JPH09121715A - 流量制御装置,濾過装置および水槽装置 - Google Patents

流量制御装置,濾過装置および水槽装置

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JPH09121715A
JPH09121715A JP28069695A JP28069695A JPH09121715A JP H09121715 A JPH09121715 A JP H09121715A JP 28069695 A JP28069695 A JP 28069695A JP 28069695 A JP28069695 A JP 28069695A JP H09121715 A JPH09121715 A JP H09121715A
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water
float
sleeve
liquid supply
flow rate
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JP28069695A
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Yoshiaki Kanazawa
義秋 金沢
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JIYAREKO KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】好気性のバクテリア等の濾過生物を原水により
浸漬させる満水位と、その水位を低下させて外気に触れ
させることにより酸素の供給量を増大させる干水位とを
繰り返すことにより、好気性濾過生物に供給する酸素量
を増大して、浄水効率の向上と長寿命とを共に図る。 【解決手段】給水管12に軸方向に往復動自在に外嵌さ
れるスライダースリーブ16と、浮力に応じてこのスリ
ーブ16を往復動させる開閉用フロート17と、水位が
満水位まで上昇したときこの上フロート22aが上係止
爪22bの係止を解除してスリーブ16を上昇させて、
給水口12cを閉じさせる満水位フロート22と、水位
が干水位まで低下したときに、下フロート23aの浮力
を低減させる前に下係止爪23bの係止を解除して開閉
用フロート17およびスリーブ16を自重で落下させる
ことにより給水口12cを開放させる干水位フロート2
3を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観賞用等の魚類や
水草等を収容する水槽の水質を清浄化する好気性バクテ
リアに、酸素を間欠的に十分に供給するのに好適な干満
方式の流量制御装置,およびこれを具備した濾過装置と
水槽装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、観賞用や養殖用等の魚類や水草
等を水槽内で飼育すると、魚類の餌の残留物や魚類の排
泄物等の有機物が発生するので、水槽の水質が悪化す
る。
【0003】このために、従来より水槽の貯水をフィル
ターにより濾過して清浄化しているが、近年では水槽内
の水を多孔質のセラミックス等のろ材に通水させて濾過
すると共に、水中に生成している好気性バクテリアの作
用より有機物を分解させてさらに水質を清浄化する濾過
装置が実用化されている。
【0004】この種の従来の濾過装置の一例としては、
水槽自体には組み込まれずに、給水管と排水管とにより
水槽に連通させる外付けタイプに構成されているものが
ある。これは水槽内の貯水を濾過装置を通水させて浄化
し、その浄水を再び水槽内に戻すように構成されてい
る。つまり、濾過装置は、その本体内に、セラミックス
製等の多孔質のろ材を内蔵しており、このろ材には、水
槽水の通水の際に、水中に生成している好気性等のバク
テリアが付着する。この好気性バクテリアは有機物を分
解する能力を有する。したがって、このろ材に、水槽内
の貯水を給水管を通して導入し、通水させることにより
濾過して清浄化することができると共に、多孔質のろ材
に付着した好気性等のバクテリアにより有機物等を分解
させて一段と清浄化することができる。そして、その清
浄水を再び排水管を通して水槽内に戻す作用を繰り返す
ことにより水槽の水質を清浄化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の濾過装置は、その濾過装置本体内を貯水で常
時満水状態に保持する密閉式に構成されているので、そ
の装置本体内のろ材に付着した好気性バクテリアを常に
水で浸漬しており、水中の溶存酸素により好気性バクテ
リアを活性化しているに過ぎない。このために、好気性
バクテリアに供給する酸素量が少ないので、好気性バク
テリアの増殖が抑制されるうえに、その活性化が低いた
めに浄水効率が低いうえに、好気性バクテリアの寿命も
短かいという課題がある。
