JPH09122088A - 血圧測定用圧迫帯 - Google Patents
血圧測定用圧迫帯Info
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- JPH09122088A JPH09122088A JP7287341A JP28734195A JPH09122088A JP H09122088 A JPH09122088 A JP H09122088A JP 7287341 A JP7287341 A JP 7287341A JP 28734195 A JP28734195 A JP 28734195A JP H09122088 A JPH09122088 A JP H09122088A
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Landscapes
- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生体における心筋の活動電位に伴って発生す
る心電誘導波形を検出する機能も併せ持つ血圧測定用圧
迫帯を提供することにある。 【解決手段】 血圧測定に際して、生体の一部に巻回さ
れる腕帯１０（圧迫帯に相当）が、生体の血圧測定と同
時に心電誘導波形も検出できるように、たとえば、生体
の一部に接触する腕帯１０の内周面に導電性を有する繊
維が含まれていたり、或いは、その内周面の一部に導電
性を有する繊維が含まれる導電布９０が着脱可能に固着
させられていることによって導電性を有することにあ
る。
る心電誘導波形を検出する機能も併せ持つ血圧測定用圧
迫帯を提供することにある。 【解決手段】 血圧測定に際して、生体の一部に巻回さ
れる腕帯１０（圧迫帯に相当）が、生体の血圧測定と同
時に心電誘導波形も検出できるように、たとえば、生体
の一部に接触する腕帯１０の内周面に導電性を有する繊
維が含まれていたり、或いは、その内周面の一部に導電
性を有する繊維が含まれる導電布９０が着脱可能に固着
させられていることによって導電性を有することにあ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、血圧測定に際して
生体の一部に巻回される血圧測定用圧迫帯に関するもの
である。
生体の一部に巻回される血圧測定用圧迫帯に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】生体の血圧値を測定する際には、その生
体の動脈を圧迫する血圧測定用圧迫帯を生体の一部に巻
回することにより、たとえば、その圧迫帯の徐速降圧過
程において検出される脈拍同期波の振幅の変化に基づい
てよく知られるオシロメトリック方式により血圧値を測
定していた。また、生体の心電図を測定する際には、生
体の一部に心電電極を装着することにより、その心電電
極から検出される生体における心筋の活動電位に伴って
発生する心電誘導波形に基づいて測定していた。
体の動脈を圧迫する血圧測定用圧迫帯を生体の一部に巻
回することにより、たとえば、その圧迫帯の徐速降圧過
程において検出される脈拍同期波の振幅の変化に基づい
てよく知られるオシロメトリック方式により血圧値を測
定していた。また、生体の心電図を測定する際には、生
体の一部に心電電極を装着することにより、その心電電
極から検出される生体における心筋の活動電位に伴って
発生する心電誘導波形に基づいて測定していた。
【０００３】
【発明が解決すべき課題】ところが、上述のように、血
圧測定の際には血圧測定用圧迫帯を用い、心電図を測定
する際には心電電極を用いるというように、測定目的に
応じて測定手段が使い分けられていると、患者への装着
が非常に煩雑となり、装着に要する時間も増大するの
で、たとえば、救急医療現場などの迅速な装着が要求さ
れる場面での使用には不向きであった。
圧測定の際には血圧測定用圧迫帯を用い、心電図を測定
する際には心電電極を用いるというように、測定目的に
応じて測定手段が使い分けられていると、患者への装着
が非常に煩雑となり、装着に要する時間も増大するの
で、たとえば、救急医療現場などの迅速な装着が要求さ
れる場面での使用には不向きであった。
