JPH09124507A - ウイルスを不活化した静脈内注射可能な免疫血清グロブリンの調製 - Google Patents
ウイルスを不活化した静脈内注射可能な免疫血清グロブリンの調製Info
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Abstract
び調製物の提供。 【解決手段】 抗体溶液のウイルス不活化処理からもた
らされる抗補体活性(ACA)を低下する方法であり、
その方法は、ウイルス活性を実質的に低下させるのに十
分な条件下で、溶液を、リン酸トリ−n−ブチルのよう
なリン酸トリアルキルおよびコール酸ナトリウムのよう
な界面活性剤と接触させること、そして次に、抗補体活
性が許容レベルまで低下されるように、時間、pH、温
度およびイオン強度の制御条件下で、溶液をインキュベ
ートすることを含む。好適な実施態様では、ACAは、
約60CH50単位/ml未満まで低下され、インキュベ
ーションは、pH3.5〜5.0で少なくとも約10日
間であり、温度は、2〜50℃の範囲内に維持され、そ
して溶液のイオン強度は、約0.001未満である。
Description
射可能な免疫グロブリン産物に関し、そしてより具体的
には、ウイルス不活化段階にかけられ、低レベルの抗補
体活性をもつ静脈内注射可能な免疫血清グロブリン(I
GIV)に関する。
は、有害反応の許容できないほどの高い発生のために、
静脈内に投与することができなかった。これらの有害反
応は、血清の補体レベルにおける減少に関連していて、
明らかに、投与されたγ−グロブリンに結合する補体に
よって引き起こされる(1)。γ−グロブリンの補体結
合能、またはその抗補体活性(ACA)は、分画操作の
間にもたらされる変性の結果として非常に増進される。
いくつかのアプローチが、静脈内投与に安全なISGを
与えるという問題を目指して取られてきた((2)およ
び本明細書に組み入れられる引用文献、参照)。Tenold
は、静脈内注射によって投与できる低ACAをもつ免疫
血清グロブリン(ISG)を調製する方法を報告した
(2、引用によって本明細書に組み入れられる)。Te
nold’608法は、低イオン強度(好ましくは、約
0.001未満)および低pH(3.5〜5.0)にお
いて、ISGを製剤化することを必要としている。
を含む、静脈内注射可能な免疫血清グロブリン(IGI
V)を調製する他の方法も、報告されている(3)。p
H4.0で37℃におけるISGのインキュベーション
を含む方法(4)は、静脈内注射によって投与できる低
ACAをもつ生産物をもたらす;しかしながら、保存中
に、その生産物は高いACAを取り戻す。また、IGI
Vは、ISGの共有結合の改変によって、例えば、タン
パク質分解(5)によるか、またはジスルフィド結合の
還元に続く遮断剤との反応(1,6)によって調製され
た。
物であるが故に、ウイルスの介在する疾病を伝達すると
いう本質的危険性を有している。ウイルスの不活化は、
安全なそして有効な血液産物を生産する上で、重要な段
階である。引用によって本明細書に組み入れられるNeur
athらによる米国特許第4,540,573号は、リン酸トリアル
キルと界面活性剤処理を用いるウイルス不活化法(以
下、溶剤/界面活性剤工程、またはSD工程)を述べて
いる(7)。その溶剤/界面活性剤法は、生物学的活性
や血液産物プロフィルに限られた悪影響を及ぼす脂質外
皮ウイルスの不活化に有効であるとして、受け入れられ
た(8,15;また、種々のウイルスの不活化処理の検
討に関する12、参照)。
ウイルス汚染に関して安全であるとみなされてきた
(9)。これは、これらの血液産物を単離するために使
用される分画工程の特色によると考えられる。しかしな
がら、生産工程において明白なウイルス不活化段階を含
むことによって、抗体調製物の安全性をさらに確実にす
ることが望ましいであろう。IGIV溶液におけるウイ
ルス活性の確実な低下が、種々のウイルスについて、い
くつかの異なるウイルス不活化方法を用いて報告された
(16,17)。レトロウイルスを実質的に含まない免
疫グロブリンの調製方法が報告されたが、それは、時
間、温度およびpHの制御条件下でのISGのインキュ
ベーションを含む。その方法は、冷エタノールによる血
漿分画工程を通してISGを単離し、次いで、2つの貯
