JPH0912407A - ドリフト防止剤および改良された農薬粉剤 - Google Patents

ドリフト防止剤および改良された農薬粉剤

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JPH0912407A JP18062195A JP18062195A JPH0912407A JP H0912407 A JPH0912407 A JP H0912407A JP 18062195 A JP18062195 A JP 18062195A JP 18062195 A JP18062195 A JP 18062195A JP H0912407 A JPH0912407 A JP H0912407A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農薬散布時のドリフト性、流動性および植物
体への付着性の改良された農薬粉剤を提供することを目
的とする。 【構成】農薬有効成分および鉱物質粉状担体に、一般式 R1COO(CH24COOR2 (式中、R1およびR2は、同一または互いに異なっても
よく、直鎖または分岐のアルキル基を示す。)を有する
少なくとも1種を添加してなることを特徴とする、改良
された農薬製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、ドリフト防止剤および
改良された農薬粉剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明において使用される下記の一般式
(1)の化合物は、ゴム、ビニール、プラスチック等の
耐寒性可塑剤として既知の化合物である。
【0003】農薬粉剤は、300メッシュ以上(46ミ
クロン以下)の微細な粒径を有するために、散布される
と微風によっても目的圃場以外の近接する田畑、家屋、
畜舎、池沼などへドリフト(飛散漂流)しやすい。その
ため、農薬粉剤のドリフトによって環境は汚染され、防
除対象以外の圃場で栽培されている有用作物に薬害を与
えたり、牛、豚、鶏、蚕、鯉、散布作業者などの安全性
に悪影響を与えることがしばしば問題となっている。ま
たドリフトによる農薬粉剤の散布損失は経済的にマイナ
スであるばかりではなく、充分な病害虫防除効果が得ら
れない原因となる。したがって、農薬粉剤として要求さ
れる物理性、例えば流動性あるいは吐粉性などの諸性質
を損なうことなく、ドリフトを防止して植物体への付着
性が良好な新しい農薬粉剤の開発が望まれている。
【0004】従来技術によれば、ドリフトを抑える手段
の一つとして粉剤より粒径を大きくした粗粉剤、微粒
剤、微粒剤Fなどが開発された。しかしながら、これら
の剤型のものは微細な粒径を有する粉剤に比較すれば必
然的に植物体への付着性が劣り、病害虫防除効果も低下
することに加えて、大量生産する上で製造効率が悪く製
造コストが高くなるなどの欠点を有している。そこで、
農薬粉剤のドリフトを防止する方法としては剤型を変更
するのではなく、もっぱらドリフト防止効果を付与する
添加剤、すなわち、ドリフト防止剤の開発に努力が注が
れている。そのようなドリフト防止剤の例としては、流
動パラフィン、二価もしくは三価アルコールなどを0.
5〜5.0%使用するもの(特公昭53−23383号
公報)、有機燐系化合物を1〜3%程度添加するもの
(特公昭53−33660号および特公昭59−439
22号公報)、ノルマルブテンもしくはイソブテンの重
合物などを1〜7%添加するもの(特開昭50−155
631号公報)、30℃で液体状のソルビタン脂肪酸エ
ステルを0.2〜3.0%配合するもの(特公昭60−
58721号公報)、20℃で30センチポイズの粘度
を有する不揮発性の不活性液状物3%以上とアルキルホ
スフェート0.1〜5.0%との混合物を配合するもの
(特開昭50−157531号)、100°F(37.