【０００４】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、患者の心電誘導
波形を検出する機能も併せ持つ血圧測定用圧迫帯を提供
することにある。
ものであり、その目的とするところは、患者の心電誘導
波形を検出する機能も併せ持つ血圧測定用圧迫帯を提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、血圧測定に際して生
体の一部を圧迫するために円筒状に巻回される圧迫帯で
あって、前記生体の血圧測定と同時に前記生体における
心筋の活動電位に伴って発生する心電誘導波形を検出す
るための可撓性心電電極を内周面に有することにある。
めの本発明の要旨とするところは、血圧測定に際して生
体の一部を圧迫するために円筒状に巻回される圧迫帯で
あって、前記生体の血圧測定と同時に前記生体における
心筋の活動電位に伴って発生する心電誘導波形を検出す
るための可撓性心電電極を内周面に有することにある。
【０００６】
【発明の効果】このようにすれば、血圧測定に際して生
体の一部に巻回される圧迫帯により、血圧測定と同時に
前記心電誘導波形も検出されるため、患者への装着の煩
わしさが好適に解消され、また、装着に要する時間も大
幅に短縮されるので、緊急時にも好適に使用できるなど
適用範囲が拡大される。また、心電電極は可撓性を備え
ているので、圧迫帯が動脈を圧迫する機能には何ら悪影
響がなく、血圧測定精度は好適に維持される。
体の一部に巻回される圧迫帯により、血圧測定と同時に
前記心電誘導波形も検出されるため、患者への装着の煩
わしさが好適に解消され、また、装着に要する時間も大
幅に短縮されるので、緊急時にも好適に使用できるなど
適用範囲が拡大される。また、心電電極は可撓性を備え
ているので、圧迫帯が動脈を圧迫する機能には何ら悪影
響がなく、血圧測定精度は好適に維持される。
【０００７】さらに、好適には、前記圧迫帯の前記生体
の一部に接触する内周面の一部或いは全部が、導電性を
有する繊維が含まれる導電布から構成され、前記可撓性
心電電極は該導電布から成るものであることを特徴とす
る。このようにすれば、可撓性心電電極と圧迫帯とは一
体的に構成されるので、血圧測定時の取り扱いが容易で
あり血圧測定に支障を来さない。
の一部に接触する内周面の一部或いは全部が、導電性を
有する繊維が含まれる導電布から構成され、前記可撓性
心電電極は該導電布から成るものであることを特徴とす
る。このようにすれば、可撓性心電電極と圧迫帯とは一
体的に構成されるので、血圧測定時の取り扱いが容易で
あり血圧測定に支障を来さない。
【０００８】また、好適には、前記可撓性心電電極は、
導電性を有する繊維が含まれる導電布から成り、前記圧
迫帯の前記生体の一部に接触する内周面の一部に着脱可
能に設けられていることを特徴とする。このようにすれ
ば、可撓性心電電極が着脱可能であるので、表面の汚れ
が著しく安定した心電誘導波形の検出が困難となる時は
簡単に交換することができる。
導電性を有する繊維が含まれる導電布から成り、前記圧
迫帯の前記生体の一部に接触する内周面の一部に着脱可
能に設けられていることを特徴とする。このようにすれ
ば、可撓性心電電極が着脱可能であるので、表面の汚れ
が著しく安定した心電誘導波形の検出が困難となる時は
簡単に交換することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第１実施例を図面
を参照しながら詳細に説明する。
を参照しながら詳細に説明する。
【００１０】図１は、本発明の一実施例である血圧測定
用腕帯１０の一面を示す図である。また、図２は、図１
のＩ−Ｉ視断面図であり、図３は、図１のII−II視断面
図である。腕帯１０は、長さ約５０ｃｍ、幅約１４ｃ
ｍ、厚さ約１．５ｍｍ程度の帯状を成しており、一方の
長辺１２には、圧力空気を給排するための給排管１４
が、導電性を有する腕帯１０により検出される心電誘導
波形を誘導するためのリード線１５が給配管１４内を通
り抜けるようにして一体的に構成された状態で備えられ
ている。腕帯１０は、血圧測定時に円筒状とされた際に
外周側となる面を備えた外周側部材１６と内周側となる
