JPH09123191A - 注型品の製造方法及び注型装置 - Google Patents

注型品の製造方法及び注型装置

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JPH09123191A
JPH09123191A JP31011295A JP31011295A JPH09123191A JP H09123191 A JPH09123191 A JP H09123191A JP 31011295 A JP31011295 A JP 31011295A JP 31011295 A JP31011295 A JP 31011295A JP H09123191 A JPH09123191 A JP H09123191A
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JP
Japan
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mold
pressure
matrix resin
resin
epoxy
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Pending
Application number
JP31011295A
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English (en)
Inventor
Nobukatsu Kishida
信勝 岸田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、大規模な設備を要することなく、
マトリックス樹脂が高圧高充填され、ボイドやクラック
等の発生がなく、耐電圧に優れたエポキシコンデンサ絶
縁筒などを製造することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、成形金型を用いて加圧成形す
る注型品の製造方法であって、加圧タンクを用いること
なく、マトリックス樹脂を加圧して60kg/cm2 以上
の圧力下で硬化させる注型品の製造方法である。また、
底型(2) 、外型(3) 及び上型(4) からなる注型装置であ
って、前記成形金型の外周面にヒーター(2a,3a) が着脱
自在に装着されており、また前記上型(4) の中央部には
注入樹脂を加圧する加圧装置(5) が設けられており、そ
の加圧装置は成形硬化時に60kg/cm2 以上の圧力を
樹脂(6) に加えることができる注型装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断器、避雷器等
に使用され、樹脂を高充填したボイドレスでクラックの
発生のない注型品の製造方法および注型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高電圧用遮断器に使用されるエポ
キシコンデンサ絶縁筒、エポキシブッシング等の注型品
は、クレープ紙を基材にして、それにマトリックスとし
てエポキシ樹脂などを真空下で含浸した後、加圧タンク
内に収容し、タンクを外から加熱するとともに窒素ガス
を用いて20〜40kg/cm2 に加圧して硬化させ製造さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の加圧タンク方式を用いる方法において、クレープ紙
を基材とするエポキシコンデンサ絶縁筒は、クレープ紙
のセルロースの隙間までエポキシ樹脂が含浸せず、成形
後クレープ紙の層に微小な隙間が存在していた。また、
硬化収縮の時にエポキシ樹脂にクレープ紙が追従せず
に、クレープ紙に微小なクラックが発生していた。ま
た、エポキシコンデンサ絶縁筒を製造する加圧タンクと
しては大掛かりな設備を必要とし、通常、その加圧は窒
素ガス加圧であることから、加圧時に窒素ガスが未硬化
のエポキシ樹脂に溶け込み、これが微小なボイド発生を
促している可能性があった。また、大型のエポキシコン
デンサ絶縁筒では、硬化順序を適切にしなければクラッ
ク発生の原因にもなり、加圧タンク内の温度分布の制御
は非常に困難であり、不適切な温度分布がしばしばクラ
ックを発生させていた。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、大掛かりな設備を必要とすることなく、耐電圧特
性に優れた、微小クラックやボイドの発生のない、注型
品の製造方法および注型装置を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、加圧タンクおよ
び窒素ガスを使用せずに、注入されたマトリックス樹脂
を60kg/cm2 以上に加圧して硬化させること、さら
に金型に直接温度勾配をつける注型装置を用いることに
より、エポキシ樹脂の含浸性を向上させ、また、ボイド
を圧縮、消滅させ、エポキシ樹脂収縮による微小クラッ
クを防ぐことで、上記の目的が達成できることを見いだ
し、本発明を完成したものである。
【0006】即ち、本発明は、成形金型を用いて加圧成
形する注型品の製造方法であって、加圧タンクを用いる
ことなく、成形金型内に注入したマトリックス樹脂を加
圧して60kg/cm2 以上の圧力下で硬化させることを
特徴とする注型品の製造方法である。また、底型、外型
及び上型からなる成形金型を組み立てた注型装置であっ
て、前記成形金型の外周面にヒーターが着脱自在に装着
されており、また前記上型の中央部には注入されたマト
リックス樹脂を加圧する加圧装置が設けられており、そ
の加圧装置は成形硬化時に60kg/cm2 以上の圧力を
マトリックス樹脂に加えることができることを特徴とす
る注型装置である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の注型品の製造方法によれ
ば、金型に注入されたマトリックス樹脂の加圧圧力は、
従来の加圧タンク方式の3 〜4 倍という大幅な向上のた
