JPH09125521A - トラスベース構造物の脚部の固定方法 - Google Patents
トラスベース構造物の脚部の固定方法Info
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- JPH09125521A JPH09125521A JP28388095A JP28388095A JPH09125521A JP H09125521 A JPH09125521 A JP H09125521A JP 28388095 A JP28388095 A JP 28388095A JP 28388095 A JP28388095 A JP 28388095A JP H09125521 A JPH09125521 A JP H09125521A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】メガネ型トラス弦材を用いてトラスベース構造
物を構築する脚部において上方への引張力が作用しても
安定的に固定できる方法の提案を課題とする。 【解決手段】偏平な接続端部を形成したトラス弦材の端
部形状に対応した複数個の嵌合孔を放射状に形成するジ
ョイント部材と、このジョイント部材に複数個の中空部
及び、その中空部を連結する連結板から成るメガネ型ト
ラス弦材の端部とを前記嵌合孔を介して順次連結してト
ラス構造を構築するトラスベース構造物の脚部の固定方
法において、最下部のジョイント部材である脚部部材に
連結するメガネ型トラス弦材の端部の連結板に開口部を
形成し、この開口部を固定部材で挟持して脚部部材に固
定することを解決手段とする。
物を構築する脚部において上方への引張力が作用しても
安定的に固定できる方法の提案を課題とする。 【解決手段】偏平な接続端部を形成したトラス弦材の端
部形状に対応した複数個の嵌合孔を放射状に形成するジ
ョイント部材と、このジョイント部材に複数個の中空部
及び、その中空部を連結する連結板から成るメガネ型ト
ラス弦材の端部とを前記嵌合孔を介して順次連結してト
ラス構造を構築するトラスベース構造物の脚部の固定方
法において、最下部のジョイント部材である脚部部材に
連結するメガネ型トラス弦材の端部の連結板に開口部を
形成し、この開口部を固定部材で挟持して脚部部材に固
定することを解決手段とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定ドーム、一部
開閉式ドーム、或いはピラミッド型、モスク型、フラッ
ト型等のトラス構造物におけるトラスベース構造物の脚
部の固定方法に関し、特に、メガネ型トラス弦材を使用
する組立式トラスに用いられるトラス弦材の脚部におけ
る固定方法に関するものである。
開閉式ドーム、或いはピラミッド型、モスク型、フラッ
ト型等のトラス構造物におけるトラスベース構造物の脚
部の固定方法に関し、特に、メガネ型トラス弦材を使用
する組立式トラスに用いられるトラス弦材の脚部におけ
る固定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建築技術の向上および採光性、広
い空間等の要求に伴って植物園ドーム、メモリアルホー
ムドーム、野外コンサートホール屋根、ガソリンスタン
ド屋根、スポーツハウス、イベントハウス、文化施設等
の無柱空間建築構造物が建設されるようになった。
い空間等の要求に伴って植物園ドーム、メモリアルホー
ムドーム、野外コンサートホール屋根、ガソリンスタン
ド屋根、スポーツハウス、イベントハウス、文化施設等
の無柱空間建築構造物が建設されるようになった。
【0003】無柱空間建築構造物としては、図17、図
18で示すようなドーム型や、図19、図20で示すよ
うなモスク型や、図21、図22で示すようなピラミッ
ド型や、図23、図24で示すようなバレルヴォールト
型や、図25、図26で示すようなフラットストラクチ
ャー型等のようなトラス構造物があり、その取付ベース
構造を一層式または二層式とし、それらに屋根体が載置
されている。そして、それらの基本構成はトラス弦材と
ジョイント部材により構成されている。
18で示すようなドーム型や、図19、図20で示すよ
うなモスク型や、図21、図22で示すようなピラミッ
ド型や、図23、図24で示すようなバレルヴォールト
型や、図25、図26で示すようなフラットストラクチ
ャー型等のようなトラス構造物があり、その取付ベース
構造を一層式または二層式とし、それらに屋根体が載置
されている。そして、それらの基本構成はトラス弦材と
ジョイント部材により構成されている。
【0004】このようなトラス弦材を用いるトラス構造
物におけるトラス格点方式には、ボールジョイント方式
および円筒状ジョイント方式があるが、ボールジョイン
ト方式はトラス格点に球状ジョイントを使用する方式で
あり、円筒状ジョイント方式はトラス格点に両端部を押
し潰して形成する嵌合部を有するトラス弦材と円筒状ジ
ョイント(以下「円筒状ハブ」という)により基本構造
をなす方式であるが、後者の組立式トラス構造物は、例
えば実開平2−98121号公報や特開平3−2478
31号公報等によって開示されている。
物におけるトラス格点方式には、ボールジョイント方式
および円筒状ジョイント方式があるが、ボールジョイン
ト方式はトラス格点に球状ジョイントを使用する方式で
あり、円筒状ジョイント方式はトラス格点に両端部を押
し潰して形成する嵌合部を有するトラス弦材と円筒状ジ
ョイント(以下「円筒状ハブ」という)により基本構造
をなす方式であるが、後者の組立式トラス構造物は、例
えば実開平2−98121号公報や特開平3−2478
31号公報等によって開示されている。
【0005】図17、図19、図21、図23および図
25は、このようなトラスベース構造物の一例の平面図
であり、図18、図20、図22、図24および図26
は正面図であり、図27はこれらの構造物のトラス格点
を形成する従来からの円筒状ハブとトラス弦材とを用い
たトラス格点を示す分解斜視図であり、図28(a)は
前記トラス格点を形成する円筒形ハブのトラスベース構
造物の最下点に位置し、トラスベース構造の脚部の支持
を行う脚部固定部の脚部部材を示す正面図であり、
(b)はその側面図であり、図29(a)はトラス弦材
にいわゆるメガネ型トラス弦材を用いた従来でのトラス