蔵条件:(a)pH≦4.25、温度27℃、少なくと
も3日間、または(b)pH≦6.8、温度45℃、少
なくとも6時間、の1つの条件下でISGを貯蔵するこ
とを伴う(10)。
old’608特許にしたがって後続して製剤化される
ものを処理するために、SD工程を用いることが、許容
できるまで不活化されたウイルスをもつが、許容できな
いほど高いレベルのACAをもつ生産物をもたらすこと
を発見した。上昇したACAレベルは、工程の規模に拘
わらず、すべてのリン酸トリ−n−ブチル(TNBP)
/界面活性剤処理されたIGIV調製物の無菌バルク段
階において(すなわち、5%または10%IGIVとし
て製剤化し、そして0.2μm無菌フィルターにより濾
過した後)、常に検出された。高いACAレベルをもつ
ISG調製物は、静脈内注射にとって不適切であり、そ
の代わりに、他の経路、例えば筋肉内(IM)注射を通
して投与されねばならない。しかしながら、IGIV調
製物は、血流中で直ちに利用され、そしてIM注射に伴
う損失にはかかわらないので、それらはより望ましいも
のである。かくして、ACAにおいてもともに低く、ウ
イルス不活化段階にかけられたIGIV生産物を得るこ
とが望まれる。
質的に不含にするために化学的に処理された、低い抗補
体活性をもつ静脈内注射可能な免疫血清グロブリン(I
GIV)を生産する方法である。本方法は、溶剤/溶剤
界面活性剤によるウイルス不活化段階と、それに続くイ
ンキュベーション段階を含む。本発明者らは、インキュ
ベーション段階が、ISGを静脈内注射により投与可能
とするのに、十分低い許容できるACAレベルを達成す
るために必要であることを発見した。インキュベーショ
ン段階は、制御された時間、pH、温度およびイオン強
度下で実施されねばならない。好ましくは、pHは、約
3.5〜約5.0に維持する必要があり、温度は、約2
〜約50℃の範囲内の必要があり、そしてイオン強度
は、約0.001未満の必要がある。好適な実施態様で
は、ISG調製物のACAは、ISGが、pH約4.2
5、低イオン強度(約0.001未満)に維持される場
合、少なくとも約10日の期間にわたって徐々に減少
し、そしてウイルス不活化段階(模範的系において)
は、脂質外皮ウイルスの力価において実質的な低下(す
なわち、少なくとも対数で4)をもたらす。
清グロブリンである。本明細書および特許請求の範囲で
は、用語「免疫血清グロブリン」は、また、γ−グロブ
リン、IgGおよび免疫グロブリンGとして、文献にお
いてさまざまに呼ばれる物質を定義するために使用され
る。それは、主として、そして好ましくは、分子量約1
60,000をもつγ−グロブリンの7S種、少なくと
も約85%からなる。その他の残りのものは、好ましく
は、分子量約300,000の9S種である。標準免疫
および高度免疫の両血清グロブリン、例えば破傷風、狂
犬病および肝炎免疫血清グロブリンは、それぞれ免疫お
よび高度免疫ISGである溶剤/界面活性剤処理された
生産物を用いることができる。かくして、本発明の方法
のための適切な出発材料は、コーン(Cohn)の画分
IIまたは画分III濾液である(引用文献13,1
4、参照)。
て(約85%)、平均分子量160,000をもつγ−
グロブリンの7S(沈降定数7)種である。その残りの
タンパク質は、本質的に、M.W.約300,000を
もつ9S物質である。湿潤画分IIペースト(固形分約
30%)は、通常、凍結乾燥されて、乾燥ISG末を得
るが、それは、次に溶解され、16.5%無菌溶液とし
て筋肉内注射用に調製される。湿潤画分IIペーストも
乾燥ISG末もいずれも、本発明の方法のための適切な
出発材料である。
II濾液に見いだされるようなタンパク質成分の同じ組
成をもつ、すべての方法によって得られるγ−グロブリ
ンも、本方法における出発材料として使用することがで
きる。標準免疫血清グロブリンおよび高度免疫血清グロ
ブリンの両方とも、出発材料として用いられる。周知の
ように、後者は、平均的集団に通常見いだせるよりも、
特異抗体に対するはるかに高い力価をもつ選ばれた献血
者から得られる血漿または血清から生成される。これら
の献血者は、最近、特定のワクチンにより免疫化された
か、あるいは、彼らは、最近、感染または病気から回復
したかのいずれかである。これらの高力価血清や血漿
