JPH0912772A - β−ジケトン及びアセチルアセトネートを基とする塩素含有ポリマー用組成物 - Google Patents
β−ジケトン及びアセチルアセトネートを基とする塩素含有ポリマー用組成物Info
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- JPH0912772A JPH0912772A JP8172827A JP17282796A JPH0912772A JP H0912772 A JPH0912772 A JP H0912772A JP 8172827 A JP8172827 A JP 8172827A JP 17282796 A JP17282796 A JP 17282796A JP H0912772 A JPH0912772 A JP H0912772A
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Abstract
含有組成物のための組成物を提供すること。 【解決手段】 本発明に従う安定化用組成物は、安定化
用組成物として、(a)アルカリ性試薬の存在下でのエ
ステルとケトンとの縮合反応から得られ、β−ジケトン
10〜95重量%、好ましくは20〜80重量%を含有
する未精製の粗製生成物及び(b)金属アセチルアセト
ネート錯体を50/50〜1/99の範囲の成分a/b
比で含有する。
Description
を含む塩素含有ポリマー用組成物及び該組成物から得ら
れる標準的物品に関する。
有ポリマー用の今日の最も良好な有機安定剤の一つとな
っている。この理由のために、この化合物は商業的観点
から次第に重要になってきている。従って、β−ジケト
ンの製造費用は重要なファクターであるが、この製造費
用が特にβ−ジケトンの発展を抑制し得る。実際、塩素
含有ポリマーの産業、特にPVCの産業においては、高
価すぎる安定剤を使用することは、経済上全く考えられ
ないことである。
るために、ジカルボニル化合物の金属錯体を用いること
も知られている。これらは特に、β−ケトエステル又は
β−ジケトンのようなケト−エノール互変異性であり得
る化合物のカルシウム又は亜鉛キレートである。これら
の化合物の中では、アセチルアセトン酸エチル又はアセ
チルアセトンを挙げることができる。これらのキレート
は一般的に、カルシウム又は亜鉛塩(随意に別のHCl
受容体と組み合わされたもの)、及び超塩基性化合物
(フェノラート、スルホネート)、ハイドロタルク石、
ホスファイト、オルトエステル、ポリオール等のような
他の成分をも含むもっと複雑な組成物の一部を形成す
る。
国特許第4134325号明細書に、安定化用組成物、
特にβジケトンのカルシウム錯体、例えばアセチルアセ
トン酸カルシウム、亜鉛塩、β−ジケトン、無機補助安
定剤及びポリオールを含有する安定化用組成物が報告さ
れている。
及び紫外線の観点からその安定化作用に関して改善され
た性質を示し、容易に入手でき且つ安価である組成物を
提供することである。
明の主題は、安定化用組成物として、(a)アルカリ性
試薬の存在下でのエステルとケトンとの縮合反応から得
られ、β−ジケトン10〜95重量%、好ましくは20
〜80重量%を含有する未精製の粗製生成物及び(b)
金属アセチルアセトネート錯体を50/50〜1/99
の範囲の成分a/b比で含有することを特徴とする、塩
素含有ポリマー用、特にPVC用の組成物にある。本発
明はまた、この組成物から得られる標準的物品にも関す
る。
究を行なった末に、本出願人は、アルカリ性試薬の存在
下でのエステルとケトンとの縮合反応から得られる未精
製の粗製生成物(a)とアセチルアセトネートとの組合
せを含む塩素含有ポリマー安定化用組成物が、再結晶し
て精製したβ−ジケトンを含有させたこと以外は全ての
点で同等である安定化用組成物が持つ安定化作用と比較
して、同じ重量において、少なくとも同等の安定化作用
を示すということを、全く思いがけずに見出した。
重量%の範囲、好ましくは20〜80重量%の範囲のβ
−ジケトンを含有し且つ固体の形で用いることができ
る。
応式によって表わすことができる。
OR3 + R4OH (式中、ACatは陽イオンのアミド又は陽イオンの水素化
物から選択され、R1 及びR3 は同一であっても異なっ
ていてもよく、それぞれ炭化水素基、有利には1〜30
個の炭素原子、好ましくは1〜18個の炭素原子を有す
る炭化水素基を表わし、R2 は水素又は炭化水素基、一
般的にはアルキル基、有利には4個以下の炭素原子を有
するアルキル基であり、R1 及びR2 はβ−ジケトンが
