JPH0912480A - 抗原結合リポソーム型ワクチン - Google Patents

抗原結合リポソーム型ワクチン

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JPH0912480A
JPH0912480A JP7166444A JP16644495A JPH0912480A JP H0912480 A JPH0912480 A JP H0912480A JP 7166444 A JP7166444 A JP 7166444A JP 16644495 A JP16644495 A JP 16644495A JP H0912480 A JPH0912480 A JP H0912480A
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JP
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liposome
antigen
vaccine
ige
production
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JP7166444A
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English (en)
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Yoshiro Nakano
善郎 中野
Tetsuya Uchida
内田  哲也
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KOKURITSU YOBOU EISEI KENKYUSHO
NOF Corp
National Institutes of Health NIH
Original Assignee
KOKURITSU YOBOU EISEI KENKYUSHO
Nippon Oil and Fats Co Ltd
National Institutes of Health NIH
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アレルギーを引起す免疫グロブリンIgEの
産生を抑制してIgGの産生を増大させ、これによりア
レルギー症状をほとんど引起さず、極めて安全性が高
く、しかも安定性に優れたワクチンを得る。 【構成】 アミノ基を有するリン脂質を膜構成成分とし
て含有し、粒径0.1〜3μmのリポソームの外水相側
のみに抗原が固定化され、内外水相に糖を含む抗原結合
リポソームからなる抗原結合リポソーム型ワクチン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リポソームの外水相側
のみに抗原が固定化された抗原固定化リポソームからな
る抗原結合リポソーム型ワクチンに関する。
【0002】
【従来の技術】ウイルスまたは細菌による感染症の予防
または疾患の軽減のためワクチンが広く利用されてい
る。このようなワクチンとしては、抗原溶液に水酸化ア
ルミニウムを加えて抗原を不溶性とした水酸化アルミニ
ウム混合ワクチン、いわゆる沈降ワクチンが通常使用さ
れ、沈降ジフテリアトキソイド、沈降ジフテリア破傷風
混合トキソイド、沈降破傷風トキソイド、沈降はぶトキ
ソイド、沈降B型肝炎ワクチン、沈降精製百日せきワク
チン、沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
等が実用化されている。これらの最終製品にはアジュバ
ントとして水酸化アルミニウム(アルミニウム含量0.
3mg/ml)が含まれている。しかし、ワクチン投与
部位の浮腫や赤斑さらには抗原やタンパク質に対する過
剰の生体反応が生じる結果、一般にアレルギー反応と呼
ばれるショック症状が観察されることがあり、安全かつ
有効なワクチンの開発が望まれている。
【0003】ワクチンにより獲得免疫をもたらすために
はIgG抗体の産生が必要であるが、一方アレルギー反
応は抗体の一種であるIgEの産生に関連しているとさ