は、保存され、そして画分IIを単離する時点までの通
常のCohn分画操作にかけられる。
めに必要な抗体量は、静脈内に投与された場合には実質
的に少ないので、静脈内用量が、同じ血清抗体価を産む
であろう筋肉内用量よりも実質的に低いことは、明らか
である。かくして、筋肉内のISGと高度免疫血清グロ
ブリンの用量は、同じ抗体活性のグロブリンが静脈内に
投与される場合には、同じ血清抗体価を達成するために
必要な用量よりも高くなければならない。
末は、一定容量の水または他の生理学的に許容できるキ
ャリアー中に溶解されて、濃度約0.5〜20%、好ま
しくは約5〜10%のタンパク質溶液を与える。もし、
画分III濾液が使用される場合には、水溶液は、目的
のタンパク質濃度まで慣用の技術により濃縮されねばな
らない。この方法では、いかなるタンパク質濃度が使用
されてもよい;しかしながら、上記範囲が、実用的観点
から好適である。
その溶液は、塩酸のような生理学的に許容できる酸の添
加によって、pH約3.5〜5.0、好ましくは約3.
8〜4.2に調整される。一般に、pHは、タンパク質
溶液中の単量体材料が、最大量に保たれる点に調整され
る。しかしながら、pHは、ゲル化を生じるほど低くて
はならない。温度は、ISG材料に有害であってはなら
ない。良好な結果は、温度範囲約0〜20℃内で得られ
る。そのように調整された材料を、次の段階前に、いず
れか時間を置くことは不要である;しかしながら、必要
ならば、その材料は、悪い影響もなく保存されるであろ
う。
2)におけるタンパク質溶液は、少なくとも4倍量の交
換水を用いて透析濾過されてもよく、アルコール濃度は
約17%(濾液III)から約2%アルコールまで低下
される。ウイルス不活化法としての溶剤/界面活性剤の
効力は、周囲温度またはそれ以上で、より一層良好であ
る;しかしながら、これらの温度における高アルコール
濃度は、IgG分子を変性するであろう。かくして、こ
の不活化は、低アルコール濃度において実施されねばな
らない。
ク質濃度は、TNBP/界面活性剤によるインキュベー
ションに望ましいレベル、一般には、最大のウイルス不
活化のためにはタンパク質10%未満に調整される。こ
の調整は、IgGにとって有害ではない慣用技術、例え
ば限外濾過、逆浸透、昇華、蒸発等によって行われる。
TNBP/界面活性剤の添加前に、pHは、使用される
界面活性剤に応じて広い範囲内で調整されてもよい。ト
ウィーン(Tween)80を用いる場合には、pH
は、IgGが不安定になり始める3.5と同じぐらい低
くてもよい。コール酸塩では、TNBP/界面活性剤の
添加前に、pHは、範囲5.0〜6.4内、好ましくは
約5.6に調整される。インキュベーションの間の満足
できるコール酸塩の溶解度は、TNBPとコール酸ナト
リウムの添加前に、pH5.5またはそれ以上に、免疫
グロブリン溶液を調整することによって達成された。I
gG溶液をpH値5.5以下に調整することは、適切で
はない、何故ならば、コール酸ナトリウムの溶解度は、
強くpHに依存し、pH5.5以下では低いからであ
る。さらにまた、TNBP/コール酸塩を用いるインキ
ュベーションの間の最大のウイルス不活化は、IgG溶
液中に阻止されるモデル・ウイルスを用いる実験におい
て、pH値6.0未満で観察された。HIV−1および
BVDV(C型肝炎のモデルとして用いられたウシのウ
イルス性下痢ウイルス)の不活化は、pH5.8で加速
され、1〜2時間で検出限界までの不活化が起きたが、
一方pH7条件が使用された場合には、検出限界までの
不活化は、最小でも6時間を要した。
混合されるタンパク質溶液(好ましくは、8%未満[w
/w],pH5.8)に添加され、次いで、連続撹拌ま
たは混合しつつ、周囲温度以上、例えば30℃でインキ
ュベートされる。インキュベーション段階の間、最適な
ウイルス不活化のための標的TNBP/コール酸塩レベ
ルは、Edwardsら(8)により定められたようにTNB
P>3mg/mlおよびコール酸塩>2mg/mlでな
ければならない。さらに、効果的なウイルス不活化で
は、溶剤/界面活性剤とIgG溶液の混合を通じて促進
するために、溶液は、実質的に粒子を含まないことが重
要である。これらの条件下でTNBP/コール酸塩によ
るインキュベーションの後、HIV−1では対数で5.