8℃)で40センチストークス以上の疎水性有機化合物
を0.2〜3%含有するもの(特公昭55−37521
号公報)、高級アルコールまたは高級脂肪酸を添加する
もの(特公昭57−44644号公報)、100°F
(37.8℃)における粘度が40センチストークス未
満の油脂類を0.2〜2.5%添加するもの(特公昭5
7−61324号公報)、グリセリンのエチレンオキシ
ド付加物などを含有するもの(特開昭55−14140
2号公報)、コハク酸無水物、塩、エステルなどを含有
するもの(特公昭63−32041号公報)、脂肪族ポ
リエステル系化合物等を添加したもの(特公昭63−3
2042号公報)、N−アシルザルコシン系化合物を添
加したもの(特公昭63−9481号公報)、ネオペン
タン骨格を有する多価アルコール類の各種誘導体から選
択される化合物を添加したもの(特公昭63−3560
2号公報)、ポリアルキレンソルビトールエーテル等を
添加したもの(特公昭63−9482号公報)、グリセ
リン脂肪酸エステルを添加したもの(特開昭57−15
8704号公報)、トリメットエステル類を添加したも
の(特公昭63−9483号公報)、α−オレフィンオ
リゴマー類を添加したもの(特公昭63−9484号公
報)などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これまでドリフト防止
剤を添加した場合は、散布時のドリフトはある程度防止
できるが、粉体の流動性が悪くなり、散粉機からの吐出
困難がしばしば生ずる。そのような場合には、ドリフト
防止剤の他にイソプロピルアシッドホスフェートのよう
な流動性改良剤を添加する必要があった。ところが、流
動性をよくしようとすればドリフトの増大を招きやす
く、この両方の性質を同時に満足させることは非常に難
しいとされている。このような事情にあって前記した従
来技術におけるドリフト防止剤も、ドリフト性、流動
性、吐粉性、分散性、付着性などの物理性、病害虫防除
効果および製造コストなどの諸点で、必ずしも充分に満
足し得るものとはいいがたい。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ドリフト
を防止して植物体への付着性を良くするとともに、更に
流動性などの物理性にも優れた新規な農薬粉剤を得るた
めに鋭意研究を重ねた。その結果、農薬粉剤中に新規な
添加剤、すなわち次記一般式(1)で示されるアジピン
酸エステルの1種あるいは2種以上を0.1〜5%程
度、好ましくは0.5〜2.5%の量的範囲で配合する
ことにより、農薬粉剤として要求される流動性、吐粉
性、分散性などの物理性を改良するとともに、ドリフト
を著しく抑えて植物体への付着性を向上せしめ、充分な
病害虫防除効果を発揮しうるという新知見を見出した。
【0007】
【式1】一般式(1) (式中、R1およびR2は、同一または互いに異なっても
よく、直鎖または分岐のアルキル基を示す。)
【0008】通常、ドリフト防止剤を添加した場合は流
動性が悪くなるために、流動性改良剤が併用されてい
た。ところが、本発明では前記した添加剤を使用すれば
流動性改良剤を添加する必要がなくなり、ドリフトと流
動性が同時に改良されるという大きな特徴を有してい
る。本発明はこのように従来技術ではなしえなかった新
知見に基づいてなされたものである。
【0009】本発明で用いられる前記一般式(1)の化
合物としては、R1およびR2は、同一または互いに異な
ってもよく、直鎖または分岐したアルキル基であり、炭
素数は特に限定されるものではないが、好適にはC1
10である。
【0010】この式中で、R1およびR2のアルキル基と
しては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、n−ヘキシ
ル、n−ヘプチル、n−オクチル、i−オクチル、n−
デシル、i−デシルなどがあげられる。そして、これら
のR1およびR2は同一であっても互いに異なっていても
よい。
【0011】これらのうち、好適なR1、R2の組み合わ
せの例としては、ジエチル、ジ−n−ブチル、ジ−n−
