタン、ポリアクリ
ル酸誘導体、ポリアミノ酸ブレンド物などの仕上層を付
与し、皮革模様に仕上げた素材である。合成皮革の性能
も近年向上し、天然皮革と外観や性能の点で劣らぬもの
も現れているものの、最近では消費者の感性や要求も高
くなり、更に天然皮革に近いしっとりとした質感への改
良が望まれている。
【0006】このような皮革特有の質感を高めるため
に、樹脂にコラーゲンを混入する方法(特開昭61−1
63850号公報、特開平5−279967号公報)や
エステル化タンパク質を用いる方法(特開平6−988
5号公報)等が開示されている。しかしながら、これら
の方法による合成皮革は水分呼吸性が不十分であり、そ
のためしっとりとした質感という点で満足のいくものは
できていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、結露を生じ
にくいフィルムやしっとりとした質感を有する合成皮革
を得るのに好適な、水分呼吸性に優れた樹脂組成物を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下のような構成とした。すなわち、本発
明の樹脂組成物は、合成樹脂100重量部に対し、アル
ギン酸の多価金属塩0.01〜100重量部を含有して
なることを特徴とする。
【0009】前記合成樹脂としては、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂及びエポキシ樹脂から選ばれる1種また
は2種以上の混合物が挙げられる。
【0010】また、前記アルギン酸の多価金属塩として
は、アルギン酸カルシウム、アルギン酸亜鉛、アルギン
酸マグネシウム及びアルギン酸バリウムから選ばれる1
種または2種以上の混合物が挙げられる。このアルギン
酸の多価金属塩は、平均粒径0.1〜100μmの粉粒
体であることが好ましい。
【0011】本発明の樹脂組成物は、前記合成樹脂10
0重量部に対し、更に気泡形成剤0.001〜50重量
部を含有してもよい。上記の本発明の樹脂組成物は、溶
融または溶解した合成樹脂100重量部に対し、アルギ
ン酸の多価金属塩0.01〜100重量部を添加混合す
ることにより製造され得る。
【0012】本発明の包装用又は衣料用フィルム、及び
合成皮革は、上記の樹脂組成物を用いたものである。前
記合成皮革に用いる樹脂組成物としては、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエス
テル樹脂及びポリアミノ酸系樹脂から選ばれる少なくと
も1種の合成樹脂100重量部に対して、アルギン酸の
多価金属塩0.01〜100重量部および気泡形成剤
0.001〜50重量部を含有してなる樹脂組成物が挙
げられる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 (1)合成樹脂 本発明に使用される合成樹脂は特に限定されず、熱可塑
性樹脂および熱硬化性樹脂のいずれでもよいが、好まし
くは、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
クリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リアミノ酸系樹脂、ポリオレフィン系樹脂およびエポキ
シ樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の樹脂が
挙げられる。
【0014】ポリ塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニル
の単独重合体のほか、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビ
ニル−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体に塩化ビニルをグラフト重合した共重合体などの塩化
ビニル共重合体も含まれる。
【0015】ポリウレタン樹脂は、ポリイソシアネート
(1分子中にイソシアネート基(−NCO)を2個以上
持つ化合物)とポリオール(1分子中に活性水素基(−
OHや−NH2)を2個以上持つ化合物)から合成され
る樹脂である。ポリイソシアネートとしては、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、ト
リジンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水添キシ
リレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート等が挙げられる。また、ポリオールとして
は、ポリプロピレングリコール及びその変性体、ポリテ
トラメチレングリコール及びその変性体、ポリマーポリ
オール(ポリプロピレングリコール中でアクリロニトリ
ル/スチレンをラジカル重合したもの)、ポリエーテル
ポリアミン、縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン
系ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオー
ル、ポリブタジエンポリオール、アクリルポリオール、
部分鹸化エチレン−酢酸ビニル共重合体、フェノール系
ポリオール、含燐ポリオール、ハロゲン含有ポリオール
等が挙げられる。
【0016】ポリアミド樹脂は、ジカルボン酸とジアミ
ンの重縮合、ω−アミノカルボン酸の重縮合、ω−アミ
ノカルボン酸からなるラクタムの開環重合等によって合
成される樹脂である。テトラメチレンジアミンとアジピ
ン酸塩の重縮合物(ナイロン46)、ε−カプロラクタ
ムまたはε−アミノカプロン酸の開環重合物(ナイロン
6)、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸塩の重縮合
物(ナイロン66)、ヘキサメチレンジアミンとセバシ
ン酸塩の重縮合物(ナイロン610)、ヘキサメチレン
ジアミンとドデカン二酸塩の重縮合物(ナイロン61
2)、ω−アミノウンデカン酸の開環重合物(ナイロン
11)、ω−ラウロラクタムまたはω−アミノドデカン
酸の開環重合物(ナイロン12)等を挙げることができ
る。
【0017】ポリエステル樹脂は、二塩基酸あるいは二
塩基酸エステルと二価アルコールとの重縮合反応によっ
て得られ、主鎖にエステル結合を持つ樹脂である。二塩
基酸としては、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタ
ル酸、コハク酸、コハク酸無水物、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、テトラブロム無水フタル酸、テ
トラクロロ無水フタル酸、無水ヘット酸、エンドメチレ
ンテトラヒドロ無水フタル酸、無水マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸等が挙げられ、二塩基酸エステルとして
はテレフタル酸ジメチル、ナフタレンジカルボン酸ジメ
チル等が挙げられる。二価アルコールとしては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、トリエチレングリコール、水素化ビスフェノ
ールA、ビスフェノールジヒドロキシプロピルエーテ
ル、1,4−ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール等が挙げられる。
【0018】ポリアクリル酸樹脂とは、主としてアクリ
ル酸、メタクリル酸及びその誘導体の重合体からなる樹
脂であり、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル、アクリロニトリルなどの重合体があ
り、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン等との共重合体
も含まれる。
【0019】ポリアミノ酸樹脂とは、α−アミノ酸がペ
プチド結合によって縮重合した重合体のことである。ポ
リオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、
ブテンなどのオレフィンや、ブタジエン、イソプレン、
ペンタジエンなどのジオレフィンの単独重合体またはこ
れらの任意の組合せからなる共重合体が挙げられ、具体
的には低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブタ
ジエン、ポリイソプレン等が挙げられる。
【0020】エポキシ樹脂とは、多官能エポキシ化合物
と、ジエチレントリアミンやジアミノジフェニルメタン
のような多価アミン系硬化剤あるいはビスフェノールA
のような多価フェノール化合物もしくは多価アルコール