面を備えた内周側部材１８とが、図２の短辺方向断面に
示すように、長辺１２側において外周側部材１６側に折
り返された内周側部材１８の長辺１２に沿って形成され
た折り返し部２０において接着されると共に、その反対
側の長辺２２側、両短辺２４、２６側にそれぞれ設けら
れたシール部２８、３０、３２において、熱圧着される
ことによって溶着されて閉じた袋状に形成されている。
なお、本実施例においては、上記腕帯１０が血圧測定用
圧迫帯に相当する。
用腕帯１０の一面を示す図である。また、図２は、図１
のＩ−Ｉ視断面図であり、図３は、図１のII−II視断面
図である。腕帯１０は、長さ約５０ｃｍ、幅約１４ｃ
ｍ、厚さ約１．５ｍｍ程度の帯状を成しており、一方の
長辺１２には、圧力空気を給排するための給排管１４
が、導電性を有する腕帯１０により検出される心電誘導
波形を誘導するためのリード線１５が給配管１４内を通
り抜けるようにして一体的に構成された状態で備えられ
ている。腕帯１０は、血圧測定時に円筒状とされた際に
外周側となる面を備えた外周側部材１６と内周側となる
面を備えた内周側部材１８とが、図２の短辺方向断面に
示すように、長辺１２側において外周側部材１６側に折
り返された内周側部材１８の長辺１２に沿って形成され
た折り返し部２０において接着されると共に、その反対
側の長辺２２側、両短辺２４、２６側にそれぞれ設けら
れたシール部２８、３０、３２において、熱圧着される
ことによって溶着されて閉じた袋状に形成されている。
なお、本実施例においては、上記腕帯１０が血圧測定用
圧迫帯に相当する。
【００１１】上記折り返し部２０およびシール部２８、
３０によって袋状とされた腕帯１０の内部空間３４に
は、上記の外周部材１６および内周部材１８よりは短い
長さで略同幅寸法の膨張袋３６が備えられている。この
膨張袋３６は、例えば高い引張強度と引張伸度を備え、
表面にきわめて細かなエンボス加工がされたエチレン酢
酸ビニル樹脂（組成は例えば酢酸ビニル１５〜２０％、
ＬＤＰＥ〔linear low-density polyethylene : 線状低
密度ポリエチレン〕８５〜８０％）から成る厚さ０．２
ｍｍ程度のフィルムを、長辺１２側に沿って折り曲げ、
上記短辺２４とは反対側に位置する短辺側に設けられた
シール部３８において熱圧着によって溶着した後、上記
の外周部材１６と内周部材１８との熱圧着時にシール部
２８、３０において同時に熱圧着することにより、閉じ
た袋状に形成されている。なお、上記給排管１４は、膨
張袋３６の長辺１２側となる折り返された端部に設けら
れた貫通穴４６に一端を挿し通して熱圧着によって膨張
袋３６に固着されており、内周側部材１８に設けられた
貫通孔４８を通して他端が外部に露出されている。した
がって、膨張袋３６は、シール部２８、３０以外の部分
例えば表面５０等は何ら拘束されていない。なお、本実
施例においては、上記膨張袋３６を備えた図３の５２の
範囲が膨張部であり、袋状とされた腕帯１０の一部が膨
張可能にされている。
３０によって袋状とされた腕帯１０の内部空間３４に
は、上記の外周部材１６および内周部材１８よりは短い
長さで略同幅寸法の膨張袋３６が備えられている。この
膨張袋３６は、例えば高い引張強度と引張伸度を備え、
表面にきわめて細かなエンボス加工がされたエチレン酢
酸ビニル樹脂（組成は例えば酢酸ビニル１５〜２０％、
ＬＤＰＥ〔linear low-density polyethylene : 線状低
密度ポリエチレン〕８５〜８０％）から成る厚さ０．２
ｍｍ程度のフィルムを、長辺１２側に沿って折り曲げ、
上記短辺２４とは反対側に位置する短辺側に設けられた
シール部３８において熱圧着によって溶着した後、上記
の外周部材１６と内周部材１８との熱圧着時にシール部
２８、３０において同時に熱圧着することにより、閉じ
た袋状に形成されている。なお、上記給排管１４は、膨
張袋３６の長辺１２側となる折り返された端部に設けら
れた貫通穴４６に一端を挿し通して熱圧着によって膨張
袋３６に固着されており、内周側部材１８に設けられた
貫通孔４８を通して他端が外部に露出されている。した
がって、膨張袋３６は、シール部２８、３０以外の部分
例えば表面５０等は何ら拘束されていない。なお、本実