【0006】そこで本発明の目的は、好気性のバクテリ
ア等の濾過生物を原水により浸漬させる満水位と、その
水位を低下させて外気に触れさせることにより酸素の供
給量を増大させる干水位とを、簡単かつ確実に繰り返す
ことにより、好気性バクテリアに供給する酸素量を増大
して、この好気性バクテリアの増殖と活性化の向上によ
る浄水効率の向上と長寿命とを共に図ることができる流
量制御装置,濾過装置および水槽装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
常時給液する給液口を開口している給液管と、この給液
管の外周に軸方向に往復動自在に外嵌されるスリーブ
と、このスリーブに固着されて浮力に応じてこのスリー
ブを往復動させる開閉用フロートと、液位が満液位まで
上昇したときに浮く上フロートおよびこの上フロートに
固着される揺動自在の上係止爪を有し、この上フロート
が浮いたときに、その浮く前に上記給液口を開放させる
位置で上記スリーブに係止していた上記上係止爪の係止
を解除して上記開閉用フロートを浮かせることにより上
記スリーブを上昇させ、このスリーブにより上記給液口
を閉じさせる満液位フロートと、液位が干液位まで低下
したときに、浮力が低減される下フロートおよびこの下
フロートに固着される揺動自在の下係止爪を有し、この
下フロートの浮力が低減したときに、その浮力を低減さ
せる前に上記給液口を閉じる位置で上記スリーブを係止
していた上記下係止爪の係止を解除して上記開閉用フロ
ートおよびスリーブを自重で落下させることにより上記
給液口を開放させる干液位フロートと、を具備してい
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、さらに、開閉用フロートを固着したスリー
ブを外嵌している給液管を固着せしめている給液管固着
部と、満液位フロートおよび干液位フロートを揺動自在
に装着せしめているフロート装着部と、を一体的に結合
してユニット化してなる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
に記載の発明の流量制御装置と、この流量制御装置を内
蔵すると共に、この流量制御装置からの給水を貯水する
貯水部と、この貯水部の貯水を、この給水の単位時間当
りの流量よりも少ない流量で常時排水する排水部と、上
記貯水部内に内蔵されて、貯水を浄化する好気性濾過生
物を含む濾過材と、を具備している。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
発明であって、さらに、給液管の給液口から貯水部内に
給水される原水を濾過材に案内する案内手段と、この濾
過材により浄化された後の浄水を上記原水の流路と仕切
ると共に、排水延長管の吸込口に案内する仕切壁と、を
具備している。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明であって、さらに、仕切壁は、濾過材を収容する多孔
ケースを複数段積層したときに、その積層方向で連続す
る上記多孔ケースの一側壁を盲板により形成することに
より構成されている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項3〜5のい
ずれか1項に記載の濾過装置と、この濾過装置よりも上
方に位置して、水を貯蔵している水槽と、上記濾過装置
の給液管に接続されて取水口を上記水槽内で開口させて
いる給水管と、上記濾過装置の排水部の吐出口端部に接
続されて、排水口を上記水槽内で開口させている排水管
と、上記濾過装置の排気孔に接続されて、排気口端を上
記水槽の貯水面上方に配置させている排気管と、を具備
している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図6に基づいて説明する。なお、図1〜図6中、同一ま
たは相当部分には同一符号を付している。
【0014】図1は本発明の第1の実施形態に係る水槽
装置の全体構成図であり、この図1において、水槽装置
1は水槽2に、その水槽2内の水3を浄水する干満方式
の濾過装置4を設けている。
【0015】水槽2は図示しない観賞用や養殖用の魚類
や水草等を水3と共に収容し、その内底部上には砂利5
を敷き詰めている。
【0016】一方、濾過装置4は水槽2よりも低い位置
に設置されて、給水ホース6,排気ホース7,排水ホー
ス8をそれぞれ接続している。給水ホース6はその先端
部を水槽2内の水中にてストレーナ6aに接続してお
り、このストレーナ6aで濾過した水槽2内の水3を自
然落差により濾過装置4に給水するものである。
【0017】排気ホース7はその開口先端を水槽2内の
水面よりも上方にて外気と連通しており、濾過装置4の
干満動作に応じて外気を濾過装置4本体内に吸い込み、
あるいは外気へ排気するものである。
【0018】排水ホース8はその排水口先端を、シャワ
ーヘッド9に接続しており、濾過装置4内で清浄化した
