JPH09126293A - 動力伝達装置 - Google Patents

動力伝達装置

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JPH09126293A
JPH09126293A JP28093595A JP28093595A JPH09126293A JP H09126293 A JPH09126293 A JP H09126293A JP 28093595 A JP28093595 A JP 28093595A JP 28093595 A JP28093595 A JP 28093595A JP H09126293 A JPH09126293 A JP H09126293A
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JP
Japan
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gear
continuously variable
shaft
power transmission
input
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JP28093595A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Takemoto
本 真一郎 竹
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機構が簡素化されて製造コストが低減される
とともに、伝達効率の高い動力伝達装置を提供する。 【解決手段】 無段変速機構部の配置される軸線L1
よび差動機構部の配置される軸線L2 の双方に平行な伝
動軸41を備え且つ無段変速機構部21から差動機構部
31までの動力伝達経路が、外歯車からなる無段変速機
構部出力用歯車27と内歯車からなる伝動軸入力用歯車
42との歯車対および外歯車からなる伝動軸出力用歯車
43と差動機構部入力用歯車32との歯車対により構成
されるものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FF式(フロント
エンジン・フロントドライブ式)の自動車において無段
変速を伴って動力伝達するのに好適な動力伝達装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジン出力を駆動車輪へ伝達
する動力伝達系の構成要素である変速機構および差動機
構において、変速機構には、車両の動力性能及び燃費特
性を向上できる等の理由から、トロイダル型無段変速機
が用いられはじめている。
【0003】図4は、無段変速機構部および差動機構部
を備えた動力伝達装置において、無段変速機構部の基本
的構成を示す説明図であって、図4に示すように、図示
しないエンジンからの一定方向の回転トルクが軸継手部
101aを通じて入力されるローディングカム101
と、ローディングカム101に入力された回転トルクが
カムローラ102を介して入力される入力ディスク10
3と、入力ディスク103に対向配置される出力ディス
ク104と、入力ディスク103および出力ディスク1
04の対向面間に摩擦接触される摩擦ローラ105から
基本的に構成される。
【0004】例えば、このような動力伝達装置をFF式
(フロントエンジン・フロントドライブ式)自動車に使
用した場合、エンジンを横置きとすると、動力伝達装置
における無段変速機構部の入力ディスク103と出力デ
ィスク104の回転方向は逆転することから、エンジン
入力の方向と差動機構部の出力軸の回転方向とを一致さ
せる必要があり、動力伝達装置の無段変速機構部と差動
機構部との間の回転方向変換手段としての歯車列が必要
となる。
【0005】この場合に、歯車に通常の平行軸歯車を用
いると、無段変速機構部の出力用歯車を差動機構部への
入力用の歯車に直接連結すれば、一対の歯車で回転方向
を一致させることが可能であり、動力伝達装置を基本的
に構成する軸は、無段変速機構部が設けられた軸および
差動機構部が設けられた軸の2軸となるが、ある程度大
きな減速比が必要な場合には一対の平行軸歯車では対応
できないため、減速手段として更に2対の歯車が必要と
なる。
【0006】このため、これらの歯車対を支持するため
に、さらに2本の軸が必要となって、動力伝達装置を構
成する軸は合計で4軸となり、動力伝達装置が大きくな
って車載時に問題となるとともに、歯車対が3対となる
ため伝達効率も下がるという問題もある。
【0007】この問題を解決する手段として、例えば、