化合物との重合反応で得られる樹脂をいい、例えばエピ
クロルヒドリンとビスフェノールAとから得られるビス
フェノールA型エポキシ樹脂、エピクロルヒドリンとシ
クロペンタジエンなどの環状脂肪族誘導体とから得られ
る環状脂肪族型エポキシ樹脂、エピクロルヒドリンとヒ
ダントインとから得られるグリシジルアミン型エポキシ
樹脂、多価エポキシ化合物と多価アミン化合物とから得
られるエポキシ樹脂、多価エポキシ化合物と多価アルコ
ール化合物とから得られるエポキシ樹脂等が挙げられ
る。
【0021】これらの合成樹脂は、2種以上を任意の組
合せで混合して用いることもできる。
【0022】(2)アルギン酸の多価金属塩 アルギン酸とは、多糖類の1種であり、マンヌロン酸及
びその異性体であるグルクロン酸(C595・COO
H)の脱水重合体である。アルギン酸は通常、乾燥海藻
の炭酸ナトリウム抽出液を塩酸で処理して得られる。本
発明のアルギン酸の多価金属塩は、アルギン酸を多価金
属イオンで架橋した構造を有するものであり、アルギン
酸とは異なり、水に対して不溶性である。また、アルギ
ン酸の多価金属塩は、単に多価金属イオンで架橋しただ
けではゲル状を呈する場合があるが、本発明においては
粉粒体、好ましくはレーザー光散乱方式で測定した平均
粒径が0.1〜100μm程度の粒状(ビーズ状)に調
製して用いるのが望ましい。
【0023】このようなアルギン酸の多価金属塩は、例
えばアルギン酸とナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属との一価金属塩の水溶液をスプレードライ法、エマル
ジョン法等により微細粒子とした後、多価金属イオンを
含む水溶液中に浸漬させることにより得ることができ
る。また、前記アルギン酸の一価金属塩の水溶液あるい
はそれを酸で処理したものを、多価金属イオンを有する
水溶液中で撹拌後、不溶物を分取し、乾燥、粉砕させて
粉粒体としてもよい。
【0024】ここで、多価金属塩としては、カルシウ
ム、亜鉛、ベリリウム、マグネシウム、バリウム、カド
ミウム、水銀、ストロンチウム、ラジウム、鉛、銅、
鉄、アルミニウム、コバルト、ニッケル、クロム、マン
ガン等との金属塩が挙げられる。それらの内、アルギン
酸カルシウム、アルギン酸亜鉛、アルギン酸マグネシウ
ム、アルギン酸バリウムが好ましく、アルギン酸カルシ
ウムが特に好ましい。
【0025】アルギン酸カルシウムは、水分呼吸性に優
れ、また吸湿しても、形状及び寸法にほとんど差が生じ
ないという特徴がある。図1にアルギン酸カルシウムビ
ーズの水分呼吸性を測定した結果を示した。これは、相
対湿度20%の雰囲気下であらかじめ乾燥させたサンプ
ルを95%の相対湿度雰囲気下に置いて重量変化を記録
し、平衡状態になった時点で(95%の相対湿度雰囲気
下に置いてから100時間後)、再び20%の相対湿度
雰囲気下に移して、重量変化を記録した結果をグラフに
したものである。粒状充填材として通常用いられるシリ
カゲル、ゼオライト、微結晶セルロースに比べ、アルギ
ン酸カルシウムビーズは高い水分呼吸性を有しているこ
とがわかる。
【0026】また、図2および図3は、アルギン酸カル
シウムビーズとセルロース微粒子(商品名ACパウダ
ー,日清紡績株式会社製)の粒度分布を空気中ならびに
水中でレーザー粒径測定機を用いてレーザー光散乱方式
により測定した結果である。アルギン酸カルシウムビー
ズの粒径は、空気中での平均粒径が35μm、水中での
平均粒径が38μmと、水中にあっても空気中の値と大
きく変わらないことがわかる(図2)。一方、セルロー
ス微粒子については、空気中での平均粒径が40μm、
水中での平均粒径が60μmである(図3)。
【0027】このように、本発明のアルギン酸多価金属
塩は、高い水分呼吸性と吸湿時における優れた寸法安定
性を併せ持つものであり、これを樹脂改良剤として用い
ることによって、結露の生じにくい包装材等として有用
なフィルム、しっとりとした質感や風合いを有する合成
皮革等に好適な樹脂組成物を得ることができる。
【0028】本発明に使用されるアルギン酸多価金属塩
の添加量は、樹脂組成物100重量部に対して0.01
〜100重量部、好ましくは0.1〜50重量部、さら
に好ましくは2〜10重量部である。アルギン酸多価金
属塩の添加量がこの範囲より少ない場合には、当該化合
物を添加した効果がなく、添加量がこの範囲より多い場
合には、樹脂本来の物性を損なうので好ましくない。
