JPH09122917A - エレクトロガス溶接のトーチ位置自動調整方法 - Google Patents

エレクトロガス溶接のトーチ位置自動調整方法

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JPH09122917A
JPH09122917A JP30855095A JP30855095A JPH09122917A JP H09122917 A JPH09122917 A JP H09122917A JP 30855095 A JP30855095 A JP 30855095A JP 30855095 A JP30855095 A JP 30855095A JP H09122917 A JPH09122917 A JP H09122917A
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JP
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welding
torch
torch position
wire
welding torch
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JP30855095A
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English (en)
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Junichi Sato
順一 佐藤
Kazunori Watanabe
和則 渡辺
Yoichi Ohara
洋一 大原
Tatsuo Sawada
辰男 沢田
Haruhiko Yoshida
治彦 吉田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エレクトロガス溶接における溶接
トーチ位置のずれを調整する方法を提供する。 【解決手段】 被溶接材の溶接部を跨いで保持体を設
け、該保持体の複数個の脚部を、被溶接材に絶えず接触
させておくと共に、該保持体にて溶接トーチ、トーチ位
置検出器、トーチ位置移動器をそれぞれ保持し、溶接ト
ーチの動きをトーチ位置検出器で検知し、その検知信号
に基づきトーチ位置移動器でその値を修正し、溶接トー
チを常時所定位置へ保持せしめることおよび溶接ワイヤ
ー供給装置のワイヤー案内具で、ワイヤーをガイドし、
その後矯正機でワイヤーの曲がりを矯正して溶接トーチ
へ送り込むことをそれぞれ特徴とするエレクトロガス溶
接のトーチ位置自動調整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトロガス溶
接における溶接トーチ位置のずれを調整する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から溶接業界において、鋼材溶接部
の強度安定化が強く望まれており、それに対処した技術
手法が種々開発されている。しかし、一般にアーク溶接
においての立向き溶接は下向き溶接に比べ、その作業は
困難であり、手溶接にあっては特殊な技量を必要とされ
ている。また、自動溶接機においてもさらに問題が多
く、溶接の作業性をあげるために多くの対策が要求され
ている。
【0003】従来のエレクトロガス溶接法の1例を図で
示すと、図5は母材と水冷された銅当金の中で、炭酸ガ
スアーク溶接を行う単層立向溶接法を示したものであ
る。この溶接は比較的薄い鋼板(約30mm以下)の溶
接に適し、開先断面も小さくできるので、溶接速度を早
めることができる利点がある。しかし、このような溶接
方法においては、種々の原因によって溶接トーチの位置
ずれの問題が絶えず発生していた。
【0004】このようなトーチ位置のずれを確認する手
段として、従来では表裏の水冷銅当金から排出される冷
却水の温度差を、一つの目安とするという考え方があ
り、その温度差に応じ、ずれ量を推定し、トーチ位置が
正確に所定位置になるように位置調整用ノブを手動で操
作、調整していた。しかし、この方法ではトーチの位置
ずれによって発生する、冷却水温度の変化が遅いため、
どうしてもトーチ位置の修復操作も遅れ勝ちとなり、溶
接ビード形状にばらつきが生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにエレクト
ロガス溶接では、鋼板の反りや、溶接中の変形等でトー
チ(溶接供給部)位置がずれ、溶接の長手方向で溶接金
属の溶け込み状況(ビード形状)が変化することが多か
った。このビード形状がバラツクと溶接部の強度に与え
る影響も大きく、また溶接部の評価も適切に行うことが
できなかった。そこで、本発明は簡易な手段により、溶
接トーチ位置ずれの修正を行うことを目的とし、それに
適した方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは上記課題を解決するためになされたものであり、そ
の方法は、被溶接材の溶接部を跨いで保持体を設け、
該保持体の複数個の脚部を、被溶接材に絶えず接触させ
ておくと共に、該保持体にて溶接トーチ、トーチ位置検
出器、トーチ位置移動器をそれぞれ保持し、溶接トーチ
の動きをトーチ位置検出器で検知し、その検知信号に基
