JPH09121870A - 新規チオールプロテアーゼをコードするdnaおよびこれを用いた該チオールプロテアーゼの製造方法 - Google Patents

新規チオールプロテアーゼをコードするdnaおよびこれを用いた該チオールプロテアーゼの製造方法

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JPH09121870A
JPH09121870A JP7353931A JP35393195A JPH09121870A JP H09121870 A JPH09121870 A JP H09121870A JP 7353931 A JP7353931 A JP 7353931A JP 35393195 A JP35393195 A JP 35393195A JP H09121870 A JPH09121870 A JP H09121870A
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gly
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俊一 鈴木
Tetsuya Miwa
哲也 三輪
Hiroshiro Shibai
博四郎 柴井
Kenzo Yokozeki
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 発芽ダイズ子葉に由来する新規チオール
プロテアーゼをコードするcDNA、該DNAを含有す
る組換え発現ベクター、該組換え発現ベクターによって
形質転換された大腸菌、酵母である形質転換体並びに該
形質転換体を用いたチオールプロテアーゼの製造方法。 【効果】 ダイズタンパク質を効率よくアミノ酸または
低分子ペプチドにまで分解し得る新規チオールプロテア
ーゼを、遺伝子組換え手法により直接的にしかも高効率
で大量に生産することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来のプロテアー
ゼでは分解の難しいダイズ種子貯蔵タンパク質を容易に
分解し得る新規なチオールプロテアーゼをコードするD
NA、該DNAを含有する組換え発現ベクター、該組換
え発現ベクターにより形質転換された形質転換体並びに
該形質転換体を用いたチオールプロテアーゼの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイズタンパク質のアミノ酸への分解
は、塩酸等の酸による加水分解、あるいは麹菌等の微生
物酵素をはじめとする既存のプロテアーゼによる分解な
どにより行われている。
【0003】しかしながら、酸による加水分解を行った
場合、天然調味料になり得るようなダイズタンパク質加
水分解産物を得ようとすると、100℃で1〜2日間の
反応が必要となり、このような高温、長時間の反応はエ
ネルギー消費量が大きいという問題がある。さらに、酸
によるタンパク質の加水分解法は簡便である一方、アミ
ノ酸の過剰分解(破壊)、中和のために高塩分となるな
どの問題もある。
【0004】そこで上記問題を解決すべく、既存のプロ
テアーゼによる穏和な条件下でのタンパク質分解が提案
され、特に、タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)によ
るダイズタンパク質のアミノ酸への分解は、生物反応を
利用する穏やかな反応条件で進行するため、化学反応を
利用する酸加水分解に代わる方法として実現が期待され
ている。
【0005】しかしながら、一般にマメ科植物の貯蔵タ
ンパク質は、未変性の状態では既存のプロテアーゼに対
してかなりの耐性を有することが知られており(S. S.
Nielsen et al., "J. Agric. Food Chem.", 36, 896(19
88) )、これらを酵素的に完全分解に至らしめるには厳
密な条件下での変性処理が必要とされ、そのうえ、反応
には長時間を要する。この長時間の反応は、反応基質の
完全な滅菌が困難なことと相まって、反応中の雑菌汚染
の原因となる。そのため、常に高濃度の塩や酢酸等の添
加が必要になるという問題がある。
【0006】そのためダイズタンパク質を変性処理の有
無にかかわらず短時間で容易にアミノ酸または低分子ペ
プチドにまで分解し、また、雑菌の混入しにくい酸性や
アルカリ性域でも反応し得るような酵素の発見が望まれ
ていた。
【0007】本発明者らは、このような期待に応え得る
プロテアーゼを発芽ダイズ子葉より見出し、単離精製を
行い、諸性質を調べ、そのN末端付近のアミノ酸配列を
決定し、さらに酵素活性を確認し、従前に出願を行って
いる(特願平6−294548号明細書)。すなわち、
当該プロテアーゼはプロテアーゼD3とも名付けられた
新規チオールプロテアーゼであり、分子量はSDS−P
AGEで26〜30kDa、反応至適pH約3〜7、至
適温度30〜50℃で、ウシ血清アルブミンのみなら
ず、ダイズタンパク質であるグリシニン(11Sグロブ
リン)、β−コングリシニン(7Sグロブリン)を未変
性状態でアミノ酸、あるいはオリゴペプチドまできわめ
て強力に分解し得る特異な酵素であり、その産業上での
利用が大いに期待される。
【0008】しかしながら、この新規チオールプロテア
ーゼの発芽ダイズ子葉中での含量は微量であるため、当
該酵素を発芽ダイズ子葉抽出物より大量に調製すること
には相当な困難があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題点を解決す
る方法の1つとしては、該新規チオールプロテアーゼ遺
伝子をダイズ以外の系で遺伝子組換え技術を用いて大量
発現させることにより、大量のチオールプロテアーゼを
取得するという方法が挙げられる。この方法を実現する
ためには、まず、当該新規チオールプロテアーゼをコー
ドするcDNAを取得し、塩基配列を解析し、該チオー
ルプロテアーゼの全アミノ酸配列に関する情報を得るこ
とが必須である。
【0010】次に、該新規チオールプロテアーゼをコー
ドするDNAを適当な発現ベクターに組み込み、目的物
を大量に生産する形質転換体を得ることが必須である。
【0011】さらに場合によっては、この形質転換体の
培養によって得られた該チオールプロテアーゼ遺伝子産
物を、活性体へと変換する操作技術も必要であろう。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、発芽ダイズ子葉に由来する新規チオールプロテ
アーゼを、天然から単離するという方法に代えて、遺伝
子組換え技術を用いて効率的な遺伝子発現並びに該チオ
ールプロテアーゼの大量生産をなし得るための技術を提
供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行い、すでに本発明者らによ
り明らかにされている当該新規チオールプロテアーゼの
N末端アミノ酸配列をもとに、発芽ダイズ子葉mRNA
より調製したcDNAライブラリーをスクリーニング
し、該チオールプロテアーゼをコードするcDNAを取
得した。
【0014】本発明者らはさらに研究を進め、この得ら
れたcDNAを用いて該新規チオールプロテアーゼを生
産する形質転換体である大腸菌および酵母を得、これに
より該チオールプロテアーゼ活性を有するタンパク質を
得るに至った。
【0015】すなわち本発明は、発芽ダイズ子葉に由来
する新規チオールプロテアーゼをコードするcDNA、
および該cDNAを用いた遺伝子組換え技術による該チ
オールプロテアーゼの製造方法に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
上述したように、発芽ダイズ子葉に由来する新規チオー
ルプロテアーゼは、本発明者らにより単離に成功し、そ
の特性についても研究されている(特願平6−2945
48号明細書)。この新規チオールプロテアーゼには2
種類のアイソザイムが存在し、いずれも分子量、反応至
適pH、至適温度、阻害剤の種類、活性化剤の種類、ダ
イズ種子貯蔵タンパク質をアミノ酸または低分子ペプチ
ドにまで分解するという作用のいずれにおいても著しい
一致をみている。したがって、本発明においてはいずれ
のアイソザイムも本発明でいう新規チオールプロテアー
ゼに含むものとする。
【0017】なお、上記2種類のアイソザイムを区別す
るために、便宜上一方をD3−α、他の一方をD3−β
と称する。本発明者らにより既に確認されているD3−
αのN末端アミノ酸配列は、Asp-Lys-Leu-Pro-Glu-Ser-
Val-Asp-Trp-Arg-Lys-Glu-Gly-Ala-Val-Pro-Pro-Val-Ly
s-Asp-Gln-Gly-Gly-Xaa-Gly-Ser-Xaa-Trp-Ala-Phe であ
り、D3−βのN末端アミノ酸配列は、Asp-Lys-Leu-Pr
o-Asp-Ser-Val-Asp-Trp-Arg-Lys-Glu-Gly-Ala-Val-Pro-
Pro-Val-Lys-Asp-Gln-Gly-Gly である。D3−α中の X
aa は未同定のアミノ酸であるが、これらは Cys と推
定される。両者のアミノ酸配列は、この範囲では5番目
の残基のみが異なっていた(D3−αでは Glu、D3−
βでは Asp)。なお、これら新規プロテアーゼのアイソ
ザイムD3−αとD3−βを、D3と総称する。
【0018】本発明のcDNAの取得方法の具体例とし
