JPH09124554A - 2,5−ビス(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニルブチル)ヒドロキノンの製造 - Google Patents

2,5−ビス(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニルブチル)ヒドロキノンの製造

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JPH09124554A
JPH09124554A JP8271850A JP27185096A JPH09124554A JP H09124554 A JPH09124554 A JP H09124554A JP 8271850 A JP8271850 A JP 8271850A JP 27185096 A JP27185096 A JP 27185096A JP H09124554 A JPH09124554 A JP H09124554A
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JP
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acid
hydroquinone
methyl
bis
dimethyl
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JP8271850A
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Reinhard Sommerlade
ゾンメルラーデ ラインハルト
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/333Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C67/343Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms
    • C07C67/347Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by addition to unsaturated carbon-to-carbon bonds

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】感光性材料の安定剤として有用な2,5−ビス
(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニルブ
チル)ヒドロキノンの新規製法の提供。 【解決手段】2−ヒドロキシ−2−メチル−3−ブテン
とトリアルキルオルトアセテートとの酸触媒の存在下で
の反応により得られる5−メチル−4−ヘキセン酸アル
キルエステルをヒドロキノンとフリーデル−クラフツ反
応させ、そして得られる2,5−ビス(1,1−ジメチ
ル−4−アルコキシカルボニルブチル)ヒドロキノンを
直接ヘキサノールとワンポット反応でエステル交換する
ことからなる上記製法。但し、アルキルはメチルまたは
エチルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2,5−ビス(1,
1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニルブチル)
ヒドロキノンの製造に関し、より詳しくは、下記の式I
IIで表されるエステルでのヒドロキノンのアルキル化
およびそれに続くワンポット反応でのエステル交換によ
り、下記の式VIで表される2,5−ビス(1,1−ジ
メチル−4−ヘキシルオキシカルボニルブチル)ヒドロ
キノンを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下記の式Vで表される2,5−ビ
ス(5−メトキシカルボニル−1,1−ジメチルブチ
ル)ヒドロキノンまたは2,5−ビス(5−エトキシカ
ルボニル−1,1−ジメチルブチル)ヒドロキノン中間
体の製造は5−メチル−5−ヘキセン酸メチルエステル
から出発していた(EP−A−0069070)。この
出発化合物の製造および蒸留によるその精製の間に自発
的重合を繰り返すために、全体のバッチがしばしば廃棄
されなければならず、そして装置は入念に清掃されなけ
ればならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点が解決された2,5−ビス(1,1−ジ
メチル−4−ヘキシルオキシカルボニルブチル)ヒドロ
キノンの製造方法の提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、5−メ
チル−4−ヘキセン酸メチルエステルまたはエチルエス
テルを出発物質として使用する場合に、上記の問題が発
生しない。式IIIで表される5−メチル−4−ヘキセ
ン酸エステルを介して進行する新規なワンポット反応が