れており、アレルギー反応を抑制するにはIgEの産生
を抑制する必要がある。このためIgEの産生を制抑す
るための種々の試みが行われており、例えば抗原タンパ
ク質をポリエチレングリコールで修飾したり(Int. Arc
h. Allergy Appl. Immunol., 56, p159-170, 1978)、
抗原をグルタルアルデヒドで重合したり(Int. Arch. Al
lergy Appl. Immunol., 74, p332-340, 1984)、アルブ
ミンと多糖類のプルランとを反応させた(Int. Arch. Al
lergy Appl. Immunol., 102, p276-278,1993)ワクチン
が知られている。しかし、これらのワクチンは、ワクチ
ンの本来の目的である抗原に対するIgGの産生が不充
分になるなどの問題点がある。
【0004】また、血液から採取した赤血球とアルブミ
ンとをグルタルアルデヒドにより反応させて、赤血球表
面にアルブミンを結合させることにより、IgE抗体を
産生させずに充分な量のIgGを優先的に産生させる技
術が開発されている(Int. Arch. Allergy Immunol., 1
04, p405-408, 1994)。しかしながら赤血球表面の糖脂
質による血液型の違い、さらに生物材料をワクチンの原
料とすることによる二次感染の危険性から、この技術を
利用してワクチンを大量生産することは困難である。
【0005】また、リポソーム中に抗原を内包する方法
も試みられており(Clinical and Experimental Allerg
y, Vol. 22 p35-42, 1992)、抗原を内包しない場合と
比べて、IgE産生を数分の一程度まで抑制させること
はできる。そしてこの技術を利用したアレルギー患者の
治療法が知られている(DE 3412793)。すなわち、DE34
12793はアレルギー症状を引起すことが分かっている吸
入抗原をリポソームに内包して経口投与する方法であ
り、腸のパイエル板から吸収され、リンパ管を経て血流
内に入るとしている。このような抗原内包リポソーム型
ワクチンを使用すると、IgE産生量は水酸化アルミニ
ウム混合ワクチンの場合に比べて約30分の1に低下す
る。しかしながら、この程度のIgE産生抑制では不十
分であり、またリポソーム組成次第で抗原がリポソーム
から漏洩する場合があり、漏洩した抗原がIgEと結合
してアレルギー症状を引起すという問題点がある。
【0006】またUSP5049390には、アレルゲンをリポソ
ームに結合させた免疫治療剤が記載され、この免疫治療
剤によればIgEの産生を抑制してIgGの産生を増加
させ得ることが記載されている。しかし上記公報にはI
gGおよびIgEの定量的な産生量は記載されておら
ず、in vitroにおけるIgGおよびIgEの産生が定性
的に示されているだけであり、アレルギー抑制効果は不
十分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、初回
免疫においてIgEの産生を抑制してIgGの産生を増
大させ、これによりアレルギー症状をほとんど引起さ
ず、極めて安全性が高く、しかも安定性に優れ、凍結乾
燥により長期間の安定保存が可能なワクチンを提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は次の抗原結合リ
ポソーム型ワクチンである。 (1)アミノ基を有するリン脂質を膜構成成分として含
有し、粒径が0.1〜3μmのリポソームの外水相側の
みに抗原が固定化された抗原結合リポソームからなるワ
クチンであって、内外水相に糖を含むことを特徴とする
抗原結合リポソーム型ワクチン。 (2)IgE産生量に対するIgG産生量のタイター比
が100〜10,000であることを特徴とする上記
(1)記載の抗原結合リポソーム型ワクチン。
【0009】本発明で用いることができるアミノ基を有
するリン脂質としては、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルセリンまたはホスファチジルスレオ
