JPH09121717A - 水槽用ヒータ及び加熱防止用取付具 - Google Patents

水槽用ヒータ及び加熱防止用取付具

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JPH09121717A
JPH09121717A JP31360695A JP31360695A JPH09121717A JP H09121717 A JPH09121717 A JP H09121717A JP 31360695 A JP31360695 A JP 31360695A JP 31360695 A JP31360695 A JP 31360695A JP H09121717 A JPH09121717 A JP H09121717A
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JP
Japan
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heat
heating element
water tank
heater
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JP31360695A
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Hiroshi Yamada
洋 山田
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GUTSUPII KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水槽用ヒータにおいて、水槽内で使用される
通常使用時には確実に動作するとともに、水槽の破損や
水槽内からのヒータの飛び出し等の異常時には安全に過
熱を防止することのできる構造を実現する。 【解決手段】 水槽用ヒータ10の本体11の中央部に
は、水槽用ヒータ10の本体11よりも熱伝導率の高い
材質の過熱防止用取付具20が装着されている。過熱防
止用取付具20は、本体11に装着可能に形成された取
付基部21と、取付基部21から軸線方向に延伸した延
長部22と、延長部22の先端に形成され、発熱体制御
部材30を取付可能にした取付先端部23とを有する。
延長部22は帯状に形成され、その先端が蓋体12より
も先に出るように充分な長さを備え、蓋体12には接触
するが本体11の表面には接触せず、延長部22と本体
11との間に僅かな隙間が形成されるようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水槽用ヒータ及び加
熱防止用取付具に係り、特に、水槽用ヒータの過熱によ
る事故を防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】水槽で鑑賞魚や水草等を飼育する場合に
は、水槽内の水温を所定範囲内に保持するために、水槽
用ヒータを用いる場合が多い。図7は従来の水槽用ヒー
タ100の構造を示すものである。水槽用ヒータ100
は、円柱状の本体101と、本体101の一端に装着さ
れたゴム又は樹脂製の蓋体102と、蓋体102の中心
に形成された挿通孔を通し引き出される配線コード10
3とから構成される。
【0003】本体101には、石英管又はセラミック管
により有底円筒状に形成されたケーシング104と、そ
の内部に収容された発熱体105とが設けられ、発熱体
105は配線コード103に接続されて、両端に配置さ
れた支持体106,106によりケーシング104の軸
線に沿って保持されている。発熱体105の周囲にはガ
ラスやセラミック製の細粒子107が充填されている。
発熱体105の左には温度ブレーカ109が収容され、
この温度ブレーカ109は配線コード103に接続さ
れ、所定の設定温度よりも高い温度を検知すると、発熱
体への電力供給を遮断するようになっている。
【0004】このように形成された水槽用ヒータ100
は、水槽内に配置され、別途水槽内に配置されたサーモ
スタットにより検出された水温に応じて水槽内の水を加
熱する。この場合、サーモスタットは水槽外に取付けら
れた制御器に接続され、この制御器から水槽用ヒータ1
00に電力が供給される。
【0005】上記水槽用ヒータ100は通常の使用態様
においては全く支障なく動作するが、例えば地震等の災
害や事故で水槽が割れるなどによって水槽内の水位が減
少したり水が全くなくなってしまったり、水槽内からヒ
ータが放り出されてしまったりすると、水槽用ヒータ1
00が発熱してもサーモスタットが水温を検知しないた
めに、水槽用ヒータ100が過熱し、火災を引き起こす
危険性がある。しかし、上記水槽用ヒータ100には温
度ブレーカ109が内蔵されているため、温度ブレーカ
109が所定の設定温度を検出すると水槽用ヒータ10
0への電力供給が遮断されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記温度ブレーカ10