ては、例えば、D3のN末端のアミノ酸配列をもとにc
DNAプローブを作製し、発芽ダイズ子葉から抽出した
D3のmRNAを鋳型に作製したcDNAライブラリー
からハイブリダイゼーションによりD3のcDNAを釣
り上げるなど、従来より慣用的に行われている方法が挙
げられる。
【0019】D3のmRNA抽出に用いる発芽ダイズ子
葉は、そのダイズの種類を問わない。すなわち市販され
ているダイズ、搾油原料として用いられているダイズ
等、その栽培産地、品種を限定しない。また、発芽の方
法、栽培条件、発芽の有無、発芽後の期間を問わない
が、ダイズ種子を吸水させ、10日間生長させた発芽ダ
イズ子葉を用いるのが好ましい。
【0020】また、cDNAプローブは、D3のN末端
アミノ酸配列をもとに化学合成してもよく、あるいはP
CR法等により作製してもよい。本実施例においてはP
CR法により作製したが、その詳細については後述の実
施例に詳しく記す。なお、cDNAライブラリーの作製
方法は、常法により行うことができる。
【0021】次に、このようにして得たcDNAを発現
ベクターに組み込んで組換え発現ベクターを作製する。
用いるベクターは、特に限定されるものではないが、宿
主細胞内で自律的に複製可能であって、上記DNAすな
わちD3遺伝子を組み込み得る挿入部位をもち、さらに
この組み込んだDNAを宿主細胞内で発現せしめること
を可能とする領域を有することが必要である。
【0022】なお、ベクターに組み込むD3遺伝子とし
ては、cDNAだけでなく、cDNA配列から予測され
るD3のアミノ酸配列をコードするよう設計して合成さ
れたDNAでもよい。このようなアミノ酸配列をもとに
した遺伝子の合成は、DNA自動合成機を利用して合成
したオリゴヌクレオチドをアニール後に連結すること等
により、容易に行うことができる。
【0023】さらに、D3−αとD3−β間ではアミノ
酸置換がみられても酵素的性質は著しく一致しているこ
とからも明白なように、一部のアミノ酸残基が置換して
も、天然のD3と同じ酵素的性質が得られることが予測
される。また、末端の残基が付加または欠失したり、D
3とは関連のない配列、例えば発現プラスミド構築の際
のリンカーDNAの配列などが付加したりしていても、
結果として天然のD3と同じ酵素的性質が得られる可能
性もある。このような遺伝子の改変は、市販の遺伝子の
部位特異変異導入キットを用いたり、合成遺伝子を挿入
することなどにより、容易に実現し得る。したがって、
このベクターに組み込むD3遺伝子としては、天然のD
3と同じ酵素的性質が維持される限り、その変異体もこ
こでいうD3遺伝子に含む。
【0024】また、D3の生産方法として、異種タンパ
ク質との融合タンパク質として生産させる方法もある。
これは例えばpGEXシステム(ファルマシア社製)な
どを用いればD3をグルタチオン−S−トランスフェラ
ーゼとの融合タンパク質として大腸菌で生産させること
が可能である。
【0025】そのほかのD3の生産方法として、枯草
菌、酵母、麹菌などのタンパク質分泌能を利用して、培
地中へ生産させる方法もある。例えば酵母を宿主とした
場合、D3自身のシグナル配列や、酵母自身の分泌タン
パク質のシグナル配列、たとえばαファクターなどのシ
グナル配列を用いれば、D3を培地中に分泌生産させる
ことも可能である。
【0026】次いで上記組換え発現ベクターを宿主細胞
内に導入し、形質転換体を得る。組換え発現ベクターの
宿主細胞内への導入方法は、従来より慣用的に用いられ
ている方法により行うことができる。コンピテントセル
法、プロトプラスト法、リン酸カルシウム共沈法、エレ
クトロポレーション法、マイクロインジェクション法、
リポソーム融合法等、種々のものが挙げられるが、用い
る宿主に応じてそれぞれ任意の方法を取り得る。本発明
のD3を産生する宿主としては、大腸菌、枯草菌、酵
母、麹菌等の微生物のほか、カイコ培養細胞等の細胞を
用いてもよい。
【0027】そして、このようにして得られた形質転換
体を培養することにより、培養物中にD3を産生させ
る。これを公知の方法で単離し、場合によっては精製す
ることにより、目的とする酵素が得られる。
【0028】形質転換体を培養するための培地は公知で
あり、例えば大腸菌ではLB培地などの栄養培地や、M
9培地などの最小培地に炭素源、窒素源、ビタミン類な
どを添加して用いることができ、酵母ではYPDなどの
栄養培地や、SD培地などの最小培地に炭素源、窒素源
などを添加して用いることができる。形質転換体の培養
は、宿主に応じて、通常16〜42℃、好ましくは25
〜37℃で5〜168時間、好ましくは8〜72時間行
う。振盪培養と静置培養のいずれも可能であるが、必要
に応じて攪拌や通気を行ってもよい。また、D3遺伝子
発現のために誘導型プロモーターを用いた場合は、培地
にプロモーター誘導剤を添加して培養を行う。
【0029】D3の単離・精製法としては、形質転換体
の抽出物や培地より、公知の塩析、等電点沈澱法、また
は溶媒沈澱法等の沈澱法、透析、限外濾過またはゲル濾
過等の分子量の差を利用する方法、イオン交換クロマト
グラフィー等の荷電の差を利用する方法、アフィニティ
ークロマトグラフィー等の特異的親和性を利用する方
法、疎水クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー
等の疎水度の差を利用する方法等が挙げられ、これらを
組み合わせることにより単離・精製が可能である。
【0030】大腸菌等を宿主とした場合には、不活性な
D3会合体、すなわちタンパク質封入体としてD3遺伝
子産物を得た後、これを適当な方法で活性化するのが好
ましい。タンパク質封入体としてD3遺伝子を発現させ
た場合の利点として、D3遺伝子産物を封入体として簡
便に単離できる、D3活性の宿主への影響を軽減でき
る、等の点が挙げられる。後述の実施例では、大腸菌を
宿主として、一部改変したD3遺伝子をタンパク質封入
体として高発現させて回収し、可溶化・巻き戻しした後
にpHを酸性側にシフトして活性化させて本チオールプ
ロテアーゼを得る方法について詳しく述べる。なお、タ
ンパク質封入体を可溶化・巻き戻しした後にpHを酸性
側にシフトして活性化させる方法は公知であり、例えば
キモシンに関しては "Biotechnology", September 198
4, pp.801-804に、カテプシン−Lに関しては "The Jou
rnal ofBiological Chemistry", vol.264, No.34, pp.2
0487-20495 (1989) に、それぞれ記載されている。すな
わち、キモシン、カテプシン−Lは、pHを酸性にシフ
トさせることにより、成熟型酵素のN末端側にある配列
を、酸性で機能するプロテアーゼによる消化や、自己消
化により除去している。しかしながら、本チオールプロ
テアーゼD3に関しては、cDNA構造よりそのC末端
側にも天然型D3にはない配列の存在が示唆された。そ
のため、あらかじめこのC末端側の配列を除いた形でD
3を発現させ、その封入体について、可溶化・巻戻しを
行った後にpHを酸性側にシフトさせて活性化を行っ
た。
【0031】酵母や麹菌等、タンパク質分泌能を有する
宿主を用いた場合には、D3を培地に分泌生産させる
と、D3の折り畳みが正常に行われるためD3活性体が
得られるため、D3活性の宿主への影響が軽減でき、さ
らに精製が簡便になる等の利点がある。後述の実施例で
は、酵母を宿主として、一部改変したD3遺伝子を用い
てD3を分泌発現させることにより、本チロールプロテ
アーゼを得る方法について詳しく述べる。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0033】[実施例1 PCR法によるチオールプロ
テアーゼD3のN末端アミノ酸をコードする部分cDN
A断片のクローニング]cDNAライブラリーのスクリ
ーニングのためのプローブに用いるために、プロテアー
ゼD3のN末端部分をコードする部分cDNA断片を下
記に示すようにPCR法により増幅後、クローニングし
た。
【0034】まず、播種後10日目のダイズ子葉を用い
て、常法により、RNA エクストラクション キット
(RNA Extraction Kit;ファルマシア社製)によりRN
Aを抽出し、mRNA 精製キット(mRNA Purificatio
n Kit ;ファルマシア社製)を用いて、poly(A)
RNAを精製した。
【0035】このようにして得たpoly(A)RNA
を鋳型にして、いわゆるRT−PCR反応(reverse tr
anscript polymerase chain reaction)を行ったのであ
るが、このときに用いたPCRプライマーは次のような
ものであった。すなわち、本発明者らによりすでに決定
されている上記D3−αのN末端配列中、1番目のAs
pから5番目のGluまでの配列に基づいて、5'-GA(C/
T)AA(A/G)TT(A/G)CC(A/G/C/T)GA-3' なる縮重したオリ
ゴヌクレオチドを合成し、これをセンス鎖のPCRプラ
イマーとした。
【0036】また、26番目のSerから30番目のP
heまでの配列(未同定のアミノ酸は他のチオールプロ
テアーゼとの比較よりCysと推定した)に基づいて、
5'-AA(A/G/C/T)GCCCA(C/T)CA(C/T)CT-3' なる同様に縮
重したオリゴヌクレオチドを合成し、これをアンチセン