2を超える低下そしてBVDVでは対数で4.0を超え
る低下が認められた。
ンの終了後、静脈内投与に適切な低レベルの残留TNB
Pとコール酸塩を含む最終産物を得るために、溶剤と界
面活性剤分子が除去されねばならない。一般に、界面活
性剤を除去する操作は、TNBPを除去するのにも有効
であり、そしてその逆も言える。最終容器中の非常に低
レベルのTNBPおよびコール酸塩は、濾過、透析濾過
および疎水的クロマトグラフィーの組み合わせによって
達成できる。インキュベーション終了後、溶液が、予め
4.0のような低pH値に調整されれば、コール酸ナト
リウムは、そのようなpHで水溶液に容易に溶解するの
で、コール酸塩(およびTNBP)の大部分が、濾過に
よってタンパク質溶液から除去できる。さらに、IgG
分子は、低イオン強度の溶液においてはpH値3.5〜
5.0で、より安定である(2)ので、溶剤/界面活性
剤インキュベーションに続くすべての処理は、低pH値
(すなわち4.0)において実施される。かくして、T
NBP/コール酸塩によるインキュベーション後、タン
パク質溶液は、ほぼpH4.0に調整され、そしてコー
ル酸塩の沈殿を促進するために,0〜8℃でインキュベ
ートされる。次に、濾過が行われて、IgG溶液から沈
殿したコール酸塩が除去される。
4倍交換量の水で透析濾過されて、イオン強度を低下
し、そしてさらなるTNBPおよびコール酸塩を除去さ
れる。上記処理の後、または処理中、pHが測定され、
範囲約3.5〜5.0に維持される。そのように処理さ
れた材料のタンパク質濃度は、ISGに無害な慣用技
術、例えば限外濾過、逆浸透、昇華、蒸発などによっ
て、10〜30%、通常は13%(w/v)に調整され
る。再び、調製物のpHは、範囲約3.5〜5.0、好
ましくは、約3.8〜4.2に維持される。
が、濾過や透析濾過段階によって除かれないTNBPと
コール酸塩を除去するために実施され、その結果、静脈
内投与に適切な低レベルの残留TNBPおよびコール酸
塩を含む最終産物を提供する。疎水的クロマトグラフィ
ーは、オイル抽出、イオン交換またはアフィニティーク
ロマトグラフィーのような他に利用できる方法よりも、
より欠点と制約の少ない、タンパク質溶液からのTNB
P除去の方法である。これは、いくぶんか、目的のタン
パク質(IgG)が、TNBP除去工程を通して溶液中
に残留するからである。本発明者らは、シリカに基づく
C−18樹脂のような他の樹脂より優れているポリスチ
レンに基づく樹脂(典型的には、PLRP−S、Polyme
r Laboratory, Amherst, MA)を見いだしたので、ポリ
スチレンに基づく樹脂が、溶液から溶剤/界面活性剤を
除去するのに使用された。
タンパク質に調整され、そしてそれを等張(toni
c)にするため、すなわちそれを生理学的条件に適合さ
せるか、または注射において生理学的に許容できるよう
にするために処理される。好適な実施態様では、張性
は、約230〜約490mosmol/kg溶媒に調整
される。より好ましくは、張性範囲は、約250〜約3
50mosmol/kg溶媒であり、そしてもっとも好
ましくは、張性範囲は、約260〜約325mosmo
l/kg溶媒である。5%製剤(5%IGIV)は、1
0%マルトースの添加によって等張にされる。10%製
剤は、大量の糖を含まない等張な調製物を得るために
0.2Mグリシンを含む。いずれの製剤化(Gamim
une(商標)N5%またはGamimune(商標)