9の設定温度は例えば75℃とされ、この温度になると
発熱体105への電力供給を遮断するように設定される
が、通常の使用態様に支障を与えずに異常事態における
安全性を確保することは極めて困難である。
【0007】例えば、発熱体105の発熱により最も高
温になる部分は通常は発熱体95の中心部及びその外側
のケーシング104であり、これらの部分が過熱して
も、ケーシング104自体の熱伝導率が小さいため、温
度ブレーカ109の位置ではそれほど高温にならない。
したがって、温度ブレーカ109の設定温度を高くしす
ぎると温度ブレーカ109が動作せず、火災等の危険が
生ずることとなる。
【0008】逆に、温度ブレーカ109の設定温度を低
くすると、例えば水槽用ヒータ100を図示のように横
に寝かせて使用する場合には問題はないが、縦に立てて
使用した場合には、発熱部の上方に温度ブレーカ109
が配置されるため、通常使用時でも温度ブレーカ109
が動作する可能性がある。温度ブレーカ109は温度ヒ
ューズで構成されている場合、一度動作すると水槽用ヒ
ータ100自体の使用ができなくなるため、商品として
は致命的な欠点となる。
【0009】したがって、温度ブレーカとしての設定温
度の許容範囲が狭いとともに、その許容範囲も製品毎の
微妙な造作の相違によりばらつきがあるため、安全性の
高い水槽用ヒータを低コストで量産できないという問題
点があった。
【0010】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、通常使用時には確実に動作する
とともに、異常時には安全に過熱を防止することができ
る水槽用ヒータの安価かつ簡単な過熱防止構造を実現す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明が講じた手段は、水槽内の水を加熱するため
の発熱体を内蔵した本体を有する水槽用ヒータにおい
て、前記発熱体の発熱部に接触するとともに該発熱部か
ら離れる方向に延伸する熱伝導路を備えた、前記本体よ
りも熱伝導性の良好な熱伝導体を設け、前記発熱部から
離れた位置で前記熱伝導体に接触し、温度を検知して前
記発熱体の発熱状態を制御するための発熱体制御部材を
取付けたことを特徴とする。
【0012】この手段によれば、水中で使用される場合
には発熱部の熱が熱伝導体に伝達され、熱伝導路を伝達
されていく途中で周囲の水に熱が放散されるため、発熱
体制御部材の検知温度は低いが、災害や事故時には周囲
の水がなくなるため、熱伝導体の熱伝導路によって熱が
そのまま伝達され、発熱部の温度に近い温度が発熱体制
御部材で検知される。したがって、発熱体制御部材の検
知温度によって発熱体への電力供給を遮断することによ
り、通常使用時には確実に動作させることができるとと
もに、非常時には安全に発熱部の過熱を防止することが
できる。
【0013】ここで、前記熱伝導体を、前記本体に装着
される取付基部と、該取付基部から伸びて前記熱伝導路
を構成する延長部と、該延長部の先端に形成され前記発
熱体制御部材を取付けるための取付先端部とを有するも
のとすることが好ましい。この場合には、延長部によっ
て本体と発熱体制御部材とを連結することによって熱伝
導路が構成される。
【0014】また、前記熱伝導路は前記本体から離反し
て設けることが好ましい。熱伝導路を本体から離して構
成することにより、通常使用時の熱伝導路における熱の
放散を確実にすることができるので、発熱体制御部材の
誤動作の防止、温度マージンの増大、発熱体制御部材の
感度の向上等を図ることができる。
【0015】さらに、加熱防止用取付具としては、発熱
体を内蔵した水槽用ヒータの発熱部に取付けられる取付
基部と、該取付基部から伸びて前記熱伝導路を形成する
延長部と、該延長部の先端に形成され前記発熱体の発熱
状態を制御するためのための発熱体制御部材を取付ける
ための取付先端部とを有し、前記水槽ヒータの本体より
も熱伝導性の良好な熱伝導体から成ることを特徴とす
る。この取付具によれば、水槽用ヒータに装着して、そ
の取付先端部に発熱体制御部材を取付けるだけで非常時
の場合にも過熱を効果的に防止することができる。ま
た、構造も簡単で安価に製造することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る水槽用ヒータ及び過熱防止用取付具の実施形態に
ついて説明する。
【0017】(第1の実施形態)図1及び図2は本発明
に係る第1の実施形態の構造を示す斜視図である。水槽
用ヒータ10は円筒状に形成された石英管又はセラミッ
ク管等で構成されたケーシングを有する本体11、合成
樹脂やゴム等からなる蓋体12及び配線コード13から
なる。その内部構造は上述の図7に示すものとほぼ同様
であるが、温度ブレーカ99は内蔵されていない。本体
11の中央部、すなわち水槽用ヒータ10の最も高温に
なる部分には、水槽用ヒータ10の本体11の材質より
も熱伝導率の高い材質、例えば銅、アルミニウム、ステ
ンレス等で形成された過熱防止用取付具20が装着され
ている。