づきトーチ位置移動器でその値を修正し、溶接トーチを
常時所定位置へ保持せしめることを特徴とし、また、
溶接ワイヤー供給装置のワイヤー案内具で、ワイヤーを
ガイドし、その後矯正機でワイヤーの曲がりを矯正して
溶接トーチへ送り込むことを特徴とするエレクトロガス
溶接のトーチ位置自動調整方法にある。
【0007】
【作用】溶接トーチ位置のずれを適確に把握するため、
本発明者らは溶接トーチ位置検出器を溶接トーチと直結
し、トーチ位置を該位置検出器で直接測定し、そのずれ
が許容範囲を超えたときに、その値を修正する方向に働
くよう設定した溶接時のトーチ位置自動調整方法を開発
した。
【0008】以下、模式的に示した図1〜2を基に本発
明を詳細に説明する。図1は溶接部を正面からみた1部
切欠き断面であり、母材1aに母材1bを溶接するに当
り、溶接トーチ2へ溶接ワイヤー3を供給しながら、母
材1の溶融金属4との間でアークを発生させ、溶接を続
行していく。この時、溶接トーチ2は種々の原因によっ
て、一定位置を保持することが難しく、絶えず前後(板
の厚み方向)にずれ(振れ)を生ずる。
【0009】この溶接トーチの位置ずれを把握しその位
置を修正するため、溶接トーチに接続してアーム6を設
け、該アーム6を溶接位置検出器に直結せしめ、アーム
6が溶接トーチの動きに従い前後にずれた場合、トーチ
位置がどちら側にいくらずれたかを把握し、そのずれの
信号に基づいてトーチ位置移動器にその信号を送り、そ
の送られた信号に基づきトーチ位置移動器にて溶接トー
チを所定の方向へ動かし、溶接トーチを所定位置に復帰
せしめる。この動作を溶接トーチがずれる都度繰り返す
ことにより、溶接トーチ位置を所定位置に絶えず確実に
保持しておくことができる。
【0010】これら、溶接トーチ2、トーチ位置検出器
7、トーチ位置移動器8は被溶接材の溶接部を跨いだ保
持体5によって支えられ、一体的に構成されるが、各パ
ーツはそれぞれ取り外し可能な状態になっている。特
に、トーチ位置検出器は、狭隘な場所での取り付け、異
常事態時の取り外しに即対応できるようにワンタッチに
て脱着可能な機構としている。一方、トーチ位置自動調
整装置9はこれとは別個に設けられ、各パーツと電気的
に接続しているので、これらのパーツから適当に離れた
位置に設定して置くことができる。
【0011】この場合溶接トーチ位置のずれを検知する
検出器7としては、ダイヤルゲージ方式を用いると応答
が速く、即時にその対応が可能となるので、溶接トーチ
位置を所定位置に確保するのに適する。また、被溶接材
に接触するトーチ位置検出器のスピンドル部を、できる
だけ長くし、さらに、スピンドル部を防熱カバーするこ
とにより、トーチ位置検出器の集積回路部を溶接中の熱
影響から保護することができ、溶接部からの溶融金属の
溢流という非常事態でもトーチ位置検出器を守ることが
でき好ましい。
【0012】さらに、溶接トーチ移動量を修正するため
のトーチ位置移動器8としては、パルスモータを用いる
ことができる。トーチ位置検出器7、トーチ位置自動調
整装置9を介してパルスモータへの指示量に従い、パル
スモータの回転数や回転方向を溶接トーチ2に直結した
トーチ駆動装置8aに伝達し、トーチ駆動装置8aを移
動せしめることにより、溶接トーチ2を所定位置に復帰
させてやることができる。またここで、トーチ位置検出
器7からの信号を処理するのに、トーチ位置自動調整装
置9を用い、トーチずれの許容範囲を所定の基準値とし
て設定しておくことによって、正確にずれた量を把握
し、基準範囲外になったときに初めて、トーチ位置移動
器8へ外れた量を修正する信号を送り、トーチ位置自動
調整装置9からの指示量に従い、トーチ位置移動器8を
作動せしめてその量の修正を行うとオーバーアクション
を行うことがなく好都合である。
【0013】一方、溶接トーチの位置ずれの原因とし
て、供給する溶接ワイヤーのブレが考えられる。本溶接
に使用するフラックス入りワイヤーは、非常に軟らかい
がために矯正しにくい。本発明者らは安定したワイヤー
供給をするために図3に示すような方法を考え出した。
すなわち図3に示す如く、コイル状に巻かれたワイヤー
を案内具12でガイドし、2個の歯車からなる送給ロー
ル14を通過させることにより、ワイヤーにテンション
がかかるようにした。このため、コイル状に巻かれたワ
イヤーの巻きもどしがスムーズになり、ワイヤー送給中
に、たわみやねじれの発生を防止することができる。こ
のため矯正ロール13では、ワイヤーの巻きぐせを矯正
することが容易となり、ワイヤーのブレを防止すること
ができるので、溶接トーチの位置ずれを防ぐことが可能
となった。
【0014】また、本発明者らは、作業の進行にともな
い変化するコイル状に巻かれたワイヤー11の巻き径に
対して、矯正ロールの加圧量を変える必要があることに
着眼した。ワイヤーの巻き径に応じて矯正に必要な加圧
量を予め測定しておき、矯正ロールのロール受け金具に
取り付けたゲージ22を見ながら加圧調整用ノブ23を
操作することで、ワイヤーは、常時適正加圧で矯正され
るためワイヤーのブレを防止できるので、作業中は常に
トーチの位置ずれを防止することが可能となった。
【0015】また、トーチ先端から突出せしめる溶接ワ
イヤー長さとしては、本発明者らの経験によれば、30
〜50mmの範囲内が良好で40mm前後が最適であ
