JPH09126005A - 可変気筒内燃機関 - Google Patents

可変気筒内燃機関

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JPH09126005A
JPH09126005A JP28336595A JP28336595A JPH09126005A JP H09126005 A JPH09126005 A JP H09126005A JP 28336595 A JP28336595 A JP 28336595A JP 28336595 A JP28336595 A JP 28336595A JP H09126005 A JPH09126005 A JP H09126005A
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cylinder
fuel
cylinder group
pressure
group
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Application number
JP28336595A
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English (en)
Inventor
Akihiro Yamanaka
章弘 山中
Kazuhiro Iwahashi
和裕 岩橋
Toshiaki Asada
俊昭 浅田
Toyoichi Umehana
豊一 梅花
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より正確な噴射燃料量を供給することが可能
な可変気筒内燃機関を提供する。 【解決手段】 気筒を二つの気筒群12a、12bに分
割し、全気筒運転を行うべきときにはいずれの気筒群も
稼働させ、部分気筒運転を行うべきときにはいずれか一
方の気筒群を稼働させると共に他方の気筒群を休止させ
るようにした可変気筒内燃機関において、噴射すべき燃
料圧を調節するための調圧手段46を具備し、調圧手段
を部分気筒運転時に稼働気筒群側の吸気通路に連結し
て、吸気通路の圧力により調圧手段を制御することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変気筒内燃機関に
関する。
【0002】
【従来の技術】燃料圧を一定に維持する燃料調圧弁を具
備する内燃機関であって、維持すべき燃料圧を吸気通路
の圧力に基づいて制御するために、燃料調圧弁を吸気通
路、例えばサージタンクへ連通した内燃機関が知られて
いる。燃料調圧弁は、燃料圧が所定圧以上になったとき
に燃料を燃料タンクへ戻すことにより、燃料圧とサージ
タンク内の圧力との差圧を一定に維持する。従って、燃
料噴射弁の開弁時間を制御することで吸気通路内の圧力
変化に係わらず噴射燃料量を正確に制御することができ
る。
【0003】また、低負荷運転時にスロットル弁が絞ら
れることによるポンピングロスを低減するために、実開
昭56−136145には、複数の気筒を二つの気筒群
に分割し、全気筒運転を行うべきとき、即ち、高負荷運
転時にはいずれの気筒群も稼働させ、部分気筒運転を行
うべきとき、即ち、低負荷運転時にはいずれか一方の気
筒群を稼働させると共に他方の気筒群を休止させるよう
にした可変気筒内燃機関が開示されている。このように
低負荷運転時に片方の気筒群のみを稼働することで、稼
働気筒群側のスロットル弁は、両気筒群を稼働させた場
合よりも大きく開弁され、ポンピングロスが低減され、
燃費向上が図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の可変気筒内燃機
関においても、稼働気筒群へ供給される噴射燃料量を正
確に制御するために燃料調圧弁を吸気通路、例えばサー
ジタンクへ連通することが有益である。しかしながら可
変気筒内燃機関においては、燃料調圧弁が連通されたサ
ージタンク側の気筒群が休止される場合があり、この場
合には燃料圧が正確に制御されず、従って噴射燃料量が
正確に制御されないこととなる。従って本発明の目的
は、噴射すべき燃料圧を調節するための調圧手段を用い
て噴射燃料量を正確に制御することができる可変気筒内
燃機関を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による可変気筒内燃機関は、気筒を二つの気筒群に分割