【0018】過熱防止用取付具20は、図2に示すよう
に、本体11に装着可能に形成された取付基部21と、
取付基部21から軸線方向に延伸した延長部22と、延
長部22の先端に形成され、図1に示す温度センサ、温
度ブレーカ又はサーモスタット等の発熱体制御部材30
を取付可能にした取付先端部23とを有する。取付基部
21には2枚の屈曲片21a,21aが対向して設けら
れ、これらの2つの屈曲片21aの間に本体11を挟持
するようにして取付けられる。
【0019】延長部22は帯状に形成され、取付基部2
1が本体11の略中央部に装着された状態で、その先端
が蓋体12よりも先に出るように充分な長さを備えてい
る。また、過熱防止用取付具20を水槽用ヒータ10に
装着すると、延長部22が蓋体12には接触するが本体
11の表面には接触せず、延長部22と本体11との間
に僅かな隙間が形成されるようになっている。
【0020】取付先端部23には一対の屈曲片23a,
23aが対向形成され、屈曲片23aによって発熱体制
御部材30を挟持するようになっている。発熱体制御部
材30は、温度を検知することによって結果的に本体1
1の内部に収容された発熱体への電力供給を制御するも
のであり、単なる温度センサでもよく、或いは温度ブレ
ーカやサーミスタ、或いはサーモスタットであってもよ
い。
【0021】発熱体制御部材30からは配線31が導出
され、発熱体制御部材30が温度センサである場合に
は、水槽用ヒータ10の配線コード13とともに図示し
ない制御器に導かれる。この制御器では、発熱体制御部
材30の検知温度によって配線コード13を通じて供給
される電力を遮断する。この場合、発熱体制御部材30
の検知温度によって異常時の電力遮断のみを制御器によ
り行ってもよく、或いは制御器によりサーモスタットと
同様に温度制御を行ってもよい。発熱体制御部材30が
温度ヒューズ等の温度ブレーカである場合及び発熱体制
御部材30自体がサーモスタットである場合には、配線
31は直接配線コード13に接続され、配線コード13
による給電回路を所定の検知温度により供給、遮断す
る。
【0022】この実施形態によれば、水槽内の水中に設
置された場合には、内蔵された発熱体によって本体11
が加熱されると、取付基部21を介して延長部22、取
付先端部23へと熱が伝達されていくが、延長部22及
び取付先端部23は周囲の水によって冷却されるため、
本体11の中央部よりもかなり低い温度になる。したが
って、発熱体制御部材30を温度ブレーカにした場合で
も通常の使用態様において誤動作することはない。特
に、延長部22は本体11との間に隙間を有するため、
延長部22を水槽用ヒータ10の軸線方向に伸ばして
も、水中では取付先端部が過熱する危険性はない。
【0023】この実施形態を水のない場所で発熱させる
と、本体11の中央部に取付けられた取付基部21から
延長部22を介して取付先端部23に熱が伝動され、延
長部22及び取付先端部23の周囲に水がないため、取
付先端部23の温度は本体11の中央部の温度に近くな
る。したがって、発熱体制御部材30は水槽用ヒータ1
0の過熱を容易に検知することができる。
【0024】(第2の実施形態)図3には、本発明に係
る第2の実施形態としての過熱防止用取付具40の構造
を示す。この過熱防止用取付具40には、上述の実施形
態と同様に水槽用ヒータ10の本体11に取付けられる
取付基部41と、この取付基部41の上方に連続して設
けられた接続部42と、接続部42の上方に形成された
取付先端部43とから構成される。
【0025】取付基部41には一対の屈曲片41a,4
1aが対向配置され、本体11を挟持するように構成さ
れている。また、接続部42は、屈曲片41a,41a
の延長部分が鋲44,44によって重ねられた状態に固
定されることにより構成される。さらに、取付先端部4
3には、接続部42から連続して延伸した板片により一
対の屈曲片43a,43aが構成され、この屈曲片43
aにより図1と同様の発熱体制御部材30を挟持するよ
うになっている。
【0026】この第2の実施形態は2枚の金属片をプレ
ス等により屈曲加工して、鋲44により固定して形成で
きる。接続部42の長さは必要に応じて適宜調整して形
成することができる。上述の第1の実施形態は、特に水
槽用ヒータ10を横倒し状態で水槽内に設置する場合に
適合させたものであるが、この第2の実施形態は水槽用
ヒータ10を縦に設置する場合に適合させたものであ
る。水槽用ヒータ10の上方には発熱が伝達されやすい
ので、発熱体制御部材30は本体11の横方向に配置さ
れることが好ましいからである。
【0027】上記実施形態では一対の屈曲片により過熱
防止用取付具とヒータ本体又は発熱体制御部材との取付
けを行っているが、取付部の接触面積を確保できる方法
であれば、いかなる取付構造でもよい。例えば、リング
状又は筒状の取付構造を用い、この取付け構造に挿通さ
せることによって固定してもよく、或いは接着剤等によ
り貼着してもよい。
【0028】(第3の実施形態)図4には、本発明に係