り、その値より大きくとも、小さくともワイヤー3にブ
レが生じ、溶接トーチ2のずれにも影響を及ぼすことが
判った。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を比較例と共に以下に示す。
鋼組成C:0.05〜0.16%,Si:0.15〜
0.3%,Mn:1.0〜1.6%,P:0.005〜
0.015%,S:0.001〜0.005%の普通鋼
で板厚20〜40mmの鋼板31個について、溶接長さ
1200mm間での溶接状況を調査した。実施例につい
ては、n数31個、比較例についてはn数110個で両
者間の比較を行ったが、実施例では全数ビード形状の異
常は発生せず成功裏に終った。これに対し、比較例では
110個中35個に異常が発生し、32%の不良が発生
し、再溶接の処置を取らざるを得なかった。
【0017】また、水冷銅当金の損傷、チップの取替、
板反りの矯正もそれぞれ31回、20回、10体を必要
とし、作業の煩雑化および作業時間の延長等、作業性を
阻害する事柄がしばしば発生した。本実施例では、これ
らのことは全くその発生をみず良好に推移した。図4に
溶接ビード幅の変化状況の1例を実施例と比較例につい
て示したが、図で認められるように本実施例では、ビー
ド幅の変動量がほぼ±1mmの範囲内に収っており、そ
の良好性が明らかである。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、エレクトロガス溶接に
おいて、溶接トーチのずれを防止することができるた
め、作業者間のバラツキも少なく、溶接後のビード形状
が安定化した。また、水冷銅当金の損傷も少なく、溶接
板の反りもなくなったので、溶接板の矯正作業も行う必
要がなくなった。さらに従来、溶接中に溶接トーチを監
視するための人員を要していたが、その作業が不必要に
なったため、人員削減にも寄与し、溶接作業上極めて優
れた効果を発揮できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレクトロガス溶接の1例を示す全体
概略図
【図2】本発明の保持体の斜視図
【図3】溶接ワイヤー供給装置を示す図
【図4】溶接ビード幅の変化状況を示す図
【図5】従来のエレクトロガス溶接の例を示す図
【符号の説明】
1 母材 2 溶接トーチ 3 溶接ワイヤー 4 溶融金属 5 保持体 6 アーム 7 トーチ位置検出器 8 トーチ位置移動器 9 トーチ位置自動調整装置 10 トーチ位置検出器保持具 11 コイル状ワイヤー 12 案内具 13 矯正ロール 14 送給ロール 16 裏水冷銅当金 18 チェンブロック 19 案内ローラー 20 支持ローラー 22 加圧調整ゲージ 23 加圧調整用ノブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢田 辰男 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内 (72)発明者 吉田 治彦 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被溶接材の溶接部を跨いで保持体を設
    け、該保持体の複数個の脚部を、被溶接材に絶えず接触
    させておくと共に、該保持体にて溶接トーチ、トーチ位
    置検出器、トーチ位置移動器をそれぞれ保持し、溶接ト
    ーチの動きをトーチ位置検出器で検知し、その検知信号
    に基づきトーチ位置移動器でその値を修正し、溶接トー
    チを常時所定位置へ保持せしめることを特徴とするエレ
    クトロガス溶接のトーチ位置自動調整方法。
  2. 【請求項2】 溶接トーチ位置検出器がダイヤルゲージ
    であることを特徴とする請求項1記載のエレクトロガス
    溶接のトーチ位置自動調整方法。
  3. 【請求項3】 溶接トーチ位置移動器がパルスモータで
    あることを特徴とする請求項1または2記載のエレクト
    ロガス溶接のトーチ位置自動調整方法。
  4. 【請求項4】 溶接トーチ位置検出器からの信号を、ト
    ーチ位置自動調整装置へ入力し、トーチ位置移動量を演
    算して溶接トーチ位置移動器へ、その修正量を出力する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    エレクトロガス溶接のトーチ位置自動調整方法。
  5. 【請求項5】 溶接ワイヤー供給装置のワイヤー案内具
    で、ワイヤーをガイドし、その後矯正機でワイヤーの曲
    がりを矯正して溶接トーチへ送り込むことを特徴とする
    請求項1記載のエレクトロガス溶接のトーチ位置自動調
    整方法。
  6. 【請求項6】 溶接トーチへ送り込まれたワイヤーが、
    溶接トーチ先端部より突出する長さを、30〜50mm
    の範囲内に保持せしめることを特徴とする請求項5記載
    のエレクトロガス溶接のトーチ位置自動調整方法。
JP30855095A 1995-11-02 1995-11-02 エレクトロガス溶接のトーチ位置自動調整方法 Withdrawn JPH09122917A (ja)

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Effective date: 20030107