JPH09121279A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09121279A
JPH09121279A JP7278837A JP27883795A JPH09121279A JP H09121279 A JPH09121279 A JP H09121279A JP 7278837 A JP7278837 A JP 7278837A JP 27883795 A JP27883795 A JP 27883795A JP H09121279 A JPH09121279 A JP H09121279A
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JP
Japan
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binarized
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processing
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Application number
JP7278837A
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English (en)
Inventor
Kiyonori Sekiguchi
清典 関口
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Publication date
Application filed by Matsushita Graphic Communication Systems Inc filed Critical Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Priority to JP7278837A priority Critical patent/JPH09121279A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のスレッシュホールドレベルに応じた複
数の2値化画像に基づいて画質のよいノイズの少ない2
値化画像を得る。 【構成】 原稿読み取り部1で読み取った情報を信号処
理部2で標準的なスレッシュホールドレベルと黒情報を
取り込み易いスレッシュホールドレベルとで2つの2値
化画像を生成し、画像蓄積メモリ3に格納する。切り出
し処理部4は第1のスレッシュホールドレベルによる2
値化画像の文字領域を切り出し、ヒンティング情報抽出
部5で切り出した文字の特徴を抽出してヒンティング情
報格納メモリ6に格納する。補正処理部8はこの抽出し
た特徴より文字領域以外を覆うマスクを生成し、メモリ
制御部7を介して第2のスレッシュホールドレベルによ
る2値化画像を画像蓄積メモリ3から読み出してマスク
処理する。このマスク処理した2値化画像を選択指定部
10より拡大、縮小指示があったとき、拡大、縮小処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原稿を読み取り複数
のスレッシュホールドレベルで2値化画像を作成しこの
複数の2値化画像を加工する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にコピー機ではレンズを通して得ら
れた映像を電圧の形で静電記録紙上に静電潜像を形成
し、これを現象定着するため、レンズを通した映像がそ
のまま得られる。また拡大、縮小をする場合も光学系の
焦点を機械的に変化させ、指定された倍率の画像として
静電潜像を形成するので、任意の倍率の鮮明な画像が得
られる。このように光学系で倍率を処理する方法はコス
ト面、画質面で非常に良い結果が得られる。
【0003】近年ファクシミリが家庭にも普及し、ファ
クシミリのコピー機能を利用することが多くなってい
る。ファクシミリの場合、レンズを通して得られた映像
をCCD撮像素子などで各素子毎の電気信号に変換し、
所定のスレッシュホールドレベル(しきい値)により各
素子を画素単位とした2値化画像が出力される。ファク
シミリではコピーする場合、殆ど等倍コピーしかできな