浄水をシャワーヘッド9により水槽2内へシャワーリン
グするものである。但し、シャワーヘッド9は省略して
もよい。
【0019】そして、濾過装置4は図2に示すように、
その本体ケーシング10内に流量制御装置11を内蔵し
ている。本体ケーシング10は、その有底筒状の本体1
0aの開口上端部上に、上蓋10bを図示しない複数の
バックル装置等により着脱自在に装着している。上蓋1
0bは給水ホース6に水密に接続される短管状の給水口
端部6a,排気ホース7に気密に接続される小径短管状
の排気口端部7a,排水ホース8に水密に接続される短
管状の排水口端部8aをそれぞれ一体ないし一体的に突
設している。
【0020】流量制御装置11は、本体ケーシング10
内の貯水位が所定時間で満水位と干水位とを交互に繰り
返すように給水口端6aからの給水流量を制御するもの
であり、給水口端部6bの大径内端部6cに、給水管1
2を水密に接続している。給水管12は図3の分解斜視
図に示すように両端開口のセンターパイプ12aの図中
開口上端部に、両端開口の短管状の上エンドパイプ12
bを外嵌して固着している。
【0021】上エンドパイプ12bはその側面に複数の
給水口12cを開口させる一方、その図3中上端部のね
じ部12dには有蓋角筒状の上カバー13の有蓋部と、
上蓋10bの内面に固着されている内仕切板14の各貫
通孔13a,14aとをそれぞれ上方へ挿通してからそ
の上面上で上ナット15を締め付けることにより上カバ
ー13と共に内仕切板14に固定している。上カバー1
3には多数の通水孔13bを穿設している。
【0022】給水管12のセンターパイプ12aの外周
にはスライダースリーブ16を軸方向に摺動自在に外嵌
している。スライダースリーブ16の軸方向中間部には
開閉用のフロート17を固着し、このフロート17の浮
力に応じてスライダースリーブ16を軸方向に往復動さ
せるようになっている。
【0023】給水管12のセンターパイプ12aの下端
部には、有底短管状の下エンドパイプ12eを外嵌して
固着している。下エンドパイプ12eは、その図中下端
部のねじ部12fを、有底角筒状の下カバー18の貫通
孔18aを下方へ挿通させてから、その下面で下ナット
19を締め付けることにより固定している。下カバー1
8には多数の通水孔18bを穿設している。
【0024】そして、図2に示すように本体ケーシング
10は、その本体10a内に、図示しないセラミックス
製やアルミニウム製等の多孔質のろ材を充填した複数の
フィルターケース20,21を例えば上下2段で同心状
に積層している。これら多孔質のろ材には、その通水の
際に、水中に生成している好気性等のバクテリアが付着
する。各フィルターケース20,21は無蓋有底角筒体
よりなり、その流量制御装置11に対向する側面20
a,21aを盲板により構成する一方、この側面20
a,21a以外の底面と各側面とには多数の通水孔を穿
設している。
【0025】これら各フィルターケース20,21の側
面20a,21aの盲板は流量制御装置11の給水孔1
2cから各フィルターケース20,21に給水される原
水の流路と、これらフィルターケース20,21を通水
して清浄化された清浄水の流路とを仕切る仕切壁に構成
している。
【0026】そして、流量制御装置11は図2,図4〜
6にも示すように図中上段のフィルターケース20の図
中上面まで冠水させる本体ケーシング10の満水位la
に、揺動自在の満水位フロート22を設ける一方、下段
のフィルターケース21の下底面以下の干水位lbに、
揺動自在の干水位フロート23を設けている。
【0027】満水位フロート22は図3に示すように、
流量制御対象の水等の液体に浮く角筒体状等の上フロー
ト22aの一側面に、上係止爪22bを固着している。
上係止爪22bは、その先端部を下方へ所要角度で屈曲
させており、その屈曲先端を例えば図4(B)等で示す
ように、スライダースリーブ16の図中上端縁に係脱自
在に係止させるようになっている。
【0028】上係止爪22bの屈曲部にはピン22cを
厚さ方向に貫通するように突設しており、このピン22
cの両端部を、図3に示すように上カバー13の内側面
に固着された左右一対の受け具13cの小孔に回転自在
に挿入し、本体ケーシング10内の水位が満水位laま
で上昇したときに、上フロート22aが揺動して、スラ
イダースリーブ16の上端縁から上係止爪22bが外れ
るようになっている。
【0029】一方、干水位フロート23は図3に示すよ
うに角筒体状等の下フロート23aの一側面に、下係止
爪23bを固着している。下係止爪23bは、その先端
部を上方へ所要角度で屈曲させており、その屈曲先端を
例えば図6(A)に示すように、スライダースリーブ1
6の下端縁に係脱自在に係止させるようになっている。
【0030】下係止爪23bの屈曲部にはピン23cを
厚さ方向に貫通するように突設しており、このピン23
cの両端部を、図3に示すように下カバー18の内側面
に固着された左右一対の受け具18cの小孔に回転自在