ス鎖のPCRプライマーとした。
【0037】次に、これらのpoly(A)RNA、P
CRプライマーを用いて、RT−PCR反応を行った。
具体的には、poly(A)RNA 20ngを鋳型と
して、RNA−PCR キット(パーキン・エルマー・
シータス社製)を用いてoligo(dT)プライマー
により最初の1本鎖cDNAを合成した後、上記センス
鎖プライマーおよびアンチセンス鎖プライマーをそれぞ
れ1μM存在下、DNA サーマル サイクラー(パー
キン・エルマー・シータス社製)を用いて以下の温度条
件でPCR反応を行った。
【0038】すなわち、94℃、5分間の熱変性の後、
37℃、2分間のアニーリングを行い、続いて、1分3
0秒間の勾配を掛けて72℃まで温度上昇させた後、さ
らに1分30秒間の伸長反応を行った。この後、94
℃、1分間の熱変性、37℃、2分間のアニーリング、
1分30秒間の勾配を掛けた72℃までの温度上昇、7
2℃、1分30秒間の伸長反応からなるサイクルを35
サイクル繰り返し、その後、72℃、7分間の伸長反応
を行って反応を停止した。
【0039】この結果、約90bpの増幅断片が得られ
たので、これを、TA クローニング キット(インビ
トロゲン社製)によりプラスミドベクター(PCR2)
にクローニングし、その塩基配列をALF DNA シ
ークエンサー(ファルマシア社製)により決定した。
【0040】その結果、得られた塩基配列のコードする
アミノ酸配列は、決定されたチオールプロテアーゼD3
−αのN末端配列と完全に一致した。
【0041】[実施例2 チオールプロテアーゼD3
cDNAのクローニング]実施例1で得られた部分cD
NA断片をプローブにしてcDNAライブラリーをスク
リーニングし、チオールプロテアーゼD3のcDNAの
ほぼ全長を下記の方法によりクローニングした。
【0042】すなわち、実施例1での方法と同様にして
得た発芽10日目のダイズ子葉から抽出したpoly
(A)RNA 5μgから、タイム−セーバー cDN
A クローニング キット(アマーシャム社製)を用い
て2本鎖cDNAを合成し、これをcDNAラピッド
クローニング システム(アマーシャム社製)を用い
て、常法により、λMOSSloxベクターにクローニ
ングし、cDNAライブラリーを得た。
【0043】このcDNAライブラリーの50,000
pfuを実施例1で得た90bpの部分cDNA断片を
プローブにして、ECLダイレクトDNA/RNAラベ
リング検出システム(アマーシャム社製)を用いて、プ
ラークハイブリダイゼーションによりスクリーニングし
た。
【0044】その結果、約50個の陽性クローンを得
た。この中より20個をランダムにピックアップし、プ
ラークを純化した後、cDNAをλMOSSloxベク
ターのもつ自動切り出し機能を利用して、プラスミドの
形で回収した。
【0045】これらのプラスミドを単離し、90bp断
片をプローブとしたサザンハイブリダイゼーション分析
を行い、プローブとハイブリダイズするcDNAインサ
ートをもつクローンをさらにピックアップした。
【0046】得られたクローンのcDNAインサートを
制限酵素EcoRI、BglII、PstIにより切断
し、その切断パターンをアガロースゲル電気泳動により
分析したところ、2種類のパターンに分れ、大部分のク
ローンはこのいずれか一方のパターンのグループに属し
ていた。それぞれのグループから最大のcDNAインサ
ートをもつクローンpMOSS−a(cDNAの長さは
約1.9kbp)およびpMOSS−r(cDNAの長
さは約1.8kbp)を選んで、その塩基配列を分析し
た結果、pMOSS−aにはチオールプロテアーゼD3
−βのN末端アミノ酸配列をコードする部分が含まれて
おり、pMOSS−rにはチオールプロテアーゼD3−
αのN末端アミノ酸配列をコードする部分が含まれてい
ることが明らかになった。
【0047】なお、D3−α cDNAは、pUC18
プラスミドベクターに組み込まれた形で大腸菌(Escher
ichia coli)HB101に形質転換され、かかるプラス
ミド保持菌は、Escherichia coli A
J13067として、工業技術院生命工学工業技術研究
所に平成6年12月6日に寄託されている(受託番号:
FERM P−14688)。
【0048】また、D3−β cDNAは、pUC18
プラスミドベクターに組み込まれた形で大腸菌(Escher
ichia coli)HB101に形質転換され、かかるプラス
ミド保持菌は、Escherichia coli A
J13066として、工業技術院生命工学工業技術研究
所に平成6年12月6日に寄託されている(受託番号:
FERM P−14687)。
【0049】これらのcDNAの全塩基配列を決定し
た。その結果、チオールプロテアーゼD3−αのcDN
Aの塩基配列は配列表の配列番号1に、チオールプロテ
アーゼD3−βのcDNAの塩基配列は配列表の配列番
号2に記載した通りであった。
【0050】また、決定したN末端アミノ酸配列を含む
フレームで上記塩基配列を翻訳して得られるアミノ酸配
列は、配列番号1、2に示したとおりであった。
【0051】[実施例3 D3−βの大腸菌での生産]
実施例2で得られたD3−β cDNAの一部を大腸菌
で機能する発現ベクターに組み込み、この発現プラスミ
ドを保持する形質転換体を培養し、遺伝子産物をタンパ
ク質封入体として得た。この封入体を菌体から取り出
し、in vitro で可溶化・巻き戻しを行った後、pHを
酸性側にシフトさせると、初めてD3活性を得た。
【0052】大腸菌で生化学的に不活性なタンパク質封
入体としてD3遺伝子を発現させると、D3遺伝子産物
を封入体として簡便に単離でき、またD3活性の宿主菌
体への影響を軽減できるなどの利点がある。
【0053】このときベクターに組み込んだcDNA
は、配列表の配列番号3のアミノ酸配列番号4〜351
位をコードする部分(すなわち塩基番号10〜1053
部分)である。これは、配列番号2に示されるアミノ酸
配列番号−107〜241位をコードする部分(すなわ
ち塩基番号123〜1166部分)にあたる。すなわち
これは、D3−β cDNAの塩基配列より推定される
全一次構造から、N末端側のアミノ酸配列番号−132
位のMet〜−108位のSer部分、およびC末端側
のアミノ酸配列番号242位のCys〜332位のAl
a部分を除いたものである。
【0054】D3−βのこの部分配列を発現させるよう
選択したのは、次の理由による。N末端については、プ
ロテアーゼの成熟体のN末端側に存在する配列、いわゆ
るプロ配列が折り畳みおよび活性制御に関与することが
知られており、D3−βではこのプロ配列は配列表の配
列番号2のアミノ酸配列番号−107位近傍から−1位
部分であると考えられたからである。
【0055】また、C末端については、ペプチドマッピ
ングにより、C末端の位置にはヘテロジェニティがあ
り、配列表の配列番号2のアミノ酸配列番号228位の
Pro〜247位のSerであることが判明した。しか
し、他のチオールプロテアーゼにはD3−βのC末端側
のアミノ酸配列番号242位のCys近傍〜332位の
Ala部分に相当する配列が存在しないこと、D3の分
子量は26〜30kDaであること、他のチオールプロ
テアーゼとの比較から242位のCysは活性への関与
もS−S結合への関与もないと推測されること、242
位のCysコドン(TGT)は1塩基置換により終止コ
ドンになり得ること、等から、上述のようにC末端の位
置を241位のValとした。
【0056】また、D3−αとD3−βの酵素化学的性
質はほとんど一致しており、実施例2で既述したように
cDNA構造から両者のアミノ酸配列もほとんど一致し
ていると考えられる。したがって、D3−αも本実施例
で述べるD3−βの生産方法と同様な方法で生産するこ
とが可能であることが容易に推察できる。
【0057】以下に大腸菌を用いた本実施例について、
<1>発現プラスミドの構築、<2>該発現プラスミド
を用いた大腸菌の形質転換体の作製と培養、<3>タン
パク質封入体の単離、可溶化・巻き戻し、<4>自己触
媒的活性化について分説する。
【0058】<1>発現プラスミドの構築 図1に示すように、実施例2に記載のD3−β cDN
Aを組み込んだpMOSS−aを制限酵素SplIで切
断し、Klenow酵素で平滑末端化した後、EcoR
Iで切断して約870bpの断片を得た。この断片を、
市販の発現ベクターpGEMEX−1(プロメガ社製)
をNheIで切断、Klenow酵素で平滑末端化した
後にEcoRIで切断した大断片と連結し、プラスミド
pGEMpβ−Nを作製した。
【0059】一方、図2に示すように、pMOSS−a
をEcoRI、PvuIIで切断して得られた190b
pの断片をM13mp19のEcoRI、SmaI間に
挿入し、M13β−Cを構築した。そして、M13β−
Cの一本鎖DNAを鋳型に、オリゴヌクレオチド 5'-CA
AATGTCTGAGACAACTACT-3' を変異プライマーとして、ス
カルプター インビトロ ミュータジェネシス システ
ム(アマーシャム社製)を用い、TGT(配列番号2の
アミノ酸配列番号242位のCysコドン)をTGA
(終止コドン)に部位特異的に変異させ、M13β−C
(C242Opal)を作製した。次いでこれをEco
RI、BamHIで切断して約190bpの断片を得
た。
【0060】その後、図1に示すように、pGEMpβ