環を形成するように結合することもでき、R4 は炭化水
素基を表わす。)
囲の基を用いることができる。従って、R1 及びR3 は
同一であっても異なっていてもよく、 ・24個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖
状アルキル若しくはアルケニル基、 ・7〜10個の炭素原子を有するアルアルキル基又は ・14個以下の炭素原子を含有するアリール若しくは環
状脂肪族基を表わし、この環状脂肪族基は炭素炭素二重
結合を随意に含有していてよい。
いなくてもよく、置換されている場合には、例えばハロ
ゲンで置換されていることができ、また、アリール若し
くは環状脂肪族基についてはメチル若しくはエチル基で
置換されていることもできる。上に挙げた基はまた、脂
肪族鎖中に式−O−、−CO−O−及び−CO−の1つ
以上の基を存在させることによって変性されていてもよ
い。R1 及びR3 は一緒になって、2〜5個の炭素原子
を有し且つ酸素又は窒素複素原子を含有していてもよい
単一の二価基を表わすこともできる、
−O−及び(若しくは)−CO−基を含有していてもよ
い置換若しくは非置換アルキル基を表わすことができ
る。R4 は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、
好ましくはメチル基を表わすことができる。陽イオンC
atは一般的にアルカリ金属であり、ナトリウムである
のが好ましい。
おり、より特定的には、特に次の刊行物に記載されてい
る。 ・R. Hauser ら、「The acylation of ketones to form
diketones」、OrganicReactions Vol. VII、Chapter 3
、p. 59-196 、米国ニューヨーク州在のJohn Wiley編
集(1954年); ・Wiedman ら、C. R. 、238 (1954年)、p. 699; ・Morganら、Ber.、58(1925年)、p. 333; ・Livingstone ら、Am. Soc.、46(1924年)、p. 881-8
88; ・Robert Levine ら、Am. Soc.、67(1945年)、p. 151
0-1517。 必要ならばこれら刊行物を参照されたい。
は、これらの物質の入手容易性及び得られる反応生成物
の活性に基づいて選択する。従って、エステルを好まし
い出発物質として用いる。
ル、特に工業等級のものを用いるのが好ましい。この場
合、これは、不純物として他の脂肪酸エステル、特にパ
ルミチン酸メチルを含有することができる。アセトンに
ついては、アセトフェノンを用いるのが好ましい。アル
カリ性試薬については、ナトリウムアミドを用いるのが
好ましい。
りに2モルのアミドを用いること、及びエステルに対し
て僅かに(5〜30%の範囲)過剰のモル量のケトンを
用いることが推奨される。
性雰囲気下、好ましくは窒素パージ下で反応を実施する
のが好ましい。
て実施するのが好ましい。反応を周囲温度(20℃)に
おいて実施すると、反応速度が遅過ぎる。さらに、温度
が高すぎ、例えば60℃以上であると、このような温度
は、一方で一般的にケトン、特にアセトフェノンの自己
縮合を、他方でアミドの生成を促進する。
プ、特にイソプロピルエーテル、脂肪族炭化水素タイプ
(例えばシクロヘキサン)又は芳香族炭化水素タイプ
(トルエン)の不活性溶媒である。
とは技術的には可能であるが、経済上の理由から、大気
圧下で又は、前記した温度を下げて35〜55℃の範囲
にするために、減圧下で実施するのが好ましい。104
Paより低い圧力はほとんど用いられない。
ためには、反応溶液を酸の水溶液中に注ぐ。好ましい酸
は酢酸、塩酸及び硫酸である。水層のpHは、1〜3の
範囲の値に調節するのが好ましい。
つの手順を考えることができる。 (a)初めにアセトフェノンをアミド/溶媒混合物中に
注ぐことによってアセトフェノンのエノール陰イオンを
形成させ、次いでエステルを添加する。 (b)溶媒、アミド及び全てのエステルを装入し、次い
でアセトフェノンをゆっくり注ぐ。 (c)アミド/溶媒混合物にアセトフェノン及びエステ
ルを同時に注ぐ。
を、過剰モル量(1.2〜2倍モル)の硫酸をpHが約
1.5になるように水中で5〜20%に希釈したものの
中で酸性にすることが推奨される。
任意の好適な手段、例えば蒸発によって除去して、周囲
温度において固体状であり、一般的に40〜90重量%
のβ−ジケトンを含有する粗製生成物を得る。
は、粉砕して粉体の形にした場合に、塩素含有ポリマー
のための安定化用組成物中に添加剤として直接用いるこ
とができる。