し、全気筒運転を行うべきときにはいずれの気筒群も稼
働させ、部分気筒運転を行うべきときにはいずれか一方
の気筒群を稼働させると共に他方の気筒群を休止させる
ようにした可変気筒内燃機関において、噴射すべき燃料
圧を調節するための調圧手段を具備し、該調圧手段を部
分気筒運転時に稼働気筒群側の吸気通路に連結して、該
吸気通路の圧力により調圧手段を制御することを特徴と
する。吸気通路の圧力により調圧手段を制御すること
で、吸気通路の圧力に対する燃料圧の差圧が常に一定と
なる。
【0006】請求項2に記載の本発明による可変気筒内
燃機関は、請求項1に記載の可変気筒内燃機関におい
て、部分気筒運転時に気筒群を交互に稼働し、前記調圧
手段を稼働側気筒群の吸気通路に選択的に連結する連結
切替え手段を有することを特徴とする。連結切替え手段
により選択的に調圧手段を連結することにより、部分気
筒運転時に気筒群が交互に稼働された場合においても、
調圧手段は稼働気筒群に常に連結される。
【0007】請求項3に記載の本発明による可変気筒内
燃機関は、請求項1又は2に記載の可変気筒内燃機関に
おいて、全気筒運転から部分気筒運転へ移行する間に、
部分気筒運転時に稼働予定側の気筒群への吸気量を増加
すると共に休止予定側の気筒群への吸気量を減少し、休
止予定側の気筒群への噴射燃料量が正規の燃料量になる
ように休止予定側の気筒群への噴射燃料量を、両気筒群
の吸気通路の差圧に基づいて補正するようにしたことを
特徴とする。休止気筒群へ噴射される噴射燃料量が両気
筒群の吸気通路の差圧に基づき正規の燃料量に補正され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1において、10は1番気筒#
1から6番気筒#6までの6気筒を有するエンジンを示
しており、このエンジン10の点火順序は1−5−3−
6−2−4である。図1に示す実施形態においては6気
筒エンジンは点火順序が一つおきである1番気筒#1、
2番気筒#2、3番気筒#3からなる第一気筒群12a
と、点火順序が一つおきである4番気筒#4、5番気筒
#5、6番気筒からなる第二気筒群12bとに分割され
ている。
【0009】第一気筒群12aの各気筒は夫々対応する
吸気枝管14aを介して吸気通路、即ち第一サージタン
ク16aに接続され、各吸気枝管14aには夫々第一燃
料噴射弁18aが配置される。第一サージタンク16a
は第一吸気ダクト20aを介して第一エアフローメータ
22aに接続される。一方、第二気筒群12bの各気筒
は夫々対応する吸気枝管14bを介して吸気通路、即ち
第二サージタンク16bに接続され、各吸気枝管14b
には夫々第二燃料噴射弁18bが配置される。第二サー
ジタンク16bは第二吸気ダクト20bを介して第二エ
アフローメータ22bに接続される。第一エアフローメ
ータ22aの入口側および第二エアフローメータ22b
の入口側は共通の吸気ダクト24を介してエアクリーナ
26に接続される。第一吸気ダクト20a内には第一駆
動モータ28aにより駆動される第一ストロットル弁3
0aが配置され、第二吸気ダクト20b内には第二駆動
モータ28bにより駆動される第二スロットル弁30b
が配置される。
【0010】一方、第一気筒群12aの各気筒は対応す
る第一排気マニホルド32aを介して第一触媒コンバー
タ34aに接続され、第二気筒群12bの各気筒は対応
する第二排気マニホルド32bを介して第二触媒コンバ
ータ34bに接続される。第一触媒コンバータ34aの
出口側および第二触媒コンバータ34bの出口側は夫々
対応する第一排気管36aおよび第二排気管36bを介
して共通の排気管38に接続される。また、第一排気マ
ニホルド32aの集合部には第一空燃比センサ40aが
配置される。一方、第二排気マニホルド32bの集合部
には第二空燃比センサ40bが配置される。
【0011】また図1において42は燃料タンク、44
は燃料タンク42と燃料噴射弁18a、18bとを連通
する通路に配置されたポンプ、46はポンプ44の下流
に配置され、噴射されるべき燃料圧を調節する調圧手段
としての燃料調圧弁、48は各サージタンク16a、1
6bから夫々延びる管路17a、17bの合流点に配置
された3方弁である。燃料調圧弁46は、燃料の一部を
リターン路56を介して燃料タンク42へ戻すことによ
り、燃料圧を所定圧に維持する。燃料はポンプ44によ
って圧力をかけられている。3方弁48は燃料調圧弁4