−NをEcoRI、BamHIで切断して得られる大断
片と、上記M13β−C(C242Opal)からの約
190bpの断片とを連結し、発現プラスミドpGEM
pβを構築した。すなわちこのpGEMpβに発現する
よう組み込んだ配列は配列表の配列番号3に記載したも
のであり、このなかで塩基番号1〜9の配列はベクター
由来の塩基配列である。
【0061】以上の変異や構築は、ALF DNA シ
ークエンサー(ファルマシア社製)を用いて塩基配列を
分析することにより正しく行われていることを確認し
た。
【0062】<2>発現プラスミドpGEMpβを用い
た大腸菌の形質転換体の作製と培養 コンピテントセル法により、上記のpGEMpβを大腸
菌JM109(DE3)株(プロメガ社製)に導入し
た。得られた形質転換体を100μg/mlのアンピシ
リンを含むM9−カザミノ酸培地で37℃で振盪培養し
た。培地にイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノ
シドを添加して生産誘導すると、目的のD3遺伝子産物
は、タンパク質封入体として菌体内に蓄積した。
【0063】<3>タンパク質封入体の単離、可溶化・
巻き戻し 上述のようにして培養した菌体を集菌後、超音波破砕
し、遠心によってタンパク質封入体を回収した。このタ
ンパク質封入体を洗浄後、8M尿素−10mMジチオト
レイトール−50mM塩化ナトリウム−50mMトリス
・塩酸−5mMエチレンジアミン四酢酸溶液(pH8)
に、タンパク質濃度が約10mg/mlになるよう溶解
した。これを可溶化pD3−β溶液と呼ぶ。
【0064】可溶化pD3−β溶液1容に、還元型グル
タチオンおよび酸化型グルタチオンを含み、タンパク質
変性剤を含まない溶液100容をゆっくり添加して、尿
素濃度を低下させるとともに、タンパク質濃度も低下さ
せた。この溶液の組成は1mM還元型グルタチオン−
0.1〜0.5mM酸化型グルタチオン−50mMリン
酸カリウム−5mMエチレンジアミン四酢酸溶液(pH
10.5)である。
【0065】その後これを約50倍に濃縮し、溶媒を2
00mM塩化ナトリウム−5mMリン酸カリウム緩衝液
(pH10)に置換した。これを巻き戻りpD3−β溶
液と呼ぶ。
【0066】<4>自己触媒的活性化 巻き戻りpD3−β溶液をpH4前後、200mM塩化
ナトリウムに溶液に曝し、30℃でインキュベートさせ
た。この結果、分子量約41kDaのpD3−βは自己
触媒的に分子量約30kDaのD3−βに変換した。こ
のD3−βのc30分解の比活性は15U/mgで、発
芽ダイズ子葉より精製した天然型D3−βの約1/5で
あった。
【0067】なお、このc30分解活性の単位である1
Uとは、1μgのc30を1分間に消失させる活性であ
る。本比活性測定は、基質c30の濃度が0.5mg/
ml、反応溶液組成が50mM 酢酸ナトリウム(pH
4.0)、0.2M NaCl、2mM アジ化ナトリ
ウム、10mM 2−メルカプトエタノールとなるよう
に酵素溶液を添加し、30℃で18時間反応させた反応
液の還元SDS−PAGEを行い、ゲルをクマジーブリ
リアントブルーで染色し、デンシトメーターでc30の
バンドの減少を定量することにより行った。基質である
c30とは、発芽過程におけるダイズ貯蔵タンパク質7
Sグロブリンの分子量30kDaの限定分解フラグメン
トであり、次のようにして精製した。すなわち発芽7日
目のダイズ子葉抽出物から等電点沈澱で夾雑タンパク質
を除いたものを、レクチンリガンドアフィニティー担体
ConA Sepharose(ファルマシア社製)に
供し、吸着画分を溶出させたものである。なお、この活
性測定法は、本発明者らにより既に出願されている特願
平6−294548号明細書に詳述されている。
【0068】このようにして達成された生産量は、c3
0分解活性に換算すると、天然型D3として約50mg
/l培地であり、これは発芽10日目のダイズ子葉約5
0kgより精製した量に匹敵する。
【0069】なお、pGEMpβは大腸菌JM109株
に形質転換され、その保持菌はEscherichia
coli AJ13126として、工業技術院生命工
学工業技術研究所に平成7年7月3日に寄託されている
(受託番号:FERM P−15021)。
【0070】[実施例4 D3−βの酵母での分泌生
産]実施例2で得られたD3−β cDNAの一部を酵
母で機能する発現ベクターに組み込み、この発現プラス
ミドを保持する形質転換体を培養し、培地中にD3活性
を検出した。
【0071】このときベクターに組み込んだDNAは、
配列表の配列番号2のアミノ酸配列番号−132〜24
1位をコードする部分(すなわち塩基番号48〜116
6部分)に終始コドンTGA(すなわち配列番号3の塩
基番号1054〜1056部分)を連結したものであ
る。これは、D3−β cDNAの塩基配列より推定さ
れる全一時構造から、C末端側のアミノ酸配列番号24
2位のCys〜332位のAla部分を除いたものであ
る。すなわち、D3−βのシグナルペプチドの下流に実
施例3で発現させた配列を連結したものであり、該シグ
ナルペプチドは配列表の配列番号2のアミノ酸配列番号
−132〜−108位をコードする部分(すなわち塩基
番号48〜122部分)にあたる。
【0072】酵母を用いてD3を培地に分泌生産させる
と、D3の折り畳みが行われるためD3活性体が得ら
れ、またD3活性の宿主への影響が軽減できる。また、
培地中には宿主由来の夾雑タンパク質が少ないため、精
製が必要な場合には、操作が簡便になる等の利点があ
る。
【0073】以下に酵母を用いた本実施例について、<
1>分泌発現プラスミドの構築、<2>該分泌発現プラ
スミドを用いた酵母の形質転換体の作製、<3>形質転
換体の培養と活性測定について分説する。
【0074】<1>分泌発現プラスミドの構築 図3に示すように、実施例2に記載のD3−β cDN
Aを組み込んだpUC18−aからcDNA配列を制限
酵素KpnI、BamHIで切り出した。まず、この断
片を市販の発現ベクターpYES2(インビトロゲン社
製)のマルチクローニングサイトのKpnI、BamH
I間に挿入し、プラスミドpYESD3(pA)を構築
した。
【0075】なお、発現ベクターpYES2は、マルチ
クローニングサイトの上流にガラクトースで発現誘導さ
れるGAL1プロモーターを、下流にCYC1ターミネ
ーターを有し、マーカーとしてURA3遺伝子を有す
る。
【0076】次に、図4に示すように、上述のpYES
D3(pA)からポリA配列を除くために、D3−β
cDNAの3’非翻訳領域のBglIIより3’末端側
の配列を除去した。すなわち、pYESD3(pA)の
PmaCI、BamHI間に、pYESD3(pA)の
PmaCI、BglII断片を挿入し、pYESD3を
構築した。このpYESD3は、D3−βの全長、すな
わち配列表の配列番号2記載のアミノ酸残基番号−13
2位のMet〜332位のAlaを発現するよう構築さ
れている。
【0077】さらに、配列表の配列番号2記載のアミノ
酸配列番号242位のCys〜332位のAla部分を
除いたもの、すなわち−132位のMet〜241位の
Val部分を発現するようなプラスミドを構築した。す
なわち、図4に示すように、pYESD3(pA)のP
maCI、BamHI間に、実施例3記載のプラスミド
pGEMpβのPmaCI、BamHI断片を挿入し、
プラスミドpYESD3(ΔTero)を構築した。
【0078】<2>発現プラスミドを用いた酵母の形質
転換体の作製 酢酸リチウム法に従った、酵母細胞形質転換キットであ
るイーストメーカー(クロンテック社製)を用いて、上
述のプラスミドを、酵母INVSC1株(インビトロゲ
ン社)に導入し、ウラシル非要求性の形質を有する形質
転換体を得た。
【0079】<3>形質転換体の培養と活性測定 上記の形質転換体、すなわち、ベクターpYES2、p
YESD3、pYESD3(ΔTero)をそれぞれ有
する酵母INVSC1株を、カゼイン重層寒天培地にて
培養し、プロテアーゼ分泌生産の指標となるハローの形
成を調べた。
【0080】このカゼイン重層寒天培地の組成は、下層
はロイシン、ヒスチジン、トリプトファン、および糖源
を含むSD寒天培地であり、上層は0.5%(w/v)
のカゼインを含む寒天培地である。
【0081】糖源としてガラクトースを添加した場合
に、pYESD3(ΔTero)を有する酵母INVS
C1株のみが、ハローを形成した。
【0082】次に、このpYESD3(ΔTero)形
質転換体のハロー形性能が、分泌されたチオールプロテ
アーゼD3によることの確認を行った。すなわち、上記
の形質転換体をガラクトースとカザミノ酸を含むSD培
地にて培養し、その培地について、合成ペプチド基質を
用いてD3活性を、SDS−PAGEを用いてD3遺伝
子産物を検出した。
【0083】D3活性の検出は、発現プラスミドpYE
SD3(ΔTero)を保持する形質転換体である酵母
INVSC1株を培養した培地125μlに、基質とし
てベンジルオキシカルボニル−Phe−Arg−4−メ
チルクマリル−7−アミド(以下、Z−FR−MCAと
略す)を用い、遊離する7−アミノ−4−メチル−クマ
リン(以下、AMCと略す)の蛍光強度を測定すること
により行った。AMCの励起波長は370nm、蛍光波
長は460nmである。
【0084】このD3活性測定操作は、既知の方法(A.