ニンなどがあげられ、一種単独で、または二種以上組合
せて使用できる。これらのリン脂質は1位、2位の2つ
の脂肪酸残基は任意に選択することができ、その脂肪酸
残基は天然物由来または合成品由来のいずれのものでも
よく、混合脂肪酸、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、重合性
脂肪酸などに由来する炭素数4〜30の脂肪酸残基があ
げられる。
【0010】上記飽和脂肪酸としては炭素数12〜24
のものが好ましく、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸などがあげられる。また上
記不飽和脂肪酸としては炭素数14〜22、不飽和結合
1〜6のものが好ましく、例えばオレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、アラキドン酸などがあげられる。この
ようなアミノ基を有するリン脂質の中では、天然物由来
のものとしては卵黄または大豆由来のリン脂質が好まし
い。
【0011】リポソームの膜構成成分(膜形成成分)と
しては、アミノ基を有するリン脂質の他にもリポソーム
を形成しうる他の化合物も使用でき、例えば大豆レシチ
ン、卵黄レシチン、ホスファチジルグリセロール、その
他のリン脂質類、コレステロール、脂肪酸、脂肪酸塩な
ど、従来からリポソームの膜構成成分として用いられて
いるものが使用できる。
【0012】膜構成成分全体に占めるアミノ基を有する
リン脂質の割合は0.01〜100モル%、好ましくは
0.1〜30モル%とするのが望ましい。アミノ基を有
するリン脂質の割合を多くするほど、リポソームの外水
相側に固定化することができる抗原の量を多くすること
ができる。従って、アミノ基を有するリン脂質の割合を
調節することにより、外水相側に固定化する抗原の量を
調節することができる。
【0013】リポソームの外水相側のみに固定化する抗
原としては、従来からワクチンの抗原として使用されて
いるものが使用できる。具体的には、各種トキソイド
(破傷風、ジフテリア、はぶ)、ウイルス(インフルエ
ンザ、ポリオ、日本脳炎、麻疹、おたふくかぜ、風疹、
狂犬病、黄熱、水痘、A−型肝炎、B−型肝炎、C−型
肝炎、腎症候性出血熱、テング出血熱、ロタウイルス感
染症、エイズ)、コレラ、ウイルス病秋やみ、BCG、
マラリアなどがあげられる。
【0014】抗原を固定化する前のリポソームは、エク
スツルージョン法、ボルテックスミキサー法、超音波
法、界面活性剤除去法、逆層蒸発法、エタノール注入
法、プレベシクル法、フレンチプレス法、W/O/Wエ
マルジョン法、アニーリング法、凍結融解法など、種々
の公知の方法により製造することができる。また、これ
らの製造法を選択することにより、多重層リポソーム、
小さな一枚膜リポソーム、大きな一枚膜リポソームな
ど、種々の大きさや形態を有するリポソームを製造する
ことができる。このような方法により、リポソームの内
外水相側(外表面、内側および内表面)にアミノ基が存
在するリポソームが得られる。リポソームの粒径は0.
1〜3μm、好ましくは0.2〜2.5μmである。リ
ポソームの粒径が上記上限値を超えると、ゲル化してし
まい、ワクチンとして使用できない。
【0015】上記のようにして得られたアミノ基が存在
するリポソームの外水相のみに抗原を固定化するには、
グルタルアルデヒドを用いてホスファチジルエタノール
アミン等のリン脂質のアミノ基と抗原のアミノ基とを直
接架橋させる方法、反応活性試薬を用いてホスファチジ
ルエタノールアミン等のリン脂質のアミノ基と抗原のア
ミノ基とを化学結合させる方法などの公知の方法が採用
できる。
【0016】上記反応活性試薬としては、N−ヒドロキ
シスクシンイミジル 3−(2−ピリジチオ)プロピオ
ネート(N-hydroxysuccinimidy1 3-(2-pyridythio)prop
ionate)、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシ
スクシンイミドエステル(m-maleimidobenzoyl-N-hydro