いのが現状である。これは読取り部には密着イメージセ
ンサまたはCCD撮像素子を用いた固定焦点のものが殆
どであり、簡単には焦点を移動することができないため
である。
【0004】しかしファクシミリで縮小、拡大を実施す
るため、次のような方法が用いられている。縮小につい
ては原稿の読み込み時に主走査方向はメモリへの書き込
みクロック等を減少させ、副走査方向は移動量を増加さ
せる方法である。また別の方法として原稿を読取る際に
一度メモリに全て格納し、メモリ出力の際に主走査方向
は画素単位で、副走査方向はライン単位で間引きを実施
する方法がある。縮小時には情報量が減少するため単純
に間引いてしまうと細いライン等が欠落することが起こ
るので、OR間引き等を使用し完全欠落を防止してい
る。また一度メモリに格納してから間引きする場合に副
走査方向では間引きラインを単純に偶数、奇数に固定せ
ず変化させて完全欠落を防止する方法も知られている。
拡大する場合は拡大率に応じて、主走査方向では予め定
めた画素の位置にその画素と同じ画素を挿入し、副走査
方向では、予め定めたラインをそのラインの隣接位置に
挿入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ファクシミリではレン
ズを通して得られた映像を所定のしきい値により2値化
し2値化画像として出力するが、この所定のしきい値と
して通常、白レベルと黒レベルの中間の値が選ばれる。
一般に黒レベルに近いしきい値を用いた2値化画像は情
報量が多いが、ノイズも多くなるため、中間の値が用い
られる。このため、ノイズの減少と共に情報量も少ない
画像が出力される。また画像の拡大、縮小はこの2値化
画像に拡大の場合は画素やラインの追加、縮小の場合は
画素やラインの間引きを行うため、元の2値化画像より
劣化した画像となる。このため、元の2値化画像をでき
るだけ、良好な画質とすることが必要となる。
【0006】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、複数のスレッシュホールドレベルの2値化画像
に基づいて画質の良い2値化画像を得ることを目的とす
る。特に黒レベル側に近いスレッシュホールドレベルの
2値化画像のノイズを除去した画質の良い2値化画像を
得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、複数のスレッシュホールドレベルにより複数の2値
化画像を生成し、その内の1つの2値化画像を基準と
し、これから特徴を抽出する。この特徴に基づいて他の
2値化画像を補正する。この本発明によれば、ノイズを
除去し画質を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1の発明では、原稿を読み
取る読取手段と、複数のスレッシュホールドレベルに応
じ前記読取手段が読み取った情報を2値化する処理手段
と、この処理手段で2値化された画像をそれぞれ記憶す
る記憶手段と、この記憶手段に記憶された1つの2値化
画像より特徴を抽出する抽出手段と、この抽出した特徴
に基づいて他の2値化画像を補正する補正手段とを具備
する。
【0009】請求項1の発明では、複数のスレッシュホ
ールドレベルにより複数の2値化画像を生成し、その内
の1つの2値化画像を基準としてこれから特徴を抽出す
る。この特徴に基づいて他の2値化画像を補正すること
により画質を向上することができる。
【0010】請求項2の発明では、前記補正手段で補正
した2値化画像を縮小または拡大処理をする。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明で画
質を向上させた2値化画像の拡大、縮小することにより
拡大、縮小画像の画質も向上する。
【0012】請求項3の発明では、前記補正手段は前記
抽出手段が抽出した特徴により前記2値化画像の文字領
域以外を覆うマスクを作成し、前記他の2値化画像をマ
スク処理する。
【0013】請求項3の発明では、請求項1の発明で抽
出手段が抽出した特徴から2値化画像の文字を再現し、
この文字以外の部分を覆うマスクを作成し、他の2値化
画像をマスク処理することにより他の2値化画像のノイ
ズ等を除去することができる。
【0014】請求項4の発明では、前記抽出手段で特徴