J. Barrett & H. Kirschke, "Methods Enzymol.", 80,
535(1981))により、以下のようにして行った。すなわ
ち、基質濃度が10μM、反応溶液組成が50mM 酢
酸ナトリウム(pH4.0)−0.2M NaCl−2
mM アジ化ナトリウム−10mM 2−メルカプトエ
タノールとなるように培地に添加し、37℃で5分間反
応させた後に、阻害剤である(L−3トランス−カルボ
キシオキシラン−2−カルボニル)−L−ロイシン−ア
グマチン(以下、E−64と略記する)を添加して反応
を停止し、AMCの蛍光強度を測定した。対照として、
上記基質に阻害剤E−64を加えたものを用い、これと
上記飯能液を培地に添加し、同様の操作を行った。
【0085】本チオールプロテアーゼD3が合成ペプチ
ド基質であるZ−FR−MCAをよく分解してAMCを
遊離させること、およびE−64によって阻害を受ける
ことは、本発明者らによって確認されている(特願平6
−294548号明細書)。
【0086】また、対照としてD3遺伝子をもたないベ
クターpYES2を保持する形質転換体についても、同
様な活性測定操作を行った。
【0087】AMCの蛍光強度の測定結果を表1に示
す。なお、この条件において測定した1μM AMCの
蛍光強度は0.64であった。
【0088】
【表1】 表1から明らかなように、pYESD3(ΔTero)
形質転換体を培養した培地中には、E−64で阻害され
る、Z−FR−MCAを分解してAMCを生成させる活
性が検出された。pYES2形質転換体を培養した倍地
中には本活性は検出されなかった。
【0089】また、pYESD3(ΔTero)形質転
換体を培養した培地を濃縮してSDS−PAGEに供し
銀染色を行った。このSDS−PAGE像を図5に示
す。同図中、レーン1は分子量マーカーであり、低分子
量からそれぞれ、14.5kDa、21.5kDa、3
1kDa、45kDa、66kDaである。レーン2お
よび3は、pYES2形質転換体を培養した培地であ
り、各レーンにはそれぞれ培地8μl、約1ml分を添
加した。レーン4および5は、pYESD3(ΔTer
o)形質転換体を培養した培地のそれぞれ8μl、約2
mlを添加した。
【0090】図5から明らかなように、pYESD3
(ΔTero)形質転換体を培養した培地から分子量約
40kDaのpD3−βと考えられる幅の広いバンド、
および30kDaのD3−βと推定されるバンドが検出
された。一方、pYES2形質転換体を培養した培地に
は、このバンドは検出されなかった。さらに、pYES
D3(ΔTero)形質転換体を培養した培地では、培
地中の夾雑タンパク質のバンドが消失しているのが観察
された。
【0091】上述の分析結果から、pYESD3(ΔT
ero)形質転換体のカゼイン重層寒天培地上でのハロ
ー形成は、本形質転換体がプロ型D3を分泌生産し、こ
れがD3活性体へと変換されることに起因するためと考
えられる。
【0092】なお、pYESD3(ΔTero)は酵母
INVSC1株に形質転換され、その保持菌はSacc
haromyces cerevisiae AJ14
703として、工業技術院生命工学工業技術研究所に平
成7年11月28日に寄託されている(受託番号:FE
RM P−15310)。
【0093】なお、本発明においては、発現ベクターに
組み込まれるD3遺伝子の配列は上記実施例3および4
に限られるものではない。すなわち、配列表の配列番号
1または2、あるいは3に示す塩基配列またはその部分
配列を表すものであって、それらがコードするアミノ酸
配列が発芽ダイズ子葉に由来する天然型チオールプロテ
アーゼの活性特性を発揮し得るチオールプロテアーゼを
コードする遺伝子であれば、本発明の範囲内に含まれ
る。したがって、配列表の配列番号1から3におけるア
ミノ酸配列またはこの配列において1若しくは複数のア
ミノ酸残基が挿入、付加、欠失若しくは置換されたアミ
ノ酸配列を有し、発芽ダイズ子葉に由来する天然型チオ
ールプロテアーゼの活性特性を発揮し得るチオールプロ
テアーゼをコードする塩基配列からなる遺伝子も、本発
明範囲内に含まれる。
【0094】また、配列表の配列番号3の塩基番号33
1〜1053で表される塩基配列はD3−β成熟体をコ
ードする遺伝子と考えられることから、これを部分配列
として含む塩基配列であって、組み換え遺伝子手法によ
り発芽ダイズ子葉に由来する天然型チオールプロテアー
ゼと同効の酵素活性を発揮し得るものを生産し得る塩基
配列からなる遺伝子もまた、本発明範囲内に含まれる。
【0095】さらに、これらD3遺伝子を発現生産させ
るための配列、すなわち高発現のための異種融合タンパ
ク質の配列や、分泌発現のためのシグナル配列が付加さ
れた配列も、本発明範囲内に含まれる。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ダイズ貯蔵タンパク質をアミノ酸または低分子ペプチド
にまで分解し得る新規チオールプロテアーゼD3のアミ
ノ酸配列をコードするcDNAが得られる。これらcD
NAの構造情報をもとに、大腸菌や酵母などで組換え体
チオールプロテアーゼを量産できる。また、上記cDN
Aを用いれば、実施例に詳述した以外の宿主でも、チオ
ールプロテアーゼD3を生産することが可能である。
【0097】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1807 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:Glycine max 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:68..1459 特徴を決定した方法:P 配列: TCACCTTTCT CCTAAAACAT CTCCAGTGGG TTCTTCTTCT TCTATTACAA 50 CAACGTCGTC CAAGACC ATG ACC ATG GCC ATG GCC ACG ATC CTG CTC 97 Met Thr Met Ala Met Ala Thr Ile Leu Leu -130 -125 CTG TTC ACG GTC TTC GCG GTT TCA TCG GCC CTA GAC ATG TCG ATA ATC 145 Leu Phe Thr Val Phe Ala Val Ser Ser Ala Leu Asp Met Ser Ile Ile -120 -115 -110 TCG TAC GAC AAC GCC CAC GCC GCC ACG TCG CGC AGC GAC GAG GAG CTG 193 Ser Tyr Asp Asn Ala His Ala Ala Thr Ser Arg Ser Asp Glu Glu Leu -105 -100 -95 -90 ATG TCC ATG TAC GAG CAG TGG CTG GTG AAG CAC GGC AAG GTG TAC AAC 241 Met Ser Met Tyr Glu Gln Trp Leu Val Lys His Gly Lys Val Tyr Asn -85 -80 -75 GCG CTC GGG GAG AAG GAG AAG AGG TTC CAG ATC TTC AAG GAC AAC CTG 289 Ala Leu Gly Glu Lys Glu Lys Arg Phe Gln Ile Phe Lys Asp Asn Leu -70 -65 -60 CGA TTC ATC GAC GAC CAC AAC TCC CAA GAG GAC CGA ACC TAC AAG CTC 337 Arg Phe Ile Asp Asp His Asn Ser Gln Glu Asp Arg Thr Tyr Lys Leu -55 -50 -45 GGA CTG AAC CGG TTC GCG GAT CTC ACC AAC GAG GAG TAC AGG GCC AAG 385 Gly Leu Asn Arg Phe Ala Asp Leu Thr Asn Glu Glu Tyr Arg Ala Lys -40 -35 -30 TAC TTG GGA ACC AAG ATC GAT CCC AAC CGG AGG CTC GGC AAG ACC CCG 433 Tyr Leu Gly Thr Lys Ile Asp Pro Asn Arg Arg Leu Gly Lys Thr Pro -25 -20 -15 -10 AGC AAC CGA TAC GCG CCA CGT GTC GGC GAC AAA CTA CCT GAA TCG GTT 481 Ser Asn Arg Tyr Ala Pro Arg Val Gly Asp Lys Leu Pro Glu Ser Val -5 1 5 GAT TGG AGG AAG GAA GGT GCT GTT CCT CCA GTC AAA GAC CAA GGA GGC 529 Asp Trp Arg Lys Glu Gly Ala Val Pro Pro Val Lys Asp Gln Gly Gly 10 15 20 TGT GGG AGC TGT TGG GCA TTC TCA GCA ATC GGT GCA GTG GAA GGA ATA 577 Cys Gly Ser Cys Trp Ala Phe Ser Ala Ile Gly Ala Val Glu Gly Ile 25 30 35 AAT AAG ATA GTG ACA GGT GAA CTG ATT TCG TTA TCA GAA CAA GAA TTG 625 Asn Lys Ile Val Thr Gly Glu Leu Ile Ser Leu Ser Glu Gln Glu Leu 40 45 50 55 GTG GAT TGT GAT ACA GGA TAT AAC GAA GGA TGC AAT GGA GGA CTT ATG 673 Val Asp Cys Asp Thr Gly Tyr Asn Glu Gly Cys Asn Gly Gly Leu Met 60 65 70 GAC TAT GCA TTT GAG TTC ATT ATC AAC AAT GGC GGC ATT GAT TCT GAA 721 Asp Tyr Ala Phe Glu Phe Ile Ile Asn Asn Gly Gly Ile Asp