xysuccinimide ester)、ジチオビス(スクシンイミジ
ルプロピオネート)(Dithiobis(succinimidylpropiona
te)、ビス(スルホスクシンイミジル)スベレート(Bi
s(sulfosuccinimidyl) suberate)、ジスクシンイミジ
ルスベレート(Disuccinimidyl suberate)などがあげ
られる。
【0017】グルタルアルデヒドを用いた抗原の固定化
反応は次式(1)で示される。
【化1】
【0018】抗原の固定化反応は、水系溶媒、例えば蒸
留水;生理的食塩水;リン酸緩衝液、炭酸緩衝液、トリ
ス緩衝液、酢酸緩衝液等の種々の緩衝液;これらの水系
溶媒と、エタノール、メタノール、1,4−ジオキサン
等の有機溶媒との混合溶媒中で、pH1〜12、好まし
くはpH7〜10、反応温度0〜100℃、好ましくは
0〜60℃で、反応時間30分間〜200時間、好まし
くは1時間〜24時間の条件で行うことができる。
【0019】このようにして反応させることにより、リ
ポソームの外水相側のアミノ基と抗原のアミノ基等とが
グルタルアルデヒドまたは活性試薬の残基を介して共有
結合により結合し、リポソームの外水相のみに抗原が固
定化された抗原結合リポソームが得られる。反応終了後
は、グリシン等のアミノ基を有する化合物を加えて未反
応のグルタルアルデヒドまたは活性試薬を失活させた
後、ゲルろ過、透析、限外ろ過、遠心分離などの方法に
より容易に単離、精製することができる。また凍結乾燥
などの方法により乾燥して保存することができ、必要に
応じて再生することができる。
【0020】本発明の抗原結合リポソーム型ワクチン
は、外水相側のみに抗原が固定化され、内水相および外
水相の水相に糖を含むリポソームからなるワクチンであ
る。リポソームの内外水相に含ませる糖としては、例え
ばグルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトー
ス、イノシトール、リボース、キシロース等の単糖類;
サッカロース、ラクトース、セロビオース、トレハロー
ス、マルトース等の二糖類;ラフィノース、メレジトー
ス等の三糖類;シクロデキストリン等のオリゴ糖;デキ
ストリン等の多糖類;キシリトール、ソルビトール、マ
ンニトール、マルチトール等の糖アルコールなどがあげ
られる。これらの中では単糖類または二糖類が好まし
く、最も好ましくはグルコースである。
【0021】リポソームの内外水相に含ませる糖の濃度
は0.05〜0.5M、好ましくは0.15〜0.35
Mとするのが好ましい。この場合、糖を溶解する溶媒と
しては、水系溶媒、例えば蒸留水;生理的食塩水、リン
酸緩衝液、炭酸緩衝液、トリス緩衝液、酢酸緩衝液等の
緩衝液などが使用できる。このような水系溶媒のpHは
5〜10、好ましくは6〜8であるのが望ましい。
【0022】糖をリポソームの水相に含ませる方法は特
に限定されず、公知の方法が採用でき、例えばリポソー
ム調製時に予め糖を溶解させた溶液を用いる方法、ある
いはリポソームに抗原を固定化して抗原結合リポソーム
を調整した後、浸透圧勾配法などを用いて外水相に添加
した糖を内水相にも内包させる方法などを採用すること
ができる。
【0023】本発明のワクチンは、リポソームの外水相
側のみに抗原が結合しているので、このようなワクチン
を用いて免疫を行うと、IgEの産生が大幅に抑制さ
れ、しかもIgGの産生が増強される。このためIgE
産生量に対するIgG産生量の比、すなわちIgG/I
gE産生比が大きく、例えばタイター(titer)比
で100〜10,000のワクチンが得られる。この値
は従来のワクチン、例えば水酸化アルミニウム混合ワク
チン、抗原をリポソームの内水相に内包したワクチンな
どのIgG/IgE産生比に比べて著しく大きい。従っ
て、本発明のワクチンは、投与した際アレルギー症状に
関連するIgEはほとんど産生されず、IgGのみが産
生されるので、一般健常人はもちろん、アレルギー患者
にとっても症状の悪化を引起すことの無い安全性の高い
ワクチンである。また本発明のワクチンはリポソームの
内外水相に糖が含まれているので、安定性に優れてお