ベース構造の脚部固定部の脚部部材を示す斜視図であ
り、(b)はその側面図である。
25は、このようなトラスベース構造物の一例の平面図
であり、図18、図20、図22、図24および図26
は正面図であり、図27はこれらの構造物のトラス格点
を形成する従来からの円筒状ハブとトラス弦材とを用い
たトラス格点を示す分解斜視図であり、図28(a)は
前記トラス格点を形成する円筒形ハブのトラスベース構
造物の最下点に位置し、トラスベース構造の脚部の支持
を行う脚部固定部の脚部部材を示す正面図であり、
(b)はその側面図であり、図29(a)はトラス弦材
にいわゆるメガネ型トラス弦材を用いた従来でのトラス
ベース構造の脚部固定部の脚部部材を示す斜視図であ
り、(b)はその側面図である。
【0006】図において、符号1はトラスベース構造物
で、多数のトラス弦材2と、このトラス弦材2を接続す
る円筒状ハブ3によって構成されているが、トラスベー
ス構造物の最下部に位置する脚部固定部においても、脚
部部材3bを用いて同様のトラス格点の構築がなされて
いる。
で、多数のトラス弦材2と、このトラス弦材2を接続す
る円筒状ハブ3によって構成されているが、トラスベー
ス構造物の最下部に位置する脚部固定部においても、脚
部部材3bを用いて同様のトラス格点の構築がなされて
いる。
【0007】トラス弦材2は一般にアルミニウム合金等
の単管状の軽合金からなり、両端部をプレス加工等によ
り偏平形状2aに押し潰し、この部分をジョイント部材
である円筒状ハブ3や脚部部材3bの嵌合溝8に嵌合し
てトラスベース構造物を構築している。また、本願発明
の場合は、図27に図示するトラス弦材の単管状のトラ
ス弦材2に代えて中空状のトラス弦材を並列とし、その
間を板状の連結板2cにより連結し、いわゆるメガネ形
状とする、詳しくは後述のメガネ型トラス弦材2Aを用
いてトラスベース構造を構築するものであり、円筒状ハ
ブ3との嵌合は図27に示すところと同様な状態とな
る。
の単管状の軽合金からなり、両端部をプレス加工等によ
り偏平形状2aに押し潰し、この部分をジョイント部材
である円筒状ハブ3や脚部部材3bの嵌合溝8に嵌合し
てトラスベース構造物を構築している。また、本願発明
の場合は、図27に図示するトラス弦材の単管状のトラ
ス弦材2に代えて中空状のトラス弦材を並列とし、その
間を板状の連結板2cにより連結し、いわゆるメガネ形
状とする、詳しくは後述のメガネ型トラス弦材2Aを用
いてトラスベース構造を構築するものであり、円筒状ハ
ブ3との嵌合は図27に示すところと同様な状態とな
る。
【0008】円筒状ハブ3と脚部部材3bは、一般にア
ルミ合金(例えば、Al−Mg−Si系合金)等の押出
型材、鋳造材若しくは鍛造材より加工成形され、各々の
中心部には貫通形成されたボルト挿通孔6と、複数の嵌
合溝であるスロット8を外周面に放射状に形設するが、
このスロット8に前記トラス弦材2やメガネ型トラス弦
材2Aの接続端部5を軸線方向より圧入嵌合することに
よりトラス格点を形成している。
ルミ合金(例えば、Al−Mg−Si系合金)等の押出
型材、鋳造材若しくは鍛造材より加工成形され、各々の
中心部には貫通形成されたボルト挿通孔6と、複数の嵌
合溝であるスロット8を外周面に放射状に形設するが、
このスロット8に前記トラス弦材2やメガネ型トラス弦
材2Aの接続端部5を軸線方向より圧入嵌合することに
よりトラス格点を形成している。
【0009】ドーム型、モスク型のトラスベース構造物
では6か所にスロットを形成する円筒状ハブ3や脚部部
材3bを用いているが、バレルヴォールト型やフラット
ストラクチャ型のトラスベース構造物ではそれらは8か
所にスロット8を形成するものが、ピラミッド型のトラ
ス構造物では9か所にスロット8を形成するものがそれ
ぞれ用いられている。
では6か所にスロットを形成する円筒状ハブ3や脚部部
材3bを用いているが、バレルヴォールト型やフラット
ストラクチャ型のトラスベース構造物ではそれらは8か
所にスロット8を形成するものが、ピラミッド型のトラ
ス構造物では9か所にスロット8を形成するものがそれ
ぞれ用いられている。
【0010】脚部部材3bは前述の如くトラスベース構
造物の最下部に配置されているが、周端部以外の箇所で
は円筒状ハブ3が利用される。これらの場合には形成さ
れたスロット8にトラス弦材2Aが接続されない箇所も
あり、アルミニウム製やプラスチック製のスロットフィ
ラと称するダミー部材が嵌合され補填がなされている。
造物の最下部に配置されているが、周端部以外の箇所で
は円筒状ハブ3が利用される。これらの場合には形成さ
れたスロット8にトラス弦材2Aが接続されない箇所も
あり、アルミニウム製やプラスチック製のスロットフィ
ラと称するダミー部材が嵌合され補填がなされている。
【0011】円筒状ハブ3や脚部部材3bのボルト挿通
孔6には長ボルト9が挿通され、その上下突出端部には
ワッシャ10およびリング11等の挟持部材が嵌裝さ
れ、ナット12の締結によって円筒状ハブ3等を上下面
に押しつけることで、接続端部5がスロット8から抜け
ることの防止が図られ、そして、このトラス格点を順次
連結することにより、トラスベース構造物1が構築され
る。
孔6には長ボルト9が挿通され、その上下突出端部には
ワッシャ10およびリング11等の挟持部材が嵌裝さ
れ、ナット12の締結によって円筒状ハブ3等を上下面
に押しつけることで、接続端部5がスロット8から抜け
ることの防止が図られ、そして、このトラス格点を順次
連結することにより、トラスベース構造物1が構築され
る。
【0012】このようなトラスベース構造物1がドーム
型構造物であるケースにおいて、任意の立体曲面構造物
を構築するために、円筒状ハブ3や脚部部材3bのスロ
ット8に嵌合され図28で示す隣接トラス弦材2間の割
り角度θと、後述のトラス弦材2の接続端部5に形成さ
れるコイン角α、ベント角βおよびツイスト角γ等がト
ラス格点位置やトラス弦材2の長さ等に対応して選択的
に調整されている。
型構造物であるケースにおいて、任意の立体曲面構造物
を構築するために、円筒状ハブ3や脚部部材3bのスロ
ット8に嵌合され図28で示す隣接トラス弦材2間の割
り角度θと、後述のトラス弦材2の接続端部5に形成さ
れるコイン角α、ベント角βおよびツイスト角γ等がト