Ser Glu 75 80 85 GAG GAT TAC CCT TAC CGT GGT GTT GAT GGT AGA TGT GAC ACA TAT AGG 769 Glu Asp Tyr Pro Tyr Arg Gly Val Asp Gly Arg Cys Asp Thr Tyr Arg 90 95 100 AAA AAT GCT AAG GTT GTT TCT ATT GAT GAC TAC GAA GAT GTT CCT GCC 817 Lys Asn Ala Lys Val Val Ser Ile Asp Asp Tyr Glu Asp Val Pro Ala 105 110 115 TAT GAT GAG TTA GCT TTG AAA AAG GCT GTT GCA AAT CAG CCC GTC AGT 865 Tyr Asp Glu Leu Ala Leu Lys Lys Ala Val Ala Asn Gln Pro Val Ser 120 125 130 135 GTA GCT ATT GAA GGA GGG GGC AGG GAA TTT CAA TTA TAT GTA TCT GGT 913 Val Ala Ile Glu Gly Gly Gly Arg Glu Phe Gln Leu Tyr Val Ser Gly 140 145 150 GTA TTC ACT GGG AGA TGT GGC ACA GCA CTA GAT CAT GGT GTC GTG GCT 961 Val Phe Thr Gly Arg Cys Gly Thr Ala Leu Asp His Gly Val Val Ala 155 160 165 GTT GGG TAT GGT ACA GCT AAT GGT CAT GAT TAT TGG ATC GTA AGG AAT 1009 Val Gly Tyr Gly Thr Ala Asn Gly His Asp Tyr Trp Ile Val Arg Asn 170 175 180 TCA TGG GGT CCT AGC TGG GGA GAA GAT GGC TAC ATC AGG TTA GAA AGA 1057 Ser Trp Gly Pro Ser Trp Gly Glu Asp Gly Tyr Ile Arg Leu Glu Arg 185 190 195 AAT CTT GCT AAC AGC AGA TCA GGC AAG TGT GGA ATT GCA ATT GAG CCA 1105 Asn Leu Ala Asn Ser Arg Ser Gly Lys Cys Gly Ile Ala Ile Glu Pro 200 205 210 215 TCT TAT CCC CTT AAG AAT GGT CCA AAT CCA CCT AAT CCT GGA CCA TCA 1153 Ser Tyr Pro Leu Lys Asn Gly Pro Asn Pro Pro Asn Pro Gly Pro Ser 220 225 230 CCC CCT TCA CCT GTG AAG CCA CCA AAT GTC TGT GAC AAC TAC TAC AGC 1201 Pro Pro Ser Pro Val Lys Pro Pro Asn Val Cys Asp Asn Tyr Tyr Ser 235 240 245 TGT GCT GAT AGT GCT ACT TGT TGC TGT ATT TTC GAG TTC GGA AAT GCT 1249 Cys Ala Asp Ser Ala Thr Cys Cys Cys Ile Phe Glu Phe Gly Asn Ala 250 255 260 TGC TTT GAG TGG GGT TGC TGT CCT CTT GAG GGT GCT ACC TGC TGT GAT 1297 Cys Phe Glu Trp Gly Cys Cys Pro Leu Glu Gly Ala Thr Cys Cys Asp 265 270 275 GAC CAC TAC AGT TGC TGC CCT AAC GAC TAT CCC ATC TGC AAC ACT TAT 1345 Asp His Tyr Ser Cys Cys Pro Asn Asp Tyr Pro Ile Cys Asn Thr Tyr 280 285 290 295 GCT GGA ACT TGT CTC AGG AGC AAG AAC AAC CCA TTC GGA GTG AAG GCA 1393 Ala Gly Thr Cys Leu Arg Ser Lys Asn Asn Pro Phe Gly Val Lys Ala 300 305 310 TTG AGG CGT ACT CCG GCT AAA CCC CAT TGG ACC TTT GGG CGT AAG AAC 1441 Leu Arg Arg Thr Pro Ala Lys Pro His Trp Thr Phe Gly Arg Lys Asn 315 320 325 AAG GTC AGC AGT GCT TAAGCAGATA AAGGAAATGT GAACGTGCAG GAAGGAGCCA 1496 Lys Val Ser Ser Ala 330 ATGATGAAGT AAATGAAAGA CGAAGAATTA AAACACCAGC TGATACACTT CCCCTTTACC 1556 TTCACATAAA TTTCTCTGTG CCATTTTATT ATGATACAAA TTGATACTAT TCTGTATCAA 1616 ATTTCAGTCA GATATTGGCT GTGTACATAG GGTTATATTA TTGATGCACT GTATTTGTAT 1676 TCAAATTCCA ATTCCAAATG GCGAACATAT TTGATTGCTG TTAGTTTCCC AGGTTATGTA 1736 GACTATGTGA CAATGCAGCA TTATTTGGAT TTGCCCGATA TTCTGGCTAT TTCATTTGCT 1796 TAAAAAAAAA A 1807
【0098】配列番号:2 配列の長さ:1849 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:Glycine max 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:48..1442 特徴を決定した方法:P 配列: TAAACATCTC AATGGGTTCT TCTTCTATTA CAACATCGCC CGCAACC 47 ATG ACC ATG GCT GCG ATC GTG CTC CTG TTC ACG GTC TTT GCC GTT TCC 95 Met Thr Met Ala Ala Ile Val Leu Leu Phe Thr Val Phe Ala Val Ser -130 -125 -120 TCC GCC CTA GAC ATG TCG ATA ATC TCG TAC GAC AGC GCC CAC GCG GAC 143 Ser Ala Leu Asp Met Ser Ile Ile Ser Tyr Asp Ser Ala His Ala Asp -115 -110 -105 AAG GCC GCC ACG TTG CGC ACC GAG GAG GAG CTG ATG TCC ATG TAC GAG 191 Lys Ala Ala Thr Leu Arg Thr Glu Glu Glu Leu Met Ser Met Tyr Glu -100 -95 -90 -85 CAG TGG CTC GTG AAG CAC GGG AAG GTG TAC AAC GCG CTC GGC GAG AAG 239 Gln Trp Leu Val Lys His Gly Lys Val Tyr Asn Ala Leu Gly Glu Lys -80 -75 -70 GAG AAG CGC TTC CAG ATC TTC AAG GAC AAC CTG CGA TTC ATC GAC GAC 287 Glu Lys Arg Phe Gln Ile Phe Lys Asp Asn Leu Arg Phe Ile Asp Asp -65 -60 -55 CAC AAC TCC GCG GAG GAC CGA ACC TAC AAG CTC GGA CTG AAC CGG TTC 335 His Asn Ser Ala Glu Asp Arg Thr Tyr Lys Leu Gly Leu Asn Arg Phe -50 -45 -40 GCT GAT CTC ACC AAC GAG GAA TAC AGG GCC AAG TAC TTG GGA ACC AAG 383 Ala Asp Leu Thr Asn Glu Glu Tyr Arg Ala Lys Tyr Leu Gly Thr Lys -35 -30 -25 ATC GAT CCC AAC CGG AGG CTC GGA AAG ACC CCG AGC AAC CGC TAC GCG 431 Ile Asp Pro Asn Arg Arg Leu Gly Lys Thr Pro Ser Asn Arg Tyr Ala -20 -15 -10 -5 CCA CGT GTC GGC GAC AAA TTG CCT GAT TCC GTT GAT TGG AGG AAG GAA 479 Pro Arg Val Gly Asp Lys Leu Pro Asp Ser Val Asp Trp Arg Lys Glu 1 5 10 GGT GCT GTT CCT CCT GTC AAA GAC CAA GGA GGC TGT GGG AGC TGT TGG 527 Gly Ala Val Pro Pro Val Lys Asp Gln Gly Gly Cys Gly Ser Cys Trp 15 20 25 GCA TTC TCA GCA ATC GGT GCA GTA GAA GGA ATA AAT AAG ATA GTA ACA 575 Ala Phe Ser Ala Ile Gly Ala Val Glu Gly Ile Asn Lys Ile Val Thr 30 35 40 GGC GAA CTG ATT TCG TTA TCA GAA CAA GAA TTG GTG GAT TGT GAT ACT 623 Gly Glu Leu Ile Ser Leu