を抽出する1つの2値化画像は白と黒レベルのほぼ中間
のスレッシュホールドレベルによる2値化画像であり、
他の2値化画像は前記ほぼ中間よりも黒情報を取り込み
易いスレッシュホールドレベルによる2値化画像とす
る。
【0015】請求項4の発明では、請求項3の発明で特
徴を抽出する2値化画像のスレッシュホールドレベルを
白と黒レベルの中間とする。このレベルであればノイズ
等が殆どない2値化画像が得られる。他の2値化画像の
スレッシュホールドレベルを中間よりも黒情報を取り込
み易いレベルとすることにより黒情報によって表される
画情報が多くなる。例えば対象とする1つのCCD撮像
素子の受光面積に40%以上の黒情報が含まれた場合を
黒レベル「1」(白レベル「0」)とするのを、20%
以上の黒情報が含まれた場合黒レベル「1」とすれば、
40%の場合白画素と判断されていた画素が黒画素とな
るものがあり、より詳しい情報が得られる。しかしこの
ように黒情報を取り込み易くするとノイズなども入り易
くなるので、殆どノイズの入らない白と黒の中間レベル
による2値化画像でマスクを作成し、黒情報を多く取り
入れた2値化画像をマスク処理してノイズを取り除く。
これにより黒情報を多く含み、かつノイズのない画像が
得られ画質が向上する。
【0016】請求項5の発明では、原稿を読み取る読取
手段と、複数のスレッシュホールドレベルに応じ前記読
取手段が読み取った情報を2値化する処理手段と、この
処理手段で2値化された画像をそれぞれ記憶する記憶手
段と、この記憶手段に記憶された複数の2値化情報を合
成する合成手段とを具備する。
【0017】請求項5の発明では、複数のスレッシュホ
ールドレベルにより得られた2値化画像を合成すること
により画質を向上する。例えば写真画像の場合、スレッ
シュホールドレベルの異なる2値化画像を組み合わせる
ことによりハーフトーンの画像を生成することができ
る。
【0018】以下、本発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図であ
る。原稿読み取り部1は原稿用紙を読み取りレンズ系を
用いCCD撮像素子上に画像を結像し、各撮像素子で電
気信号に変換して出力する。信号処理部2はこのCCD
撮像素子の出力を標準値(標準のスレッシュホールドレ
ベル)とこれにより黒情報を取り込み易くしたスレッシ
ュホールドレベルにより2つの2値化画像を生成する。
なお、黒を「1」、白を「0」とすれば黒情報を取り込
み易くしたスレッシュホールドレベルとは標準値より下
げた(白レベルに近づけた)レベルである。標準値とは
例えばCCDの1個の撮像素子について黒情報が40%
含まれる値である。
【0019】画像蓄積メモリ3はこの2値化画像を格納
する。本実施例では原稿を一度全て画像蓄積メモリ3に
格納する方式を用いるが、部分的に原稿を読み出して処
理するようにしてもよい。切り出し処理部4は画像蓄積
メモリ3に格納された画像データを読み出し、所定のア
ルゴリズムに従って画像データから文字領域エリアを切
り出す。このアルゴリズムは公知のものを用い、例えば
画像データのX軸、Y軸方向の頻度分布をベースに切り
出し領域を検出し、画像データから文字領域を切り出す
方法などがある。このような画像切り出しアルゴリズム
によって個々の文字領域を分離することが可能となる。
この場合原稿はフォーマットではなく通常の用紙に自由
に書かれているので、切り出し精度は文字間隔、文字行
間隔、文字の傾斜等の状況によって変わり、場合によっ
ては切り出しできないことも生じる。この場合は2値化
画像の補正はできない。
【0020】ヒンティング情報抽出部5は画像切り出し
アルゴリズムで切り出された領域から文字等を認識し、
特徴を抽出する。この認識のため画像の細線化処理、ベ
クトル化処理等の処理を行う。ヒンティング情報格納メ
モリ6は抽出された特徴情報(データ点属性、ヒンティ
ング(例えば文字を構成する形状の曲がり具合など)
等)を格納する。選択指定部10は2値化画像の拡大、
または縮小、等倍および線密度(単位長さ当たりのライ
ン数)等の指示をする。この指定情報に従って補正処理
部8はメモリ制御部7、画像蓄積メモリ3を用いて2値
化画像の補正処理を実施する。CPU9は全体を制御す
るプロセッサであり、通信ユニット11は補正した2値
化画像を回線12によりファクシミリ送信する。回線1