に挿入し、本体ケーシング10内の水位が干水位lbま
で低下したときに、下フロート23aが揺動して、スラ
イダースリーブ16の下端縁から下係止爪23bが外れ
るようになっている。
【0031】下カバー18は帯板状の連接板24等によ
り上カバー13に連結して流量制御装置11を全体とし
てユニット化しており、密閉式等の他の濾過装置に、こ
の流量制御装置11を適宜着脱し得るようになってい
る。なお、図2中、符号25はヒーターであり、本体ケ
ーシング10内の貯水を加熱するものであるが、省略し
てもよい。
【0032】そして、本体ケーシング10はその上蓋1
0bに排水ポンプ26を設けている。排水ポンプ26は
給水ホース6から供給される単位時間当りの給水流量よ
りも所定流量少ない単位時間当りの排水流量で本体ケー
シング10内の貯水を常時排水するものであり、排水ポ
ンプ26の吸込口を本体ケーシング10内で開口させて
いる。この吸込口側には締付リング27により排水延長
管28を着脱自在に取り付けている。排水延長管28の
先端は下段のフィルターケース21の下底面よりも若干
下方まで延出し、上下2段のフィルターケース20,2
1の各ろ材により清浄化された清浄水を吸い込み、上蓋
10bの排水路29,排水口端部8a,排水ホース8を
順次通って水槽2内へ再び戻すようになっている。
【0033】次に、この流量制御装置11の干満作用を
説明する。
【0034】まず、図4(A)に示すように本体ケーシ
ング10内の貯水位Wが干水位Lbにあるときは開閉用
フロート17が貯水により浮いていないので、スライダ
ースリーブ16は自重により給水管12の下端まで落下
しており、給水口12cが開口している。
【0035】このために、図1に示すように水槽2内の
貯水がストレーナ6aにより濾過されてから、給水ホー
ス6を通って自然落差で給水口12cより所定の流量で
本体ケーシング10内へ給水される。この間、排水ポン
プ26も常時運転されているので、本体ケーシング10
内の貯水も常時排水されるが、この排水流量は給水流量
よりも少ないので、その差分だけ本体ケーシング10内
に貯水され、その貯水位Wは次第に上昇して行く。
【0036】これにより、図4(B)に示すように水位
Wが開閉用フロート17よりも上方に上昇すると、開閉
用フロート17が浮こうとするが、このときスライダー
スリーブ16の図中上端縁には満水位フロート22の係
止爪22bの先端が係止されているので、開閉用フロー
ト17は浮くことができず、給水口12cが開口したま
まである。したがって、引き続き給水口12cからの給
水が続行される。
【0037】このために、水位Wがさらに上昇し、図5
(A)に示すように満水位laに達すると、満水フロー
ト22aが浮いてピン22cを中心に上方へ揺動し、上
係止爪22bの先端が図中左方へ回動してスライダース
リーブ16の上端縁との係止が解除される。
【0038】このために、図5(B)に示すように開閉
用フロート17の浮力によりスライダースリーブ16が
給水管12上を摺動して図中上方へ上昇し、給水口12
cをスライダースリーブ16により閉じる。
【0039】これにより、給水口12cからの給水は停
止されるが、この給水口12cとスライダースリーブ1
6の内周面との間には若干のクリアランスがあるので、
このクリアランスから僅少量の給水が若干続行される。
一方、排水ポンプ26は常に所定の排水流量で排水して
いるので、今度は図6(A)に示すように本体ケーシン
グ10内の水位Wが次第に低下して行き、開閉用フロー
ト17よりも下方へ低下すると、スライダースリーブ1
6が自重により下方へ落下しようとするが、このとき、
スライダースリーブ16の下端縁には、干水位フロート
23の下係止爪23bの先端が下方から支持するように
係止されているので、スライダースリーブ16は落下で
きず、引き続き給水口12cを閉じている。
【0040】このために、水位Wがさらに低下し、図6
(B)に示すように干水位lbまで低下すると、下フロ
ート23aの浮力が低下するので、開閉用フロート17
とスライダースリーブ16が自重により下係止爪23b
との係止を強制的に解除させてから、さらに下方へ落下
し、図4(A)に示すように給水口12cが開口され
る。このために、再び給水口12cから給水が開始さ
れ、以下上記作用を繰り返す。
【0041】したがって、本体ケーシング10内の貯水
Wの水位が干水位lbと満水位la(干満)を所定時間
で交互に繰り返すので、この干水位lb時には本体ケー
シング10内のろ材が貯水から露出すると共に、排気ホ
ース7から空気が本体ケーシング10内に供給されるの
で、多孔質のろ材に付着している好気性バクテリアに周
期的に空気を十分供給して増殖させる共に、活性化さ
せ、一段と有機物分解能力を高めて、浄水効率を向上さ
せることができるうえに、長寿命にすることができる。
【0042】また、貯水Wが満水位laに上昇したとき
は、貯水Wが上段のろ材の上面上方を冠水するので、ろ
