JPH091269A - 金属製リングの表面加飾方法 - Google Patents

金属製リングの表面加飾方法

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JPH091269A
JPH091269A JP17553695A JP17553695A JPH091269A JP H091269 A JPH091269 A JP H091269A JP 17553695 A JP17553695 A JP 17553695A JP 17553695 A JP17553695 A JP 17553695A JP H091269 A JPH091269 A JP H091269A
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JP
Japan
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ring
punch
dimensional curved
jig
forming punch
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JP17553695A
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English (en)
Inventor
Shigeo Ishida
繁男 石田
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Pilot Corp
Original Assignee
Pilot Corp
Pilot Pen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、貴金属からなるリング状に形成さ
れた装身具用部材の表面に、3次元の自由曲面を具えた
凹凸面のデザインのものでも簡単に加飾することがで
き、且つ大量生産に適し、安価に生産することができる
ものである。更に、装身具用部材の表面のデザインを容
易に変化させ制作し、バラエティーに富んだ商品を提供
できるものである。 【構成】 貴金属からなるリング状に形成された装身具
用部材をジグに保持し、これを割り出し装置に取り付
け、装身具用部材の表面に3次元の曲面を具えた凹凸面
のデザインを形成させるための成形パンチを押圧させ、
プレス加工にて所定の角度ごとに模様を設けて、完成品
を得る。この方法により簡単な加工方法で貴金属からな
るリング状に形成された装身具用部材の表面に、3次元
の曲面を具えた凹凸面のデザインを施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、金、白金、
銀、プラチナ等の貴金属よりなる指輪、耳飾り、腕輪、
ペンダント、又はブローチ等のリング状装身具、及びこ
のような装身具の表面加飾方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、装身具はファッション性が重視さ
れるようになり、デザインの多様化が進み、宝飾業界に
おいては、デザイン優先の形状のものが要求されるよう
になってきている。中でもリング状の装身具として、指
輪、耳飾り、腕輪、ペンダント、又はブローチ等は表面
に複雑な3次元形状を具えたものが多くあり、形状のみ
の変化で多様性をもたせている。
【0003】従来、表面に3次元の曲面を具えた凹凸面
のデザインを有するリング状に形成された装身具を製造
する場合は、鋳型内に溶融金属を流し込み装身具を制作
する鋳造方法、或いはリング状に形成された装身具用部
材の表面を数値制御のダイヤカット機を使用して、所望
する形状に切削する方法等が比較的多く採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法は、鋳造設備を考えると、ある程度の設置スペース
を必要としたり、尚かつ設備費も嵩んだりと、解決しな
ければならない問題もあり、またデザインの変化に伴
い、その都度鋳型を新規に制作しなければならなくな
り、鋳型の制作日数がかかって生産スケジュールに間に
合わないとか、鋳型の制作費用が高く製品コストが上昇
したりするとかの欠点を有する。また後者の方法は、デ
ザイン形状によっては、切削出来ないものもある。特に
複雑な3次元形状のものは、数値制御のダイヤカット機
でも切削は困難で量産性が悪いと共に、切削された分の
材料を回収するのが大変であり、中には無駄になってし
まう材料がでてくるという欠点がある。しかも、これら
の方法はいずれもリング状に形成された装身具用部材の
表面に複雑な凹凸面のデザインを大量に安価に製造する
ことに適していない。本発明は、上記のごとき従来のリ
ング状に形成された装身具の表面加飾方法における欠点
を解消し、3次元の曲面を具えた凹凸面のデザインのも
のでも簡単に制作することができ、且つ大量生産が可能
であり、しかも審美感のある指輪、耳飾り、腕輪、ペン
ダント、又はブローチ等のリング状装身具の表面加飾方
法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明の金属製リングの表面加飾方法は、貴金属からな
るリング状に形成された装身具用部材の表面に、3次元
の曲面を具えた凹凸面のデザインを施す場合において、
前記装身具用部材を保持するジグと、前記装身具用部材
を所定の角度ごとに回転させるべく割り出し装置と、前
記装身具用部材に3次元の曲面を具えた凹凸面のデザイ
ンを形成させるための成形パンチとを具備したプレス装
置によって、前記装身具用部材を所定の角度ピッチ毎に
回転させ、該成形パンチにより押圧させることを特徴と
している。
【0006】
【作用】本発明において、金属製リングの表面加飾方法
は、3次元の曲面を具えた凹凸面のデザインを形成させ
るための成形パンチをプレス装置にセットして、リング
状の装身具用部材表面に押圧させ、複雑な凹凸面のデザ
インを得る方法であるので簡単に加飾でき、しかも表面
デザインの変更の際には、成形パンチを新たに制作する
だけでよく、デザインの変化に迅速に対応し生産させる
ことができる。更に、この方法は製品を大量に、しかも
安価に製造出来るものである。
【0007】
【実施例】次に本発明の実施例を図面を用いて説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実