り、凍結乾燥したのち再び水系溶媒でリポソームを再生
しても凝集などは生じない。このため凍結乾燥により長
期間安定して保存することができる。
【0024】なお上記タイター比の値は、IgGを下記
ELISA法、IgEを下記受身皮膚アナフィラキシー
試験(PCA)法で測定した場合の産生比である。 ELISA法: 1)抗原によるプレートのコーティング 抗原を、1mg/mlの濃度で0.05M炭酸緩衝液
(pH9.0)に溶解し、96穴のアッセイプレートに
50μl/ウェルずつ分注し、室温に一時間放置する。 2)プレートのブロッキング ウシ血清アルブミン(以下、BSAという)を0.2M
リン酸緩衝液(pH7.2:PBS)に1mg/mlの
濃度で溶解し、上記1)のプレートに100μl/ウェ
ルずつ分注し、室温に一時間放置する。 3)血清サンプル(1次抗体)の希釈、添加 1mg/ml濃度でBSAを含むPBS(以下、PBS
Aという)中で、本発明のワクチンで免疫したマウス血
清を10倍希釈から始めて2倍段階で11回希釈を行
い、上記2)のプレートに50μl/ウェルずつ分注
し、室温に一時間放置する。 4)ペルオキシダーゼ標識ウサギ抗マウスIgG抗体溶
液(2次抗体)の添加 上記3)のプレートをPBSにて3回洗った後、ペルオ
キシダーゼ標識ウサギ抗マウスIgG抗体のPBSA溶
液を50μl/ウェルずつ分注し、室温に一時間放置す
る。 5)酵素基質溶液の添加 上記4)のプレートをPBSにて3回洗った後、クエン
酸緩衝液に溶解したo−フェニレンジアミンジヒドロク
ロリド(0.5mg/ml)を100μl/ウェルずつ
分注し、室温に15分間放置し、発色させる。発色後、
2M硫酸を50μl/ウェルずつ分注して反応を停止す
る。 6)吸光度計を用いた測定 ELISA用プレートリーダーを用いて490nmの吸
光で測定を行い、発色のエンドポイントを求めて、その
ポイントでのサンプル血清の平均希釈倍率をもってEL
ISAタイターとする(ELISAタイターをIgGの
定量値として用いる。)。
【0025】PCA法:本発明のワクチンで免疫したマ
ウス血清の希釈液を2倍段階で11回希釈したものを5
匹のラット皮内に100μlずつ注射する。24時間
後、抗原1mgを0.5%エバンスブルー溶液1.0m
lとともに静脈注射する。30分後にラットを屠殺し、
血清を皮内注射した箇所に10mm×10mm以上の大
きさのブルースポットが生じた場合陽性と判定し、この
ときの平均希釈倍率をもってPCAタイターとする(P
CAタイターをIgEの定量値として用いる。)。
【0026】
【発明の効果】本発明の抗原結合リポソーム型ワクチン
は、リポソームの外水相側のみに抗原が固定化されてい
るので、IgEの産生を抑制してIgGの産生を増大さ
せることができ、このためアレルギー症状をほとんど引
起さないので極めて安全性が高い。また特定の粒径を有
し、内外水相に糖を含んでいるので、凍結乾燥によって
も安定性が高く、長期安定保存が可能である。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。 参考例1(リポソームの作製) ジパルミトイルホスファチジルコリン0.9175g
(1.25mmol)、ジパルミトイルホスファチジル
エタノールアミン0.6490g(0.938mmo
l)、コレステロール0.8445g(2.19mmo
l)およびジミリストイルホスファチジルグリセロール
Na塩0.4305g(0.625mmol)をナス型
フラスコに取り、クロロホルム/メタノール/水(65
/25/4、容量比)混合溶剤50mlを入れ、40℃
にて溶解した。次にロータリーエバポレーターを使用し
て減圧下に溶剤を留去し、脂質の薄膜を作った。さらに
注射用蒸留水を30ml添加し、攪拌して均一のスラリ
ーを得た。このスラリーを液体窒素にて凍結させ、凍結
乾燥機にて24時間乾燥させた。
【0028】次に、別途作製した緩衝液(0.12mM
Na2HPO4、0.88mM KH2PO4、0.25
M サッカロース、pH6.5)60mlを上記ナス型
フラスコ内に入れ、40℃にて攪拌しながら脂質を水和
させ、リポソームを得た。次にエクストルーダーを用い