材による給水(原水)の流量を増大させることができ
る。このために、原水の浄水効率を向上させることがで
きる。また、貯水Wの水面の上昇により、この水面より
も上方の空気を本体ケーシング10内で押し上げ、排気
ホース8を通して外部へ排気することができる。したが
って、本体ケーシング10内の好気性バクテリアに空気
を呼吸させることができる。
【0043】そして、流量制御装置11は本体ケーシン
グ10内の貯水の満水位laと干水位lbとを満水位フ
ロート22と干水位フロート23とにより機械的に検出
するのにで、リードスイッチにより干満水位を検出する
場合に比して電気的構成を簡単化することができるうえ
に、コスト低減とメンテナンスの簡単化とを共に図るこ
とができる。また、水槽2内の水3を濾過装置4に通す
ことにより浄水することができる。
【0044】さらに、流量制御装置11をユニット化し
ているので、濾過装置4からこの流量制御装置11と排
水延長管28とを単に取り外すことにより、本体ケーシ
ング10内を常時満水にしておく密閉式に簡単かつ迅速
に変更することができる。この場合は本体ケーシング1
0内の貯水に干満が繰り返されないので、給水中の溶存
酸素により好気性バクテリアを活性化することになる。
また、給水管12の給水口12cを流路抵抗の低い円形
孔に形成する場合には、この給水口12cによる給水効
率を高めることができる。さらに、排気管7の開口先端
を水槽2上に配置しているので、万一、濾過装置4内の
水が排気ホース7を通って排水された場合でも、この排
水を水槽2により受けることができるので、その排水に
より周囲が濡れるのを未然に防止することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の流
量制御装置は、満液(水)位フロートと干液(水)位フ
ロートとにより満液(水)位と干液(水)位とを検出す
ると共に、給液(水)流量を制御して干満を交互に繰り
返すので、リードスイッチ等の電気センサーにより干満
水位を検出し、電磁弁により給液(水)流量を制御する
等の電気的手段により構成する場合に比して、構成の簡
単化とコスト低減とメンテナンスの簡単化とを共に図る
ことができる。
【0046】請求項2記載の発明は、上記流量制御装置
をユニット化しているので、濾過装置への着脱を簡単か
つ迅速に行なうことにより干満方式と密閉方式とを相互
に変更することができる。
【0047】請求項3記載の発明に係る濾過装置は、そ
の本体ケーシング内の貯水を、上記流量制御装置により
干満が交互に定期的に繰り返すように制御するので、こ
の本体ケーシング内の好気性濾過生物(バクテリア)に
空気を十分に供給して増殖させると共に活性化させ、一
段と有機物分解能力を向上させて、浄水効率を向上させ
ることができるうえに、長寿命にすることができる。
【0048】請求項4記載の発明は、原水を濾過材に案
内すると共に、原水の流路と、この原水を濾過材により
濾過して浄水した浄水の流路とを仕切壁とにより仕切
り、浄水流路内で排水管の吸込口を開口させているの
で、原水と浄水とが混合されるのを防止し、浄水のみを
排水することができる。
【0049】請求項5記載の発明は、濾過材を収容する
ケースが多孔であるので、この多孔ケース内の濾過材に
高効率で通水させることができる。また、積層された複
数の多孔ケースの一側面を盲板により構成しているの
で、この盲板を上記請求項4記載の仕切板に兼用するこ
とができる。
【0050】請求項6記載の発明は、排気孔に接続され
た排気管の排気口端を水槽の上方に配置させているの
で、万一、濾過装置の排気孔から排水されても、この排
水を水槽で受けることができるので、排水により周囲を
濡らすのを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水槽装置の一実施形態の全体構成
図。
【図2】図1で示す濾過装置の縦断面図。
【図3】図2で示す流量制御装置の分解斜視図。
【図4】図2で示す流量制御装置の作用を示しており、
(A)は干水位時の作用を示す図、(B)は同水位が干
水位から上昇したときの作用を示す図。
【図5】図2で示す流量制御装置の作用を示しており、
(A)は水位が満水位まで上昇したときの作用を示す
図、(B)は同じく水位が満水位に達したときに、給水
口をスライダースリーブにより閉じる作用を示す図。
【図6】図2で示す流量制御装置の作用を示しており、
(A)は水位が満水位から低下するときの作用を示す
図、(B)は水位が干水位まで低下したときの作用を示
す図。
【符号の説明】
1 水槽装置 2 水槽 4 濾過装置 6 給水ホース 7 排気ホース 8 排水ホース 9 シャワーヘッド 10 本体ケーシング 11 流量制御装置 12 給水管 12c 給水口 13 上カバー 13b 通水孔 16 スライダースリーブ 17 開閉用フロート 18 下カバー 20,21 フィルターケース 20a,21a 側面盲板 22 満水位フロート 22b 上係止爪 23 干水位フロート 23b 下係止爪 26 排水ポンプ 28 排水延長管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時給液する給液口を開口している給液