ラス格点位置やトラス弦材2の長さ等に対応して選択的
に調整されている。
【0013】ここで、図30に示すコイン角αは接続端
部5の切断角度であり、ベント角βはトラス弦材2の軸
線と接続端部5の軸線とのなす角度であり、ツイスト角
γはトラス弦材2を介して隣り合う高さおよびハブ軸方
向の曲率中心位置が異なる円筒状ハブ3や脚部部材3b
間の嵌合溝8を連結するトラス弦材2における接続端部
5間のなす角度であるが、図示するものは単管状のもの
であるが、メガネ型トラス弦材2Aにおいても同様であ
る。
部5の切断角度であり、ベント角βはトラス弦材2の軸
線と接続端部5の軸線とのなす角度であり、ツイスト角
γはトラス弦材2を介して隣り合う高さおよびハブ軸方
向の曲率中心位置が異なる円筒状ハブ3や脚部部材3b
間の嵌合溝8を連結するトラス弦材2における接続端部
5間のなす角度であるが、図示するものは単管状のもの
であるが、メガネ型トラス弦材2Aにおいても同様であ
る。
【0014】これらの角度を付加するこによって、トラ
ス弦材2やメガネ型トラス弦材2Aの接続端部5は、図
27、図28に示す円筒状ハブ3や脚部部材3bとの接
続構造により明らかなようにトラス面と直交する方向、
すなわち面外方向に強軸、トラス面に沿った方向で且つ
トラス弦材2等と直交する方向、すなわち面内面方向に
弱軸を有するようなトラス構造となり、従って、この構
造特性により組立式トラスは大規模なシングルレイヤー
ドーム構造を可能とし、四角形状のメッシュパターンの
構造も可能とするものである。
ス弦材2やメガネ型トラス弦材2Aの接続端部5は、図
27、図28に示す円筒状ハブ3や脚部部材3bとの接
続構造により明らかなようにトラス面と直交する方向、
すなわち面外方向に強軸、トラス面に沿った方向で且つ
トラス弦材2等と直交する方向、すなわち面内面方向に
弱軸を有するようなトラス構造となり、従って、この構
造特性により組立式トラスは大規模なシングルレイヤー
ドーム構造を可能とし、四角形状のメッシュパターンの
構造も可能とするものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このようなトラスベー
ス構造物において、単管状のトラス弦材を用いてい大型
トラス構造体を形成するような場合には、所要の高強度
を発現させるためには大口径で肉厚のトラス弦材を用い
る必要があるが、このような対応をおこなった場合には
円筒状ハブも大型のものが必要となりコスト的にも不利
となる。
ス構造物において、単管状のトラス弦材を用いてい大型
トラス構造体を形成するような場合には、所要の高強度
を発現させるためには大口径で肉厚のトラス弦材を用い
る必要があるが、このような対応をおこなった場合には
円筒状ハブも大型のものが必要となりコスト的にも不利
となる。
【0016】そこで、本発明はこれらの課題を解決すべ
く、特に、メガネ型トラス弦材を用いてトラスベース構
造物を構築する脚部において、上方への引張力が作用し
ても安定的に固定できる方法、即ち、脚部部材として円
筒状ハブを用いると偏平形状部が形成されるトラス弦材
を用いる必要があり、この円筒状ハブとトラス弦材に面
内方向の外力が作用した場合には前記偏平形状部が折れ
曲がる可能性があるため、このような現象を阻止するこ
とができる固定方法について提案をするものである。
く、特に、メガネ型トラス弦材を用いてトラスベース構
造物を構築する脚部において、上方への引張力が作用し
ても安定的に固定できる方法、即ち、脚部部材として円
筒状ハブを用いると偏平形状部が形成されるトラス弦材
を用いる必要があり、この円筒状ハブとトラス弦材に面
内方向の外力が作用した場合には前記偏平形状部が折れ
曲がる可能性があるため、このような現象を阻止するこ
とができる固定方法について提案をするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの課題
を解決するために、発明を特定する事項の第一の特徴と
して、偏平な接続端部を形成したトラス弦材の端部形状
に対応した複数個の嵌合孔を放射状に形成するジョイン
ト部材と、このジョイント部材に複数個の中空部及び、
その中空部を連結する連結板から成るメガネ型トラス弦
材の端部とを前記嵌合孔を介して順次連結してトラス構
造を構築するトラスベース構造物の脚部の固定方法にお
いて、最下部のジョイント部材である脚部部材に連結す
るメガネ型トラス弦材の端部の連結板に開口部を形成
し、この開口部を脚部部材で挟持して台座部材に固定す
ることである。
を解決するために、発明を特定する事項の第一の特徴と
して、偏平な接続端部を形成したトラス弦材の端部形状
に対応した複数個の嵌合孔を放射状に形成するジョイン
ト部材と、このジョイント部材に複数個の中空部及び、
その中空部を連結する連結板から成るメガネ型トラス弦
材の端部とを前記嵌合孔を介して順次連結してトラス構
造を構築するトラスベース構造物の脚部の固定方法にお
いて、最下部のジョイント部材である脚部部材に連結す
るメガネ型トラス弦材の端部の連結板に開口部を形成
し、この開口部を脚部部材で挟持して台座部材に固定す
ることである。
【0018】第二の特徴としては、トラスベース構造物
の脚部の固定方法において、メガネ型トラス弦材の連結
板部位での固定方法に加えてトラス弦材の中空部中の一
端に、螺合固定手段を設けた固定ピンを嵌合し、この固
定ピンにより脚部部材に固定する方法とすることであ
る。
の脚部の固定方法において、メガネ型トラス弦材の連結
板部位での固定方法に加えてトラス弦材の中空部中の一
端に、螺合固定手段を設けた固定ピンを嵌合し、この固
定ピンにより脚部部材に固定する方法とすることであ
る。
【0019】次に、第三の特徴としては、トラスベース
構造物の脚部の固定方法において、脚部部材は、多面形
の角型形状の部材であって、各面に放射状に突設して前
記メガネ状トラス弦材の中空部に嵌合する突設部を設け
るとともに、前記メガネ状トラス弦材の連結板を嵌合溝
で挟持する固定部材を突設するトラスベース構造物の脚
部部材とすることである。
構造物の脚部の固定方法において、脚部部材は、多面形
の角型形状の部材であって、各面に放射状に突設して前
記メガネ状トラス弦材の中空部に嵌合する突設部を設け
るとともに、前記メガネ状トラス弦材の連結板を嵌合溝