施例においては、上記膨張袋３６を備えた図３の５２の
範囲が膨張部であり、袋状とされた腕帯１０の一部が膨
張可能にされている。
【００１２】外周側部材１６は、内側から例えば厚さ
０．０４ｍｍのポリエチレン樹脂から成る第一層５４、
例えば中低圧ポリエチレン繊維が１０×１０／inchの打
ち込み密度で織られたクロスから成る第二層５６、例え
ば厚さ０．０４ｍｍのポリエチレン樹脂から成る第三層
５８、および４０／２０の糸使いで目付けが６５ｇ／ｍ
2 とされてループ状の繊維が一面に出ていると共に長手
方向に波状の繊維を備えたナイロンパイルから成る外周
層６０の、互いに密着した四層から構成されている。第
一層５４および第二層５６は、血圧測定時に膨張袋３６
が膨張させられて外周方向への圧力が生じた際にも外周
側部材１６が破損しないように、その引張強度を高める
ためのものである。
０．０４ｍｍのポリエチレン樹脂から成る第一層５４、
例えば中低圧ポリエチレン繊維が１０×１０／inchの打
ち込み密度で織られたクロスから成る第二層５６、例え
ば厚さ０．０４ｍｍのポリエチレン樹脂から成る第三層
５８、および４０／２０の糸使いで目付けが６５ｇ／ｍ
2 とされてループ状の繊維が一面に出ていると共に長手
方向に波状の繊維を備えたナイロンパイルから成る外周
層６０の、互いに密着した四層から構成されている。第
一層５４および第二層５６は、血圧測定時に膨張袋３６
が膨張させられて外周方向への圧力が生じた際にも外周
側部材１６が破損しないように、その引張強度を高める
ためのものである。
【００１３】また、内周側部材１８は、例えばレーヨン
３５％、ポリエステル３５％および炭素繊維３０％の混
紡糸が６０ｇ／ｍ2 の目付けとされた厚さ０．５５ｍｍ
の不織布から成る内周層６２と、例えば厚さ０．０５ｍ
ｍのポリエチレン樹脂から成る裏打ち層６４とが互いに
密着させられた二層から構成される。したがって、外周
側部材１６および内周側部材１８は、上記の長手方向に
波状とされた繊維や不織布、密着積層されたポリエチレ
ン層によって僅かな伸縮が可能に構成されており、しか
も、内周側部材１８は、内周層６２に含まれる炭素繊維
によって好適な導電性を有する可撓性の心電電極を構成
している。
３５％、ポリエステル３５％および炭素繊維３０％の混
紡糸が６０ｇ／ｍ2 の目付けとされた厚さ０．５５ｍｍ
の不織布から成る内周層６２と、例えば厚さ０．０５ｍ
ｍのポリエチレン樹脂から成る裏打ち層６４とが互いに
密着させられた二層から構成される。したがって、外周
側部材１６および内周側部材１８は、上記の長手方向に
波状とされた繊維や不織布、密着積層されたポリエチレ
ン層によって僅かな伸縮が可能に構成されており、しか
も、内周側部材１８は、内周層６２に含まれる炭素繊維
によって好適な導電性を有する可撓性の心電電極を構成
している。
【００１４】なお、上記リード線１５は、一端が内周側
部材１８の内周層６２に固着されている。また、ファス
ナパッド６６は表面に多数の鉤状部を備えたものであ
り、血圧測定をするために短辺２４を基端として外周側
部材１６が外側になるように生体の一部に巻回した際
に、その外周側部材１６の外周層６０の波状の繊維に鉤
状部の先端が引っ掛かることによって、腕帯１０が巻回
状態で固定される。また、図２、図３は、腕帯１０の内
部を説明するための図であって、各部の寸法比は必ずし
も正確なものではない。
部材１８の内周層６２に固着されている。また、ファス
ナパッド６６は表面に多数の鉤状部を備えたものであ
り、血圧測定をするために短辺２４を基端として外周側
部材１６が外側になるように生体の一部に巻回した際
に、その外周側部材１６の外周層６０の波状の繊維に鉤
状部の先端が引っ掛かることによって、腕帯１０が巻回
状態で固定される。また、図２、図３は、腕帯１０の内
部を説明するための図であって、各部の寸法比は必ずし
も正確なものではない。
【００１５】以上のように構成された腕帯１０は、血圧
測定に際して図４に示されるように、生体の一部たとえ
ば上腕部６８に、長辺２２を肩側に、給排管１４が固着
された長辺１２を肘側にして、内周側部材１８が内側に
なるように短辺２４側から上腕部６８に巻回して用いら
れる。そして、腕帯１０の給排管１４は、圧力空気給排