2はPSTN等に接続されている。記録部13は補正し
た2値化画像を画像蓄積メモリ3から読み出して記録す
る。
【0021】以上のように構成された画像処理装置の動
作について説明する。本画像処理装置はファクシミリ装
置の一部として構成されている。まず等倍時の画像品質
の向上について述べる。原稿読み取り部1でCCD撮像
素子上に検知された画像はアナログ信号として出力さ
れ、信号処理部2はこのアナログ信号を2値化処理す
る。従来、一般的にスレッシュホールドレベルは黒を取
り込み易い方法でセットされており、40%程度のレベ
ルが用いられる。この値はCCD撮像素子の窓(撮像素
子の1個の受光面積)に40%程度以上の黒情報が含ま
れている場合その撮像素子(画素に対応)の出力を
「1」として出力するものである。この場合黒を
「1」、白を「0」とする。本実施例でも第1のスレッ
シュホールドレベルはこの値を採用する。この第1のス
レッシュホールドレベルよりさらに黒を取り込み易い
(40%より低い値)スレッシュホールドレベルを第2
のスレッシュホールドレベルとする。
【0022】信号処理部2は第1のスレッシュホールド
レベルで1ライン分を取り込み画像蓄積メモリ3に格納
するとともに第2のスレッシュホールドレベルで同じ1
ライン分を取り込んで画像蓄積メモリ3に格納する。こ
の場合、第1、第2スレッシュホールドレベルを持つ2
値化回路を装備し、同時に2つの2値化画像を出力し、
画像蓄積メモリ3に高速で格納処理される。このように
して次々に各ラインの2値化処理が行われ、最終的には
全ラインの2値化画像データが2組格納される。なお、
2値化回路を1回路とし、第1および第2スレッシュホ
ールドレベルで交互に2値化画像を得る方法もあり、処
理時間が長くなる点を除けば同じ結果が得られる。
【0023】この2値化処理により、読み取られた原稿
は異なるスレッシュホールドレベルで処理された2つの
2値化データとなって画像蓄積メモリ3へ格納されてい
る。第2のスレッシュホールドレベルで2値化されたデ
ータは第1のスレッシュホールドレベルで2値化された
データよりも多くの黒情報を含んでいる。このことは必
然的にノイズも多く含んでいることになる。
【0024】図2は原稿を2つのスレッシュホールドレ
ベルで読み取った場合を示す。(A)は原稿で1文字分
のみ示している。文字「イ」を例にとり説明する。解像
度は8line/mmで寸法は2×2mmである。実際
に用いられている標準的な活字は3×3mm程度である
ので若干小さな程度である。(B)は原稿を第1のスレ
ッシュホールドレベルで2値化したものを模式的に示し
たものである。(C)は原稿を第2のスレッシュホール
ドレベルで2値化したものを同様に模式的に示したもの
である。図2の(B)と(C)とを比較すると、(C)
において矢印で示した画素が多くなっていると共に斜線
で示すノイズデータが増加している。図2では標準的な
活字より若干小さいが、大きな文字になるに従い、ジャ
ギー(表示輪郭の凹凸)が目立つようになる。
【0025】次に切り出し処理部4について説明する。
切り出し処理部4は第1のスレッシュホールドレベルで
2値化されたデータを画像蓄積メモリ3から読み出し比
較的簡易な方法で切り出し処理を実施する。先に説明し
たX,Y軸のヒストグラムを用いて切り出しを行う。ま
た切り出しと共に原稿の傾斜の補正(メモリのアドレス
計算をして補正する)をする。本実施例では1文字ずつ
切り出し、連続した文字等の切り出しは行わないので、
その場合はその領域の補正は行わない。切り出された認
識領域のデータはヒンティング情報抽出部6に入力さ
れ、認識処理が実行され、認識領域のデータの特徴がヒ
ンティング情報として抽出される。特徴の抽出に際して
は、認識領域のデータの細線化処理を行い、できる限り
特徴量を減らす処理を実施する。本発明は文字認識処理
を実施する訳ではなく、細線化処理等で得られた特徴を
利用する発明であり、文字認識のような文字を識別する
ものではない。文字認識等の特徴抽出の方法にはベクト
ル間距離計算方法等があり、本実施例ではこのベクトル
間距離計算処理のアルゴリズムを採用している。
【0026】図3は図2に示した「イ」の細線化処理後
のベクトル特徴を模式的に表現している。メモリ上には
ベクター情報として格納管理されている。図4は図3に