特開昭61−99760号公報において開示された動力
伝達装置であって、図5に示すような、遊星歯車列機構
を無段変速機構部と差動機構部との間に使用したものが
ある。
【0008】図5において、エンジン201と連結され
た入力軸202の途中には遊星歯車列210の太陽歯車
211が固定されており、この入力軸202の端部には
無段変速機構部203の入力ディスク204が連結さ
れ、出力ディスク205は入力ディスク204に対して
エンジン側に配置されており、この出力ディスク205
の背面中央には上記入力軸202の外周に回動自在に挿
通された従動軸207が連結されており、且つ、従動軸
207の端部は遊星歯車列210の内歯車212と連結
されており、この内歯車212と太陽歯車211との間
には、遊星歯車213が噛み合い自在に配置されてい
る。
【0009】そして、遊星歯車213は、キャリア21
4によって支持され、このキャリア214は出力歯車2
16と出力軸215を介して連結されている。
【0010】出力歯車216は差動機構部217の歯車
218と直接噛み合っており、動力をアクスルシャフト
219に伝達するように構成されているものであるが、
このような構成の動力伝達装置では2軸構成が可能とな
る。
【0011】また、図6に示す動力伝達装置は、特開昭
61−99761号公報において開示されたもので、遊
星歯車列機構により減速を行なうとともに、前後進切り
替え機構を付与したものである。
【0012】図6において、エンジン301と連結され
た入力軸302の途中にはトーショナルダンパ303が
設けられおり、入力軸302の端部には前後進切換装置
304が連結されている。この前後進切換装置304は
遊星歯車列からなり、遊星歯車305,305を支持し
たキャリア306と、内歯車307と、太陽歯車308
とを有している。そして、上記キャリア306は一端が
上記入力軸と連結され、他端が後進用クラッチ309を
介して太陽歯車308と連結可能となっている。
【0013】内歯車307は、前進用クラッチ310に
よってトランスミッションケース311と連結可能であ
り、太陽歯車308は軸312を介して無段変速機構部
313の入力ディスク314と連結されている。
【0014】この無段変速機構部313は周知のとお
り、同一軸線上に配置された入力ディスク314および
出力ディスク315と、両ディスク314,315の対
向面に形成した円環溝314a,315aの間に配置し
た複数のローラ316とで構成されており、上記ローラ
316の傾きを変えることにより、入出力ディスク31
4,315の有効径を変化させ、変速比を無段階に変え
ることができる。
【0015】無段変速機構部313の出力ディスク31
5には出力歯車317が連結されており、この出力歯車
317は減速軸318に設けた歯車319,320を介
して差動機構部321のアクスルシャフト322へと接
続されている。
【0016】このような構成の動力伝達装置において、
前後進切換装置304のキャリア306が入力部材、太
陽歯車308が出力部材となっており、車両を前進させ
るには、前進用クラッチ310を締結し、後進用クラッ
チ309を開放する。これにより、内歯車307が固定
されるため、入力軸302の動力はキャリア306から
遊星歯車305,305を介して太陽歯車308にほぼ
減速比が1程度で伝達され、かつキャリア306と太陽
歯車308とが逆回転する。
【0017】また、無段変速機構部313の入力ディス
ク314と出力ディスク315とは逆回転するので、結
果としてエンジン301と無段変速機構部313の出力
ディスクとは同方向に回転する。そして、出力ディスク
315に連結された出力歯車317と差動機構部321
のアクスルシャフト322とは同方向に回転し、車両を
前進させることができる。
【0018】一方、車両を後退させるには、後進用クラ
ッチ309を締結し、前進用クラッチ310を開放す
る。これにより、キャリア306と太陽歯車308とが
直結されるため、太陽歯車308はエンジン301と同
方向にかつ同一回転数で回転する。また、無段変速機構
部313は入力ディスク314と出力ディスク315と
が逆回転するので、結果としてエンジン301と無段変
速機構部313の出力ディスク315とは逆方向に回転
する。したがって、エンジン301と車輪とは逆方向に
回転し、車両を後退させることができる。
【0019】したがって、このような構成の動力伝達装
置によれば、前後進切換が可能であると同時に3軸構成
とすることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