【0029】(3)気泡形成剤 本発明においては、さらに樹脂表面の質感改良のために
表面層を微細多孔質化させる場合があり、その場合には
適切な気泡形成剤を樹脂組成物に配合するのが好まし
い。
【0030】表面層を微細多孔質化する方法としては、
貧溶媒を用いる湿式法あるいは加温による乾式法等が一
般的に用いられる方法として挙げられるが、表面層を微
細多孔質化させ得るものであれば特に限定されるもので
はない。以下に、主な微細多孔質化方法において使用さ
れる気泡形成剤を列挙する。
【0031】加温による乾式法では、発泡剤が使用され
る。かかる発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸
アンモニウム、炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウ
ム、水素化ホウ素ナトリウム、アゾジカルボンアミド、
アゾビスホルムアミド、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾジカルボン酸バリウム、N,N´−ジニトロソペン
タメチレンテトラミン、N,N´−ジニトロソ−N,N
´−ジメチルテレフタルアミド、ベンゼンスルホニルヒ
ドジッド、p−トルエンスルホニルヒドジッド、p,p
´−オキシビスベンゼンスルホニルヒドジッド、p−ト
ルエンスルホニルセミカルバジッド、5−フェニル−1
H−テトラゾール等が挙げられる。これらのうち、重炭
酸ナトリウム、アゾジカルボンアミド、アゾビスホルム
アミド、N,N´−ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ンが好ましい。
【0032】貧溶媒を用いる湿式法においては、使用さ
れる溶液中の溶媒も気泡形成剤となる。使用される溶媒
としては、水、フルオロカーボン類、塩素系化合物、石
油系炭化水素類、エステル類、ケトン類、エーテル類、
アルコール類等が挙げられる。
【0033】それらのうち塩素系化合物としては、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロロベンゼン;石油系炭化
水素類としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリ
ジン、ヘキサン、石油エーテル;エステル類としては、
酢酸エチル、酢酸メチル;ケトン類としてはアセトン;
エーテル類としては、ジエチルエーテル;アルコール類
としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等が挙げられるが、これらのうち、水、クロロ
ホルム、またはジクロロベンゼンが好ましい。
【0034】また、潮解性を有する物質を気泡形成剤と
して使用することもできる。即ち、潮解性を有する物質
を樹脂に添加した後水洗すると、潮解性を有する物質が
水に溶出して表面層が微細多孔質となる。潮解性を有す
る物質としては、塩化カルシウム、水酸化ナトリウム、
塩化第二鉄、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げ
られるが、塩化カルシウムが好ましい。
【0035】気泡形成剤は、通常、前記合成樹脂100
重量部に対して0.001〜50重量部の範囲で使用さ
れる。気泡形成剤が0.001重量部より少ない場合は
添加の効果がない。また、50重量部を越えて用いると
樹脂強度が低下しすぎるため、好ましくない。
【0036】(4)その他の添加剤 本発明の樹脂組成物には、更にその目的に応じて所望の
特性を付与するため、一般に合成樹脂に添加される公知
の物質、すなわち酸化防止剤、耐熱安定剤、紫外線吸収
剤等の安定剤、帯電防止剤、難燃剤、潤滑剤、可塑剤及
び結晶化促進剤、結晶核剤、抗菌剤、その他補強用等の
無機充填剤や有機充填剤等を配合することも可能であ
る。また、本発明で用いる合成樹脂として例示した上記
合成樹脂以外の他の合成樹脂を配合することも勿論可能
である。
【0037】(5)本発明の樹脂組成物の製造 本発明の樹脂組成物は、溶解状態あるいは加熱条件下で
の溶融状態においてアルギン酸多価金属塩を合成樹脂に
混合することにより得られる。即ち、溶解状態での混合
方法においては、所定の溶媒に溶解した合成樹脂または
そのモノマーもしくはプレポリマー等に、アルギン酸多
価金属塩の粉粒体を所定量添加し、ミキサー、ロールミ