N10%)経過をもつ生産物も、低pH溶液のイオン強
度が高められる場合には、分子分布(抗体凝集)を起こ
す。それ故、しばしば等張化に使用される塩化ナトリウ
ムは、使用されるべきでない。
ルを低下するために、低イオン強度条件下、pH4.2
5でインキュベート(好適には、20〜27℃でNLT
21日)される。イオン強度は、Perrinの方法(18)
により測定され、そして好適な実施態様では、イオン強
度は、約0.001未満であるべきである。上昇したA
CAレベルは、常に、すべてのTNBP/コール酸塩処
理されたIGIV調製物(工程規模に拘わらず)のこの
段階で検出された;しかしながら、ACAレベルは、低
イオン強度条件下、pH4.25でのインキュベーショ
ンによって徐々に低下される(表3,5〜7)。ACA
レベルが、静脈内投与に適切な許容レベルであるよう十
分低い場合には、検出についての厳格な法則は存在しな
いが、IGIV調製物は、出来るだけ低いACAレベル
をもつべきである。
観察されるACAの典型的な平均的減少を図示する。5
%ISG製剤では、静脈内投与に適切な許容レベルは、
好ましくは、約45CH50単位/ml未満であり、より
好ましくは、約30CH50単位/ml未満であろう。1
0%ISG製剤では、静脈内投与に適切な許容レベル
は、好ましくは、約60CH50単位/ml未満であり、
より好ましくは、約45CH50単位/ml未満であろ
う。本明細書に使用されるように、ACA活性の1単位
(1CH50単位)は、最適力価の補体および赤血球細胞
/溶血系において、補体の50%を活性化できるタンパ
ク質量として定義される。アッセイは、標準量の補体と
タンパク質の混合物によって結合される補体量を測定す
る。そのアッセイの検討については、引用文献19〜2
0参照。簡単には、赤血球細胞抗体とのプレインキュベ
ーションによって感作された赤血球細胞が、補体/タン
パク質混合液に添加される。遊離の補体(タンパク質と
まだ未結合の)の存在下で、これらの感作細胞は溶解さ
れ、溶解の程度の測定値として定量化できるヘモグロビ
ンを放出する。平行して、感作された赤血球細胞は、溶
解の程度が100%と定められるバッファー対照−補体
混合液にも添加される。100%溶解を与えるのに必要
な補体の実量とタンパク質の存在下で未結合のまま残っ
ている補体量の差は、タンパク質によって実際に結合さ
れた補体量、または抗補体活性に等しい。
SGを含む溶液に及ぼす、SDウイルス不活化工程の効
果を確立するために、表1に示す実験を実施した。出発
材料(SM)は、約5%タンパク質まで限外濾過され、
次いで、4倍量の水で透析濾過されたCohn法濾液I
IIであった。
D(−)では、SMを、いかなるインキュベーションま
たは溶剤/界面活性剤処理にもかけなかった。インキュ
ベーション(+)/SD(−)実験では、SMのpHを
7.0に調整し、溶液を30℃で10時間インキュベー
トし、次いで、pHを4.0まで下げた。インキュベー
ション(+)/SD、TNBP&Tween80(+)
実験では、SMのpHを7.0に調整し、TNBP3m
g/mlおよびTween80 2mg/mlを溶液に
添加し、溶液を30℃で10時間インキュベートし、次
いで、pHを4.0まで下げた。インキュベーション
(+)/SD、TNBP&コール酸塩(+)実験では、
SMのpHを7.0に調整し、TNBP3mg/mlお
よびコール酸塩2mg/mlを溶液に添加し、溶液を3
0℃で10時間インキュベートし、次いで、pHを4.