オクチル、ジ−イソ−オクチル、ジ−n−デシル、ジ−
イソ−デシル、n−デシル−イソオクチルがあげられ
る。
【0012】このような一般式(1)の代表的化合物を
次表に例示するが、本発明は以下の例示のみに限定され
るものではない。
【0013】
【表1】
【0014】
【作用】本発明の農薬粉剤において、前記一般式(1)
の添加剤は、農薬粉剤のドリフト防止剤として作用す
る。
【0015】
【実施例】(製剤化の方法) 本発明の添加剤を用いて、ドリフト防止粉剤を製造する
具体的な方法について説明する。
【0016】本発明におけるこれらの添加剤は、これま
でのドリフト防止用添加剤と同様に、農薬粉剤の製造工
程中にそのまま添加すればよい。また農薬粉剤中への添
加量は、重量%で0.1〜5%程度、好ましくは0.5
〜2.5%の範囲である。この範囲内で使用すれば所望
するドリフト性および流動性などの諸効果が期待でき
る。また、本発明では、添加剤を2.5%以上添加して
使用する場合は、ドリフト防止効果は満足すべきものと
なるが、分散性や流動性などの物理性が劣る傾向にあ
る。このような場合は必要に応じてイソプロピルアシッ
ドホスフェートなどの流動性改良剤などを粉剤全量の
0.1〜2%程度の量を併用するのが望ましい。
【0017】また、本発明においては、本発明の添加剤
を単独で使用すれば所望のドリフト防止効果が得られる
が、必要に応じて以下に例示するようなドリフト防止剤
などと混合して本発明の目的の範囲内で使用することが
できる。このようなドリフト防止剤としては特に限定さ
れるものではなく、例えば次のものがあげられる。
【0018】流動パラフィン、エチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ポリオキシエチレンメチルホス
フェート、ポリオキシプロピレンドデシルホスフェー
ト、ポリオキシエチレンドデシルホスフェートカルシウ
ム、ポリブテン、ポリイソブテン、大豆油、ひまし油、
アマニ油、綿実油、トール油、マシン油、ダイマー酸、
ラウリルアルコール、セチルアルコール、牛脂脂肪酸、
なたね油脂肪酸、ソルビタンモノオレエート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレート、アジピン酸プロピ
レングリコールポリエステル、イソフタル酸、1,3−
ブチレングリコールポリエステル、オレイン酸モノグリ
セライド、ステアリン酸トリグリセライド、ポリオキシ
エチレンソルビトールエーテル、ポリオキシエチレンソ
ルビトールテトラオレエート、ポリオキシエチレンペン
タエリスリトールエーテル、トリメチロールエタンジラ
ウレート、ポリオキシエチレンラウリルアミン、トリメ
リット酸トリアリル、トリメリット酸トリメチル、1−
デセニルオリゴマー水添物、ドデセニルコハク酸、ヘキ
サデセニルコハク酸蒸無水物など。
【0019】また、これらの例示以外にも前記公報に記
載された各種のドリフト防止剤が本発明の添加物と併用
できる。
【0020】本発明の添加剤と前記のドリフト防止剤と
を併用する場合の添加量は総量で0.1〜5%、好まし
くは0.5〜2.5%の範囲である。
【0021】本発明において使用できる農薬有効成分は
特に限定されるものではなく、以下に例示するような各
種の殺虫剤および殺菌剤があげられ、これらは単独かま
たは2種以上の混合剤としても使用できる。
【0022】殺虫剤の例 CYP、MPP、MEP、ECP、ピリミホスメチル、
ダイアジノン、イソキサチオン、ピリダフェンチオン、
クロルピリホスメチル、マラソン、PAP、ジメトエー
ト、PMP、プロチオホス、CVMP、ジメチルビンホ
ス、CVP、プロパホス、DEP、EPN、NAC、M
TMC、MIPC、BPMC、PHC、XMC、エチオ
フェンカルブ、チオジカルブ、シクロプロトリン、エト
フェンプロックス、カルタップ、チオシクラム、ベンス
ルタップ、テブフェノジド、ブプロフェジン、ベンゾエ
ピン、イミダクロプリド、メタアルデヒド、デリス、ケ
ルセン、キノメチオネートなど。
【0023】殺菌剤の例 塩基性硫酸銅、塩基性塩化銅、有機ニッケル、キャプタ