粒子寸法を有し、200μm未満の粒子寸法を有するの
が好ましい。
得るための当業者に周知の任意の技術、特に(a)溶媒
中での沈殿形成、(b)極低温粉砕、(c)向流又は並
流の低温流中での噴霧乾燥を用いることができる。
生成物を例えばエタノール又はメタノールのような好適
な溶媒中に周囲温度において溶解させ、約103 Paの
減圧下で溶媒を留去させ、次いで窒素を噴射する。
粉砕又は反応溶液の「フレーク化」技術によって得られ
た数mm〜数cmの断片の形の粗製反応生成物とを微粉
砕機中に導入する。「フレーク化」は、この反応溶液を
連続的に低温の回転式ドラム上に通すことによってこの
反応溶液から溶媒を除去することを可能にする。ドラム
の表面において固化した生成物は、ドクターブレードに
よって正にフレークの形で回収される。液体窒素の代わ
りに液体CO2 のような別の不活性液化ガスを用いるこ
ともできる。
対して不活性な向流又は並流の気体流中、例えば酸素を
枯渇させた空気中に、溶融状態の反応生成物を噴霧す
る。粒子寸法が明らかに100μmより小さく、10μ
mにまで達し得る、微粒子状の生成物が回収される。
好適な有機溶媒、一般的にはエタノールから再結晶する
ことができる。再結晶し、簡単なろ過によって母液から
分離した生成物は、粉体の形にあり、本質的にβ−ジケ
トンから構成される。ある用途においては、精製された
β−ジケトンを用いることが必要である。95重量%以
上に精製されたβ−ジケトンをグラフト化ポリマー安定
化用組成物中に用いることは、本発明を構成するもので
はない。
ら結晶化用溶媒を任意の好適な方法(例えば蒸発又は前
記したフレーク化技術)によって除去した後に、一般的
に少なくとも10%、大抵の場合20〜40%の範囲の
β−ジケトンを含有する固体状再結晶残渣がもたらされ
ること、及び、この結晶化残渣(これもまた粉体の形に
変えることができる)とアセチルアセトネートとの組合
せ物が、再結晶した精製β−ジケトンを基とする安定化
用組成物が同じ重量において有するポリマー安定化作用
と実質的に同等のポリマー安定化作用を示すことがわか
った。
粗製反応生成物と同じ態様で用いられ、同じ方法によっ
て粉体化することができる。
未精製のβ−ジケトン又は再結晶からの重質残渣のいず
れか)は、アセチルアセトネート(b)との混合物とし
て用いられる。
亜鉛錯体の形にあるのが有利である。これは特に水酸化
カルシウムCa(OH)2 1モル及びアセチルアセトン
2モルから成る錯体であってよい。
アセトネート(b)を未精製のβ−ジケトン(a)より
多く含むのが有利である。成分a/bの比は50/50
〜1/99の範囲、好ましくは20/80〜1/99の
範囲である。
的にはPVC)の満足できる安定化には、補足的な態様
で、そして時には相乗作用的な態様で作用する、数種の
安定剤を組合せて用いることが必要とされる。
特性のために白色顔料を含有するのが好ましい。本発明
の好ましい変形に従えば、TiO2 を添加することによ
って、驚くべきことに、白色度/耐光性の折衷点及び特
に既知のピンク色に変化する現象を実質的に改善するこ
とができる。本発明に従えば、一般的に0.1〜0.5
μmの範囲の粒子寸法を有するルチル型TiO2 を用い
ることが推奨される。添加剤を含有しないPVC100
部当たりに0.5〜10重量部、好ましくは3〜8重量
部のルチル型TiO2 を添加することを考えるのが有利
である。
応生成物及び(又は)再結晶重質残渣並びにアセチルア
セトネートに加えて、少なくとも1種の添加剤、特に次
のものから選択される少なくとも1種の添加剤を有効量
含有させることができる。 (a)硫酸及び(又は)炭酸アルミニウム及び(又は)
マグネシウム、特にハイドロタルク石タイプのもの。か
かる物質は、例えば米国特許第4299759号明細
書、同第4427816号明細書、ヨーロッパ特許公開
第453379号及び同第509864号に記載されて
いる。 (b)0.7 〜1.1M2O・Al2O3 ・1.3 〜2.4 SiO2(ここ
で、Mはアルカリ金属、特にナトリウムを表わす)の組
成の、水含有率13〜25重量%を示す合成結晶性アル
ミノ珪酸アルカリ金属塩(ドイツ国特許第413432
5号明細書及び米国特許第4540233号明細書)、
例えば特に、例えば米国特許第4590233号明細書
に記載されたようなNaAタイプのゼオライト。 (c)フランス国特許第2356674号明細書及び同
第2356695号明細書の教示に従う有機アルコール
若しくはポリオール並びに(又は)イソシアネート(ド
イツ国特許第4134325号明細書)。 (d)カルシウム、バリウム、マグネシウム及びストロ