0まで下げた。各実験における溶液を、次に、4倍量の
CWFI(注射用冷水、cold water for
injection)を用いて透析濾過し、限外濾過
で濃縮した。10%w/vまで乾燥マルトースを添加し
た後、5%IGIV溶液(pH4.25)を、0.2μ
mフィルターを通して濾過した。
TNBP/コール酸塩またはTNBP/Tween80
を用いるインキュベーション後、IgGサンプルにおい
て増大することを示している。ACAレベルは、溶剤/
界面活性剤不在下で30℃、10時間インキュベートし
たIgGサンプルでは増大しなかった。これらの結果
は、IGIVサンプルのACAレベルは、溶剤/界面活
性剤不在下では、処理操作や、30℃10時間のインキ
ュベーションのいずれによっても上昇しなかったことを
示唆する。
ール酸Naによる)は、上昇した抗補体活性レベルが、
痕跡レベルのTNBP/コール酸Naの存在下で抗補体
アッセイを実施することによって、引き起こされた人為
産物でないことを例証した。かくして、ISGを含む溶
液のウイルス不活化に対して先行技術のSD工程を用
い、続いてTenold’608特許にしたがって製剤
化することが、高いACAをもち、そして静脈内投与に
不適切である生産物を生じる。同様な実験で、インキュ
ベートされなかったSD処理サンプル(表3、始発試
験)は、100単位を超えるACAレベルを有した。
を、長時間(5℃で6週間および22℃で3週間)イン
キュベートした場合、ACAレベルは、顕著に減少した
(表3、インキュベーション後)。このことは、この驚
くべき観察のさらなる検討へと導いた。
凝集物含量 先の実験(表3、始発試験)のサンプルを、開始時点に
おけるIGIVの凝集程度を測定するために、製剤化直
後にサイズ排除(ゲル浸透)HPLCによって分析し
た。HPLC分析は、サンプル中、ほとんど完全な単量
体含量を示している(表4)。
抗補体活性と相関することが示された。しかしながら、
サンプルの分析から得られた結果は、100単位を超え
るサンプル中のACAレベルを示している(表3、始発
試験)。HPLC分析は、TNBP/コール酸塩処理に
続く高ACAが、凝集したIgG分子の存在によるもの
ではないことを示している。
の変更のとおりであった。溶液を、TNBP/コール酸
塩を用いてpH7.0で処理し、次いで、前記のように
5%IGIV、10%マルトース、pH4.25に製剤
化した。ACAを、最終製剤化後、5℃、9日間の第1
のインキュベーション後、および22℃か5℃のいずれ
かで、21日間の第2のインキュベーション後、直ぐに
アッセイした。
処理した始発の無菌バルクサンプルでは、ACAレベル
は、開始時点について再び100単位を超えており、表
3に見られた観察が確認された。5℃で9日間のインキ
ュベーションでは、ACAは、100単位を超えたまま
であった。5℃か22℃のいずれかにおける最終インキ
ュベーション段階は、ACAの減少が、より高温で観察
されるACAのより速い減少のように温度に依存するこ
とを示す。
pHの影響 比較的良好な殺ウイルス力は、6.0未満のpH値で観
察されたので、ACAレベルを、TNBP/コール酸塩
によるpH5.8のインキュベーション後に評価した。
一般に、pH5.8でインキュベートされた材料のイン
キュベートされない無菌バルクサンプルは、pH7.0
サンプルよりも低いACAレベルをもつが、インキュベ
ーションにおけるACA減少の傾向は、pH5.8サン
プルにおいても繰り返された。事実、TNBP/コール
酸塩によるpH5.8のインキュベーション後、始発時
にACAレベルを上昇したサンプルにおいては、ACA
レベルは、21日間インキュベーションを超えて低下し
続ける(表6)。pH7.0でインキュベートされたサ
ンプルで既に見られたように、ACAの減少は、凝集し
たIgG分子レベルの低下によるものではない。何故な
らば、pH5.8で処理した材料は、22℃のインキュ
ベーション前に、実質的に単量体IgGであったからで
ある(HPLC分析、サンプルA4、表8)。
0%IGIV、0.2Mグリシンに製剤化したサンプル
によって得られた。低イオン強度でpH4.25、10
および21日間のインキュベーションにおいて、ACA
レベルは、5%IGIVサンプルおよび10%IGIV