てリポソームの粒径を調整した。まず8μmのポリカー
ボネートフィルターを通過させ、続いて5μm、3μ
m、1μm、0.65μm、0.4μmおよび0.22
μmの順にフィルターを通過させた。途中、3μm、1
μm、0.4μmおよび0.22μm通過時点のサンプ
ルを採取して実施例の試験に供した。
【0029】実施例1 1)ワクチンの調製 参考例1のリポソームで1μm通過品2mlを試験管に
採取し、0.5mlのオボアルブミン(以下、OVAと
いう場合がある)溶液(12mg/ml)を加えた。次
に2.4%のグルタルアルデヒド溶液0.5mlを滴下
したのち、37℃の温浴上で1時間緩やかに混合し、リ
ポソームの外水相側にオボアルブミンを固定化した。次
に2Mのグリシン−NaOH緩衝液(pH7.2)を
0.5ml加え、溶液を4℃で一晩放置し、未反応のグ
ルタルアルデヒドを失活させた。さらにSepharose CL-4
B(Pharmacia Biotech社、商標)を充填したカラムにこ
の溶液を通して、外水相側にグルタルアルデヒドを介し
てオボアルブミンが結合したリポソームを分画し、抗原
結合リポソーム型ワクチンを得た。
【0030】放射化ラベルしたオボアルブミンを用いて
別途上記と同様の操作を行い、リポソームの脂質10m
g当たりのオボアルブミンの結合量を測定した結果、
0.47mgであった。また参考例1のリポソームで
0.4μm通過品、0.22μm通過品についても上記
と同様に調製し、抗原結合リポソーム型ワクチンを得
た。
【0031】2)抗体産生試験 BALB/cマウス(メス、8週令)を使用し、腹腔内
に、リポソームの脂質量として0.5〜2.0mgの範
囲で上記1)で得た抗原結合リポソーム型ワクチン(1
μm通過品)を1匹当たり200μl注射して免疫し
た。2〜6週間後、マウス血清中の抗原特異的IgG抗
体をELISA法、IgE抗体を受身皮膚アナフィラキ
シー試験(PCA)により次のようにして定量した。
0.4μmまたは0.22μm通過品を用いた抗原結合
リポソーム型ワクチンについても同様にして行った。結
果を表1および表2に示す。
【0032】ELISA法: 1)抗原によるプレートのコーティング オボアルブミンを、1mg/mlの濃度で0.05M炭
酸緩衝液(pH9.0)に溶解し、96穴のアッセイプ
レートに50μl/ウェルずつ分注し、室温に一時間放
置した。 2)プレートのブロッキング ウシ血清アルブミン(以下、BSAという)を0.2M
リン酸緩衝液(pH7.2:PBS)に1mg/mlの
濃度で溶解し、上記1)のプレートに100μl/ウェ
ルずつ分注し、室温に一時間放置した。 3)血清サンプル(1次抗体)の希釈、添加 1mg/ml濃度でBSAを含むPBS(以下、PBS
Aという)中で、抗原結合リポソーム型ワクチンで免疫
したマウス血清を10倍希釈から始めて2倍段階で11
回希釈を行い、上記2)のプレートに50μl/ウェル
ずつ分注し、室温に一時間放置した。
【0033】4)ペルオキシダーゼ標識ウサギ抗マウス
IgG抗体溶液(2次抗体)の添加 上記3)のプレートをPBSにて3回洗った後、ペルオ
キシダーゼ標識ウサギ抗マウスIgG抗体のPBSA溶
液を50μl/ウェルずつ分注し、室温に一時間放置し
た。 5)酵素基質溶液の添加 上記4)のプレートをPBSにて3回洗った後、クエン
酸緩衝液に溶解したo−フェニレンジアミンジヒドロク
ロリド(0.5mg/ml)を100μl/ウェルずつ
分注し、室温に15分間放置し、発色させた。発色後、
2M硫酸を50μl/ウェルずつ分注して反応を停止し
た。 6)吸光度計を用いた測定 ELISA用プレートリーダーを用いて490nmの吸
光で測定を行い、発色のエンドポイントを求めて、その
ポイントでのサンプル血清の希釈倍率をもってELIS
Aタイターとした(ELISAタイターをIgGの定量
値として用いる。)。
【0034】PCA法:sprague-Dawleyラット(メス、
8週令、5匹)の皮内に、抗原結合リポソーム型ワクチ
ンで免疫したマウス血清の希釈液を2倍段階で11回希
釈したものを100μlずつ注射した。24時間後、オ
ボアルブミン1mgを0.5%エバンスブルー溶液1.