示したベクトル特徴をヒンティング情報として示したも
のである。このヒンティング情報には認識領域のエリア
番号、線特徴、角度、交点座標、線の太さ、線情報等が
含まれる。これらは総称してデータ点属性と呼ばれる。
【0027】データ点属性は文字認識とは異なる。文字
認識では認識した文字をコード情報に変換し、データ処
理を行うものである。その為には認識アルゴリズムに従
って特徴点から一番その文字に近い特徴点を持つものを
候補文字として選択する処理を実施する。特徴の抽出に
は多次元特徴等の方法があり、複雑な処理を実施する。
さらに認識文字の種類によっても処理が複雑となる。例
えば、英字、数字、カタカナ、漢字、合字、ひらがな等
がある。本発明では上述した認識とは異なっており、文
字等のデータ点属性を作成し処理に活用するものであ
り、比較的簡単な抽出処理手段で効果が期待できる。
【0028】このような文字等のデータ点属性を利用し
ているものにプリンターがある。プリンターでのヒンテ
ィング情報は文字コードに従って文字を生成する手段に
おける文字のつぶれ、近接度、補正等の情報が含まれて
いる。近年のプリンターではアウトラインフォントを使
用するものが多く、ヒンティング情報は必須の情報とな
っている。しかし、これらの情報はプリンターのフォン
トに含まれており、既にソフトウェア化されたものであ
る。本発明はプリンターでのヒンティング情報に一見似
ているように見えるが大きな差異がある。つまり本発明
ではコード情報から文字を生成するものでないので、フ
ォントは装備しておらず、また、予め文字等のヒンティ
ング情報がない。
【0029】ヒンティング情報格納メモリ6に格納され
たデータ点属性を元に補正処理が実施される。この補正
処理についての説明をする。等倍コピー指示が選択指定
部10から指示された場合、指示信号Gは補正処理部8
に入力される。補正処理部8ではまず画像蓄積メモリ3
に格納されている2つの2値化画像を読み出し、第1の
スレッシュホールドレベルで2値化した2値化画像のヒ
ンティング情報に基づき、マスクを生成し、第2のスレ
ッシュホールドレベルで2値化した2値化画像のノイズ
除去を行う。
【0030】図2(C)はスレッシュホールドレベルを
下げ黒情報を取り込み易いように設定したことによって
先に説明したように情報量は増加し、必然的にノイズも
多くなる。(C)の画像を採用すれば文字は綺麗に補正
できることになるので、ノイズを除去することにより画
質を向上できる。ノイズを除去するためにヒンティング
情報格納メモリ6に格納された図2(B)のデータ点属
性情報に基づき文字領域以外の部分を覆うマスクを生成
し、これを図2(C)の2値化画像に用いて文字領域以
外の画像(つまりノイズ)を除去する。マスクの生成方
法は、図3の細線化処理後のベクトル特徴(つまり図4
のヒンティング情報)を元に文字「イ」のストロークに
対して所定の幅をもったエリアを文字「イ」の存在領域
とし、この領域の画素を「1」とし、それ以外の領域の
画素を「0」とし、図2(C)の2値化画像とANDを
とることにより文字領域以外のノイズを除去できる。
【0031】ノイズ除去後のデータは画像蓄積メモリ3
に格納され、補正データとなる。このようにして画像補
正が実施され、きれいな文字となりかつノイズも除去さ
れ良質な画像が再現される。補正データは画像蓄積メモ
リ3に格納されているので、選択指定部10に操作パネ
ル等からファクシミリ送信等の指示があった場合には格
納されたデータは通信ユニット11にA信号線を経て出
力される。コピー時には記録部13より印刷出力され
る。通信ユニット11での送信動作は一般のファクシミ
リの通信と同じである。
【0032】本発明では切り出し処理部4で切り出し、
特徴を抽出することによって不必要な部分を除去し、ノ
イズを画像から分離除去する。この方法は文字認識と異
なり、比較的簡単にノイズ除去ができ効果的である。特
に大きな文字等の場合では、スムージングのような効果
が達成されている。普通紙に印刷可能なファクシミリで
は今後コピーの頻度も多くなることが見込まれ、画像補
正も必要となってくる。
【0033】図1の画像蓄積メモリ3は高速処理のSR
AMが用いられ、CPU9にウェイトがかからない程度
のアクセスタイムとなっている。メモリ制御部7は格納
されたデータを管理し、管理情報に基づき格納データの