開発された。ワンポットアルキル化およびエステル交換
により、相当する2段階法に比べ、約15%の収率上昇
が達成される。生成物は感光性材料のための安定剤(光
化学のためのマゼンタ安定剤,EP−A−006907
0)として適している。現在、イルガパーム(登録商
標,Irgaperm)2140として市販されている。
【0005】本発明によれば、反応は以下の反応スキー
ムに従って進行する。
【0006】従って、本発明は、 A 5−メチル−4−ヘキセン酸メチルエステルまたは
エチルエステル(III)をヒドロキノン(IV)とフ
リーデル−クラフツに従って反応させ、そして B 得られる2,5−ビス(1,1−ジメチル−4−メ
トキシカルボニルブチル)ヒドロキノンまたは2,5−
ビス(1,1−ジメチル−4−エトキシカルボニルブチ
ル)ヒドロキノン(V)生成物を直接ヘキサノールとワ
ンポット反応でエステル交換する、ことからなる2,5
−ビス(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボ
ニルブチル)ヒドロキノン(VI)の製造方法に関す
る。
【0007】揃って組をなす新規方法の2つの工程は式
IIIで表される化合物でのヒドロキノンのフリーデル
−クラフツアルキル化およびそれに続くワンポット反応
で行われるn−ヘキサノールでのメチルエステルまたは
エチルエステルのエステル交換である。エステル交換は
有機化学の一般的な方法であり、そして特にオルガニク
ム(Organikum) ,ベルリン,1986,388頁、およ
びホウベン−ベイル,メトーデン・デル・オルガニッシ
ェン・ヘミー(Houben-Weyl, Methoden der organischen
Chemie),5/1巻,シュツットガルト/ニューヨー
ク,1985年,703頁以降に記載されている。
【0008】エステル交換のための適当な触媒は酸、例
えば工程Aに関連して下に記載するブレンステッド酸、
特にp−トルエンスルホン酸または硫酸である。エステ
ル交換はまた、塩基性の条件下で行われ得、例えばアル
カリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ
金属炭酸水素塩、金属アルコレートまたは陰イオン交換
体により触媒作用を受け得る。チタニウム(IV)アル
カノレートおよびタリウム(I)塩もまた適している。
高級アルコールは過剰で好都合に使用され、そして低級
アルコールは蒸留除去される。プロセスは約20℃ない
し約120℃の範囲の比較的穏和な温度で通常行われ
る。適当な溶媒は通常高級アルコール自身であり、そし
て特別な場合、反応条件下で不活性である溶媒、典型的
には塩素化炭化水素および非プロトン性溶媒、例えばヘ
キサメチルリン酸トリアミドである。本発明の反応はワ
ンポット反応であるので、同じ溶媒が工程Aおよび工程
Bにおいて好都合に使用される。また、工程Aの後、溶
媒を除去することも可能である。
【0009】フリーデル−クラフツアルキル化(工程
A)の条件はEP−A−0069068およびEP−A
−0106799に詳細に記載されている。上記アルキ
ル化は典型的には20ないし170℃、好ましくは10
0ないし150℃の温度範囲で、ブレンステッド酸、酸
性土またはルイス酸の触媒と共に行われる。
【0010】適当なルイス酸は例えば塩化鉄(II
I)、塩化アルミニウム、アルミニウムフェノキシド、
三フッ化ホウ素または塩化スズ(IV)である。適当な
ブレンステッド酸は塩酸、過塩素酸および硫酸等の鉱酸
の他に、置換された無機酸、典型的にはメタン−または
エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、有機酸、
例えばジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオ
ロ酢酸等である。酸性土は下により詳細に記載されてい
る。本明細書に記載されるアルキル化のための好ましい
触媒は硫酸およびp−トルエンスルホン酸である。
【0011】通常、ヒドロキノン1モルあたり2モルま
たはそれ以上のエステルが使用される。
【0012】溶媒と共に、または溶媒なしに行うことが
可能である。一般的な溶媒は炭化水素、典型的にはベン
ゼン、シクロヘキサンまたはヘプタンである。メタノー
ル/硫酸混合物もまた使用され得る。この場合、溶媒は
触媒としての作用も行う。上記したように、このワンポ
ット反応はまた、同一溶媒または溶媒混合物が工程Aお
よび工程Bにおいて好都合に使用されることを意味す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】好ましい態様において、出発エス
テルIIIは2−ヒドロキシ−2−メチル−3−ブテン
(I)をトリメチルオルトアセテートまたはトリエチル
オルトアセテート(II)と酸触媒の存在下で反応させ
ることにより製造される。 この反応は例えば特開昭52−111513号公報に記
載の条件下で行われ得る。