サンプルの両方で下降することが分かった(表7)。か
くして、ACAの減少は、溶剤/界面活性剤処理の際の
ISG濃度およびpH値の広い範囲にわたって観察でき
る(表3,5,7)。表7に示される無菌バルクサンプ
ルのHPLC分析(表8)は、上昇したACAレベル
が、ISG分子の凝集によるものではないことを確認し
た。
CAの増加を生じる溶剤/界面活性剤ウイルス不活化工
程にかけられたISG産物が、許容できるレベルまでA
CAを減少させるべき本明細書記載の条件下の付加的な
インキュベーション段階を組み入れることによって、I
V投与に適切なものに作成できることを示唆する。
処理から生じるACAの増加は、その溶液のウイルスを
不活化すべきTNBP/界面活性剤処理の避けられない
2次的影響であると考えられる。本発明者は、低pH
(4.25)と低イオン強度(0.001)において比
較的長期間(少なくとも約10日間)、IGIV溶液を
インキュベートすることによって、ACAが、インキュ
ベーションの間にわたって徐々に減少することを発見し
た。
るIGIVの生産方法(Tenold’608特許)を
開示している。Tenold’608法は、ウイルス不
活化段階を略し、それによりACA増加の問題を回避す
るが、ウイルス活性の可能性は残っている。Tenol
dとは異なり、インキュベーションは、ACAを減少さ
せるための本発明の本質的態様である。
界面活性剤ウイルス不活化段階を教示する。しかしなが
ら、Neurath’573は、pHを調整することを
述べてないし、またACAに関する工程の影響も何ら述
べていない。上昇したACAレベルは、TNBP/コー
ル酸塩処理したIGIV調製物の無菌バルク段階におい
て検出された。しかしながら、ACAレベルは、pH
4.25、低イオン強度、そして約20℃以上で、少な
くとも約10日間のインキュベーションにおいて低下し
た(表5〜7参照)。先行技術は、IgG凝集物の除去
を含む、精製IgG調製物のACAレベルを低下させる
ためのいくつかのアプローチを述べている(11)。I
gG凝集物は、イン・ビボで補体系を活性化すると考え
られてきた(1)。しかしながら、本発明においては、
これらのTNBP/コール酸塩処理されたIGIV調製
物は、先の条件下でのインキュベーション前に低レベル
の凝集IgG(HPLCによって測定されたように、表
4,8)を含んでいたので、IgGACAの減少は、I
gG凝集物レベルの低下に因るものではなかった。
ことが期待されるけれども、先行技術にしたがうこと
は、許容できないACAレベルをもつ生産物をもたら
す。Tenold’608では、生産物は、実質的にA
CA不含であるが、Tenold’608と組み合わせ
たSD工程の使用が、高レベルのACAをもたらすと述
べていることは注目すべきである:本明細書に報告され
た実験結果は、SD工程によりISG溶液を処理し、次
いで、Tenold’608特許にしたがって製剤化す
ることが、高いACAをもつ生産物を生むことを示して
いる(表1,3,5〜7)。ここで報告された驚くべき
発見は、後続の(最終の)インキュベーション段階が、
溶剤/界面活性剤処理された溶液のACAを低下させる
ことである。SD工程により処理され、そして後続のイ
ンキュベーションをした場合としない場合の、5%IG
IV溶液について観察された典型的な平均ACAレベル
は、図において比較される。かくして、本発明は、p
H、温度およびイオン強度の制御条件下で一定期間、イ
ンキュベートすることによって、ACAを低下させ、そ
れによって生産物を静脈内注射により投与可能にする、
以前には見られなかった方法を含む。
を示唆していないが、その代わり、同様な条件下でIS
G産物の比較的短時間のインキュベーションが、実質的
にウイルス不含の調製物をもたらすことを報告している
(10)。しかしながら、そのような条件下でインキュ
ベーションを行って抗補体活性を低下させることは、外
皮ウイルスの不活化のために、IGIV法において以前
に使用されたこれらのインキュベーション条件の新規な
応用である。
不活化操作(TNBP/コール酸塩による処理)を含
む、本明細書に報告の新しく開発されたIGIV法は、
低いACAレベルをもち、IV投与に適切であるIgG
調製物を生み出す。主要な利点は、改善された安全性を
もつIGIV産物が、ウイルス不活化のTNBP/コー