で挟持する固定部材を突設するトラスベース構造物の脚
部部材とすることである。
【0020】また、第四の特徴としては、トラスベース
構造物の脚部の固定方法において、固定部材はL字型部
材と矩形型部材によりメガネ型トラス弦材の連結板の開
口部を挟持して台座部材に螺合固定するトラスベース構
造物の脚部の固定部材とすることである。
構造物の脚部の固定方法において、固定部材はL字型部
材と矩形型部材によりメガネ型トラス弦材の連結板の開
口部を挟持して台座部材に螺合固定するトラスベース構
造物の脚部の固定部材とすることである。
【0021】さらに、第五の特徴として、トラスベース
構造物の脚部の固定方法において、脚部部材はメガネ型
トラス弦材の端部が嵌合を自在とする複数の放射状に突
設した嵌合部を具備するとともに、この嵌合後のメガネ
型トラス弦材を固定ピンの貫通により固定するトラスベ
ース構造物の脚部の脚部部材とすることである。
構造物の脚部の固定方法において、脚部部材はメガネ型
トラス弦材の端部が嵌合を自在とする複数の放射状に突
設した嵌合部を具備するとともに、この嵌合後のメガネ
型トラス弦材を固定ピンの貫通により固定するトラスベ
ース構造物の脚部の脚部部材とすることである。
【0022】さらにまた、第六の特徴として、トラスベ
ース構造物の脚部の固定方法において、脚部部材は放射
状に嵌合穴を穿設する角形形状であって、この嵌合穴に
メガネ型トラス弦材の切断端部の中空部に挿着される固
定ピンを嵌合して固定をするトラスベース構造物の脚部
の脚部部材とすることである。
ース構造物の脚部の固定方法において、脚部部材は放射
状に嵌合穴を穿設する角形形状であって、この嵌合穴に
メガネ型トラス弦材の切断端部の中空部に挿着される固
定ピンを嵌合して固定をするトラスベース構造物の脚部
の脚部部材とすることである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るトラスベー
ス構造物の脚部の固定方法の実施の形態の数例につい
て、図面に基いて詳細な説明を行うが、従来例の説明で
使用した符号のうち同一の事項については同一符号をも
って示し、その説明は省略する。
ス構造物の脚部の固定方法の実施の形態の数例につい
て、図面に基いて詳細な説明を行うが、従来例の説明で
使用した符号のうち同一の事項については同一符号をも
って示し、その説明は省略する。
【0024】図1(a)はバレルヴォールト型のトラス
ベース構造物の平面図を示すものであるが、このトラス
ベース構造物のベース構造は、フレーム弦材としてのメ
ガネ型トラス弦材2Aとジョイント部材としての長めの
円筒状ハブ3によって構成されており、図1(b)は
(a)図の側面図である。
ベース構造物の平面図を示すものであるが、このトラス
ベース構造物のベース構造は、フレーム弦材としてのメ
ガネ型トラス弦材2Aとジョイント部材としての長めの
円筒状ハブ3によって構成されており、図1(b)は
(a)図の側面図である。
【0025】図2の(a)は、図1のトラスベース構造
物で使用されるメガネ型トラス弦材2Aの側面図であ
り、同図の(b)は(a)のメガネ型トラス弦材2Aの
軽量化を図るために連結板2cに切り欠き部2fを形成
したメガネ型トラス弦材の側面図を示すものである。ま
た、図3はトラスベース構造物の脚部に用いられるメガ
ネ型トラス弦材2Aの一端を長手軸方向に直交して切断
し、連結板2cに開口部2dを形成するメガネ型トラス
弦材の側面図であり、図4はメガネ型トラス弦材2Aの
他の実施形態での切断部を示す一部破断斜視図である。
また、図5は他の形状のメガネ型トラス弦材を示す一部
破断斜視図であり、図6はその他の形状のメガネ型トラ
ス弦材を示す斜視図である。
物で使用されるメガネ型トラス弦材2Aの側面図であ
り、同図の(b)は(a)のメガネ型トラス弦材2Aの
軽量化を図るために連結板2cに切り欠き部2fを形成
したメガネ型トラス弦材の側面図を示すものである。ま
た、図3はトラスベース構造物の脚部に用いられるメガ
ネ型トラス弦材2Aの一端を長手軸方向に直交して切断
し、連結板2cに開口部2dを形成するメガネ型トラス
弦材の側面図であり、図4はメガネ型トラス弦材2Aの
他の実施形態での切断部を示す一部破断斜視図である。
また、図5は他の形状のメガネ型トラス弦材を示す一部
破断斜視図であり、図6はその他の形状のメガネ型トラ
ス弦材を示す斜視図である。
【0026】図2に示したメガネ型トラス弦材2Aは、
単管状のトラス弦材を連結板2cにより連結掛止し、そ
の両端部に偏平部2aを形成したもので、通常トラスベ
ース構造物の脚部より上部位置に用いられるが、脚部位
置に使用されるものについては図3乃至図6に示すよう
に、これらのメガネ型トラス弦材2Aの一方の端部を管
の長手軸方向に直交して偏平部2aの切断を行ったもの
が用いられる。そして、この切断部側の前記連結板の所
定位置には開口部2dが切り欠き加工が施させれ、図3
に示すこの開口部2dに固定用部材等が嵌着される。こ
れらのメガネ型トラス弦材2Aはその使用用途や使用箇
所によって形状を選択することは可能であり、使用箇所
によっては図4および図5で示すようにメガネ型トラス
弦材の単管内部に補強リブ2bを内装し強度の向上を図
ることもできるものであり、いずれの場合においても、
メガネ型トラス弦材2Aの一端は偏平部2aを切断した
ものとされ、脚部部材30に連結される。
単管状のトラス弦材を連結板2cにより連結掛止し、そ
の両端部に偏平部2aを形成したもので、通常トラスベ
ース構造物の脚部より上部位置に用いられるが、脚部位
置に使用されるものについては図3乃至図6に示すよう
に、これらのメガネ型トラス弦材2Aの一方の端部を管
の長手軸方向に直交して偏平部2aの切断を行ったもの
が用いられる。そして、この切断部側の前記連結板の所
定位置には開口部2dが切り欠き加工が施させれ、図3
に示すこの開口部2dに固定用部材等が嵌着される。こ
れらのメガネ型トラス弦材2Aはその使用用途や使用箇
所によって形状を選択することは可能であり、使用箇所
によっては図4および図5で示すようにメガネ型トラス
弦材の単管内部に補強リブ2bを内装し強度の向上を図
ることもできるものであり、いずれの場合においても、
メガネ型トラス弦材2Aの一端は偏平部2aを切断した