る第3の実施形態の構造を示す。この実施形態において
は、図1に示す水槽用ヒータ10を被覆して鑑賞魚等が
火傷をしないようにするためのヒータカバー50に過熱
防止用取付具60を取付けている。ヒータカバー50
は、上下一対の耐熱性の合成樹脂から成る半円筒部材5
1,52で構成され、これらの半円筒部材51,52に
は、それぞれ、水槽用ヒータ10を保持するための保持
枠55,56,57が形成されるとともに、その外周面
に多数の開口部53,54が形成されている。保持枠5
5,56,57にはそれぞれ本体11に嵌合するため又
は配線コード13を挿通させるための半円溝55a,5
6a,57aが形成されている。
【0029】半円筒部材51と52は、図1に示す水槽
用ヒータ10を内部に収容した状態で相互に嵌合するよ
うに構成されていて、保持枠57は軸線方向の略中央部
に形成され、保持枠57の中央には、半円筒部材52の
外周まで伸びる縦溝57bが形成されている。
【0030】過熱防止用取付具60は上述の実施形態と
同様の材質で形成され、水槽用ヒータ10の本体11に
接触するように構成された半円筒状の接触基部61と、
この接触基部61から伸びる延長部62と、延長部62
の先端に形成された切欠部を備えた円筒状に形成された
取付先端部63とから構成される。この過熱防止用取付
具60は、接触基部61が半円溝57a内に嵌合し、延
長部52が縦溝57bを挿通して外部に突出するように
装着されている。
【0031】このように構成されたヒータカバー50に
水槽用ヒータ10を収容して上下の半円筒部材51と5
2を嵌合させると、水槽用ヒータ10の本体11の中央
部に接触基部61が接触した状態に保持される。そし
て、外部に突出した延長部62の先端の取付先端部63
に図1と同様の発熱体制御部材30を取付けることによ
って、上述の各実施形態と同様の効果を奏する。
【0032】(第4の実施形態)図5には、本発明に係
る第4の実施形態としての水槽用ヒータ70の構造を示
す。この実施形態においては、図7に示す従来の水槽用
ヒータ100と同様に、金属製の過熱防止用取付具80
が嵌合しており、円柱状の本体71と、本体71の一端
に装着されたゴム又は樹脂製の蓋体72と、蓋体72の
中心に形成された挿通孔を通して引き出される配線コー
ド73とから構成される。
【0033】本体71には、石英管又はセラミック管に
より有底円筒状に形成されたケーシング74と、その内
部に収容された発熱体75とが設けられ、発熱体75は
配線コード73に接続されて、両端に配置された支持体
76,76によりケーシング74のほぼ中央に保持され
ている。発熱体75の周囲にはガラスやセラミック製の
細粒子77が充填されている。発熱体75の左には温度
ブレーカ79が収容され、この温度ブレーカ79は配線
コード73に接続されている。
【0034】この実施形態においては、温度ブレーカ7
9が本体71の内部に内蔵されており、温度ブレーカ7
9と発熱体75との間に断熱板78が設けられている。
過熱防止用取付具80は、本体71に挿通された円筒状
の取付基部81と、この取付基部81から軸線方向に伸
びる帯状の延長部82と、延長部82の先端に接続さ
れ、ケーシング74を貫通して本体71の内部に侵入
し、温度ブレーカ79に接触する取付先端部83とから
構成される。この過熱防止用取付具80は、本体11の
材質よりも熱伝導性の良い上述の実施形態と同様の材質
で形成されている。
【0035】この実施形態によれば、通常の使用態様で
は、発熱体75の発熱により取付基部81が加熱される
が、延長部82を熱が伝達していく途中で周囲の水によ
り放熱するため、温度ブレーカ79には殆ど熱が伝達さ
れない。一方、災害や事故等により水槽用ヒータ10が
水中から出てしまった場合には、発熱体75の発熱は取
付基部81から延長部82を介して取付先端部83に伝
達され、温度ブレーカ79は取付先端部83の温度を感
知して、この感知温度が所定の設定温度に到達すると、
発熱体75への電力供給を停止させる。
【0036】ここで、延長部82は本体71とは接触し
ていないため、通常使用時における熱の放散が促進され
る。また、断熱板78を設けているため、通常使用時に
おける本体71内部を伝搬する熱の影響を低減すること
ができるため、通常使用時においては、温度ブレーカ7
9は殆ど水温と同様の温度を検知することとなり、温度
ブレーカ79の設定温度を下げて、感度を向上させるこ
とが可能になる。
【0037】(第5の実施形態)図6には、本発明に係
る第5の実施形態の水槽用ヒータ90を示す。この実施
形態においては、管状のケーシング91の両端にゴム又
は合成樹脂製の蓋体92,93が取付けられ、蓋体92
には貫通孔が形成されて、配線コード94が挿通されて
いる。配線コード94は内部に配置された発熱体95に
接続されるとともに、途中でサーミスタ99を経由す
る。発熱体95は両端部を耐熱性の碍子等からなる支持
体96,96により支持されている。
【0038】ケーシング91の外周面上には、帯状の過
熱防止用取付板97の一端97aが導電性ペースト等の