ンチウムから選択される金属の塩(ヨーロッパ特許公開
第391311号)。 (e)有機亜鉛化合物(ヨーロッパ特許公開第3918
11号)。 (f)有機ホスファイト、特に亜燐酸トリアルキル、亜
燐酸アルキルフェニル若しくは亜燐酸トリフェニル(ヨ
ーロッパ特許公開第391811号)又はドイツ国特許
第4134325号明細書に記載されたようなアルミニ
ウム−カルシウム−ヒドロキシホスファイト錯体又は米
国特許第5084499号明細書に記載されたような亜
燐酸カルシウム。 (g)エポキシド、一般的には錯体化合物、通常はエポ
キシ化ポリグリセリド、エポキシ化亜麻仁油又はエポキ
シ化魚油。 (h)慣用の助剤、例えばフェノール系酸化防止剤及び
ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール又は立体障害アミ
ン(一般的にHALSと称される)のような紫外線防止
剤。
成物(a)は、安定化用組成物中に存在する最も微細な
追加の安定化用添加剤の粒子寸法と同様の粒子寸法に従
って粉砕される。この添加剤は、例えば炭酸及び(又
は)硫酸アルミニウム及び(又は)マグネシウム(例え
ばハイドロタルク石タイプのもの)であってよく、この
場合、100μmより小さい、一般的には1〜40μm
の範囲の粒子寸法を示すことができ、また、この添加剤
はステアリン酸カルシウム及び(又は)バリウムであっ
てもよく、この場合には100μmより小さい、一般的
には10〜100μmの範囲の粒子寸法を示すことがで
きる。
は他の任意のタイプの重合のような製造方法のタイプ及
び固有粘度の値に拘らず、任意のタイプのPVCが好適
である。
塩素化することによって化学的に変性したものであって
もよい。また、多くの塩化ビニルのコポリマーを熱の影
響、即ち黄変及び分解に対して安定化することもでき
る。これらは、特に、塩化ビニルと他の重合性エチレン
結合含有モノマー(例えば酢酸ビニル又は塩化ビニリデ
ン;マレイン酸若しくはフマル酸又はそれらのエステ
ル;エチレン、プロピレン又はヘキセンのようなオレフ
ィン;アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル;
スチレン;或いはビニルドデシルエーテルのようなビニ
ルエーテル)とを共重合することによって得られるコポ
リマーである。
量%の塩化ビニル単位を含有するのが一般的であり、少
なくとも80重量%の塩化ビニル単位を含有するのが好
ましい。
リマーを基とし且つ少量の他のポリマー、例えばハロゲ
ン化ポリオレフィン又はアクリロニトリル−ブタジエン
−スチレンコポリマーを含有する混合物を含むこともで
きる。本発明に従って最もよく用いられる塩素含有ポリ
マーは、単独のPVC又は他のポリマーと混合物された
PVCである。
処方物(即ち可塑剤を含有しないもの)又は半硬質処方
物(即ち可塑剤含有率が低減されたもの)の製造、例え
ば建築用途、様々な部材の製造用、及び瓶の製造用に適
している。
性改良剤、例えばラウリルアクリレート/メチルメタク
リレート又はブチルアクリレート/メチルメタクリレー
トコポリマーを含有させる。
の製造用のもののような可塑化処方物であることもでき
る。用いられる可塑剤は、例えばフタル酸アルキルのよ
うな既知の化合物である。最も一般的に用いられるもの
は、フタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)(通常フタル
酸ジオクチルと称される)である。組成物に可塑剤を含
有させる場合、その含有率は一般的に塩素化ポリマーの
重量に対して5〜120重量%の範囲である。
るためには、任意の慣用の方法を利用することができ
る。例えば、ポリマー組成物の均質化は、ロールミル又
はミキサーを用いて、組成物が流体状になる温度、PV
Cの場合には通常150℃〜200℃の範囲の温度にお
いて、数分〜数十分程度の充分な時間で実施することが
できる。
有ポリマーに対して低いのが一般的である。
に、本発明に従う組成物の成分化合物の2種以上のプレ
ミックスを調製することができ、このようにするのが有
利なことがある。
PVC組成物は、通常用いられる全ての技術、例えば押
出、射出、押出吹込成形、圧延又は回転成形に従って加
工することができる。
る。本明細書において、部及び百分率は特に記載がない
限り重量によるものとする。
ずれかに連結される可能性を備えた2000cm3 の反
応器にトルエン260ミリリットルを導入し、次いで窒
素シール下でNaNH2 78gを導入する。次いでこの
混合物の温度を40℃に上昇させ、反応及び仕上げの全