ものとされ、脚部部材30に連結される。
【0027】以下本発明に係るメガネ型トラス弦材2A
を用いたトラスベース構造物の脚部の固定方法ついて説
明を行うが、これらのメガネ型トラス弦材2Aを用いて
トラスベース構造物の脚部の固定部に連結される際には
様々な形態により連結がなされるが、図7乃至図14は
それらの実施形態を示すものである。
を用いたトラスベース構造物の脚部の固定方法ついて説
明を行うが、これらのメガネ型トラス弦材2Aを用いて
トラスベース構造物の脚部の固定部に連結される際には
様々な形態により連結がなされるが、図7乃至図14は
それらの実施形態を示すものである。
【0028】図7は、第1の実施形態を示す脚部部材の
主要部を示す斜視図であり、図8は図7のA−A矢視線
における断面図であり、図9は図7の平面図であり、図
10は他の実施形態での脚部部材における断面図であ
る。図11は脚部部材30とメガネ型トラス弦材2Aの
連結を図るための固定部材である固定ブロックを説明す
る斜視図である。図11の(a)は固定部材としてメガ
ネ型トラス弦材2Aの連結板2cの開口部2dを挟持す
るスリット41aを形成する一体型固定ブロック41を
示し、(b)はL字形状のブロック42と矩形ブロック
42aによって前記トラス弦材の開口部2dを挟持する
分割型固定ブロック42を示すものである。前者の場
合、安定的な固定を図ることができ、部品点数も少なく
資材管理も容易であるが、後者の場合にはトラス弦材の
開口部2dの大きさを最小限のものとすることができ、
取り付け作業も簡単である。
主要部を示す斜視図であり、図8は図7のA−A矢視線
における断面図であり、図9は図7の平面図であり、図
10は他の実施形態での脚部部材における断面図であ
る。図11は脚部部材30とメガネ型トラス弦材2Aの
連結を図るための固定部材である固定ブロックを説明す
る斜視図である。図11の(a)は固定部材としてメガ
ネ型トラス弦材2Aの連結板2cの開口部2dを挟持す
るスリット41aを形成する一体型固定ブロック41を
示し、(b)はL字形状のブロック42と矩形ブロック
42aによって前記トラス弦材の開口部2dを挟持する
分割型固定ブロック42を示すものである。前者の場
合、安定的な固定を図ることができ、部品点数も少なく
資材管理も容易であるが、後者の場合にはトラス弦材の
開口部2dの大きさを最小限のものとすることができ、
取り付け作業も簡単である。
【0029】これらの固定ブロック41、42によりメ
ガネ型トラス弦材2Aの連結板2cの開口部2dの縁部
を、固定ブロック41、42のスリット41a,42d
により挟持し、さらにこれらの固定ブロック41、42
に形成されるボルト貫通穴41b,42cに長ボルト4
5や固定ピン46を挿入して固定がなされる。
ガネ型トラス弦材2Aの連結板2cの開口部2dの縁部
を、固定ブロック41、42のスリット41a,42d
により挟持し、さらにこれらの固定ブロック41、42
に形成されるボルト貫通穴41b,42cに長ボルト4
5や固定ピン46を挿入して固定がなされる。
【0030】上記の固定ブロック41、42による固定
方法に加えて、メガネ型トラス弦材2Aの固定をより強
固とするためにトラス弦材中空部の付加手段を用いるこ
とができる。
方法に加えて、メガネ型トラス弦材2Aの固定をより強
固とするためにトラス弦材中空部の付加手段を用いるこ
とができる。
【0031】図7乃至図13で示す実施形態について
は、台座部材にビス35等で取り付けられる脚部部材3
0は所定の面部に放射状に嵌合穴8を穿設する角型形状
であって、この嵌合穴8に一方の端部を円筒状ハブの嵌
合穴に嵌入し他方の端部を前記一方の端部を管の軸方向
に直交して切断を行った前記メガネ型トラス弦材2Aの
切断中空部に挿入する嵌合部材7によって連結が行われ
る。例えば図8に示すように、嵌合部材7は脚部部材3
0に螺合固定され、この嵌合部材7の他の端部がトラス
弦材2Aの中空部に挿入されるが、この場合脚部部材3
0側の加工を加えるだけで済むためにコストアップを避
けることができる。
は、台座部材にビス35等で取り付けられる脚部部材3
0は所定の面部に放射状に嵌合穴8を穿設する角型形状
であって、この嵌合穴8に一方の端部を円筒状ハブの嵌
合穴に嵌入し他方の端部を前記一方の端部を管の軸方向
に直交して切断を行った前記メガネ型トラス弦材2Aの
切断中空部に挿入する嵌合部材7によって連結が行われ
る。例えば図8に示すように、嵌合部材7は脚部部材3
0に螺合固定され、この嵌合部材7の他の端部がトラス
弦材2Aの中空部に挿入されるが、この場合脚部部材3
0側の加工を加えるだけで済むためにコストアップを避
けることができる。
【0032】なお、図10は嵌合部材としての螺合受け
ピン部材7bを嵌合したメガネ型トラス弦材2Aの脚部
部材30に対する嵌合方法についての他の実施の形態を
示すものであり、図において前述のメガネ型トラス弦材
2Aの切断中空部に係合する形状に代えて、切断中空部
に螺合受けピン部材7bを挿入し、中空部の内壁面をこ
の螺合受けピン部材7bに螺合する形状とする。このよ
うにすることによってトラス弦材に上方への引張力が作
用したときでも安定的に固定できる。このような嵌合部
材7の組合せは多種多様な形態が考えられるが、嵌合部
材7を介して脚部部材30とメガネ型トラス弦材2Aの
連結を図ることによって、メガネ型トラス弦材2Aの脚
部部材30に対する剛性の強化を図ることができるもの
である。
ピン部材7bを嵌合したメガネ型トラス弦材2Aの脚部
部材30に対する嵌合方法についての他の実施の形態を
示すものであり、図において前述のメガネ型トラス弦材
2Aの切断中空部に係合する形状に代えて、切断中空部
に螺合受けピン部材7bを挿入し、中空部の内壁面をこ
の螺合受けピン部材7bに螺合する形状とする。このよ
うにすることによってトラス弦材に上方への引張力が作
用したときでも安定的に固定できる。このような嵌合部
材7の組合せは多種多様な形態が考えられるが、嵌合部
材7を介して脚部部材30とメガネ型トラス弦材2Aの
連結を図ることによって、メガネ型トラス弦材2Aの脚
部部材30に対する剛性の強化を図ることができるもの
である。
【0033】メガネ型トラス弦材2Aを固定した脚部部
材30は台座部材31にさらにボルトやビス等により固