おいて示した動力伝達装置においては、減速に遊星歯車
列を使用するため、機構が複雑となり、また製造コスト
が高くなるという問題がある。
【0021】また、図6において示した動力伝達装置に
おいては、上記したように前進時にキャリア306と太
陽歯車308とが逆方向に回転する際に遊星歯車305
に高負荷がかかることから、遊星歯車5に高い強度が要
求されるため製造コストがかかるという問題があり、こ
れらの問題を解決することが課題であった。
【0022】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題に鑑み
てなされたもので、機構が簡素化され、製造コストが低
減された動力伝達装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動力伝達装
置は、同一軸線上に配置された入力ディスク,出力ディ
スクおよび両ディスクによって形成されるトロイド状の
溝内に両ディスクと摩擦接触するように配置される摩擦
ローラから基本的に構成される無段変速機構部と、無段
変速機構部の配置される軸線に平行な軸線上に配置され
る差動機構部を有する動力伝達装置において、無段変速
機構部の配置される軸線および差動機構部の配置される
軸線の双方に平行な伝動軸を備え且つ無段変速機構部か
ら差動機構部までの動力伝達経路が前記伝動軸を介して
歯車列によって構成されるとともに、無段変速機構部と
伝動軸との間および伝動軸と差動機構部との間の動力伝
達のうち一方が内歯車および外歯車の歯車対により行な
われ、他方が外歯車同士の歯車対により行なわれること
を特徴とする
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る動力伝達装置は、上
記の構成とすることにより、3軸構成のものとなるとと
もに、無段変速機構部の出力ディスクから差動機構部ま
での動力伝達は、無段変速機構部に設けられた歯車およ
び差動機構部に設けられた歯車と、伝動軸に設けられ且
つ前記の歯車の各々に噛み合う歯車とからなる二つの歯
車対により行なわれることとなる。
【0025】このため、無段変速機構部においては、エ
ンジンの回転入力方向と出力ディスクの回転方向は逆方
向となるが、上記二つの歯車対のうち一方の歯車対を内
歯車と外歯車とで構成しているため、内歯車と外歯車と
で構成している歯車対においては回転方向が逆転せず、
他方の歯車対においては回転方向が逆転し、この結果、
エンジンの回転入力方向と差動機構部の出力軸の回転方
向とは一致する。
【0026】また、4軸構成の動力伝達装置と比べて歯
車対が一つ減少することから伝達効率が向上することに
なり、遊星歯車列機構を用いた動力伝達装置と比べて、
構造が著しく簡素化されるとともに、製造コストが低減
されることになる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0028】図1は、本発明に係る動力伝達装置の一実
施例を示す概略構成図であって、図1において、軸線L
1 上には、遊星歯車列から構成される前後進切換機構2
が配置されており、また、この前後進切換機構2の出力
側には無段変速機構部21が配置されている。
【0029】前後進切換機構2は、軸線L1 上に設けら
れた連結軸3の端部に固定された太陽歯車4と、太陽歯
車4の外周に配置され且つこれに噛み合う遊星歯車5
と、遊星歯車5を回動自在に支持するキャリア6と、遊
星歯車5の外周に配置され且つこれに噛み合う内歯車7
とからなる歯車列によって基本的に構成されている。
【0030】そして、上記の太陽歯車4は、前進用クラ
ッチ9の連結・開放によって、入力軸8と結合・分離可
能になっており、入力軸8は、内歯車7と連結されてい
る。なお、入力軸8はトルクコンバータ等の発進要素を
介してエンジンと接続される。
【0031】一方、遊星歯車5を支持するキャリア6
は、後退用クラッチ10の連結・開放によって、無段変
速機構部ケース11と結合・分離可能になっている。
【0032】このように構成される前後進切換機構2
は、前進時には前進用クラッチ9を連結するとともに後
退用クラッチ10を開放することにより、入力軸8の回
転力は直接太陽歯車4に入力され、入力軸8と太陽歯車
4の回転方向は同一方向となる。
【0033】また、後退時には、後退用クラッチ10を
連結するとともに前進用クラッチ9を開放することによ
り、入力軸8と一体に内歯車7が回転し、キャリア6は
後退用クラッチ10により無段変速機構部ケース11に
結合されているため、遊星歯車5は自転のみ行ない、遊
星歯車5から太陽歯車4に運動が伝達され且つ回転方向