6を管路17a、17b、17cを介して全気筒運転時
にはいずれか一方のサージタンク16a、16bへ、部
分気筒運転時には稼働気筒群側のサージタンク16a、
16bへ連結し、常に稼働している気筒群側のサージタ
ンク16a、16bの圧力を燃料調圧弁46へ伝達す
る。また図2は燃料調圧弁46の部分断面図であり、5
0はダイアフラム、52はばね、54は閉鎖部材であ
る。閉鎖部材54は、その閉鎖位置では完全にはリター
ン路56を閉鎖せず、僅かに開放されており、閉鎖部材
54が開放されるべきときに密着によりリターン路56
が開放されなくなってしまうことを防止している。
【0012】ダイアフラム室58内に配置されたばね5
2は、閉鎖部材54がリターン路56を閉鎖する方向へ
ダイアフラム50を付勢する。ダイアフラム室58内の
総圧力は、3方弁48により連結されたサージタンク1
6a、16bの圧力と、ばね52の付勢力との和であ
る。燃料は、ダイアフラム50によって仕切られた燃料
室60へ流入し、その燃料圧がダイアフラム室58内の
総圧力より大きい場合、ダイアフラム50がダイアフラ
ム室58内の総圧力に抗して移動し、ダイアフラム50
と共に閉鎖部材54が開放方向へ移動する。こうしてリ
ターン路56が開放され、燃料が燃料タンク42へ戻さ
れる。つまり燃料圧は燃料調圧弁46によってダイアフ
ラム室58内の総圧力、即ち、燃料調圧弁46が連結さ
れたサージタンク16a、16bの圧力に対し常に一定
の差圧を有し、サージタンク内の圧力が変動したときで
も一定の差圧をもって燃料が噴射される。したがって単
位時間当たりに噴射される噴射燃料量は常に一定とな
り、エアフローメータ22a、22bおよび空燃比セン
サ40a、40bから算出された開弁時間の燃料噴射弁
18a、18bの開弁により正規の燃料噴射量が得られ
る。
【0013】次に本発明の内燃機関運転状況の変化に伴
う制御を説明する。本発明による実施形態では第一気筒
群12aおよび第二気筒群12bの全気筒が運転される
全気筒運転時には第一スロットル弁30aと第二スロッ
トル弁30bは同じ開度とされ、更にこのとき第一スロ
ットル弁30aの開度および第二スロットル弁30bの
開度は対応する駆動モータ28a、28bによってアク
セルペダル(図示せず)の踏込み量に応じて増減され
る。また各燃料噴射弁18a、18bから第一気筒群1
2aおよび第二気筒群12bに噴射される燃料噴射量は
対応するエアフローメータ22a、22bにより検出さ
れた吸入空気量と機関回転数から気筒群毎に定められた
開弁時間により制御され、更にこの開弁時間は対応する
空燃比センサ40a、40bの出力信号に基いて第一気
筒群12aおよび第二気筒群12bに供給される混合気
の空燃比が所定空燃比となるように補正される。
【0014】一方、部分気筒運転を行うべきときには第
一気筒群12aに対する燃料噴射を停止して第一気筒群
12aを休止させるか、或いは第二気筒群12bに対す
る燃料噴射を停止して第二気筒群12bを休止させる。
また、部分気筒運転が長期間に亘って続行されるときに
は第一気筒群12aと第二気筒群12bが交互に休止さ
れる。一つの気筒群を長時間にわたって休止させるとそ
の間にその気筒群の各気筒の温度が低下し、その結果稼
働しようとしたときにただちに良好な燃焼が得られない
問題を生じる。また触媒コンバータ34a、34b内の
触媒の温度が触媒活性化温度以下に低下すると、その結
果稼働した直後に良好な浄化を得られない問題を生じ
る。従って休止中に休止気筒群の各気筒の温度が低下し
すぎないように部分気筒運転が長期間にわたって続行さ
れるときには第一気筒群12aと第二気筒群12bとが
交互に休止される。
【0015】また、本発明による実施形態では予め定め
られた機関運転状態になると全気筒運転から部分気筒運
転に、或いは部分気筒運転から全気筒運転に切換えられ
るが、例えば全気筒運転から部分気筒運転に切換えに際
して、両気筒群のスロットル弁が等しく開いた状態で一
方の気筒群の燃料噴射を停止してしまうと、機関の総出
力トルクが一時的に半減し、トルクショックが生じてし
まうので、切換え時に出力トルクが変化しないよう、全
気筒運転から部分気筒運転へ移行する直前に稼働継続予
定の気筒群側のスロットル弁の開度を徐々に増大し、休
止予定の気筒群側のスロットル弁の開度を徐々に減少し
てから休止予定の気筒群への燃料噴射を停止するよう制
御している。
【0016】図3〜図6は全気筒運転と部分気筒運転と