ル、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー等
の回転型混練機により混練する方法を採用するのが一般
的である。
【0038】また、加熱条件下での溶融混合方法につい
ては、アルギン酸多価金属塩の粉粒体を他の各成分と共
に所定量配合し、ヘンシェル型混合機やVブレンダーや
タンブラー型混合機などの一般に知られている混合機に
て予備混合した後、この混合物を、単軸混練機や、噛合
同方向回転型、非噛合同方向回転型、噛合異方向回転
型、非噛合異方向回転型等の二軸混練機、カレンダー、
ペーストコーティングなどによる連続溶融混練方法やロ
ール或いはバンバリー等のバッチ式溶融混練方法により
溶融混練するのが一般的である。溶融混練時の加熱条件
については特に限定するものではないが、通常80〜3
50℃、好ましくは100〜250℃の範囲である。
【0039】尚、アルギン酸多価金属塩の添加時期につ
いては特に制限はなく、その樹脂組成物の製造方法のど
の時点で添加してもよい。例えば、モノマーあるいはプ
レポリマーの段階で添加してそのまま重合に供すること
もできる。
【0040】(6)本発明の樹脂組成物の成形加工 本発明の樹脂組成物は、通常の合成樹脂の成形方法に従
って種々の成形品にすることができる。好ましくは、包
装材料、被覆材料、衣料用材料、不織布用材料等のフィ
ルム状成形品、織布、編布用等の繊維状物、紙や不織布
等の表面に塗布あるいはラミネートして得られる積層体
の一部等として用いられる。本発明の樹脂組成物の成形
加工品は、水分呼吸性に優れ、結露等を生じる恐れが少
ない上に、周囲の湿度の変化に対しても寸法変化が少な
く高い寸法安定性を有する。
【0041】このような本発明の樹脂組成物の成形加工
法は特に限定されるものではなく、それぞれの目的に応
じて加工することができる。例えば、成形方法としては
射出成形、押出成形、圧縮成形、シート成形、ラミネー
ション成形、中空成形、真空成形、移送成形、吹込成
形、カレンダ加工、注型加工、ペーストコーティング
法、粉末成形等を挙げることができる。
【0042】また、本発明の樹脂組成物は、合成皮革の
材料として好適に用いることができる。合成皮革の場合
は、織布、編布、紙、不織布などの支持体上に、上記気
泡形成剤等を用いて表面を微細多孔質化させた本発明の
樹脂組成物からなる層を塗布またはラミネート等の方法
で積層させ、天然皮革状の表面層を形成させる。このよ
うな合成皮革の表面層に用いられる合成樹脂としては、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、またはポリウレタンが好
ましい。更に、これらの微細多孔質層の表面に変性ポリ
アミド、ポリウレタン、ポリアクリル酸誘導体、ポリア
ミノ酸ブレンド物などの仕上層を付与し、皮革模様に仕
上げるのが好ましい。このようにして得られる合成皮革
は、水分呼吸性に優れており、しっとりした皮革特有の
質感を有するものである。
【0043】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に説明す
る。尚、以下の実施例における水分呼吸性の評価方法は
次の通りである。
【0044】[水分呼吸性の試験方法]以下の実施例で
得られるシート状物から、20mm×20mm×1mm
の試験片を切り出し、20%の相対湿度雰囲気下に1晩
放置して実験試料とした。この実験試料を、95%の相
対湿度雰囲気下に100時間放置して、自重に対する水
分吸収量(95%RH)を測定した。更に、実験試料を
95%の相対湿度雰囲気下に100時間放置した後、2
0%の相対湿度雰囲気下に100時間放置して自重に対
する水分放出含有量(20%RH)を測定した。
【0045】<実施例1〜3:ポリ塩化ビニル樹脂への
適用例> (1)アルギン酸カルシウムの製造 乾燥海藻から得られたアルギン酸ナトリウム700kg
を10倍量の水に溶解して調製したアルギン酸ナトリウ
ム水溶液を、スプレードライヤー(ニロ社製、モービル
マイナー型アトマイザー)を使用して筒内温度230℃
で噴霧乾燥して微細粒子を成形せしめた後、20%塩化
カルシウム水溶液と接触させてイオン架橋を施し、水不
溶性かつ球状(平均粒径23μm)のアルギン酸カルシ
ウムビーズ500g(乾重換算)を得た。これを噴霧乾
燥したものをアルギン酸カルシウムとして以下使用し
た。