アドレス計算を実施する。中央処理部(CPU9)では
高速処理用のDSP(デジタル・シグナル・プロセッ
サ)を用いている。
【0034】次にコピー等での倍率機能(n倍)につい
て説明する。図5はコピー等での倍率機能(2/1倍)
を説明するための文字「へ」の2倍率画像である。
(A)は等倍の画像を表示したものであり、標準的な第
1のスレッシュホールドレベルで取り込まれた画像を模
式的に説明したものである。なお、第2のスレッシュホ
ールドレベルで取り込まれた画像もあるが、これは図示
していない。文字の大きさは解像度8line/mmで
約2×2mm程度の若干小さな文字エリアである。
(B)は等倍データを2倍に拡大したもので、斜線部分
が補正により付加された部分であり、印刷時点では塗り
潰した部分と斜線部分が印字される。補正は等倍時に実
施され、その後2倍される。
【0035】次に拡大時の詳細処理について述べる。画
像の読み込みについては等倍と全く同じである。これは
ファクシミリでは焦点等を変化できない固定焦点である
ためである。等倍で読み取られたデータは画像蓄積メモ
リ3に格納される。第1のスレッシュホールドレベルで
読み取られ、画像蓄積メモリ3に格納されたデータは読
み出されて切り出し処理部4で文字部分を切り出され、
ヒンティング情報抽出部5で特徴を抽出されて、ヒンテ
ィング情報格納メモリ6に格納される。この抽出データ
は等倍時の第1のスレッシュホールドレベルのデータで
ある。
【0036】次に選択指定部10で操作パネル等から拡
大の指定があった場合には、選択指定部10は補正処理
部8に対して信号線Gを使用して通知する。補正処理部
8ではヒンティング情報格納メモリ6に格納されている
ヒンティング情報(データ点属性)を元にマスクを生成
し、第2のスレッシュホールドレベルで読み取られた画
像データに対して、文字領域以外の画像データに対し
て、文字領域以外の画像領域情報にマスク処理を実施す
る。この補正処理された画像は画像蓄積メモリ3に格納
される。
【0037】次に選択指定部10で操作パネル等から拡
大の指示が出ているので、メモリ制御部7では拡大(2
/1倍)の処理を実施する。本実施例では、例として2
倍の倍率を想定しているのでメモリ制御部7は読み取ら
れた画像を縦、横に対して2倍ずつ情報量を増やすこと
になる。つまり、主走査に対してはビット、副走査に対
してラインを増加する処理が実施される。なお、ファク
シミリでは主走査と副走査では若干線密度が異なるので
この補正を実施する。これは主走査では単純に2倍と
し、副走査では数ライン毎にラインを追加し、画面が縦
横に歪むのを防止するもので、ファクシミリでは公知の
技術である。以上の処理により、画像蓄積メモリ3に等
倍画像とは別に2倍の画像が生成される。
【0038】2倍の画像は記録部13で可視画像として
印字される。図5で黒く塗り潰された部分は本発明を使
用せず単純に倍率処理された画像である。この黒く塗り
潰された画像だけでは、(B)の画像がギザギザになり
画像品質が良くないことは明白である。本発明を用いた
場合は(B)の斜線部分が付加された画像となり、画像
のギザギザが改善されている。なお、斜線部分の画素は
4個ずつの画素よりなっているが、補正による付加画素
は1個であり、2倍にしたことにより4個となってい
る。このように本発明の第2のスレッシュホールドレベ
ルによる2値化画像をノイズ除去することによりジャギ
ー(ラスターデータの構造に基づく表示輪郭の凹凸)が
少なくなり画像品質が向上する。
【0039】ファクシミリではジャギー等を改善するた
めにスムージング処理等で黒ドットの隣接状況によって
ドットを付加する技術等もあるが、ドットの相関性、連
続性等で処理するため必ずしも良い画像であると言えな
い。これはスムージンク処理は既に2値化された後のデ
ータをどう処理、補正するかの事後処理方法であり、本
発明のように画像の持っている情報を、2値化するに当
たりできる限り多く取り込んで補正する方法ではないか
らである。本発明では画像品質等はデジタル処理画像と
言うよりアナログ的処理に近い画像を期待できるもので
ある。近年ではメモリの価格は低価格となり、本発明の
様なアクセスタイム、容量の場合機器の価格に大きく影
響を及ぼすことはなくなりつつある。
【0040】縮小処理については、本発明のノイズ処理