定され、図15および図16に示すように、脚部の柱5
1や梁50に取り付けられる。なお、この場合、梁50
や柱51に取付ブラケットを配して、それに直接溶接等
で脚部部材30を固定してもよい。
材30は台座部材31にさらにボルトやビス等により固
定され、図15および図16に示すように、脚部の柱5
1や梁50に取り付けられる。なお、この場合、梁50
や柱51に取付ブラケットを配して、それに直接溶接等
で脚部部材30を固定してもよい。
【0034】脚部部材の他の実施形態を図12および図
13に示すが、これらの図で示す脚部部材30Aはメガ
ネ型トラス弦材2Aの連結板2cの板厚相当の隙間であ
る嵌合溝43aを設けた突設部43を設け、上部に固定
ピン32の嵌合穴44を形成したものであり、この場合
のトラス弦材側の開口部2dは嵌合穴44と同じ高さで
ほぼ相似形のもの,または長孔状のものとされる。この
場合トラス弦材端部をこの脚部部材30Aの固定ブロッ
ク43を介して固定ピン32でワッシャ32aと係止ピ
ン32bを用いて固定するものであり、トラス弦材の中
空部にも上述の各種の嵌合部材7を用いればさらに強固
に固定ができる。
13に示すが、これらの図で示す脚部部材30Aはメガ
ネ型トラス弦材2Aの連結板2cの板厚相当の隙間であ
る嵌合溝43aを設けた突設部43を設け、上部に固定
ピン32の嵌合穴44を形成したものであり、この場合
のトラス弦材側の開口部2dは嵌合穴44と同じ高さで
ほぼ相似形のもの,または長孔状のものとされる。この
場合トラス弦材端部をこの脚部部材30Aの固定ブロッ
ク43を介して固定ピン32でワッシャ32aと係止ピ
ン32bを用いて固定するものであり、トラス弦材の中
空部にも上述の各種の嵌合部材7を用いればさらに強固
に固定ができる。
【0035】また、図12の(b)示す脚部部材の他の
実施の形態である脚部部材30Bは、脚部部材30Aの
構造に嵌合部材7に相当する嵌合突起30aが一体とし
て突設されたものであって、トラス弦材の固定は上記と
同様になされる。なお、図12で示す固定ピン32およ
び係止ピン32bはボルト・ナット手段としてもよい。
実施の形態である脚部部材30Bは、脚部部材30Aの
構造に嵌合部材7に相当する嵌合突起30aが一体とし
て突設されたものであって、トラス弦材の固定は上記と
同様になされる。なお、図12で示す固定ピン32およ
び係止ピン32bはボルト・ナット手段としてもよい。
【0036】図14は他の実施の形態を示すものであっ
て、上述のメガネ型トラス弦材2Aの連結板2cの板厚
相当の隙間であるスリットを形成した固定ブロックを脚
部部材に一体化しトラス弦材端部の嵌合穴をも付加した
形態とするものである。図において、台座部材に取付け
られる脚部部材30Cは放射状に嵌合部30bを5カ所
突設する半円形状からなる形状であって、この突設した
嵌合部30bには一方の端部を管の軸方向に直交して切
断を行った前記メガネ型トラス弦材2Aを挿入自在とす
る形態とする嵌合溝を形成するもので十分な固定強度を
得られる。
て、上述のメガネ型トラス弦材2Aの連結板2cの板厚
相当の隙間であるスリットを形成した固定ブロックを脚
部部材に一体化しトラス弦材端部の嵌合穴をも付加した
形態とするものである。図において、台座部材に取付け
られる脚部部材30Cは放射状に嵌合部30bを5カ所
突設する半円形状からなる形状であって、この突設した
嵌合部30bには一方の端部を管の軸方向に直交して切
断を行った前記メガネ型トラス弦材2Aを挿入自在とす
る形態とする嵌合溝を形成するもので十分な固定強度を
得られる。
【0037】さらに、この実施形態においてはトラス弦
材2Aの連結板2cに形成される開口部2dに代えて貫
通穴2eが穿設されており、この貫通穴2eと前記脚部
部材30Cの嵌合部30bの所定箇所を固定ピン32の
貫通により固定がなされ、さらにこの固定ピン32をワ
ッシャ32aと係止ピン32bにより固定ピン32の脚
部部材30からの離脱の防止が図られている。この固定
ピン32等に代えてボルト・ナットによる固定手段とす
ることができるのは勿論であり、また、上述の嵌合突起
30aや嵌合部30b等の形状はメガネ型トラス弦材2
Aの図4乃至図6に示す各形状に適合するものとされ
る。
材2Aの連結板2cに形成される開口部2dに代えて貫
通穴2eが穿設されており、この貫通穴2eと前記脚部
部材30Cの嵌合部30bの所定箇所を固定ピン32の
貫通により固定がなされ、さらにこの固定ピン32をワ
ッシャ32aと係止ピン32bにより固定ピン32の脚
部部材30からの離脱の防止が図られている。この固定
ピン32等に代えてボルト・ナットによる固定手段とす
ることができるのは勿論であり、また、上述の嵌合突起
30aや嵌合部30b等の形状はメガネ型トラス弦材2
Aの図4乃至図6に示す各形状に適合するものとされ
る。
【0038】上述の脚部部材30Cとして5本のメガネ
型トラス弦材2Aが固定される態様を図示したが、設計
上の要請により従来例の図29で示すように一の脚部部
材30に示す3本のメガネ型トラス弦材2Aが連結され
る形態とすることもできる。
型トラス弦材2Aが固定される態様を図示したが、設計
上の要請により従来例の図29で示すように一の脚部部
材30に示す3本のメガネ型トラス弦材2Aが連結され
る形態とすることもできる。
【0039】そして、このような脚部部材を用いて構築
されるトラスベース構造物1は代表例として従来と同様
に、例えば図17、図18で示すようなドーム型81
や、図19、図20で示すモスク型82があり、他の類
型のトラスベース構造物1としては、図21、図22で
示すような三角形を基本とするピラミッド型83や、図
23、図24で示すバレルヴォールト型84、図25、
図26で示すフラットストラクチャ型85の四角形を基
本とするもの等がある。また、これらの構造以外に通常
のビルの側壁面に半円形トラス壁を形成する場合にも躯
体側への取付方法としても適用できる。
されるトラスベース構造物1は代表例として従来と同様
に、例えば図17、図18で示すようなドーム型81
や、図19、図20で示すモスク型82があり、他の類
型のトラスベース構造物1としては、図21、図22で
示すような三角形を基本とするピラミッド型83や、図
23、図24で示すバレルヴォールト型84、図25、