【0046】(2)ポリ塩化ビニル樹脂製シートの製造 合成樹脂としてポリ塩化ビニル樹脂(PVC;平均重合
度=1020)100重量部、可塑剤としてDOP(フ
タル酸ジ2−エチルヘキシル)50重量部、気泡形成剤
(発泡剤)としてアゾジカルボンアミド1.5重量部、
Ba−Zn複合安定剤(Ba、Znの脂肪酸塩とエポキ
シ化合物との混合物)3重量部からなる配合物に、上で
製造したアルギン酸カルシウムを表1に記載した量添加
した。
【0047】上記配合物を室温下でよく混練して得たペ
ースト状のものを、加熱プレスにて予備加熱(130℃
にて30分)後、220℃にて1分間加熱して、150
mm×150mm×1mmのシートを成形した。得られ
たシートから20mm×20mm×1mmの試験片を切
り出して試料とし、水分呼吸性を評価した。評価結果を
表1に示す。
【0048】<比較例1〜2>アルギン酸カルシウムを
添加しなかった以外は実施例1〜3と同様の操作・評価
を行った(比較例1)。また、アルギン酸カルシウムの
代わりにコラーゲン(平均粒径7μmの合成皮革用コラ
ーゲン粒子)を表1に記載した量添加した以外は実施例
1〜3と同様の操作・評価を行った(比較例2)。評価
結果を表1に示す。
【0049】<実施例4〜6:ポリウレタン樹脂への適
用例>ポリエーテルポリオール(平均分子量=300
0)100重量部、ジフェニルメタンジイソシアネート
(純MDI)40重量部、水3重量部、第3級アミン
0.2重量部、安定剤としてオクチル酸第1錫0.2重
量部からなる配合物に、実施例1〜3で製造したアルギ
ン酸カルシウムを表1に記載した量配合した。上記配合
物をよく混合したものを、加熱プレスにて予備加熱(1
30℃にて30分)後、180℃にて15分間加熱し
て、150mm×150mm×1mmのシートを成形し
た。得られたポリウレタン(PU)シートから20mm
×20mm×1mmの試験片を切り出して試料とし、水
分呼吸性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0050】<比較例3〜4>比較例1〜2と同様にア
ルギン酸カルシウム未添加のもの(比較例3)、及びア
ルギン酸カルシウムの代わりにコラーゲンを表1に記載
した量添加したもの(比較例4)に代えた以外は、実施
例4〜6と同様の操作・評価を行った。評価結果を表1
に示す。
【0051】<実施例7〜8:ポリオレフィン系樹脂へ
の適用例>粉末状の低密度ポリエチレン(LPDE;平
均重合度=1300,平均粒度=約40μm)100重
量部に対し、減粘剤として0.5重量部の脂肪族モノカ
ルボン酸縮合物(商品名チラバゾールH−40:太陽化
学株式会社製)、および実施例1〜3で製造したアルギ
ン酸カルシウムの表1に記載した量を添加し、これを1
40℃で溶融混練したものを、エクストルーダー(東芝
機械社製)を用いて180℃でTダイスから押し出し成
形を行った。巾50mm、厚さ100μmのフィルムを
得、そのフィルムより20mm×20mmの試験片を切
り出して試料とし、実施例1〜3と同様に水分呼吸性を
評価した。評価結果を表2に示す。
【0052】<比較例5〜6>比較例1〜2と同様にし
てアルギン酸カルシウム未添加のもの(比較例5)及び
アルギン酸カルシウムの代わりにコラーゲンを添加した
もの(比較例6)に代えた以外は、実施例7〜8と同様
の操作・評価を行った。評価結果を表2に示す。
【0053】<実施例9〜10:ポリアミノ酸樹脂への
適用例>ポリアミノ酸樹脂(PAA;平均重合度=20
00)のジメチルホルムアミド溶液(固形分10%)
に、実施例1〜3で製造したアルギン酸カルシウムを表
1に記載した量添加した。上記配合物をよく混ぜ合わせ
た後、ガラス板上にキャストした。これより、20mm
×20mm×1mmの試験片を切り出して試料とし、水
分呼吸性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0054】<比較例7〜8>アルギン酸カルシウム未
添加のもの(比較例7)及びアルギン酸カルシウムの代
わりにコラーゲンを添加したもの(比較例8)に代えた
以外は、実施例9〜10と同様の操作・評価を行った。
評価結果を表1に示す。
【0055】<実施例11〜12:ポリアクリル酸系樹
脂への適用例>ポリアクリロニトリル樹脂(PAN;平
均分子量50000)の粉末100重量部をジメチルホ
ルムアミド1000重量部に溶解させた。この溶液に前