施例中、同じ部材、同じ箇所を指す場合は、同じ番号を
付してある。
【0008】以下、本発明に係る金属製リングの表面加
飾方法に適用した実施例として、図1乃至6に基づき説
明する。図1には、本発明に係る金属製リングの表面加
飾方法での1例として、プレス機1の全体正面が、また
図2にはプレス機1の全体側面が示されている。図1に
おいて、プレス機1には指輪部材5を固定させるための
部材ジグ2と、指輪部材5を部材ジグ2にセットし、指
輪部材5を所定の角度ごとに回転させるための割り出し
装置3と、指輪部材5に3次元の曲面を具えた凹凸面の
デザインを形成させるための成形パンチ10を固着させ
るパンチジグ4とが、夫々取り付けてある。
【0009】図3には、部材ジグ2の状態が示されてい
る。図中5は金等の貴金属材料で形成し、断面が甲丸形
状のリング状の指輪部材5である。部材ホルダー6は軸
中心部の片面に雌ネジ備え、さらに指輪部材5の外径寸
法より3〜7mm小さい段差部6aを設け、さらに指輪
部材5を挿着させるべく段差部6cを設けて、指輪部材
5を段差部6cに挿入し段差部6aの側面6bに圧し当
てる。続いて部材ホルダー6の段差部6cに挿入可能な
内径をもつリング状で指輪部材5の外径寸法より3〜7
mm小さい段差部7aを設けた抑えリング7を指輪部材
5に圧しあて、さらに座金8をかまして締め付けボルト
9にて部材ホルダー6とを螺合させ、指輪部材5を圧着
する。
【0010】図4には、指輪表面に3次元の曲面を具え
た凹凸面を加飾させるための成形パンチ10をパンチホ
ルダー12に固着した状態が示されている。この成形パ
ンチ10はデザインの変化に対応して交換させることが
できる。
【0011】以下、金属製リングの表面加飾方法の動作
について説明する。本実施例においては、成形パンチ1
0の材料仕様は、ハイス鋼、熱処理硬度HRC61〜6
3のものを使用し、成形パンチ10の3次元の曲面を具
えた凹凸面11は、マスター電極を作成し放電加工機に
て加工したが、ハイス鋼のナマ材を彫刻機にて加工し、
熱処理を施してもよい。成形パンチ10は、パンチホル
ダー12に固着させる際、常に成形パンチ10の3次元
の曲面を具えた凹凸面11がおなじ位置にセットできる
ように成形パンチ10の後端部にキー溝(図示せず)が
付けてある。尚、パンチホルダー12は予めプレス機1
に取り付けて、成形パンチ10の着脱を可能としてあ
る。まず成形パンチ10をプレス機1に取り付けたパン
チホルダー12に固着し、次に指輪部材5を部材ジグ2
に取り付け、これを割り出し装置3にセットした後にプ
レス装置を作動して、成形パンチ10により押圧させる
と、指輪部材5の表面の一部に3次元の曲面を具えた凹
凸面模様15を得ることができる。本実施例において
は、指輪部材5を割り出し装置3にて30゜づつ回転
し、成形パンチ10を押圧した。(押圧の回数は12回
で指輪部材5が一回転して表面加飾が終了する。)しか
し、図5に示すように成形パンチ10を指輪部材5に押
圧させると指輪部材5のリング軸方向の側面に、指輪部
材5の材料が押し出され肉盛り上がり部14ができる。
尚、部材ホルダー6の段差部6c、及び抑えリング7の
段差部7aは、指輪部材5を成形パンチ10にて押圧し
た際にできる指輪部材5の肉盛り上がり部14の逃げ、
及び成形パンチ10の刃の逃げである。後工程で肉盛り
上がり部14の削除を、指輪部材5を部材ジグ2より取
り外し、指輪部材5におけるリング軸方向の側面の肉盛
り上がり部14を旋盤にて切削すると、図6に示す指輪
の完成品16になる。尚、上記の実施例は指輪の場合に
ついて述べたが、耳飾り、腕輪、ペンダント、又はブロ
ーチ等の他の装身具についても同様の手法を施すことが
できる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような表面加飾
方法であるので、以下に記載されるような効果を奏す
る。本発明に係る金属製リングの表面加飾方法では、貴
金属からなるリング状に形成された装身具用部材の表面
に、3次元の曲面を具えた凹凸面のデザインのものでも
簡単に加飾することができ、且つ大量生産に適し、安価
に生産することができるものである。更に、装身具用部
材の表面のデザインを容易に変化させ制作し、バラエテ
ィーに富んだ商品を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、金属製リングの表面加飾方法を
示す全体正面図である。
【図2】本発明に係る、金属製リングの表面加飾方法を
示す全体側面図である。
【図3】本発明に係る、断面が甲丸形状に形成された指
輪部材をジグに保持する状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る、3次元の曲面を具えた凹凸面の
デザインを形成させるための成形パンチをジグにセット
した斜視図である。
【図5】本発明に係る、指輪部材をジグに保持し成形パ
ンチで押圧した状態を示す正面図である。
【図6】本発明に係る、完成した指輪の斜視図である。
【符号の説明】
1 プレス機 2 部材ジグ 3 割り出し装置 4 パンチジグ 5 指輪部材 6 部材ホルダー 6a 段差部 6b 側面 6c 段差部 7 抑えリング 7a 段差部 7b 側面 8 座金 9 締め付けボルト 10 成形パンチ 11 3次元の曲面を具えた凹凸面 12 パンチホルダー 13 締め付けボルト 14 肉盛り上がり部 15 凹凸面模様 16 指輪の完成品

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴金属からなるリング状に形成された装
    身具用部材の表面に、3次元の曲面を具えた凹凸面のデ
    ザインを施す場合において、前記装身具用部材を保持す
    るジグと、前記装身具用部材を所定の角度ごとに回転さ
    せるべく割り出し装置と、前記装身具用部材に3次元の
    曲面を具えた凹凸面のデザインを形成させるための成形
    パンチとを具備したプレス装置によって、前記装身具用
    部材を所定の角度ピッチ毎に回転させ、該成形パンチに
    より押圧させることを特徴とする金属製リングの表面加
    飾方法。
JP17553695A 1995-06-19 1995-06-19 金属製リングの表面加飾方法 Pending JPH091269A (ja)

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