め、エポキシ樹脂を高充填したボイド、クラックのない
エポキシコンデンサ絶縁筒やブッシングを製造すること
ができる。また、金型の温度勾配の適正化できる注型装
置により、クレープ紙層の微小なクラックもなくなり、
耐電圧特性が大幅に向上し、不良率も大幅に低減させる
ことが可能となった。
【0008】次に図面を用いて、本発明を実施例によっ
て説明するが、本発明はこの実施例によって限定される
ものではない。
【0009】実施例1 図1〜図3は本発明の注型品の製造工程及び注型装置を
説明する概略断面図である。図1は、本発明に係るエポ
キシコンデンサ絶縁筒の型組み概略断面図である。基材
を巻き付けたマンドレル1にはヒーターが施されてお
り、マンドレル1の内径が十分に大きいときは平板状の
ヒーター1aが装着され、内径が小さい場合には棒ヒー
ターが挿入される。底型2には、平板状のヒーター2a
が装着され、外型3にも、平板状のヒーター3aが装着
され、それぞれ個別に着脱可能にされて金型の高さ方向
および径方向に必要な温度勾配を付与することができ
る。また、加圧タンクを使用しないので水冷又は風冷の
冷却装置を取り付けることによって、さらに温度勾配が
軸方向、径方向に付けることができる。
【0010】油圧ピストン構造は上型4の中央部に設け
られており、この油圧ピストン5によって60kg/cm
2 以上の圧力(通常の 3〜4 倍の圧力)を樹脂に加える
ことができる。その構造によりピストン5の下には、金
型に注入したマトリックス樹脂6の溜まりがあり、この
溜り部分には他の部分の樹脂の硬化発熱による余分な加
熱が発生するが、冷却装置をこの部分に設置することで
抑えることができる。
【0011】こうして60kg/cm2 以上の圧力を加え
つつ、加熱ヒーター1a,2a,3aにより樹脂を金型
の底から上に順次硬化させてゆけば、注型品の各部すべ
ては下記油圧ピストン構造による適正な圧力を受けて硬
化することができる。その後、金型1,2,3,4を外
し後加工をしてエポキシコンデンサ絶縁筒9を製造する
ことができる。
【0012】また、図1に説明した油圧ピストン構造の
替わりに図2に示す加圧装置を用いることもでできる。
図2においては、マトリックス樹脂6と、図示されない
コンプレッサで加圧Aされた加圧油7の仕切りにはシリ
コーン製の厚さ 0.5mmの薄膜8を用いており、加圧油7
の圧力はマトリックス樹脂6に伝達される。しかしなが
ら、化学的安定性とマトリックス樹脂との離型性が保た
れれば、薄膜素材についてはシリコーンに限定されるも
のではない。
【0013】実施例2 図3は、エポキシブッシングの型組みの概略断面図であ
る。底型外型一体金型10内に数本のエポキシブッシン
グ11が入る。このエポキシブッシング11にはそれぞ
れ離型フィルム12が巻かれている。加圧には、図示し
た上型4の油圧ピストン5のほかに、図2に示したシリ
コーン製の薄膜8を用いた加圧装置も使用することがで
きる。
【0014】エポキシブッシングは、1 つの型に数本入
れて硬化させるために、温度勾配を高さ方法しかつけら
れない。加圧タンク方式では、それさえも困難である
が、本発明を用いることによって、容易に高さ方向の温
度勾配を付けることができる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の注型品の製造方法および注型装置によれば、大規模な
設備を要することなく、マトリックス樹脂が高充填さ
れ、ボイドやクラック等の発生がなく、耐電圧に優れた
エポキシコンデンサ絶縁筒を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すエポキシコンデンサ絶
縁筒の製造工程及び注型装置を示す断面図である。
【図2】本発明に用いる別の加圧装置の断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すエポキシコンデンサ
絶縁筒の製造工程及び注型装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マンドレル 2 底型 3 外型 4 上型 5 油圧ピストン 6 マトリックス樹脂 7 加圧油 8 シリコン製薄膜 9 エポキシコンデンサ絶縁筒 10 金型 11 エポキシブッシング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形金型を用いて加圧成形する注型品の
    製造方法であって、加圧タンクを用いることなく、成形
    金型内に注入したマトリックス樹脂を加圧して60kg/
    cm2 以上の圧力下で硬化させることを特徴とする注型
    品の製造方法。
  2. 【請求項2】 底型、外型及び上型からなる成形金型を
    組み立てる注型装置であって、前記成形金型の外周面に
    ヒーターが着脱自在に装着されており、また前記上型の
    中央部には注入されたマトリックス樹脂を加圧する加圧
    装置が設けられており、その加圧装置は成形硬化時に60
    kg/cm2 以上の圧力をマトリックス樹脂に加えるこ
    とができることを特徴とする注型装置。
JP31011295A 1995-11-02 1995-11-02 注型品の製造方法及び注型装置 Pending JPH09123191A (ja)

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JP31011295A JPH09123191A (ja) 1995-11-02 1995-11-02 注型品の製造方法及び注型装置

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JPH09123191A true JPH09123191A (ja) 1997-05-13

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