体の間を通じてこの温度に保つ。装置全体を7×104
Paの圧力下に置く。工業用ステアリン酸メチル(パル
ミチン酸メチル10%を含有する)310gを注ぐ。ア
セトフェノン120gを3時間かけて注ぐ。アセトフェ
ノンの添加が終了したら、反応混合物を40℃の温度、
7×104Paの圧力下で45分間撹拌する。次いで、
前記トルエン溶液を温かいままで、分離後に水層のpH
が1.5になるように10%希硫酸溶液中に注ぐ。
大気圧下でハイドロ蒸留によって蒸発させる。次いで残
渣を連続的に冷却された回転式ドラム上に通すことによ
って、フレークの形の粗製生成物P1、即ちβ−ジケト
ン分析値78%の20℃において固体状の生成物420
gが得られた(収率82%、GCクロマトグラフィー分
析)。
送機によって、例1の生成物P1(1部/時間)及び液
体窒素(0.3部/時間)を導入する。粉砕された生成
物をフィルターを持つ分離システムへの空気式搬送によ
って回収して、粒子寸法50μmの白色粉体が得られ
た。
も、類似の粉体が得られた。
とする。
ム)(0.30部) S3 :生成物P1(0.1部)及び物質P2(0.2
部)(本発明に従う処方物)を添加することによって、
3つの試料を調製する。Papenmeiner タイプの迅速ミキ
サーを用いて各試料を115℃までの温度において18
00rpmの速度でホモジネートする。
tograph (商標名)を用いて動的熱安定性の評価を行な
う。この装置は、次のものから成る。 ・連続又は不連続変速装置(0〜200rpm)に連結
した電動機システム ・シリコーン油を用いる電子比例温度制御を備えた恒温
浴 ・シリコーン油を循環することによって加熱することが
できる二重ジャケット式容器及び差し込みロッキングシ
ステムによって固定された2つのローターを備えたミキ
サー ・ストップクロック。
動するプランジャー及びホッパーを用いて各試料を53
gの量で150℃において導入する。次いで、PVC混
合物が黒変し又はスコーチを起こすまで、5分毎に試料
を取り出してペレットを得る。
標名)比色計を用いた比色測定によって、黄色度指数、
(L,a,b)システムのパラメーターbを測定する。
こうして、時間の関数としてのS1 、S2 又はS3 の処
方物の熱分解が得られた。得られた結果を第1表にまと
める。
好な熱安定性を有することが示される。組成物S3 は、
処方S2 の良好な初期色(5分)及び処方S1 の良好な
色安定性の両方を有する。
して調製する。これらの粉体から出発し、押出を実施し
て、シートを得る。一軸スクリュー押出機の特性は次の
通りである。 ・製造元:Andouart ・円錐スクリュー:圧縮比=2.8 長さ/直径比=20 直径D=40mm 押出条件は次の通りである。 ・スクリュー回転速度=23rpm ・温度分布 帯域1=175℃ 帯域2=180℃ 帯域3=185℃ ダイ =190℃
a,b)比色分析システムに従って測定し、60°の入
射角度における光沢を測定した。得られた結果を下記の
第2表にまとめる。
は同等であり、S1 より良好であるということがわか
る。他方、光沢に関しては、S3 はS1 及びS2 よりは
るかに良好である。
次の条件下でピンク変色についての試験に付す。試料
を、次のUVCON 条件下で200時間サイクルの紫外線照
射に付す。 ・Atlas UVCON 装置 ・照明スペクトル: λ=340nmにおいて最大のUVA 及び フィルター<290nm ・黒体温度=55℃ 次いでこれらを通風オーブン中で70℃において紫外線
を照射せずに24時間放置する。こうして、各処方物が
時間の関数としてピンク変色する感度が得られる。この
感度は、変化Δa(aは前記のCIE(L,a,b)シ
ステムのパラメーターである)によって測定される。得
られた結果を下記の第3表にまとめる。
色現象に対して低い感度を有するということがわかる。
本発明に従う組成物S3 は熱安定性、色及びピンク変色
(耐光堅牢度)の間の最良の折衷点を提供することがわ
かる。
Claims (15)
- 【請求項1】 安定化用組成物として、(a)アルカリ
性試薬の存在下でのエステルとケトンとの縮合反応から
得られ、β−ジケトン10〜95重量%、好ましくは2
0〜80重量%を含有する未精製の粗製生成物及び
(b)金属アセチルアセトネート錯体を50/50〜1
/99の範囲の成分a/b比で含有することを特徴とす
る、塩素含有ポリマー用、特にPVC用の組成物。 - 【請求項2】 未精製の粗製生成物(a)が未精製の粗
製生成物の再結晶から得られた固体状残渣であることを