が逆転する。したがって、入力軸7と太陽歯車4の回転
方向は逆転する。
【0034】次に、無段変速機構部21は、ローディン
グカム22と、ローディングカム22に入力された回転
トルクがカムローラ23を介して入力される入力ディス
ク24と、入力ディスク24に対向配置される出力ディ
スク25と、入力ディスク24および出力ディスク25
の対向面間に摩擦接触される摩擦ローラ26から基本的
に構成されており、無段変速機構部21の入力側である
ローディングカム22は、前後進切換機構2の太陽歯車
4と連結軸3を介して連結されており、無段変速機構部
21の出力側である出力ディスク25には、外歯車から
なる無段変速機構部出力用歯車27が連結されている。
このように構成される無段変速機構部21の摩擦ローラ
26を傾けることによって、変速比を無段階に変えるこ
とができる。
【0035】一方、軸線L1 に平行な軸線L2 上には差
動機構部31が配置されているが、無段変速機構部21
から差動機構部31への動力伝達は、軸線L1 およびL
2 の双方に平行な伝動軸41を介し外歯車からなる差動
機構部入力用歯車32を通じて行なわれる。
【0036】すなわち、伝動軸41には、その一方端部
に内歯車からなり且つ上記の無段変速機構部出力用歯車
27と噛み合う伝動軸入力用歯車42が設けられてお
り、また、他方端部には外歯車からなり且つ上記の差動
機構部入力用歯車32と噛み合う伝動軸出力用歯車43
が設けられており、これら2つの歯車対により無段変速
機構部21から差動機構部31への動力伝達が行なわれ
る。
【0037】したがって、無段変速機構部21では入力
ディスク24と出力ディスク25との回転方向は逆転
し、無段変速機構部出力用歯車27と伝動軸入力用歯車
42との間では回転方向は逆転せず、伝動軸出力用歯車
43と差動機構部入力用歯車32との間では回転方向が
逆転するため、結果として、入力ディスク24の回転方
向と差動機構部の出力軸33の回転方向とは同一とな
る。
【0038】以上のように構成される動力伝達装置にお
いては、前後進切換機構2には遊星歯車列が用いられて
いるが、図6に示した従来の動力伝達装置のように前進
時に遊星歯車に負荷がかかるのではなく、後退時にのみ
負荷がかかるため、遊星歯車4の強度はそれほど必要な
く、製造コストの低減が可能となる。
【0039】また、伝動軸41に設けられた歯車のうち
の一方の伝動軸入力用歯車42を内歯車としたことによ
り、動力伝達装置を3軸構成とすることができ、伝動軸
入力用歯車42と無段変速機構部出力用歯車27および
伝動軸出力用歯車43と差動機構部入力用歯車32の二
つの歯車対により無段変速機構部21から差動機構部3
2への動力伝達が可能になるため、4軸構成の動力伝達
装置と比べて歯車対が一つ減少することになって、伝達
効率を向上させることができる。
【0040】さらに、伝動軸入力用歯車42に内歯車を
用いることにより、動力伝達装置の構成軸数および歯車
対を増やすことなく比較的大きな減速比が得られるた
め、FF式自動車への車載に好適なものとなる。
【0041】さらにまた、無段変速機構部21と差動機
構部31との間の減速に遊星歯車列機構を用いた従来の
動力伝達装置と比べて、構造が非常に簡素化され、製造
コストが低減されることとなる。
【0042】次に、図2は本発明に係る動力伝達装置の
他の実施例を示す概略構成図である。
【0043】図2において、図1に示した動力伝達装置
と異なるのは、無段変速機構部21から差動機構部31
に至る動力伝達経路において、無段変速機構部21と伝
動軸41との間の動力伝達を外歯車同士の歯車対により
行ない、伝動軸41と差動機構部31との間の動力伝達
を外歯車と内歯車の歯車対により行なう点である。
【0044】すなわち、伝動軸41に設けられた伝動軸
入力用歯車42および伝動軸出力用歯車43の双方を外
歯車とし、差動機構部入力用歯車32を内歯車としたも
のである。
【0045】このような構成の動力伝達装置において
も、図1に示した動力伝達装置と同様の作用・効果が得
られる。
【0046】次に、図3は、本発明に係る動力伝達装置
のさらに他の実施例を示す概略構成図であって、前後進
切換機構に遊星歯車列機構を用いない場合の一例であ
る。
【0047】図3において、出力ディスク25と無段変
速機構部出力用歯車27との間に無段変速機構部後退時
出力用歯車28を設け、かつ無段変速機構部出力用歯車
27および無段変速機構部後退時出力用歯車28と出力
ディスク25との選択的な結合・分離を行なう前後進切
換用クラッチ29を設けるとともに、伝動軸41には、