【0014】反応温度は通常0−170℃、好ましくは
50ないし150℃、最も好ましくは100ないし12
0℃の範囲である。反応は溶媒の存在下ならびに不在下
で行われ得る。使用される溶媒は例えばアルキル芳香族
化合物(トルエン,キシレン,テトラヒドロナフタレ
ン)、ハロゲン芳香族化合物またはニトロ芳香族化合物
(クロロベンゼン,ニトロベンゼン)、エーテル(ジオ
キサン,テトラヒドロフラン,ジエチレングリコールジ
メチルエーテル,トリエチレングリコールジメチルエー
テル)またはクロロアルカン(ジクロロメタン,クロロ
ホルム,テトラクロロメタン)であってよい。オルトエ
ステルIIおよびアリルアルコールIはモル比1:5な
いし10:1、好ましくは1:1ないし8:1で使用さ
れ得る。反応は好ましくは溶媒なしで、過剰なオルトカ
ルボン酸トリアルキルエステルを用いて行われるのが好
ましい。II:Iの6:1のモル比が特に有用であるこ
とが見出され、そして溶媒として作用する過剰なオルト
エステルが反応後に蒸留により回収され得、そして品質
的な問題なしに再使用され得る。
【0015】反応の間に発生するアルコールは好都合に
は留去される。適当な酸触媒はpKa値が約1.5ない
し5、好ましくは2.5ないし4.5、より好ましくは
4.0ないし4.5である有機酸または無機酸であり、
特に酢酸、プロピオン酸および安息香酸である。
【0016】適当な触媒は通常以下の酸である:有機
酸、典型的には酢酸、プロピオン酸、安息香酸、2,6
−ジメチル安息香酸、2,4,6−トリメチル安息香酸
(メシチレンカルボン酸)アスコルビン酸、クエン酸、
2,4−ジニトロフェノール、鉱酸および酸塩、例えば
ホウ酸、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素
ナトリウム、担体結合酸(酸イオン交換体,ゼオライト
等)、酸性土および天然または合成層状ケイ酸塩。
【0017】適当なイオン交換樹脂は、例えばスルホン
酸基を有するスチレン/ジビニルベンゼン樹脂、典型的
にはローム・アンド・ハース社により供給されるアンバ
ーライト(登録商標,Amberlite)200およびアンバー
リスト(登録商標,Amberlyst)、またはダウ・ケミカル
ズ社により供給されるダウエックス(登録商標,Dowex)
50;過フッ素化イオン交換樹脂、典型的にはデュポン
社により供給されるナフィオンH(登録商標,Nafion
H) 、またはT. Yamaguchi, Applied Catalysis,61, 1-2
5 (1990)またはM. Hino 等, J. Chem. Soc. Chem. Comm
un. 1980, 851-852 に記載されるようなその他の過酸性
イオン交換樹脂である。
【0018】適当なゼオライトは、例えばクラッキング
触媒として石油化学において一般的であり、そして結晶
性ケイ素/異なる結晶構造を有する酸化アルミニウムと
して知られているものである。特に適当なものはユニオ
ン・カーバイド社により供給されるファウジャサイト(f
aujasite) 、例えばモービル・オイル社により供給され
るゼオライトX(登録商標Zeolith X)、ゼオライトY
(登録商標Zeolith Y)および超安定ゼオライトY;ゼオ
ライト・ベータ(登録商標Zeolith Beta) およびゼオラ
イトZSM−12(登録商標Zeolith ZSM-12) ;および
ノートンにより供給されるゼオライト・モルデニット
(登録商標Zeolith Mordenit) である。
【0019】適当な天然層状ケイ酸塩は酸性土とも呼ば
れ、そして例えば工業的に大規模に採掘され、粉砕さ
れ、鉱酸で処理され、そして焼成されたベントナイトま
たはモンモリロナイトである。特に適している天然の層
状ケイ酸塩はラポート・アドソルベンツ社により供給さ
れるフルキャット(登録商標Fulcat)タイプのもの、典
型的にはフルキャット22A、フルキャット22B、フ
ルキャット20またはフルキャット40(以上、登録商
標);またはラポート・アドソルベンツ社により供給さ
れるフルモント(登録商標Fulmont )タイプのもの、典
型的にはフルモントXMP−3またはフルモントXMP
−4(以上、登録商標)である。本発明の方法のために
特に好ましい触媒はフルキャット22B、遊離水分4%
および20mgKOH/gの酸価を有する酸活性化モン
モリロナイトである。その他のフルキャットタイプのも
のは、個々のタイプの間に、例えば酸中心の数のような
わずかな相違があるだけであるので、同様にこの好まし
い種類に属するものとして分類されるべきである。
【0020】変性層状ケイ酸塩はまた「ピラールクレー
(鉱柱粘土,pillared clay)」と呼ばれ、そして付加的
に例えばジルコニウム、鉄、亜鉛、ニッケル、クロム、
コバルトまたはマグネシウム、または希土類元素の酸化
物を層状ケイ酸塩の間に含有する上記の天然層状ケイ酸
塩から誘導される。このタイプの触媒はしばしば文献に
記載されており、、例えばJ. Clark等, J. Chem. Soc.