弁装置７２を介してポンプ７４に接続され、リード線１
５は、腕帯１０により検出される心電誘導波形を心電信
号として図示しない電子制御装置に出力する心電誘導装
置７５に接続される。また、圧力空気給排弁装置７２、
ポンプ７４、心電誘導装置７５は共に自動血圧測定装置
７０に含まれる。なお、血圧値の測定工程は良く知られ
たものであると共に、本発明の理解には必ずしも必要で
はないため説明を省略する。
測定に際して図４に示されるように、生体の一部たとえ
ば上腕部６８に、長辺２２を肩側に、給排管１４が固着
された長辺１２を肘側にして、内周側部材１８が内側に
なるように短辺２４側から上腕部６８に巻回して用いら
れる。そして、腕帯１０の給排管１４は、圧力空気給排
弁装置７２を介してポンプ７４に接続され、リード線１
５は、腕帯１０により検出される心電誘導波形を心電信
号として図示しない電子制御装置に出力する心電誘導装
置７５に接続される。また、圧力空気給排弁装置７２、
ポンプ７４、心電誘導装置７５は共に自動血圧測定装置
７０に含まれる。なお、血圧値の測定工程は良く知られ
たものであると共に、本発明の理解には必ずしも必要で
はないため説明を省略する。
【００１６】上述のように、本実施例によれば、血圧測
定に際して生体の一部に巻回される腕帯１０により、血
圧測定と同時に前記心電誘導波形も検出されるため、患
者への装着の煩わしさが好適に解消され、また、装着に
要する時間も大幅に短縮されるので、緊急時にも好適に
使用できるなど適用範囲が拡大される。さらに、腕帯１
０は可撓性を備えているので、動脈の圧迫機能には何ら
悪影響を及ぼさず、血圧測定精度が好適に維持される。
また、腕帯１０は心電誘導波形検出機能を有しているに
も関わらず、一体的に構成されたものであるので、取り
扱いが容易であり血圧測定に支障を来さない。
定に際して生体の一部に巻回される腕帯１０により、血
圧測定と同時に前記心電誘導波形も検出されるため、患
者への装着の煩わしさが好適に解消され、また、装着に
要する時間も大幅に短縮されるので、緊急時にも好適に
使用できるなど適用範囲が拡大される。さらに、腕帯１
０は可撓性を備えているので、動脈の圧迫機能には何ら
悪影響を及ぼさず、血圧測定精度が好適に維持される。
また、腕帯１０は心電誘導波形検出機能を有しているに
も関わらず、一体的に構成されたものであるので、取り
扱いが容易であり血圧測定に支障を来さない。
【００１７】また、本実施例の腕帯１０は、ナイロンパ
イル、不織布、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル樹脂
から構成されているため、焼却した際に有害な燃焼ガス
が殆ど発生しない。したがって、患者毎に腕帯１０の取
り替えが望まれるような使用状況において、使い捨て用
の腕帯として有用である。
イル、不織布、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル樹脂
から構成されているため、焼却した際に有害な燃焼ガス
が殆ど発生しない。したがって、患者毎に腕帯１０の取
り替えが望まれるような使用状況において、使い捨て用
の腕帯として有用である。
【００１８】次に、本発明の第２実施例について図面を
参照して詳細に説明する。
参照して詳細に説明する。
【００１９】図５は、血圧測定用腕帯８０を平面に展開
した状態における外周面を示す図、図６は、腕帯６６を
平面に展開した状態における内周面を示す図、図７は、
図６のIII −III 視断面図である。腕帯８０は、合成樹
脂シートたとえば軟質塩化ビニルシート、ナイロンシー
トなどの可撓性を備えた帯状の外周側シート部材８２
に、同様の形状の内周側シート部材８４が図２における
破線の外側の領域において接着剤或いは高周波溶着など
の手法によって接合されることにより構成されている。
これにより、腕帯８０の長手方向の略半分には、接続筒
８６を備えた膨張可能な気密な袋部８８が形成されてい
る。なお、内周側シート部材８４上の接続筒８６近辺に
は、例えば、レーヨン３５％、ポリエステル３５％、お
よび炭素繊維３０％の混紡糸が６０ｇ／ｍ2 の目付けと
された厚さ０．５５ｍｍの不織布から成る可撓性の導電