内歯車である伝動軸入力用歯車42および伝動軸出力用
歯車43に加えて、上記の無段変速機構部後退時出力用
歯車28と噛み合う外歯車である伝動軸後退時入力用歯
車44を設けたものである。
【0048】そして、上記の前後進切換用クラッチ29
により、出力ディスク25と無段変速機構部出力用歯車
27とを連結し、出力ディスク25と無段変速機構部後
退時出力用歯車28とを分離した場合には、図1の実施
例において説明したように、入力ディスク24と差動機
構部31の出力軸33との回転方向は同じ方向となって
車両は前進し、逆に、出力ディスク25と無段変速機構
部出力用歯車27を分離し、出力ディスク25と無段変
速機構部後退時出力用歯車28とを連結した場合には、
無段変速機構部後退時出力用歯車28および伝動軸後退
時入力用歯車44が外歯車であるため、入力ディスク2
4と差動機構部31の出力軸33との回転方向は逆方向
となって車両は後退する。
【0049】このように、伝動軸入力用歯車42に内歯
車を用いるため、3軸構成とすることができると同時
に、前後進切換に要する機構を簡素化でき、遊星歯車列
機構を用いないため、構造が一層簡素化された動力伝達
装置とすることができ、より一層の製造コストの低減化
が可能となる。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る動力伝達装置によれば、3
軸構成が可能となりコストダウンが図れ、遊星歯車列機
構を用いた動力伝達装置に比べて構成を簡素化できると
ともに、FF式自動車への車載が容易になるという優れ
た効果がもたらされる。
【0051】また、4軸構成の動力伝達装置と比べて歯
車対が一対減少するため伝達効率を向上させることがで
きるという優れた効果がもたらされる。
【0052】さらに、内歯車を用いることにより、遊星
歯車列機構のような複雑な機構でなく単純な機構によ
り、比較的大きな減速比を実現することができるととも
に、前後進切換機構の簡素化が容易となるという優れた
効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力伝達装置の一実施例を示す概
略構成図である。
【図2】本発明に係る動力伝達装置の他の実施例を示す
概略構成図である。
【図3】本発明に係る動力伝達装置のさらに他の実施例
を示す概略構成図である。
【図4】動力伝達装置の無段変速機構部の一例を示す説
明図である。
【図5】従来の動力伝達装置の一例を示す説明図であ
る。
【図6】従来の動力伝達装置のさらに他の例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 動力伝達装置 2 前後進切換機構 3 連結軸 4 太陽歯車 5 遊星歯車 6 キャリア 7 内歯車 8 入力軸 9 前進用クラッチ 10 後退用クラッチ 11 無段変速機構部ケース 21 無段変速機構部 22 ローディングカム 23 カムローラ 24 入力ディスク 25 出力ディスク 26 摩擦ローラ 27 無段変速機構部出力用歯車 28 無段変速機構部後退時出力用歯車 29 前後進切換用クラッチ 31 差動機構部 32 差動機構部入力用歯車 33 差動機構部出力軸 41 伝動軸 42 伝動軸入力用歯車 43 伝動軸出力用歯車 44 伝動軸後退時入力用歯車 L1 ,L2 軸線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一軸線上に配置された入力ディスク,
    出力ディスクおよび両ディスクによって形成されるトロ
    イド状の溝内に両ディスクと摩擦接触するように配置さ
    れる摩擦ローラから基本的に構成される無段変速機構部
    と、無段変速機構部の配置される軸線に平行な軸線上に
    配置される差動機構部を有する動力伝達装置において、
    無段変速機構部の配置される軸線および差動機構部の配
    置される軸線の双方に平行な伝動軸を備え且つ無段変速
    機構部から差動機構部までの動力伝達経路が前記伝動軸
    を介して歯車列によって構成されるとともに、無段変速
    機構部と伝動軸との間および伝動軸と差動機構部との間
    の動力伝達のうち一方が内歯車および外歯車の歯車対に
    より行なわれ且つ他方が外歯車同士の歯車対により行な
    われることを特徴とする動力伝達装置。
JP28093595A 1995-10-27 1995-10-27 動力伝達装置 Pending JPH09126293A (ja)

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