の切換え制御を示している。まず図3を参照するとステ
ップS1から始まり、まず初めにステップS2において
部分気筒運転時に休止させる気筒群12a、12bを決
定し、その後、ステップS3において3方弁48を駆動
して、部分気筒運転時に稼働される気筒群12aまたは
12b側のサージタンク16aまたは16bと燃料調圧
弁46とを接続する。以下ではステップS2において第
一気筒群12aを休止させると決定された場合について
説明する。ステップS3にて3方弁48は第二気筒群1
2bのサージタンク16bと燃料調圧弁46とを接続し
た後、ステップS4において部分気筒運転領域であるか
否かが判別される。部分気筒運転領域であるときはステ
ップS5に進んで部分気筒運転中であるか否かが判別さ
れる。ステップS5において部分気筒運転中でないと判
別されたときにはステップS6へ進んで休止前準備が行
われる。この休止前準備では、第一気筒群12aの負荷
と第二気筒群12bの負荷との和を全気筒運転時の総負
荷とほぼ同じ負荷に維持しつつ、稼動継続予定の第二気
筒群12b側のスロットル弁30bの開度が徐々に増大
されると共に、休止予定の第一気筒群12a側のスロッ
トル弁30aの開度が徐々に減少される。次に図4のス
テップS7に進んで休止前準備が完了したか否かが判別
される。休止前準備が完了しているときにはステップS
8へ進んで休止予定の気筒群12aへの燃料噴射を停止
し、次いでステップS9へ進んで休止後の操作として、
休止気筒群のサージタンク16a内の負圧を小さくし、
それによって休止気筒群12aのポンピングロスを小さ
くするために、休止された第一気筒群12a側のスロッ
トル弁30aを全開にし、処理サイクルを終了する。こ
のように休止予定の気筒群の負荷が小さくなったとき、
即ち休止予定の気筒群の出力トルクが小さくなったとき
に休止予定の気筒群への燃料供給が停止されるので燃料
供給の停止による出力トルクの変動はかなり小さい。
【0017】ステップS7において休止前準備が完了し
ていないときにはステップS17へ進んで休止予定の第
一気筒群12aへの燃料噴射量が補正される。休止準備
が行われているとき、燃料調圧弁46は既にスロットル
開度が増大された稼働継続予定の第二気筒群12b側の
サージタンク16bへ連結されているため、第二気筒群
12bへの噴射燃料量は正規の燃料量となっている。一
方、休止予定の第一気筒群12aの吸気圧は低下してい
るが、対応する燃料噴射弁の開弁時間は第二気筒群12
b側のサージタンク16bの圧力に基づいて算出されて
いるため、供給される燃料量は正規の量ではない。稼働
継続予定の気筒群側において理論空燃比を得るための燃
料噴射弁の開弁時間tは、t=Q/((n/2)×1
4.5×m)と算出される。ここでQは吸入空気量(g
/rev)、nは気筒数、mは吸気圧と燃料圧との差圧
がcのときの単位時間当たりに噴射される燃料量(g/
sec)である。(ここでは、14.5を理論空燃比と
する。)一方、稼働気筒群側の吸気圧をa、休止気筒群
側の吸気圧をbとし、稼働気筒群側の吸気圧と燃料圧と
の所定の差圧をcとした場合、休止気筒群側の吸気圧と
燃料圧との差圧はc+(a−b)となる。噴射燃料量は
差圧の平方根に比例するため、休止予定の気筒群の燃料
噴射弁から噴射される単位時間当たりの燃料量m’は、
m’=m×√((c+(a−b))/c)となる。した
がってステップS17において、補正係数K=√((c
+(a−b))/c)を用いて、休止予定の気筒群側で
理論空燃費を得るための燃料噴射弁の開弁時間t’を補
正する。即ち、開弁時間t’はt’=Q/((n/2)
×14.5×m)×1/Kで算出された開弁時間に補正
して処理サイクルを終了する。ここで各気筒群の吸気圧
またはサージタンク圧力は各々のエアフローメータ22
a、22bの出力およびエンジン回転数等により推定す
る。また各気筒群のサージタンクへ圧力センサを取付
け、直接求めてもよい。
【0018】図3のステップS4において部分運転領域
ではない、即ち全気筒運転領域であると判別されたとき
には図5のステップS10へ進む。ステップS10では
内燃機関が全気筒運転中であるか否かが判別される。ス
テップS10で全気筒運転中ではないと判別されたとき
にはステップS11へ進んで復帰前準備が行われる。こ
こでの休止気筒群は第一気筒群12aであるとして説明
する。ステップS11では復帰予定の第一気筒群12a