0mlとともに静脈注射した。30分後にラットを屠殺
し、血清を皮内注射した箇所に10mm×10mm以上
の大きさのブルースポットが生じた場合陽性と判定し、
このときの平均希釈倍率をもってPCAタイターとした
(PCAタイターをIgEの定量値として用いる。)。
【0035】比較例1 水酸化アルミニウム15mg/ml in PBS(A
l(OH)3の沈澱をホモジナイザーにかけ、エマルジ
ョンとしたもの)に、オボアルブミンを最終濃度10μ
g/mlとなるように混合し、水酸化アルミニウム混合
ワクチンを調製した。このワクチンを実施例1と同様に
してマウス当り200μlを腹腔注射して免疫した。そ
の後は実施例1と同様にして試験した。結果を表2に示
す。
【0036】比較例2 比較のため、リポソームの内水相にオボアルブミンを内
包させたワクチンの例を示す。ジパルミトイルホスファ
チジルコリン0.3211g(0.4375mmo
l)、コレステロール0.1689g(0.4375m
mol)およびジミリストイルホスファチジルグリセロ
ールNa塩0.0861g(0.1249mmol)を
ナス型フラスコに取り、クロロホルム/メタノール(2
/1、容量比)混合溶剤30mlを入れ、40℃にて溶
解した。次にロータリーエバポレーターを使用して減圧
下に溶剤を留去し、脂質の薄膜を作った。さらに注射用
蒸留水を30ml添加し、攪拌して均一のスラリーを得
た。このスラリーを液体窒素にて凍結させ、凍結乾燥機
にて24時間乾燥させ粉末を得た。
【0037】この粉末0.1440gを丸底フラスコに
取り、オボアルブミンの水溶液(12.5mg/ml)
5mlを入れて、40℃にて攪拌しながら脂質を水和さ
せ、オボアルブミン内包リポソームを得た。次にエクス
トルーダーを用いてリポソームの粒径を調製した。まず
8μmのポリカーボネートフィルターを通過させ、続い
て5μm、3μm、1μmの順に通過させた。こうして
得られたリポソームをSepharose CL-4B(Pharmacia Bio
tech社、商標)を充填したカラムに通して、オボアルブ
ミン内包リポソームからなる抗原内包リポソーム型ワク
チンを分割採取した。
【0038】放射化ラベルしたオボアルブミンを用いて
別途上記と同様の操作を行い、リポソームの脂質10m
g当たりのオボアルブミンの内包量を測定した結果、
0.43mgであった。上記抗原内包リポソーム型ワク
チンを用いて、実施例1と同様にして試験した。結果を
表2に示す。
【0039】
【表1】 単位 IgG:ELISAタイター IgE:PCAタイター
【0040】表1の結果から、外表面にのみ抗原が固定
化され、水相に糖を含む抗原結合リポソーム型ワクチン
では、0.22〜1μm通過品についてはいずれの粒径
のものについても、IgEはほとんど産生されないが、
IgGは多量に産生されることがわかる。
【0041】
【表2】
【0042】表2の結果からわかるように、実施例1の
ワクチンは、免疫2週後のIgG産生量は1240EL
ISAタイターと大きく、水酸化アルミニウム混合ワク
チン(比較例1)の約2.3倍、抗原内包リポソーム型
ワクチン(比較例2)の約3.4倍であった。これに対
してIgEの生産量は実施例1では1未満と小さく、比
較例1の240分の1以下、比較例2の20分の1以下
に抑制されている。このため実施例1のIgG/IgE
産生比は比較例1の540倍以上、比較例2の69倍以
上であった。このようなIgE抑制効果は免疫後の経過
日数が長くなるに従ってより顕著なものになり、免疫後
4週、6週後でもIgEの産生量は増加せず、免疫4週
後のIgG/IgE産生比は比較例1の735倍以上、
比較例2の107倍以上にも達した。
【0043】実施例2(安定性試験) 実施例1の1)で得たワクチン5mlを採取し、液体窒
素で凍結した後6時間凍結乾燥させた。次に注射用蒸留
水を5ml添加してリポソームを再生(復水)し、リポ
ソーム形状を観察した。結果を表3に示す。
【0044】比較例3 比較のため、リポソームを作製する際に、糖を含まない