までは拡大処理と同じである。このようにして得られた
補正データに対し、公知の間引き処理を行えばよい。
【0041】以上の例は2つのスレッシュホールドレベ
ルによる2つの2値化画像の場合について説明したが、
さらに多くのスレッシュホールドレベルによる2値化画
像を生成してこれを合成することにより写真のようなハ
ーフトーン画像を構成することができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、1つの読み取り対象に対して複数の2値化画像を生
成し、1つの2値化画像の特徴を抽出し、この特徴に基
づいて他の2値化画像を補正することにより画質を向上
することができる。1つの2値化画像のスレッシュホー
ルドレベルを白、黒レベルの中間とし、この2値化画像
の特徴を抽出して読み取り文字以外を覆うマスクを作成
し、他の2値化画像のスレッシュホールドレベルを黒情
報を取り込み易いレベルとして情報量の多い2値化画像
とし、この画像をマスク処理によってノイズを除去する
ことにより画質の優れた画像が得られる。またこのよう
に補正した後に拡大、縮小処理を行うので、拡大、縮小
による画質の劣化を少なくすることができる。また複数
のスレッシュホールドレベルの2値化画像を合成するこ
とにより写真などのハーフトーンの画像を表示すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図
【図2】スレッシュホールドレベルを変えて2値化した
画像を示す図
【図3】2値化画像を細線化処理し、ベクトル特徴を抽
出した図
【図4】図3のベクトル特徴をデータ点属性として示し
た図
【図5】2値化画像を補正後拡大処理した図
【符号の説明】
1 原稿読み取り部 2 信号処理部 3 画像蓄積メモリ 4 切り出し処理部 5 ヒンティング情報抽出部 6 ヒンティング情報格納メモリ 7 メモリ制御部 8 補正処理部 10 選択指定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取る読取手段と、複数のスレ
    ッシュホールドレベルに応じ前記読取手段が読み取った
    情報を2値化する処理手段と、この処理手段で2値化さ
    れた画像をそれぞれ記憶する記憶手段と、この記憶手段
    に記憶された1つの2値化画像より特徴を抽出する抽出
    手段と、この抽出した特徴に基づいて他の2値化画像を
    補正する補正手段とを具備する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段で補正した2値化画像を縮
    小または拡大処理をすることを特徴とする請求項1記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は前記抽出手段が抽出した
    特徴により前記2値化画像の文字領域以外を覆うマスク
    を作成し、前記他の2値化画像をマスク処理することを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記抽出手段で特徴を抽出する1つの2
    値化画像は白と黒レベルのほぼ中間のスレッシュホール
    ドレベルによる2値化画像であり、他の2値化画像は前
    記ほぼ中間よりも黒情報を取り込み易いスレッシュホー
    ルドレベルによる2値化画像であることを特徴とする請
    求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 原稿を読み取る読取手段と、複数のスレ
    ッシュホールドレベルに応じ前記読取手段が読み取った
    情報を2値化する処理手段と、この処理手段で2値化さ
    れた画像をそれぞれ記憶する記憶手段と、この記憶手段
    に記憶された複数の2値化情報を合成する合成手段とを
    具備する画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004141A (ja) * 2008-06-18 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理装置

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