図26で示すフラットストラクチャ型85の四角形を基
本とするもの等がある。また、これらの構造以外に通常
のビルの側壁面に半円形トラス壁を形成する場合にも躯
体側への取付方法としても適用できる。
【0040】ドーム型やモスク型のトラスベース構造物
の場合、基礎部から上方になる程、ドーム径が小さくな
るので、それに併せてトラス弦材2と前述の円筒状ハブ
3間の間隔が短く調整されるが、当初間隔の50から7
0%長さ以下になると強度上並びにコスト上の問題より
トラス弦材2と円筒状ハブ3の間隔を調整するために、
そのような部位においては、三角形のトラス弦材2と円
筒状ハブ3の配置Aの一部を四角形の配置(B1,B2,B
3)に代えた混合配置とされ、例えば、図18のドーム型
トラスベース構造物では、ドーム上方で三段階にそのよ
うな混合配置(B1,B2,B3)がされる。
の場合、基礎部から上方になる程、ドーム径が小さくな
るので、それに併せてトラス弦材2と前述の円筒状ハブ
3間の間隔が短く調整されるが、当初間隔の50から7
0%長さ以下になると強度上並びにコスト上の問題より
トラス弦材2と円筒状ハブ3の間隔を調整するために、
そのような部位においては、三角形のトラス弦材2と円
筒状ハブ3の配置Aの一部を四角形の配置(B1,B2,B
3)に代えた混合配置とされ、例えば、図18のドーム型
トラスベース構造物では、ドーム上方で三段階にそのよ
うな混合配置(B1,B2,B3)がされる。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明のトラス構造に
おけるメガネ型トラス弦材の脚部の固定方法によれば以
下の効果を奏する。メガネ型トラス弦材の脚部側端部の
偏平形状部を切断除去し、脚部固定部側にこの切断部を
挿入可能とする嵌合部を形成する台座部材に嵌合すると
ともに、メガネ型トラス弦材の連結板に開口部を形成
し、この開口部を固定部材により挟持して前記台座部材
に螺合固定することにより、上方への引張応力が作用し
ても安定的に固定状態を保持することができるという効
果を奏する。
おけるメガネ型トラス弦材の脚部の固定方法によれば以
下の効果を奏する。メガネ型トラス弦材の脚部側端部の
偏平形状部を切断除去し、脚部固定部側にこの切断部を
挿入可能とする嵌合部を形成する台座部材に嵌合すると
ともに、メガネ型トラス弦材の連結板に開口部を形成
し、この開口部を固定部材により挟持して前記台座部材
に螺合固定することにより、上方への引張応力が作用し
ても安定的に固定状態を保持することができるという効
果を奏する。
【0042】即ち、トラス弦材端部での偏平形状加工部
が無くなるために、トラス弦材の弱軸周りの強度低下が
防止でき、トラスベース構造物の面内方向の回転力が作
用した場合の変形強度を格段に向上することが可能とな
る。
が無くなるために、トラス弦材の弱軸周りの強度低下が
防止でき、トラスベース構造物の面内方向の回転力が作
用した場合の変形強度を格段に向上することが可能とな
る。
【図1】(a)は本発明のメガネ型トラス弦材の脚部の
固定部材を使用するトラスベース構造物の平面図であ
り、(b)は(a)の正面図である。
固定部材を使用するトラスベース構造物の平面図であ
り、(b)は(a)の正面図である。
【図2】(a)はメガネ型トラス弦材の側面図であり、
(b)は(a)の連結板に切り欠部を設けたメガネ型ト
ラス弦材の側面図である。
(b)は(a)の連結板に切り欠部を設けたメガネ型ト
ラス弦材の側面図である。
【図3】脚部に用いるメガネ型トラス弦材の側面図であ
る。
る。
【図4】他のメガネ型トラス弦材の断面の形状の説明斜
視図である。
視図である。
【図5】他のメガネ型トラス弦材の断面の形状の説明斜
視図である。
視図である。
【図6】他のメガネ型トラス弦材の断面の形状の説明斜
視図である。
視図である。
【図7】メガネ型トラス弦材を連結するトラスベース構
造物の脚部の台座部材の一の実施形態の正面図である。
造物の脚部の台座部材の一の実施形態の正面図である。
【図8】図7の脚部の台座部材の側断面図である。
【図9】図7の平面図である。
【図10】他の形状の嵌合部材による他の実施形態の説
明図である。
明図である。
【図11】連結したメガネ型トラス弦材と脚部台座部材
の固定を図る固定ブロックの斜視図である。
の固定を図る固定ブロックの斜視図である。
【図12】(a)および(b)は他の形態の脚部部材に
よる他の実施例の説明図である。
よる他の実施例の説明図である。
【図13】図12(a)の実施の形態を示す斜視図であ
る。
る。
【図14】他の形態の脚部部材の正面図(a),側面図
(b)および部分平面図である。
(b)および部分平面図である。
【図15】連結固定を行ったメガネ型トラス弦材と脚部
固定部材を柱や梁に固定した状態の説明図である。
固定部材を柱や梁に固定した状態の説明図である。
【図16】図15の側面図である。
【図17】トラス構造物の第1例としてのドーム型構造
物の平面図である。
物の平面図である。
【図18】図17の正面図である。
【図19】トラス構造物の第2例としてのモスク型構造
物の平面図である。
物の平面図である。
【図20】図19の正面図である。
【図21】トラス構造物の第3例としてのピラミッド型
構造物の平面図である。
構造物の平面図である。
【図22】図21の正面図である。
【図23】トラス構造物の第4例としてのバレルヴォー
ルト型構造物の平面図である。
ルト型構造物の平面図である。
【図24】図23の正面図である。
【図25】トラス構造物の第5例としてのフラットスト
ラクチャ型構造物の平面図である。
ラクチャ型構造物の平面図である。
【図26】図25の正面図である。
【図27】トラス格点を形成する従来からの円筒状ハブ
のジョイント部を示す分解斜視図である。
のジョイント部を示す分解斜視図である。
【図28】単管状のトラス弦材を脚部固定部材に取り付
けた状態の説明図である。
けた状態の説明図である。
【図29】(a)は図28の斜視図であり、(b)はそ
の側面図である。
の側面図である。
【図30】単管状のトラス弦材における角度付けを示す
概念図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図である。
概念図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図である。