記アルギン酸カルシウムを表1に示す量添加して撹拌
し、均一に混練した。
【0056】この溶液をドクターナイフコーターを用い
てテフロン板上に流延した。60℃で8時間、次いで8
0℃減圧下で8時間乾燥し、厚さ130μmのフィルム
を得た。これを20mm×20mmに切り出して試料と
し、水分呼吸性の評価を行った。評価結果を表1に示
す。
【0057】<比較例9〜10>アルギン酸カルシウム
未添加のもの(比較例9)及びアルギン酸カルシウムの
代わりにコラーゲンを添加したもの(比較例10)に代
えたこと以外は、実施例11〜12と同様の操作・評価
を行った。評価結果を表1に示す。
【0058】<実施例13〜14:ポリアクリル酸系樹
脂への適用例>固形分濃度50%のアクリル樹脂ワニス
(PA;商品名ヒタロイド1206,日立化成工業株式
会社製)30gを酢酸エチル10g、メチルイソブチル
ケトン10g、イソプロピルアルコール10g、ブチル
セロソルブ5g、トルエン30g、およびジオクチルフ
タレート5gと混合した。この混合液に前記アルギン酸
カルシウムを表1に記載した量添加して均一に混合し
た。
【0059】この溶液を、ドクターナイフコーターを用
いて銅板上に流延し、60℃で乾燥した。塗膜厚さは1
00μmであった。銅板に付着した膜は、銅板ごと切断
し、20mm×20mmの切版を得てこれを試料とし、
水分呼吸性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0060】<比較例11〜12>アルギン酸カルシウ
ム未添加のもの(比較例11)及びアルギン酸カルシウ
ムの代わりにコラーゲンを添加したもの(比較例12)
に代えたこと以外は、実施例13〜14と同様の操作・
評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0061】<実施例15〜16:エポキシ樹脂(E
X)への適用例>多価エポキシ化合物(ポリエチレング
リコールジグリシジルエーテル、n=9、262WPE:商品
名デナコールEX−830、ナガセ化成工業株式会社
製)92重量部、および硬化剤としてトリエチレンテト
ラミン8重量部を混合した。この混合液に前記アルギン
酸カルシウムを表1に示す量添加した。この溶液をテフ
ロン板上にナイフコーターを用いてキャストした。これ
を120℃で3時間熱処理した。塗膜の厚さは、100
μmであった。得られたフィルムをテフロン板から剥が
して20mm×20mmの大きさに切り出してこれを試
料とし、水分呼吸性の評価を行った。評価結果を表1に
示す。
【0062】<比較例13〜14>アルギン酸カルシウ
ム未添加のもの(比較例13)及びアルギン酸カルシウ
ムの代わりにコラーゲンを添加したもの(比較例14)
に代えたこと以外は、実施例15〜16と同様の操作・
評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】(注1) PVC :ポリ塩化ビニル樹脂 PU :ポリウレタン樹脂 LDPE:低密度ポリエチレン樹脂 PAA :ポリアミノ酸樹脂 PAN :ポリアクリロニトリル樹脂 PA :アクリル樹脂 EX :エポキシ樹脂 (注2)改良剤の添加量 PVC :PVC樹脂100重量部に対する添加量 PU :ポリオール/MDI混合物100重量部に対
する添加量 LDPE:LDPE100重量部に対する添加量 PAA :PAA100重量部に対する添加量 PAN :PAN100重量部に対する添加量 PA :PA100重量部に対する添加量 EX :多価エポキシ化合物/硬化剤混合物100重
量部に対する添加量
【0065】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、高湿度条件下で
の吸湿性が高く、且つ低湿度条件下での放湿性が良く、
優れた水分呼吸性を有するものであるため、包装材等の
フィルムにした場合に結露を生じにくく、また湿度の変
化に対して良好な寸法安定性を示す。また、その優れた
水分呼吸性によって、合成皮革とした場合にしっとりと
した皮革特有の質感が得られるため、合成皮革の材料と
して有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアルギン酸カルシウムとシリカゲ
ル、ゼオライト、および微結晶セルロースとの水分呼吸
性を比較するための、前記各配合剤の湿度変化に対する
水分含有量の変化を示す図である。