Chem. Commun. 1989,1353-1354 に記載されているが、
ごく少数の企業によってのみ製造されている。特に好ま
しい変性層状ケイ酸塩は、例えばコンタクト・ケミカル
ズ社により供給されるエンビロキャットEPZ−10
(登録商標Envirocat EPZ-10)、エンビロキャットEP
ZG(登録商標Envirocat EPZG)またはエンビロキャッ
トEPIC(登録商標Envirocat EPIC)である。
【0021】
【実施例】以下の実施例は本発明をより詳細に説明す
る。 2,5−ビス(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシ
カルボニルブチル)ヒドロキノンの製造 冷却器、攪拌機、温度計およびクライゼンブリッジを備
えた1500mlの多口フラスコ中のトリメチルオルト
アセテート720.9gに2−ヒドロキシ−2−メチル
−3−ブテン86.1gを添加する。触媒として安息香
酸4.0gを添加した後、混合物を攪拌しながら約10
0℃まで加熱し、そして還流冷却器を65℃に温度調節
する。
【0022】反応混合物を合計で8時間還流下に保持
し、そして発生するメタノールを65℃に温度調節され
ているクライゼンブリッジから連続的に留去する。2時
間の間隔をおいて、混合物を95℃まで短時間冷却し、
そして触媒をさらに2.0g各回毎に添加する。反応の
終点に向けて温度は約112℃まで上昇する。生成物を
次に過剰なトリメチルオルトアセテートから真空蒸留に
より分離し、そして分別蒸留により精製する。蒸留によ
り回収されたトリメチルオルトアセテートの全量は約6
20gである。蒸留が完了したら、残渣を20−25℃
まで冷却し、そして得られる粗生成物を分別蒸留により
精製すると、無色で果実臭のある液体の形態にある生成
物約125gが得られる〔沸点:83℃/50ミリバー
ル(160℃/1000ミリバール);密度:0.91
7/25℃〕。収量:5−メチル−4−ヘキセン酸メチ
ルエステル約121g,理論量の84%(2−メチル−
3−ブテン−2−オールを基準として)。
【0023】ヒドロキノン44g、5−メチル−4−ヘ
キセン酸メチルエステル113.9gおよびヘプタン/
メタノール(95:5)20gを容器中に入れ、そして
攪拌しながらN2 を逆流させ室温で硫酸(98%)7g
を添加する。懸濁液を90℃まで約30分間加熱する。
結晶化が始まるまで反応混合物をわずかな還流下に保
つ。結晶化は約20−25分後に始まる。結晶化の後、
懸濁液は急速に粘性になる。ヘプタン/メタノール(9
5:5)40gを10−15分かけて滴下して添加し
て、結晶懸濁液を容易に攪拌可能にする。
【0024】ベージュ色の粘性の懸濁液を85−88℃
での還流にさらに7時間保持し、そして次に攪拌しなが
ら1−ヘキサノール182gを滴下ロートから添加す
る。還流冷却器を65℃に温度調節する。粘性の低い容
易に攪拌可能な懸濁液を100−105℃まで加熱し、
そしてメタノールの蒸留を開始し、常圧にて105℃ま
で継続する。わずかな真空が次に適用され、そして10
5℃/500ミリバールに達するまで、メタノール/ヘ
プタン混合物の残りを留去する。
【0025】蒸留受け器を交換し、次いで圧力を100
ミリバールまで注意深く下げ、そして100−105℃
に合計で3時間保つ。次に1−ヘキサノールをさらに9
9g添加し、そして混合物を100−105℃まで加熱
し、100−105℃/100ミリバールで2時間保持
する。エステル交換が完了したら、過剰な1−ヘキサノ
ールを最大105℃/10ミリバール(最終的真空度)
で留去する。留出物全量:約170g。
【0026】フラスコ内容物を85−80℃まで冷却
し、そしてヘプタン180g(異性体混合物)を入れる
が、その間の温度を70℃に保つ。脱イオン水100m
lおよび水酸化ナトリウム(30%溶液)10.5gを
連続して上記溶液に入れる。混合物を70℃で30分間
攪拌し、次いで層分離のために攪拌を停止し、そして下
層を分離除去する。攪拌しながら、脱イオン水100m
lおよび亜ジチオン酸ナトリウム4.4gを70℃でそ
の中に添加する。攪拌を70℃で1時間続け、次に層分
離のために攪拌を停止し、そして下層を再び分離除去す
る。
【0027】攪拌しながら、脱イオン水をさらに100
mlその中に入れ、そして次に攪拌を70℃でさらに1
時間続ける。次いで層分離のために攪拌を停止し、そし
て下層を分離除去する。引続き、有機生成物溶液を水分
離器上で脱水し、そしていくつの2,5−ビス(1,1