布９０が、例えば、両面接着テープ９１により着脱可能
に固定されており、導電布９０と内周側シート部材８４
の間に、挟み込まれるようにしてリード線９２の一端が
内周側シート部材８４に固着されている。したがって、
導電布９０により検出される心電誘導波形がリード線９
２を介して後述する自動血圧測定装置１０２へ誘導され
る。また、リード線９２は、接続筒８６から延長される
給排管９４の管内を通り抜けるようにして一体的に構成
されている。さらに、外周側シート部材８２に縫糸によ
り固定されたファスナ９６および内周側シート部材８４
に縫糸により固定されたファスナ９８は、腕帯８０をた
とえば上腕に円筒状に巻回した状態で装着するために相
互に着脱可能に接着されるものであり、一方には合成樹
脂製の多数のフックが配列され、他方にはそのフックに
掛け止められる多数のループ状繊維が配列されている。
なお、本実施例においては、上記腕帯８０が血圧測定用
圧迫帯に相当する。
した状態における外周面を示す図、図６は、腕帯６６を
平面に展開した状態における内周面を示す図、図７は、
図６のIII −III 視断面図である。腕帯８０は、合成樹
脂シートたとえば軟質塩化ビニルシート、ナイロンシー
トなどの可撓性を備えた帯状の外周側シート部材８２
に、同様の形状の内周側シート部材８４が図２における
破線の外側の領域において接着剤或いは高周波溶着など
の手法によって接合されることにより構成されている。
これにより、腕帯８０の長手方向の略半分には、接続筒
８６を備えた膨張可能な気密な袋部８８が形成されてい
る。なお、内周側シート部材８４上の接続筒８６近辺に
は、例えば、レーヨン３５％、ポリエステル３５％、お
よび炭素繊維３０％の混紡糸が６０ｇ／ｍ2 の目付けと
された厚さ０．５５ｍｍの不織布から成る可撓性の導電
布９０が、例えば、両面接着テープ９１により着脱可能
に固定されており、導電布９０と内周側シート部材８４
の間に、挟み込まれるようにしてリード線９２の一端が
内周側シート部材８４に固着されている。したがって、
導電布９０により検出される心電誘導波形がリード線９
２を介して後述する自動血圧測定装置１０２へ誘導され
る。また、リード線９２は、接続筒８６から延長される
給排管９４の管内を通り抜けるようにして一体的に構成
されている。さらに、外周側シート部材８２に縫糸によ
り固定されたファスナ９６および内周側シート部材８４
に縫糸により固定されたファスナ９８は、腕帯８０をた
とえば上腕に円筒状に巻回した状態で装着するために相
互に着脱可能に接着されるものであり、一方には合成樹
脂製の多数のフックが配列され、他方にはそのフックに
掛け止められる多数のループ状繊維が配列されている。
なお、本実施例においては、上記腕帯８０が血圧測定用
圧迫帯に相当する。
【００２０】以上のように構成された腕帯８０は、血圧
測定に際して図８に示されるように、生体の一部たとえ
ば上腕部１００に、接続筒８６が固着された側の長辺を
肘側にして、内周側シート部材８４が内側になるように
ファスナ９８が固定された側の短辺から上腕部１００に
巻回して用いられる。そして、腕帯８０の接続筒８６か
ら延長される給排管９４は、圧力空気給排弁装置１０４
を介してポンプ１０６に接続され、リード線９２は、導
電布９０により検出された心電誘導波形を心電信号とし
て図示しない電子制御装置に出力する心電誘導装置１０
８に接続される。また、圧力空気給排弁装置１０４、ポ
ンプ１０６、および心電誘導装置１０８は、共に自動血
圧測定装置１０２に含まれる。なお、血圧値の測定工程
は良く知られたものであると共に、本発明の理解には必
ずしも必要ではないため説明を省略する。
測定に際して図８に示されるように、生体の一部たとえ
ば上腕部１００に、接続筒８６が固着された側の長辺を
肘側にして、内周側シート部材８４が内側になるように
ファスナ９８が固定された側の短辺から上腕部１００に
巻回して用いられる。そして、腕帯８０の接続筒８６か
ら延長される給排管９４は、圧力空気給排弁装置１０４
を介してポンプ１０６に接続され、リード線９２は、導
電布９０により検出された心電誘導波形を心電信号とし
て図示しない電子制御装置に出力する心電誘導装置１０
８に接続される。また、圧力空気給排弁装置１０４、ポ