Ser Glu Gln Glu Leu Val Asp Cys Asp Thr 45 50 55 60 GGA TAT AAC CAA GGA TGC AAT GGA GGA CTT ATG GAC TAT GCA TTT GAG 671 Gly Tyr Asn Gln Gly Cys Asn Gly Gly Leu Met Asp Tyr Ala Phe Glu 65 70 75 TTC ATA ATC AAC AAT GGC GGC ATT GAT TCT GAT GAG GAT TAC CCA TAC 719 Phe Ile Ile Asn Asn Gly Gly Ile Asp Ser Asp Glu Asp Tyr Pro Tyr 80 85 90 CGT GGT GTT GAT GGT AGA TGC GAC ACA TAT AGG AAA AAT GCT AAA GTC 767 Arg Gly Val Asp Gly Arg Cys Asp Thr Tyr Arg Lys Asn Ala Lys Val 95 100 105 GTT TCT ATT GAT GAC TAC GAA GAT GTT CCT GCC TAT GAT GAG TTA GCC 815 Val Ser Ile Asp Asp Tyr Glu Asp Val Pro Ala Tyr Asp Glu Leu Ala 110 115 120 TTG AAA AAG GCC GTT GCA AAT CAG CCC GTG AGC GTT GCT ATT GAA GGA 863 Leu Lys Lys Ala Val Ala Asn Gln Pro Val Ser Val Ala Ile Glu Gly 125 130 135 140 GGG GGC AGG GAA TTT CAA TTA TAT GTA TCT GGT GTA TTC ACG GGG AGA 911 Gly Gly Arg Glu Phe Gln Leu Tyr Val Ser Gly Val Phe Thr Gly Arg 145 150 155 TGT GGC ACA GCA CTA GAT CAT GGT GTC GTG GCT GTT GGG TAT GGA ACA 959 Cys Gly Thr Ala Leu Asp His Gly Val Val Ala Val Gly Tyr Gly Thr 160 165 170 GCT AAA GGT CAT GAT TAT TGG ATC GTA AGG AAT TCA TGG GGT TCT AGC 1007 Ala Lys Gly His Asp Tyr Trp Ile Val Arg Asn Ser Trp Gly Ser Ser 175 180 185 TGG GGA GAG GAT GGC TAC ATC AGA TTA GAA AGA AAT CTT GCT AAC AGC 1055 Trp Gly Glu Asp Gly Tyr Ile Arg Leu Glu Arg Asn Leu Ala Asn Ser 190 195 200 AGA TCA GGC AAG TGT GGA ATT GCA ATT GAG CCA TCT TAT CCC CTT AAG 1103 Arg Ser Gly Lys Cys Gly Ile Ala Ile Glu Pro Ser Tyr Pro Leu Lys 205 210 215 220 AAT GGT CCA AAT CCC CCT AAT CCT GGA CCA TCA CCC CCT TCA CCT GTG 1151 Asn Gly Pro Asn Pro Pro Asn Pro Gly Pro Ser Pro Pro Ser Pro Val 225 230 235 AAG CCG CCA AAT GTC TGT GAC AAC TAC TAC AGC TGT GCT GAT AGT GCT 1199 Lys Pro Pro Asn Val Cys Asp Asn Tyr Tyr Ser Cys Ala Asp Ser Ala 240 245 250 ACT TGT TGC TGT ATT TTT GAG TTC GGA AAT GCT TGC TTC GAG TGG GGT 1247 Thr Cys Cys Cys Ile Phe Glu Phe Gly Asn Ala Cys Phe Glu Trp Gly 255 260 265 TGC TGT CCT CTT GAG GGT GCT TCC TGC TGT GAT GAC CAC TAC AGT TGC 1295 Cys Cys Pro Leu Glu Gly Ala Ser Cys Cys Asp Asp His Tyr Ser Cys 270 275 280 TGC CCT GCA GAC TAT CCC ATC TGC AAC ACT TAC GCT GGA ACT TGT CTC 1343 Cys Pro Ala Asp Tyr Pro Ile Cys Asn Thr Tyr Ala Gly Thr Cys Leu 285 290 295 300 AGG AGC AAG AAC AAC CCC TTT GGA GTG AAG GCA TTA AGG CGT ACT CCA 1391 Arg Ser Lys Asn Asn Pro Phe Gly Val Lys Ala Leu Arg Arg Thr Pro 305 310 315 GCG AAA CCC CAT TGG ACC TTC GGA CGT AAG AAC AAG GTC AGC AGT GCT 1439 Ala Lys Pro His Trp Thr Phe Gly Arg Lys Asn Lys Val Ser Ser Ala 320 325 330 TAAGCAGTTT AAGGAAATGT GAACGTGCAG AAGGAGCCAA TGATGAAGTA AAAGGGAAGA 1499 CGAAGGACTA AAGCACCAGC TGGATGCACT TCCCCCTTCT TCACATAATG CTGCACGTAA 1559 CATAAAGATC TTTACCATTT TATTATGATA CAAAATAGAT AATGTTCTGT ATCAAATTTC 1619 AGTCAGACAT TGGCTCTGTA CATAGGGTTA TATTATCGAT GCACTGTATT TGTATTCAAA 1679 TTCCAAATGG CGAACATATT TGATTGCTGT TAGTTTTCAA GGTTCTGTAG ATTATGTGAC 1739 AATGCAGCAG CAATATTTGG ATTTGTCCCA TATTCACATG CTATTTTAAT TTGCTTACAA 1799 TGTGAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA 1849
【0099】配列番号:3 配列の長さ:1056 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:Glycine max 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:1..1056 特徴を決定した方法:P 特徴を表わす記号:insertion seq 存在位置:1..9 特徴を決定した方法:E 配列: ATG GCT AGG TAC GAC AGC GCC CAC GCG GAC AAG GCC GCC ACG TTG CGC 48 Met Ala Arg Tyr Asp Ser Ala His Ala Asp Lys Ala Ala Thr Leu Arg 5 10 15 ACC GAG GAG GAG CTG ATG TCC ATG TAC GAG CAG TGG CTC GTG AAG CAC 96 Thr Glu Glu Glu Leu Met Ser Met Tyr Glu Gln Trp Leu Val Lys His 20 25 30 GGG AAG GTG TAC AAC GCG CTC GGC GAG AAG GAG AAG CGC TTC CAG ATC 144 Gly Lys Val Tyr Asn Ala Leu Gly Glu Lys Glu Lys Arg Phe Gln Ile 35 40 45 TTC AAG GAC AAC CTG CGA TTC ATC GAC GAC CAC AAC TCC GCG GAG GAC 192 Phe Lys Asp Asn Leu Arg Phe Ile Asp Asp His Asn Ser Ala Glu Asp 50 55 60 CGA ACC TAC AAG CTC GGA CTG AAC CGG TTC GCT GAT CTC ACC AAC GAG 240 Arg Thr Tyr Lys Leu Gly Leu Asn Arg Phe Ala Asp Leu Thr Asn Glu 65 70 75 80 GAA TAC AGG GCC AAG TAC TTG GGA ACC AAG ATC GAT CCC AAC CGG AGG 288 Glu Tyr Arg Ala Lys Tyr Leu Gly Thr Lys Ile Asp Pro Asn Arg Arg 85 90 95 CTC GGA AAG ACC CCG AGC AAC CGC TAC GCG CCA CGT GTC GGC GAC AAA 336 Leu Gly Lys Thr Pro Ser Asn Arg Tyr Ala Pro Arg Val Gly Asp Lys 100 105 110 TTG CCT GAT TCC GTT GAT TGG AGG AAG GAA GGT GCT GTT CCT CCT GTC 384 Leu Pro Asp Ser Val Asp Trp Arg Lys Glu Gly Ala Val Pro Pro Val 115 120 125 AAA GAC CAA GGA GGC TGT GGG AGC TGT TGG GCA TTC TCA GCA ATC GGT 432 Lys Asp Gln Gly Gly Cys Gly Ser Cys Trp Ala Phe Ser Ala Ile Gly 130 135 140 GCA GTA GAA GGA ATA AAT AAG ATA GTA ACA GGC GAA CTG ATT TCG TTA 480 Ala