側のスロットル弁30aは閉弁される。次にステップS
12へ進み復帰準備が完了したか否かが判別される。ス
テップS12で復帰前準備が完了したと判別されたとき
にはステップS13へ進んで復帰予定の第一気筒群12
aへの燃料噴射が開始される。その後、ステップS14
へ進んで復帰後操作が行われる。具体的には第一気筒群
12aの負荷と第二気筒群12bの負荷との和を全気筒
運転移行直前の稼働気筒群12bの負荷とほぼ等しい負
荷に維持しつつ稼働気筒群12bのスロットル弁30b
が徐々に閉弁されると共に、復帰された第一気筒群12
aのスロットル弁30aが徐々に開弁される。その後、
ステップS15へ進んで復帰後操作が完了したか否かが
判別され、復帰後操作が完了したと判別されたときには
処理サイクルを終了する。こうして部分気筒運転から全
気筒運転に移行する。一方、ステップS10で全気筒運
転中であると判別されたときにはステップS15へ進ん
で復帰後操作が完了したか否かが判別される。ステップ
S12で復帰前準備が完了していないと判別された場合
にはステップS22へ進んで復帰予定の第一気筒群12
aへ復帰した際に噴射すべき燃料量を算出すべく補正し
ておき、またステップS15で復帰後操作が完了してい
ないと判別されたときにもステップS22へ進んで復帰
予定の第一気筒群12aへの噴射燃料量が補正される。
この補正も、ステップS17と同様に各気筒群の吸気圧
の差圧に基づいて補正される。
【0019】一方、ステップS5で部分気筒運転中であ
ると判別されたときには図6のステップS18へ進み、
部分気筒運転が開始されてから所定時間t1 が経過した
か否かが判別される。所定時間t1 が経過していないと
判別されたときには処理サイクルは終了する。ステップ
S18において所定時間t1 が経過したと判断されたと
きにはステップS19に進んで稼働気筒群の交代準備が
行われる。ここでは第一気筒群12aが休止され、第二
気筒群12bが稼働されている場合について説明する。
全開にされている休止気筒群12a側のスロットル弁3
0aの開度が、稼働気筒群側12bのスロットル弁30
bの開度と等しくなるよう徐々に閉弁される。交代準備
が完了するとステップS20へ進んで燃料噴射を交代
し、即ち、稼働気筒群12b側の燃料噴射を停止し、休
止気筒群12a側の燃料噴射を開始する。こうして部分
気筒運転時に稼働する気筒群が交代される。稼働気筒群
を交代した後、ステップS21へ進んで交代後操作が行
われ、処理サイクルを終了する。具体的には休止された
第二気筒群12b側のスロットル弁30bを全開にし、
休止気筒群12b側のサージタンク16bの負圧を小さ
くし、ポンピングロスを防止する。上述したように、こ
のように部分気筒運転時に稼働気筒群を交代させること
で各気筒群の温度と、エンジン下流に配置された触媒コ
ンバータの温度とが必要以上に低下することが防止され
る。ステップS18において所定時間t 1 を経過してい
ないときには処理サイクルを終了する。
【0020】また本実施形態のように一つの3方弁を用
いて燃料調圧弁を選択的に稼働気筒群側のサージタンク
へ連結する形態の他に、3方弁を追加したり、2方弁に
代えたり、またこれらを組み合わせたりした形態も可能
である。例えば図7から図9には本発明の他の実施形態
が示されている。図7に示した実施形態では、第一の実
施形態の第一の3方弁48に加えて、第二の3方弁4
8’を備えている。この第二の3方弁48’は、第一の
3方弁48と燃料調圧弁46との間に配置されており、
燃料調圧弁46とサージタンク16a、16bまたは大
気とを選択的に連結する。このように選択的に燃料調圧
弁46と大気とを連結することで、特に高温始動時など
燃料内に気泡が発生している可能性のあるときに燃料圧
をより上げることが可能である。
【0021】図8に示した実施形態では、第一の実施形
態の3方弁48に代えて、二つの2方弁62を備えてい
る。2方弁62は、各サージタンク16a、16bに対
応して夫々配置されており、部分気筒運転時に稼働して
いるいずれか一方の気筒群12a、12bへ燃料調圧弁
46を選択的に連結できると共に、全気筒運転時に両方
の2方弁62を開き、両サージタンク16a、16bの
平均圧力を燃料調圧弁46へ伝達し、より正確に燃料圧
を調節することができる。
【0022】また図9に示したように部分気筒運転時に
稼働気筒群を交代しない形態の可変気筒内燃機関におい
ては、部分気筒運転時における稼働気筒群は常に決まっ