ンプ１０６、および心電誘導装置１０８は、共に自動血
圧測定装置１０２に含まれる。なお、血圧値の測定工程
は良く知られたものであると共に、本発明の理解には必
ずしも必要ではないため説明を省略する。
【００２１】上述のように、本実施例によれば、血圧測
定に際して生体の一部に巻回される腕帯８０により、血
圧測定と同時に前記心電誘導波形も検出されるため、患
者への装着の煩わしさが好適に解消され、また、装着に
要する時間も大幅に短縮されるので、緊急時にも好適に
使用できるなど適用範囲が拡大する。さらに、腕帯８０
は可撓性を備えているので、動脈の圧迫機能には何ら悪
影響を及ぼさず、血圧測定精度が好適に維持される。ま
た、導電布９０は着脱可能に固定されているので、表面
の汚れが著しくなり、安定した心電誘導波形を検出する
ことが不可能となった時には簡単に交換することができ
る。
定に際して生体の一部に巻回される腕帯８０により、血
圧測定と同時に前記心電誘導波形も検出されるため、患
者への装着の煩わしさが好適に解消され、また、装着に
要する時間も大幅に短縮されるので、緊急時にも好適に
使用できるなど適用範囲が拡大する。さらに、腕帯８０
は可撓性を備えているので、動脈の圧迫機能には何ら悪
影響を及ぼさず、血圧測定精度が好適に維持される。ま
た、導電布９０は着脱可能に固定されているので、表面
の汚れが著しくなり、安定した心電誘導波形を検出する
ことが不可能となった時には簡単に交換することができ
る。
【００２２】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【００２３】例えば、前述の第１実施例において、膨張
袋３６は、シール部３８の近傍すなわち腕帯１０の中央
部付近以外は、両面或いは一方の面が外周側部材１６或
いは内周側部材１８に固着されていてもよく、また、外
周側部材１６および内周側部材１８は、伸縮可能とされ
ていなくともよい。また、内周層６２の一部だけが、炭
素繊維を含む不織布から構成されることにより、腕帯１
０の被測定者に接触する一部分だけが導電性を有してい
てもよい。
袋３６は、シール部３８の近傍すなわち腕帯１０の中央
部付近以外は、両面或いは一方の面が外周側部材１６或
いは内周側部材１８に固着されていてもよく、また、外
周側部材１６および内周側部材１８は、伸縮可能とされ
ていなくともよい。また、内周層６２の一部だけが、炭
素繊維を含む不織布から構成されることにより、腕帯１
０の被測定者に接触する一部分だけが導電性を有してい
てもよい。
【００２４】また、前述の第２実施例の腕帯８０におい
ては、外周側シート部材８２の内周側全体に内周側シー
ト部材８４が設けられていたが、たとえば袋部８８に対
応する位置のみに局部的に設けられていてもよい。
ては、外周側シート部材８２の内周側全体に内周側シー
ト部材８４が設けられていたが、たとえば袋部８８に対
応する位置のみに局部的に設けられていてもよい。
【００２５】また、前述の第１及び第２実施例におい
て、リード線１５、９２は給排管１４、９４の管内を通
り抜けるようにして一体的に構成されていたが、これ以
外に、たとえば、リード線１５、９２が給配管１４、９
４に巻きつけられることにより一体的に構成される構造
など様々な構造がとられ得る。
て、リード線１５、９２は給排管１４、９４の管内を通
り抜けるようにして一体的に構成されていたが、これ以
外に、たとえば、リード線１５、９２が給配管１４、９
４に巻きつけられることにより一体的に構成される構造
など様々な構造がとられ得る。
【００２６】その他、一々列挙はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得
るものである。
の主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得
るものである。
【図１】本発明の第１実施例である腕帯の一面を示す図
である。
である。
【図２】図１の腕帯のＩ−Ｉ視断面の構造を模式的に示
す図である。
す図である。
【図３】図１の腕帯のII−II視断面の構造を模式的に示
す図である。
す図である。
【図４】図１の腕帯の使用状態を示す図である。