熱伝導性の高い接着剤98により接着固定されている。
過熱防止用取付板97は蓋体92の外周面上を迂回する
延長部97bと、さらに蓋体92に別途設けられた副貫
通孔からケーシング91の内部へと導入された引込部9
7cとを備え、引込部97cは内部でサーミスタ99に
接触した状態で固着されている。
【0039】この実施形態では上記各実施形態と同様の
効果を奏するが、特に、過熱防止用取付板97をケーシ
ング91及び蓋体92に密着させた状態でも、蓋体92
の外周面上を迂回する延長部97bによってケーシング
91から離れた部分が構成されるため、充分な効果を奏
しながらコンパクトに構成できるとともに、貫通孔を蓋
体にのみ設ければよいため、製造組立が容易であり、低
コストで製造することが可能になる。
【0040】なお、上記第4及び第5の実施形態におい
ては、温度ブレーカ79及びサーミスタ99として説明
した発熱体制御部材として、温度センサ、温度ブレー
カ、サーミスタ、若しくはサーモスタット自体のいずれ
を用いても良い。これらの発熱体制御部材はいずれもヒ
ータ内に内蔵されているが、第1乃至第3の実施形態と
同様に作用することは明らかであり、さらに、予め過熱
防止用取付具及び発熱体制御部材をヒータ自体に組み込
むことにより、使用者に対してより安全な水槽用ヒータ
を提供することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水中で使用される場合には発熱部の熱が熱伝導体に伝達
され、熱伝導路を伝達されていく途中で周囲の水に熱が
放散されるため、発熱体制御部材の検知温度は低いが、
災害や事故時には周囲の水がなくなるため、熱伝導体の
熱伝導路によって熱がそのまま伝達され、発熱部の温度
に近い温度が発熱体制御部材で検知される。したがっ
て、発熱体制御部材の検知温度によって発熱体への電力
供給を遮断することにより、通常使用時には確実に動作
させることができるとともに、非常時には安全に発熱部
の過熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の構造を示す斜視
図である。
【図2】同第1の実施形態における過熱防止用取付具の
構造を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る第2の実施形態の構造を示す斜視
図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態の構造を示す分解
斜視図である。
【図5】本発明に係る第4の実施形態の構造を示す断面
図である。
【図6】本発明に係る第5の実施形態の構造を示す断面
図である。
【図7】従来の水槽用ヒータの構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 水槽用ヒータ 11 本体 12 蓋体 13 配線コード 20 過熱防止用取付具 21 取付基部 22 延長部 23 取付先端部 30 発熱体制御部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽内の水を加熱するための発熱体を内
    蔵した本体を有する水槽用ヒータにおいて、前記発熱体
    の発熱部に接触するとともに該発熱部から離れる方向に
    延伸する熱伝導路を備えた、前記本体よりも熱伝導性の
    良好な熱伝導体を設け、前記発熱部から離れた位置で前
    記熱伝導体に接触し、温度を検知して前記発熱体の発熱
    状態を制御するための発熱体制御部材を取付けたことを
    特徴とする水槽用ヒータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記熱伝導体は、前
    記本体に装着される取付基部と、該取付基部から伸びて
    前記熱伝導路を構成する延長部と、該延長部の先端に形
    成され前記発熱体制御部材を取付けるための取付先端部
    とを有することを特徴とする水槽用ヒータ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記熱伝導路は前記
    本体から離反して設けられていることを特徴とする水槽
    用ヒータ。
  4. 【請求項4】 発熱体を内蔵した水槽用ヒータの発熱部
    に取付けられる取付基部と、該取付基部から伸びて前記
    熱伝導路を形成する延長部と、該延長部の先端に形成さ
    れ前記発熱体の発熱状態を制御するためのための発熱体
    制御部材を取付けるための取付先端部とを有し、前記水
    槽ヒータの本体よりも熱伝導性の良好な熱伝導体から成
    ることを特徴とする加熱防止用取付具。
JP31360695A 1995-11-07 1995-11-07 水槽用ヒータ及び加熱防止用取付具 Pending JPH09121717A (ja)

Priority Applications (1)

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