ル酸塩処理と、そしてIV投与に適切な低いACAレベ
ルを与える条件下でのインキュベーションを含む2段階
工程によって得ることができることである。 前記開示
は、本発明を具体的に説明することを意図し、そして種
々の変法が、当業者に起こるであろうと考えられる。し
たがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によ
ってのみ限定されるべきであることを意図する。
ある。
体溶液を処理する方法であって、 a)いかなるウイルス活性をも実質的に低下させるのに
十分な条件下で、溶液を、リン酸トリアルキルおよび界
面活性剤と接触させ、そして一定レベルの抗補体活性を
もたらすこと;そして b)次に、溶液の抗補体活性が、静脈内投与に適切な許
容レベルまで低下されるように、制御された時間、p
H、温度およびイオン強度の条件下で、段階a)の溶液
をインキュベートすることを含む方法。
ml未満まで低下される、第1項の方法。
を含み、そして抗補体活性が、約45CH50単位/ml
未満である、第1項の方法。
を含み、そして抗補体活性が、約30CH50単位/ml
未満である、第3項の方法。
体を含み、そして抗補体活性が、約60CH50単位/m
l未満である、第1項の方法。
体を含み、そして抗補体活性が、約45CH50単位/m
l未満である、第5項の方法。
約10日間である、第1項の方法。 8. pHが、約3.5〜約5.0の範囲内に維持され
る、第1項の方法。
に維持される、第1項の方法。
ある、第1項の方法。
体である、第1項の方法。
うな条件下で、溶液の張性を生理的な値に調整するとい
うさらなる段階を含む、第1項の方法。
加することによって調整される、第12項の方法。
ある、第13項の方法。
mosmol/kg溶媒の範囲に調整される、第12項
の方法。
mosmol/kg溶媒の範囲に調整される、第15項
の方法。
加することによって調整される、第12項の方法。
る、第17項の方法。
−n−ブチルであり、そして界面活性剤が、ポリソルベ
ート80およびコール酸ナトリウムから選ばれる、第1
項の方法。
〜約6.0をもつ、第1項の方法。 21.調製物が、イオン強度約0.001未満、pH約
3.5〜約5.0、抗体濃度約5%wt./wt.およ
びマルトース濃度約10%wt./wt.をもつ、第1
項の方法によって生産され、そして実質的に脂質外皮ウ
イルスを含まない静脈内注射可能な免疫血清グロブリン
調製物。
の調製物。
未満、pH約3.5〜約5.0、抗体濃度約10%w
t./wt.およびグリシン濃度約0.2Mをもつ、第
1項の方法によって生産され、そして実質的に脂質外皮
ウイルスを含まない静脈内注射可能な免疫血清グロブリ
ン調製物。
の調製物。
の後続のインキュベーションを実施するか、しない場合
の、5%IGIV溶液の典型的な平均ACAレベルの比
較を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 ウイルス活性をもつ可能性のある抗体
溶液を処理する方法であって、 a)いかなるウイルス活性をも実質的に低下させるのに
十分な条件下で、溶液を、リン酸トリアルキルおよび界
面活性剤と接触させ、そして一定レベルの抗補体活性を
もたらすこと;ならびに b)次に、溶液の抗補体活性が、静脈内投与に適切な許
容レベルまで低下されるように、制御された時間、p
H、温度およびイオン強度の条件下で、段階a)の溶液
をインキュベートすることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 イオン強度約0.001未満、pH約
3.5〜約5.0、抗体濃度約5%wt./wt.およ
びマルトース濃度約10%wt./wt.をもつ、請求
項1の方法によって生産され、そして実質的に脂質外皮
ウイルスを含まない静脈内注射可能な免疫血清グロブリ
ン調製物。 - 【請求項3】 イオン強度約0.001未満、pH約
3.5〜約5.0、抗体濃度約10%wt./wt.お
よびグリシン濃度約0.2Mをもつ、請求項1の方法に
よって生産され、そして実質的に脂質外皮ウイルスを含
まない静脈内注射可能な免疫血清グロブリン調製物。
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