ン、TPN、フサライド、IBP、EDDP、トルクロ
ホスメチル、チオファネートメチル、イプロジオン、メ
プロニル、フルトラニル、テクロフタラム、ペンシクロ
ン、プロピコナゾール、有機ひ素、ジアチノン、フルス
ルファミド、ジクロメジン、トリアジン、フェリムゾ
ン、フルアジナム、イソプロチオラン、トリシクラゾー
ル、オキソリニック酸、イミノクタジン酢酸塩、ブラス
トサイジンS、カスガマイシン(KSM)、ポリオキシ
ン、バリダマイシンAなど。
【0024】なお、これらの農薬有効成分名は、「農薬
ハンドブック 1994年版」(社団法人 日本植物防
疫協会発行)に記載の一般名である。
【0025】これらの農薬有効成分の製剤中への添加量
は、特に限定されるものではないが、一般的には全量の
0.1〜5.0%(重量%)であり、農薬有効成分の種
類により、10アール当たりの必要処理量となるように
添加すればよい。
【0026】また、鉱物質粉状担体としては、通常農薬
粉剤に広く使用されているもの、例えばクレー、タル
ク、カオリン、ベントナイト、炭酸カルシウム、石膏、
珪藻土などの微粉状の担体が使用可能であり、これらは
単独または2種以上混合して使用できる。また、通常の
粉剤の担体に含まれている10ミクロン以下の微粉部分
を分級して除き、平均粒径が20ミクロン以上とした、
いわゆるカットクレーもしくはDL(ドリフトレス)ク
レーも使用できるが、本発明の添加剤を使用した場合
は、ことさらカットクレーなどを使用しなくても良好な
ドリフト防止効果および流動性などの効果を得ることが
できる。また、本発明の農薬粉剤が有する効果を失わし
めない範囲内で分解防止剤、固着剤、付着剤、流動性改
良剤などを必要により併用することもできる。
【0027】本発明の農薬粉剤は特別の方法および装置
を使用することなく、通常の粉剤の製造法に準じて容易
に製造することができる。
【0028】以下に本発明を具体的に説明するために実
施例をあげるが、本発明はこれらの例示のみに限定され
るものではない。
【0029】なお、実施例中で部とあるのはすべて重量
部を意味する。
【0030】実施例1 KSM塩酸塩(純度65.0%、以下同じ) 0.31
部、化合物No.2の添加剤 1.0部およびクレー
98.69部をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の
粉剤を得る。
【0031】実施例2 KSM塩酸塩 0.31部、フサライド(純度99.0
%、以下同じ)1.5部、MEP(純度96.5%、以
下同じ)2.1部、BPMC(純度98.5%、以下同
じ)2.1部、化合物No.6の添加剤 1.0部、ホ
ワイトカーボン5.0部およびクレー 87.99部を
ハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得る。
【0032】実施例3 MEP 2.1部、BPMC 2.1部、ホワイトカー
ボン 4.0部、化合物No.1の添加剤 0.1部お
よびクレー 91.7部をハンマーミルで粉砕混合し
て、本発明の粉剤を得る。
【0033】実施例4 MEP 2.1部、ホワイトカーボン 2.0部、化合
物No.7の添加剤1.0部およびクレー 94.9部
をハンマーミルで粉砕混合して、本発明の粉剤を得る。
【0034】実施例5 KSM塩酸塩 0.16部、フサライド 1.5部、化
合物No.3の添加剤2.5部およびクレー 95.8
4部をリボンミキサーで粉砕混合して、本発明の粉剤を
得る。
【0035】実施例6 KSM塩酸塩 0.31部、化合物No.4の添加剤
1.0部およびクレー98.69部をリボンミキサーで
粉砕混合して、本発明の粉剤を得る。
【0036】実施例7 MEP 2.1部、BPMC 2.1部、ホワイトカー
ボン 4.0部、化合物No.5の添加剤 1.0部お
よびクレー 90.8部をリボンミキサーで粉砕混合し
て、本発明の粉剤を得る。
【0037】対照例1〜7 実施例1〜7において使用した本発明の添加剤の全量を
クレーにかえて実施例1〜7に対応する対照例1〜7の