−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニルブチル)ヒ
ドロキノンの種晶を50℃にて入れ、次いで結晶化が始
まるまでさらに冷却する。生成物をブフナーロートを用
いて単離し、そして濾過固体をヘプタン/メタノールの
冷却混合物で洗浄し、45℃にて乾燥オーブン内で乾燥
させる。 収量:2,5−ビス(1,1−ジメチル−4−ヘキシル
オキシカルボニルブチル)ヒドロキノン171g,融
点:159−161℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A 5−メチル−4−ヘキセン酸メチルエ
    ステルまたはエチルエステル(III)をヒドロキノン
    (IV)とフリーデル−クラフツに従って反応させ、そ
    して B 得られる2,5−ビス(1,1−ジメチル−4−メ
    トキシカルボニルブチル)ヒドロキノンまたは2,5−
    ビス(1,1−ジメチル−4−エトキシカルボニルブチ
    ル)ヒドロキノン(V)生成物を直接ヘキサノールとワ
    ンポット反応でエステル交換する、ことからなる2,5
    −ビス(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボ
    ニルブチル)ヒドロキノン(VI)の製造方法。
  2. 【請求項2】 副生成物として発生するアルコールが蒸
    留により反応混合物から除去される請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 触媒として濃硫酸の存在下に80ないし
    100℃でフリーデル−クラフツアルキル化Aを行うこ
    とからなる請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 エステル交換Bがスルホン酸で触媒作用
    を受ける請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 2−ヒドロキシ−2−メチル−3−ブテ
    ン(I)をトリメチルオルトアセテートまたはトリエチ
    ルオルトアセテート(II)と酸触媒の存在下で反応さ
    せることにより5−メチル−4−ヘキセン酸メチルエス
    テルまたはエチルエステル(III)を製造することか
    らなる請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応が追加の溶媒なしに行われる請求項
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】 酸触媒がpKa値1.5ないし5を有す
    る酸である請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 酸触媒が安息香酸またはプロピオン酸で
    ある請求項5記載の方法。
  9. 【請求項9】 式Iで表される化合物と式IIで表され
    る化合物が5:1ないし1:10のモル比で使用される
    請求項5記載の方法。
  10. 【請求項10】 反応温度が100ないし120℃の範
    囲内である請求項5記載の方法。
JP8271850A 1995-09-22 1996-09-20 2,5−ビス(1,1−ジメチル−4−ヘキシルオキシカルボニルブチル)ヒドロキノンの製造 Pending JPH09124554A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH02679/95A CH689694A5 (de) 1995-09-22 1995-09-22 Herstellung von 2,5-Bis(1,1-dimethyl-4-hexyloxycarbonylbutyl)-hydrochinon.
CH2679/95 1995-09-22

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JPH09124554A true JPH09124554A (ja) 1997-05-13

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DE (1) DE19638491A1 (ja)
IT (1) IT1284566B1 (ja)

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