1 トラスベース構造物 2 トラス弦材 2A メガネ型トラス弦材 3 円筒状ハブ 5 接続端部 6 ボルト挿通孔 7 嵌合部材 7A 嵌合端部 7b 螺合受けピン部材 8 スロット 30 脚部部材 30A脚部部材 30B脚部部材 30C脚部部材 41 一体型固定ブロック 42 分割型固定ブロック 81 ドーム型トラスベース構造物 82 モスク型トラスベース構造物 83 ピラミッド型トラスベース構造物 84 バレルヴォールト型トラスベース構造物 85 フラットストラクチャ型トラスベース構造物
Claims (6)
- 【請求項1】 偏平な接続端部を形成したトラス弦材の
端部形状に対応した複数個の嵌合孔を放射状に形成する
ジョイント部材と、このジョイント部材に複数個の中空
部及び、その中空部を連結する連結板から成るメガネ型
トラス弦材の端部とを前記嵌合孔を介して順次連結して
トラス構造を構築するトラスベース構造物の脚部の固定
方法において、 最下部のジョイント部材である脚部部材に連結するメガ
ネ型トラス弦材の端部連結板に開口部を形成し、この開
口部を固定部材で挟持して脚部部材に固定することを特
徴とする、トラスベース構造物の脚部の固定方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の脚部の固定方法におい
て、 メガネ型トラス弦材の連結板部位での固定方法に加え
て、トラス弦材の開口部を形成した一端部の中空部に螺
合固定手段を設けた固定ピンを嵌合し、この固定ピンに
より脚部部材に固定することを特徴とする、請求項1記
載のトラスベース構造物の脚部の固定方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の脚部の固
定方法において、 前記脚部部材は、多面形の角型形状の部材であって、各
面に放射状に突設して前記メガネ状トラス弦材の中空部
に嵌合する突設部を設けるとともに、前記メガネ状トラ
ス弦材の連結板を嵌合溝で挟持する固定部材を突設する
ことを特徴とする、トラスベース構造物の脚部の脚部部
材。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の脚部の固
定方法において、 前記固定部材は、L字型部材と矩形型部材によりメガネ
型トラス弦材の連結板の開口部を挟持して脚部部材に螺
合固定することを特徴とする、トラスベース構造物の脚
部の固定部材。 - 【請求項5】 請求項1記載の脚部の固定方法におい
て、 前記脚部部材は、メガネ型トラス弦材の端部の嵌合を自
在とする複数の放射状に突設した嵌合部を具備するとと
もに、この嵌合後のメガネ型トラス弦材を固定ピンの挿
通により固定することを特徴とする、トラスベース構造
物の脚部の脚部部材。 - 【請求項6】 請求項1記載の脚部の固定方法におい
て、 前記台座部材は、放射状に嵌合穴を穿設する角形形状で
あって、この嵌合穴にメガネ型トラス弦材の切断端部の
中空部に挿着される固定ピンを嵌合して固定をすること
を特徴とする、トラスベース構造物の脚部の脚部部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28388095A JP3173559B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | トラスベース構造物の脚部の固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28388095A JP3173559B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | トラスベース構造物の脚部の固定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09125521A true JPH09125521A (ja) | 1997-05-13 |
JP3173559B2 JP3173559B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=17671380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28388095A Expired - Fee Related JP3173559B2 (ja) | 1995-10-31 | 1995-10-31 | トラスベース構造物の脚部の固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3173559B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000039415A1 (fr) * | 1998-12-28 | 2000-07-06 | Housing Kosan Co., Ltd. | Structure polyedre et son procede de fabrication |
US20140338279A1 (en) * | 2013-03-14 | 2014-11-20 | Scott F. Armbrust | Tubular joist structures and assemblies and methods of using |
US10072416B2 (en) | 2014-03-14 | 2018-09-11 | Scott F. Armbrust | Tubular joist structures and assemblies and methods of using |
-
1995
- 1995-10-31 JP JP28388095A patent/JP3173559B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2000039415A1 (fr) * | 1998-12-28 | 2000-07-06 | Housing Kosan Co., Ltd. | Structure polyedre et son procede de fabrication |
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