た側であるので、3方弁を配置せずに、単に常に稼働し
ている気筒群のサージタンクへ燃料調圧弁を連結すれば
よい。
【0023】
【発明の効果】以上、本発明の請求項1の可変気筒内燃
機関によれば、吸気通路の圧力に対する燃料圧の相対圧
力が常に一定に維持されているため、より正確な噴射燃
料量を気筒へ供給することが可能である。
【0024】また本発明の請求項2の可変気筒内燃機関
によれば、稼働される気筒群が交代する可変気筒内燃機
関においても常に稼働している気筒群へ調圧手段を選択
的に連結することができ、より正確な燃料噴射量を気筒
へ供給することが可能である。
【0025】また本発明の請求項3の可変気筒内燃機関
によれば、休止予定の気筒群側の吸気通路の圧力と運転
継続予定の気筒群側の吸気通路との差圧により休止予定
の気筒群へ供給される噴射燃料量を正規の燃料量となる
よう補正することにより、調圧手段が連結された稼働継
続予定の気筒群だけでなく、より正確に休止予定の気筒
群へ噴射燃料量を供給することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態の可変気筒内燃機関の
システム図である。
【図2】本発明の燃料調圧弁の部分断面図である。
【図3】本発明の全気筒運転と部分気筒運転とを切り替
える際の制御を示した図である。
【図4】本発明の全気筒運転と部分気筒運転とを切り替
える際の制御を示した図である。
【図5】本発明の全気筒運転と部分気筒運転とを切り替
える際の制御を示した図である。
【図6】本発明の全気筒運転と部分気筒運転とを切り替
える際の制御を示した図である。
【図7】本発明の第二の実施形態の可変気筒内燃機関の
システム図である。
【図8】本発明の第三の実施形態の可変気筒内燃機関の
システム図である。
【図9】本発明の第四の実施形態の可変気筒内燃機関の
システム図である。
【符号の説明】
12a…第一気筒群 12b…第二気筒群 46…燃料調圧弁 48…3方弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅花 豊一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気筒を二つの気筒群に分割し、全気筒運
    転を行うべきときにはいずれの気筒群も稼働させ、部分
    気筒運転を行うべきときにはいずれか一方の気筒群を稼
    働させると共に他方の気筒群を休止させるようにした可
    変気筒内燃機関において、噴射すべき燃料圧を調節する
    ための調圧手段を具備し、該調圧手段を部分気筒運転時
    に稼働気筒群側の吸気通路に連結して、該吸気通路の圧
    力により調圧手段を制御することを特徴とする可変気筒
    内燃機関。
  2. 【請求項2】 部分気筒運転時に気筒群を交互に稼働
    し、前記調圧手段を稼働側気筒群の吸気通路に選択的に
    連結する連結切替え手段を有することを特徴とする請求
    項1に記載の可変気筒内燃機関。
  3. 【請求項3】 全気筒運転から部分気筒運転へ移行する
    間に、部分気筒運転時に稼働予定側の気筒群への吸気量
    を増加すると共に休止予定側の気筒群への吸気量を減少
    し、休止予定側の気筒群への噴射燃料量が正規の燃料量
    になるように休止予定側の気筒群への噴射燃料量を、両
    気筒群の吸気通路の差圧に基づいて補正するようにした
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の可変気筒内燃
    機関。
JP28336595A 1995-10-31 1995-10-31 可変気筒内燃機関 Pending JPH09126005A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349304A (ja) * 2001-05-18 2002-12-04 Yamaha Motor Co Ltd 気筒数制御エンジン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002349304A (ja) * 2001-05-18 2002-12-04 Yamaha Motor Co Ltd 気筒数制御エンジン

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