Val Glu Gly Ile Asn Lys Ile Val Thr Gly Glu Leu Ile Ser Leu 145 150 155 160 TCA GAA CAA GAA TTG GTG GAT TGT GAT ACT GGA TAT AAC CAA GGA TGC 528 Ser Glu Gln Glu Leu Val Asp Cys Asp Thr Gly Tyr Asn Gln Gly Cys 165 170 175 AAT GGA GGA CTT ATG GAC TAT GCA TTT GAG TTC ATA ATC AAC AAT GGC 576 Asn Gly Gly Leu Met Asp Tyr Ala Phe Glu Phe Ile Ile Asn Asn Gly 180 185 190 GGC ATT GAT TCT GAT GAG GAT TAC CCA TAC CGT GGT GTT GAT GGT AGA 624 Gly Ile Asp Ser Asp Glu Asp Tyr Pro Tyr Arg Gly Val Asp Gly Arg 195 200 205 TGC GAC ACA TAT AGG AAA AAT GCT AAA GTC GTT TCT ATT GAT GAC TAC 672 Cys Asp Thr Tyr Arg Lys Asn Ala Lys Val Val Ser Ile Asp Asp Tyr 210 215 220 GAA GAT GTT CCT GCC TAT GAT GAG TTA GCC TTG AAA AAG GCC GTT GCA 720 Glu Asp Val Pro Ala Tyr Asp Glu Leu Ala Leu Lys Lys Ala Val Ala 225 230 235 240 AAT CAG CCC GTG AGC GTT GCT ATT GAA GGA GGG GGC AGG GAA TTT CAA 768 Asn Gln Pro Val Ser Val Ala Ile Glu Gly Gly Gly Arg Glu Phe Gln 245 250 255 TTA TAT GTA TCT GGT GTA TTC ACG GGG AGA TGT GGC ACA GCA CTA GAT 816 Leu Tyr Val Ser Gly Val Phe Thr Gly Arg Cys Gly Thr Ala Leu Asp 260 265 270 CAT GGT GTC GTG GCT GTT GGG TAT GGA ACA GCT AAA GGT CAT GAT TAT 864 His Gly Val Val Ala Val Gly Tyr Gly Thr Ala Lys Gly His Asp Tyr 275 280 285 TGG ATC GTA AGG AAT TCA TGG GGT TCT AGC TGG GGA GAG GAT GGC TAC 912 Trp Ile Val Arg Asn Ser Trp Gly Ser Ser Trp Gly Glu Asp Gly Tyr 290 295 300 ATC AGA TTA GAA AGA AAT CTT GCT AAC AGC AGA TCA GGC AAG TGT GGA 960 Ile Arg Leu Glu Arg Asn Leu Ala Asn Ser Arg Ser Gly Lys Cys Gly 305 310 315 320 ATT GCA ATT GAG CCA TCT TAT CCC CTT AAG AAT GGT CCA AAT CCC CCT 1008 Ile Ala Ile Glu Pro Ser Tyr Pro Leu Lys Asn Gly Pro Asn Pro Pro 325 330 335 AAT CCT GGA CCA TCA CCC CCT TCA CCT GTG AAG CCG CCA AAT GTC TGA 1056 Asn Pro Gly Pro Ser Pro Pro Ser Pro Val Lys Pro Pro Asn Val 340 345 350
【図面の簡単な説明】
【図1】発現プラスミドpGEMpβの構築過程(部
分)を示す部分図である。
【図2】発現プラスミドpGEMpβの構築過程(部
分)を示す部分図である。
【図3】分泌発現プラスミドpYESD3(ΔTer
o)の構築過程(部分)を示す部分図である。
【図4】分泌発現プラスミドpYESD3(ΔTer
o)の構築過程(部分)を示す部分図である。
【図5】ベクターpYES2、および発現プラスミドp
YESD3(ΔTero)を保持する形質転換体である
酵母INVSC1株を培養した培地のSDS−PAGE
像を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:865) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 9/50 C12R 1:19) (C12N 9/50 C12R 1:865) (72)発明者 三輪 哲也 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1番1号 味 の素株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 柴井 博四郎 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1番1号 味 の素株式会社中央研究所内 (72)発明者 横関 健三 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1番1号 味 の素株式会社中央研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号1または2に示す塩基
    配列で表される、発芽ダイズ子葉に由来する新規チオー
    ルプロテアーゼをコードするDNA。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号1または2におけるア
    ミノ酸配列またはこの配列において1若しくは複数のア
    ミノ酸残基が挿入、付加、欠失若しくは置換されたアミ
    ノ酸配列を有し、発芽ダイズ子葉に由来する天然型チオ
    ールプロテアーゼの活性特性を発揮し得るチオールプロ
    テアーゼをコードするDNA。
  3. 【請求項3】 配列表の配列番号3に示す塩基配列また
    はその部分配列で表されるDNAであって、該配列番号
    3におけるアミノ酸配列またはこの配列において1若し
    くは複数のアミノ酸残基が挿入、付加、欠失若しくは置
    換されたアミノ酸配列を有し、発芽ダイズ子葉に由来す
    る天然型チオールプロテアーゼの活性特性を発揮し得る
    チオールプロテアーゼをコードする、上記DNA。
  4. 【請求項4】 配列表の配列番号3のアミノ酸番号4位
    (Tyr)〜351位(Val)までのアミノ酸配列を
    コードする、請求項3に記載のDNA。
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号3の塩基番号10〜1
    053の塩基配列で表される、請求項3または4に記載
    のDNA。
  6. 【請求項6】 配列表の配列番号3のアミノ酸番号11
    1位(Asp)〜351位(Val)までのアミノ酸配
    列をコードする、請求項3に記載のDNA。
  7. 【請求項7】 配列表の配列番号3の塩基番号331〜
    1053の塩基配列で表される、請求項3または6に記
    載のDNA。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のD
    NAを含有する、組換え発現ベクター。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の組換え発現ベクターで
    形質転換された大腸菌(Escherichia co
    li)である、形質転換体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の形質転換体を培養
    し、培養物中に産生されたチオールプロテアーゼを単離
    し、所望により精製することからなる、チオールプロテ
    アーゼの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記培養物中に産生されたチオールプ
    ロテアーゼをタンパク質封入体として回収し、可溶化・
    巻き戻しした後にpHを酸性側にシフトして活性化する
    ことからなる、請求項10に記載のチオールプロテアー
    ゼの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項4または5に記載のDNAの
    5’末端側にシグナル配列をコードするDNAを付加し
    てなるDNA。
  13. 【請求項13】 前記シグナル配列が、配列表の配列番
    号2の塩基番号48〜122の塩基配列である、請求項
    12に記載のDNA。
  14. 【請求項14】 配列表の配列番号2のアミノ酸番号−
    132位(Met)〜241位(Val)までのアミノ
    酸配列をコードするDNA。
  15. 【請求項15】 配列表の配列番号2の塩基番号48〜
    1166の塩基配列で表されるDNA。
  16. 【請求項16】 請求項12〜15のいずれか1項に記
    載のDNAを含有する、組換え分泌発現ベクター。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の組換え分泌発現ベ
    クターで形質転換された酵母(Saccharomyc
    es cerevisiae)である、形質転換体。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の形質転換体を培養
    し、培地中に産生されたチオールプロテアーゼを単離
    し、所望により精製することからなる、チオールプロテ
    アーゼの製造方法。
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