【図５】本発明の第２実施例である腕帯を平面に展開し
た状態における外周面を示す図である。
た状態における外周面を示す図である。
【図６】図１の腕帯を平面に展開した状態における内周
面を示す図である。
面を示す図である。
【図７】図５のIII −III 視断面図である。
【図８】図５の腕帯の使用状態を示す図である。
１０：血圧測定用腕帯（血圧測定用圧迫帯） １４：給配管 １５：リード線 ８０：血圧測定用腕帯（血圧測定用圧迫帯） ９０：導電布 ９２：リード線 ９４：給配管
Claims (3)
- 【請求項１】 血圧測定に際して生体の一部を圧迫する
ために円筒状に巻回される圧迫帯であって、 前記生体の血圧測定と同時に前記生体における心筋の活
動電位に伴って発生する心電誘導波形を検出するための
可撓性心電電極を内周面に有することを特徴とする血圧
測定用圧迫帯 - 【請求項２】 前記圧迫帯の前記生体の一部に接触する
内周面の一部或いは全部が、導電性を有する繊維が含ま
れる導電布から構成され、前記可撓性心電電極は該導電
布から成るものである請求項１記載の血圧測定用圧迫帯 - 【請求項３】 前記可撓性心電電極は、導電性を有する
繊維が含まれる導電布から成り、前記圧迫帯の前記生体
の一部に接触する内周面の一部に着脱可能に設けられて
いることを特徴とする請求項１記載の血圧測定用圧迫帯
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28734195A JP3618155B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 血圧測定用圧迫帯 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28734195A JP3618155B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 血圧測定用圧迫帯 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09122088A true JPH09122088A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3618155B2 JP3618155B2 (ja) | 2005-02-09 |
Family
ID=17716124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28734195A Expired - Fee Related JP3618155B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | 血圧測定用圧迫帯 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3618155B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10772524B2 (en) | 2015-07-08 | 2020-09-15 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Biomedical electrode and wearable electrode |
-
1995
- 1995-11-06 JP JP28734195A patent/JP3618155B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10772524B2 (en) | 2015-07-08 | 2020-09-15 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Biomedical electrode and wearable electrode |
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| JP3618155B2 (ja) | 2005-02-09 |
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