粉剤を得る。
【0038】対照例8 実施例1において使用した化合物No.2の添加剤
1.0部にかえて大豆油1.0部を使用して実施例1の
製造法に準じて対照粉剤を得る。
【0039】対照例9 実施例2において使用した化合物No.6の添加剤
1.0部にかえて流動パラフィン 1.0部を使用して
実施例2の製造法に準じて対照粉剤を得る。
【0040】
【発明の効果】本発明の添加剤を含む農薬粉剤は、圃場
に散布された場合に、他の圃場へドリフトすることが少
なく、目的とする植物体に充分に付着し、所望の防除効
果を発揮するようになる。
【0041】次に、本発明の有用性を試験例により具体
的に示す。
【0042】試験例1 ドリフト性試験 粉剤の標準吐粉試験機を用いて実施例に準じて製造した
供試粉剤10gを1m3の箱内に下向きに散布して5分
間放置した後、空中に飛散浮遊している粒子を水75m
lを入れた吸収管に30リットル/分の速度で1分間吸
収して集め、波長610mμにおける透過率(%)を測
定し、次式によりドリフト指数を求めた。
【0043】
【数1】
【0044】その結果は表2〜表3のとおりである。
【0045】なお、ドリフト指数が小さいほどドリフト
が少ないことを意味する。
【0046】試験例2 流動性試験 篩目16メッシュの金網をはった内径50mmおよび高
さ55mmの篩容器にバイブレーター(ナショナルバイ
ブレーター EV−17型)を装着し、篩容器の真下に
ビーカーをのせてあらかじめ平衡にした上皿天秤を置
き、上皿天秤の一方に10gの分銅をのせてからバイブ
レーターを始動させる。篩容器からビーカー中へ落下し
た粉剤が10gに達して上皿天秤が再び平衡になると同
時にストップウオッチを始動し、落下時間の計測を開始
する。直ちに20gの分銅を追加し、落下した粉剤が3
0gに達した上皿天秤が平衡になると同時にストップウ
オッチを切る。流動性は粉剤20gの落下時間(秒)を
もって表わし、秒数の少ない程流動性が良好であること
を意味する。
【0047】調査結果は表2〜表3に示したとおりであ
る。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】試験例3 飛散距離測定試験 1区画の面積が10アールの圃場で背負式動力散粉機
(共立株式会社製DM−9型)の噴頭に20mの多口ホ
ースを装着したパイプダスターで供試粉剤3kgを散布
した。風下に黒色粘着紙(50mm×100mm)を5
m間隔で200mまで配置してドリフト状況を調査し
た。本試験の実施中の風速は2.7〜3.5m/秒であ
った。その結果は表4に示すとおりである。
【0051】
【表4】
【0052】試験例5 付着性試験 1区画の面積が1アールに仕切った水稲圃場(品種アキ
ヒカリ)の出穂期に背負式動力散粉機(共立株式会社製
DM−9型)の噴頭に20mの多口ホースを装着したパ
イプダスターで供試粉剤を10アールあたり4kgの割
合で散布した。散布後1区画のほぼ全体から無作為に1
0株を株元から切り取り、有効成分(MEP)の稲体へ
の付着量をFPD付ガスクロマトグラフィーで定量し、
稲体生体重あたりの付着量(ppm)を求めた。その結
果は表5のとおりである。
【0053】
【表5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 R1COO(CH24COOR2 (式中、R1およびR2は、同一または互いに異なっても
    よく、直鎖または分岐のアルキル基を示す。)で表わさ
    れるアジピン酸エステルを含有することを特徴とする、
    農薬粉剤用のドリフト防止剤。
  2. 【請求項2】農薬有効成分および鉱物質粉状担体に、一
    般式 R1COO(CH24COOR2 (式中、R1およびR2は、同一または互いに異なっても
    よく、直鎖または分岐のアルキル基を示す。)で表わさ
    れるアジピン酸エステルの少なくとも1種を添加してな
    ることを特徴とする、改良された農薬製剤。
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