特徴とする、請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 再結晶からの固体状残渣がβ−ジケトン
20〜40%を含有することを特徴とする、請求項2記
載の組成物。 - 【請求項4】 縮合反応が次の反応式: 【化1】R1COCHR2H + R3CO-OR4 + ACat → R1COCHR2C
OR3 + R4OH (ここで、ACatは陽イオンのアミド又は陽イオンの水素
化物から選択され、 R1 及びR3 は同一であっても異なっていてもよく、そ
れぞれ炭化水素基、有利には1〜30個の炭素原子、好
ましくは1〜18個の炭素原子を有する炭化水素基を表
わし、 R2 は水素又は炭化水素基、一般的にはアルキル基、有
利には4個以下の炭素原子を有するアルキル基を表わ
し、 R1 及びR2 は結合して環を形成してもよく、 R4 は炭化水素基を表わす)で表わされることを特徴と
する、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項5】 R1 及びR3 が同一であっても異なって
いてもよく、 ・24個までの炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖
状アルキル若しくはアルケニル基、 ・7〜10個の炭素原子を有するアルアルキル基又は ・14個以下の炭素原子を有するアリール又は環状脂肪
族基を表わし、且つR4 が1〜4個の炭素原子を有する
アルキル基、好ましくはメチル基を表わすことを特徴と
する、請求項4記載の組成物。 - 【請求項6】 エステルがステアリン酸メチルであり、
アセトンがアセトフェノンであり且つアルカリ性試薬が
ナトリウムアミドであることを特徴とする、請求項1〜
5のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項7】 成分(a)が固体の形にあることを特徴
とする、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項8】 成分(a)が500μm未満、好ましく
は200μm未満の粒子寸法の粉体の形にあることを特
徴とする、請求項7記載の組成物。 - 【請求項9】 粉体(a)が20℃において固体状の未
精製の粗製生成物から、 ・溶媒中での沈殿形成、 ・極低温粉砕、及び ・並流又は向流低温流中での噴霧乾燥の技術の少なくと
も1つを用いることによって、得られたことを特徴とす
る、請求項8記載の組成物。 - 【請求項10】 成分(b)がカルシウム又は亜鉛錯体
の形にあることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか
に記載の組成物。 - 【請求項11】 成分a/bの比が20/80〜1/9
9の範囲であることを特徴とする、請求項1〜10のい
ずれかに記載の組成物。 - 【請求項12】 ルチル型酸化チタン0.5〜10重量
部、好ましくは3〜8重量部を追加的に含有することを
特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の組成
物。 - 【請求項13】 ルチル型酸化チタンが0.1〜0.5
μmの範囲の粒子寸法を有することを特徴とする、請求
項12記載の組成物。 - 【請求項14】 炭酸及び(若しくは)硫酸アルミニウ
ム及び(若しくは)マグネシウム、ハイドロタルク石、
アルカリ金属アルミノ珪酸塩、特にアルミノ珪酸ナトリ
ウム、又はステアリン酸カルシウム及び(若しくは)バ
リウムから選択される追加の安定化用添加剤を追加的に
含有することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか
に記載の組成物。 - 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の安
定化用組成物から得られた標準的物品。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008524366A (ja) * | 2004-12-20 | 2008-07-10 | ロディア・シミ | β−ジカルボニル化合物を含むハロゲン化重合体用安定化成分 |
JP2008214480A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Adeka Corp | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
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