リン酸緩衝液で調製した場合を比較例として示す。 1)リポソームの作製 ジパルミトイルホスファチジルコリン0.9175g
(1.25mmol)、ジパルミトイルホスファチジル
エタノールアミン0.6490g(0.938mmo
l)、コレステロール0.8445g(2.19mmo
l)およびジミリストイルホスファチジルグリセロール
Na塩0.4305g(0.625mmol)をナス型
フラスコに取り、クロロホルム/メタノール/水(65
/25/4、容量比)混合溶剤50mlを入れて40℃
にて溶解した。次にリン酸緩衝液(pH7.2)10m
lを加え、ロータリーエバポレーターを使用して減圧下
に溶剤を留去させ、ゲルを作製した。ボルテックスミキ
サーにて1分間振とうさせたのちリン酸緩衝液50ml
をフラスコ内に入れ、40℃にて10分間攪拌し、リポ
ソームを調製した。次にエクストルーダーを用いてリポ
ソームの粒径を調製した。まず8μmのポリカーボネー
トフィルターを通過させ、続いて5μm、3μm、1μ
m順に通過させた。
【0045】2)ワクチンの作製 上記1)のリポソームで1μm通過品2mlを試験管に
採取し、0.5mlのオボアルブミン溶液(12mg/
ml)を加えた。次に2.4%のグルタルアルデヒド溶
液0.5mlを滴下したのち、37℃の温浴上で1時間
緩やかに混合し、リポソームの外水相側にオボアルブミ
ンを固定化した。次に2Mのグリシン−NaOH緩衝液
(pH7.2)を0.5ml加え、溶液を4℃で一晩放
置し、未反応のグルタルアルデヒドを失活させた。さら
にSepharose CL-4B (Pharmacia Biotech社、商標)を充
填したカラムにこの溶液を通して、外水相側にグルタル
アルデヒドを介してオボアルブミンが結合したリポソー
ムを分画し、ワクチンを得た。放射化ラベルしたオボア
ルブミンを用いて別途上記と同様の操作を行い、リポソ
ームの脂質10mg当たりのオボアルブミンの結合量を
測定した結果、0.40mgであった。
【0046】3)安定性試験 上記2)で得たワクチンを用いて、実施例2と同様にし
て安定性試験を行った。結果を表3に示す。
【0047】
【表3】 評価基準 ○:リポソームの凝集はない ×:リポソームの凝集がかなりある
【0048】表3の結果から、糖を含まない比較例3の
ワクチンは凍結乾燥処理したのち復水させるとタンパク
質の相互作用によりリポソームの凝集が生じるが、実施
例のものは凝集せず保存安定性に優れていることがわか
る。
【0049】比較例4 参考例1で得た粒径8μmおよび5μmのリポソームを
用いて、実施例1の1)と同様にしてワクチンの調製を
試みたが、グルタルアルデヒドとオボアルブミンを反応
させた際リポソームの凝集が認められた。このため大き
な粒径のリポソームからはワクチンは作製できなかっ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基を有するリン脂質を膜構成成分
    として含有し、粒径が0.1〜3μmのリポソームの外
    水相側のみに抗原が固定化された抗原結合リポソームか
    らなるワクチンであって、内外水相に糖を含むことを特
    徴とする抗原結合リポソーム型ワクチン。
  2. 【請求項2】 IgE産生量に対するIgG産生量のタ
    イター比が100〜10,000であることを特徴とす
    る請求項1記載の抗原結合リポソーム型ワクチン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003517998A (ja) * 1998-11-17 2003-06-03 ノボソム アーゲー ナノカプセル及びその製造方法
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WO2019146716A1 (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 全国農業協同組合連合会 非ヒト動物用抗原表面結合型リポソームワクチン

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