【図2】 本発明のアルギン酸カルシウムの寸法安定性
をみるための、湿度変化に対する平均粒径の変化を示す
図である。
【図3】 本発明のアルギン酸カルシウムとセルロース
微粒子(ACパウダー;日清紡績株式会社製)との寸法
安定性を比較するための、セルロース微粒子の湿度変化
に対する平均粒径の変化を示す図である。
【符号の説明】
1・・・アルギン酸カルシウムビーズの水分含有量を示
す曲線 2・・・シリカゲルの水分含有量を示す曲線 3・・・ゼオライトの水分含有量を示す曲線 4・・・微結晶セルロースの水分含有量を示す曲線 5・・・アルギン酸カルシウムビーズの空気中で測定し
た粒度分布曲線 6・・・アルギン酸カルシウムビーズの水中で測定した
粒度分布曲線 7・・・セルロース微粒子の空気中で測定した粒度分布
曲線 8・・・セルロース微粒子の水中で測定した粒度分布曲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南部 宏暢 三重県四日市市宝町一番三号太陽化学株式 会社総合研究所内 (72)発明者 中田 勝康 三重県四日市市宝町一番三号太陽化学株式 会社総合研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂100重量部に対し、アルギン
    酸の多価金属塩0.01〜100重量部を含有してなる
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂が、ポリ塩化ビニル、ポリ
    ウレタン樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、ポリアミド樹
    脂、ポリエステル樹脂、ポリアミノ酸系樹脂、ポリオレ
    フィン系樹脂及びエポキシ樹脂からなる群から選ばれる
    少なくとも1種である、請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記アルギン酸の多価金属塩が、アルギ
    ン酸カルシウム、アルギン酸亜鉛、アルギン酸マグネシ
    ウム及びアルギン酸バリウムから選ばれる少なくとも1
    種である、請求項1記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記アルギン酸の多価金属塩が、平均粒
    径0.1〜100μmの粉粒体である、請求項1記載の
    樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記合成樹脂100重量部に対し、更に
    気泡形成剤0.001〜50重量部を含有してなる、請
    求項1記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 溶融または溶解した合成樹脂100重量
    部に対し、アルギン酸の多価金属塩0.01〜100重
    量部を添加混合することを特徴とする、請求項1記載の
    樹脂組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の樹脂組成物を用いた包装
    用または衣料用フィルム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の樹脂組成物を用いた合成
    皮革。
  9. 【請求項9】 ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹
    脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びポリアミノ
    酸系樹脂から選ばれる少なくとも1種の合成樹脂100
    重量部に対して、アルギン酸の多価金属塩0.01〜1
    00重量部および気泡形成剤0.001〜50重量部を
    含有してなる樹脂組成物を用いた、請求項8記載の合成
    皮革。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006225447A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Toyo Tire & Rubber Co Ltd タイヤ用ゴム組成物
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