    管と、 この給液管の外周に軸方向に往復動自在に外嵌されるス
    リーブと、 このスリーブに固着されて浮力に応じてこのスリーブを
    往復動させる開閉用フロートと、 液位が満液位まで上昇したときに浮く上フロートおよび
    この上フロートに固着される揺動自在の上係止爪を有
    し、この上フロートが浮いたときに、その浮く前に上記
    給液口を開放させる位置で上記スリーブに係止していた
    上記上係止爪の係止を解除して上記開閉用フロートを浮
    かせることにより上記スリーブを上昇させ、このスリー
    ブにより上記給液口を閉じさせる満液位フロートと、 液位が干液位まで低下したときに、浮力が低減される下
    フロートおよびこの下フロートに固着される揺動自在の
    下係止爪を有し、この下フロートの浮力が低減したとき
    に、その浮力を低減させる前に上記給液口を閉じる位置
    で上記スリーブを係止していた上記下係止爪の係止を解
    除して上記開閉用フロートおよびスリーブを自重で落下
    させることにより上記給液口を開放させる干液位フロー
    トと、を具備していることを特徴とする流量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流量制御装置において、 開閉用フロートを固着したスリーブを外嵌している給液
    管を固着せしめている給液管固着部と、 満液位フロートおよび干液位フロートを揺動自在に装着
    せしめているフロート装着部と、 を一体的に結合してユニット化してなることを特徴とす
    る流量制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の流量制御装置
    と、 この流量制御装置を内蔵すると共に、この流量制御装置
    からの給水を貯水する貯水部と、 この貯水部の貯水を、この給水の単位時間当りの流量よ
    りも少ない流量で常時排水する排水部と、 上記貯水部内に着脱自在に内蔵されて、貯水を浄化する
    濾過材と、を具備していることを特徴とする濾過装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の濾過装置において、 給液管の給液口から貯水部内に給水される原水を濾過材
    に案内する案内手段と、 この濾過材により浄化された後の浄水を上記原水の流路
    と仕切ると共に、排水延長管の吸込口に案内する仕切壁
    と、を具備していることを特徴とする濾過装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の濾過装置において、 仕切壁は、濾過材を収容する多孔ケースを複数段積層し
    たときに、その積層方向で連続する上記多孔ケースの一
    側壁を盲板により形成することにより構成されているこ
    とを特徴とする濾過装置。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか1項に記載の濾
    過装置と、 この濾過装置よりも上方に位置して、水を貯蔵している
    水槽と、 上記濾過装置の給液管に接続されて取水口を上記水槽内
    で開口させている給水管と、 上記濾過装置の排水部の吐出口端部に接続されて、排水
    口を上記水槽内で開口させている排水管と、 上記濾過装置の排気孔に接続されて、排気口端を上記水
    槽の貯水面上方に配置させている排気管と、を具備して
    いることを特徴とする水槽装置。
JP28069695A 1995-10-27 1995-10-27 流量制御装置,濾過装置および水槽装置 Pending JPH09121715A (ja)

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DE69601298T DE69601298T2 (de) 1995-10-27 1996-10-25 Filtereinrichtung
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808668B1 (ko) * 2007-11-29 2008-02-29 유귀식 어항 청소기
CN104381192A (zh) * 2014-12-09 2015-03-04 苏州鑫阳瑞机械有限公司 具有除氯功能的鱼缸自动换水系统及其换水方法
CN112408705A (zh) * 2020-11-12 2021-02-26 江西挺进环保科技有限公司 一种具有潮汐流渗滤系统的生活污水处理系统及处理工艺

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